JP2560817B2 - 波形データ読出装置 - Google Patents

波形データ読出装置

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JP2560817B2 JP63333519A JP33351988A JP2560817B2 JP 2560817 B2 JP2560817 B2 JP 2560817B2 JP 63333519 A JP63333519 A JP 63333519A JP 33351988 A JP33351988 A JP 33351988A JP 2560817 B2 JP2560817 B2 JP 2560817B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子楽器等に用いられる波形データ読出装
置に関するもので、特に音高変化にあわせて滑らかに出
力波形データを変更することのできる波形データ読出装
置に関する。
[従来の技術] 従来より使用パルス符号変調(PCM)を利用した電子
楽器が開発されており、この種電子楽器に於いては例え
ば電子ピアノの場合は鍵盤、管楽器の場合はキイスイッ
チのように、指定された音高を入力する手段と、スイッ
チ、ベンダー等のセンサのように発生中の楽音の音高を
変更可能な入力手段とを備えている。そして、これらの
入力手段によって指定された音高に対応して、予め記憶
回路に記憶されていた波形情報が読出される。これによ
って、所定の音色を有した楽音が生成される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、このようなPCMにより波形を記録するよう
にした電子楽器に於いて、1つの波形を広い範囲の音高
に対応付けて楽音を生成するようにすると、音高変化に
伴い音色がかなり変化するという問題を有している。故
に、音高変化時の音色の変化を防止するために、マルチ
サンプリングと称される方法が用いられてきた。これ
は、予め記憶回路に所定の音域(例えば1オクターブ)
ごとの波形を記憶させておき、この記憶した波形を再生
時に指定音高に応じて選択的に読出して生成しようとし
たものである。
しかしながら、このような楽音生成装置であっても、
楽音生成中に音高をベンダー等の操作により変化させる
と、前述したように音色が変化してくる。そこで、指定
音高に対応するように現在生成中の波形の音域と隣接し
た、高いあるいは低い音域の波形を読出して、音高が変
化する前の波形から、この隣接した音域の波形へと切換
える方法が考えられる。
しかし、音域ごとの波形を記憶するメモリ空間は、そ
れぞれの音域の波形で独立したものであり、波形の切換
えをこのような関連性のないメモリ間のアドレス変更に
よって行なうと、不連続なものとなってしまうという欠
点があり、実際には、隣接した音域の波形を繋ぎ合わせ
て楽音を生成することはできないものであった。
本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、音高が変
化しても音高の変化に合わせて滑らかに波形変化をもた
らすことのできる波形データ読出装置を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、複数の異なる音域に対応して夫々異なる波
形データを記憶する記憶手段と、任意の音高を指定可能
な音高指定手段と、この音高指定手段での音高指定に応
答して、指定された音高の含まれる音域に対応する波形
データを、指定された音高で前記記憶手段から読み出し
て出力する読出手段と、前記音高指定手段にて指定され
ている音高を、他の音高へ連続的に変更可能な音高変更
手段と、前記音高指定手段で指定されている音高が、前
記音高変更手段にて同じ音域内の他の音高へ連続的に変
更された場合、変更に伴う音高で前記読み出されている
波形データを読み出すよう前記読出手段を制御し、また
音高指定手段で指定されている音高が、その音高を含む
音域とは別の異なる音域の音高へと連続的に変更された
場合、これまで読み出されていた波形データを、前記音
高の連続的な変更に対応してそのレベルを漸次減少させ
ながら、変更に伴う音高で読み出すと共に、変更後の音
高が含まれる音域に対応する波形データを、前記音高の
連続的な変更に対応してそのレベルを漸次増加させなが
ら、変更に伴う音高で読み出すよう前記読出手段を制御
