JP2557365Y2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2557365Y2
JP2557365Y2 JP1284391U JP1284391U JP2557365Y2 JP 2557365 Y2 JP2557365 Y2 JP 2557365Y2 JP 1284391 U JP1284391 U JP 1284391U JP 1284391 U JP1284391 U JP 1284391U JP 2557365 Y2 JP2557365 Y2 JP 2557365Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はインバータ装置に関し、
特に携帯用の交流電源装置等に使用される、パルス幅変
調方式のインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用の交流電源装置には、出力
周波数を安定化させるためにインバータ装置を使用する
ことが多くなってきており、例えばエンジンで駆動され
る交流発電機によって商用周波数の交流電力を出力する
携帯用電源装置においては、エンジンを回転数の高い領
域にて運転させて発電機から高出力の交流電流を得、こ
の交流電流を一旦直流に変換した後、インバータ装置に
より商用周波数の交流に変換して出力するようにした装
置が、実開昭59−132398号公報等によって知ら
れている。
【0003】ところで、このような交流電源装置におい
て、その使用用途によっては出力波形をできるだけ正弦
波に近似したものにしたいという要請があり、この要請
に応えるべく上記インバータ装置にパルス幅変調(PW
M)方式を採用した交流電源装置も検討され始めている
(特開昭60−82098号公報)。
【0004】このような交流電源装置においてFETか
ら成るブリッジ回路等でインバータ装置を構成する場合
は、各FETのソース電位が同一でなくなるため、ゲー
ト・ソース間電圧であるゲート信号を付加するに際し、
パルストランス等を利用してゲート信号を電源電圧から
絶縁した形で伝達することが行なわれている。
【0005】このようなパルストランスを用いてゲート
信号を付加する方式において、パルストランスの一次側
に低周波成分カット用コンデンサを設け、二次側に復調
用コンデンサを設けて、搬送用周波数を高くしてもパル
ストランスが磁気飽和せず、従ってFETをPWM信号
に適切に対応させてスイッチングさせることのできるイ
ンバータ装置が、本願出願人によって既に平成2年11
月16日付で出願されている(特願平2−310963
号)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
ンバータ装置の特に始動開始時において、低周波成分カ
ット用コンデンサあるいは復調用コンデンサにいきなり
PWM信号に基づく大きな充電電流が流れると信号の伝
達が不安定になり易く、その場合にインバータ装置での
スイッチング動作が安定しないという問題があった。
【0007】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、始動開始時のスイッチング動作の不安定を抑制する
ことを図ったインバータ装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、直列接続されたFETを交互に駆動するこ
とにより直流電源回路の出力をスイッチング制御するス
イッチング装置と、正弦波状の入力信号をその振幅に応
じてパルス幅変調してPWM信号を出力するパルス幅変
調回路と、このパルス幅変調回路から出力されるPWM
信号をパルストランスを介して前記スイッチング装置の
前記各FETのゲート端子に供給して前記各FETをス
イッチング動作させるゲート制御回路と、前記スイッチ
ング装置のスイッチング動作に基づいて正弦波状の交流
電力を出力する出力回路とを有するインバータ装置にお
いて、前記ゲート制御回路は、前記パルストランスの一
次側に接続され、入力する前記PWM信号から低周波成
分を除いて前記パルストランスの一次側に供給する低周
波成分カット用コンデンサと、前記パルストランスの二
次側に接続され、前記パルス幅変調回路から出力される
PWM信号を復調する復調用コンデンサと、前記PWM
信号のパルス列に休止期間を設定する第1のパルス列成
形回路と、前記休止期間よりも長い休止期間を設定する
第2のパルス列成形回路とを備え、前記復調用コンデン
サにより復調されたPWM信号に基づいて前記各FET
を交互にスイッチング動作させることにより、前記出力
回路から正弦波状の交流電力を出力するように構成する
と共に、始動開始からの所定時間のみ前記第2のパルス
列成形回路から出力されるパルスに基づいて前記各FE
Tを駆動するようにしたものである。
【0009】
【作用】正弦波状の入力信号をその振幅に応じてパルス
幅変調してPWM信号を形成し、低周波成分カット用コ
ンデンサによってこのPWM信号から低周波成分を除い
