JP2561909Y2 - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JP2561909Y2
JP2561909Y2 JP3444492U JP3444492U JP2561909Y2 JP 2561909 Y2 JP2561909 Y2 JP 2561909Y2 JP 3444492 U JP3444492 U JP 3444492U JP 3444492 U JP3444492 U JP 3444492U JP 2561909 Y2 JP2561909 Y2 JP 2561909Y2
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JP
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shield
stopper
shell
slider
helmet
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JP3444492U
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賢一郎 榎本
隆行 島崎
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Honda Access Corp
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Honda Access Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回動自在に取付けら
れたシールドを有するヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなヘルメットは公知であり、通
常の場合、シールドはクリック機構等を備えたアジャス
タを介して開放位置又は閉じた位置で係合保持される。
また、シールドを閉じたとき内面が摺接するように前面
開放部の縁部に縁ゴムが取付けられている。なお、本願
ではヘルメット着用時の顔面を基準にして、顔の前方側
を前方又は前面、顔の側面方向を側方又は側面という。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】ところで、シールド
を閉じた状態で確実に保持するために、シールドを外側
方へ押し広げて係合を解かなければシールドが回動可能
にならない形式のシールドストッパを設けることが考え
られる。しかし、このようにするとシールドを外側方へ
押し広げるとき反対側のシールド内面が縁ゴムへ押し付
けられるため、摩擦抵抗が増大してシールドの回動がス
ムーズでなくなってしまうという問題点が生じる。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため本考案に係るヘルメットは、シールドを外側方へ押
し広げることにより係合を解く形式のシールドストッパ
を、シェル又はシールドの一側面に設けるとともに、反
シールドストッパ側のシェル側面における縁ゴム上でか
つシールドが摺接する範囲内に、表面の摩擦係数が縁ゴ
ムよりも小さなスライダを設けるとともに、シールドス
トッパの係合を解くときシールドの内面をスライダに摺
接させるようにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】シールドを閉じた位置から上方へ回動して開放
させるには、まず指でシールドを外側方へ押し広げ、シ
ールドストッパの係合を外してから上方へ回動させる。
このときシールドの反シールドストッパ側はヘルメット
の内方へ向かって力を受け、シールドの内面がスライダ
へ押し付けられる。すると、スライダ表面の摩擦係数が
縁ゴムよりも小さいので、シールドはより小さな摩擦抵
抗で回動する。
【0006】
【実施例】図1乃至図11に基づいて一実施例を説明す
る。本実施例は自動2輪車用のジェット型ヘルメットと
して構成されたものであり、図1はヘルメットを左斜め
前方から示した図、図2はシールドを分解した図、図3
はシールドを主体にヘルメット右側面を示す図である。
【0007】図1及び図2において、シェル1は前部に
前面開放部2が形成され、この前面開放部2は透明樹脂
からなるシールド3により開閉されるようになってい
る。
【0008】シールド3はシェル1の側面上に重なる取
付端部4がボルト5でシェル1へ取付けられ、このボル
ト5を回動中心軸として上下方向へ回動自在であり、ア
ジャスタ6によって図の閉じた位置または開放位置にお
いて保持可能である。
【0009】シールド左側の取付端部4の下端部近傍に
はストッパ穴7が設けられ、シールド3を閉じるとこの
ストッパ穴7にシェル1の表面から突出するシールドス
トッパ8が嵌合して、シールド3が閉じた位置で保持さ
れるようになっている。
【0010】シェル1の側面には段差部9が形成され、
このの段差部9は閉じた状態にあるシールド3における
取付端部4の下端縁に略沿って形成されている。
【0011】シェル1の前面開放部2を囲む縁部には縁
ゴム10が取付けられ、シールド3を閉じたときその内