する制御手段とを有している。
このようにして、任意の音高が指定されると、その音
高が含まれる音域に割当てられている波形データを指定
された音高で読み出し、その指定されている音高が、同
じ音域内の他の音高へ連続的に変更された場合は、同じ
波形データを変更に伴う音高で読み出すようにし、ま
た、指定されている音高が、その音高を含む音域とは別
の音域の音高へと連続的に変更された場合は、これまで
読み出していた波形データを、音高の連続的な変更に対
応してそのレベルを漸次減少させながら、変更に伴う音
高で読み出すと共に、変更後の音高が含まれる音域に対
応する波形データを、音高の連続的な変更に対応してそ
のレベルを漸次増加させながら、変更に伴う音高で読み
出すようになる。
従って、発生中の楽音に対する連続的な音高変更に伴
って、初期の指定音高の含まれる音域とは異なる音域に
含まれる音高の発音がなされるときに、読み出される波
形データの切換えが滑らかに行われ、自然な発音がなさ
れるようになる。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明に従った一実施例の電子楽器の楽音
生成装置のブロック構成図を示したもので、入力回路1
は音高指定入力部2と可変音高入力部3から成ってい
る。前記音高指定入力部2は、例えばキーボード楽器で
あれば鍵盤であり、管楽器、ギター等であればそれぞれ
対応するスイッチやフレット等の音高を入力するための
入力部であり、可変音高入力部3はスイッチ、ベンダ
ー、各種センサのような発生中の楽音の音高を変化させ
て入力することのできる入力部である。前記音高指定入
力部2及び可変音高入力部3からの出力は、共に制御回
路としてのCPU4に入力される。CPU4の出力は、後述する
出力波形の振幅のレベルを指定音高によってクロスフェ
ード制御するためのレベルコントローラ5に供給される
と共に、アドレスコントローラ6及び7、更にエンベロ
ープジェネレータ8及び9に供給される。そして、アド
レスコントローラ6及び7の出力は、それぞれ波形記憶
回路(波形ROM)10及び11に供給される。
前記エンベロープジェネレータ8及び9は、出力する
楽音の振幅を時間と共に変化させるエンベロープデータ
を発生する。また、前記波形ROM10及び11は、所定の音
域ごと(例えば1オクターブごと)に波形を記憶してい
る。前記波形ROM10の出力は、エンベローブジェネレー
タ8の出力と共に乗算器12に入力され、その乗算結果が
乗算器13に入力される。この乗算器13には、乗算器12の
乗算結果と共に、レベルコントローラ5の出力は供給さ
れる。一方、波形ROM11の出力は、エンベロープジェネ
レータ9の出力と共に乗算器14に入力され、その乗算結
果が乗算器15に入力される。そして、この乗算器15に
は、乗算器14の乗算結果と共にレベルコントローラ5の
出力がインバータ16を介してレベル反転して供給され
る。
前記乗算器13及び15の乗算結果は、それぞれラッチ17
及び18に供給された後、加算器19に出力される。そし
て、この加算器19で加算された結果がラッチ20に出力さ
れ、更にデジタル−アナログ変換器21に供給される。次
いで、このデジタル−アナログ変換器21でアナログ信号
に変換された信号は、増幅器22で増幅されて図示されな
いスピーカ等から出力される。
第2図は、例えばアドレスコントローラ6を示したも
ので、CPU4からの出力は、ループスタートアドレスレジ
スタ23、スタートアドレスレジスタ24、ピッチレジスタ
25、ループエンドアドレスレジスタ26及びエンドアドレ
スレジスタ27に結合される。そして、スタートアドレス
レジスタ24の出力は、前記CPU4からの出力で制御される
ゲート28を介してカレントアドレスレジスタ29に入力さ
れる。そして、このカレントアドレスレジスタ29の出力
とピッチレジスタ25の出力が、加算器30に入力され、そ
の加算結果をラッチ31に出力する。このラッチ31の出力
は、ループエンドアドレスレジスタ26の出力と共に比較
器32に入力される。この比較器32は、カレントアドレス
がループエンドアドレスより小のとき「1」出力とな
り、逆のとき「0」出力となる。また、ラッチ31の出力
は、比較器32の出力で制御されるゲート33を介し、CPU4
からのノートオン信号(一発信号)のオフ(ローレベ
ル)時にインバータ34を介して開成制御されるゲート35
