JP2569017B2 - ワ−クロ−ル移動式圧延機による板材の圧延方法 - Google Patents

ワ−クロ−ル移動式圧延機による板材の圧延方法

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    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/28Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
    • B21B37/40Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using axial shifting of the rolls

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ワークロール移動式圧延機による板材の圧
延方法に関する。
(従来の技術) 一般に板材の圧延においては、同一板幅の材料の圧延
枚数が増加すると、第5図に示すように、上下ワークロ
ールの板道部が他の部分に比較して大きく摩耗し、また
板幅端部に当接する部位のワークロール部分は、エッジ
摩耗と呼ばれる現象により、板幅中央部よりも10〜20%
大きく摩耗することが知られている。このようなワーク
ロールで同一幅或いはそれよりも幅の広い材料の圧延を
継続すると、圧延材の断面にはハイスポットと称される
異常突起が形成されるようになり、成品の品質欠陥とな
る。
これを防止するために、例えば、米国特許第2047883
号明細書、特公昭59−38842号公報等に開示されている
ように、上下のワークロールを圧延材1枚毎或いは複数
枚数毎にロール軸方向に移動させる技術が提案されてい
る。
一方、近年、歩留向上のために圧延材の板幅方向板厚
精度の向上が要求されるようになり、各種の板クラウン
及びエッジドロップの制御法として、ワークロールを軸
方向へ移動させる圧延機による制御法が提案されてい
る。
しかしながら、ワークロールを軸方向へ移動させるタ
イプの圧延機においては、板クラウンの制御能力を大な
らしめるために、第6図に示すようにワークロールをミ
ル中心からできるだけ離れた位置に設定することが必要
である。
尚、以下、ワークロールの「位置」とは、ミル中心に
対するワークロールの中心位置のことを言う。
前記のワークロールを軸方向に移動させるタイプの圧
延機は、ワークロールの摩耗分散の目的と、圧延材の板
クラウンを制御する目的とで開発されたものであるが、
これらの二つの目的をワークロールを軸方向に移動させ
るという単一機能で同時に満足させることができない場
合が多かった。
そこでこの問題を解決するために、操業面での対策と
して、板クラウン及び/又はエッジドロップの低減要求
が厳しい材料(以下、「板クラウン要求材」という)
と、それ以外の材料(以下、「一般材」という)とを別
々のロールチャンスに分けて圧延する方法がとられてお
り、これによれば、板クラウン要求材を圧延する場合に
は、ワークロールをミル中心からできるだけ離れた位置
に固定して圧延を行い、一方、一般材を圧延する場合で
は、ワークロールをサイクリックに移動させてワークロ
ールの摩耗分散を図っている。
(発明が解決しようとする課題) 前記ロールチャンスを分ける方法では、材料の圧延チ
ャンスの制約が大きいという問題がある。また、板クラ
ウン要求材を継続して圧延する場合には、ワークロール
の摩耗を分散させることができない。
そこで、本発明は、圧延材の圧延チャンスを制約する
ことなく、ワークロールの摩耗分散効果と板クラウン、
エッジドロップの制御効果を向上することができ、ま
た、板クラウン要求材を継続して圧延する場合において
も、ワークロールの摩耗を分散させることができる、ワ
ークロール移動式圧延機による板材の圧延方法を提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講
じた。
即ち、本発明の特徴とするところは、圧延材の圧延毎
に上下のワークロールをその軸方向に沿って互いに逆方
向へサイクリックに移動させて板材を圧延する方法にお
いて、後続する複数の各圧延材の圧延情報から、各圧延
材を、板クラウン又はエッジドロップの低減要求が厳し
い板クラウン要求材と、それ以外の一般材とに区別し、
前記板クラウン要求材を圧延するときは、ワークロール
をミル中心から可及的に離れた位置において圧延すべ
く、当該板クラウン要求材圧延開始の何枚目前からワー
クロールの移動量を変更すべきかを求め、該求めた枚数
の圧延材からワークロールの移動量を変更する点にあ
る。
