JP2000274003A - 天井構造 - Google Patents

天井構造

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JP2000274003A
JP2000274003A JP11084667A JP8466799A JP2000274003A JP 2000274003 A JP2000274003 A JP 2000274003A JP 11084667 A JP11084667 A JP 11084667A JP 8466799 A JP8466799 A JP 8466799A JP 2000274003 A JP2000274003 A JP 2000274003A
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ceiling
lighting fixture
mounting
edge
mounting base
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JP11084667A
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Osamu Ishiwatari
修 石渡
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、照明が取り付けられる天井
構造において、照明器具が取付られる天井部分が下方に
出っ張ることがないフラットな天井面を容易に形成する
ことができる天井構造を提供することにある。 【解決手段】 所定間隔をあけて互いに平行に配設さ
れ、下面31cに天井材が取り付けられる、隣り合う天
井野縁3,30、3,30間に配置され、下面53に照
明器具が取り付けられる照明器具取付部材5を備えた天
井構造として、照明器具取付部材5は、下面53に照明
器具が取り付けられる照明器具取付下地部51と、隣り
合う天井野縁(組)31,31にそれぞれ取り付けら
れ、照明器具取付下地部51を支持する取付部60とを
有し、取付部60は照明器具取付下地部51を、該照明
器具取付下地部51の下面53が天井野縁31,31の
下面31cとほぼ同じ高さ位置となるように支持してい
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物等の天井構造
に関し、詳細には、照明器具が取り付けられる天井構造
に関するものである。
【0002】
【背景の技術】部屋に天井を形成する場合、例えば、部
屋の上側で、吊木等により支持された天井野縁を組ん
で、この天井野縁に天井板を貼設して構成されている。
そして、部屋には通常部屋を明るく照らす照明器具が設
けられており、この照明器具は天井に取り付けられてい
る場合が多い。照明器具が取り付けられる天井の構造の
一例として、特開平10−134631号公報に記載の
ものが知られている。この天井構造は、天井仕上材(石
膏ボード)下面に取り付けられる天井フレームの間を跨
ぐようにしてアングルが取り付けられ、このアングル
に、照明器具(シャンデリア等)を吊設するシーリング
材を固定するための固定コアが取り付けられている。こ
の固定コアは天井仕上げ材に空けた引掛けシーリング材
取付穴の上方に配置され、シーリング材は前記シーリン
グ材取付穴を下方から塞ぐように、上方の固定コアにボ
ルトにより取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載の構成では、固定コアにボルトによって取り付けら
れるシーリング材は、天井仕上げ材である石膏ボードの
下面、つまり天井材の下面から下方に突出した状態とな
っている。従って、この構造で天井を構築した場合、天
井面に段差が形成された状態となって見栄えが悪く、こ
れに対応するためにはこの部分が隠れるように照明器具
を取り付けるか、天井埋め込み型照明灯のように天井に
その全部または一部を埋め込まなければならない。さら
に、上記公報の構造において石膏ボードの下面、つま
り、天井面に化粧用のクロスなどの化粧材を貼着する場
合、照明が取り付けられる部分の周りに段差が形成され
ているので、その部分にフラットに綺麗に貼着しずらい
ばかりか、化粧材を板材とし前記段差を覆うように化粧
材を貼着した場合、しっかりと固定されたフラットな天
井面とならない。
【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、照明器具が取り付けられる天井構造に
おいて、照明器具が取り付けられる天井部分が下方に出
っ張ることがないフラットな天井面を容易に形成するこ
とができる天井構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図2に示すように、所
定間隔をあけて互いに平行に配設され、下面31cに天
井材が取り付けられる天井野縁3,30、3,30と、
これら天井野縁3,30、3,30のうち隣り合う天井
野縁3,30、3,30間に配置され、下面53に照明
器具が取り付けられる照明器具取付部材5とを備えた天
井構造であって、前記照明器具取付部材5は、下面53
に照明器具が取り付けられる照明器具取付下地部51
と、前記天井野縁3,30、3,30に取り付けられ、
前記照明器具取付下地部51を支持する取付部60とを
有し、前記取付部60は前記照明器具取付下地部51
を、該照明器具取付下地部51の下面53が前記天井野
縁3,30、3,30の下面31c…とほぼ同じ高さ位
置となるように支持しているものである。
【0006】前記天井野縁3,30、3,30は、通
常、下面に天井面を構成する天井材が貼着されるもので
あり、木製であってもよく、鋼製あるいは合成樹脂で形
成されていてもよい。また、前記照明器具取付部材5
は、その下面53に照明器具が取り付けられるものであ
り、取り付けられた照明器具を支持するものである。該
照明器具は直接取り付けてもよいし、吊した状態にして
取り付けても良い。吊す場合、この下面で前記照明器具
を支持することができる。さらに、前記天井野縁3,3
0、3,30は、どのような幅で構成されていてもよ
い。また、ここでいう、前記照明器具取付下地部51の
