JP2564574B2 - 新規なロイコ染料 - Google Patents

新規なロイコ染料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、新規な画像形成用ロイコ染料に関し、特に
感熱記録や感圧記録における近赤外吸収ロイコ染料に関
する。
〔従来技術〕
ロイコ染料を用いる記録材料は古くから知られてお
り、近年、感圧記録紙や感熱記録紙として広く利用され
ている。一般に使われているロイコ染料としては、例え
ばトリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジ
ン系、オーラミン系等が挙げられる。これらの染料は各
種の色調があり、用途に応じて使いわけられている。し
かしながら、これらの染料は、色調、即ち可視領域の吸
収を目的とて開発されているものが多く、近赤外領域即
ち、700nmから1000nm範囲に吸収を有する染料について
は、ほとんど開発されていないのが現状である。近年、
半導体レーザーの普及が広まるにつれ、バーコードなど
の記録画像を半導体レーザーで読みとろうとする動きが
あり、感熱紙、感圧紙等でも、近赤外領域に吸収を持つ
ことが要求されるようになった。
近赤外領域に吸収を持つロイコ染料に関する提案は最
近いくつかみられる。例えば、特開昭51−121035号、特
開昭51−121037号、特開昭51−121038号、特開昭57−16
7979号及び特開昭58−157779号にみられるようなモノビ
ニル又はジビニル含有フタリド化合物、特開昭59−1997
57号及び特開昭60−226871号にみられるようなフルオレ
ン化合物等である。しかしながら、これらの化合物は、
近赤外領域に吸収は有するものの、十分な吸収強度に至
っていなかったり、染料の安定性に劣り画像が消色し易
すかったり又製造コストが高い等という欠点を有してい
る。
また、特開昭60−231766号には新規な近赤外吸収ロイ
コ染料が提案されているが、この染料は近赤外に強い吸
収を有しているものの、保存安定性が十分でなく特に耐
光安定性が劣り、地肌部が着色したり近赤外領域の吸収
が低下するという欠点がある。従って、現状では未だ満
足される近赤外吸収染料は見出されていないのが実状で
ある。
〔目的〕
本発明は、近赤外領域に強い吸収を有し、しかも保存
安定性に優れた新規なロイコ染料を提供することを目的
とする。更に詳しく言えば、600nmから1000nmに巾広く
強い吸収を有し、感熱又は感圧紙用ロイコ染料として用
いた場合、可視領域から近赤外領域までの光源での読取
りが可能で、染料画像の耐光安定性にもすぐれた新規な
ロイコ染料を提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、下記一般式(I)で表わされる新規
なロイコ染料が提供される。
式中、R1,R2,R3及びR4は低級アルキル基を、R5(nは1〜8の整数)又は、 (mは0〜2の整数であり、R8は置換又は未置換のフェ
ニル基)をR6又はR7は水素原子又は低級アルキル基を表
わす。
本発明の一般式(I)で表わされるロイコ染料は、新
規物質であって、大気中で安定な、白色又は淡黄色の結
晶性粉末であり、600〜1000nmの近赤外領域に強い吸収
を示し、酸性白土、活性白土のような無機酸や、有機
酸、フェノール性化合物、フェノール樹脂などの電子受
容性化合物(即ち、呈色剤)と分子レベルで接触する
と、発色反応がすばやく起り、緑色ないし青色の色素を
形成し、この発色した色素は優れた保存性を有している
ため色素前駆体として有用である。
本発明の前記一般式(I)で表わされるロイコ染料
は、一般に次のような反応式に従って簡単に合成するこ
とができる。
(反応式中のX-はハロゲン、過塩素酸などの陰イオンを
示す。) この反応は、メタノール/酢酸混合溶媒中などで加熱
するだけで実施することができる。なお、反応式中の化
合物(II)の製法については、例えばAnnalen der Chem
ie,623巻、204頁(1959)に記載されている。
本発明の前記一般式(I)中のR1〜R4及びR6〜R7の低
級アルキル基は、通常炭素数1〜4の直鎖又は分枝アル
キル基である。
前記一般式(I)で表わされる化合物の具体例を示す
と、次のようなものが挙げられる。
〔一般式(I)の化合物の具体例〕 本発明のロイコ染料は、従来のロイコ染料と同様に、
感圧記録材料や、感熱記録材料、熱転写型記録材料等の
記録材料における発色剤として使用することができる。
本発明のロイコ染料を感圧記録材料として用いる場合
には、例えば米国特許第2800457号明細書に記載されて
いるような方法で作製することができる。この場合のロ
イコ染料に要求される主な物性としては、油溶解性、呈
色剤による発色特性、染料画像の保存安定性などであ
り、これらの物性を考慮して選定される。
本発明のロイコ染料を感熱記録材料として用いる場合
には、例えば特公昭45−14039号明細書に記載されてい
るような方法で作製することができる。この場合にロイ
コ染料に要求される主な物性としては、熱発色特性、地
肌白色度、ロイコ染料及びその発色染料の保存安定性な
どであり、これらの物性を考慮して選定される。
何れの場合においても、本発明のロイコ染料の画像
が、近赤外領域において十分な吸収特性を有するという
特性を、十分生かすようにすることが重要である。
本発明のロイコ染料を記録材料として用いる場合、他
のロイコ染料と併用することもできる。即ち、本発明の
ロイコ染料の発色色調は緑ないし青であるが、色調補正
或いは吸収特性の補正などを目的として他のロイコ染料
と併用することもできる。この場合に併用されるロイコ
染料としては、一般にこの種のロイコ系記録材料におい