を経て、カレントアドレスレジスタ29に入力されるよう
になっている。
また、比較器32の出力は、インバータ37を介して、比
較器36の出力と共にアンド回路38に入力される。前記比
較器36は、ラッチ31の出力とエンドアドレスレジスタ27
の出力を比較するもので、カレントアドレスがエンドア
ドレスより小のとき「1」出力となり、逆のとき「0」
出力となる。そして、比較器36からインバータ39を介し
た出力は、前記比較器32からインバータ37を介した出力
と共にアンド回路40に入力される。そして、アンド回路
38及び40は、それぞれループスタートアドレスレジスタ
23の出力及びカレントアドレスレジスタ29の出力をカレ
ントアドレスレジズタ29に入力供給制御するべくゲート
41及び42に結合される。したがって、ループスタートア
ドレスレジスタ23の出力は、前記ゲート41及び35を介し
てカレントアドレスレジスタ29に入力される。
以上、アドレスコントローラ6の詳細について述べた
が、アドレスコントローラ7についても同様の構成であ
るので、ここでは説明を省略する。
第3図(a)及び(b)は、波形ROM10及び11に配置
されている波形の例を表わしたものである。この場合、
波形ROM10及び11には、隣接した音域の波形データが1
オクターブごとに交互に記憶されている。後述するよう
に、波形ROM10には、波形2及び4が記憶され、波形ROM
11には波形1及び3が記憶される(第4図参照)。ま
た、第3図(a)と第3図(b)は隣接した音域の波形
を表わしている。図中横軸は時間を表わし、縦軸は振幅
を表わしている。また、ST1、ST2、LS1、LS2、LE1、LE2
及びED1、ED2は、それぞれのレジスタ24、23、26、27に
記憶されるスタートアドレス、ループスタートアドレ
ス、ループエンドアドレス及びエンドアドレスを表わし
たものである。
第4図は隣接する音域の関係を表わしたもので、例え
ば音高がC3乃至B3の音域を波形1とし、同C4乃至B4を波
形2としており、更に音高がC5乃至B5を波形3、同C6
至B6を波形4というように定める。そして、これらの波
形データは、ローキーボジション(LK)、ハイキーポジ
ション(HK)で指定される音域内について使用されるも
ので、具体的には、例えば、波形1のLK1として音高C3
を、HK1として同B3を、同様に波形2のLK2として音高C4
を、HK2として同B4を対応させる。以下同様である。そ
して、各波形は、スタートアドレス(ST)、エンドアド
レス(ED)、ループスタートアドレス(LS)及びループ
エンドアドレス(LE)によってアドレス指定されるよう
になっている。また、例えば音高B3とC4との間は、波形
1と波形2のレベルが交差するようにクロスフェードし
て出力する。つまり、波形1のレベルが漸次上昇(ある
いは下降)するにつれて、波形2のレベルが相応して漸
次下降(あるいは上昇)している。このように、隣接す
る波形のレベルが互いに変化している区間を、クロスフ
ェード区間としている。この場合、クロスフェード区間
は、隣接する波形のレベル(混合比)が同じであるポイ
ントから、それぞれ50¢(セント)の幅を有して100¢
としている。尚、同図では、例えば音高B3とC4間の100
¢をクロスフェード区間としているが、これは100¢に
限るものではない。この100¢内でクロスフェードを行
なうことを表わす混合レベルの傾斜は、レベルコントロ
ーラ5の出力によって定められる。
次に、第5図のフローチャートを参照して、このよう
に構成された電子楽器の楽音生成装置の動作について説
明する。
先ず、音高指定入力部2により、所望の音高を指定し
て入力する。その結果、この指定入力された音高に対応
する波形データを読出すためのデータ(パラメータ)
が、アドレスコントローラ6または7に設定される(ス
テップST1)。すなわち、音高指定入力部2より指定入
力された音高が、波形データ1〜4のうちのどの波形デ
ータに属するものであるかを、CPU4が判断する。この場
合、波形ROM10及び11には、隣接した音域の波形データ
が1オクターブごとに交互に記憶されているものである
から、CPU4は、音高の指定入力によって何れの波形ROM
から波形を読出すかも判断する。次いで、対応する波形
データが読出されるべく、アドレスコントローラ6また
は7に、指定入力された音高に対応するパラメータが設
定される。
