JP2560270Y2 - ポップアップ型ストロボ内蔵カメラ - Google Patents

ポップアップ型ストロボ内蔵カメラ

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JP2560270Y2
JP2560270Y2 JP1992005505U JP550592U JP2560270Y2 JP 2560270 Y2 JP2560270 Y2 JP 2560270Y2 JP 1992005505 U JP1992005505 U JP 1992005505U JP 550592 U JP550592 U JP 550592U JP 2560270 Y2 JP2560270 Y2 JP 2560270Y2
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哲生 細川
知章 板橋
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旭光学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カメラの本体に対して
発光部を出没可能にしたポップアップ型ストロボ内蔵カ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】この種のストロボ内蔵カメ
ラとして、発光部をポップアップさせるための手動スイ
ッチを備えたものが知られている。撮影者は、ストロボ
撮影を意図したときにこの手動スイッチを操作して、モ
ータまたはばね力により発光部をポップアップさせる。
【0003】一方、最近のストロボ装置は、複数の発光
モードを備えている。自動調光、日中シンクロ(強制発
光)、赤目現象軽減(プリ発光付き)自動調光等であ
り、さらに、高級一眼レフカメラでは、先幕シンクロと
後幕シンクロの切換が可能なものも知られている。従来
のポップアップ内蔵カメラでは、このポップアップのた
めの手動スイッチと、発光モードの選択のためのスイッ
チとは、その性質が異なるために、全く別個に設けられ
ていた。少なくとも、手動スイッチは、ストロボをポッ
プアップさせた状態では、他の目的に利用されることが
なかった。
【0004】
【考案の目的】本考案は、このように、ストロボの発光
部をポップアップさせるための手動スイッチは従来、そ
の目的以外には用いられていない事実に着目し、これを
有効に利用して発光モードの切換変更を行なうことがで
きる装置を目的とする。別言すると、本考案は、ストロ
ボ発光部をポップアップさせるための手動スイッチを、
発光モードの変更のための操作スイッチの少なくとも一
部として用いることのできるポップアップ型ストロボ内
蔵カメラを得ることを目的とする。
【0005】
【考案の概要】このため本考案は、カメラ本体に対する
収納位置と突出位置とに移動可能な発光ユニットと、こ
の発光ユニットを収納位置から突出位置へ移動させる手
動操作手段と、この手動操作手段の操作に基づき、発光
ユニットを突出位置へ駆動する駆動手段と、発光ユニッ
トの発光モードを変更する手段と設け、かつこの発光モ
ード変更手段の少なくとも一部を、発光ユニットを突出
位置へ移動させた状態における手動操作手段によって構
成したことを特徴としている。手動操作手段は、発光ユ
ニットが突出位置にあるときに操作されると、操作され
る度に、発光モードを直ちに変更するように構成するこ
とができる。あるいは別の発光モード切換スイッチを設
け、発光ユニットが突出位置にあり、かつ手動操作手段
が操作されているときに、この発光モード切換スイッチ
が操作されたときに、操作される度に、発光モードを変
更するように構成することもできる。手動操作手段は、
例えば押しボタン式、スライド式等から構成することが
できる。
【0006】
【考案の実施例】図1ないし図3は本考案をポップアッ
プ型ストロボ内蔵レンズシャッタ式カメラに適用した実
施例を示すものである。
【0007】ストロボ発光ユニット20は、図1に示す
ように、その筐体21からフレーム22を延長させてお
り、このフレーム22にはラック23を形成してある。
カメラの本体10内にはモータ駆動回路33によって駆
動されるモータ30が配設してあり、その軸31に取り
付けられたピニオン32をラック23に噛合させてモー
タ30を回転させることにより、不使用時には没入状態
にある発光ユニット20がカメラの本体10から突出す
る。
【0008】このような発光ユニット20の出没機構が
設けられたカメラ本体10には、手動操作手段としての
押しボタンスイッチ12が外部から操作可能な位置に設
けられている。この押しボタンスイッチ12の内面に
は、押圧ピン13が突設されていて、この押圧ピンは本
体10内部に配設された切換スイッチ40の近傍に位置
している。この切換スイッチ40には可動接点41と固
