JP2564204Y2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents

自動車用ドアトリム

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JP2564204Y2
JP2564204Y2 JP1992052300U JP5230092U JP2564204Y2 JP 2564204 Y2 JP2564204 Y2 JP 2564204Y2 JP 1992052300 U JP1992052300 U JP 1992052300U JP 5230092 U JP5230092 U JP 5230092U JP 2564204 Y2 JP2564204 Y2 JP 2564204Y2
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JP
Japan
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door trim
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door
waist
rear edge
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收 豊倉
孝 岩城
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用ドアトリム
に関するもので、特に、ドアトリムの後端縁とドア開口
縁に設置されるグラスランチャネルとのシール性を改良
した自動車用ドアトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、ドアパネルに内装されている自
動車用ドアトリム1を示すもので、このドアトリム1
は、図7に示すように、保形性を備えた芯材2の表面に
装飾性,緩衝性を備えた表皮材3が貼着されて構成され
ており、昇降式ドアウインドー4aをシールするドアイ
ンナーシール4を取付けるために、芯材2のウエスト部
裏面にウエストガーニッシュ5が接合されている。
【0003】そして、自動車用ドアトリム1の外形状
は、芯材2に保形されている。したがって、ドアトリム
1の外形状は芯材2の形状に制約を受けることが多い。
【0004】例えば、自動車用ドアトリム1の後端縁上
部は、芯材2の型抜き角度を設定する必要があり、芯材
2は、図8中一点鎖線で示す形状となるため、ドアトリ
ム1も芯材2の形状に左右され、後端縁は傾斜状とな
る。
【0005】したがって、この傾斜部6にはドア開口縁
に設置されるグラスランチャネル7が位置するため、ド
アトリム1の後端縁とグラスランチャネル7との間に隙
間Aが生じ、見栄えの低下を招くとともに、走行時、こ
の隙間Aが原因となる風切り音が生じ、快適走行に支障
を来たすという問題点も指摘されている。
【0006】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本考案の目的とするところは、ドアトリム
の後端縁とドア開口縁に設置されるグラスランチャネル
との間の隙間をなくすことにより、見栄えの低下を防ぐ
とともに、走行時生じる不快な風切り音を解消した自動
車用ドアトリムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、芯材表面に表皮材を一体貼着してなり、
芯材のウエスト部裏面にドアインナーシールを取付ける
ウエストガーニッシュを設置した自動車用ドアトリムに
おいて、前記ウエストガーニッシュの後端縁が、芯材の
厚みにほぼ等しい寸法のジョッグル部を介して芯材の後
端縁よりも後方位置で、かつ芯材の表面と面一上に延設
され、この延設部により、ドアトリムの後端縁とドア開
口縁に設置されるグラスランチャネルとが密着シールし
ていることを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成から明らかなように、ウエストガー
ニッシュの後端縁が芯材の後端縁よりも延設されてお
り、このウエストガーニッシュの延設部によりドアトリ
ムの後端縁における外形状が後方に延長されるため、ド
アトリム後端縁とグラスランチャネルとの間に隙間が生
じることがなく、両者は良好に密着シールされる。
【0009】なお、ウエストガーニッシュの後端縁は
材の厚みとほぼ等しい寸法のジョッグル部(段部)を介
して延設されるため、このジョッグル部により段差が形
成されず、製品外観に悪影響を与えない。
【0010】
【実施例】以下、本考案による自動車用ドアトリムの実
施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0011】図1は本考案による自動車用ドアトリムを
示す外観図、図2は同自動車用ドアトリムの後端縁上部
の構成を示す説明図、図3は同自動車用ドアトリムの後
端縁部分の構成を示す断面図、図4はドアトリムの後端
縁における芯材とウエストガーニッシュとの関係を示す
平面図、図5は本考案による自動車用ドアトリムの別実
施例の構成を示す平面図である。
【0012】図1ないし図3において、本考案による自
動車用ドアトリム10は、適度の保形性と車体パネルへ
の取付剛性を備えた芯材11と、この芯材11の表面側
に一体貼着され、装飾性,緩衝性を付与する表皮材12
とから構成されており、芯材11のウエスト部裏面に金
属板あるいは樹脂板等からなるウエストガーニッシュ2
0が接合固定されており、このウエストガーニッシュ2
0にドアインナーシール30が取付けられている。
【0013】ところで、本考案による自動車用ドアトリ