てパルストランスの一次側に供給し、パルストランスの
二次側では復調用コンデンサによってPWM信号を復調
し、この復調されたPWM信号に基づいてFETをスイ
ッチング動作させ、このスイッチング動作に基づいて正
弦波状の交流電力が出力される。
【0010】インバータ装置の始動開始から所定時間の
み、第2のパルス列成形回路によって通常の休止期間よ
りも長い休止期間を有するパルス列に基づいて各FET
を駆動する。駆動信号の休止期間が長いため、始動開始
直後において直列接続されたFETどうしの各駆動信号
に多少の乱れが発生してもこれを休止期間の幅内で吸収
することができ、直列接続されたFETどうしの交互オ
ンのタイミングの乱れを防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0012】図1A〜図1Eは、本考案に係るインバー
タ装置を含むエンジン発電機の全体構成図であり、図1
Aにおいて、1,2はそれぞれ交流発電機の固定子に独
立して巻装された出力巻線であり、1は三相出力巻線、
2は単相補助巻線である。また回転子(図示せず)には
多極の永久磁石の磁極が形成されており、エンジン(図
示せず)によって回転駆動されるように構成されてい
る。三相出力巻線1の出力端は、3つのサイリスタと3
つのダイオードとで構成されるブリッジ整流回路3に接
続され、ブリッジ整流回路3の出力端は平滑回路4に接
続される。
【0013】単相補助巻線2の出力端は、正極、負極出
力端子E,Fを有する定電圧供給装置5に接続される。
定電圧供給装置5は2組の整流回路、平滑回路、定電圧
回路5aから成り、単相補助巻線2からの一の方向の電
流に対しては一方の組の各回路が働き、一の方向と反対
の方向の電流に対しては他方の組の各回路が働き、これ
によって出力端子E,Fにそれぞれ正負の定電圧が出力
される。
【0014】6はサイリスタ制御回路であり、電源入力
側の一端が定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接続さ
れ、他端が平滑回路4の正極側端子とともに接地され
る。サイリスタ制御回路6の信号入力端はコンデンサC
1,抵抗R1〜R3の直列回路で構成され、コンデンサ
C1側の一端は定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接
続され、抵抗R3側の他端は平滑回路4の負極側端子に
接続される。抵抗R1と抵抗R2との接続点はトランジ
スタQ1のベースに、このトランジスタQ1のコレクタ
はトランジスタQ2のベースに、このトランジスタQ2
のコレクタはブリッジ整流回路3の各サイリスタのゲー
ト入力回路に接続され、抵抗R1と抵抗R2との接続点
の電位に応じてゲート入力回路の入力信号を制御するよ
うに構成されている(サイリスタ制御回路6に関する詳
細な説明は、本願出願人による特願平1−230908
号でなされているので、ここでは省略する)。
【0015】コンデンサC1と抵抗R1との接続点Kに
は過渡抑制回路7の出力側が接続される。過渡抑制回路
7によれば、定電圧供給装置5の正極出力端子E側に設
けられた定電圧回路5aの入力側(G)にツェナーダイ
オードD1のカソード側が接続され、ツェナーダイオー
ドD1のアノード側が抵抗を介して定電圧供給装置5の
負極出力端子Fに接続されるとともに、オペアンプから
成る反転比較器701の反転端子(−)に接続され、反
転比較器701の非反転端子(+)は抵抗を介して接地
される。反転比較器701の出力側はNOR回路702
の入力側に接続され、一方NOR回路702の入力側の
もう1つの端子にはエンジン発電機の過電流状態等、保
護が必要な状態になっていることを検出するための保護
装置8が接続され、保護が必要な状態を検出した時に高
レベル信号がNOR回路702に供給される。NOR回
路702の出力側はインバータ703、抵抗を介してト
ランジスタQ3のベースに接続される。トランジスタQ
3のエミッタは定電圧供給装置5の負極出力端子Fに接
続され、一方コレクタは、抵抗R4を介して定電圧供給
装置5の正極出力端子Eに接続されるとともにコンデン
サC2を介して定電圧供給装置5の負極出力端子Fに接
続される。コンデンサC2の正極端子にはトランジスタ
Q4のベースが接続され、トランジスタQ4のコレクタ
は定電圧供給装置5の正極出力端子Eに接続され、一方
エミッタは、ダイオードD2のアノードに接続されると
ともにサイリスタ制御回路6のコンデンサC1と抵抗R
1との接続点Kに接続される。ダイオードD2のカソー
ドはコンデンサC2の正極端子に接続される。
【0016】平滑回路4の出力側はインバータ回路9
(スイッチング装置)に接続される。インバータ回路9
は4つのFET(電界効果トランジスタ)Q5〜Q8か
ら成るブリッジ回路で構成される。FETQ5〜Q8の
各ゲート端子に接続される駆動信号回路に関しては後述
する。
【0017】インバータ回路9(図1B)の出力側はロ
ーパスフィルタから成る出力回路10を介して負荷(図
示せず)が接続される出力端子11、12に接続され