面と摺接するようになっており、右側の縁ゴム10には
正面視でシールドストッパ8と略同程度の高さ位置にス
ライダ11が取付けられている。
【0012】次に、縁ゴム10とスライダ11について
説明する。図3にも明らかなようにスライダ11はシー
ルド右側の取付端部4が回動する範囲内に設けられ、シ
ールド3を閉じたときその内面と摺接するようになって
いる。
【0013】スライダ11はシェル1の右側面に、シー
ルドストッパ8はシェル1の左側面にそてぞれ分けて設
けられるが、取付端部4の取付け構造やアジャスタ6の
構造などは左右共通である。
【0014】図4に明らかなように、スライダ11は略
コ字状断面の部材であり、同様断面をした縁ゴム10の
上から挟み付けて取付けられ、シールド3を閉じたとき
シールド3の内面と摺接するようになっている。
【0015】図5はスライダ11の外観形状を示す。ス
ライダ11は表面の摩擦係数が縁ゴム10よりも小さな
例えば適当な樹脂等で形成される。シールド3と接触す
る摺接面12の先端は内側へ屈曲した係合端13をな
し、取付時に縁ゴム10の端部に係合する部分である。
【0016】摺接面12と対向する内側片14は摺接面
12側よりも薄肉であり、取付時に変形容易になってい
る。
【0017】次に、シールドストッパ8について説明す
る。図6はシェル1の左側面についてシールド3の取付
部を中心に示す図である。この図において明らかなよう
に、シールドストッパ8はあごバンド15をシェル1へ
取付けるために設けられたリベット16の近傍に位置す
る。
【0018】図7はシールド3とシールドストッパ8の
係合を解く操作を説明するための図であり、この図にお
いて明らかなように、指17でシールド3を外側方(a
矢示方向)へ押し広げれば、ストッパ穴7がシールドス
トッパ8から抜け出して係合を解く。
【0019】図8はシールドストッパ8の詳細構造を示
すため図6のB−B線に沿った断面図である。シールド
ストッパ8はシェル1に形成された取付穴20へ回転自
在に支持されたドラム21から一体に突出して形成され
ている。
【0020】ドラム21はフランジ部22とワッシャ2
3でシェル1の両面を挟み、ドラム21の偏心位置へ取
付けられるネジ24の締め付けによって固定される。
【0021】ネジ24と共にドラム21を回動させれ
ば、ドラム21の偏心回転によってシールドストッパ8
の位置を微調整できる。
【0022】次に、アジャスタ6について説明する。図
9およびそのC−C線に沿う断面である図10に示すよ
うに、アジャスタ6は平板状の細長いアーム30を備
え、その中央部に肉抜き穴31、両端部にボス部32及
びクリック部33が設けられている。
【0023】ボス部32の上面中央側には切欠き円状の
外周を有する小ボス34が上方へ突出形成され、その中
央部にボルト通し穴35が貫通形成されている。ボス部
32の底面には滑り止め用のゴムシール36が設けられ
ている(図10)。
【0024】クリック部33もボス部32と同程度の高
さを有し、その中央部にボルト通し穴37が貫通形成さ
れ、クリック部33の上面でボルト通し穴37を挟む対
称位置に一対のピン38が一体に突出形成されている。
【0025】クリック部33のボルト通し穴37よりも
前方部分には、略半月状のスリット39によって弾性変
形が容易になった係合部40がクリック部33の一般面
よりも一段低く形成されている。
【0026】図2に明らかなように、アジャスタ6はシ
ェル1とシールド3の間に介在し、ボス部32は取付端
部4の先端部に形成されたボス穴41に嵌合され、シー
ルド3の外方からワッシャ42を介してボルト5により
シェル1に形成されたボルト通し穴44ヘ止められる。
【0027】ワッシャ42はアルミニウムよりなる装飾
性の高い比較的大型のものであり、中央部には小ボス3
4の外周に回り止め状態で嵌合するための切欠き円状の
穴43が形成されている。
【0028】クリック部33はシールド3に形成された
ガイド溝45へ嵌合される。ガイド溝45はボス穴41
の同心円弧状をなす上下方向の長穴状に形成され、その
上下端部にガイド溝45の溝幅よりも拡大した係合凹部
46、47がそれぞれ形成されている。
【0029】係合凹部46と47は係合部40が弾性変
形前の状態(ノーマル状態)のときにおけるクリック部
33の外周が嵌合可能な形状をなし、ガイド溝45はそ
の溝幅が係合凹部46の幅よりも若干狭くされ、クリッ
ク部33を係合部40が弾性変形された状態(変形状
態)でガイド溝45内を長さ方向に移動可能になってい
る。
【0030】係合凹部46はシールド3を閉じた位置に
したときクリック部33が係合部40のノーマル状態で
嵌合し、シールド3の開放を阻止するように係合する部
分である。
【0031】係合凹部47は、シールド3を開放位置に
したとき、クリック部33が係合部40のノーマル状態
で嵌合し、シールド3を開放状態で保持する。
【0032】係合凹部46又は47に嵌合したクリック
部33には、シールド3の上から樹脂ワッシャ4が重ね
られ、そのピン穴49にピン38(図10)を嵌合して
ボルト50でシェル1の側面に形成されたボルト通し穴
51へ止められる。