下面53と前記天井野縁3,30、3,30の下面31
c…とがほぼ同じ高さ位置となる構成は、前記照明器具
取付下地部51の下面53が前記天井野縁3,30、
3,30の下面31c…と同じか、あるいは天井野縁
3,30、3,30の下面31c…より若干上方に位置
する高さ位置であり、天井野縁3,30、3,30の下
面31c…から下方に突出しない構成であることが好ま
しい。
【0007】請求項1記載の天井構造にあっては、前記
照明器具取付部材5が隣り合う天井野縁3,30、3,
30間に配置され、この照明器具取付部材5は、下面5
3に照明器具が取り付けられる照明器具取付下地部51
と、前記天井野縁3,30、3,30に取り付けられ前
記照明器具取付下地部51を支持する取付部60とを有
し、前記取付部60は前記照明器具取付下地部51を、
該照明器具取付下地部51の下面53が前記天井野縁
3,30、3,30の下面31c…とほぼ同じ高さ位置
となるように支持しているので、これら天井野縁3,3
0、3,30の下面31c…に天井面を構成する天井材
を貼着する際に、照明が取り付けられる部分の天井面が
下方に出っ張ることがなく天井面に段差が形成されず、
綺麗でフラットな天井下地面とすることができる。した
がって、照明器具が取り付けられる天井面を形成する場
合において、天井野縁3,30、3,30及び照明器具
取付部材5の下部に天井材が貼着されてもフラットな仕
上がりとすることができる。また、この天井材が板材の
場合でもしっかりと固定することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の天
井構造において、例えば、図2に示すように、前記取付
部60,60は、隣り合う天井野縁3,30、3,30
にそれぞれ取り付けられ、前記照明器具取付下地部51
は、前記取付部60,60間に配置され、前記取付部6
0,60は、照明器具取付下地部51の両端部51a,
51bをそれぞれ支持しているものである。
【0009】請求項2記載の天井構造にあっては、請求
項1記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、隣り合う天井野縁3,30、3,30間に配置され
た前記照明器具取付下地部51が、天井野縁3,30、
3,30にそれぞれ取り付けられた前記取付部60,6
0に、その両端部51a,51bでそれぞれ支持されて
いるので、下面53に照明器具が取り付けられる前記照
明器具取付下地部51は、その下面53を該照明器具取
付下地部51の両側に配置されている隣り合う前記天井
野縁3,30、3,30間で、前記取付部60,60を
介して架設された状態となる。前記取付部は同形状であ
り、同様に前記照明器具取付下地部51の両端部51
a,51bをそれぞれ支持しているので、前記照明器具
取付下地部51は水平に所定の位置で架設される。した
がって、前記照明器具取付下地部51の下面53を下面
31c…とほぼ同一の高さ位置となるように安定してバ
ランスよく支持することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の天井構造において、例えば、図1に示すよう
に、前記取付部60には、天井野縁3,30に該天井野
縁3,30の上方から嵌合して取付部60を前記天井野
縁3,30に固定する嵌合部61が設けられているもの
である。
【0011】前記嵌合部61は前記天井野縁31に、そ
の上方から嵌合するものであるので、その形状は前記天
井野縁31に対応して形成されているものである。つま
り、その形状は天井野縁31の形状に対応して形成され
ているものであるならば、どのような形状でもよい。例
えば、天井野縁31の上部形状が、凸状であるならば、
その凸状に対応する凹状などである。また、その嵌合状
態は、外嵌、内嵌を問わず、両部材が嵌合することによ
り、前記取付部60が前記天井野縁31に取り付け固定
されるものである。
【0012】請求項3記載の天井構造にあっては、請求
項1または2に記載の発明と同様の効果を得ることがで
きると共に、前記取付部60には、天井野縁3,30に
該天井野縁3,30の上方から嵌合することにより取付
部60を該天井野縁3,30に固定する嵌合部61が設
けられているので、前記取付部60を前記天井野縁3,
30に取り付ける場合、前記取付部60の嵌合部61を
該天井野縁3,30の上方から下方に押し込むだけで、
前記取付部60を前記天井野縁3,30に取付固定する
ことができる。
【0013】また、前記嵌合部61を前記天井野縁3,
30の上方から押し込んで嵌合させるだけで前記取付部
60を前記天井野縁3,30に取り付けることができる
ので、その取付部60の取付位置は前記天井野縁3,3
0のどの箇所にも取り付けることができる。したがっ
て、隣り合う天井野縁3,30間に前記照明器具取付部
材5を配置する場合、任意の箇所に容易に配置して、下
面53に照明器具を取り付けることができる天井構造を
提供できる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の天
井構造において、例えば、図2に示すように、前記嵌合
部61には、前記天井野縁3,30に嵌合した際に該天
井野縁3,30からの抜けを防止する抜け止め部65が
設けられているものである。
【0015】前記抜け止め部65は、前記天井野縁31
に嵌合部61を嵌合させた際、前記天井野縁31から抜
けないように、嵌合部61に設けられているものであ
り、該嵌合部61にどのように形成されていてもよい。
例えば、前記天井野縁31に嵌合した際、天井野縁31
の下面に係止するように構成されていてもよく、該天井
野縁31の側面や上面に係止されたりはまる構成などが
挙げられる。天井野縁の側面や上面に係止したり、はま
り合ったりする構成の場合、天井野縁側にも抜け止め部
の形状に対応した形状に成形しておくことが好ましい。
【0016】請求項4記載の天井構造にあっては、請求
項3記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記天井野縁3,30に、その上方から嵌合する前
記嵌合部61に、該天井野縁3,30に嵌合した際に該
