JP2568883B2 - ポジ型フオトレジスト組成物 - Google Patents

ポジ型フオトレジスト組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は特定のアルカリ可溶性ノボラツク樹脂と1,2
−キノンジアジド化合物とからなる、紫外線、遠紫外
線、X線、電子線、分子線、γ線、シンクロトロン放射
線等の輻射線に感応するポジ型フオトレジスト組成物で
あり、解像力、感度、耐熱性、現像性に優れた微細加工
用フオトレジスト組成物に関するものである。
本発明によるポジ型フオトレジストは半導体ウエハ
ー、またはガラス、セラミツクス、金属等の基板上にス
ピン塗布法またはローラー塗布法で0.5〜3μmの厚み
に塗布される。その後、加熱、乾燥し、露光マスクを介
して回路パターン等を紫外線照射などにより焼き付け、
現像してポジ画像が得られる。更にこのポジ画像をマス
クとしてエツチングする事により基板にパターン状の加
工を施す事ができる。代表的な応用分野はICなどの半導
体製造工程、液晶、サーマルヘツドなどの回路基板の製
造、更にその他のフオトフアブリケーシヨン工程であ
る。
<従来技術> ポジ型フオトレジスト組成物としては、一般にアルカ
リ可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノンジアジド化
合物とを含む組成物が用いられている。例えば、「ノボ
ラツク型フエノール樹脂/ナフトキノンジアジド置換化
合物」としてUSP−3666473号、USP−4115128号及びUSP
−4173470号等に、また最も典型的な組成物として「ク
レゾール−ホルムアルデヒドより成るノボラツク樹脂/
トリヒドロキシベンゾフエノン−1,2−ナフトキノンジ
アジドスルホン酸エステル」の例がトンプソン「イント
ロダクシヨン・トウー・マイクロリソグラフイー」(L.
F.Thompson「Introduction to Microlithography」)
(ACS出版、No.219号、p112〜121)に記載されている。
結合剤としてのノボラツク樹脂は、膨潤することなく
アルカリ水溶液に溶解可能であり、また生成した画像を
エツチングのマスクとして使用する際に特にプラズマエ
ツチングに対して高い耐性を与えるが故に本用途に特に
有用である。また、感光物に用いるナフトキノンジアジ
ド化合物は、それ自身ノボラツク樹脂のアルカリ溶解性
を低下せしめる溶解阻止剤として作用するが、光照射を
受けて分解するとアルカリ可溶性物質を生じてむしろノ
ボラツク樹脂のアルカリ溶解度を高める働きをする点で
特異であり、この光に対する大きな性質変化の故にポジ
型フオトレジストの感光物として特に有用である。
これまで、かかる観点からノボラツク樹脂とナフトキ
ノンジアジド系感光物を含有する数多くのポジ型フオト
レジストが開発、実用化され、1.5μm〜2μm程度ま
での線幅加工に於ては充分な成果をおさめてきた。
<本発明が解決しようとする問題点> しかし、集積回路はその集積度を益々高めており、超
LSIなどの半導体基板の製造に於ては1μm以下の線幅
から成る超微細パターンの加工が必要とされる様になつ
てきている。かかる用途に於ては、特に高い解像力、露
光マスクの形状を正確に写しとる高いパターン形状再現
精度及び高生産性の観点からの高感度を有するフオトレ
ジストが要求されている。
また、集積回路の集積度を高めるために、エツチング
方式が従来のウエツトエツチング方式からドライエツチ
ング方式に移行しているが、ドライエツチングの際には
レジストの温度が上昇するため熱変形等を起こさないよ
う、レジストには高い耐熱性が要求されている。レジス
トの耐熱性を改善するために重量平均分子量が2000以下
の成分を含まない樹脂を用いる(特開昭60−97347)こ
と、及びモノマーからトリマーまでの含量合計が10重量
%以下の樹脂を用いる(特開昭60−189739)ことが公開
されている。ところが、上記の低分子量成分を除去ある
いは減少させた樹脂を用いた場合、通常、感度が低下
し、さらにシリコン基板に対する密着性が悪化するとい
う欠点を有していた。
一方、現像によつて本来除去されるべき露光部が十分
除去されずにわずかに残渣が生じたり、未露光部の微細
なレジストパターンの表層はがれが生じた場合には、現
像不良が起こる。この現像不良のあるレジストパターン
を有する基板をエツチングすると、本来エツチングされ
るべき箇所がエツチングされないことになり、その結果
1枚のウエハー内での全チツプ数に対する不良チツプの
割合が高まる。また特にパターンの間にこのような残渣
が生ずると実質的な解像力が低下することになり、現像
