JP2566719Y2 - 回転式電子部品の防滴構造 - Google Patents

回転式電子部品の防滴構造

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JP2566719Y2
JP2566719Y2 JP6714092U JP6714092U JP2566719Y2 JP 2566719 Y2 JP2566719 Y2 JP 2566719Y2 JP 6714092 U JP6714092 U JP 6714092U JP 6714092 U JP6714092 U JP 6714092U JP 2566719 Y2 JP2566719 Y2 JP 2566719Y2
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泰俊 加来
良一 松田
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帝国通信工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転式スイッチ等の電
子部品のつまみ部分から電子機器本体内へ水が侵入する
のを防止する電子部品の防滴構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、ビデオカメラや携帯用レコーダー等
の電子機器の中には、その外装ケースから回転式スイッ
チ等の電子部品のつまみを露出せしめたものがあった。
図6はこの種の電子機器のつまみの部分を示す一部斜視
図である。外装ケース91から露出したつまみ93を指
で回転することによって外装ケース91内の電子機器本
体の操作が行なわれる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うに外装ケース91からつまみ93を露出させた場合、
外装ケース91とつまみ93の間に隙間95が生じてし
まう。このため該隙間95を通して外部から外装ケース
91内部に水が侵入し、ひいては外装ケース91内に収
納した電子機器本体にまで水が侵入してしまうという問
題点があった。
【0004】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、電子部品のつまみ部分から電子機器
本体内へ水が侵入しない電子部品の防滴構造を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案は、ケースと基板の間に摺動型物を回動自在に
収納し、一方前記摺動型物の回転軸を前記ケースから突
出させて該回転軸に回転つまみを取り付け、前記回転つ
まみを回転することで該回転つまみと一体に回転する摺
動型物と前記基板との間に設けた電気的機能部を動作せ
しめる構造の回転式電子部品において、前記ケースの回
転つまみを取り付けた側の外周に溝を設けるとともに該
溝の外側側面に切欠きを形成し、一方リング状又はリン
グの一部を切り欠いた形状であってその外周側面に突起
を形成したゴム製のパッキングを具備し、該パッキング
を前記ケースの溝に、該パッキングの突起を溝の切欠き
に係合するように収納し、該溝を覆うように平板状の板
を当接させて前記パッキングを溝内に押し潰した状態と
して固定して構成した。
【0006】
【作用】上記の如く、ケースの回転つまみを取り付けた
側の面に該回転つまみを覆うように溝を設け、該溝にパ
ッキングを収納し該パッキングを押し潰すように平板状
の板を押し付けたので、たとえ回転つまみからケース表
面に水が侵入してきても、該水はここに留まり、それ以
上内部には侵入して行かない。
【0007】また溝の外側側面に設けた切欠きとパッキ
ングの外周側面に設けた突起を係合させるようにしてパ
ッキングを溝に収納したので、パッキングの位置決めが
容易・確実となる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1,図2は本考案の1実施例にかかる
回転式電子部品を示す図であり、図1はその概略側断面
図(図6のB−B断面に相当する)、図2はその概略分
解斜視図である。同図に示すようにこの回転式電子部品
は、ケース10の裏面側に摺動型物20と基板30を取
り付けてこれらを取付板40によってケース10に固定
し、一方ケース10の表面側にパッキング50と回転つ
まみ60を取り付けて構成されている。以下各構成部品
について説明する。
【0009】ケース10は合成樹脂を成型して構成され
ておりその中央には摺動型物20を収納する収納部11
が設けられ、該収納部11の中央には下記する摺動型物
20の回転軸23を回動自在に支持する穴12が設けら
れている。また該ケース10の収納部11の外側には、
下記する回転つまみ60を収納する円弧状の凹部13が
設けられ、さらにその外側には下記するパッキング50
を収納する円弧状の溝14が設けられている。