(作用) 以下、本発明の原理を説明する。
まず、本発明においては、圧延材が板クラウン要求材
であれ、一般材であれ、各圧延毎に上下のワークロール
をその軸方向に沿って互いに逆方向へサイクリックに移
動させることにより、ワークロールの摩耗分散効果を常
に得るものである。即ち、各圧延毎に所定のシフトピッ
チにより、ワークロールの位置を移動させて圧延する。
そして、板クラウン要求材を圧延するときは、板クラ
ウン、エッジドロップの制御効果を得るために、ワーク
ロールをミル中心から可及的に離れた位置に移動させて
圧延するのである。
ところで、板クラウン要求材が来た場合に、そのとき
のワークロールの位置がミル中心に近い位置にあると、
ワークロールを操業上許容される最大のシフトピッチで
移動させても、ワークロールをミル中心から可及的に離
れた位置に移動させることができないという問題が生じ
る。
即ち、板材の圧延では、生産性を向上させるために、
1回のパス間時間を短くすることが要求されている。例
えば、ホットストリップミルの仕上げ圧延では、通常の
パス間時間は、10〜20秒である。一方、このパス間時間
で移動させ得るワークロールの移動量は、高々100mmで
ある。この移動可能量は、パス間時間が短いほど小さく
なる。
従って、後続の圧延材の情報を前もって把握しておか
ないで、次材に板クラウン要求材が来た場合は、ワーク
ロールをミル中心から可及的に離れた位置に移動させる
ことが不可能な場合が生じる。
これを防止するために、本発明は、板クラウン要求材
がきたときに、ワークロールが適切な位置になるよう、
前もってワークロールのシフトピッチを変更しようとす
るものである。
即ち、板クラウン要求材圧延開始の何枚目前からワー
クロールの移動量(シフトピッチ)を変更すべきかを求
め、該求めた枚数の圧延材からワークロールの移動量を
変更することにより、板クラウン要求材を圧延すると
き、ワークロールをミル中心から可及的に離れた位置に
おくことができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を説明する。
まず、板クラウン要求材圧延開始の何枚目からワーク
ロールの移動量(シフトピッチ)を変更すべきかにつ
き、説明する。
シフトピッチ変更が必要な枚数は、種々のケースによ
って異なるが、最悪条件においても、ワークロールを最
適位置に変更できる枚数を求めれば必要充分である。
即ち、最悪条件とは、通常シフトピッチで移動させた
場合、板クラウン要求材がきたとき、ワークロールがミ
ル中心に位置する場合であり(最適条件はミル中心から
可及的に離れた位置)、このような最悪条件の場合で
も、ワークロールを最適位置にできる枚数あれば良い。
即ち、第7、8図において、変更枚数の求め方を説明
する。
これらの図の横軸は圧延板材の枚数を示し、縦軸はワ
ークロールの移動位置を示す。ワークロールは所定のシ
フトピッチで圧延材1枚毎に移動し、ミル中心(縦軸の
0点)から可及的に離れた位置(δmax)までの範囲で
移動する。通常シフトピッチで移動する場合が折れ線L
で示されている。即ち、折れ線Lは、平均移動量SAV
ワークロールを移動させたときの各圧延材圧延時のワー
クロール位置を示す。
この場合の最悪条件とは、通常シフトピッチ(平均移
動量SAV)で移動している場合、板クラウン要求材がき
たとき、ワークロールがミル中心位置となる場合であ
る。
このような最悪条件の場合において、何枚目か前から
シフトピッチを変更することにより、ワークロールを最
適位置(ミル中心から可及的に離れた位置、即ち、δ
maxの位置)にもってくることができるが、そのシフト
ピッチ変更枚数Nを求めるのである。
ところで、このシフトピッチ変更には、現在のシフト
ピッチよりも小さくする方法と、大きくする方法とがあ
る。
第7図は、操業上許容できる範囲でシフトピッチを最
小(Smin)にして変更する場合を示す。
板クラウン要求材の何枚前からピッチを変更するか
は、シフトピッチ変更を行わない場合の移動位置の推移
を示す直線Lと、シフトピッチをSmin(<SAV)に変更
して、板クラウン要求材圧延時の移動位置をδmaxとす
るための移動位置の推移を示す直線L1との交点の内、移
動方向が同じ点A1によって決まる。即ち、枚数N1は次式
によって導出される。
N1・SAV=(δmax−δA1)+δmax ……(1) N1・Smin=δmax−δA1 ……(2) ∴N1=δmax/(SAV−Smin) ……(3) ここで、δA1は、N1枚前の圧延材圧延時のワークロー
ルの位置である。
第8図は、操業上許容できる範囲でシフトピッチを最
大(Smax)にして変更する場合を示す。