る。出力回路10は、負荷に対し直列接続されるコイル
L1、L2、及び負荷に対し並列接続されるコンデンサ
C3で構成されるローパスフィルタから成る。
【0018】出力端子11、12の両端(ローパスフィ
ルタを構成するコンデンサの両端H)は、分割抵抗や差
動アンプから成る歪検出回路13に接続される。歪検出
回路13は、出力端子11、12に現れる出力電圧の波
形同士を直接比較することによって出力の波形歪みある
いはオフセット成分を検出し、検出信号を出力するもの
である。
【0019】図1Cにおいて、14は商用周波数、例え
ば50HZまたは60HZの正弦波を発生する正弦波発
振器である。正弦波発振器14の出力側は差動増幅器1
7のオペアンプの反転入力端子(−)に接続され、差動
増幅器17のオペアンプの非反転入力端子(+)には歪
検出回路13の出力側が接続される。差動増幅器17
は、正弦波発振器14から出力される正弦波を歪検出回
路13から出力される検出信号で補正し、補正された正
弦波信号を出力するものである。
【0020】18は矩形波発振器であり、この矩形波発
振器18で発振される矩形波の周波数は正弦波発振器1
4から出力される正弦波の周波数よりも格段に大きい値
に設定される。矩形波発振器18の出力側は積分回路1
9に接続され、積分回路19は矩形波を積分して三角波
信号に変換する。
【0021】差動増幅器17から出力される補正された
正弦波信号と積分回路19から出力される三角波信号と
は重畳されてインバータバッファ20(パルス幅変調回
路)に供給される。インバータバッファ20は所定のし
きい値(スレッシュホールドレベル)を有し、このしき
い値を越えたレベルの信号が入力したときは「L」レベ
ルの信号を出力し、一方しきい値以下のレベルの信号が
入力したときは「H」レベルの信号を出力し、いわゆる
パルス幅変調(PWM)信号を形成するものであり、例
えばゲート端子への入力信号に対し固定されたしきい値
を有するC−MOSゲートICで構成する。
【0022】インバータバッファ20の出力側は、図1
D,1Eに示すように、インバータ21、一方の第1の
パルス列成形回路26を経てNAND回路22の一方の
入力端に入力するとともに他方の第1のパルス列成形回
路28を経てNAND回路23の一方の入力端にも入力
する。また、インバータバッファ21の出力側は一方の
第2のパルス列成形回路27の入力側に接続され、回路
27の出力側は回路26のNAND回路262の入力側
に接続される。さらに、インバータバッファ20の出力
側は他方の第2のパルス列成形回路29の入力側に接続
され、回路29の出力側は回路28のNAND回路28
2の入力側に接続される。さらに、回路27,29のN
AND回路273,293の入力側にワンショットマル
チバイブレータ30の出力側が接続される。NAND回
路22の他方の入力端とNAND回路23の他方の入力
端には過渡抑制回路7のNOR回路702の出力端Jが
接続される。
【0023】一方の第1のパルス列成形回路26のプッ
シュプル増幅器261は互いに接続されたNPNトラン
ジスタとPNPトランジスタのベース側でインバータ2
1の出力側と接続され、その出力側は抵抗R7およびコ
ンデンサC7,C8から成る積分回路に接続され、その
積分回路の出力側はNAND回路262とインバータ2
63との直列回路に接続される。増幅器261を構成す
るNPNトランジスタおよびPNPトランジスタのコレ
クタは正極出力端子Eおよび負極出力端子Fに接続さ
れ、積分回路を構成するコンデンサC7とC8と抵抗R
7とは一端で接続され、抵抗R7の他端は増幅器261
の互いに接続されたトランジスタのエミッタに接続さ
れ、コンデンサC7およびC8の他端は正極出力端子E
および負極出力端子Fに接続される。他方の第1のパル
ス列成形回路28の接続は、プッシュプル増幅器281
がインバータバッファ20の出力側と接続される以外
は、回路26と同様の接続である。また、一方の第2の
パルス列成形回路27のプッシュプル増幅器271はイ
ンバータ21の出力側と接続され、その出力側は抵抗R
8およびコンデンサC9,C10から成る積分回路に接
続され、その積分回路の出力側はインバータ272とN
AND回路273との直列接続回路に接続される。増幅
器271を構成するNPNおよびPNPトランジスタの
コレクタは端子EおよびFに接続され、積分回路を構成
するコンデンサC9とC10と抵抗R8とは一端で接続
され、抵抗R8の他端は増幅器271の互いに接続され
たトランジスタのエミッタに接続され、コンデンサC9
およびC10の他端は端子EおよびFに接続される。他
方の第2のパルス列成形回路29の接続は、プッシュプ
ル増幅器291がインバータバッファ20の出力側と接
続される以外は、回路27と同様の接続である。
【0024】NAND回路22の出力端はインバータ3
1を介してトランジスタQ9,Q10から成るプッシュ
プル増幅器24に接続される。プッシュプル増幅器24
のトランジスタQ9のコレクタは定電圧供給装置5の正