定接点42とが設けられており、可動接点41は常時は
固定接点42に接触した状態にあるが、押しボタンスイ
ッチ12が押圧操作された際には押圧ピン13により押
圧されて固定接点42から離反する。
【0009】切換スイッチ40の2つの接点41,42
は制御部70に接続されており、該制御部70は切換ス
イッチ40がオン、オフのいずれの状態にあるかを認識
することにより、押しボタンスイッチ12が押圧操作さ
れたか否かを認識する。
【0010】カメラ本体10内には、発光ユニット20
の状態検出センサ60が設けられている。このセンサ6
0は一対の発光素子61と受光素子62を備えており、
発光ユニット20が没入状態にあるときにはフレーム2
2により発光素子61と受光素子62の間に光軸が遮ら
れ、突出状態にあるときにはフレーム22が発光素子6
1と受光素子62の間の光軸上から外れる。センサ60
の出力を受ける制御部70は、発光素子61からの光が
受光素子62により受光されたときに発光ユニット20
が突出状態にあることを検出する。
【0011】さらに制御部70には、発光ユニット20
の複数の発光モードが保持された、例えばROM等から
なる発光モード保持装置80と、例えば液晶表示板等か
らなる表示部90とが接続されている。発光モードとし
ては、自動調光、日中シンクロ(強制発光)、赤目現象
軽減(プリ発光付き)自動調光等が知られている。これ
らの具体的な発光制御方法は、周知であり、本考案は、
これらの発光モードの種類あるいは制御自体を問題とす
るものではないので、説明を省略する。本考案は、この
発光モードの選択設定を、発光ユニット20のポップア
ップスイッチである押圧スイッチ13によって行なうも
のである。制御部70は選択された発光モードを文字等
により表示部90上に表示させる。
【0012】すなわち、制御部70は、フラッシュ20
が伸出状態にあり且つ切換スイッチ40の2つの接点4
1,42の状態が接触から離反に変化したことが認識さ
れたときに、現在選択している発光モードをキャンセル
して発光モード保持装置80が保持している他の発光モ
ードに切り換え、且つその発光モードの切り換えに応じ
て表示部90の表示内容を変更する。
【0013】上記構成の本カメラにおいて、ストロボを
使用する際にはまず押しボタンスイッチ12を押圧操作
する。押しボタンスイッチ12が押圧操作されると押圧
ピン13が切換スイッチ40の可動接点41に接触して
これを押圧し、これにより切換スイッチ40がオンの状
態からオフの状態に変化する。この時には、センサ60
が発光ユニット20はまだ突出状態になく収納状態であ
ることを検出しているので制御部70が発光モードの切
り換えを行わず、モータ30を作動させてフラッシュ2
0を本体10から伸出させる。
【0014】このストロボポップアップ状態で押しボタ
ンスイッチ12を再び押圧操作すると、この押圧操作に
より可動接点41が再び固定接点42から離反し、これ
によって切換スイッチ40がオンの状態からオフの状態
に変化することとなる。この時点では発光ユニット20
は既に突出状態にあり、これがセンサ60によって検出
されている。したがって、制御部70はモータ30を駆
動することなく、今度は、現在選択されている発光モー
ドをキャンセルして発光モード保持装置80が保持して
いる他の発光モードに切り換える。この発光モードの切
り換えは、押しボタンスイッチ12を押圧操作する度に
行われる。制御部70によって選択されている発光モー
ドの内容は先に述べたようにカメラの本体10のファイ
ンダ部に設けられた表示部90に文字等によって表示さ
れる。
【0015】一連の動作における制御部70の制御内容
をフローチャートで示したのが図3である。制御部70
はまず、押しボタンスイッチ12が押圧操作されている
か否かを確認し(ステップS101)、操作されている
ことが確認されると次に、発光ユニット20が突出状態
にあることをセンサ60が検出しているか否かを確認し
(ステップS103)、検出していることが確認される
と以後押しボタンスイッチ12を押圧操作する度に、現
在選択している発光モードをキャンセルして発光モード
保持装置80が保持している他の発光モードに切り換え
(ステップS105)、さらにステップS105での発
光モードの切り換えに応じて表示部90の表示内容を切
り換えて(ステップS107)、一連の制御を終了す
る。
【0016】一方、ステップS101で押しボタンスイ
ッチ12が押圧操作されていないことが確認された場合
には制御を終了し、またステップS103で発光ユニッ
ト20が突出状態にはなく収納状態にあることが確認さ
れた場合には、今回の押しボタンスイッチ12の押圧操
作が発光ユニット20をカメラの本体10から突出させ
るためのポップアップ信号であると判別し、モータ駆動
回路33に駆動信号を出力して発光ユニット20をカメ
