JP2559543B2 - タイル取付け構造 - Google Patents

タイル取付け構造

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JP2559543B2
JP2559543B2 JP3211065A JP21106591A JP2559543B2 JP 2559543 B2 JP2559543 B2 JP 2559543B2 JP 3211065 A JP3211065 A JP 3211065A JP 21106591 A JP21106591 A JP 21106591A JP 2559543 B2 JP2559543 B2 JP 2559543B2
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謙二 成田
和幸 西澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築現場で取付け施工
されて、建物の内・外装材に用いられるタイルの取付け
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】下地材との係合により張り付けるこの種
の乾式タイルの取付け構造には、たとえば特公平3-1260
9 号公報に提案されている構築物のタイルによる表面仕
上げ構造がある。このものの構成は、図10に示す通り、
タイル50と下地材51に被係合部52と係合部53をそれぞれ
上下に平行状に2条形成して、下地材51の係合部53にタ
イル50の被係合部52を係合させて受支すると共に、タイ
ル50上端の突出部54と同突出部の上側の下地材51におけ
る係合部53との間に外れ止め55を設けて、この外れ止め
55で突出部54を上側から押えることにより、下地材51に
タイル50を取り付けているものである。しかしながら、
この様な構成のものでは以下のような問題がある。
【0003】すなわち、タイルは、焼き物であることか
ら、金属加工部品のような精度を得ることは出来ない。
因みに、建築の内外装に用いられるタイルは、その使用
目的とコストから近年機械部品等に採用されているセラ
ミックとは成型精度の基準が根本的に異なる。それによ
り、タイルに下地材の係合部に対応する被係合部を複数
形成し且つ外れ止めを用いていても、外れ止めのバネ力
aによる押え力a1が働く作用方向は一方向であるから、
その係合強さは、前記精度の問題に起因して、上側か下
側かのいずれか一方の係合部に負うところとなり、残る
他方の係合側が壁の内外方向にガタツキを生じ易く不安
定になりがちであるという欠点がある。また、外れ止め
とタイル上端の突出部の表面側は、上段のタイルの垂下
部で覆われる構成であるため、下地材への施工方向も下
から上へと限定されることとなるため、現場での施工の
融通性がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は、下地材に対するタイルの取付け具合が構
造的に不安定であること、そして、タイルの施工方向が
下側から上側の一方向に限定されていることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を達
成するために、タイルの裏面側に上下に平行状の複数の
係合凸部を形成し、下地材の表面側に前記係合凸部に対
応して受支する係合鍔部を形成してなるタイルの壁構造
にあって、タイルの係合凸部の下側部分は下地材に対し
て断面下向き鉤状に、下地材の係合鍔部の上側部分はタ
イルに対して断面上向き鉤状にそれぞれ形成し、この上
下に対向状のタイルの下側係合凸部と下地材の上側係合
鍔部との間の空間部に同空間部の断面外周形状と断面外
郭形状が略相似している固定具を横方向から挿入して、
タイルを下地材に固定するようにしたことを特徴とす
る。
【0006】また、本発明では、固定具は、少なくとも
タイルの下側係合凸部の上側部分と下地材の上側係合鍔
部の下側部分とに弾性的に当接する構成としたことを特
徴とする。
【0007】また、本発明では、固定具は、断面外郭の
一面部が開口した態様の金属板からなり、左右端部には
空間部への挿入ガイド部を形成すると共に、タイルの下
側係合凸部の上側部分と当接する下辺部中央には同下側
係合凸部の左右端側部に当接する位置規制舌片を突設し
てある構成としたことを特徴とする。
【0008】また、本発明では、タイルの下側係合凸部
の上側部分は、鉛直状の下地材に対して水平状または水
平よりも上向き状に、下地材の上側係合鍔部の下側部分
は、鉛直状のタイルに対して水平状または水平よりも下
