JP2557162B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2557162B2
JP2557162B2 JP4124625A JP12462592A JP2557162B2 JP 2557162 B2 JP2557162 B2 JP 2557162B2 JP 4124625 A JP4124625 A JP 4124625A JP 12462592 A JP12462592 A JP 12462592A JP 2557162 B2 JP2557162 B2 JP 2557162B2
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久雄 矢部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は先端部に固体撮像素子を
含む電子部品を内蔵した内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−103644号公報は、超
音波内視鏡を高周波処置具と併用する際に高周波ノイズ
の影響を軽減するために超音波内視鏡の先端に設けた固
体撮像素子およびプリアンプをシールド部材で包囲する
ことを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、通常の内視鏡
は、内視鏡自体に処置具挿通チャンネルを有している。
一般に処置具挿通チャンネルは、電気絶縁性部材で構成
されているが、先端構成部材への固定部のみは金属など
の導電性部材で作られている。 高周波処置具は、電極を
処置具挿通チャンネルから十分突き出して使用する必要
があるが、術者によっては、引き込んだ状態で通電させ
てしまうことが有り得る。その場合、電極が処置具挿通
チャンネルの導電性部材に触れると処置具挿通チャンネ
ルの導電性部材が電極と同電位になる。 内視鏡は、極力
小径に形成する必要があるという外径的な制約のため処
置具挿通チャンネルの導電性部材とシールド部材との間
に十分な距離を確保することができないので、高周波処
置具の電極が処置具挿通チャンネルの導電性部材に触れ
た状態で高周波通電すると前記シールド部材に大電流が
流れ、内視鏡が高周波ノイズによって大きく乱れたり、
ビデオプロセス回路が誤動作したり、あるいは破壊され
る可能性があった。
【0004】本発明は上記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、内蔵される電子部品およ
び電線接続部の電気的絶縁を確保し、電子部品に電流が
流れてその電子部品を破壊することを防止できる内視鏡
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、内視
鏡の先端部に設けた少なくとも固体撮像素子を含む電子
部品と、ビデオプロセス回路と、前記内視鏡の先端部内
に前記電子部品を包囲して設けられたシールド部材と、
前記内視鏡内に配設され前記電子部品と前記ビデオプロ
セス回路とを接続するとともにシールドを担当する線が
前記シールド部材に接続されたシールド線と、前記内視
鏡の挿入部内に前記シールド部材に近接して配設された
処置具挿通チャンネルと、前記内視鏡の先端部内に設け
られた前記シールド部材および前記シールド線の前記シ
ールド部材との接続部を包囲して前記処置具挿通チャン
ネルから電気的に絶縁する絶縁部材とからなることを特
徴とする内視鏡装置である。
【0006】
【実施例】図1および図2は、本発明の第1の実施例を
示すものである。図2はその内視鏡装置の全体を示し、
同図中1は内視鏡、2は内視鏡制御装置であり、この内
視鏡制御装置2内にはビデオプロセス回路3が内蔵され
ている。また、内視鏡制御装置2外にはビデオプロセス
回路3に接続されたモニタ4が設けられている。
【0007】上記内視鏡1における挿入部5の先端部分
は図1で示すように構成されている。すなわち、この先
端部分は挿入部5の可撓管(図示しない。)の先端に連
結された湾曲管6の先端に連結した先端構成部材7を設
けてなり、この先端構成部材7には後述するように各種
の部材が組み込まれるようになっている。なお、上記先
端構成部材7は金属製でもよいが、合成樹脂あるいはセ
ラミックでもよい。また、湾曲管6は複数の湾曲用駒8
を互いに回動自在に連結してなる芯部材の外周に電気絶
縁性の合成樹脂製の外皮9を被覆してなるものである。
【0008】先端構成部材7の外周面には電気絶縁性の
材料からなる先端カバー11が密に被嵌されている。さ
らに、先端構成部材7には後述する対物観察ユニット1
2が着脱自在に取り付けられている。また、対物観察ユ
ニット12に並んで先端構成部材7には照明レンズ13
が気密的に設けられ、この照明レンズ13の内側には光