天井野縁3,30からの抜けを防止する抜け止め部65
が設けられているので、前記嵌合部61が前記天井野縁
3,30に嵌合することによって該天井野縁3,30に
固定された取付部60が、前記天井野縁3,30から抜
けなくなる。したがって、前記天井野縁3,30に嵌合
部61が確実に嵌合して前記取付部60が前記天井野縁
3,30にしっかりと固定した状態とすることができ
る。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の天
井構造において、例えば、図2に示すように、前記嵌合
部61は前記天井野縁3,30の両側面31a,31b
にそれぞれ当接する側面部62,63と、上面に当接す
る上面部64とでほぼコ字状に形成され、前記抜け止め
部65,65は前記嵌合部61の両側面部62,63の
内側にそれぞれ突出して設けられ、前記天井野縁3,3
0の両側面部には、前記抜け止め部65,65がはまる
凹部33,33が前記抜け止め部65,65と対応した
位置に形成されているものである。
【0018】請求項5記載の天井構造にあっては、請求
項4記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記抜け止め部65,65は前記嵌合部61の両側
面部62,63の内側にそれぞれ突出して設けられ、前
記天井野縁3,30の両側面部には、前記抜け止め部6
5,65がはまる凹部33,33が前記抜け止め部6
5,65と対応した位置に形成されているので、前記取
付部60の嵌合部61を前記天井野縁3,30に嵌合さ
せた際、前記嵌合部61が前記天井野縁3,30に確実
に嵌合したときに、前記嵌合部61に設けられた抜け止
め部65,65と前記天井野縁3,30に設けられた凹
部33,33とがはまり合う。つまり、天井野縁3,3
0の両側方で固定された状態となる。したがって、前記
取付部60は前記天井野縁3,30に確実に固定され該
天井野縁3,30から一層抜けにくくなる。
【0019】また、前記凹部33,33は前記天井野縁
3,30に、前記抜け止め部65,65と対応した位置
に形成されているので、抜け止め部65と凹部33とが
はまり合った際に前記取付部60が前記天井野縁31に
嵌合し固定されることになり、その抜け止め部65と凹
部33とのはまり具合を見れば、前記取付部60が前記
天井野縁3,30に嵌合し確実に固定された状態を確認
することができる。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の天井構造において、例えば、図2に示す
ように、前記取付部60は、前記照明器具取付下地部5
1の端部51a(51b)を支持する支持部66を備
え、この支持部66は、前記照明器具取付下地部51の
端部51a(51b)を載置する載置部67と、該載置
部67の上部67bに設けられ、前記照明器具取付下地
部51を前記載置部67に載置させた際に照明器具取付
下地部51の直上に位置する突起68とを備えているも
のである。
【0021】請求項6記載の天井構造にあっては、請求
項1〜5のいずれかに記載の発明と同様の効果を得るこ
とができるともに、前記照明器具取付下地部51の端部
51a(51b)を支持する、前記取付部60の支持部
66は、前記照明器具取付下地部51の端部51a(5
1b)を載置する載置部67と、この載置部67の上部
67bに設けられ、前記照明器具取付下地部51を前記
載置部67に載置させた際に照明器具取付下地部51の
直上に位置する突起68とを備えているので、前記支持
部66の前記載置部67に前記照明器具取付下地部51
を支持させ、隣り合う前記天井野縁3,30、3,30
間に前記照明器具取付部材5を配置した状態にすると、
前記突起68により前記照明器具取付下地部51の上方
への動きは規制されることになる。したがって、前記天
井野縁3,30、3,30および前記照明器具取付下地
部51の下面53にそれぞれ天井材を貼着する際、前記
照明器具取付下地部51が上方に浮き上がることが無
く、その作業を容易に行うことができる。また、前記照
明器具取付部材5の下面つまり、前記照明器具取付下地
部51の下面53に照明器具を取り付ける場合、その作
業を容易に行うことができる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかに記載の天井構造において、例えば、図2に示す
ように、前記照明器具取付部材5の取付部60が配置さ
れる位置には、二本の天井野縁3,30が近接もしくは
隣接して配置され、一つの前記取付部60が二本の天井
野縁3,30の両方に取り付けられているものである。
【0023】請求項3記載の発明のように前記取付部に
嵌合部が設けられている構成の場合は、該嵌合部は、こ
れら二本の天井野縁3,30の両方に、該二本の天井野
縁3,30の上方から嵌合して前記取付部60を前記二
本の天井野縁3,30に固定する。
【0024】請求項7記載の天井構造にあっては、請求
項1〜6のいずれかに記載の発明と同様の効果を得るこ
とができるとともに、前記照明器具取付部材5の取付部
60が配置される位置には、二本の天井野縁3,3が近
接もしくは隣接して配置され、一つの前記取付部60が
二本の天井野縁3,3の両方に取り付けられているの
で、前記取付部60が支持する照明器具取付下地部51
にかかる荷重を前記取付部60を介して2本の天井野縁
3,30がうけることになり、前記照明器具取付下地部
51の下面53には、前記2本の天井野縁3,30によ
り支持できる分の重さのある照明器具を取り付けること
ができる。請求項2記載の発明においては照明器具は計
4本の天井野縁3,30、3,30によって支持される
ことになる。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の天井構造において、例えば、図2に示す
ように、前記天井野縁3は鋼製野縁3であるものであ
る。
【0026】請求項8記載の天井構造にあっては、請求
項1〜7のいずれかに記載の発明と同様の効果を得るこ
とができるとともに、前記天井野縁3が鋼製野縁3であ
るので、天井野縁3として木製のものを用いる場合と比
