JP2562452Y2 - 隠蔽情報所持体 - Google Patents
隠蔽情報所持体Info
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- JP2562452Y2 JP2562452Y2 JP2721092U JP2721092U JP2562452Y2 JP 2562452 Y2 JP2562452 Y2 JP 2562452Y2 JP 2721092 U JP2721092 U JP 2721092U JP 2721092 U JP2721092 U JP 2721092U JP 2562452 Y2 JP2562452 Y2 JP 2562452Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、剥離可能に接着した重
ね合わせ面に隠蔽すべき情報（以下隠蔽情報という）を
表示してなる葉書、カード等の隠蔽情報所持体に関し、
特に、通常では接着せず所定の圧を加えると接着可能と
なり、接着後には剥離可能な接着剤によって剥離可能に
接着されてなる隠蔽情報所持体に関する。なお、本明細
書における隠蔽情報は、必ずしも秘匿性を有する情報に
限らない。
ね合わせ面に隠蔽すべき情報（以下隠蔽情報という）を
表示してなる葉書、カード等の隠蔽情報所持体に関し、
特に、通常では接着せず所定の圧を加えると接着可能と
なり、接着後には剥離可能な接着剤によって剥離可能に
接着されてなる隠蔽情報所持体に関する。なお、本明細
書における隠蔽情報は、必ずしも秘匿性を有する情報に
限らない。
【０００２】
【従来の技術】従来から種々の構成の葉書、カード等の
隠蔽情報所持体が知られているが、通常では接着せず所
定の圧を加えると接着可能となり、接着後には剥離可能
な接着剤によって重ね合わせ面が接着されてなる隠蔽情
報所持体にあっては、隠蔽情報所持体が厚くならないよ
うに、薄い紙片を重ね合わせて接着している。
隠蔽情報所持体が知られているが、通常では接着せず所
定の圧を加えると接着可能となり、接着後には剥離可能
な接着剤によって重ね合わせ面が接着されてなる隠蔽情
報所持体にあっては、隠蔽情報所持体が厚くならないよ
うに、薄い紙片を重ね合わせて接着している。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】このため従来例のこの
種隠蔽情報所持体は、いわゆる腰が弱いものとなり、こ
れによってカールし易く、取り扱いに不便であるという
不都合があった。本考案はこのような不都合を解消した
隠蔽情報所持体を提供することを目的とする。
種隠蔽情報所持体は、いわゆる腰が弱いものとなり、こ
れによってカールし易く、取り扱いに不便であるという
不都合があった。本考案はこのような不都合を解消した
隠蔽情報所持体を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本考案の隠蔽情報所持体は、複数の紙片を重ね合
わせてなり、所定の重ね合わせ面には隠蔽すべき情報が
表示され、この重ね合わせ面が、通常では接着せず所定
の圧を加えると接着可能となり、接着後には剥離可能な
接着剤によって剥離可能に接着される一方、前記重ね合
わせ面を形成する紙片の少なくとも一つの紙片における
情報を印字しない面には、カール防止層を設けたもので
ある。このカール防止層は、例えば、合成樹脂フィルム
層やニス層により構成する。
ために本考案の隠蔽情報所持体は、複数の紙片を重ね合
わせてなり、所定の重ね合わせ面には隠蔽すべき情報が
表示され、この重ね合わせ面が、通常では接着せず所定
の圧を加えると接着可能となり、接着後には剥離可能な
接着剤によって剥離可能に接着される一方、前記重ね合
わせ面を形成する紙片の少なくとも一つの紙片における
情報を印字しない面には、カール防止層を設けたもので
ある。このカール防止層は、例えば、合成樹脂フィルム
層やニス層により構成する。
【０００５】
【作用】カール防止層を設けたことにより、いわゆる腰
が強いものとなり、カールしなくなる。また、カール防
止層は、情報を印字しない面に設けるので、隠蔽情報等
を印字する際の障害にならない。
が強いものとなり、カールしなくなる。また、カール防
止層は、情報を印字しない面に設けるので、隠蔽情報等
を印字する際の障害にならない。
【０００６】
【実施例】以下、本考案を葉書に適用した場合の好適な
実施例について添付図面に基づき詳細に説明する。ここ