て知られているロイコ染料が用いられ、このようなロイ
コ染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなも
のが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロ
モフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン等。
また、本発明の前記ロイコ染料を用いて記録材料を得
る場合に使用される呈色剤としては、前記ロイコ染料を
接触時発色させる種々の電子受容性化合物、又は酸化剤
等が適用される。このようなものは従来公知であり、そ
の具体例としては、以下に示すようなものが挙げられ
る。
ベントナイト、ゼオライト、酸性白土、活性白土、シ
リカゲル、酸化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化アルミ
ニウム、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3,
5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、ジ−m−クロロフェ
ニルチオ尿素、ジ−m−トリフロロメチルフェニルチオ
尿素、ジ−フェニルチオ尿素、サリチルアニリド、4,
4′−イソプロピリデンジフエノール、4,4′−イソプロ
ピリデンビス(2−クロロフエノール)、4,4′−イソ
プロピリデンビス(2,6−ジブロモフエノール)、4,4′
−イソプロピリデンビス(2,6−ジクロロフエノー
ル)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフエ
ノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジメチ
ルフエノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t
ert−ブチルフエノール)、4,4′−sec−ブチリデンジ
フェシール、4,4′−シクロヘキシリデンビスフエノー
ル、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフエ
ノール)、4−tert−ブチルフエノール、4−フエニル
フエノール、4−ヒドロキシジフエノキシド、α−ナフ
トール、β−ナフトール、5−ヒドロキシフタル酸ジメ
チル、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒド
ロキシアセトフエノン、オボラツク型フエノール樹脂、
2,2′−チオビス(4,6−ジクロロフエノール)、カテコ
ール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、フロ
ログリシン、フロログリシンカルボン酸、4−tert−オ
クチルカテコール、2,2′−メチレンビス(4−クロロ
フエノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフエノール)、2,2′−ジヒドロキシジ
フエニル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロ
キシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ
安息香酸−p−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息香
酸−o−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p
−メチルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−n−オク
チル、安息香酸、サリチル酸亜鉛、1−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2−
ヒドロキシ−6−ナフトエ酸亜鉛、4−ヒドロキシジフ
エニルスルホン、4,2′−ジフェノールスルホン、4−
ヒドロキシ−4′−クロロジフエニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4′−ベンジロキシジフェニルスルホン、4
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−イソブチルオキシジフェニ
ルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)スルフイ
ド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリ
チル酸錫、酒石酸、シユウ酸、マレイン酸、クエン酸、
コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、ホ
ウ酸、ビイミダゾール、ヘキサフェニルビイミダゾー
ル、4臭化炭素、メチレンビス−(オキシエチレンチ
オ)ジフェノール、エチレンビス−(オキシエチレンチ
オ)ジフェノール、ビス−(4−ヒドロキシフェニルチ
オエチル)ケトン、ビス−(4−ヒドロキシフェニルチ
オエチル)エーテル、m−キシリレンビス(4−ヒドロ
キシフェニルチオ)エーテル等。
本発明のロイコ染料を用いて感圧記録材料を得るに
は、先ずアルキルナフタレン系やターフェニル系の油に
1〜4%のロイコ染料を溶解し、ゼラチン等の樹脂を硬
化させた通常5μm前後のマイクロカプセルを作成す
る。このマイクロカプセルを、バインダーを用いて紙や
プラスチックフィルムなどの支持体上に塗布して発色剤
シートを得る。この場合のマイクロカプセル化は例えば
USP2800457号明細書に記載の方法等の従来公知の方法に