【0010】この溝14は内側の側壁15と外側の側壁
16によってその横断面が略コ字状に形成されており、
側壁16にはその3か所に下記するパッキング50の突
起51を係止する切欠き17が設けられている。さらに
この切欠き17の先端部には、前記パッキング50の突
起51の抜けを防止するための抜け止め用係止片18が
設けられている。
【0011】次に摺動型物20は合成樹脂を成型して構
成されており、略円板状の基体21の中央から表裏面方
向に回転軸23,24を突出させるとともに、一方の面
上にリング状にクリック用凹凸部25を設けて構成され
ている。また表面側の回転軸23は略小判型をしてお
り、その内部は空洞とされている。またこの摺動型物2
0の裏面には、弾性金属板からなる摺動子28が図示し
ない固定手段によって固定されている。
【0012】次に基板30は合成樹脂製フイルム上に所
望のスイッチパターン31を印刷して構成されている。
なお各スイッチパターン31からの引き出しパターン
図示は省略している。またこの基板30には、下記する
取付板40に設けた中心穴41と位置決め突起43を挿
通する位置にそれぞれ穴33,34を設けると共に、取
付板40の各取付穴45に対向する位置に、穴35が設
けられている。
【0013】取付板40は、合成樹脂を成型して略板状
に構成されており、その略中央には前記摺動型物20の
裏面側の回転軸24を回動自在に支持する円筒状の中心
穴41が設けられ、またその真下の位置には、位置決め
突起43が設けられ、それ以外の複数箇所には前記ケー
ス10の裏面に設けた複数の突起19(図2には示さ
ず、図1に熱かしめしたその先端を示す)に係合される
取付穴45が設けられている。
【0014】一方パッキング50は弾性ゴムで形成さ
れ、その形状はリングの一部を切り欠いた形状であって
その外周側面に3つの突起51を設けて構成されてい
る。ここで図4は該パッキング50を示す図であり、同
図(a)は平面図、同図(b)は右側面図、同図(c)
は同図(a)のA−A断面図である。同図に示すように
このパッキング50の断面形状は、略菱形形状に形成さ
れている。
【0015】次に回転つまみ60は図1,図2に示すよ
うに、合成樹脂を略円板状に成型して構成されており、
その中央には、前記摺動型物20の表面側の回転軸23
を挿入する小判型の軸固定穴61が設けられている。
【0016】次にこの回転式電子部品を組み立てるに
は、まずケース10の収納部11内に摺動子28を取り
付けた摺動型物20を収納する。このとき摺動型物20
の回転軸23をケース10の穴12に挿入するが、該回
転軸23とケース10の穴12の間にはグリスを塗布し
ておく。またこのとき摺動型物20のクリック用凹凸部
25には金属球65を係合させた状態でこれを板バネ6
6で弾発せしめる。なお板バネ66はケース10の裏面
に設けた図示しない取付手段にその両端が固定される。
【0017】次に取付板40上に基板30を取り付け
(このとき取付板40の中心穴41と位置決め突起43
を基板30の穴33と穴34に係合させることで位置決
めする)、これをケース10の裏面に固定する。このと
きケース10の裏面に設けた突起19が、基板30に設
けた穴35と取付板40に設けた取付穴45に挿入され
るので、該突起19の先端を熱かしめすれば(図1参
照)、これら各部材がケース10に固定される。
【0018】次にケース10の表面側に設けた溝14内
に、パッキング50を収納するが、このときパッキング
50の突起51を溝14の切欠き17に係合させる。切
欠き17に係合された突起51は、切欠き17の抜け止
め用係止片18によって係止される。このため、このパ
ッキング50が溝14から抜け出ることはなく、確実に
固定される。
【0019】次に回転つまみ60をケース10の収納部
11を覆うように取り付け、該回転つまみ60の軸固定
穴61にケース10の穴12から突出した摺動型物20
の回転軸23を挿入し、その先端を熱かしめによって広
げて固定する(図1参照)。
【0020】そしてこのようにして組み立てられた回転
式電子部品を、図3に示すように、外装ケース100に
取り付ける。このとき、回転つまみ60を外装ケース1
00に設けた切欠き穴101から突出させ、同時に外装
ケース100の面103にパッキング50を押し付け、
この状態で両者を図示しない固定手段で固定する。これ
によって図6に示すような状態となる。
【0021】そしてこの外装ケース100から突出した
回転つまみ60を回転すると、図1に示すように摺動型
物20が回転し、これに固定された摺動子28が基板3
0のスイッチパターン31上を摺接し、これによってス
イッチのオンオフが切り換えられる。
【0022】一方図6に示す回転つまみ60と外装ケー
ス100の間に生じる隙間95から水が侵入した場合、
図1に示すように該水は回転つまみ60と対向するケー
ス10の表面上に侵入する。しかしながらこの水は該ケ