において、図１は葉書の概略的な断面図、図２はその表
面側の平面図、図３は部分的に剥離した状態の斜視図、
図４は葉書用紙片の断面図、図５はその平面図である。
実施例について添付図面に基づき詳細に説明する。ここ
において、図１は葉書の概略的な断面図、図２はその表
面側の平面図、図３は部分的に剥離した状態の斜視図、
図４は葉書用紙片の断面図、図５はその平面図である。
【０００７】まず、葉書用紙片の構成を図４及び図５に
基づいて説明すると、葉書用紙片１は、折り用ミシン目
２を介して同一大の上紙片３と下紙片４が連接されてな
る。前記上紙片３と前記下紙片４の表面側が剥離可能に
接着される重ね合わせ面であり、前記下紙片４の表面は
隠蔽情報記入欄５があらかじめ印刷された隠蔽情報印字
面となる一方、前記上紙片３の表面には追って印字され
る隠蔽情報１２（図１及び図３参照）に関連する案内文
６があらかじめ印刷されている。図４で理解できるよう
に、前記上紙片３の表面には案内文６印刷した上に、カ
ール防止層たる合成樹脂フィルム層７が粘着剤８によっ
て貼着されている。そして、この合成樹脂フィルム層７
と前記下紙片４の表面には、通常では接着せず、所定の
圧を加えると接着可能となり、接着後に剥離可能で、か
つ、印刷及び印字が可能な感圧性接着剤９が塗布されて
いる。
基づいて説明すると、葉書用紙片１は、折り用ミシン目
２を介して同一大の上紙片３と下紙片４が連接されてな
る。前記上紙片３と前記下紙片４の表面側が剥離可能に
接着される重ね合わせ面であり、前記下紙片４の表面は
隠蔽情報記入欄５があらかじめ印刷された隠蔽情報印字
面となる一方、前記上紙片３の表面には追って印字され
る隠蔽情報１２（図１及び図３参照）に関連する案内文
６があらかじめ印刷されている。図４で理解できるよう
に、前記上紙片３の表面には案内文６印刷した上に、カ
ール防止層たる合成樹脂フィルム層７が粘着剤８によっ
て貼着されている。そして、この合成樹脂フィルム層７
と前記下紙片４の表面には、通常では接着せず、所定の
圧を加えると接着可能となり、接着後に剥離可能で、か
つ、印刷及び印字が可能な感圧性接着剤９が塗布されて
いる。
【０００８】上述の合成樹脂フィルム層７はポリエチレ
ンあるいはポリプロピレンを用いて、１０μｍ〜４０μ
ｍ、好ましくは１５μｍ〜４０μｍ、より好ましくは１
５μｍ〜２０μｍの厚みに形成する。また、上述の感圧
性接着剤９は、例えば天然ゴム１００重量部に対し、ス
チレン２重量部とメタクリル酸１０重量部とをグラフト
共重合させて得られた天然ゴムラテックスに、テルペン
樹脂系粘着付与剤５重量部に対し、平均粒径５μｍのシ
リカゲル２０重量部を添加したものを加えてなるものが
好適である。
ンあるいはポリプロピレンを用いて、１０μｍ〜４０μ
ｍ、好ましくは１５μｍ〜４０μｍ、より好ましくは１
５μｍ〜２０μｍの厚みに形成する。また、上述の感圧
性接着剤９は、例えば天然ゴム１００重量部に対し、ス
チレン２重量部とメタクリル酸１０重量部とをグラフト
共重合させて得られた天然ゴムラテックスに、テルペン
樹脂系粘着付与剤５重量部に対し、平均粒径５μｍのシ
リカゲル２０重量部を添加したものを加えてなるものが
好適である。
【０００９】図５に示したように、上紙片３の折り用ミ
シン目２とは反対側の下隅部には、剥離する際に破断さ
れる切り用ミシン目１０が設けられている。前記上紙片
３の裏面は、図２に示したように、宛名表示面であり、
追って宛先情報１３が印字されるものである。そして、
この宛先表示面の下端縁に沿って、前記切り用ミシン目
１０に向けた矢印とともに、「ミシン目を折り曲げて破
断し剥がして下さい」との説明文１１があらかじめ印刷
されている。
シン目２とは反対側の下隅部には、剥離する際に破断さ
れる切り用ミシン目１０が設けられている。前記上紙片
３の裏面は、図２に示したように、宛名表示面であり、
追って宛先情報１３が印字されるものである。そして、
この宛先表示面の下端縁に沿って、前記切り用ミシン目
１０に向けた矢印とともに、「ミシン目を折り曲げて破
断し剥がして下さい」との説明文１１があらかじめ印刷
されている。
【００１０】続いて、上述した葉書用紙片１を用いて作
成する隠蔽情報所持体たる葉書の構成を、作成手順とと
もに説明する。図４及び図５状態にある葉書用紙片１を
図示していない適宜な移送装置を用いて所定方向に移送
しながら、図示していないコンピュータの出力装置であ