不良を起こさないレジストが同時に要求されてきたが、
これらの要求に対して、従来のポジ型フオトレジストで
は十分対応できないのが実情である。
従つて、本発明の目的は、特に半導体デバイスの製造
において、 第一に露光部でのレジスト残渣及びスカムを生じない
ポジ型フオトレジスト組成物を提供することにある。
第二に高い解像力を有するポジ型フオトレジスト組成
物を提供することにある。
第三に高感度で、耐熱性に優れたレジスト像が得られ
るポジ型フオトレジスト組成物を提供することにある。
<問題点を解決するための手段> 本発明者等は、上記諸特性に留意し、鋭意検討した結
果、キノンジアジド化合物及びアルカリ可溶性ノボラツ
ク樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物において、該ノボ
ラツク樹脂のダイマー含量が特定の範囲になるようコン
トロールすることにより現像不良を無くし、高解像力を
得るのに有用であることを見いだし本発明をなすにいた
つた。
更に、本発明者等は、該特定なノボラツク樹脂に特定
なキノンジアジド化合物を配合するとこの効果が特に顕
著であることを見いだした。
即ち、本発明の目的は、 キノンジアジド化合物及びアルカリ可溶性ノボラック
樹脂を含む感光性樹脂組成物において、該アルカリ可溶
性ノボラック樹脂が、合成されたノボラック樹脂を極性
溶媒に溶解し次いで水もしくは水−極性溶媒混合物に入
れて樹脂分を沈殿させる方法、又は250℃以上で10mmHg
以下の減圧留去方法により、その樹脂の中に含まれるダ
イマー量がノボラック樹脂の2〜6重量%の範囲に調整
されたものであり、更に該キノンジアジド化合物が、1
分子内に5個以上の芳香族水酸基を有するポリヒドロキ
シ化合物の1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エス
テルを含有することを特徴とするポジ型フオトレジスト
組成物。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるアルカリ可溶性ノボラツク樹脂は、フ
エノール類1モルに対してアルデヒド類0.5〜1.0モルを
酸性触媒下付加縮合した後、ダイマー成分を一部除去す
ることによつて得られる。
フエノール類としては、フエノール、m−クロルフエ
ノール、p−クロルフエノール、o−クロルフエノー
ル、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾー
ル、エチルフエノール、キシレノール、レゾルシノー
ル、ナフトール等を単独または2種以上の組み合わせで
使用することができる。また、アルデヒド類としては、
ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、フルフラール等を、酸性触媒としては塩酸、硫
酸、ギ酸、酢酸及びシユウ酸等を使用することができ
る。
こうして得られたノボラツク樹脂の重量平均分子量
は、2000〜30000の範囲であることが好ましい。2000未
満では未露光部の現像後の膜減りが大きく、30000を越
えると現像速度が小さくなつてしまう。特に好適なのは
6000〜20000の範囲である。
ここで、重量平均分子量はゲルパーミエーシヨンクロ
マトグラフイーのポリスチレン換算値をもつて定義され
る。
ダイマー成分を調整する方法としては、例えば、常法
に従つてノボラツク樹脂を合成した後メタノール、エタ
ノール、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等の極性溶媒に溶解し、次いで水又
は水−極性溶媒混合物に入れて樹脂分を沈澱させる方法
がある。別の方法としては、アルカリ可溶性樹脂の合成
の際、所定時間反応後、通常は150℃〜200℃で減圧留去
を行つて水、未反応のモノマー、ホルムアルデヒド、シ
ユウ酸を除いているのに対し、230℃以上、好ましくは2
50℃以上で10mmHg以下の減圧留去を行うことにより、ダ
イマー成分を効率良く留去することができる。
本発明で用いるノボラツク樹脂のダイマー含量は樹脂
全体の2〜6重量%の範囲にある。ダイマーの含量が少
ない方が現像不良をなくし、解像力を高める上で好まし
いが、2%未満に減少させるとアルカリ水溶液への溶解
性が悪化して感度が低下するのみならず、本発明の主目
的の一つである解像力も低下してしまう。更にシリコン
基板との密着性が悪くなるという欠点を生じ、好ましく
ない。
ダイマー含量がなぜフオトレジストの解像力や現像性
と関係するのかは定かではないが、ノボラツク樹脂中の
他の低分子量成分、即ち残存モノマーやトリマーの量を