極出力端子Eに、トランジスタQ10のコレクタは定電
圧供給装置5の負極出力端子Fに接続される。
【0025】プッシュプル増幅器24の出力端(トラン
ジスタQ9,Q10のエミッタ同士の接続点)はダイオ
ードD7のアノードとダイオードD8のカソードとの接
続点に接続される。ダイオードD7のカソードは定電圧
供給装置5の正極出力端子Eに、ダイオードD8のアノ
ードは定電圧供給装置5の負極出力端子Fに接続され
る。ダイオードD7、D8は後述のパルストランスで発
生するサージを吸収するためのものである。
【0026】ダイオードD7のアノードとダイオードD
8のカソードとの接続点は、低周波成分カット用のコン
デンサC4を介してパルストランスA,Cの一次側コイ
ルL3,L4の各一端に接続される。これら一次側コイ
ルL3,L4の各他端は定電圧供給装置5の負極出力端
子Fに接続される。コンデンサC4は、周波数の高いP
WM搬送周波数信号のみを通し、低周波成分は通さない
ような定数値に設定される。
【0027】また、NAND回路23の出力端は上記同
様、インバータ32を介して、トランジスタQ11,Q
12から成るプッシュプル増幅器25に接続され、プッ
シュプル増幅器25の出力端はダイオードD9のアノー
ドとダイオードD10のカソードとの接続点に接続され
る。この接続点は、上述のコンデンサC4と同様にPW
M搬送周波数信号のみを通し、低周波成分は通さないよ
うな定数値に設定されたコンデンサC5を介してパルス
トランスB,Dの一次側コイルL5,L6の各一端に接
続される。
【0028】図1Bに戻って、FETQ5〜Q8の各ゲ
ート端子に接続される駆動信号回路について説明する。
パルストランスAの二次側の一端は、抵抗R5、復調用
のコンデンサC6、抵抗R6とダイオードD11との並
列回路を経てFETQ5のゲート端子に接続され、一方
のパルストランスAの二次側の他端はFETQ5のソー
ス端子に接続される。コンデンサC6と、抵抗R6、ダ
イオードD11から成る並列回路との接続点は、ツェナ
ーダイオードD5,D6を介してパルストランスAの二
次側の前記他端に接続される。ダイオードD11はアノ
ードがFETQ5のゲート端子側になるように、またツ
ェナーダイオードD5,D6は互いのアノード同士が向
き合うように接続される。
【0029】各パルストランスB,C,Dの二次側と、
対応する各FETQ6〜Q8のゲート端子との間にも、
パルストランスAの二次側とFETQ5のゲート端子と
の間に設けられた回路と全く同様な回路が設けられる。
【0030】次に、以上のように構成されるインバータ
装置を含むエンジン発電機の作動について説明する。
【0031】エンジンの駆動に伴い三相出力巻線1から
出力された三相交流電力はブリッジ整流回路3で整流さ
れ、続く平滑回路4で平滑されて直流電力に変換される
とともに、平滑回路4での直流電圧の変動が抵抗R2,
R3を介してサイリスタ制御回路6で検出され、その検
出信号に基づいてブリッジ整流回路3の各サイリスタの
導通角を制御することにより平滑回路4の出力電圧が所
定の直流電圧に安定に維持されるようなフィードバック
制御が行なわれる。なおサイリスタ制御回路6には過渡
抑制回路7からの出力信号も入力するが、この信号に基
づくサイリスタ制御回路6及びブリッジ整流回路3の作
動については後述する。
【0032】インバータ回路9のFETQ5,Q7及び
FETQ6,Q8のゲートには後述するパルス幅変調信
号(PWM)信号が入力され、このPWM信号に応じて
FETQ5,Q7及びFETQ6,Q8を交互に導通さ
せることにより平滑回路4の直流出力をスイッチング制
御して出力回路10へ出力させる。出力回路10は高周
波成分をカットして商用周波数の交流電力を出力端子1
1,12から負荷に供給する。
【0033】出力端子11に現れる出力電圧の波形と出
力端子12に現れる出力電圧の波形は、歪検出回路13
で比較され、その差、即ち出力電圧の波形の歪みあるい
はオフセット成分が検出され、その検出信号が差動増幅
器17に出力される。
【0034】差動増幅器17は、正弦波発振器14から
出力された正弦波信号と歪検出回路13から出力された
直流分のフィードバック信号とを比較し、フィードバッ
ク信号によって正弦波信号を補正し、この補正された正
弦波信号を出力する。
【0035】矩形波発振器18から出力された矩形波信
号は積分回路19で積分されて三角波信号(第2図b)
に変換される。この三角波信号と差動増幅器17からの
補正正弦波信号(第2図a)とが重畳されて重畳信号
(第2図c)が形成され、インバータバッファ20に入
力される。インバータバッファ20では、重畳信号がし
きい値を越えるときには低レベルの信号を出力し、一方
しきい値以下のときには高レベルの信号を出力して、結
果的に三角波信号を搬送波とし、補正正弦波によりパル
ス幅変調されたPWM信号(第2図d)を出力すること
となる。このPWM信号は、補正された正弦波信号に基
づき形成されるため、前記出力電圧の歪み及びオフセッ
ト成分を減少させることが可能となるとともに、応答時