る両面プリンタによって、下紙片４の表面の隠蔽情報記
入欄５に所定の隠蔽情報１２を、また、上紙片４の裏面
には宛先情報１３（図１〜図３参照）を印字する。な
お、両面プリンタを用いずに、通常のプリンタで印字す
ることも可能であるが、この場合には表裏面を反転させ
て２回にわたり印字する必要がある。さらに、同じく図
示していない折り装置によって、折り用ミシン目２で重
ね合わせ面を重ね合わせるように二つ折り状態にし、同
じく図示していない圧着ローラによって上下から所定の
圧をかけることにより、感圧性接着剤９に接着条件を与
え、重ね合わせ面を接着して、図１及び図２に示す隠蔽
情報９を隠蔽した葉書２０とする。
成する隠蔽情報所持体たる葉書の構成を、作成手順とと
もに説明する。図４及び図５状態にある葉書用紙片１を
図示していない適宜な移送装置を用いて所定方向に移送
しながら、図示していないコンピュータの出力装置であ
る両面プリンタによって、下紙片４の表面の隠蔽情報記
入欄５に所定の隠蔽情報１２を、また、上紙片４の裏面
には宛先情報１３（図１〜図３参照）を印字する。な
お、両面プリンタを用いずに、通常のプリンタで印字す
ることも可能であるが、この場合には表裏面を反転させ
て２回にわたり印字する必要がある。さらに、同じく図
示していない折り装置によって、折り用ミシン目２で重
ね合わせ面を重ね合わせるように二つ折り状態にし、同
じく図示していない圧着ローラによって上下から所定の
圧をかけることにより、感圧性接着剤９に接着条件を与
え、重ね合わせ面を接着して、図１及び図２に示す隠蔽
情報９を隠蔽した葉書２０とする。
【００１１】この状態で葉書２０は一般の葉書と同様に
投函可能になる。そして、この葉書２０は、合成樹脂フ
ィルム層７を設けたことにより、いわゆる腰が強くな
り、カールし難くなる。一方、葉書２０を受領した宛名
人は、上紙片３に印刷されている説明文１１にしたがっ
て、前記下紙片３の切り用ミシン目１０を破断すると、
前記上紙片３の破断端が下紙片４から剥離した状態とな
る。次いで宛名人は、前述の破断端に指を掛けて、図３
に示すように、前記上紙片３を前記下紙片４から剥離
し、隠蔽されていた隠蔽情報１２を視認することができ
る。
投函可能になる。そして、この葉書２０は、合成樹脂フ
ィルム層７を設けたことにより、いわゆる腰が強くな
り、カールし難くなる。一方、葉書２０を受領した宛名
人は、上紙片３に印刷されている説明文１１にしたがっ
て、前記下紙片３の切り用ミシン目１０を破断すると、
前記上紙片３の破断端が下紙片４から剥離した状態とな
る。次いで宛名人は、前述の破断端に指を掛けて、図３
に示すように、前記上紙片３を前記下紙片４から剥離
し、隠蔽されていた隠蔽情報１２を視認することができ
る。
【００１２】なお、本考案は上述した実施例に限定され
るものではなく、例えば、葉書用紙片１は単片状態では
なく、当初は連続状態にあってもよい。また、葉書２０
は前記葉書用紙片１を二つ折りして作成するほか、Ｚ字
状に三つ折りしたり、切り重ねて作成することもでき、
重ね合わせ面も全面的に重なり合うほか、部分的に重な
り合うよう構成してもよい。さらに、カール防止層たる
合成樹脂フィルム層７は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン以外の合成樹脂で形成してもよく、加えて、カール防
止層は合成樹脂フィルム層７によるほか、ニスを１０μ
ｍ〜４０μｍの厚さに塗布して形成してもよい。またさ
らに、本考案を葉書２０のほか、各種カードにも適用で
きることはいうまでもない。
るものではなく、例えば、葉書用紙片１は単片状態では
なく、当初は連続状態にあってもよい。また、葉書２０
は前記葉書用紙片１を二つ折りして作成するほか、Ｚ字
状に三つ折りしたり、切り重ねて作成することもでき、
重ね合わせ面も全面的に重なり合うほか、部分的に重な
り合うよう構成してもよい。さらに、カール防止層たる
合成樹脂フィルム層７は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン以外の合成樹脂で形成してもよく、加えて、カール防
止層は合成樹脂フィルム層７によるほか、ニスを１０μ
ｍ〜４０μｍの厚さに塗布して形成してもよい。またさ
らに、本考案を葉書２０のほか、各種カードにも適用で
きることはいうまでもない。
【００１３】
【考案の効果】以上説明したところで明らかなように、
本考案によれば、重ね合わせ面を形成する紙片の印字面