例えば、指定入力された音高が波形2の音域内のもの
とすると、アドレスコントローラ6のループスタートア
ドレスレジスタ23、スタートアドレスレジスタ24、ルー
プエンドアドレスレジスタ26及びエンドアドレスレジス
タ27に、それぞれLS2、ST2、LE2及びED2を設定する。ま
た、前記指定入力された音高が波形1の音域内のもので
あれば、アドレスコントローラ7の各レジスタに、アド
レスコントローラ6と同様にして、ループスタートアド
レスレジスタ、スタートアドレスレジスタ、ループエン
ドアドレスレジスタ及びエンドアドレスレジスタに、そ
れぞれLS1、ST1、LE1及びED1が設定されるものとする。
また、異なる音高指定がなされた場合には、同様にして
アドレスコントローラ6により波形4のデータが、ある
いはアドレスコントローラ7により波形3のデータが読
出されるように、それぞれのアドレスコントローラ6ま
たは7に、1オクターブごとに交互に隣接しない音域の
波形データが読出されるよう、対応するパラメータが設
定される。
いまの場合、ピッチレジスタ25には、前記音高C4乃至
B4内の波形2の入力指定された特定音高ピッチが設定さ
れる。次いで、その波形の振幅が最大になるよう、レベ
ルコントローラ5にそのレベルの最大値を設定する(ス
テップST2)。つまり、乗算器13には、レベルコントロ
ーラ5から最大値が与えられ、乗算器15にはレベルコン
トローラ5の出力がインバータ16で反転されて最小値
(0)が与えられるようにする。次に、CPU4が音楽発生
指示信号(ノートオン信号)を、アドレスコントローラ
6、エンベロープジェネレータ8に出力する(ステップ
ST3)。尚、指定音高に対応する音域が波形1、3の場
合は、波形ROM11の波形出力を最大レベルで出力するた
めに、レベルコントローラ5には最小値が設定される。
CPU4からノートオン信号が出力されると、アドレスコ
ントローラ6内では、ゲート28が開いてスタートアドレ
スアドレスレジスタ24から出力ST2がカレントアドレス
レジスタ29に入力される。そして、このカレントアドレ
スレジスタ29の出力は、ピッチレジスタ25からの出力と
共に加算器30に入力され、その加算結果(CA)をラッチ
31に出力する。
ところで、前記ラッチ31に歩進されながら記憶される
値は、カレントアドレスレジスタ29の出力に加算器30で
ピッチレジスタ25から出力されるピッチの値を所定タイ
ミング(サンプリング周期)ごとに加算したものであ
る。そして、このピッチの値ずつ加算されるラッチ31の
出力は比較器32に供給されると共に、この比較器32の出
力で制御されるゲート33を介し、更にゲート35を経てカ
レントアドレスレジスタ29に戻る。これは、ラッチ31の
出力CAと、ループエンドアドレスレジスタ26の出力LE2
とを比較した結果、カレントアドレスCAがループエンド
アドレスLE2に到達していなければ、比較器32の出力に
よりゲート33を開く。また、ゲート35は、ノートオン信
号が入力されてゲート28が開いてスタートアドレスレジ
スタ24の出力がカレントアドレスレジスタ29に入力され
た後、すぐにオン状態となる。これによって、ラッチ31
に記憶されるカレントアドレスCAがループエンドアドレ
スLE2に到達するまで、ラッチ31、ゲート33、ゲート3
5、カレントアドレスレジスタ29、加算器30間でループ
を形成して歩進を続ける。そして、このカレントアドレ
スCAが波形ROM10に読出しアドレスとして与えられる。
このカレントアドレスCAの歩進レートが、ピッチレジス
タ25の出力によって定まるので、音高の制御が可能とな
る。
そして、ラッチ31からの出力がループエンドアドレス
レジスタ26の値LE2に到達したならば、比較器32の出力
はゲート33をオフすると共に、インバータ37を介してア
ンド回路38及び40の一方の入力端子にそれぞれ入力され
る。これらアンド回路38及び40の出力は、比較器36の出
力によって決定される。すなわち、ラッチ31に保有され
たカレントアドレスCAがエンドアドレスレジスタ27から
の出力値ED2に到達したか否かを比較器36で比較する。
そしてその出力をアンド回路38の他方の入力端子に、ま
たインバータ39を介してアンド回路40の他方の入力端子
に入力する。故に、アンド回路38は、カレントアドレス
CAがループエンドアドレスLE2からエンドアドレスED2
間にあるとき、ループエンド信号を出力してゲート41を