べて入手しやすい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る天井構造の
各実施の形態例を図1から図8に基づいて説明する。
【0028】<第1の実施の形態>先ず、図1は本発明
に係る天井構造の第1の実施の形態を適用した住宅の天
井を構成する天井野縁構造を示す天井野縁の概略割付伏
図であり、図2は、図1において照明器具が取り付けら
れる本発明に係る天井構造の第1の実施の形態を示す斜
視図、図3は同、縦断面図である。
【0029】図1に示すように、この住宅1は壁体11
〜20の端部どうしを連結することによって四方から囲
まれており内部に複数の室A〜Kを有している。これら
の室A〜Kを仕切る壁体間には、天井を構成する天井野
縁3…が、それぞれの室A〜Kの天井の大きさに対応し
た数だけ互いに平行に所定間隔をあけて架設されてい
る。なお、室I,Jにおいては1本の天井野縁3と平行
に配設されている壁体(12の一部と12aの一部)と
の距離が等距離となるように配設されている。
【0030】また、これら天井野縁3はそれぞれ対向す
る壁体のそれぞれの内側面に対向して取り付けられた受
け材4によって支持されており、それぞれ架設される壁
体間の長さと対応した長尺の部材として構成されてい
る。なお、これら天井野縁3は、その下面に、天井面を
構成する天井仕上げ材(石膏ボード)などが取り付けら
れるものであるならば、木製であってもよいし、金属製
であってもよく、さらには合成樹脂製であってもよい。
この実施の形態においては、天井野縁3を下面が水平面
である長尺の鋼製野縁としており、それぞれ長さのみ異
なりその断面形状は同一のものである。 この天井野縁
3の構成の詳細は後述する。
【0031】これら天井野縁3…によって構成される天
井を有する室A〜Kのうち、図示する室C,D,E,H
(これら室C,D,E,Hを以下では部屋という)の天
井構造には、ほぼ中央に配設された隣り合う天井野縁3
0,30間に配設され、下面に照明器具が取付られる照
明器具取付部材5を備え、この照明器具取付部材5の両
側に配設された隣り合う天井野縁30,30には、それ
ぞれに隣接して、天井野縁30を補強する別の天井野縁
3が並んだ状態で接合されている(この隣接して配設さ
れた2本の天井野縁30,3は、組でも単体でも天井野
縁であるが、以下では便宜上、天井野縁3,30の組を
天井野縁組31という)。 これら隣り合う天井野縁組
31,31間に、下面に照明器具(図示省略)が取り付
けられる照明器具取付部材5が配設されている。
【0032】以下では、部屋Cの天井に基づいて、対向
する壁体21,22によって仕切られた部屋Cにおけ
る、照明器具取付部材5が取り付けられた天井構造10
について説明する。
【0033】図2及び図3に示すように、この部屋Cの
天井構造10は、離間して隣り合いそれぞれ天井野縁3
0,3…からなる1組の天井野縁組31,31と、これ
ら1組の天井野縁組31,31間に配置され、下方に照
明器具を取り付けられる照明器具取付部材5とから概略
構成されており、照明器具取付部材5は、下面に照明器
具が取り付けられる照明器具取付下地部51と、前記天
井野縁組31に取り付けられ、前記照明器具取付下地部
51を支持する一対の取付部60,60とを有してい
る。そして、この照明器具取付下地部51は、その両端
部51a,51bで取付部60,60によって該照明器
具取付下地部51の両側に配置されている天井野縁組3
1,31にそれぞれ取り付けられている(図3参照)。
【0034】隣り合う天井野縁組31,31をそれぞれ
構成する天井野縁30(3)は、上述したように複数互
いに平行に所定間隔をあけて配設された天井野縁3と同
様のものであり、それぞれ上方に開口ずる凹状に形成さ
れ、両側部3a,3bに延在方向に沿って内側に凹ん
だ、後述する取付部60の係止部が係止される凹部3
3,33が形成されている。なお、これら凹部33は、
天井野縁組31を構成する天井野縁3(30)の両側部
にそれぞれ形成されているが、ここでは、天井野縁3,
30によりなる天井野縁組31の両側部に形成された凹
部33のみ符号をいれて図示している。
【0035】図4は本発明に係る天井構造の第1の実施
の形態における照明器具取付部材5の分解斜視図であ
る。以下では、照明器具取付部材5の構成を図2〜図4
を参照して説明する。
【0036】これらの図に示すように、天井野縁組31
に固定された取付部60は、天井野縁組31に、該天井
野縁組31の上方から嵌合して取付部60を天井野縁組
31に固定する嵌合部61と、天井野縁組31,31間
に配置された照明器具取付下地部51の端部51a(5
1b)を支持する支持部66と有する。
【0037】嵌合部61は、天井野縁組31の外側面3
1a(該天井野縁組31を構成している天井野縁3の外
側面3a)に当接する外側面部62と、照明器具取付下
地部51が配置される側の側面(内側面)31bに当接
する内側面部63と、これら外側面部62及び内側面部
63とを連結し、天井野縁組31の上面に当接する上面
部64とを備え、これら外側面部62、内側面部63及
び上面部64とで、断面コ字状に形成されている。そし
て、これら外側面部62および内側面部63には、それ
ぞれ対向する方向(コ字状の内方)に突出し、天井野縁
組31の凹み部33,33と係合する爪部(抜け止め
部)65,65が形成されている。また、内側面部63
の下部63aには、取付部60を天井野縁31に取り付
けた際、下面67aが該天井野縁組31の下面31cと
面一となりかつ水平方向に延出した載置部67を有する
支持部66が形成されている(図3および図6参照)。
【0038】該支持部66は照明器具取付下地部51の
端部51a,51bを支持しており、載置部67の上部
67bには、載置部67の延出方向に突出した突起68
が設けられている。この突起68は照明器具取付下地部
51が取付部60を介して天井野縁組31に取り付けら
れ、天井野縁組31,31間に配置されると、照明器具
取付下地部51の直上に配置されるものである、よっ
て、載置部67に載置された照明器具取付下地部51を
下側から押圧しても、突起68が照明器具取付下地部5
1の上方向の移動を規制することになり、照明器具取付