学繊維束からなるライトガイド15の先端が連結されて
いる。ライトガイド15の先端部は先端構成部材7を貫
通した状態で、この先端構成部材7に固定されている。
また、照明レンズ13は上記先端カバー11に貫通して
設けた孔16に気密的に嵌め込まれて接着されている
が、その照明レンズ13の外端面は先端カバー11の外
端面よりも内側に深く引っ込んでいる。つまり、先端カ
バー11によって照明レンズ13の周囲に壁17を形成
している。これによって後述する対物レンズ側に直接照
明光が入り込まず、フレアを防止するようになってい
る。
【0009】また、先端構成部材7には先端カバー11
を貫通して外部に突出する送気送水ノズル18が設けら
れ、この送気送水ノズル18には挿入部5内に挿通した
送気送水チューブ19が接続されている。送気送水ノズ
ル18は電気絶縁性材料から形成されている。
【0010】さらに、先端構成部材7には筒状のチャン
ネル先端部材21を嵌挿する孔22が貫通され、チャン
ネル先端部材21の外周にはOリング23を被嵌する周
回溝24が形成されている。つまり、チャンネル先端部
材21は孔22に対してOリング23により気密的に嵌
挿されている。また、チャンネル先端部材21は先端構
成部材7の側壁に螺挿する抜止めねじ25により定位置
に固定されるようになっている。なお、抜止めねじ25
の取付け位置には電気絶縁性のポッテング材30を充填
することにより封止されている。また、チャンネル先端
部材21の開孔26は上記先端カバー11に開口したチ
ャンネル孔27に連通している。さらに、チャンネル先
端部材21には挿入部5内に挿通したチャンネルチュー
ブ28に接続されている。そして、開孔26、チャンネ
ル孔27およびチャンネルチューブ28内により挿通用
チャンネル29を形成し、各種処置具などを挿通できる
ようになっている。
【0011】一方、上記対物観察ユニット12は対物レ
ンズ系33、電子部品としてたとえば固体撮像素子34
とそのフレキシブル基板35、およびフレキシブル基板
35に接続される電線36を少なくとも組み込んだもの
である。上記フレキシブル基板35にはたとえばトラン
ジスタ、コンデンサや抵抗などの電子部品31が取り付
けられている。また、対物レンズ系33は複数のレンズ
37を金属製のレンズ枠38内に気密的に接着固定して
なリ、レンズ枠38の先端には観察用カバーレンズ39
が取付け固定されている。なお、複数のレンズ37と観
察用カバーレンズ39との間にはレンズ枠38の一部に
よって形成する絞り孔40が設けられている。また、レ
ンズ枠38の外周には気密的に接着される電気絶縁性の
レンズ枠カバー41が被嵌されている。このレンズ枠カ
バー41の先端は、上記レンズ枠38の先端よりも、さ
らには先端カバー11の先端面よりも外方に突出してい
る。このレンズ枠カバー41の突出する先端突縁部42
は観察用カバーレンズ39の周囲において突き出し、照
明レンズ13側からの照明光が直接に対物レンズ系33
に入り込むのを阻止し、いわゆるフレアを防止するよう
になっている。観察用カバーレンズ39の周囲とレンズ
枠カバー41の先端部との間は電気絶縁性のポッテング
材43を充填することにより封止されている。したがっ
て、レンズ枠38は外部に露出していない。
【0012】また、このレンズ枠カバー41の外周は上
記先端構成部材7に形成した貫通孔45に密に嵌挿さ
れ、着脱自在に取り付けられるようになっている。すな
わち、レンズ枠カバー41の外周面部にはOリング46
を被嵌する周回溝47が形成されている。つまり、レン
ズ枠カバー41は貫通孔45に対してOリング46によ
り気密的に嵌挿されている。また、レンズ枠カバー41
は先端構成部材7の側壁に螺挿する抜止めねじ48によ
り定位置に固定されるようになっている。なお、抜止め
ねじ48の取付け位置は電気絶縁性のポッテング材49
を充填することにより外部に対して気密的に封止されて
いる。
【0013】一方、上記固体撮像素子34は金属製で筒
状の素子枠51の内部に取り付けられている。この素子
枠51における固体撮像素子取付け部分の外径は上記レ
ンズ枠カバー41の外径より大きい。そして、素子枠5
1の先端部はレンズ枠38の外周に接合されるととも
に、導電性接着剤により接着固定されている。レンズ枠
カバー41はその素子枠51の先端部外周に被嵌されて
いる。
【0014】また、固体撮像素子34に接続されるフレ
シキブル基板35は上記素子枠51の後端にねじ結合さ
れたシールドパイプ52により包囲されている。シール
ドパイプ52は金属製で上記素子枠51に電気的に接続
されている。シールドパイプ52は電線36の接続端部
分を含むように後方に延出している。シールドパイプ5
2の後端には金属製の電線固定部材53が連結され、上
記シールドパイプ52に電気的に導通している。つま
り、レンズ枠38、素子枠51、シールドパイプ52、