向き状に形成してある構成としたことを特徴とする。
【0009】また、本発明における固定具の部材として
は適度な弾性を有する合成樹脂材も好ましい。また、位
置規制舌片を有する態様のものでは、作業性を高めるた
め、位置規制舌片を境とする一方が長くて他方が短いも
のとするも良い。
【0010】また、固定具の挿入は、小型ハンマーなど
による軽い打撃で行われる。タイルはセラミックを含む
公知の部材から適宜選択される。また、下地材は金属薄
板のロールフォーミング品、押出形材、セメントパネ
ル、その他の公知のものを含む。
【0011】
【作用】タイルを下側から上側に取り付ける場合には、
タイルを下地材と平行状の鉛直姿態にして、上下の両係
合凸部を上下の両係合鍔部に同時に係合するか、或い
は、タイルをその上端部の突出部が下地材側に向いた傾
斜姿態にして、先ず上側係合凸部を上側係合鍔部に係合
させた後に、続いて下側係合凸部を下側係合鍔部に係合
させるかして掛懸し、然る後に、空間部に固定具を同空
間部に沿いスライドさせて左右の隣り合うタイルに亘り
挿入することにより、タイルを下地材に固定具で取付け
固定し得る。これを繰り返してタイルを横列に取付け固
定し、次に、上側にタイルをその下端部を下側のタイル
の突出部に被せるようにして取付け固定し、以下繰り返
すことにより、下地材にタイルを下側から上側に取付け
固定することが出来る。
【0012】そして、タイルを上側から下側に取り付け
る場合には、下地材に取付け固定された上側のタイルに
対して、下側にタイルをその上端部の突出部が下地材側
に向いた傾斜姿態にして、突出部を上側のタイルの下端
部裏側における下側係合鍔部の下側に潜り込ませ、次い
で、タイル下端側を下地材側に近づけて、上側係合鍔部
に上側係合凸部を、下側係合鍔部に下側係合凸部をそれ
ぞれ係合させ、然る後に、空間部に固定具を同空間部に
沿いスライドさせて左右の隣り合うタイルに亘り挿入す
ることにより、タイルを下地材に固定具で取付け固定し
得る。これを繰り返して上側の横列のタイル下側に下側
の横列のタイルを順次取付け固定して、下地材にタイル
を上側から下側に取付け固定することが出来る。
【0013】下地材に取付け固定されたタイルの取付け
固定状態は、タイルの上下係合凸部の中間すなわちタイ
ルのほぼ中央より上下両方向に平均に力が分散されるこ
とになるため、タイルの下地材に対する係合関係は強固
で安定的なものとなり、堅固な取付け固定状態が得られ
る。
【0014】タイルの取付け固定状態は、固定具が少な
くともタイルの下側係合凸部の上側部分と下地材の上側
係合鍔部の下側部分とに弾性的に当接している場合、上
側係合凸部と上側係合鍔部の係合状態が固定具のバネ力
による押し下げ力で保たれ、下側係合凸部と下側係合鍔
部の係合状態が同じ固定具のバネ力の反力による押し下
げ力で保たれることにより、両者の係合状態をそれぞれ
均衡した係合強度関係に保持し得る。
【0015】タイルの取付け固定状態は、固定具の断面
外郭形状が、空間部の断面外周形状と略相似している場
合、空間部内における固定具の遊びがなく、固定具の働
きを確実にし得る。
【0016】タイルの取付け固定状態は、固定具が、断
面外郭の一面部を開口した態様の金属板で、左右端部に
は空間部への挿入ガイド部を形成すると共に、タイルの
下側係合凸部の上側部分と当接する下辺部中央には同下
側係合凸部の左右端側部に当接する位置規制舌片を突設
してある場合、この位置規制舌片を基準として、固定具
の左右部分を隣り合う左右のタイルの空間部に対してそ
れぞれ等しく挿入することができることにより、タイル
の良好な取付け固定状態を維持し得、且つ固定具を空間
部内にスムーズに挿入し得る。
【0017】タイルの取付け固定状態は、タイルの下側
係合凸部の上側部分が、鉛直状の下地材に対して水平状
または水平よりも上向き状に、下地材の上側係合鍔部の
下側部分が、鉛直状のタイルに対して水平状または水平
よりも下向き状に形成してある場合、空間部内の固定具
がタイルを下地材から離す方向に働かないため、タイル
の下地材に対する係合状態が保たれて良好である。
【0018】
【実施例】図1乃至図3に例示した第1実施例のもので
は、タイル1は横長矩形状のブロックで、その上縁部に
はタイル厚さ分の段部2を形成すると共に突出部3を裏
面側に出た状態で上向きに突設している。そして、裏面
側には上下に平行状の上側係合凸部4と下側係合凸部5
を形成し、且つ、上下の両係合凸部4,5は下側部分4
a,5a を断面下向き鉤状にそれぞれ形成してある。この