開いてループスタートアドレスレジスタ23の出力を通す
ようになっている。このとき、アンド回路40からはエン
ド信号が出力されないので、ゲート42は開かれない。す
なわち、ループスタートアドレス23の出力LS2は、ゲー
ト41、ゲート35を介してカレントアドレスレジスタ29に
出力される。したがって、カレントアドレスCAは、ルー
プエンドアドレスLE2に到達するとループスタートアド
レスLS2に戻り、ループ区間(LS2〜LE2)を形成する。
こうして、このループ区間を繰返すことによって、生成
されるべく楽音の出力が継続される。したがって、例え
ば第3図(b)に表わされるような波形2のスタートア
ドレスST2からエンドアドレスED2の波形のうち、スター
トアドレスST2からループエンドアドレスLE2まで読出さ
れ、継続する間はその継続時間に従ってループスタート
アドレスLS2からループエンドアドレスLE2までのループ
区間を繰出し読出す。そして、消音する場合はエンドア
ドレスED2までを読出して楽音の生成を終了する。例え
ば、いまの場合はループエンドアドレスレジスタ26をエ
ンドアドレスED2に書替えればよい。尚、エンドアドレ
スED2にまでカレントアドレスが到達すると、比較器36
より「0」出力が与えられ、ゲート42が開成し、カレン
トアドレスレジスタ29の出力は、ゲート42、35を介して
ループするのみでアドレス歩進はなされなくなる。この
とき、ゲート33は比較器32の出力が「0」となるので閉
じられている。
ところで、楽音生成中には、波形ROM10から読出され
た波形は乗算器12に供給される。そして、CPU4からのノ
ートオン信号を受けたエンベロープジェネレータ8によ
り発生された所定のエンベロープが、乗算器12に供給さ
れる。これにより、前記エンベロープジェネレータ8か
ら発生された所定のエンベロープが、波形ROM10から読
出された波形に対し、乗算器12で乗算されて乗算器13に
出力される。前述したように、乗算器13では、いまの場
合最大値が乗算器12の出力に乗ぜられ、しかる後、加算
器19、ラッチ20等を介して出力される。
ところで、前述のステップST3に於いてノートオン信
号が出力された後、可変音高入力部3によって現在発音
中の音高のピッチ、すなわち周波数に変化を生じしめる
べく制御信号が入力されたか否かを判定する(ステップ
ST4)。この音高の変化は、CPU4が可変音高入力部3を
監視して検出するもので、このステップST4では、ピッ
チが変化するまで同じ判定が繰返される。尚、このステ
ップST3とステップST4との間には図示していないが、必
要に応じてその他の処理が行われる。そして、ピッチが
変化したならば、そのピッチの変化が現在の音高より上
方向であるか、下方向であるかをを判定する(ステップ
ST5)。このステップST5で、下方向にピッチの変化があ
った場合は、ステップST6に進んで初めて下方向に変化
したが否かを判定する。そして、変化が初めての場合
は、ステップS7に進んで、いまの場合アドレスコントロ
ーラ7に、波形2の音域に隣接する波形データの波形ア
ドレスを設定する。
いまの場合、このアドレスコントローラ7は、アドレ
スコントローラ6と同様に動作して、波形2の音域に隣
接する波形データを読出すようになり、前述したアドレ
スコントローラ6に隣接した音域(いまの場合波形1)
の波形データを読出す。そして、アドレスコントローラ
7により波形ROM11から読出された波形は、乗算器14に
供給される。更に、CPU4からのノートオン信号を受けた
エンベロープジェネレータ9により発生された所定のエ
ンベロープが、乗算器14に供給される。これによって、
エンベロープジェネレータ9から発生された所定のエン
ベロープが波形ROM11から読出された波形に対し乗算器1
4で乗算された後、更に乗算器15に出力されるようにな
る。また、前記ステップST6にて、変化が初めてでない
場合は、ステップST7に進まずにステップST8に進む。
このステップST8では、ピッチの変化を判定する。こ
の場合、ローキーLK2の音高はC4であるから、ピッチが
音高B3とC4との間にあるか否か、すなわち、LK−100¢
≦ピッチ≦LK、を判定する。ここで、前記ピッチが音高
B3とC4の間にない場合は、後述するステップST10に進む
が、LK2−100¢ピッチ≦LK2の場合、すなわち、ポルタ
メントやピッチベンド等による連続的なピッチ変化の場