ラ本体10から進出させ(ステップS108)た後に制
御を終了する。
【0017】図4ないし図6Bは、本考案をポップアッ
プ型ストロボ内蔵一眼レフカメラに適用した実施例を示
す。
【0018】発光ユニット120は、一眼レフカメラの
本体110のペンタプリズム上に出没可能に設けられて
いる。カメラの本体110には発光ユニット120の進
出操作及び発光モードの切換操作時に操作される操作手
段としての押しボタンスイッチ112が設けられてい
る。
【0019】この発光ユニット120のポップアップ機
構を説明する。発光ユニット120の筐体121の両側
面からフレーム122を延長させており、このフレーム
122の軸131を介してアーム130の先端部分が枢
着されている。また前記フレーム122の終端位置には
ボス123が突設されており、このボス123は図示し
ないベース側に形成された略円弧状のガイド孔140内
をガイドされており、かつコイル状の進出ばね150に
よって図5A中の矢印L方向(ポップアップ方向)に付
勢されている。
【0020】一方、前記アーム130の基端位置は軸1
32を介して前記ベースに回動自在に軸支されており、
またアーム130の中間位置には略三角形状の係止片1
33が形成されている。
【0021】この係止片133の一側縁134には発光
ユニット120の収納状態において、ベース側に対して
図5Aの紙面表裏方向(図6A左右方向)に移動可能な
係止レバー160の一側縁161が図5Aに示すように
当接するようになっており、この当接によって係止レバ
ー160は、前記進出ばね150によるボス123への
付勢力が作用して生じるアーム130の図5A中矢印M
方向への回転付勢力に抗して、発光ユニット120を収
納状態に保持する。
【0022】この係止レバー160は係止ばね162に
よって、常時はその一側縁161が係止片133の一側
縁134に当接する状態となるように図5Aの紙面裏方
向から表方向に付勢されている。
【0023】そして、係止レバー160の先端部163
が図5Aの紙面表方向から裏方向に押圧されたときには
係止片133の一側縁134と係止レバー160の一側
縁161との当接が解除され、これにより前記進出ばね
150の付勢力がボス123を介してアーム130に対
して図5A中矢印M方向に作用し、これに伴って発光ユ
ニット120が図6Bに示すようにカメラ本体110か
ら進出する。
【0024】係止レバー160の係止ばね162が配設
された側とは反対の側には前記押しボタンスイッチ11
2のロッド114が当接されてあり、該押しボタンスイ
ッチ112の内面側には押圧ピン113が突設されてい
る。
【0025】この押圧ピン113の近傍には第1実施例
にて説明した切換スイッチ40と同一機能のスイッチが
位置しており、この切換スイッチ40の可動接点41は
常時は図6Aに示すように固定接点42に接触した状態
にあるが、押しボタンスイッチ112が押圧操作された
際には押圧ピン113により押圧されて図6Bに示すよ
うに固定接点42から離反する。
【0026】発光ユニット120の状態検出手段として
のセンサ60に備えられた一対の発光素子61と受光素
子62とは、例えば前記アーム130が図5A、図6A
の発光ユニット収納位置に位置しているときにその光路
が遮られ、前記アーム130が図5B、図6Bのストロ
ボポップアップ位置に位置しているときにはその光路が
遮られない位置に配設してある。このセンサ60は前記
切換スイッチ40の2つの接点41,42とは第1の実
施例と同様に制御部170に接続されている。
【0027】制御部170に接続された発光モード保持
装置80及び表示部90は前述した第1実施例に示した
ものと同一のものである。
【0028】構成の一眼レフカメラにおいてストロボを
使用する際にはまず押しボタンスイッチ112を押圧操
作する。すると、押しボタンスイッチ112の押圧操作
に伴って押圧ピン113が切換スイッチ40の可動接点
41に接触してこれを押圧し、これにより切換スイッチ
40がオンの状態からオフの状態に変化する。この時に
は発光ユニット120は未だ突出状態になくセンサ60
が収納状態であることを検出しているので制御部170
は発光モードの切り換えを行わず、ここでは押しボタン
スイッチ112のロッド114が係止レバー160を押
圧するのに伴う係止片133と係止レバー160との当
接の解除によって、発光ユニット20の本体110から
の突出動作のみがなされる。
【0029】このストロボポップ状態で更に押しボタン
スイッチ112を押圧操作すると、この押圧操作により
可動接点41が固定接点42から離反し、これによって
切換スイッチ40がオンの状態からオフの状態に変化す
ることとなる。したがって第1の実施例と全く同様に押
しボタンスイッチ120を押圧操作するたびに発光モー
ドの切換えが行われ、選択された発光モードの内容はカ
