JP2742563B2 - 記録材料 - Google Patents

記録材料

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JP2742563B2 JP63272622A JP27262288A JP2742563B2 JP 2742563 B2 JP2742563 B2 JP 2742563B2 JP 63272622 A JP63272622 A JP 63272622A JP 27262288 A JP27262288 A JP 27262288A JP 2742563 B2 JP2742563 B2 JP 2742563B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は特に感熱記録や感圧記録における近赤外吸収
画像を有する記録材料に関する。
〔従来技術〕
ロイコ染料を用いる記録材料は特公昭45−14039号公
報にみられるように古くから知られており、感圧記録紙
や感熱記録紙等として利用され年々その使用量も増えて
きている。
一般に使用されているロイコ染料としては例えばトリ
フェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、
オーラミン系等が挙げられる。これらの染料は各種の色
調があり、用途に応じて使い分けられている。しかしな
がらこれらの染料は色調即ち、可視領域の吸収を目的と
して開発されているものが多く、近赤外領域即ち700〜1
000nm範囲に吸収を有する染料についてはほとんど開発
されていないのが現状である。近年、半導体レーザーの
普及が広まるにつれ、バーコードなどの記録画像を半導
体レーザーで読み取ろうとする動きがあり、感圧紙、感
熱紙等でも近赤外領域に吸収を持つことが要求されるよ
うになってきた。
近赤外領域に吸収をもつロイコ染料および感熱感圧記
録材料に関する提案は近年いくつかみられる。例えば特
開昭51−121035号、特開昭57−167979号、特開昭58−15
7779号にみられるようなビニル基を1ないし2個含有す
るフタリド化合物や特開昭59−199757号、特開昭60−22
6871号にみられるようなフルオレン化合物や特開昭62−
85986号にみられるようなフルオラン化合物や特開昭60
−231766号にみられるようなスルホニルメタン化合物等
がある。
しかしこれらの記録材料は近赤外領域に吸収を有して
いるものの、その強度が不充分であるため光学読取装置
による読取りが不十分になったり安定性が劣り、画像が
消色しやすかったりする欠点があった。
〔目的〕
本発明は発色画像が近赤外領域に強い吸収を有し、し
かも保存安定性に優れた新規なロイコ染料を用いて可視
領域から、近赤外領域までの読取りが可能な記録材料を
提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によればロイコ染料と該ロイコ染料を接触時発
色せしめる呈色剤との間の発色反応を利用した記録材料
において、該ロイコ染料の少くとも1種が下記一般式
(I)で表わされる化合物であることを特徴とする記録
材料が提供される。
(R1,R2:低級アルキル基、置換アルキル基、置換又は未
置換のアラルキル基、置換又は未置換のアリール基 R3:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基、アラル
キルオキシ基 R4:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン、ジアルキルアミノ基 R5:水素原子、ハロゲン、ジアルキルアミノ基 R6,R7:低級アルキル基 n:1〜4の整数) 上記一般式(I)において、R1及びR2の具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基等の低級アルキル基:ヒド
ロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、シアノメチル
基、シアノエチル基等の水酸基やシアノ基等で置換され
た置換アルキル基;フェニル基等の未置換のアリール
基;メチル基やエチル基等の低級アルキル基、メトキシ
基、エトキシ基などの低級アルコキシ基、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ等のジアルキルアミノ基などで置換
された置換アリール基;ベンジル基やフェネチル基等の
未置換アラルキル基:メチル基やエチル基等の低級アル
キル基やジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等のジア
ルキルアミノ基などで置換された置換アラルキル基が挙
げられる。R3の具体例としては、水素:メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基などの低級アルキル基:メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基などの低級アルコ
キシ基:ベンジルオキシ基、フェニルエチルオキシ基な
どのアラルキルオキシ基が挙げられ、R4としては、水素
原子:メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基などの低級アルキル基:メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基などのアルコキシ基:塩素、臭素などのハロ
ゲン:ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのジア
ルキルアミノ基などが挙げられ、R5としては水素原子:
塩素、臭素などのハロゲン:ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基などのジアルキルアミノ基が挙げられ、また
R6及びR7としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基などの低級アル
キル基が挙げられる。
上記一般式で示されるロイコ染料は新規な化合物であ
って、通常、白色又は淡黄緑色の固体であり、次のよう
な反応式に従って容易に合成することができる。
以下に本発明での前記一般式で示されるロイコ染料の
具体例を挙げるが、必ずしもこれに限定されるものでは
ない。
〔一般式(I)の化合物の具体例〕
本発明で用いる前記一般式で表わされるロイコ染料の
発色色調は濃青色から赤黒色であるが、色調補正あるい
は吸収特性の補正などを目的として他のロイコ染料と併
用することもできる。
この場合に併用されるロイコ染料としては、一般にこ
の種のロイコ系記録材料において知られているロイコ染
料が用いられ、例えば、トリフエニルメタン系、フルオ
ラン系、フエノチアジン系、オーラミン系、スピロピラ
ン系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。こ
のようなロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に
示すようなものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレツトラ
クトン)、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフエニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフエニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフエ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフエニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフエ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフエニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフエ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフエニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフエニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフエニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジメチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフエニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フエニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
エニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フエニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フエニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロ
モフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2′,4′−
ジメチルアニリノ)フルオラン等。
また、本発明で前記ロイコ染料と組合せて用いられる
呈色剤としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる種
々の電子受容性化合物、又は酸化剤等が適用される。こ
のようなものは従来公知であり、その具体例を示すと、
以下に示すような無機酸、有機酸、フェノール性物質、
フェノール樹脂等が挙げられる。
ベントナイト、 ゼオライト、 酸性白土、 活性白土、 シリカゲル、 フェノール樹脂、 4,4′−イソプロピリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノー
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール 4,4′−イソプロピリデンビス(o−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチル)フェノール、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チル)フェノール、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4,2′−ジフェノールスルホン、 4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホン、 4−ベンジロキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 P−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキユ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジ
オキサヘプタン、 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オ
キサペンタン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ブチルフェノール)、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 サリチル−o−クロロアニリド、 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 2−アセチルオキシ−3−ナフトエ酸の亜鉛塩、 2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、 1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、 ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシ
ウル等の金属塩 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 3,3′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエンチオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS、 3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン等。
本発明において、感熱記録材料を得るために、ロイコ
染料及び呈色剤を支持体上に結合支持させる場合、慣用
の種々の結合剤を適宜用いることができる。また、感圧
記録材料を得るために、カプセル化ロイコ染料と支持体
に支持させたり、呈色剤を支持体に支持させる場合、同
様に慣用の種々の結合剤を適宜用いることができる。こ
のような結合剤の具体例を挙げると、例えば、以下のも
のが挙げられる。
ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、メ
トキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリ
ル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸
エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マ
レイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、ア
ルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子
の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタ
ジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エス
テル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメ
タクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス類
等。
また、本発明においては、必要に応じ、この種の感圧
及び感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、
填料、界面活性剤、熱可融性物質、滑剤、圧力発色防止
剤等を併用することができる。この場合、填料として