タイル1は上下の両係合凸部4,5を下地材6の上側係
合鍔部7と下側係合鍔部8にそれぞれ係合して、上下段
違い状に取り付けている。
【0019】下地材6は押出成型したセメントパネルで
あり、その表面側にタイル1の上下の係合凸部4,5に
対応して受支する上側係合鍔部7と下側係合鍔部8を上
下に平行させて多数形成している。この上下の両係合鍔
部7,8は上側部分7a,8a を断面上向き鉤状にそれぞれ
形成しており、この上向き鉤状の上側部分7a,8a には下
向き鉤状の下側部分4a,5a が係合していて、タイル1を
上に強制的に押し上げて上向き鉤状の上側部分7a,8a か
ら下向き鉤状の下側部分4a,5a の係合状態を解除しない
限り維持されるようにしている。
【0020】そして、上側の係合鍔部7は下側部分7bを
水平よりも下向き状に形成してあり、この下側部分7bと
これの下方に対峙した下側係合凸部5における水平状上
側部分5bとの間の広い空間すなわち左右の隣り合うタイ
ル1裏面側の左右端部における空間部9,9に亘り固定
具10を挿入して介在し、同固定具10によりタイル1の上
方への動きを阻止して、この固定具10のバネ力を上回る
押し上げ力が加えられない限り、上下の係合凸部4,5
と係合鍔部7,8との係合状態が保たれ、且つ、左右の
タイル1が同一レベルに接続固定されるようにしてあ
る。
【0021】固定具10は断面略門形状の短尺状のバネ板
からなる金属製のもので、底部10aを下地材6表面に、
上辺部10b を下向き鉤状の下側部分7bに、下辺部10c を
水平状の上側部分5bにそれぞれ弾性的に当接していて、
そのバネ力aによる押し下げ力a1でもって上側係合凸部
4と上側係合鍔部7の係合状態を、バネ力aの反力bに
よる押し下げ力b1でもって下側係合凸部5と下側係合鍔
部8の係合状態を、それぞれ均衡した係合強度関係に保
持している。
【0022】また、固定具10は下辺部10c における中央
部分を外側に切り起こして爪状の位置規制舌片11を形成
しており、この位置規制舌片11は下側係合凸部5の左右
端の側部に当接していて、固定具10の左右部分が左右の
隣り合うタイル1の空間部9,9に等しく挿入して、左
右のタイル1,1に亘り介在するようにしてある。ま
た、固定具10は下辺部10c の左右両端部の角部分を上片
部10a 側に向けて折り曲げて挿入ガイド部12,12 を形成
してあり、固定具10を空間部9に挿入し易くしている。
【0023】タイル1を下地材6に取り付ける施工法
は、下側から上側に行う場合と、上側から下側に実施す
る場合の二通りがある。前者の施工法では、タイル1を
下地材6と平行状の鉛直姿態にして、上下の両係合凸部
4,5を上下の両係合鍔部7,8に同時に係合するか、
或いは、タイル1をその上端部の突出部3が下地材6側
に向いた傾斜姿態にして、先ず上側係合凸部4を上側係
合鍔部7に係合させた後に、続いて下側係合凸部5を下
側係合鍔部8に係合させるかして掛懸し、然る後に、空
間部9に固定具10を同空間部に沿いスライドさせて左右
の隣り合うタイル1に亘り挿入し、タイル1を固定具10
で下地材6に取付け固定する。これを繰り返してタイル
1を横列に取付け固定する。次に、上側にタイル1をそ
の下端部13を下側のタイル1の突出部3に被せるように
して、取付け固定し、以下繰り返して、下地材6にタイ
ル1を下側から上側に取付け固定する。
【0024】そして、後者の施工法では、下地材6に取
付け固定された上側のタイル1に対して、下側にタイル
1をその上端部の突出部3が下地材6側に向いた傾斜姿
態にして、突出部3を上側のタイル1の下端部13裏側に
おける下側係合鍔部8の下側に潜り込ませ、次いで、タ
イル1下端側を下地材6側に近づけて、上側係合鍔部7
に上側係合凸部4を、下側係合鍔部8に下側係合凸部5
をそれぞれ係合させる。然る後に、空間部9に固定具10
を同空間部に沿いスライドさせて左右の隣り合うタイル
1に亘り挿入し、タイル1を固定具10で下地材6に取付
け固定する。これを繰り返して上側の横列のタイル下側
に下側の横列のタイルを順次取付け固定して、下地材6
にタイル1を上側から下側に取付け固定する。
【0025】これにより、タイル1を下地材6に固定具
10で取付け固定し得ると共に、この取付け固定状態につ
いて、固定具10のバネ力aによる押し下げ力a1でもって
上側係合凸部4と上側係合鍔部7の係合状態を、バネ力
aの反力bによる押し下げ力b1でもって下側係合凸部5
と下側係合鍔部8の係合状態を、それぞれ均衡した係合
強度関係に保持し得る。そして、タイル1を下地材6に
取付ける施工法は、下側から上側に行う施工法と、上側