メラの本体110のファインダ部に設けられた表示部9
0に文字等によって表示される。すなわち以上の制御
は、図3に示したフローチャートによる制御と同じであ
る。
【0030】以上の第1、第2の実施例は、押しボタン
スイッチ12、112によって発光ユニット20、12
0を突出させた後(ストロボポップアップ後)は、同じ
押しボタンスイッチ12、112を押す度に、発光モー
ドの変更を行なわせるものであり、簡単に、該発光モー
ドの変更ができる。一方、この実施例によると、押しボ
タンスイッチ12、112が不用意に押された際にも、
発光モードが変更されることとなる。
【0031】図7は、ストロボポップアップ後、不用意
に押しボタンスイッチ12、112が押されても、発光
モードの変更がなされないように、第1、第2の実施例
の押しボタンスイッチ12、112に加えて、別の発光
モード切換スイッチ12A、112Aを設けた実施例の
フローチャートである。
【0032】この発光モード切換スイッチ12A、11
2Aは、図2、図4に示すように、カメラボディ10、
110の外面に操作可能に設けられる。この発光モード
切換スイッチ12A、112Aは、例えば、シャッタス
ピード、絞、露出補正等をマニュアル設定する際のアッ
プダウンスイッチと兼用することが好ましい。この発光
モード切換スイッチ12A、112Aの操作信号は、図
1および図6A、図6Bに示すように、制御部70、1
70に接続されている。
【0033】この実施例は、図3のフローチャートのス
テップS103とS105の間に、この発光モード切換
スイッチ12A、112Aが操作されているか否かを確
認するステップS109を挿入したものである。このス
テップ109で、同スイッチ12A、112Aが操作さ
れていることが確認された場合のみ、発光モードの切換
(ステップS105)およびその表示(同S107)を
行ない、確認されない場合は、制御を終了する。
【0034】第8図ないし第12図は、本考案の第4の
実施例を示す。この実施例は、押しボタンスイッチ1
2、112に代えて、スライド式のスイッチ212を用
いた点に特徴がある。
【0035】スライドスイッチは、例えば、発光ユニッ
トを収納位置に保持する第1位置と、突出させる第2位
置と、突出状態を変化させることなく、第2位置からさ
らに第3位置とにスライド操作可能とすることができ
る。そして、この第2位置と第3位置へのスライド操作
により、発光モードを切り換えるのである。
【0036】あるいは、スライドスイッチを第1位置と
第2位置の間でのみスライド操作可能とし、発光ユニッ
トが収納位置にあるときには、第1位置から第2位置へ
のスライド操作により発光ユニットをポップアップさ
せ、ポップアップ後は、同じ第1位置から第2位置への
スライド操作により、発光モードの設定変更を行なうよ
うに、電気回路を設定することもできる。
【0037】発光ユニット220は、図8、図9にある
ように、その筐体221から延出するフレーム222に
形成された長孔223,223をカメラの本体210に
突設されたピン211,211に挿入することにより本
体210に対して出没可能に取り付けられており、また
発光ユニット220は、フレーム222の終端に形成さ
れたフック224と本体210の引掛ピン213との間
に張架されたばね230によって、常時カメラの本体2
10から突出する方向に付勢されている。
【0038】さらにフレーム222には係止片225
が、一方本体210には、ばね230の付勢力に抗して
発光ユニット220を本体210に収納させた状態で係
止するスライド操作部材212が支持されている。この
スライド操作部材212は、係止片225に係合する係
止ピン214を有し、ばね231(図9)により常時は
係止ピン214が係止片225の上面225aに係合す
るように付勢された状態で本体210に対して横方向に
スライド自在に設けてある。なお、スライド操作部材2
12の係止ピン214とフレーム222の係止片225
の上面225aとの係合は、操作部材212が操作され
てそのスライド可能領域の中間位置(以下第2のポジシ
ョンと記す)までスライドしたときに解除される。そし
て、この解除によって発光ユニット220がポップアッ
プ位置に移動すると、係止ピン214は係止片225の
垂直案内面225bに接して該第2のポジションに保持
される。
【0039】カメラの本体210側には、コード板25
0が固着されており、その一面には図10に示すように
略L字状の接地電極としての第1の導電領域251と、
同様に略L字状の第2の導電領域252と、第3の導電
領域253との3つの導電領域が形成されている。
【0040】一方スライド操作部材212には、該操作
部材212と一緒にスライドする導電材料からなるブラ
シ240が固定されており、その先端部分には図10に