板クラウン要求材の何枚前からピッチを変更するか
は、シフトピッチ変更を行わない場合の移動位置の推移
を示す直線Lと、シフトピッチSmax(<SAV)に変更し
て、板クラウン要求材圧延時の移動位置をδmaxとする
ための移動位置の推移を示す直線L2との交点の内、移動
方向が同じ点A2によって決まる。即ち、枚数N2は次式に
よって導出される。
N2・SAV=δA2 ……(4) N2・Smax=δA2+δmax ……(5) ∴N2=δmax/(Smax−SAV) ……(6) ここで、δA2は、N2枚前の圧延材圧延時のワークロー
ルの位置である。
ところで、情報を参照する圧延材の枚数は、情報処理
の面から少ない方が望ましいので、ピッチを小さくする
場合のシフトピッチ変更枚数N1と、大きくする場合のシ
フトピッチ変更枚数N2の内で、枚数の少ない方を採用す
る。
従って、必要な参照すべき後続の圧延材の枚数Nは、
N=Min(N1,N2)なる整数(但しMin(N1,N2)はN1,N2
の最小値を採る関数)とする。
なお、1回の圧延パス間でワークロールの平均移動量
SAV、及び、最低移動量Sminは、複数回Mの圧延パス毎
に間欠的にワークロールを移動させる場合、該間欠的な
移動量を各々SAV′、Smin′とすれば SAV=SAV′/M Smin=Smin′/M となる。
1回の圧延パス間におけるワークロールの最低移動量
Sminは、上述したワークロールの摩耗分散効果を得るた
めの下限値であり、一般には、10mm程度が適当である。
一方、1回のパスにおけるワークロールの最大移動量
Smaxは、上述したようにパス間時間によって規定される
ものであり、通常は、100mm程度である。
ところで、第9図に示すように、ワークロールの現在
位置をδ、機械的な制約によるワークロールの最大移
動可能位置をδmax、N枚後の圧延材の板幅に制約され
るワークロールの最大移動位置をδ′maxとすると、δ
の位置からδ′maxの位置に至る距離Diは、変換回数
iが i=0の場合、D0=δ′max−δ ……(7) i=1の場合、D1=δ′max+δ ……(8) i=2の場合、D2=δ+δmax+(δmax−δ′max
……(9) となる。
従って、N枚後の圧延材が板クラウン要求材である場
合、該材の圧延順番となった時に、ワークロールを適正
な位置に設定するためには、ワークロールのミル中心か
らの現在位置δと、該材の板幅から決定されるワーク
ロールの最大移動可能位置δ′maxより、ワークロール
の必要移動距離Diを算出し、Si=Di/NなるSiについて、
Smin≦Si≦Smaxを満足するSiに、1回の圧延パス間にお
けるワークロール平均移動量を変更する必要がある。
なお、Smin≦Si≦Smaxを満足する値が2ケ以上存在す
る場合は、通常のワークロールのサイクリックな移動に
おける1回の圧延パス間における平均移動量SAVに最も
近い値を選択するのが望ましい。
以下、具体例について説明する。
第1図は、ホットストリップミル仕上げスタンドの配
置を示す図で、第1スタンド1、第2スタンド2及び第
3スタンド3は、ワークロール8が軸方向に移動しない
従来の4段圧延機であるが、第4スタンド4〜第7スタ
ンド7は、ワークロール軸方向移動式の圧延機であり、
この上下ワークロール9の軸方向移動可能ストローク
は、いずれも600mmである。
なお、ワークロール8,9の胴長は、いずれのスタンド
も2180mmである。10は圧延材、11は板クラウン計であ
る。
第2図は、この圧延機を用いて圧延した圧延材の板幅
構成であり、図中ハッチングを施した範囲内の圧延材
が、板クラウン要求材である。板クラウン要求材は39枚
目から始まっている。なお、比較のために行った従来方
法の圧延においても、第2図と略同様のサイズ構成の圧
延材を準備して圧延を実施した。
本実施例では、 SAV = 40mm Smin = 10mm Smax =100mm δmax=600mmである。
前記式(3)、(6)より、 N1=δmax/(SAV−Smin) =600/(40−10)=20 N2=δmax/(Smin−SAV) =600/(100−40)=10 となり、 N=Min(N1,N2)=Min(20,10)=10 となる。
然して、本実施例では、板クラウン要求材の圧延開始
の10枚前からシフトピッチを変更すればよいことが分か
る。即ち、板クラウン要求材は39枚目からであるので、
それより10枚前の29枚目からシフトピッチを変更すれば
良い。
第3図は、本発明法を適用して圧延を行ったときのワ
ークロールの軸方向移動位置を従来法によるサイクリッ
クなワークロールの移動位置と対比して示したものであ