は、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化
チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリ
カ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチ
レン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有
機系の微粉末を挙げることができ、滑剤としては、高級
脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸
エステル、動物性、植物性、鉱物性又は石油系の各種ワ
ックス類等があげられる。
本発明において、感圧記録材料を作成する場合、呈色
剤シートは、前記呈色剤を適当な分散剤を用い、水又は
有機溶媒で分散又は溶解後、必要に応じバインダーを加
え、紙等の支持体に塗布して作成し、一方、発色剤シー
トは、マイクロカプセル化ロイコ染料を、適当な分散剤
によって分散し、紙等の支持体に塗布して作成する。こ
の場合のマイクロカプセル化は、例えば、USP2800457号
明細書に記載の方法等の従来公知の方法によって実施す
ることができる。
一方、感熱記録材料を作成する場合、別々に分散して
得たロイコ染料及び呈色剤の分散液を適当な結着剤と混
合し、この混合液を紙などの支持体上に塗布する。
この場合、発色層を1層もしくは2層以上に分けて塗
布してもよく、あるいはロイコ染料の層と呈色剤の層に
分けて塗布してもよい。また感熱記録材料で公知なよう
に、下引き層を設けたり、保護層を設けたりすることも
できる。
本発明によれば、ロイコ染料と呈色剤を別々の支持体
に支持させた熱転写型感熱記録材料も提供されるが、こ
のものを作成するには、ロイコ染料を水又は溶剤に分散
又は溶解して、耐熱性シート例えば、ポリエステルフィ
ルムの支持体に塗布して転写シートを形成し、一方、呈
色剤を水又は溶剤に分散又は溶解して、支持体に塗布し
て受容シートを形成する。
本発明の記録材料は、従来のものと同様に様々の分野
において利用されるが、殊に、その優れた近赤外光吸収
特性を利用して、光学文字読取り装置用や、ラベルバー
コードリーダー、バーコードリーダーの記録読取り用の
記録材料として利用することができる。
なお、本発明の記録材料を感熱記録型ラベルシートと
して使用する場合、支持体の一方の面に前記したロイコ
染料と呈色剤を含む感熱発色層を設け、支持体の他方の
面に接着剤層を介して剥離台紙を設けた構造のものにす
ればよい。
〔効果〕
本発明の記録材料は、前記一般式(I)で示されるロ
イコ染料を用いたことにより、発色画像が700〜1,000nm
にわたり、強い吸収能を有し、汎用のOCR(光学文字読
取装置)や、発光ダイオードや半導体レーザーを光源と
する画像読取装置によりその画像を充分に読取ることが
できるものであり、その利用分野が広くなるという効果
を有するものである。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。な
お以下において示す部および%はいずれも重量基準であ
る。
(参考例) 〔マイクロカプセルの作製〕 ゼラチン10部及びアラビアゴム10部を40ccの水400部
に溶解し、これに乳化剤としてロート油0.2部を添加
し、さらに一般式(I)のロイコ染料2%溶解のジイソ
プロピルナフタレン油40部を乳化分散する。油滴の大き
さか平均5μmになるところで乳化を止めて、40℃の水
を加えて全体を900部にして撹拌を続ける。この時、液
温が40℃以下にならないようにする。次に、10%酢酸を
加えて、液のpHを4.0〜4.2に調整して、コアセルベーシ
ョンを起こさせる。更に撹拌を続けて、20分後に冷却し
て、油滴の周囲に沈着したコアセルベート膜をゲル化す
る。液温を20℃にして、37%ホルムアルデヒド7部を添
加し、10℃になった後、15%苛性ソーダ溶液を加え、pH
を9にする。この時、苛性ソーダの添加はゆっくり注意
しておこない、続いて、20分撹拌加温して、50℃にする
と、ロイコ染料溶解油のマイクロカプセルが作成され
る。このマイクロカプセルを支持体に支持させて感圧紙
を作る場合、通常、そのマイクロカプセルの支持体への
付着量は5〜10g/m2である。
実施例1〜4、比較例1〜2 市販感圧呈色シートに表−1に示したロイコ染料のマ
イクロカプセル化物を水溶性デンプンをバインダーとし
て6g/m2を塗布乾燥した発色シートを重ね筆圧で発色さ
せたところいずれも鮮明な青緑色の画像が得られた。表
−1に900nmにおけるPCS値を示す。
ここでPCS値は、日立分光光度計で、吸光度を測定
し、吸光度を反射率に換算して次式で求めたものであ
る。
実施例5〜16、比較例3〜5 下記組成の各混合物をそれぞれホールミルで分散し
〔A液〕、〔B液〕を調製した。
〔A液〕
表−2中のロイコ染料 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 10部 水 30部 〔B液〕 4,4′−ジフェノールスルホン 30部 ステアリン酸アミド 20部 炭酸カルシウム 20部 ポリビニルアルコール10%水溶液 70部 水 245部 〔A液〕、〔B液〕を1:1の割合で混合して、感熱塗
液を得た。これを坪量50g/m2の上質紙に染料固形分が0.
5g/m2となるように塗布乾燥して感熱記録紙を得た。
以上のようにして得られる感熱記録紙を通常のプリン
ターで印字発色させたものの色調とPCS値を表−2に示
した。
実施例16〜21 実施例8において、〔B液〕の4,4′−ジフェノール
スルホンの代わりに表−3中の呈色剤を用いた以外は、
実施例8と同様にして感熱記録紙を作製し印字発色させ
た。結果を表−3に示す。
表−2及び表−3の結果から明らかなように本発明の
感熱記録材料は近赤外領域の吸収に優れた発色画像を形
成することがわかる。
実施例22〜37 実施例5において、〔A液〕の表−2に示したロイコ
染料〔具体例(1)の化合物〕の代わりに、次の表−4
中に示したロイコ染料を用い、更に〔B液〕の4,4′−
ジフェノールスルホンの代わりに4,4′−ジイソプロピ
リデンビスフェノールを用いた以外は、実施例5と同様
にして感熱記録紙を作製し印字発色させた。結果を表−
4に示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09B 23/00 B41M 5/18 104

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロイコ染料と、該ロイコ染料を接触時発色
    せしめる呈色剤との間の発色反応を利用した記録材料に
    おいて、上記ロイコ染料の少なくとも1種が下記一般式
    で表わされる化合物であることを特徴とする記録材料。 (R1,R2:低級アルキル基、置換アルキル基、置換又は未
    置換のアラルキル基、置換又は未置換のアリール基 R3:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基、アラル
    キルオキシ基 R4:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
    ン、ジアルキルアミノ基 R5:水素原子、ハロゲン、ジアルキルアミノ基 R6,R7:低級アルキル基 n:1〜4の整数)
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