JP2563922B2 - 印刷用ゴムブランケツト - Google Patents

印刷用ゴムブランケツト

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JP2563922B2 JP62084405A JP8440587A JP2563922B2 JP 2563922 B2 JP2563922 B2 JP 2563922B2 JP 62084405 A JP62084405 A JP 62084405A JP 8440587 A JP8440587 A JP 8440587A JP 2563922 B2 JP2563922 B2 JP 2563922B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、印刷用ゴムブランケットに関する。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、印刷用ゴムブランケットは、ゴム質面層とその
下層にゴム層で接着された補強層とで構成されている。
補強層は、そのほとんどが短繊維糸からなる紡績糸を基
布にして形成されている。しかし、短繊維糸を基布にし
て形成した補強層を有する印刷用ゴムブランケットは、
機械運転による負荷により寸法変化が避けられず、運転
途中に印刷機械を止めて寸法変化を補正しなければなら
ない問題があった。すなわち、運転に伴う反復加重によ
り印刷用ゴムブランケットの長さが伸び、また、ヘタリ
と称する厚さの減少が生じ、印圧に対する復元性が低下
する。このため印刷機械の連続運転が不能になる。そこ
で、印刷作業を一時中断して印刷用ゴムブランケットの
締め直しを行う等により、その長さ及び厚さを補正しな
ければならなかった。かかる補正のための作業をできる
だけ少なくするには、作業者の熟練が要求される問題が
あった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、伸
び、ヘタリの発生を防止して印刷機械の円滑な運転を可
能にすると共に、作業者の熟練を不要にすることができ
る印刷用ゴムブランケットを提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、ゴム質面層とその下層に複数層の補強層を
ゴム層質を順次介して形成してなる印刷用ゴムブランケ
ットにおいて、前記ゴム質面層直下の補強層を除く前記
補強層が、表面に短繊維糸を被着した人工の長繊維糸で
芯糸を形成してなる紡績糸をストレッチ加工した後、ヒ
ートセットされて構成されていることを特徴とする印刷
用ゴムブランケットである。
ここで、紡績糸を構成する短繊維糸の被着は、長繊維
糸に部分的に行っていても良いし、或は、全体に亘って
被覆するようにして行っても良い。
〔作用〕
本発明によれば、ゴム質面層直下の補強層を除く前記
補強層が、表面に短繊維糸を被着した人工の長繊維糸で
芯糸を形成してなる紡績糸をストレッチ加工した後、ヒ
ートセットされて構成されているため、長繊維系の一構
成である緯糸クリンプを固定することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。第1図は、本発明の一実施例の概略構成を示す断面
図である。この印刷用ゴムブランケット10は、例えば平
版印刷に適用されるものである。図中1は、ゴム質面層
である。ゴム質面層1の下面には、第1補強層2、ゴム
質層3、第2補強層4、ゴム質層3及び第3補強層5が
順次形形されている。第1,第2,第3の補強層2,4,5は、
表面に短繊維糸を被着した人工の長繊維糸6を芯糸の経
糸6aと緯糸6bにして構成されている。かかる経糸6a及び
緯糸6bを芯糸として構成された紡績糸として例えばコア
スパンがある。コアスパンは、芯糸にエステルフィラメ
ントヤーン資材用強張力糸150D(デニール)を使用し、
被着する短繊維として綿,スフ,合成繊維等からなる原
糸を用いたものである。また、第2,第3の補強層4,5
は、ストレッチ加工が施されている。第2図(A)は、
ストレッチ加工前の第2,第3の補強層4,5を示し、同図
(B)は、ストレッチ加工により原布幅全体が約20%縮
少した状態の第2,第3の補強層4,を示している。ストレ
ッチ加工前の経糸6a及び緯糸6bは、製織に伴う織縮みに
より、夫々の太さや密度に応じた交錯圧に基づく均衡し
た自然な形で波形クリンプを呈し、経糸6aの間隔(p)
と緯糸6bの波高(h)は安定している。しかし、印刷用
ゴムブランケットは、経糸方向に繰返して引張りを重ね
る間、経糸クリンプは伸長して永久伸びを生じるため、
同図(B)に示す如く、予め原布にストレッチ加工を施
して経糸クリンプを除去した織物構造にしている。因み
に、原布はストレッチ加工で経糸方向に伸長されること
により布幅は15〜25%を縮少している。また、経糸6a
は、伸長されてほぼ直線状になりクリンプは緯方向に転
移し、緯糸6bの波高は加重され、経・緯糸6a,6bの交錯
状態は、p′=0.8p,h′=2d+Dとなっている。
このように構成された印刷用ゴムブランケット10によ
れば、第1,第2,第3の補強層2,4,5を、表面に短繊維糸
を被着した人工の長繊維糸で芯糸を形成したコアスパン
等の紡績糸で構成しているので、その構造を例えば綾織
構造にして経糸6a及び緯糸6bの屈曲を大きくし、織物を
厚くすることにより印圧ショック吸収性や復元性を向上
させることができる。また、補強層2,4,5の構造を朱子
織構造とすることにより、経糸6a及び緯糸6bの交錯点が
少なく屈曲の小さな直線状に近いものにして経糸6a及び
緯糸6bの双方の寸法変化を防止することができる。
また、補強層2,4,5をコアスパンのような紡績糸で形