間がコンパレータ(約1μsec)に比べ格段に速いイン
バータバッファ(約50nsec)をPWM信号の形成に使
用するため搬送波の周波数をより高くすることが可能と
なり、これにより出力波形をより正弦波に近似させた、
より高品質の交流電力を供給することを可能ならしめ
る。
【0036】インバータバッファ20から出力されたP
WM信号は、一方はインバータ21で反転されて一方の
第1,第2のパルス列成形回路26,27へ入力され、
他方はそのまま他方の第1,第2のパルス列成形回路2
8,29へ入力される。
【0037】次に、インバータ装置の始動開始時と通常
時とにおけるパルス列成形回路26〜29の動作につい
て説明する。
【0038】まず、始動開始時の動作について説明す
る。始動開始時においては、図3の時刻t0〜t1で示す
ように、過渡抑制回路7のNOR回路702から出力さ
れる信号a(図3(a))は後述するように「H」レベ
ルであり、そのインバータ703から出力される信号
(図3(b))は「L」レベルである。図3の期間T0
は始動開始時の期間であり、時刻t1以降は通常時であ
る。上記信号bの時刻t0での立下りにより、ワンショ
ットマルチバイブレータ30はトリガされ、図3(c)
に示すような幅T0(始動開始からの所定時間幅)のパ
ルスCを出力する。
【0039】時刻t0においては既にインバータバッフ
ァ20からPWM信号が出力されており、このPWM信
号はインバータ21を介してパルス列成形回路26,2
7に入力される。回路26に入力されたPWM信号はプ
ッシュプル増幅器261で増幅され、抵抗R7及びコン
デンサC7,C8から成る積分回路に入力され、図3
(d)に示す信号dとなる。一方、回路27に入力され
たPWM信号はプッシュプル増幅器271で増幅され、
抵抗R8及びコンデンサC9,C10から成る積分回路
に入力される。この積分回路の時定数は回路26の積分
回路の時定数よりも大きく、インバータ272からは図
3(e)の信号eを反転したような信号がNAND回路
273の一方の入力端子に入力される。NAND回路2
73の他方の入力端子には信号cが入力されているの
で、始動開始時においてはNAND回路273からは図
(3)eに示す信号eが出力される。信号eを図3
(e)に示すような狭い幅(すなわち広い休止期間)の
パルスとしたのは、インバータ回路9を構成する各FE
TQ5,Q6,Q7,Q8の駆動パルスのパルス幅を狭
くしてそれぞれ直列接続されているFETQ5,Q8あ
るいはFETQ6,Q7のオン動作のタイミングがラッ
プしないようにするオフ時間を長くとるためであり、こ
れにより直列接続されたFETどうしが交互にオンする
ということについてのタイミングの乱れを防止するもの
である。上記信号d及びeは回路26のNAND回路2
62の一方及び他方の入力端子に入力され、NAND回
路262の出力はインバータ263に入力されているの
で、インバータ263から出力される信号fは図3
(f)に示すような信号となる。信号aは「H」レベル
であるので、NAND回路22を介してインバータ31
から出力される信号gは信号fと同じ波形の信号とな
る。インバータ21から出力されるPWM信号に対して
反転した信号である反転PWM信号がパルス列成形回路
28,29に入力されるが、動作は回路26,27と同
様であるので、その説明は省略する。
【0040】次に、回路26〜29の通常時の動作につ
いて説明する。時刻t1以降の通常時においては、信号
a及びbは「H」及び「L」のままであるが、信号cは
「H」レベルから「L」レベルとなる。これにより、回
路27,29のNAND回路273,293の出力信号
eは「H」レベルに維持され、NAND回路262,2
82を介するインバータ263,283の出力信号fは
信号dの一定レベルにおけるパルス幅TWを有するパル
ス信号となる。このパルス幅TWは始動開始時の信号f
のパルス幅TWSよりも大きい。これは、回路27,2
9の積分回路の時定数を回路26,28の積分回路の時
定数よりも大きくしたことに基づくものである。時刻t
1以降においては、インバータ回路9の駆動信号は十分
に安定状態であるので、広いパルス幅としても駆動信号
のラップを生じることはなく、FETの同時オンは発生
しない。なお、通常時においても、インバータ31,3
2から出力される信号gは信号fと同じ波形の信号であ
る。
【0041】インバータ31から出力されたPWM信号
は、プッシュプル増幅器24でプッシュプル増幅され、
その後低周波成分カット用のコンデンサC4へ供給され
る。このコンデンサC4を通過する直前の信号は基準レ
ベルに対し振幅一定のPWM信号であるが、この信号の
平均電圧(積分値)は、正弦波発振器14からの正弦波
と同一の周期で変化しており、従ってこのPWM信号は
当該正弦波と同一の周波数(商用周波数)成分を含んで
いる。
【0042】コンデンサC4は低周波信号、即ち本実施
例における商用周波数信号を通さず、高周波信号である
PWM搬送周波数信号のみを通すので、PWM信号がコ