電線固定部材53は互いに電気的に導通し、これらによ
り長尺な筒状のシールド部材54を構成している。
【0015】電線固定部材53の後端外周には電線保護
チューブ55が接続されている。そして、電線36はこ
の電線保護チューブ55内を通じて内視鏡1の内部を通
り導かれ、図2で示すようにビデオプロセス回路3に接
続されている。電線36の先端部分は電線固定部材53
内に挿通されるとともに、紐56によりその電線固定部
材53に締結固定されている。なお、電線56はシール
ド線により構成され、そのシールドを担当する線57は
フレキシブル基板35と電線固定部材53に電気的に接
続されている。
【0016】上記シールドパイプ52および電線固定部
材53の各内部には電気絶縁性のポッテング剤58が密
に充填されている。したがって、上記シールドパイプ5
2および電線固定部材53の内部にあるフレキシブル基
板35、電線36およびそれらの接続端部などがその電
気絶縁性のポッテング剤58中に埋め込まれる。
【0017】一方、上記素子枠51およびシールドパイ
プ52の外周には電気絶縁性のチューブ59が密に被嵌
されている。そして、チューブ59の先端は上記レンズ
枠38の後端外周に被嵌されるとともに、紐60により
締結されている。また、チューブ59の後端は電線固定
部材53の外周に被嵌した電線保護チューブ55の外周
に被嵌されるとともに、これらが紐61により締結され
ている。なお、チューブ59の先端部内側で素子枠51
の周部には、ポッテング剤62が充填されている。な
お、上記各ポッテング剤30、43、49、58、62
は、たとえばエポキシ系またはシリコン系の電気絶縁性
接着剤が用いられる。
【0018】しかして、上記構成において、固体撮像素
子34、およびこれに附随するフレキシブル基板35や
その他の電子部品31などからなるの電子部品の電気回
路部分は、レンズ枠38、素子枠51、シールドパイプ
52および電線固定部材53からなるシールド部材54
によって包囲され、シールドされている。したがって、
挿通用チャンネル29を通じて電気メスを挿通して使用
しても上記電気回路は高周波ノイズの影響を受けること
がない。
【0019】また、シールド部材54の外周はそれぞれ
電気絶縁性のレンズ枠カバー41、ポッテング剤43、
チューブ59、電線36自体の絶縁被覆、電線保護チュ
ーブ55によって周囲に対して絶縁されているので、ビ
デオプロセス回路3から、万一、多大な漏れ電流が流れ
込んでも患者が感電することがない。
【0020】また、固体撮像素子34、およびこれに附
随するフレキシブル基板35やその他の電子部品31、
電線36の接続部、および各端子部分は、ポッテング剤
58内に埋め込まれており、完全に密封絶縁されている
ので、前述したように消毒液に長時間、浸漬して挿入部
5内が高湿度になっても、上記電気回路部分に水蒸気が
結露することがない。
【0021】ところで、内視鏡では滅菌のため、エチレ
ンオキサイドガス雰囲気中にさらすが、このとき電子部
品をも劣化させ、ついには破壊してしまう。しかし、こ
の実施例では上述したように対物観察ユニット12内が
気密にシールされており、さらに、シールドパイプ52
の内部はポッテング剤58が充填されているため、エチ
レンオキサイドガスは電子部品には達しない。特に、高
価な固体撮像素子34に達しないので、その破壊を防止
できる。もっとも、実際にはエチレンオキサイドガスは
樹脂中にも若干浸透するが、ポッテング剤58の厚さも
大きく、したがって、固体撮像素子34に達する濃度は
極めて低く、特に問題はない。
【0022】また、シールド部材54を設けたので、高
周波処置具使用時の高周波ノイズを軽減できる。また、
シールド線を構成する電線36のシールドを担当する線
57をシールド部材54に接続したので、ノイズ軽減効
果が大きい。シールド部材54、およびシールド線から
なる電線36のシールド部材54との接合部を包囲する
電気絶縁性のチューブ部材59を設けたので、シールド
部材54および電線36に高周波処置具に起因する大電
流が流れ込むことがない。よって、内視鏡画像への高周
波ノイズを軽減でき、ビデオプロセス回路の誤動作や破
壊を防止することができる。
【0023】また、この実施例ではレンズ枠38をシー
ルド部材54として使用しているので、固体撮像素子3
4から前方のシールド部材54の長さLを充分に取るこ
とができ、しかも、絞り孔40の径Dは上記長さLに比
べて非常に小さい。したがって、レンズ37側から入射
するノイズの遮断性が非常によい。なお、レンズ枠38
をシールド部材54にする場合、工業用内視鏡ではGN
D回路が外部に露出していてもよいので、対物観察ユニ
ット12の電気的絶縁は不要である。
【0024】また、照明レンズ13の周囲は壁17によ