から下側に行う施工法を、建築現場で選択して施工し得
る。
【0026】図4および図5に例示した第2実施例のも
のでは、その構成は前記した第1実施例のものと基本的
に同一であるため、共通する構成の説明を省略して、相
違している構成について以下に説明する。
【0027】下地材6における上側係合鍔部7の下側部
分7bは水平状に形成していて、同じく水平状の下側係合
凸部5の上側部分5bとの間の狭い空間部9に固定具10を
介在し、同固定具10によりタイル1を下地材6に固定し
てある。
【0028】固定具10は断面略U形状の短尺状のバネ板
からなる金属製のもので、屈曲状底部10a を下地材6表
面に、上辺部10b を下向き鉤状の下側部分7bに、下辺部
10cを水平状の上側部分5bにそれぞれ弾性的に当接して
いて、そのバネ力aによる押し下げ力a1でもって下側係
合凸部5と下側係合鍔部8の係合状態を、バネ力aの反
力bによる押し下げ力b1でもって上側係合凸部4と上側
係合鍔部7の係合状態を、それぞれ均衡した係合強度関
係に保持している。
【0029】この実施例のものも、前記第1実施例のも
のと同様の作用・効果を奏する。
【0030】図6乃至図8には下地材6の他の実施例を
例示しており、図6に例示した下地材6は、金属薄板の
ロールフォーミング成型品である点を除いて、その構成
は前記した第1実施例における下地材と基本的に同一で
あるため、説明を省略する。
【0031】図7に例示した下地材6は、アルミニウム
の押出成型品である点を除いて、その構成は前記した第
1実施例における下地材と基本的に同一であるため、説
明を省略する。
【0032】図8に例示した下地材6は、タイル1の上
下幅と同幅状のアルミニウム製押出形材で、上下の下地
材6と上下端部をビス14により接続している点を除い
て、その構成は前記した第1実施例における下地材と基
本的に同一であるため、説明を省略する。
【0033】図9には固定具10の他の実施例を例示して
おり、同図(A)に例示した固定具10は、その構成は前
記した第1実施例における固定具と基本的に同一である
ため、共通する構成の説明を省略して、相違している構
成について以下に説明する。
【0034】固定具10は、下辺部10c の中央に切割15を
設けて、下辺部10c を左右に分割形成して、焼成品であ
るタイル1の下側凸部5における上側部分5bの平面度合
が保たれていない場合でも、左右の下辺部10c がそれぞ
れ独自に対応して、上側係合凸部4と上側係合鍔部7そ
して下側係合凸部5と下側係合鍔部8の双方の係合状態
を均衡した係合強度関係に保持し得るようにしてある。
【0035】同図(B)に例示した固定具10は、断面外
郭形状が空間部9の断面外周形状よりも一回り大きくて
ほぼ相似している弾性を有する樹脂材製のもので、下面
部10d における左右端部の角部分を切除して挿入ガイド
部12を形成しており、空間部9に挿入されることにより
生じる弾性・復元力で、上側係合凸部4と上側係合鍔部
7そして下側係合凸部5と下側係合鍔部8の双方の係合
状態を均衡した係合強度関係に保持し得るようにしてあ
る。
【0036】同図(C)に例示した固定具10は、左右の
端部を面取りして挿入ガイド部12を形成している点を除
いて、その構成は前記した同図(B)における固定具と
基本的に同一であるため、説明を省略する。
【0037】
【発明の効果】イ.請求項1により、タイルを下地材に
固定具で取付け固定し得ると共に、タイルの上下係合凸
部の中間すなわちタイルのほぼ中央より上下両方向に平
均に力を分散させることが出来、タイルの下地材に対す
る係合関係を強固且つ安定的にして、堅固な取付け固定
状態を得ることが出来る。そして、タイルを下地材に係
合させた状態で、同係合状態によって形成される空間部
に固定具を横方向から挿入することにより、タイルと下
地材をその係合状態に固定しているため、取付け施工が
確実且つ強固に行え、施工の確実性、固定強度の点で優
れている。
【0038】ロ.同項により、固定具はタイルの下側係
合凸部の上側部分と下地材の上側係合鍔部の下側部分と
の間に介在してフリーな状態で固定機能を発揮すること
ができる簡単な固定構造にしてあるため、経済的な固定
構造であると共に、その取付け作業は、下地材に対する
タイルの係合操作および空間部に対する固定具の挿入操
作ともに極めて簡単で迅速に施工できる。そして、タイ
ルが、上下の接続部分にオーバーラップ部を有する態様
のものであっても、下地材への取付けを、下側から上側
に行ったり、反対に、上側から下側に行ったり、自在に