ンデンサC4を通過後は、第2図eに示すように、商用
周波数成分とは逆相にパルス列全体が上下して平均電圧
が常時零であるパルス信号列に変換される。この平均電
圧が常時零であるパルス信号列がパルストランスA,C
の各一次コイルL3,L4に供給される。従ってパルス
トランスA,Cを構成するトランスコアには、商用周波
数成分による磁気飽和の悪影響がほとんどなくなり、P
WM搬送周波数で磁気飽和しない程度の小形サイズのも
ので構成することが可能となる。
【0043】パルストランスAの2次コイル(図1B)
から出力したパルス信号(第2図eに示す信号とほぼ同
じ)は、双方向電圧規制回路であるツェナーダイオード
D5,D6の各降伏電圧と比較され、当該出力パルス信
号が正極方向又は負極方向においてこれら各降伏電圧を
越えたときにツェナーダイオードD5又はD6が導通し
て出力パルス信号の電圧規制を行なうとともに、コンデ
ンサC6が充放電され、コンデンサC6の両端には、出
力パルス信号が正極方向又は負極方向において各降伏電
圧を越えた分による平均電圧(これは商用周波数を有す
る)が現れる。従って、FETQ5のゲート・ソース間
には、商用周波数を有するコンデンサC6の両端電圧
と、パルストランスAの2次コイルから出力したパルス
信号とが重畳した信号、即ちコンデンサC4を通過前の
PWM信号(第2図d)が復調される。FETQ5は、
PWM信号の正極パルス信号がゲート端子に入力されて
いる間に対応して導通する。
【0044】なお、コンデンサC6の定数はFETQ5
のゲート容量に対し十分大きな値、抵抗R5の定数は、
パルストランスAの二次側コイルとコンデンサC6とが
共振しないQに抑えることのできる値を選定する。抵抗
R6はFETQ5のスイッチング速度を調整するもので
あり、またダイオードD11は、FETQ5のゲート端
子に加えられていた電圧が低下された時にそれまでにF
ETQ5のゲート容量に蓄えられた電荷を急速に放電さ
せてFETQ5を即座に非導通にするためのものであ
る。また、ツェナーダイオードD6は、特にパルストラ
ンスAの二次コイルからのキックバック電圧によって発
生するFETQ5の基準電位の上昇を阻止する機能を有
している。
【0045】パルストランスCの2次コイルから出力し
たパルス信号も上述のパルストランスAの2次コイルか
ら出力したパルス信号と全く同様に処理され、従ってF
ETQ7のスイッチングはFETQ5と同じタイミング
で行なわれることになり、従ってPWM信号の正極パル
ス入力時にFETQ5及びQ7が導通して平滑回路4か
ら直流電流が出力回路10へ供給される。
【0046】次に、NAND回路23から出力された反
転PWM信号は、上記プッシュプル増幅器24からFE
TQ5,Q7までの信号回路と同様の信号処理が行なわ
れ、FETQ6,Q8はこの反転PWM信号に応じてス
イッチング制御される。但し、上記プッシュプル増幅器
24からFETQ5,Q7までの回路に加わるPWM信
号とは位相が反転されたPWM信号が入力するため、F
ETQ5,Q7が導通しているときにはFETQ6,Q
8が非導通となり、FETQ5,Q7が非導通となって
いるときにはFETQ6,Q8が導通するようにスイッ
チング制御される。
【0047】以上のように、出力波形及び出力電流に基
づきフィードバック補正された商用周波数の正弦波を高
周波の三角波でパルス幅変調し、このパルス幅変調信号
に基づきインバータ回路9でスイッチング制御が行なわ
れ、その後出力回路10で搬送周波数成分がカットさ
れ、ほぼ正弦波に近似した商用周波数の交流電力が出力
端子11,12から負荷に供給される。
【0048】次に、本実施例に記載したインバータ回路
9の始動開始時の駆動信号について、本案のような駆動
信号の休止期間を長くする機能を有していない場合を図
4を用いて説明する。ここでは駆動信号の下限を0V以
下、例えば−5Vにクランプするようにして、それぞれ
直列接続されたFETQ5,Q8あるいはFETQ6,
Q7の駆動信号がラップすることがあってもそのラップ
位置が0V以下となるようにして同時にオン信号があら
われないようにしている。時刻t0の駆動信号の立上り
時点においてはインバータ回路9のコンデンサC6には
電荷は充電されておらずその両端電圧は零である。この
ため、コンデンサC6、ダイオードD5,D11,抵抗
R6が互いに接続されている接続点N1の電位は実線で
示すFETQ5の駆動信号のように、各パルス信号ごと
に下限が徐々に−5Vへシフトしていくことになり、通
常時においては電位零以下であるべき時刻txにおいて
も実線で示すFETQ5の駆動信号は正電位となってい
る。このため、時刻txにおいてすでに立ち上がって正
電位となっている点線で示すFETQ8の駆動信号とF
ETQ5の駆動信号との同時正電位というラップ現象を
生じ、FETQ5とQ8の同時オンが生じる可能性があ
る。この同時正電位のラップ現象は、図4においては、
時刻tyでも生じ、時刻tzに至って同時負電位でラッ
プすることとなり、FETの同時オンは生じなくなる。