よって実施することができる。一方、呈色剤シートは、
呈色剤を適当な分散剤を用い、水又は有機溶媒で分散又
は溶解後、必要に応じバインダーを加え、紙などの支持
体に塗布して作成される。
本発明のロイコ染料を用いて感熱記録材料を得るに
は、ロイコ染料及び呈色剤の夫々を水溶性樹脂などで分
散させ、該分散液に適当なバインダーを混合し、この混
合液を紙などの支持体上に塗布する。この場合、ロイコ
染料の粒子径は0.5〜5μm程度にするのが好ましい。
またロイコ染料と呈色剤との重量比は1:1〜1:5程度が適
当である。なお、発色層を1層もしくは2層以上に分け
て塗布してもよく、あるいはロイコ染料の層と呈色剤の
層に分けて塗布してもよい。また感熱記録材料で公知な
ように、下引き層を設けたり、保護層を設けたりするこ
ともできる。
また、本発明のロイコ染料を用いて熱転写型記録材料
を得るには、ロイコ染料を水又は溶剤に分散又は溶解し
て、ポリエステルフィルムなどの耐熱性支持体に塗布し
て転写シートを作成し、一方、呈色剤を水又は溶剤に分
散又は溶解して、支持体に塗布して受容シートを作成す
る。
なお、感熱記録材料を得るために、ロイコ染料及び呈
色剤を支持体上に結合支持させる場合、慣用の種々の結
合剤を適宜用いることができるし、また感圧記録材料を
得るために、カプセル化ロイコ染料を支持体に支持させ
たり、呈色剤を支持体に支持させる場合、同様に慣用の
種々の結合剤を適宜用いることができる。このような結
合剤の具体例を挙げると、例えば、以下のものが挙げら
れる。
ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、メ
トキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル
酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エス
テル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレ
イン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイ
ン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギ
ン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の
他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジ
エン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステ
ル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタ
クリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン
/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス類
等。
また、必要に応じ、この種の感圧及び感熱記録材料に
慣用される補助添加成分、例えば、填料、界面活性剤、
熱可融性物質、滑剤、圧力発色防止剤等を併用すること
ができる。この場合、填料としては、例えば、炭酸カル
シウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミ
ニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、
表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の
他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共
重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げる
ことができ、滑剤としては、高級脂肪酸及びその金属
塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、動物性、
植物性、鉱物性又は石油系の各種ワックス類等があげら
れる。
本発明のロイコ染料を用いて得られた記録材料は、従
来のものと同様に種々の分野において利用されるが、殊
に、その優れた近赤外光吸収特性を利用して、光学文字
読取り装置用や、ラベルバーコーダー、バーコードリー
ダーの記録読取り用の記録材料として利用することがで
きる。
なお、本発明のロイコ染料を用いて得られた記録材料
を感熱記録型ラベルシートとして使用する場合、支持体
の一方の面に前記したロイコ染料と呈色剤を含む感熱発
色層を設け、支持体の他方の面に接着剤層を介して剥離
台紙を設けた構造のものにすればよい。
〔効果〕
本発明の前記一般色〔I〕で表わされる新規なロイコ
染料は600〜1000nmにわたる近赤外領域に強い吸収能を
示す。従って、該ロイコ染料を用いて得られた感熱及び
感圧記録材料は可視領域から近赤外領域までの光源での
読取りが可能であり、しかも染料画像の保存安定性、特
に耐熱安定性に優れており、その結果、日常の環境条件
下ではもとより、太陽光や蛍光灯等の露光条件下におい
ても半導体レーザー等を光源とする画像読取装置により
その画像を充分に読取ることができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−p−ベンジルオ
キシフェニルスルホニルメタン〔化合物具体例No
(1)〕の合成 ビス(p−ジメチルアミノスチリル)カルベニウム過
塩素酸塩2.8g及び酢酸1.9gをメタノール80ccに加え、こ
れにp−ベンジルオキシフェニルスルフイン酸ソーダ4.