示すように3本の脚241,242,243が、コード
板250の3つの導電領域251,252,253に対
応して形成されている。
【0041】そして、スライド操作部材212が操作さ
れていない初期位置(以下第1のポジションと記す)に
あるときには、ブラシ240の3本の脚241,24
2,243が図10中の線Aで示すようにいずれもコー
ド板250の第1の導電領域251上に位置して、コー
ド板250の第1乃至第3の導電領域251,252,
253の相互間がいずれも開放の状態となる。
【0042】また、スライド操作部材212が操作され
て第2のポジションまでスライドした位置にあるときに
は、図10中の線Bで示すようにブラシ240の脚24
1がコード板250の第1の導電領域251上に各々位
置して、ブラシ240によりコード板250の第1及び
第2の導電領域251,252の間のみが導通した状態
となる。
【0043】さらに、スライド操作部材212が操作さ
れてそのスライド可能領域の最大スライド位置(以下第
3のポジションと記す)までスライドした位置にあると
きには、図10中の線Cで示すようにブラシ240の脚
241がコード板250の第1の導電領域251上に位
置し、脚242がコード板250の第2の導電領域25
2上に位置するとともに、脚243がコード板250の
第3の導電領域253上に各々位置して、ブラシ240
によりコード板250の第1、第2及び第3の導電領域
251,252,253の相互間がすべて導通した状態
となる。
【0044】一方、一対の発光素子61と受光素子62
を備えた状態検出手段としてのセンサ60は、第1、第
2の実施例と同様にフラッシュ20が収納状態にあると
きにはフレーム222により発光素子61と受光素子6
2の間の光軸が遮られ、突出状態にあるときにはフレー
ム222が発光素子61と受光素子62の間の光軸上か
ら外れるような位置に配設されている。
【0045】制御部270には、コード板250の第1
乃至第3の導電領域251,252,253とセンサ6
0とが電気的に接続されていて、コード板250上に形
成された第1乃至第3の導電領域251,252,25
3の相互間に関する開放、導通の状態と、発光ユニット
20が突出、収納のいずれの状態にあるかを認識する。
【0046】さらに制御部270には、第1、第2の実
施例と同様に、複数の発光モードが保持された、例えば
ROM等からなる発光モード保持装置80と、例えば液
晶表示板等からなる表示部90とが接続されている。
【0047】構成の本ストロボ内蔵カメラにおいてスト
ロボを使用する際には、まずスライド操作部材212を
ばね231の力に抗して第1のポジションから第2のポ
ジションまでスライドさせて係止ピン214と係止片2
25の上面部225aとの係合を解除し、図9に示すば
ね230の付勢により発光ユニット220を本体210
から突出させる。
【0048】スライド操作部材212を第2のポジショ
ンへスライドさせると、ブラシ240の脚241,24
2,243がコード板250の図10中に線Aで示す位
置から線Bで示した位置に移動して第1の導電領域25
1と第2の導電領域252とが導通され、これを認識し
た制御部270は発光ユニット220が突出状態にある
ときには、導電領域251と252が導通するのと同時
にバッテリーチャージ系に対して発光ユニット220の
発光を許可する信号を出力し、これにより発光ユニット
220が発光可能な状態となる。
【0049】さらにスライド操作部材212を第2のポ
ジションから第3のポジションまでスライドさせると、
ブラシ240の脚241,242,243がコード板2
50の図10中に線Bで示した位置から線Cで示した位
置に移動して第1、第2及び第3の導電領域251,2
52,253の相互間がすべて導通される。
【0050】すると、第1の導電領域251と第2の導
電領域252とが導通されたままであるので発光ユニッ
ト220の発光が可能な状態はそのまま継続され、さら
に第3の導電領域253と第1及び第2の導電領域25
1,252との間が夫々導通されるので、これを認識し
た制御部270は発光ユニット220が突出状態にある
ことをセンサ60が検出しているかを確認する。そして
発光ユニット220が突出状態にあるときには、制御部
270は現在選択している発光モードをキャンセルして
発光モード保持装置80が保持している他の発光モード
を選択し、これにより発光ユニット220の発光モード
の切換がなされる。この発光モードの切換えは、発光ユ
ニット220がポップアップした状態において、スライ
ド操作部材212を第2のポジションから第3のポジシ
ョンへスライド操作する度に行われる。そして、制御部
270によって選択されている発光モードの内容はカメ
ラの本体210のファインダ部に設けられた表示部90
に文字等によって表示される。