施工することが出来、建築現場での施工の融通性に優れ
ている。
【0039】ハ.同項により、空間部内における固定具
の遊びがなく、固定具による前記イ、ロの働きを確実に
得ることが出来る。
【0040】ニ.請求項2により、タイルの取付け固定
状態について、固定具のバネ力による押し下げ力でもっ
て上側係合凸部と上側係合鍔部の係合状態を、バネ力の
反力による押し下げ力でもって下側係合凸部と下側係合
鍔部の係合状態を、それぞれ均衡した係合強度関係に保
持することが出来る。
【0041】ホ.請求項により、固定具をタイルの左
右端側部に位置固定でき、固定具が勝手に動いてタイル
の良好な取付け固定状態が失われるようなことがない。
また、固定具を空間部内にスムースに挿入することが出
来る。
【0042】ヘ.請求項により、空間部内の固定具が
タイルを下地材から離す方向に働かないため、タイルの
下地材に対する係合状態が保たれて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のタイル取付け構造の第1実施例を例
示した斜視図で、一部断面している。
【図2】 図1のA−A線に沿える部分拡大縦断面図。
【図3】 同実施例における固定具の拡大斜視図で、一
部切欠している。
【図4】 本発明のタイル取付け構造の第2実施例を例
示した斜視図で、一部断面している。
【図5】 同実施例における固定具の拡大斜視図で、一
部切欠している。
【図6】 下地材の他の実施例を例示した縦断面図。
【図7】 下地材の他の実施例を例示した縦断面図。
【図8】 下地材の他の実施例を例示した縦断面図。
【図9】 (A)〜(C)はそれぞれ固定具の他の実施
例を例示した拡大斜視図で、一部断面している。
【図10】 従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 タイル 2 タイルの段部 3 タイルの突出部 4 タイルの上側係
合凸部 4a 上側係合凸部の下側部分 5 タイルの下側係
合凸部 5a 下側係合凸部の下側部分 5b 下側係合凸部の
上側部分 6 下地材 7 下地材の上側係
合鍔部 7a 上側係合鍔部の上側部分 7b 上側係合鍔部の
上側部分 8 下地材の下側係合鍔部 8a 下側係合鍔部の
上側部分 9 空間部 10 固定具 10a 固定具の底部 10b 固定具の上辺
部 10c 固定具の下辺部 11 固定具の位置規
制舌片 12 固定具の挿入ガイド部 14 ビス 15 固定具の切割 a バネ力 b バネ力の反力 a1,b1 押し下げ力

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイルの裏面側に上下に平行状の複数の
    係合凸部を形成し、下地材の表面側に前記係合凸部に対
    応して受支する係合鍔部を形成してなるタイルの壁構造
    にあって、タイルの係合凸部の下側部分は下地材に対し
    て断面下向き鉤状に、下地材の係合鍔部の上側部分はタ
    イルに対して断面上向き鉤状にそれぞれ形成し、この上
    下に対向状のタイルの下側係合凸部と下地材の上側係合
    鍔部との間の空間部に同空間部の断面外周形状と断面外
    郭形状が略相似している固定具を横方向から挿入して、
    タイルを下地材に固定するようにしたことを特徴とする
    タイル取付け構造。
  2. 【請求項2】 固定具は、少なくともタイルの下側係合
    凸部の上側部分と下地材の上側係合鍔部の下側部分とに
    弾性的に当接することを特徴とする請求項1記載のタイ
    ル取付け構造。
  3. 【請求項3】 固定具は、断面外郭の一面部が開口した
    態様の金属板からなり、左右端部には空間部への挿入ガ
    イド部を形成すると共に、タイルの下側係合凸部の上側
    部分と当接する下辺部中央には同下側係合凸部の左右端
    側部に当接する位置規制舌片を突設してあることを特徴
    とする請求項1または2記載のタイル取付け構造。
  4. 【請求項4】 タイルの下側係合凸部の上側部分は、鉛
    直状の下地材に対して水平状または水平よりも上向き状
    に、下地材の上側係合鍔部の下側部分は、鉛直状のタイ
    ルに対して水平状または水平よりも下向き状に形成して
    あることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の
    タイル取付け構造。
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