成することにより、従来使用していたエジプト綿等の高
価な繊維を使う必要がなく、製造コストを低減させるこ
とができる。コアスパンの場合、芯糸にエステルフィラ
メント強力糸150Dを使用し、被着短繊維糸に綿・スフ等
を使用しているが、エステルフィラメント繊維は、綿繊
維に較べ約2倍の引張強度を有し、伸長曲線(S・Sカ
ーブ)も初期抗張力に優れ従来の紡績糸に見られた単繊
維間の滑りによる伸びは全く発生しない。
また、第2,第3の補強層4,5にはストレッチ加工が施
され緯糸6bの波高が増大して布幅を減じた基布構造を呈
し、芯糸エステル繊維の有する熱可塑性を利用し熱賦型
(ヒートセット)を行うことにより緯糸クリンプを固定
することができる。従って、緯糸潰形は起こり難く、且
つ熱固定されたエステル繊維の波状クリンプは無数の微
細なバネ構造に似て印圧ショック吸収性を向上させるこ
とができる。この時、芯糸のエステル繊維150Dに30〜50
Dのモノフィラメントを3〜5本集束し、見掛けヤング
率の高いコアスパン糸とすれば、上述の効果を更に高め
ることができる。また、糸表面が短繊維で被覆されてい
るので、毛羽がゴム層に喰い込んで「いかり」効果によ
り良好な接着性を発揮させることができる。
次に、本発明の他の実施例について第3図を参照して
説明する。この印刷用ゴムブランケット15は、第1補強
層2と第2補強層4の間に経糸並列式補強材を中間層11
として設け、補強層2,4,5を構成する紡績糸10Sは、ガラ
ス糸300Dを芯糸としたコアスパンとした点以外は、上記
実施例のものと同様に構成した。なお、第1図の実施例
のものと同一部分については、同符号を付している。
ここで、中間層11の形成は、糸間隔が小さく比較的密
度の高いものとする場合には、次のように行う。すなわ
ち、ワープビームに捲かれたガラス繊維糸300Dを芯糸と
して10Sに紡績したコアスパン糸の経糸6aを、幅定おさ
により並列に保ちながら糊液槽の中を通過させ、隣接す
る経糸6aの表面を覆った毛羽により互いに接着させる。
なお、中間槽11を構成する並列接着した経糸は、ヒータ
により乾燥されて捲取ビームに捲取られている。
また、密度が少なく糸間隔が大きい補強層2,4,5とす
る場合は、ワープビームを織機に仕掛け、通常の緯糸6b
は使用せず任意の細番毛糸、例80S,50D等を数cmに1ピ
ック程度に織込んでビームに捲取る仮織の形状で経糸6b
の整列を保つようにする。なお、中間層11の形成は、製
織工程による経糸整列手段を採用する。
また、上述のように並列糸の積層接着を実施する以前
に整列工程を実施するものの他には、所要本数の並列糸
を捲いたワープビームを直接、積層接着装置に架設し
て、これから引き出した並列糸を、接着直前部に設けた
幅定おさ、或いは糸溝を刻んだローラ等により整列しな
がら積層接着して補強層2,4,5を得るようにしても良
い。
このように構成された印刷用ゴムブランケット15によ
れば、継糸6aの並列のみによる非織物構造であるが、経
糸6aのコアスパンはガラス糸300Dを芯糸として10Sに紡
績したものを採用している。周知のようにガラス糸は引
張強度、特に初期抗張力に優れているが、製織に特別な
設備や技術が必要でコスト高になるとされていた。しか
し、この実施例のものではコアスパンを採用しているの
で、紡績糸と同じ製織設備で良い。また、従来のもので
はガラス糸は表面が特に平滑でゴムとの接着には前処理
が必要で製品を硬くし柔軟性を劣化させる問題があっ
た。しかし、この実施例のものではコアスパンを用いて
いるので被着した短繊維の「いかり効果」により接着処
理を全く必要としない。また、コアスパンを経糸並列方
式で採用しているので製織工程を省略し、或いは、緯糸
6bを不要とし、かつ、風合を損う接着処理を必要としな
いと共に、ガラス繊維の持つ特性を損うことなく生産コ
ストを低減させることができる。
また、一般に織物特性として経糸6a及び緯糸6bの交錯
により引張り方向の糸のクリンプが、荷重の局部的集中
を起こして強さを低下させることがあるが、実施例のも
のでは交錯糸がなく糸が直線状であるため、任意の断面
における負荷は均等で糸條数に比例した積算強さを発揮
することができる。また、この実施例のものでは経糸並
列糸からなる中間層11を採用しているので、第2,第3の
補強層4,5についてもストレッチ工程を省略しても良
い。
〔発明の効果〕
以上説明した如く、本発明に係る印刷用ゴムブランケ
ットによれば、印刷用ゴムブランケットの伸び、ヘタリ
を防止して印刷機械の円滑な運転を可能にすると共に、
作業者の熟練を不要にすることができる等顕著な効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の概略構成を示す断面図、
第2図は、同実施例の補強層にストレッチ加工を施した
前後の状態を示す説明図、第3図は、本発明の他の実施
例の断面図である。 1……ゴム質面層、2……第1補強層、3……ゴム質
層、4……第2補強層、5……第3補強層、6……芯
糸、6a……経糸、6b……緯糸、1015……印刷用ゴムブ
ランケット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム質面層とその下層に複数層の補強層を
    ゴム層質を順次介して形成してなる印刷用ゴムブランケ
    ットにおいて、 前記ゴム質面層直下の補強層を除く前記補強層が、表面
    に短繊維糸を被着した人工の長繊維糸で芯糸を形成して
    なる紡績糸をストレッチ加工した後、ヒートセットされ
    て構成されていることを特徴とする印刷用ゴムブランケ
    ット。
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