【0051】一連の動作における制御部270の制御内
容をフローチャートで示したのが図12である。制御部
270はまず、コード板250の第1導電領域251と
第2の導電領域252とが導通されているか否かを確認
する(ステップS201)。
【0052】ステップS201で導通されていないこと
が確認されたときには制御を終了し、一方ステップS2
01で導通されていることが確認されると、スライド操
作部材212が第2のポジションまでスライド操作され
たものと認識して発光ユニット220の発光を許可する
信号をバッテリーチャージ系に出力し(ステップS20
3)、続いてコード板250の第3の導電領域253と
第1及び第2の導電領域251,252とが導通されて
いるか否かを確認する(ステップS205)。
【0053】ステップS205で導通されていないこと
が確認されたときには制御を終了し、一方ステップS2
05で導通されていることが確認されると、スライド操
作部材212が第3のポジションまでスライド操作され
たものと認識して、次に発光ユニット220がカメラの
本体210から進出した状態にあることをセンサ60が
検出しているか否かを確認する(ステップS207)。
【0054】ステップS207で発光ユニットが突出状
態にないことが確認されたときには制御を終了し、一方
ステップS207で発光ユニット220が突出状態にあ
ることが確認されると、現在選択している発光モードを
キャンセルし発光モード保持装置80が保持している他
の発光モードを選択して発光モードの切り換えを行い
(ステップS209)、さらにステップS209での発
光モードの切り換えに応じて表示部90の表示内容を切
り換えて(ステップS211)一連の制御を終了する。
【0055】尚、以上の各実施例では発光ユニット2
0,120,220の状態検出手段として一対の発光素
子61と受光素子62を備えたセンサ60を用いたが、
例えば発光ユニット20,120,220が突出した際
にフレーム22が当接する位置に配したマイクロスイッ
チ等の接触スイッチを用いてもよく、また、フレーム2
2の突出方向、収納方向の移動に伴ってその接触状態が
変化する、コード板250とは異なるコード板を用いて
もよい。
【0056】コード板250をスライド操作部材212
側に設け、ブラシ240をカメラの本体210側に設け
てもよく、また、ブラシに接地電極を接続してコード板
上に形成する導電領域を図10の252,253の2つ
のみとしてもよい。加えて、本実施例のカメラは制御の
確実のためにフラッシュのポップアップを確認するセン
サ60を有しているが、この確認をせずに専らコード板
250からの情報のみに基づいて制御することも可能で
ある。
【0057】
【考案の効果】以上のように本考案は、ストロボ発光部
をポップアップさせるための手動操作部材を、発光モー
ドの変更のための変更手段の少なくとも一部として用い
るようにしたものであるから、スイッチの数を減らし
て、スペース効率を高めることができる。また本考案
は、単なるスイッチの共用とは異なり、ともにストロボ
に関連した、ポップアップのためのスイッチと、発光モ
ードの変更のためのスイッチを共用化したので、操作者
が認識しやすく、誤操作の生じにくいストロボ内蔵カメ
ラのスイッチ機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラの
第1の実施例を示す系統接続図である。
【図2】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラの
第1の実施例を示す外観斜視図である。
【図3】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラの
第1の実施例を示す制御フローチャートである。
【図4】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラの
第2の実施例を示す外観斜視図である。
【図5A】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラ
の第2の実施例を示す発光部の収納状態の側面図であ
る。
【図5B】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラ
の第2の実施例を示す発光部のポップアップ状態の側面
図である。
【図6A】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラ
の第2の実施例を示す発光部の収納状態における制御系
の系統接続図である。
【図6B】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラ
の第2の実施例を示す発光部のポップアップ状態におけ
る制御系の系統接続図である。
