JP2560810Y2 - 建物における構造材への取付け金具 - Google Patents

建物における構造材への取付け金具

Info

Publication number
JP2560810Y2
JP2560810Y2 JP1488592U JP1488592U JP2560810Y2 JP 2560810 Y2 JP2560810 Y2 JP 2560810Y2 JP 1488592 U JP1488592 U JP 1488592U JP 1488592 U JP1488592 U JP 1488592U JP 2560810 Y2 JP2560810 Y2 JP 2560810Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wedge member
metal fitting
side plates
back plate
horizontal flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1488592U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0577410U (ja
Inventor
孝一 西田
豊 八木
Original Assignee
日本パワーファスニング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本パワーファスニング株式会社 filed Critical 日本パワーファスニング株式会社
Priority to JP1488592U priority Critical patent/JP2560810Y2/ja
Publication of JPH0577410U publication Critical patent/JPH0577410U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2560810Y2 publication Critical patent/JP2560810Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばプレハブ住宅に
おけるH型鋼製の横梁に天井吊支用の野縁受けを取付け
る場合のように、建物における構造材の水平フランジ
に、各種の部材を取付けるために使用する取付け金具の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物における断面横向きH字状の横梁に
天井板吊支用の野縁受けを取付けるための金具は、従来
は、図6に示すように、野縁受けに対する取付け部22
を備えた金具本体21を断面下向きコ字状に形成し、こ
の金具本体21の左右両側板21a,21aに、当該金
具本体21を横梁Aの水平フランジA1に対して水平方
向から被嵌するようにした係合溝23を横向きに切り開
き形成して、金具本体21の上面板21bにボルト24
を上方から螺合した形態になっており、ボルト24の先
端と左右両側板21aの下部とで水平フランジA1を上
下から挟み付けるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来の金
具20は、横梁Aにおける水平フランジA1の上面に対
しては、ボルト24の先端が点接触の状態で接当するに
過ぎないため、水平フランジA1に対する金具20の取
付け強度が低いばかりか、野縁受けや天井板等の部材の
荷重がボルトに対して集中的に作用することになるた
め、部材の荷重によって金具20が前傾し勝手になりや
すくなって、部材に対する支持強度が低いと言う問題が
あった。
【0004】本考案は、この問題を解消した取付け金具
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、平断面コ字状に形成した金具本体の左右両側
板に、建物の構造材における水平フランジの板厚寸法よ
りも大きい上下溝幅寸法の係合溝を、左右両側板の自由
端に向けて開口するように切り開き形成し、前記金具本
体のうち両側板が取り付いた背面板に、前記左右両側板
を構造材の水平フランジに被嵌した状態で当該左右両側
板の係合溝に左右端部が嵌まるようにしたくさび部材
を、背面板に向けて遠近移動調節自在となるようボルト
にて取付け、該くさび部材の断面形状と前記左右両側板
における係合孔の形状とのうちいずれか一方又は両方
を、前記金具本体の背面板に対するくさび部材の遠近移
動に応じてくさび部材と係合溝の上下内面との隙間間隔
が広狭変化するよう側面視テーパ状に形成し、且つ、前
記金具本体には、前記構造材にて支持される部材に対す
る取付け部を設ける構成にした。
【0006】
【考案の作用・効果】このように構成すると、金具本体
の背面板に設けたボルトを回転操作して、左右両側板に
おける係合溝の下面又は上面とくさび部材との間の上下
隙間間隔を、構造材における水平フランジの板厚寸法よ
りも大きい寸法にしておいてから、金具本体の左右両側
板を構造材の水平フランジに被嵌し、次いで、ボルトを
回転操作してくさび部材を移動させ、くさび部材と金具
本体における側板の係合溝の上面又は下面との間の間隔
を狭めると、くさび作用により、くさび部材が、係合溝
の上面又は下面と構造材における水平フランジの下面又
は上面との間にきっちり嵌まり込んだ状態になり、換言
すると、金具本体の左右両側板とくさび部材とで構造材
の水平フランジを上下から挟み付けることになり、これ
によって、金具は構造材の水平フランジに取付けられ
る。
【0007】この場合、くさび部材は、構造材の長手方
向に沿って延びており、くさび部材が構造材の水平フラ
ンジに対して線接触又は面接触の状態で接当するから、
従来のようにボルトにて直接に固定するようにした場合
に比べて、構造材の水平フランジの上下両面に対して、
金具を広い面積で接当させることができることになる。
【0008】従って本考案によると、金具を骨部材にお
ける水平フランジの上下両面に対して広い面積で接当さ
せることができることにより、構造材で支持する部材の
荷重が金具の狭い部位に集中的に作用することを防止で
きるから、構造材の水平フランジに対する金具本体の取
付け強度と、金具による部材の支持強度とを格段に向上
できる効果を有する。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例を、天井板吊支用の野
縁受けを横梁に取付けるための金具に適用した場合の図
面(図1〜図4)に基づいて説明する。図において符号
1は金属板製の金具を示し、該金具1は、相対向して延