調節しても同様な効果は得られないことから、これはダ
イマーに特有な効果であるものと推定される。
本発明の効果を発現する上で、ノボラツク樹脂の原料
となるフエノール性化合物は既述のようにその種類を問
わないが、その成分の一つにp−クレゾールが含まれて
いることが好ましい。
本発明に用いられる1,2−キノンジアジド化合物とし
ては、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸、
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸或いは1,2
−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸とポリヒドロ
キシ芳香族化合物とのエステルが用いられる。
該ポリヒドロキシ芳香族化合物としては、1分子中に
5個以上の芳香族水酸基を有するポリヒドロキシ化合物
であり、例えば、2,4,6,3′,4′,5′−ヘキサヒドロキ
シベンゾフエノン、2,3,4,3′,4′,5′−ヘキサヒドロ
キシベンゾフエノン等のポリヒドロキシベンゾフエノン
類、ポリヒドロキシフエニルアルキルケトン類、ビス
(2,3,4−トリヒドロキシフエニル)メタン等のビス
〔(ポリ)ヒドロキシフエニル〕アルカン類、ポリヒド
ロキシ安息香酸エステル類、ビス(2,3,4−トリヒドロ
キシベンゾイル)メタン、ビス(2,3,4−トリヒドロキ
シベンゾイル)ベンゼン等のビス(ポリヒドロキシベン
ゾイル)アルカンまたはビス(ポリヒドロキシベンゾイ
ル)アリール類、アルキレン−ジ(ポリヒドロキシベン
ゾエート)類、2,4,6,3′,5′−ビフエニルペントー
ル、2,4,6,2′,4′,6′−ビフエニルヘキソール等のポ
リヒドロキシビフエニル類、4,4′,2″,3″,4″−ペン
タヒドロキシ−3,5,3′,5′−テトラメチルトリフエニ
ルメタン、2,3,4,2′,3′,4′,3″,4″−オクタヒドロ
キシ−5,5′−ジアセチルトリフエニルメタン等のポリ
ヒドロキシトリフエニルメタン類、3,3,3′,3′−テト
ラメチル−1,1′−スピロビ−インダン−5,6,7,5′,
6′,7′−ヘキソオール、3,3,3′,3′−テトラメチル−
1,1′−スピロビ−インダン−4,5,6,4′,5′,6′−ヘキ
ソオール、3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロ
ビ−インダン−4,5,6,5′,6′,7′−ヘキソオール等の
ポリヒドロキシスピロビ−インダン類あるいはケルセチ
ン、ルチン等のフラボノ色素類等を用いることができ
る。
このような1分子中に5個以上の芳香族水酸基を有す
るポリヒドロキシ化合物の1,2−ナフトキノンジアジド
スルホン酸エステルから成る感光剤を感光剤の一部また
は全部に用いることによつて、本発明の効果は一層顕著
となる。
このようなポリヒドロキシ化合物の例として好ましく
は前記の感光剤例示化合物のうちペンタヒドロキシベン
ゾフエノン類、ヘキサヒドロキシベンゾフエノン類、ビ
ス(トリヒドロキシフエニル)メタン類、ビス(トリヒ
ドロキシベンゾイル)メタン類、及び同ベンゼン類、ビ
フエニルペントール及び同ヘキソール類、ペンタヒドロ
キシトリフエニルメタン類、ヘキサヒドロキシトリフエ
ニルメタン類、オクタヒドロキシトリフエニルメタン
類、スピロビインダンヘキソオール類、一部のフラボノ
色素類などをあげることができる。
本発明における感光物とアルカリ可溶性ノボラツク樹
脂の使用比率は、ノボラツク樹脂100重量部に対し感光
物5〜100重量部、好ましくは10〜50重量部である。こ
の使用比率が5重量部以下では残膜率が著しく低下し、
また100重量部を超えると感度及び溶剤への溶解性が低
下する。
本発明には更に現像液への溶解促進のために、ポリヒ
ドロキシ化合物を含有させることができる。好ましいポ
リヒドロキシ化合物にはフエノール類、レゾルシン、フ
ロログルシン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフエノ
ン、2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノン、ア
セトン−ピロガロール縮合樹脂、フロログルシドなどが
含まれる。
本発明の感光物及びアルカリ可溶性ノボラツク樹脂を
溶解させる溶剤としては、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等
のアルコールエーテル類、ジオキサン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類、メチルセロソル
ブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のセロソ
ルブエステル類、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル
などの脂肪酸エステル類、1,1,2−トリクロロエチレン
等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルアセトアミド、N
−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等の高極性溶剤を例示することができる。
これら溶剤は単独で、あるいは複数の溶剤を混合して使
用することもできる。
本発明のポジ型フオトレジスト用組成物には、必要に
応じ染料、可塑剤、接着助剤及び界面活性剤等を配合す
ることができる。その具体例を挙げるならば、メチルバ
イオレツト、クリスタルバイオレツト、マラカイトグリ
ーン等の染料、ステアリン酸、アセタール樹脂、フエノ
キシ樹脂、アルキツド樹脂等の可塑剤、ヘキサメチルジ
シラザン、クロロメチルシラン等の接着助剤及びノニル
フエノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール、オクチ
ルフエノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール等の界
面活性剤がある。
上記ポジ型フオトレジスト組成物を精密集積回路素子
の製造に使用されるような基板(例:シリコン/二酸化
シリコン被覆)上にスピンナー、コーター等の適当な塗
布方法により塗布後、所定のマスクを通して露光し、現
像することにより良好なレジストを得ることができる。
本発明のポジ型フオトレジスト用組成物の現像液とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アン
モニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロ
ピルアミン等の第1アミン類、ジエチルアミン、ジ−n
−ブチルアミン等の第2アミン類、トリエチルアミン、
メチルジエチルアミン等の第3アミン類、ジメチルエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールア
ミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テト
ラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニ
ウム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミン類等のア
ルカリ類の水溶液を使用することができる。更に、上記
アルカリ類の水溶液にアルコール類、界面活性剤を適当
量添加して使用することもできる。
<発明の効果> 本発明のポジ型フオトレジストは、解像力、現像性に
特に優れ露光部にスカム等の現像残渣を残さず、また優
れた耐熱性を有し、微細加工用フオトレジストとして好
適に用いられるものである。
<実施例> 以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、これら
に限定されるものではない。なお、%は他に指定のない
限り重量%を示す。また、重量平均分子量及びモノマ
ー、ダイマー、もしくはトリマーの含量は次の様にして
測定した。
ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー(GPC)を
用い、40℃、流速1ml/min、THF溶媒、検出波長282nmに
て測定した。用いたカラムは東洋曹達工業製TSK gel G
MHXL、G4000HXL、G3000HXL、G2000HXLをそれぞれ各1本
ずつ接続し、単分散ポリスチレンを標準とする重量平均
分子量を算出した。
モノマー〜トリマーの含量も同様の条件で測定、算出
した。
比較例1〜3 (1) ノボラツク樹脂(a)の合成(比較例) (1)−(i) m−クレゾール60g、p−クレゾール40g、37%ホルマ
リン水溶液53g及びシユウ酸0.1gを三ツ口フラスコに仕
込み撹拌しながら100℃まで昇温し、15時間反応させ
た。その後温度を200℃まで上げ徐々に5mmHgまで減圧に
して、水、未反応のモノマー、ホルムアルデヒド、シユ
ウ酸等を留去した。次いで溶融したアルカリ可溶性ノボ
ラツク樹脂を室温に戻して回収した。得られたノボラツ
ク樹脂は重量平均分子量11000(ポリスチレン換算)で
あり、モノマー、ダイマー、トリマーの含量は、各々0.