る。本発明法では、圧延開始からの圧延枚数29枚目にお
いて、10枚後の板クラウン要求材を検知し、以後の1回
のパス間におけるワークロールの移動量を変更して、板
クラウン要求材がきたとき、ワークロールの位置をミル
中心から可及的に離れた位置においている。
次に、具体的なシフトピッチ変更量について説明す
る。
本実施例では、39枚目の圧延材から板クラウン要求材
になっており、この板クラウン要求材の板幅から決定さ
れるワークロールの最大移動位置δ′maxは440mmとされ
ている。本実施例では、前述の如くN=10が求められて
おり、29枚目から移動量が変更されるが、この29枚目に
おけるワークロールの移動位置δは280mmである。こ
の変更後のワークロールの移動量Siは、次の如く求めら
れる。
前記式(7)〜(9)より D0=δ′max−δ=440−280=160mm D1=δ′max+δ=440+280=720mm D2=δ+δ′max+(δmax−δ′max) =280+600+(600−440)=1040mm i=0を採用すれば、移動方向が29枚目までと逆方向
になるので好ましくない。そこでi≧1を対象とする。
i=1では、S1=D1/N=720/10=72mmとなり、i=2
では、S2=D2/N=1040/10=104mmとなる。
ここで、Smin≦Si≦Smaxを満足する必要があるので、
Smin=10mm、Smax=100mmより、S2=104mmは、前記条件
を充足せず、S1=72mmが条件を充足することになる。
そこで、本実施例では、29枚目からワークロールの移
動量をS1=72mmに変更している。
また、39枚目から連続する板クラウン要求材の圧延に
おいては、上記のワークロール設定位置を起点として、
100mmの小さい振幅でワークロールがサイクリックに移
動するよう設定されている。
即ち、板クラウン要求材を連続して圧延する場合、板
クラウン、エッジドロップの制御範囲を大ならしめる観
点から、ワークロールを板幅に応じてミル中心からでき
るだけ離れた位置に固定することが望ましいが、第6図
に示すように、ワークロール胴端部から圧延材の板幅端
部までの距離がある程度の範囲内で小さければ、十分な
板クラウン、エッジドロップの制御効果が得られる場合
が多い。
従って、この範囲内でワークロールをサイクリックに
移動させれば、ワークロールの摩耗分散効果と板クラウ
ン、エッジドロップの制御効果とを両立させることがで
きる。
前記板クラウン要求材を連続して圧延する場合のワー
クロールのサイクリックな移動振幅は、200mm以下、好
ましくは100mm以下であることが望ましい。そこで、本
実施例では、100mmを採用した。
このような範囲内でワークロール位置を設定すれば、
該設定位置とロールのサーマルクラウン及び摩耗により
形成される圧延時のロールプロフィル、及び圧延材のサ
イズ、変形抵抗と圧下スケジュールから求められる圧延
荷重、並びにロールベンディング力の機能範囲から計算
される板クラウン制御範囲が、目標の板クラウンを満足
しない場合が生じても、ワークロールの僅かな軸方向移
動量変更で目標の板クラウンを満足させることができ
る。
なお、本発明方法及び従来法ともに、圧延材の板幅に
応じてワークロールの最大移動位置が異なっているが、
これは、板幅端がワークロールの胴端よりも一定距離
(ここでは、50mm)以上内側で圧延する必要があるから
である。
第4図は、本発明法を適用したときの圧延材の板クラ
ウンを、従来法で圧延した場合の板クラウンと対比して
示したものであう。なお、板クラウンは、板幅中央部と
板幅端部から25mm位置の板厚差で定義し、目標板クラウ
ンを図中一点鎖線で示した。
同図より明らかなように、従来法では、定常的にワー
クロールを大きな振幅で軸方向に移動させているため、
板クラウン要求材の圧延時にワークロールの設定位置が
ミル中心に近い場合に目標の板クラウンを達成できてい
ない。
一方、本発明法では、全ての材料で略目標通りの板ク
ラウンが得られている。
なお、上記実施例においては、ホットストリップミル
の仕上げ圧延の例を示したが、軸方向移動式ワークロー
ルを適宜のスタンドに配置することができるのは言うま
でもなく、また、ワークロール移動式圧延機を用いる板
材の圧延ラインで、且つワークロールの摩耗分散並びに
板クラウン、エッジドロップの制御を必要とするライン
であるならば、本発明法は同様の効果を有することは言
うまでもない。
(発明の効果) 本発明によれば、ワークロール移動式圧延機における
ワークロールの軸方向位置を、圧延材に応じて適切に設
定することができ、圧延材の圧延チャンスを制約するこ
となく、ワークロールの摩耗分散効果と板クラウン、エ