とならない面にカール防止層を設けることにより、所望
の印字動作は円滑に行える一方、隠蔽情報所持体は、い
わゆる腰が強くなるので、カールし難くなるという効果
を奏する。
本考案によれば、重ね合わせ面を形成する紙片の印字面
とならない面にカール防止層を設けることにより、所望
の印字動作は円滑に行える一方、隠蔽情報所持体は、い
わゆる腰が強くなるので、カールし難くなるという効果
を奏する。
【図１】葉書の概略的な断面図。
【図２】葉書の表面側の平面図。
【図３】部分的に剥離した状態の斜視図。
【図４】葉書用紙片の断面図。
【図５】葉書用紙片の平面図。
１ 葉書用紙片 ２ 折り用ミシン目 ３ 上紙片 ４ 下紙片 ５ 隠蔽情報記入欄 ７ 合成樹脂フィルム層 ９ 感圧性接着剤 １２ 隠蔽情報 １３ 宛先情報 ２０ 葉書
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の紙片を重ね合わせてなり、所定の
重ね合わせ面には隠蔽すべき情報が表示され、この重ね
合わせ面が、通常では接着せず所定の圧を加えると接着
可能となり、接着後には剥離可能な接着剤によって剥離
可能に接着される一方、前記重ね合わせ面を形成する紙
片の少なくとも一つの紙片における情報を印字しない面
には、カール防止層を設けたことを特徴とする隠蔽情報
所持体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2721092U JP2562452Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 隠蔽情報所持体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2721092U JP2562452Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 隠蔽情報所持体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0578580U JPH0578580U (ja) | 1993-10-26 |
| JP2562452Y2 true JP2562452Y2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=12214746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2721092U Expired - Fee Related JP2562452Y2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 隠蔽情報所持体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2562452Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4676598B2 (ja) * | 2000-09-29 | 2011-04-27 | 大日本印刷株式会社 | 情報提供方法 |
| JP2015123662A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | トッパン・フォームズ株式会社 | 隠蔽はがき |
| JP2015123661A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | トッパン・フォームズ株式会社 | 再剥離性シート |
| JP5931245B2 (ja) * | 2015-04-03 | 2016-06-08 | 大昌印刷販売株式会社 | 剥離シート保持体及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP2721092U patent/JP2562452Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0578580U (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970909 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
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