本実施例においては、始動開始時、駆動パルスのパルス
幅を回路27,29で狭くすることとしたので、上述し
たような同時正電位のラップを生じることがない。また
このようなラップは、始動開始直後のコンデンサC6へ
の充放電の不安定さに起因する信号の乱れに起因して、
多少バラツキをもってあらわれるが、このバラツキを休
止期間の幅内で吸収することができる。また、通常時に
おいては、回路26,28の積分回路により、駆動パル
スのパルス幅をPWM信号のパルス幅より若干狭くした
程度としても、信号の下限が−5Vにクランプされて、
ラップ位置が0V以下に維持されるため正電位でのラッ
プは防止される。なお、通常時においても休止期間を長
くして駆動パルスのパルス幅を狭くすると、高速スイッ
チングのためFETにサージが発生しやすくなり、これ
を避けるためには負荷電流の値を小さくせざるを得ない
という新たな問題が生じることになるが、本案において
は、通常運転に入った後は休止区間を狭めてスイッチン
グ動作によるサージ電圧の発生を抑制して、効率よいイ
ンバータ出力を得ることができる。
【0049】次に図1Aの過渡抑制回路7の作動を説明
する。
【0050】エンジン始動直後は交流発電機の出力電圧
が低いため、定電圧供給装置5を構成する定電圧回路5
aの入力端の電圧は低く、従って始動当初、ツェナーダ
イオードD1の降伏電圧(定格運転時の回転数より低い
値に設定したエンジン回転数の設定値に相当)を越える
ことはなく、ツェナーダイオードD1は非導通である。
そのため反転比較器701の反転端子(−)は低レベル
(「L」レベル)であり、反転比較器701の出力は高
レベル(「H」レベル)となる。
【0051】NOR回路702は入力側の少なくとも一
方に高レベル信号が入力すれば低レベル信号を出力する
ので、NOR回路702の出力信号a(図3(a)参
照)は、反転比較器701の高レベル出力または保護装
置8の高レベル出力で低レベルとなる。
【0052】この低レベル信号aがインバータ703で
反転されて高レベル信号となり、トランジスタQ3を導
通してコンデンサC2を放電させる。従ってトランジス
タQ4は非導通となり、コンデンサC1と抵抗R1との
接続点Kの電位は低レベルとなる。
【0053】従ってサイリスタ制御回路6のトランジス
タQ1は非導通となり、トランジスタQ2は導通とな
り、ブリッジ整流回路3の各サイリスタのゲートには低
レベル信号が供給される。これにより、各サイリスタは
導通せず、ブリッジ整流回路3は整流出力を供給しな
い。即ち、エンジン回転数が設定値以下であるか、また
は保護が必要な状態が検出されたときにはブリッジ整流
回路3は整流出力を供給しないようにされ、これにより
エンジン始動時におけるインバータ回路の不安定動作が
抑制されるとともに過負荷による過電流状態等の、保護
が必要とされる状態が検出された時の出力供給も停止さ
れる。
【0054】次に、エンジン始動後、交流発電機の出力
電圧が徐々に上昇し、定電圧回路5aの入力端の電圧が
高くなり、ツェナーダイオードD1の降伏電圧を越える
と、即ちエンジン回転数が設定値を越えるとツェナーダ
イオードD1は導通し、反転比較器701の反転端子
(−)は高レベルに転じ、反転比較器701の出力は低
レベルとなる。
【0055】このとき保護が必要な状態が検出されてい
なければ、NOR回路702の出力信号aは高レベルに
転じ(図3(a)参照)、インバータ703の出力信号
bは低レベルとなる。従ってトランジスタQ3は非導通
となり、コンデンサC2は抵抗R7を介して充電され
る。この充電によりコンデンサC2の正極側電位は、コ
ンデンサC2の容量及び抵抗R7の抵抗値で決まる時定
数に基づき徐々に上昇する。コンデンサC2の正極側電
位の上昇によりトランジスタQ4が導通するが、このト
ランジスタQ4の導通によりトランジスタQ4のエミッ
タ電位が上昇してトランジスタQ4のベース電位より高
くなるようなことがあればトランジスタQ4は非導通に
転じるので、K点の電位はコンデンサC2の正極側電位
より僅か低い値に常時維持されることになる。従ってK
点の電位は、エンジン回転数が設定値を越えた時点以
降、コンデンサC2の容量及び抵抗R7の抵抗値で決ま
る時定数に基づき徐々に上昇することとなる。
【0056】従って、トランジスタQ1のベース・エミ
ッタ間電圧は徐々に上昇してトランジスタQ1は徐々に
導通し、トランジスタQ2は徐々に非導通となり、ブリ
ッジ整流回路3の各サイリスタに入力するゲート電圧は
徐々に上昇し、徐々に導通角を広げていくことになる。
そして最終的にK点電位が略定電圧供給装置5の正極出
力電位に至り、各サイリスタのゲート電圧は抵抗R1と
抵抗R2との接続点の電位を所定値に維持するための所
定のフィードバック制御入力値に至る。
【0057】斯くして、たとえエンジン始動のとき出力
端子11,12に負荷が接続されたままの状態であって
もブリッジ整流回路3の各サイリスタに急激に電流が突
入することを防止できるものである。それと同時に、ブ
リッジ整流回路3の各サイリスタに入力するゲート電圧