下地部51は上に移動することがない。従って、天井野
縁組31,31を構成する天井野縁30,3を含む天井
野縁3…に天井材(図示省略)を下方から貼着する際
に、その作業の妨げにならず、作業の効率化を図ること
ができる。
【0039】ここで、図5を用いて、この取付部60を
天井野縁3,30からなる天井野縁組31に取り付ける
取り付け方法を説明する。図5(a)は、天井野縁31
に上方から取付部60を被せて下方に押圧している状態
を示す図であり、(b)は天井野縁組31上面に取付部
60の上面部64の下面を当接させて、取付部60を天
井野縁31に取り付けた状態を示す図である。
【0040】図5(a)に示すように、部屋を仕切って
いる対向する壁体(図1参照)21,22間に天井野縁
3…を複数架設し、これら天井野縁3のうち2本隣接し
て配設することにより形成された、天井野縁組31に、
該天井野縁組31の上方から取付部60を外嵌させべ
く、取付部60を被せる。このとき取付部60の両側面
部62,63に形成されている互いに対向して突出して
いる爪部(抜け止め部)65,65が、天井野縁組31
の両側面31a,31bの上角部31e,31fにそれ
ぞれぶつかるが、両側面部62,63が外方に撓むこと
により爪部65,65は、天井野縁組31の両側面31
a,31bに沿って下方に移動する。なお、この爪部6
5,65の外側下部65a,65aには上方に広がり下
端が鋭角となるような傾斜が付けられており、天井野縁
組31の両側面31a,31bの上角部31e,31f
に当接した際、この上角部31e,31fにひっかかる
ことなく下方に摺動する際摺動し易くなっている。
【0041】そして、図5(b)に示すように、爪部6
5,65は、それぞれ天井野縁組31の両側面31a,
31bに設けられた凹み部33,33でパチッという音
とともに係合し、取付部60は天井野縁31に固定され
た状態となる。これにより取付部60に上方向の力を加
えても、爪部65の上部が凹み部33の内側上面に当接
して係止された状態となって、該取付部60が天井野縁
組31から抜けにくくなっている。なお、この図では図
3で右側に位置する取付部60の取り付け方法について
のみ説明したが、左側も同様の構成であり、右側の取付
部60と対向するように配置され、該右側の取付部60
が固定される天井野縁組31と隣り合う天井野縁組31
に同様に取り付けられるものである。よってその説明は
省略する。
【0042】図6は、上記実施の形態の天井構造10を
下方から見た図である。この図に示すように、照明器具
取付下地部51は、所定の厚みをもつ板材からなり、中
央部に照明用配線を通すための穴52が形成されてお
り、天井野縁組31,31間において、天井野縁組31
の下面31cや他の天井野縁3…の下面と高さ位置がほ
ぼ同一となっている。そして、天井野縁組31,31に
それぞれ固定された取付部60,60のそれぞれの支持
部66,66に支持されている。この照明器具取付部材
5は、天井野縁組31に取付部60を固定した後、支持
部66の載置部67と突起68との間に端部51a(5
1b)を挿入することによって設置する。よって、その
取り付けは容易に行うことができ、設置に手間が掛から
ない。
【0043】上記天井構造10によれば、隣り合う天井
野縁組31,31間に配置された照明器具取付部材5が
下面53に照明器具が取り付けられる照明器具取付下地
部51と、天井野縁組31,31に取り付けられ照明器
具取付下地部51を支持する取付部60,60とを有
し、これら取付部60,60は照明器具取付下地部51
を、該照明器具取付下地部51の下面53が天井野縁組
31,31の下面31c,31cとほぼ同じ高さ位置と
なるように支持しているので、天井野縁組31,31の
下面31c,31cに天井面を構成する天井材を貼着す
る際に、照明が取り付けられる部分の天井面が下方に出
っ張ることがなく天井面に段差が形成されず、綺麗でフ
ラットな天井面とすることができ、天井野縁組31,3
1及び照明器具取付部材5の下部に天井材が貼着されて
もフラットな仕上がりとすることができる。また、この
天井材が板材の場合でもしっかりと固定することができ
る。
【0044】また、取付部60には、天井野縁組31に
該天井野縁組31の上方から嵌合することにより取付部
60を該天井野縁31に固定する嵌合部61が設けられ
ているので、さらに、この取付部60の嵌合部61を該
天井野縁組31の上方から下方に押し込むだけで、取付
部60を天井野縁組31に取付固定することができる。
また、その取付部60の取付位置は天井野縁組(天井野
縁3,30、3,30)のどの箇所にも取り付けること
ができ、隣り合う天井野縁組31,31間に照明器具取
付部材5を配置する際、任意の箇所に容易に配置して、
下面53に照明器具を取り付けることができる天井構造
を提供できる。
【0045】さらに、凹部33,33は、天井野縁3
1,31に抜け止め用の爪部65,65と対応した位置
に形成されているので、爪部65と凹部33とがはまり
合った際に取付部60が天井野縁組31に嵌合し固定さ
れることになり、その爪部65と凹部33とのはまり具
合を見れば、取付部60が天井野縁31に嵌合し確実に
固定された状態を確認することができる。
【0046】上記実施の形態では、天井野縁31と取付
部60とにはそれぞれ、凹み部33、爪部(抜け止め
部)65とが設けられている構成としたが、これら凹み
部33および爪部65が設けられておらず、天井野縁組
31と取付部60とをビスなどの止着部材などで固定す
る構成としてもよい。その一例を次の第2の実施の形態
で説明する。
【0047】<第2の実施の形態>図7は本発明に係る
天井構造の第2の実施の形態を説明する照明器具取付部
材が取り付けられた天井構造と照明器具取付部材を示す
図であり、(a)は第2の実施の形態を説明する天井構
造の斜視図であり、(b)は(a)における照明器具取
付部材を説明する図、図8は図7(a)に示す天井構造
の横断面図である。
【0048】図7及び図8に示す天井構造100は、下
方に照明器具(図示省略)が取り付け可能な照明器具取
付下地部51が、所定間隔をあけて互いに平行に配設さ
れている天井野縁(天井野縁組70,70)間に、取付