びる左右一対の側板2aとを背面板2bの左右両端から
突出して平面視コ字状に形成した金具本体2と、上面に
ナット3を回転自在に装着した断面下向きコ字状の取付
け部4とを備えており、取付け部4の一端に折り曲げ形
成した下向き片4aを、前記金具本体2における背面板
2bの内面にスポット溶接等の適宜手段で固着してい
る。取付け部4における左右両側板4b,4bの一端面
は金具本体2における背面板2bの外面に接当してい
る。
【0010】前記金具本体2の左右両側板2a,2aに
は、構造材の一例としての横梁Aの水平フランジA1の
板厚寸法よりも大きい上下溝幅の係合溝5を、左右両側
板2a,2aの自由端に向けて開口するように切り開き
形成する。このとき、両係合溝5を、その上面5aが水
平状に延び、下面5bが側板2aの先端に向けて斜め下
向きに延びるように形成することにより、金具1の側面
視における係合溝5の形状を、上下溝幅寸法が側板2a
の先端に向けて拡大するテーパ状に形成する。
【0011】符号6は、金具本体2を横梁Aの水平フラ
ンジA1に被嵌した状態で左右両端部が前記金具本体2
における左右両側板2a,2aの係合溝5に嵌まるよう
にしたくさび部材であり、このくさび部材6は、金具本
体2における左右両側板2aの先端方向に向けて開口し
たコ字状に形成されており、その背面部6aの内面のう
ち長手方向に沿った略中間部にナット7を回転不能に固
着し、該ナット7に、前記金具本体2の背面板2bに貫
通したボルト8を螺合して、ボルト8の回転操作にてく
さび部材6を金具本体2の背面板2bに対して遠近移動
調節できるようにする。
【0012】前記くさび部材6は、上下両面板6b,6
cの間隔が当該上下両面板6b,6cの自由端に向けて
拡大するようテーパ状に形成することにより、上面板6
bを横梁Aにおける水平フランジA1の下面に接当した
状態で、下面板6cが金具本体2の両側板2aにおける
係合溝5の下面5bに密着するようにしている。なお、
前記ボルト8には、くさび部材6を金具本体2の背面板
2bから離反する方向に付勢するコイルばね9を被嵌し
ており、また、くさび部材6における上面板6bの自由
端6dを斜め下向きに折り曲げて、横梁Aの水平フラン
ジA1に対する金具本体1の嵌め込みをガイドするよう
にしている。
【0013】以上の構成において、金具1を横梁Aに取
付けるには、図4に示すように、くさび部材6を金具本
体2の背面板2bから遠ざかる方向に移動させて、くさ
び部材6の上面と係合溝5の上面5aとの隙間間隔を、
横梁Aにおける水平フランジA1の板厚寸法よりも大き
い寸法にしておくことにより、金具本体2の左右両側板
2a,2aを骨部材Aの水平フランジA1に被嵌し、次
いで、ボルト8を回転操作してくさび部材6を金具本体
2の背面板2bに向けて引き寄せる。
【0014】すると、係合溝5及びくさび部材6が側面
視テーパ状であることによるくさび作用にて、くさび部
材6が横梁Aの水平フランジA1の下面と金具本体2に
おける係合溝5の下面5bとの間にきっちり嵌まり込ん
だ状態になって、横梁Aの水平フランジA1が、金具本
体2における左右両側板2a,2aの上部とくさび部材
6とで上下から挟み付けられるため、金具1は水平フラ
ンジA1に抜け不能に固定される。
【0015】そして、図1に示すように、取付け部4に
設けたナット3に吊りボルトBを螺合してこれをロック
ナットCにて固定し、この吊りボルトBにて野縁受けD
を吊支し、野縁受けDに係止金具(図示せず)を介して
取付けた野縁Eの下面に天井板Fを取付けることによ
り、建物の天井が構築される。このように天井を構築し
た状態で、金具1には、野縁受けDや天井板F等の荷重
がモーメントとして作用する。その場合、水平フランジ
A1の上面には左右両側板2aが線接触状に接当してい
る一方、水平フランジA1の下面には、くさび部材6が
面接触の状態で接当していることにより、金具1が水平
フランジA1の上下両面に広い面積で接当しているか
ら、横梁1の水平フランジA1に対する金具1の取付け
強度が格段に向上すると共に、金具1による野縁受けD
等の支持強度を向上できるのである。
【0016】上記の実施例のように、くさび部材6を金
具本体2の背面板2bから離反する方向に付勢するばね
9をボルト8に被嵌すると、取付け作業に際して一々く
さび部材6を金具本体2の背面板2bから離れるように
移動させる手間が省けるので、作業能率を向上できる利
点がある。なお、荷重が作用していない状態でのくさび
部材6のテーパ角度α(図4参照)を、金具本体2にお
ける側板2aの係合溝5のテーパ角度βよりもやや大き
い角度にしておいて、くさび部材6をその弾性に抗して
変形させながら金具本体2の背面板2bに向けて引き付
けるようにすると、金具1を水平フランジA1に取付け
た状態において、くさび部材6の弾性復元力が、当該く
さび部材6を水平フランジA1の下面と係合溝5の下面
5bとの間に押圧するように作用するため、金具1の取
付け強度をより一層向上することができる。
【0017】図5に示すのは、1枚の金属板を断面下向
きコ字状に折り曲げることによって金具本体2と取付け
部4とを一体的に形成し、金具本体2における一方の側
板2aを水平方向に折り曲げることによって背面板2b
を形成し、この背面板2bを、他方の側板2bの基端面
に接当又は固着したものである。上記の両実施例は、く
さび部材6を金具本体2の背面板2bに引き付けること
により、金具1を水平フランジA1に取付けるようにし
た場合であったが、係合溝5とくさび部材6とのテーパ
の方向を上記両実施例とは逆向きにして、くさび部材6
を金具本体2の背面板2bから離反させることにより、
くさび部材6が水平フランジA1の下面と係合溝5の下
面5bとの間に挟み込まれるようにしても良い。
【0018】また、くさび部材6は水平フランジA1の
上面側に配置しても良いのである。なお、本考案に係る
金具は、天井吊支用の野縁受けの取付けのみでなく、他
の部材の取付けにも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る金具の使用状態を示す斜視
図である。
【図2】図1のII−II視平面図である。
【図3】図1及び図2のIII − III視断面図である。
【図4】取付けの手順を示す断面図である。
【図5】第2の実施例を示す斜視図である。
【図6】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 金具 2 金具本体 2a 側板 2b 背面板 4 取付け部 5 係合溝 6 くさび部材 8 ボルト A 構造材の一例としての横梁 A1 水平フランジ B 吊りボルト D 野縁受け