合は、ステップST9に進んで、クロスフェードによる波
形の混合を行なう。すなわち、レベルコントローラ5の
値の更新を行なう。
すなわち、レベルコントローラ5の値は音高に依存し
て変化するもので、いまの場合は波形1と波形2との混
合比が音高に依存して決定されることになる。したがっ
て、音高がC4以上であれば波形2のみを使用して楽音の
生成が前述したようになされるが、音高がC4からB3に向
かって変化することになると、それにつれて、波形2の
レベルは最大値から最小値に、一方、波形1のレベルは
最小値から最大値にそれぞれ変化してクロスフェード制
御されることになる。これは、レベルコントローラ5か
らは、乗算器13に出力が供給されると共に、乗算器15に
はインバータ16で反転された出力が供給されているの
で、一方のレベルが上昇すれば他方のレベルは相補的に
減少するようになるからである。その結果、波形2の楽
音のレベルが減少すると共に波形1の楽音のレベルが上
昇して、波形の切換えが行われて、自然な楽音の変化が
行われる。このように、音高の変化がステップST4で検
知される都度、以下ステップST5、ST6、ST8、ST9を実行
し、ステップST10を満足するまで、一連の処理が繰返し
なされる。
そして、ステップST10では、再びピッチの変化の判定
が行われて、ピッチがLK2−100¢以下であるかを判定す
る。いまの場合、前記ステップST9でクロスフェード制
御が行われて別の波形に移行したとき、例えば波形2の
音域から波形1の音域に移行した後であれば、ステップ
ST10の判定結果は「YES」となりステップST11に進む。
勿論この場合は、ステップST8の判定は「NO」である。
そして、このステップST11で、元のアドレスコントロー
ラ、この場合アドレスコントローラ6をオフ、つまりイ
ニシャライズする。したがって、以降は、波形1のみが
指定される音高をもって出力されることになる。
これに対し、前述のステップST5で、上方向にピッチ
の変化があったことが検出された場合は、ステップST12
に進んで初めて上方向に変化したか否かを判定する。そ
して、変化が初めての場合は、ステップST13に進んで、
アドレスコントローラ7に、波形2の音域に隣接する波
形データ、この場合は波形3を読出すようパラメータを
設定して、前述した波形2の場合と同様にしてノートオ
ン信号を出力する。また、前記ステップST12にて、変化
が初めてでない場合は、ステップST13に進まずにステッ
プST14に進む。
このステップST14では、ピッチの変化を判定する。こ
の場合、ハイキーHK2はB4であるから、ピッチがB4とC5
の間にあるか否か、すなわち、HK≦ピッチ≦HK+100¢
を判定する。ここで、前記ピッチがB4とC5の間にない場
合は、後述するステップST16に進むが、HK2≦ピッチ≦H
K2+100¢の場合、ステップST15に進んで、クロスフェ
ードによる波形の混合制御を行なう。すなわち、レベル
コントローラ5の値を音高に依存して変化させる。この
場合波形3と波形2との混合比が音高に依存して求ま
る。したがって、音高がB4からC5に向かって変化するに
つれて、波形2のレベルは最大値から最小値に、一方、
クロスフェード制御で混合される波形3のレベルは最小
値から最大値に変化される。すると、波形2の楽音のレ
ベルが減少すると共に波形3の楽音のレベルが上昇し
て、波形の切換えが行われる。
また、ステップST16で、前述したステップST10と同様
ピッチの変化の判定を行なう。この場合、ピッチがHK2
+100¢以上であるかを判定することになる。前記ステ
ップST15でクロスフェード処理が行われて別の波形に移
行した後、すなわち例えば波形2の音域から波形3の音
域に移行した後であれば、次のステップST17に進む。そ
して、このステップ17で、元のアドレスコントローラ、
この場合アドレスコントローラ6をオフ、つまりイニシ
ャライズする。したがって、以降は波形3のみが指定さ
れる音高をもって出力されることになる。
このように、現在発音中の楽音の音域外にピッチが変
化する場合は、現在発音中の音域の波形と、切換えられ
るべく隣接した音域の波形との間でクロスフェードが行
われながら再生される。このため、ピッチ変化のとき、
音高の変化に合わせて滑らかに波形変更を行なうことが
できる。
尚、前述した実施例に於いては、2つの波形記憶回路