部80,80を介して取り付けられている。これら照明
器具取付下地部51と取付部80とで、照明器具取付部
材50が構成されており、隣り合う天井野縁間に取り付
けられた状態で、天井野縁に支持されている。
【0049】照明器具取付下地部51は上述した第1の
実施の形態のものと同様の構成であるので説明は省略す
る。また、天井野縁組70は、上述した天井野縁組31
と同様に対向して配設された壁体間の上部に架設されて
いるものであり、2本隣接して配設された同形状の天井
野縁7、7からなる。そして、この天井野縁組70は、
その両側面の形状が異なる以外、上述した天井野縁組3
1(3,30)の構成とほぼ同様であるので、異なる部
分の説明のみ行い、その他の構成の説明は省略する。ま
た、取付部80も両側面部83,84の側面形状のみ異
なり、その他の構成は上述した取付部60とほぼ同様の
構成となっている。
【0050】すなわち、図7及び図8に示す左右に配置
され隣り合う天井野縁組70は、それぞれ2本の天井野
縁7,7を隣接配置して形成されたものであり、天井野
縁7は、底板部71と該底板部71の両端部71a,7
1bに垂直に立ち上がるように設けられた両側部72,
73とでコ字状に形成された長尺のものである(図8の
右側の天井野縁組70を構成する2本の天井野縁7のう
ち右側の天井野縁7参照)。また、これら両側部72,
73の上端部72a,73aは内側にコ字状に折曲され
ており、互いに折曲された対向する先端部間に、上方に
開口し、天井野縁7の延在方向に沿って形成された開口
溝74が形成されている。この天井野縁7は鋼板を折曲
してなるものであり、製作コストの低廉化が図られてい
る。このように構成された天井野縁7を2本並べ隣接し
て配設して天井野縁組70は構成されている。
【0051】次に、照明器具取付部材50を照明器具取
付下地部51とともに構成する取付部80について説明
するが、これら図に示す照明器具取付下地部51の左右
に配置されている取付部80,80は同形状のものであ
るので、以下では、右側に位置する取付部80のみ説明
し左側に位置する取付部80の説明は省略する。
【0052】取付部80は、上方から天井野縁組70に
外嵌して固定される嵌合部81と、該嵌合部81の一端
部に設けられ、照明器具取付下地部51の一端部51a
(左側の取付部80は照明器具取付下地部51の他端部
51b)を支持する支持部82とを有している。嵌合部
81は、天井野縁組70の外側側面70a(天井野縁組
70を構成する右側の天井野縁7の外側側面73)に当
接する外側面部83と、照明器具取付下地部51が配置
される側の側面(天井野縁組70を構成する左側の天井
野縁7の内側側面)70bに当接する内側面部84と、
これら外側面部83及び内側面部84とを連結し、天井
野縁組70の上面に当接する上面部85とで断面コ字状
に形成されている。
【0053】支持部82は内側面部84の下部に形成さ
れており、天井野縁組70に取り付けた際、該天井野縁
組70の下面70cと面一となり、照明器具取付下地部
51の端部51a(51b)を支持し、かつ水平に設け
られた載置部86と、この載置部86の上部に該載置部
86から所定間隔あけて設けられた突起87とを有して
いる。ここで所定間隔とは、照明器具取付下地部51の
端部51a(51b)が挿入される幅である。突起87
は上述した第1の実施の形態の突起68と同様に、照明
器具取付下地部51が配置される側、つまり、対向する
天井野縁組側に突出した状態で設けられているものであ
り、載置部86の延出方向と平行に突出して設けられて
いる。
【0054】つまり、この突起87は照明器具取付下地
部51が取付部80を介して天井野縁組70に取り付け
られ、天井野縁組70,70間に配置されると、照明器
具取付下地部51の直上に配置されるものである。好ま
しくは配置された照明器具取付下地部51の上面に接す
るように設けられていることが好ましい。よって、載置
部86に載置された照明器具取付下地部51を下側から
押圧しても、突起87がその上方向の移動を規制するこ
とになり、照明器具取付下地部51は上に移動するとが
ない。従って、天井野縁組70に天井材を下方から貼着
する際に、その作業の妨げにならず、作業の効率化を図
ることができる。
【0055】そして、このように構成された取付部80
が、2つ互いの支持部82,82が対向するように、離
間して配設されている天井野縁組70,70にそれぞれ
取り付けられ、これら取付部80,80の支持部82,
82間に照明器具取付下地部51が支持された状態とな
っている。これら取付部80,80は側方から天井野縁
組70,70にビス等の止着部材89…によって止着固
定されている。
【0056】上述した取付部80の天井野縁組70への
取り付け方法は、天井野縁組70の上方から該天井野縁
組70に被せるように嵌合部81を外嵌させ、両側面部
83,84と天井野縁組70の両側面70a,70bと
をそれぞれビス等の止着部材89…で止着する。このよ
うに側方からビス等で止着固定するので、下方から止着
する場合と比べて施工性が高いものとなっている。
【0057】そして、これら取付部80の支持部82の
載置部86と突起87との間に照明器具取付下地部51
を水平方向に所定の位置まで挿入し、照明器具取付下地
部51の下面53は天井野縁組70の下面70cと高さ
位置がほぼ同一となる。詳細には、天井野縁組70の下
面70cより若干上方に位置した状態、つまり、載置部
86の厚さ分上方の高さ位置となっている。このように
構成されているので、照明器具取付下地部51は、その
下面53が天井野縁組70や天井野縁7とほぼ同じ高さ
位置で、取付部80,80により天井野縁組70(天井
野縁7,7)に固定支持された状態となっているので、
照明器具取付下地部51は、天井野縁組70の下面70
cから下方に突出することがなく、天井野縁組70の下
面70cに天井面を構成する天井材を貼設しても、照明
器具取付下地部51の下部で下方に出っ張ることがな
く、フラットな天井面とすることができる。なお、本第
2の実施の形態における構成要素が、上述した第1の実
施の形態と同様の構成要素である部分に関しては、上述
した第1の実施の形態と同様の作用効果を奏するもので
ある。