【0033】図11は図6のD−D線に沿う断面であ
る。この図に明らかなように、ボルト5と50はそれぞ
れ樹脂製の装飾部材として形成され、シェル1の内面か
らボルト通し穴44及び51に嵌合されたフランジ付き
ナット52、53に締結されている。
【0034】なお、アジャスタ6はボルト5及び50の
締結によってシェル1の曲面と同様に曲げられた状態で
取付けられる。このとき、アーム30は肉抜き穴31に
よりシェル1の曲面に沿うよう容易に変形できる。
【0035】次に、本実施例の作用を説明する。図6お
よび図7に示すシールド3を閉じた状態では、ストッパ
穴7とシールドストッパ8の係合は、シールド3の開閉
方向に対して直交方向、すなわち側方から行われる。
【0036】ゆえに、シールドストッパ8がストッパ穴
7に嵌合しているときは強く係合でき、シールド3を閉
じた位置で確実に保持できる。
【0037】このストッパ穴7とシールドストッパ8の
係合状態から、シールド3を上方へ回動して開放させる
には、図7に示すようにまず指17でシールド3の取付
端部4側を外側方(a矢示方向)へ押し広げ、ストッパ
穴7をシールドストッパ8から外す。
【0038】続いて上方(b矢示方向)へ押し上げれ
ば、係合部40が弾性変形を受けてガイド溝45内へ入
り、図6に示すように係合凹部47へ至って復元して再
び係合し、シールド3が開放位置に保持される。なお、
実際の指17の操作は図7のc矢示のように連続する一
動作である。
【0039】このシールド3の開放操作において、シー
ルドストッパ8とストッパ穴7の係合を解くためにシー
ルド3を外側方(a矢示方向)へ押し広げるので、図4
に示すようにシェル1の右側面では、取付端部4がヘル
メットの内方(d矢示方向)へ向かって力を受け、縁ゴ
ム10へ圧接されようとする。
【0040】ところが、この部分にはスライダ11が存
在し、これがシールド3の内面と摺接するので、縁ゴム
10の接触圧がそれほど高くならない。
【0041】この状態でシールド3を上方(e矢示方
向)へ回動させると、スライダ表面の摩擦係数が縁ゴム
10よりも小さいため、スライダ11を設けずに縁ゴム
10と直接摺接させた場合と比べて遥かに摩擦抵抗が少
ない。
【0042】ゆえに、シールド3を外側方へ押し広げて
係合を解く形式のシールドストッパ8を設けても、シー
ルド3を軽快に回動させることができる。
【0043】さらに、アジャスタ6はボス部32とクリ
ック部33を一体したので、両者間が一定長さのため位
置決め精度が高く、常時シールド3の開閉をスムースに
できる。
【0044】なお、本考案は上記実施例に限定されず、
種々に変形や応用が可能であり、例えばシールドストッ
パ8をシールド3の取付端部4側へ設けてもよい。
【0045】
【考案の効果】本考案に係るヘルメットは、シールドを
外側方へ押し開いて係合を解く形式のシールドストッパ
をシェルの一側に設け、他側のシールドが摺接する部分
の縁ゴムの上に表面が縁ゴムよりも小さな摩擦係数を有
するスライダを設けた。
【0046】ゆえに、前記形式のシールドストッパを設
けたにもかかわらず、スライダとシールドの摺接により
シールドの開閉時における摩擦抵抗をあまり増大させず
にスムーズに操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を適用したヘルメットの左前方側を示す
一部切欠き斜視図
【図2】実施例の分解斜視図
【図3】実施例要部の一部切欠き右側図
【図4】図3のA−A線に沿う拡大断面図
【図5】スライダの拡大斜視図
【図6】実施例要部の左側図
【図7】実施例要部の操作説明図
【図8】図6のB−B線に沿う拡大断面図
【図9】アジャスタの拡大斜視図
【図10】図9のC−C線に沿う断面図
【図11】図6のD−D線に沿う拡大断面図
【符号の説明】
1:シェル、3:シールド、5:ボルト、6:アジャス
タ、7:長穴、8:シールドストッパ、10:縁ゴム、
11:スライダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔面前方に前面開放部を設けたシェル
    と、この前面開放部を開閉するためシェルへ回動自在に
    取付けられたシールドと、このシールドを閉じたとき内
    面が摺接するように前面開放部の縁部に取付けられた縁
    ゴムとを備えたヘルメットにおいて、シールドを閉じた
    とき係合し、シールドを外側方へ押し広げることにより
    係合を解く形式のシールドストッパを、シェル又はシー
    ルドの一側面に設けるとともに、反シールドストッパ側
    のシェル側面における縁ゴム上でかつシールドが摺接す
    る範囲内に縁ゴムよりも摩擦係数の小さな表面を有する
    スライダを設け、シールドストッパの係合を解くときシ
    ールドをスライダに摺接させることを特徴とするヘルメ
    ット。
JP3444492U 1992-04-23 1992-04-23 ヘルメット Expired - Lifetime JP2561909Y2 (ja)

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