ム10は、特に後端縁部分の構成に特徴がある。
【0014】すなわち、ドアトリム10の後端縁におけ
る芯材11とウエストガーニッシュ20との関係を図4
に示すと、芯材11は、成形金型の抜き角の関係上、そ
の端末部分11aは傾斜状に設定されているが、ウエス
トガーニッシュ20は、この芯材11の端末部11aよ
りも後方に延びる延設部21が設定されており、この延
設部21は図3に示すように、ジョッグル部(段部)
2を介して設けられているため、芯材11とウエストガ
ーニッシュ20の延設部21とは面一状態にある。
【0015】したがって、図2に示すように、ドアトリ
ム10の後端縁はその形状が芯材11に保形されている
のではなく、ウエストガーニッシュ20の延設部21に
より保形されており、ドア開口縁に設置されるグラスラ
ンチャネル40と自動車用ドアトリム10の後端縁とは
良好な密着シール状態となる。
【0016】したがって、従来、ドアトリム10の後端
縁とグラスランチャネル40との間の隙間発生による見
栄えの低下、および走行時に生じる不快音の発生等の不
具合を、本考案による自動車用ドアトリム10では有効
に解決することができ、室内美観の向上を図るととも
に、静粛な走行が期待できるという格別の効果がある。
【0017】さらに、ウエストガーニッシュ20にジョ
ッグル部22を介して延設部21を付設した構成である
ため、ウエストガーニッシュ20自体の剛性が強化で
き、昇降式ドアウインドーの昇降時、ドアインナーシー
ル30に過度の力が加わっても、ウエストガーニッシュ
20の変形が可及的に防止できる利点もある。
【0018】次いで、図5は、本考案による自動車用ド
アトリム10の別実施例を示すもので、ウエストガーニ
ッシュ20の延設部22の形状を任意に設定できるた
め、図示するようにアンダーカット状にも設定できる
等、ドアトリム10の形状やグラスランチャネル40の
形状に即して、ウエストガーニッシュ20の延設部22
の形状を任意に設定することにより、ドアトリム10の
造形自由度を大巾に拡大できる。
【0019】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案による自動車
用ドアトリムは、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
【0020】(1)ウエストガーニッシュの後端縁を芯
材の後端縁よりも延設させて、この延設部によりドアト
リムの後端縁を規制するというものであるから、ドアト
リムの後端縁とドア開口縁に設置されるグラスランチャ
ネルとが良好に密着シールするため、両者間に従来生じ
ていた間隙が防止できるため、ドアトリム後端縁部分の
見栄えが著しく向上するという効果を有する。
【0021】(2)ウエストガーニッシュ後端縁を芯材
の後端縁よりも延設形成し、この延設部によりドアトリ
ムの後端縁とドア開口縁におけるグラスランチャネルと
を密着シールさせるというものであるから、走行時、従
来のように不快な風切り音が発生することがなく、静粛
な走行が期待できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による自動車用ドアトリムを示す外観
図。
【図2】図1に示す自動車用ドアトリムの後端縁部分の
構成を示す説明図。
【図3】図2中III −III 線断面図。
【図4】図1に示す自動車用ドアトリムにおける芯材と
ウエストガーニッシュとの関係を示す平面図。
【図5】本考案による自動車用ドアトリムの別実施例の
構成を示す要部平面図。
【図6】従来の自動車用ドアトリムの外観図。
【図7】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの後端縁部分の構成
を示す説明図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 表皮材 20 ウエストガーニッシュ 21 延設部 22 ジョッグル部 30 ドアインナーシール 40 グラスランチャネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材(11)表面に表皮材(12)を一
    体貼着してなり、芯材(11)のウエスト部裏面にドア
    インナーシール(30)を取付けるウエストガーニッシ
    ュ(20)を設置した自動車用ドアトリムにおいて、 前記ウエストガーニッシュ(20)の後端縁が、芯材
    (11)の厚みにほぼ等しい寸法のジョッグル部(2
    2)を介して芯材(11)の後端縁よりも後方位置で、
    かつ芯材(11)の表面と面一上に延設され、この延設
    部(21)により、ドアトリムの後端縁とドア開口縁に
    設置されるグラスランチャネル(40)とが密着シール
    していることを特徴とする自動車用ドアトリム。
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JPH0612139U JPH0612139U (ja) 1994-02-15
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CN117162754A (zh) * 2023-11-02 2023-12-05 一汽奔腾轿车有限公司 一种欧式车门窗框断面结构

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JPH0442415B2 (ja) * 1983-02-03 1992-07-13 Toray Industries

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