【0058】また、上述した本各実施の形態における取
付部材は、それぞれ一枚の鋼板を所定の部材がそれぞれ
形成されるように折曲することによって形成されたもの
であり、製作コストの低廉化が図られている。また、上
記各実施の形態においては、照明器具取付部材5の取付
部60,80が取り付けられる天井野縁を天井野縁3,
7の2本を隣接配置して形成された天井野縁組31,7
0としが、これに限らず、それぞれ1本の天井野縁3あ
るいは天井野縁7に嵌合して固定される構成としてもよ
い。
【0059】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る天井構造によれば、隣り合う天井野縁間に配置された
照明器具取付部材は、下面に照明器具が取り付けられる
照明器具取付下地部と、前記天井野縁に取り付けられ前
記照明器具取付下地部を支持する取付部とを有し、前記
取付部は前記照明器具取付下地部を、該照明器具取付下
地部の下面が前記天井野縁の下面とほぼ同じ高さ位置と
なるように支持しているので、これら天井野縁の下面に
天井面を構成する天井材を貼着する際に、照明が取り付
けられる部分の天井面が下方に出っ張ることがなく天井
面に段差が形成されず、綺麗でフラットな天井下地面と
することができ、照明器具が取り付けられる天井面を構
成する場合において、天井野縁及び照明器具取付部材の
下部に天井材が貼着されてもフラットな仕上がりとする
ことができる。また、この天井材が板材の場合でもしっ
かりと固定することができる。
【0060】請求項2記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができ
るとともに、隣り合う天井野縁間に配置された前記照明
器具取付下地部が、天井野縁にそれぞれ取り付けられた
前記取付部60,60に、その両端部でそれぞれ支持さ
れているので、下面に照明器具が取り付けられる前記照
明器具取付下地部は、その下面を該照明器具取付下地部
の両側に配置されている隣り合う前記天井野縁間で、前
記取付部を介して水平に所定の位置、つまり、前記照明
器具取付下地部の下面が前記天井野縁の下面とほぼ同一
の高さ位置で安定してバランスよく支持される。
【0061】請求項3記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1または2に記載の発明と同様の効果を得る
ことができると共に、前記取付部には、天井野縁に該天
井野縁の上方から嵌合することにより取付部を該天井野
縁に固定する嵌合部が設けられているので、前記取付部
を前記天井野縁に取り付ける場合、該取付部の嵌合部を
該天井野縁の上方から下方に押し込むだけで、前記取付
部を前記天井野縁に取付固定することができる。また、
その取付部の取付位置は前記天井野縁のどの箇所にも取
り付けることができる。したがって、隣り合う天井野縁
間に前記照明器具取付部材を配置する場合、任意の箇所
に容易に配置して、下面に照明器具を取り付けることが
できる天井構造を提供できる。
【0062】請求項4記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項3記載の発明と同様の効果を得ることができ
るとともに、前記天井野縁に、その上方から嵌合する前
記嵌合部に、該天井野縁に嵌合した際に該天井野縁から
の抜けを防止する抜け止め部が設けられているので、前
記嵌合部が前記天井野縁に嵌合することによって該天井
野縁に固定された取付部が、前記天井野縁から抜けなく
なり、前記天井野縁に嵌合部が確実に嵌合して前記取付
部が前記天井野縁にしっかりと固定させることができ
る。
【0063】請求項5記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項4記載の発明と同様の効果を得ることができ
るとともに、前記抜け止め部は前記嵌合部の両側面部の
内側にそれぞれ突出して設けられ、前記天井野縁の両側
面部には、前記抜け止め部がはまる凹部が前記抜け止め
部と対応した位置に形成されているので、前記取付部の
嵌合部を前記天井野縁に嵌合させた際、前記嵌合部が前
記天井野縁に確実に嵌合したときに、前記嵌合部に設け
られた抜け止め部と前記天井野縁に設けられた凹部とが
はまり合う。つまり、天井野縁の両側方で固定された状
態となって、前記取付部は前記天井野縁に確実に固定さ
れて該天井野縁から一層抜けにくくなる。
【0064】請求項6記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1〜5のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるともに、前記支持部の載置部に前記
照明器具取付下地部を支持させ、隣り合う前記天井野縁
間に前記照明器具取付部材を配置した状態にすると、前
記突起により前記照明器具取付下地部の上方への動きは
規制されることになり、前記天井野縁および前記照明器
具取付下地部の下面にそれぞれ天井材を貼着する際、前
記照明器具取付下地部が上方に浮き上がることが無く、
その作業を容易に行うことができる。また、前記照明器
具取付部材の下面つまり、前記照明器具取付下地部の下
面に照明器具を取り付ける場合、その作業を容易に行う
ことができる。
【0065】請求項7記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1〜6のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記照明器具取付部材の
取付部が配置される位置には、二本の天井野縁が近接も
しくは隣接して配置され、一つの前記取付部が二本の天
井野縁の両方に取り付けられているので、前記取付部が
支持する照明器具取付下地部にかかる荷重を前記取付部
を介して2本の天井野縁がうけることになり、前記照明
器具取付下地部の下面には、前記2本の天井野縁により
支持できる分の重さのある照明器具を取り付けることが
できる。
【0066】請求項8記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1〜7のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、天井野縁3として木製の