50%、13.4%、6.9%(計20.8%)であつた。
(1)−(ii) (1)−(i)で得られたノボラツク樹脂20gをメタ
ノール62gに完全に溶解した後、これに水28gを撹拌しな
がら徐々に加え樹脂分を沈殿させた。上層をデカンテー
シヨンにより除去し沈殿した樹脂分を回収し、40℃に加
熱し減圧下で24時間乾燥させて目的とするアルカリ可溶
性ノボラツク樹脂(a)を得た。得られたノボラツク樹
脂は重量平均分子量14500(ポリスチレン換算)であ
り、モノマー、ダイマー、トリマーの含量は各々0%、
7.0%、4.0%(計11.0%)であつた。
(2) ノボラツク樹脂(b)の合成(本発明) m−クレゾール40g、p−クレゾール60g、37%ホルマ
リン水溶液47g及びシユウ酸0.1gを三ツ口フラスコに仕
込み、撹拌しながら100℃まで昇温し、15時間反応させ
た。その後温度を250℃まで上げ徐々に1mmHgまで減圧に
して、水、未反応のモノマー、ホルムアルデヒド、シユ
ウ酸、およびダイマー成分等を留去した。次いで溶融し
たアルカリ可溶性ノボラツク樹脂を室温に戻して回収し
た。得られたノボラツク樹脂は重量平均分子量7700(ポ
リスチレン換算)であり、モノマー、ダイマー、トリマ
ーの含量は各々0%、5.2%、8.1%(計13.3%)であつ
た。
(3) ノボラツク樹脂(c)の合成(本発明) m−クレゾール25g、p−クレゾール50g、2,5−キシ
レノール28g、37%ホルマリン水溶液53g及びシユウ酸0.
1gを三ツ口フラスコに仕込み、撹拌しながら100℃まで
昇温し15時間反応させた。その後温度を250℃まで上げ
徐々に1mmHgまで減圧にして、水、未反応のモノマー、
ホルムアルデヒド、シユウ酸、およびダイマー成分等を
留去した。次いで溶融したアルカリ可溶性ノボラツク樹
脂を室温に戻して回収した。得られたノボラツク樹脂は
重量平均分子量4800(ポリスチレン換算)であり、モノ
マー、ダイマー、トリマーの含量は各々0.5%、5.9%、
9.0%(計15.4%)であつた。
(4) 感光物の合成(比較例) 2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノン9.3g、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロライ
ド28.0g及びアセトン270mlを三ツ口フラスコに仕込み、
撹拌下均一に溶解した。次いでトリエチルアミン11.1g
を徐々に滴下し、室温下1時間反応させた。反応終了
後、内容物を1%塩酸水溶液中に滴下し、生じた沈殿物
を別し、メタノールで洗浄後乾燥して2,3,4,4′−テ
トラヒドロキシベンゾフエノンのエステル化合物を得
た。
(5) ポジ型フオトレジスト組成物の調製と評価 (4)で得られた感光物1.30g及び(1)〜(3)で
得られたノボラツク樹脂(a)、(b)及び(c)それ
ぞれ5gをエチルセロソルブアセテート15gに溶解し、0.2
μmのミクロフイルターを用いて過し、フオトレジス
ト組成物を調製した。このフオトレジスト組成物をスピ
ンナーを用いてシリコンウエハーに塗布し、窒素雰囲気
下の対流オーブンで90℃、30分間乾燥して膜厚1.5μm
のレジスト膜を得た。この膜に縮小投影露光装置を用い
露光した後、2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロ
オキシド水溶液で1分間現像し、30秒間水洗して乾燥し
た。このようにして得られたシリコンウエハーのレジス
トパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、レジストを評
価した。その結果を下記表−1に示す。感度は2.0μm
のマスクパターンを再現する露光量の逆数をもつて定義
し、比較例1の感度の相対値で示した。解像力は2.0μ
mのマスクパターンを再現する露光量における限界解像