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平断面コ字状に形成した金具本体の左右両
    側板に、建物の構造材における水平フランジの板厚寸法
    よりも大きい上下溝幅寸法の係合溝を、左右両側板の自
    由端に向けて開口するように切り開き形成し、前記金具
    本体のうち両側板が取り付いた背面板に、前記左右両側
    板を構造材の水平フランジに被嵌した状態で当該左右両
    側板の係合溝に左右端部が嵌まるようにしたくさび部材
    を、背面板に向けて遠近移動調節自在となるようボルト
    にて取付け、該くさび部材の断面形状と前記左右両側板
    における係合孔の形状とのうちいずれか一方又は両方
    を、前記金具本体の背面板に対するくさび部材の遠近移
    動に応じてくさび部材と係合溝の上下内面との隙間間隔
    が広狭変化するよう側面視テーパ状に形成し、且つ、前
    記金具本体には、前記構造材にて支持される部材に対す
    る取付け部を設けたことを特徴とする建物における構造
    材への取付け金具。
JP1488592U 1992-03-19 1992-03-19 建物における構造材への取付け金具 Expired - Lifetime JP2560810Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1488592U JP2560810Y2 (ja) 1992-03-19 1992-03-19 建物における構造材への取付け金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1488592U JP2560810Y2 (ja) 1992-03-19 1992-03-19 建物における構造材への取付け金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0577410U JPH0577410U (ja) 1993-10-22
JP2560810Y2 true JP2560810Y2 (ja) 1998-01-26

Family

ID=11873474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1488592U Expired - Lifetime JP2560810Y2 (ja) 1992-03-19 1992-03-19 建物における構造材への取付け金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2560810Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019101446A1 (de) * 2019-01-21 2020-07-23 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Nehmerzylinder mit Mitnehmerscheibe mit sich in Umfangsrichtung änderndem Höhenprofil; Betätigungseinrichtung sowie Kupplungssystem

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0577410U (ja) 1993-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2560810Y2 (ja) 建物における構造材への取付け金具
JP3284394B2 (ja) カーテンウオールのファスナー
JPH0446401Y2 (ja)
JPH08270135A (ja) 天井吊り金具
JPS6329047Y2 (ja)
JP3013391U (ja) 外装板取付け金物
JPH0455122Y2 (ja)
JPH0752826Y2 (ja) 屋根パネル固定構造
JPH0513845Y2 (ja)
JP2775172B2 (ja) 天井吊木受の支持金具
JPS6123125Y2 (ja)
JP3469723B2 (ja) 吊り金具
JP2535000Y2 (ja) 建築用板材の留付部材
JP2811180B2 (ja) 建物の振れ止めアンカー装置
JP2586474Y2 (ja) 壁パネルの取付部の構造
JPH0627704Y2 (ja) 帯パネル取付装置
JP2573534Y2 (ja) カーテンウオール用壁パネル
JP2548317Y2 (ja) 軒裏天井パネル
JP3972114B2 (ja) トイレ壁の形成方法
JPH0638966Y2 (ja) カーテンウオールの取付構造
JPH068240Y2 (ja) 溝型戸車用レール
JP2542404Y2 (ja) サッシ取付窓上外壁alc版支持構造
JP2573009Y2 (ja) 壁見切り装置
JPS6111811B2 (ja)
JPH045607Y2 (ja)