が徐々に上昇するように制御されることにより、平滑回
路4の直流出力はエンジン始動後徐々に上昇し、これに
よりインバータ回路9の各FETに対して急激な電圧変
化が加わることも防止される。こうした防止効果は、エ
ンジン始動時に出力端子11,12に接続されている負
荷が大きい程大きく、特に負荷が短絡状態にある場合に
はサイリスタやFETに対する悪影響の抑制効果が極め
て大きい。
【0058】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、直列接
続されたFETを交互に駆動することにより直流電源回
路の出力をスイッチング制御するスイッチング装置と、
正弦波状の入力信号をその振幅に応じてパルス幅変調し
てPWM信号を出力するパルス幅変調回路と、このパル
ス幅変調回路から出力されるPWM信号をパルストラン
スを介して前記スイッチング装置の前記各FETのゲー
ト端子に供給して前記各FETをスイッチング動作させ
るゲート制御回路と、前記スイッチング装置のスイッチ
ング動作に基づいて正弦波状の交流電力を出力する出力
回路とを有するインバータ装置において、前記ゲート制
御回路は、前記パルストランスの一次側に接続され、入
力する前記PWM信号から低周波成分を除いて前記パル
ストランスの一次側に供給する低周波成分カット用コン
デンサと、前記パルストランスの二次側に接続され、前
記パルス幅変調回路から出力されるPWM信号を復調す
る復調用コンデンサと、前記PWM信号のパルス列に休
止期間を設定する第1のパルス列成形回路と、前記休止
期間よりも長い休止期間を設定する第2のパルス列成形
回路とを備え、前記復調用コンデンサにより復調された
PWM信号に基づいて前記各FETを交互にスイッチン
グ動作させることにより、前記出力回路から正弦波状の
交流電力を出力するように構成すると共に、始動開始か
らの所定時間のみ前記第2のパルス列成形回路から出力
されるパルスに基づいて前記各FETを駆動するように
したので、始動開始時直後におけるインバータ回路を構
成するFETの駆動信号の乱れを許容して交互にオンさ
せつづけるというスイッチング動作の乱れを抑制するこ
とができる。また、通常運転に入った後は、休止区間を
狭めてスイッチング動作によるサージ電圧の発生を抑制
して効率よいインバータ出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るインバータ装置を含むエンジン発
電機の全体構成図である。
【図2】インバータ装置の各部における信号波形のタイ
ムチャートである。
【図3】本考案に係るインバータ装置を構成するパルス
列成形回路における信号波形のタイムチャートである。
【図4】インバータ回路のFET駆動パルスを示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
9 インバータ回路(スイッチング装置) 20 インバータバッファ 26,28 第1のパルス列成形回路 27,29 第2のパルス列成形回路 30 ワンショットマルチバイブレータ C4,C5 低周波成分カット用コンデンサ C6 復調用コンデンサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続されたFETを交互に駆動する
    ことにより直流電源回路の出力をスイッチング制御する
    スイッチング装置と、正弦波状の入力信号をその振幅に
    応じてパルス幅変調してPWM信号を出力するパルス幅
    変調回路と、このパルス幅変調回路から出力されるPW
    M信号をパルストランスを介して前記スイッチング装置
    の前記各FETのゲート端子に供給して前記各FETを
    スイッチング動作させるゲート制御回路と、前記スイッ
    チング装置のスイッチング動作に基づいて正弦波状の交
    流電力を出力する出力回路とを有するインバータ装置に
    おいて、前記ゲート制御回路は、前記パルストランスの
    一次側に接続され、入力する前記PWM信号から低周波
    成分を除いて前記パルストランスの一次側に供給する低
    周波成分カット用コンデンサと、前記パルストランスの
    二次側に接続され、前記パルス幅変調回路から出力され
    るPWM信号を復調する復調用コンデンサと、前記PW
    M信号のパルス列に休止期間を設定する第1のパルス列
    成形回路と、前記休止期間よりも長い休止期間を設定す
    る第2のパルス列成形回路とを備え、前記復調用コンデ
    ンサにより復調されたPWM信号に基づいて前記各FE
    Tを交互にスイッチング動作させることにより、前記出
    力回路から正弦波状の交流電力を出力するように構成す
    ると共に、始動開始からの所定時間のみ前記第2のパル
    ス列成形回路から出力されるパルスに基づいて前記各F
    ETを駆動することを特徴とするインバータ装置。
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