力を表わす。耐熱性はレジストがパターン形成されたシ
リコンウエハーを対流オーブンで30分間ベークし、その
パターンの変形が起こらない温度を示した。現像性は、
レジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、露光部
でのレジスト残渣及びスカムの有無を調べた。その結果
をノボラツク樹脂(a)〜(c)につき、比較例1〜3
として表1に示した。
実施例1〜4 上記(2)(3)で合成したノボラツク樹脂を用い、
下記表−2記載の各感光物を(4)と同様の方法で合成
し、(5)と同様にしてレジスト組成物を評価した。そ
の結果を表1に示した。
これからわかるように本発明のポジ型のフオトレジス
トは解像力、耐熱性、現像性のいずれも優れていた。
また特にこれらの比較例に於ては、実施例2、3との
比較で明らかなように、きわ立つて優れた解像力が得ら
れており、特定の感光剤との組み合わせが、本発明の効
果を更にきわ立たせるものである事が理解されよう。
比較例4〜5 下記表3記載のノボラツク樹脂(d)、(e)を上記
(1)−(i)と同様の方法で合成した。このノボラツ
ク樹脂5gと上記(4)で得られた感光物1.30gをエチル
セロソルブアセテート15gに溶解し、実施例と同様にし
てレジスト組成物を評価した。その結果を表1に示し
た。実施例に比較し、感度、解像力、耐熱性および現像
性が劣るものであつた。
比較例6 下記表3記載のノボラツク樹脂(f)を上記(2)と
同様の方法で合成した。この際ダイマー留去時間を延長
することにより、ダイマー含量を1.3%にまで減少させ
た。このノボラツク樹脂5gと上記(4)で得られた感光
物1.30gをエチルセロソルブアセテート15gに溶解し、実
施例と同様にしてレジスト組成物を評価した。その結果
を表1に示した。実施例に比較し、感度、解像力に劣
り、パターンの密着性も悪いものであつた。
比較例7 比較例4で用いたノボラツク樹脂5gと実施例2で用い
た感光物1.3gをエチルセロソルブアセテート15gに溶解
し実施例と同様にしてレジスト組成物の評価をし、結果
を表1に示した。
比較例8 比較例5で用いたノボラツク樹脂5gと実施例3で用い
た感光物1.3gをエチルセロソルブアセテート15gに溶解
し実施例と同様にしてレジスト組成物の評価をし、結果
を表1に示した。
これら比較例7、8は、いずれも実施例に比べて解像
力、耐熱性、現像性が劣るものであつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小久保 忠嘉 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−150047(JP,A) 特開 昭62−10646(JP,A) 特開 昭60−45238(JP,A) 特開 昭62−227144(JP,A) 特開 昭62−284354(JP,A) 特開 昭62−150245(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キノンジアジド化合物及びアルカリ可溶性
    ノボラック樹脂を含む感光性樹脂組成物において、該ア
    ルカリ可溶性ノボラック樹脂が、合成されたノボラック
    樹脂を極性溶媒に溶解し次いで水もしくは水−極性溶媒
    混合物に入れて樹脂分を沈殿させる方法、又は250℃以
    上で10mmHg以下の減圧留去方法により、その樹脂の中に
    含まれるダイマー量がノボラック樹脂の2〜6重量%の
    範囲に調整されたものであり、更に該キノンジアジド化
    合物が、1分子内に5個以上の芳香族水酸基を有するポ
    リヒドロキシ化合物の1,2−ナフトキノンジアジドスル
    ホン酸エステルを含有することを特徴とするポジ型フオ
    トレジスト組成物。
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