【図7】本考案の第3の実施例を示すフローチャートで
ある。
【図8】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラの
第4の実施例を示す系統接続図である。
【図9】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラの
第4の実施例を示す発光部の正面図である。
【図10】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラ
の第4の実施例を示すスライドスイッチによる開閉制御
される導電パターンの平面図である。
【図11】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラ
の第4の実施例を示す外観斜視図である。
【図12】本考案のポップアップ型ストロボ内蔵カメラ
の第4の実施例を示す制御フローチャートである。
【符号の説明】
12 112 押しボタンスイッチ(手動操作手段) 12A 112A 発光モード切換スイッチ 20 120 220 発光ユニット 40 切換スイッチ 60 状態検出センサ 70 170 270 制御部 80 発光モード保持装置 90 表示部 212 スライド操作部材(手動操作部材)

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に対する収納位置と突出位置
    とに移動可能な発光ユニット;この発光ユニットを収納
    位置から突出位置へ移動させる手動操作手段;この手動
    操作手段の操作に基づき、発光ユニットを突出位置へ駆
    動する駆動手段;発光ユニットの発光モードを変更する
    手段;を備え、 この発光モード変更手段の少なくとも一部が、上記発光
    ユニットを突出位置へ移動させた状態における上記手動
    操作手段によって構成されているポップアップ型ストロ
    ボ内蔵カメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、手動操作手段は、押
    しボタンであるストロボ内蔵カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、押しボタンは、発光
    ユニットが突出位置にあるときに操作されると、操作さ
    れる度に、発光モードを直ちに変更するストロボ内蔵カ
    メラ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、さらに、発光モード
    切換スイッチが設けられ、この発光モード切換スイッチ
    は、発光ユニットが突出位置にあり、かつ上記手動操作
    手段が操作されているときに操作されると、操作される
    度に、発光モードを変更するストロボ内蔵カメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、手動操作手段は、ス
    ライド操作手段であるストロボ内蔵カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、スライド操作手段
    は、第1のポジションから第2のポジションへのスライ
    ド操作と、第2のポジションから第3のポジションへの
    スライド操作が可能であり、前者のスライド操作によっ
    て、上記駆動手段を駆動して発光ユニットを突出位置に
    移動させ、後者のスライド操作によって発光モードを変
    更するストロボ内蔵カメラ。
  7. 【請求項7】 カメラ本体に対する収納位置と突出位置
    とに移動可能な発光ユニット;収納位置にある発光ユニ
    ットを突出位置に移動させるための手動操作スイッチ;
    および、 発光ユニットの発光モードを切り換えるための切換スイ
    ッチ;を備え、 この発光モード切換スイッチは、発光ユニットが突出位
    置にあってかつ手動操作スイッチが操作されている状態
    で操作された場合に限り、発光モードを切り換えるスト
    ロボ内蔵カメラ。
  8. 【請求項8】 カメラ本体に対する収納位置と突出位置
    とに移動可能な発光ユニット;発光ユニットの発光モー
    ドを変更する手段;スライド式操作手段;発光ユニット
    が収納位置にあるときに、上記スライド式操作手段がス
    ライド操作されたとき、上記発光ユニットを突出位置に
    移動させる手段;および、 発光ユニットが突出位置にあるときに、上記スライド式
    操作手段がスライド操作されたとき、上記発光モード変
    更手段を介して、発光モードを変化させる手段;を備え
    たポップアップ型ストロボ内蔵カメラ。
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