ものを用いる場合と比べて入手しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天井構造の第1の実施の形態を適
用した住宅の天井を構成する天井野縁構造を示す天井野
縁の概略割付伏図である。
【図2】図1において照明器具が取り付けられる本発明
に係る天井構造の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図3】同、縦断面図である。
【図4】本発明に係る天井構造の第1の実施の形態にお
ける照明器具取付部材5の分解斜視図である。
【図5】照明器具取付部材の取付部60を天井野縁組3
1に取り付ける取り付け方法を説明する図である。
【図6】上記実施の形態の天井構造10を下方から見た
図である。
【図7】本発明に係る天井構造の第2の実施の形態を説
明する照明器具取付部材が取り付けられた天井構造と照
明器具取付部材を示す図であり、(a)は第2の実施の
形態を説明する天井構造の斜視図であり、(b)は
(a)における照明器具取付部材を説明する図である。
【図8】図7(a)に示す天井構造の横断面図である。
【符号の説明】
3、7,30天井野縁 5 照明器具取付部材 31,70 天井野縁組(天井野縁) 31a,31b 天井野縁組(天井野縁)の側面 31c天井野縁組(天井野縁)の下面 33 凹部 51 照明器具取付下地部 51a,51b 照明器具取付下地部の端部 53 下面 60 取付部 61 嵌合部 62,63 嵌合部の側面部 65 爪部(抜け止め部) 66 支持部 67 載置部 67 載置部の上部 68 突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をあけて互いに平行に配設さ
    れ、下面に天井材が取り付けられる天井野縁と、これら
    天井野縁のうち隣り合う天井野縁間に配置され、下面に
    照明器具が取り付けられる照明器具取付部材とを備えた
    天井構造であって、 前記照明器具取付部材は、下面に照明器具が取り付けら
    れる照明器具取付下地部と、 前記天井野縁に取り付けられ、前記照明器具取付下地部
    を支持する取付部とを有し、 前記取付部は前記照明器具取付下地部を、該照明器具取
    付下地部の下面が前記天井野縁の下面とほぼ同じ高さ位
    置となるように支持していること、 を特徴とする天井構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の天井構造において、 前記取付部は、隣り合う天井野縁にそれぞれ取り付けら
    れ、 前記照明器具取付下地部は、前記取付部間に配置され、 前記取付部は照明器具取付下地部の両端部をそれぞれ支
    持していること、を特徴とする天井構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の天井構造にお
    いて、 前記取付部には、天井野縁に該天井野縁の上方から嵌合
    して取付部を前記天井野縁に固定する嵌合部が設けられ
    ていること、 を特徴とする天井構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の天井構造において、 前記嵌合部には、前記天井野縁に嵌合した際に該天井野
    縁からの抜けを防止する抜け止め部が設けられているこ
    と、 を特徴とする天井構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の天井構造において、 前記嵌合部は前記天井野縁の両側面にそれぞれ当接する
    側面部と、上面に当接する上面部とでほぼコ字状に形成
    され、 前記抜け止め部は前記嵌合部の両側面部の内側にそれぞ
    れ突出して設けられ、 前記天井野縁の両側面部には、前記抜け止め部がはまる
    凹部が前記抜け止め部と対応した位置に形成されている
    こと、 を特徴とする天井構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の天井構
    造において、 前記取付部は、前記照明器具取付下地部の端部を支持す
    る支持部を備え、 この支持部は、前記照明器具取付下地部の端部を載置す
    る載置部と、 該載置部の上部に設けられ、前記照明器具取付下地部を
    前記載置部に載置させた際に照明器具取付下地部の直上
    に位置する突起とを備えていること、 を特徴とする天井構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の天井構
    造において、 前記照明器具取付部材の取付部が配置される位置には、
    二本の天井野縁が近接もしくは隣接して配置され、一つ
    の前記取付部が二本の天井野縁の両方に取り付けられて
    いること、 を特徴とする天井構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の天井構
    造において、 前記天井野縁は鋼製野縁であること、 を特徴とする天井構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015017390A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社オクジュー 天井用クリップ及び天井下地構造並びに天井下地構造の施工方法
JP2017129004A (ja) * 2017-04-28 2017-07-27 株式会社オクジュー 天井下地構造及び天井下地構造の施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015017390A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社オクジュー 天井用クリップ及び天井下地構造並びに天井下地構造の施工方法
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