ース10の裏面側には侵入できない。何故なら、ケース
10の穴12と摺動型物20の回転軸23の間にはグリ
スが塗布されているので、この部分から基板30側には
水は侵入しない。またケース10の外周にはパッキング
50が該ケース10と外装ケース100の間で押し潰さ
れているので、このパッキング50を越えて水が基板3
0側に漏れ出すこともないのである。
【0023】ところで、パッキング50の横断面形状を
略菱形形状としたのは以下の理由による。即ちもしも図
5(a)に示すように、パッキング50′の横断面形状
を円形の通常のものとした場合、ケース10′の溝1
4′とパッキング50′の間の隙間aが狭いので、これ
を外装ケースで押し潰した場合、パッキング50′の逃
げスペースが少なく、このため、該パッキング50′を
押し潰すのに強い力が必要になってしまう。
【0024】そしてケース10′と外装ケースの固定を
ネジで行なっているような場合は、その固定力が強いの
で問題はないが、ケース10′に設けた突起を外装ケー
スに設けた穴に挿入して該突起の先端を熱かしめして固
定したような場合は、パッキング50′の弾発力が強す
ぎると、該熱かしめした突起は樹脂のため、熱や経時変
化によりその固定力がゆるみ、パッキング50′を押え
る力が弱くなり、水の浸透を防止できなくなってしまう
恐れがある。
【0025】一方本実施例のようにパッキング50の横
断面形状を略菱形形状とした場合は、図5(b)に示す
ように、ケース10の溝14とパッキング50の間の隙
間bが広くなるので、これを外装ケースで押し潰した場
合、パッキング50の逃げスペースが大きく、このた
め、該パッキング50を押し潰すのにあまり強い力は必
要なくなる。このため両者を熱かしめによって固定して
も、これがゆるむことはない。
【0026】なお上記実施例においては、その構造上パ
ッキングの形状をリングの一部を切り欠いた形状とした
が、リング状に形成しても良い。
【0027】また上記実施例では、回転式スイッチを例
に用いたが、これは回転式可変抵抗器でもよいことはい
うまでもない。
【0028】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かる回転式電子部品によれば、以下のような優れた効果
を有する。 ケースの回転つまみを取り付けた側の面に該回転つま
みを覆うように溝を設け、該溝にパッキングを収納し該
パッキングを押し潰すように平板状の板を押し付けたの
で、たとえ回転つまみからケース表面上に水が侵入して
きても、該水はここに留まり、それ以上内部には侵入し
て行かない。
【0029】溝の外側側面に切欠きを形成するととも
に、パッキングの外周側面に突起を形成し、両者を係合
させてパッキングを溝に収納したので、パッキングの位
置決めが容易・確実となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例にかかる回転式電子部品を示
す概略側断面図である。
【図2】本考案の1実施例にかかる回転式電子部品を示
す概略分解斜視図である。
【図3】本考案の1実施例にかかる回転式電子部品に外
装ケース100に取り付ける状態を示す図である。
【図4】パッキング50を示す図である。
【図5】従来のパッキング50′と本実施例に用いるパ
ッキング50を、ケース10′,10に収納した際の状
態を示す側断面図である。
【図6】電子機器のつまみの部分を示す一部斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 ケース 14 溝 17 切欠き 20 摺動型物 23,24 回転軸 28 摺動子 30 基板 31 スイッチパターン 50 パッキング 51 突起 60 回転つまみ 100 外装ケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと基板の間に摺動型物を回動自在
    に収納し、一方前記摺動型物の回転軸を前記ケースから
    突出させて該回軒軸に回転つまみを取り付け、前記回転
    つまみを回転することで該回転つまみと一体に回転する
    摺動型物と前記基板との間に設けた電気的機能部を動作
    せしめる構造の回転式電子部品において、 前記ケースの回転つまみを取り付けた側の外周に溝を設
    けるとともに該溝の外側側面に切欠きを形成し、一方リ
    ング状又はリングの一部を切り欠いた形状であってその
    外周側面に突起を形成したゴム製のパッキングを具備
    し、該パッキングを前記ケースの溝に、該パッキングの
    突起を溝の切欠きに係合するように収納し、該溝を覆う
    ように平板状の板を当接させて前記パッキングを溝内に
    押し潰した状態として固定したことを特徴とする回転式
    電子部品の防滴構造。
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