ッジドロップの制御効果を両立することが可能となり、
従って、生産性の向上、歩留りの向上等に寄与するとこ
ろが大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ワークロール移動式圧延機を有するホットス
トリップミル仕上げスタンド配置図、 第2図は、本発明の一実施例における圧延材の板幅構成
を示す図、 第3図は、上記実施例におけるワークロール設定位置の
変化を示す図、 第4図は、上記実施例で得られた圧延材の板クラウンを
示す図、 第5図は、従来の四段圧延機におけるワークロールの摩
耗プロフィルの概略図、 第6図は、ワークロール設定位置と板クラウンの制御範
囲と関係を示す説明図、 第7図は、シフトピッチ変更枚数N1の求め方の説明図、 第8図は、シフトピッチ変更枚数N2の求め方の説明図、 第9図は、Diの求め方の説明図っである。 1〜3……従来の四段圧延機 4〜7……ワークロール移動式圧延機 8……従来の上下ワークロール 9……軸移動式上下ワークロール 10……圧延材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 義和 兵庫県明石市本町2丁目3番26−606号 (72)発明者 平田 清 兵庫県加古川市西条山手2丁目8−11 (56)参考文献 特開 昭61−92702(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延材の圧延毎に上下のワークロールをそ
    の軸方向に沿って互いに逆方向へサイクリックに移動さ
    せて板材を圧延する方法において、 後続する複数の各圧延材の圧延情報から、各圧延材を、
    板クラウン又はエッジドロップの低減要求が厳しい板ク
    ラウン要求材と、それ以外の一般材とに区別し、 前記板クラウン要求材を圧延するときは、ワークロール
    をミル中心から可及的に離れた位置において圧延すべ
    く、当該板クラウン要求材圧延開始の何枚目前からワー
    クロールの移動量を変更すべきかを求め、 該求めた枚数の圧延材からワークロールの移動量を変更
    することを特徴とするワークロール移動式圧延機による
    板材の圧延方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の方法におい
    て、 前記枚数を求めるのに、ワークロールが機械的に移動可
    能なミル中心からの最大移動可能位置をδmax、1回の
    圧延パス間における一般材のワークロールの平均移動量
    をSAV、1回の圧延パス間におけるワークロールの最低
    必要平均移動量をSmin、1回の圧延パス間におけるワー
    クロールの最大移動可能量をSmaxとし、 N1=δmax/(SAV−Smin)なる整数をN1、N2=δmax/(S
    max−SAV)なる整数をN2とし、N=Min(N1,N2)なる整
    数をNとして(但しMin(N1,N2)はN1、N2の最小値を採
    る関数)、該Nを求める枚数とすることを特徴とするワ
    ークロール移動式圧延機による板材の圧延方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載の方法におい
    て、 現在圧延材よりN枚後に、要求される板クラウン要求材
    がある場合に、ワークロールのミル中心からの現在移動
    位置δと、N枚後の板クラウン要求材の板幅から決定
    されるワークロールの最大移動可能位置δ′maxより、
    N枚後のワークロールの移動位置をδ′maxに設定する
    ために必要なワークロール移動距離Di(i=0、1、
    2、……;ワークロール移動方向の転換回数)を算出
    し、Si=Di/NなるSiについてSmin≦Si≦Smaxを満足する
    Siを求め、1回の圧延パス間におけるワークロールの平
    均移動距離をSiに変更することを特徴とするワークロー
    ル移動式圧延機による板材の圧延方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項記載の方法におい
    て、 板クラウン要求材が2枚以上継続して圧延される場合に
    は、ワークロールの移動位置δ′maxを起点として、一
    般材よりも小さな移動振幅でワークロールをサイクリッ
    クに移動させることを特徴とするワークロール移動式圧
    延機による板材の圧延方法。
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