に、隣接した音域の波形データが1オクターブごとに交
互に記憶されているものとしたが、両方の波形記憶回路
が、それぞれ全ての音域の波形データを記憶したもので
あってもよい。その場合は、何れの音域についても、例
えばアドレスコントローラ6の方を先ず作動させること
ができる。
更に、2系統の楽音生成回路は、前述の実施例に限ら
れるものではなく、時分割処理による複数のチャンネル
の音源装置の2チャンネルを使用することにより、実現
可能になる。要するに、1つの音をつくるように、少な
くとも2つの楽音発生チャンネルが用意されればよいの
であって、各楽音発生チャンネルの構造はいかなるもの
であってもよい。
また、エンベロープジェネレータによるエンベロープ
制御は、加算器19の後で行なうようにしてもよい。その
場合は、1系統のエンベロープジェネレータを用いれば
よいので、構成が更に簡単になる。
更に、本発明はPCM技術を使用して波形を表現するも
の以外にも適用できる。例えば、差分PCM方式、適応差
分PCM方式等が採用できる。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように、任意の音高が指定さ
れると、その音高が含まれる音域に割当てられている波
形データを指定された音高で読み出し、その指定されて
いる音高が、同じ音域内の他の音高ヘ連続的に変更され
た場合は、同じ波形データを変更に伴う音高で読み出す
ようにし、また、指定されている音高が、その音高を含
む音域とは別の音域の音高へと連続的に変更された場合
は、これまで読み出していた波形データを、音高の連続
的な変更に対応してそのレベルを漸次減少させながら、
変更に伴う音高で読み出すと共に、変更後の音高が含ま
れる音域に対応する波形データを、音高の連続的な変更
に対応してそのレベルを漸次増加させながら、変更に伴
う音高で読み出すようにしたので、発生中の楽音に対す
る連続的な音高変更に伴って、初期の指定音高の含まれ
る音域とは異なる音域に含まれる音高の発音がなされる
ときに、読み出される波形データの切換えが滑らかに行
われ、雑音が発生したり波形データの繋がりが不連続に
なることなく、自然な発音がなされるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のブロック構成図、第2図は第
1図に於けるアドレスコントローラのブロック構成図、
第3図(a)及び(b)は本発明の実施例の波形図、第
4図は本実施例に於けるクロスフェードを説明するため
の音域の関係を表わした図、第5図は本実施例の動作を
示すフローチャートである。 1……入力回路、4……CPU、5……レベルコントロー
ラ、6、7……アドレスコントローラ、10、11……波形
記憶回路(波形ROM)、12、13、14、15……乗算器、16
……インバータ、19……加算器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の異なる音域に対応して夫々異なる波
    形データを記憶する記憶手段と、 任意の音高を指定可能な音高指定手段と、 この音高指定手段での音高指定に応答して、指定された
    音高の含まれる音域に対応する波形データを、指定され
    た音高で前記記憶手段から読み出して出力する読出手段
    と、 前記音高指定手段にて指定されている音高を、他の音高
    へ連続的に変更可能な音高変更手段と、 前記音高指定手段で指定されている音高が、前記音高変
    更手段にて同じ音域内の他の音高へ連続的に変更された
    場合、変更に伴う音高で前記読み出されている波形デー
    タを読み出すよう前記読出手段を制御し、また音高指定
    手段で指定されている音高が、その音高を含む音域とは
    別の異なる音域の音高へと連続的に変更された場合、こ
    れまで読み出されていた波形データを、前記音高の連続
    的な変更に対応してそのレベルを漸次減少させながら、
    変更に伴う音高で読み出すと共に、変更後の音高が含ま
    れる音域に対応する波形データを、前記音高の連続的な
    変更に対応してそのレベルを漸次増加させながら、変更
    に伴う音高で読み出すよう前記読出手段を制御する制御
    手段と を具備したことを特徴とする波形データ読出装置。
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