7gのメタノール80cc溶液を滴下し、1時間加熱還流す
る。生成した沈殿を濾取し、ベンゼン/ヘキサン混合溶
媒で再結晶すると、淡黄色結晶(融点188〜191℃)3.8g
を得た。
この化合物の元素分析値は以下のとおりであり、また
NMRスペクトルの分析結果によりその構造を確認した。
実施例2 実施例1におけるp−ベンジルオキシフェニルスルフ
ィン酸ソーダの代わりにp−アニソールスルフィン酸ソ
ーダを用いた以外は、実施例1と同様にして、化合物具
体例No(2)の化合物を得た。この化合物の融点は、12
9〜130℃であった。
実施例3 実施例1におけるp−ベンジルオキシフェニルスルフ
ィン酸ソーダの代わりにp−ブトキシフェニルスルフィ
ン酸ソーダを用いた以外は、実施例1と同様にして、化
合物具体例No(4)の化合物を得た。この化合物の融点
は、182.7℃であった。
実施例4 実施例1におけるビス(p−ベンジルオキシフェニル
スルフィン酸ソーダの代りに、p−オクチルオキシスル
フィン酸ソーダを用いた以外は、実施例1と同様にして
化合物具体例No(5)の化合物を得た。この化合物の融
点は、153.4℃であった。
実施例5 実施例1におけるp−ベンジルオキシフェニルスルフ
ィン酸ソーダの代りに、4−メチルベンジルオキシフェ
ニルスルフィン酸ソーダを用いた以外は、実施例1と同
様にして化合物具体例No(6)の化合物を得た。この化
合物の融点は、169.1℃であった。
実施例6 実施例1におけるビス(p−ジメチルアミノスチリ
ル)カルベニウム過塩素酸塩の代りに、ビス(p−シエ
チルアミノスチリル)カルベニウム過塩素酸塩を用い、
p−ベンジルオキシフェニルスルフィン酸ソーダの代わ
りにp−アニソールスルフィン酸ソーダを用いた以外
は、実施例1と同様にして化合物具体例No(8)の化合
物を得た。この化合物の融点は、163℃であった。
実施例7 実施例6におけるビス(p−ジエチルアミノスチリ
ル)カルベニウム過塩素酸塩の代りに、ビス(4−ジメ
チルアミノ−2−メチルスチリル)カルベニウム過塩素
酸塩を用いた以外は、実施例5と同様にして化合物具体
例No(10)の化合物を得た。この化合物の融点は、95℃
であった。
応用例1〜5、比較例1〜3 下記組成の各混合物を、それぞれボールミルで分散し
て〔A〕及び〔B〕液を調製した。
〔A液〕
表−2中のロイコ染料 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 10部 水 30部 〔B液〕 ステアリン酸アマイド 20部 炭酸カルシウム 20部 4,4′−ジフェノールスルホン 30部 ポリビニルアルコール10%水溶液 35部 水 210部 上記の如くして得られた〔A液〕及及び〔B液〕を1:
1の割合で混合して塗布液を作成し、この塗布液を上質
紙上にロイコ染料の乾燥固形分量が0.6g/m2となるよう
に塗布して乾燥して、感熱記録材料を得た。
これを市販のファクシミリ リファックス130でベタ
印字し、その品質を測定した。測定結果を表−1に示
す。
なお、濃度はマクベス濃度計914で、フィルターはKod
akラッテンNo106を用いて測定した。PCS値は反射型分光
光度計(日立330)で吸光度を測定し、吸光度を反射率
に換算して次式で求めた。
また耐光試験結果は記録画像を5000ルックスで1週間
露光した後の濃度を示す。
表−1から明らかなように、本発明のロイコ染料を用
いた記録材料は、近赤外領域、即ち、600〜1,000nmの範
囲で十分強い吸収を示し、しかもその地肌部の耐光安定
性も優れており、記録材料としての十分な品質を兼ね備
えていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の実施例1で得られるロイコ染料のNMR
スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小寺 薫 大阪府大阪市北区堂島1丁目2番2号 昭和化工株式会社内 (72)発明者 宮崎 修 大阪府大阪市北区堂島1丁目2番2号 昭和化工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−231766(JP,A) 特開 昭60−230890(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、R1,R2,R3及びR4は低級アルキル基を、R5(nは1〜8の整数)又は、 (mは0〜2の整数であり、R8は置換又は未置換のフェ
    ニル基)を、R6又はR7は水素原子又は低級アルキル基を
    表わす。〕 で表わされる新規なロイコ染料。
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