って対物レンズ系33側に直接照明光が入り込まず、フ
レアを防止する。さらに、レンズ枠カバー41の突出す
る先端突縁部42は観察用カバーレンズ39の周囲にお
いて突き出し、照明レンズ13側からの照明光が直接に
対物レンズ系33に入り込むのを阻止し、いわゆるフレ
アを防止するが、この構成は照明レンズ13と観察用カ
バーレンズ39との間にのみ設けてもよい。
【0025】図3は本発明の第2の実施例を示す。この
実施例は、まず、対物観察ユニット12を電気的絶縁材
料からなる先端構成部材7の前方に引き抜けるようにし
たものである。すなわち、レンズ枠カバー41の外径よ
りシールドパイプ絶縁用チューブ59の外径を小さくし
たものである。また、レンズ枠38は素子枠51に対
し、3本の傾き調整ビス70と、3本の芯だしビス71
により支持されている。つまり、上記レンズ枠38は3
本の傾き調整ビス70によりその傾きが調整され、3本
の芯だしビス71により芯だし調整される。なお、レン
ズ枠38と素子枠51とは3本の芯だしビス71により
電気的に導通されている。また、レンズ枠38と3本の
傾き調整ビス70および3本の芯だしビス71との間は
導電性接着剤で導通されている。また、固定撮像素子3
4は固定ビス72により固定される。固定撮像素子34
の足は曲げられ、回路基板73に接続されている。な
お、固体撮像素子34のGNDとレンズ枠38はリード
線77で接続されている。
【0026】また、絶縁用チューブ59はシールドパイ
プ52とレンズ枠カバー41にそれぞれねじ込まれてい
る。さらに、シールド部材54の前端と後端とはそれぞ
れポッテング剤74、76により封止され、そのシール
ド部材54内を気密的に密閉している。そして、この密
閉空間内には水素や酸素の含まれていない、たとえば不
活性ガスが充填されている。なお、この代りに乾燥空気
を充填してもよい。また、素子枠51、シールドパイプ
52および電線固定部材53はそれぞれ導電性接着剤で
接着され、互いに電気的に導通されている。
【0027】さらに、この実施例は照明系としてランプ
ユニット80を先端構成部材7に着脱自在に取り付けた
ものである。ランプユニット80は電気的絶縁性の材料
からなるユニット本体81を先端構成部材7に形成した
貫通孔83に嵌挿し、ユニット本体81は止めねじ84
により締付け固定されている。ユニット本体81の外周
には周回溝85が形成され、この周回溝85にはOリン
グ86が嵌め込まれ、貫通孔83との間の気密性を保よ
うになっている。ユニット本体81の前面部には照明ラ
ンプ87を覆うカバーレンズ88が気密的に取り付けら
れている。照明ランプ87の背面部は電気絶縁性のポッ
テング剤89により封止され、上記照明ランプ87の収
納室90を密封している。また、電線77と照明ランプ
87との接続端部は上記ポッテング剤89内に埋め込ま
れている。なお、78は電線保護チューブである。
【0028】このようにランプユニット80を着脱自在
に取り付けたから照明ランプ、たとえばキセノンランプ
には寿命があるが、交換が必要なとき簡単に交換するこ
とができる。また、上記構成においては後述するように
対物観察ユニット12と同じように前方から引き出せる
ので、その作業が容易である。
【0029】上記構成においてレンズ枠38はそれぞれ
3本の傾き調整ビス70および芯出しビス71によりそ
の傾き調整と芯出しを行なうのでレンズ性能を最大限に
発揮させることができる。
【0030】
【0031】図4は本発明の第3の実施例を示す。この
実施例は側視形内視鏡を構成するものである。先端構成
部材7の外周には筒状の第1の先端カバー91が被嵌さ
れている。また、この第1の先端カバー91の先端には
キャップ状の第2の先端カバー92が連結されている。
第1の先端カバー91は先端構成部材7の外周に対して
気密的に被嵌され、また、第1の先端カバー91と第2
の先端カバー92とも気密的に連結されている。つま
り、先端カバー91と第2の先端カバー92内を気密的
に連設するものであり、その内部に収納室93を形成し
ている。なお、第1の先端カバー91と第2の先端カバ
ー92とは、ともに電気的絶縁性の材料によって形成さ
れている。
【0032】先端構成部材7の先端部には対物観察ユニ
ット12が取付けられている。この対物観察ユニット1
2は側視用プリズム94に対向する対物レンズ系33、
固体撮像素子34、フレキシブル基板35など上記実施
例と同様な部品からなる。そして、レンズ枠38は電気
絶縁性のレンズ枠カバー41を介して上記先端構成部材
7に形成した貫通孔95に嵌挿して固定されている。ま
た、素子枠51は上記レンズ枠38に対して嵌合され、
かつ固定ねじ96により締付け固定されるようになって
いる。また、フレキシブル基板35に接続される電線3
6は先端構成部材7に形成した挿通孔97を通じて挿入
部5の基端側に導かれており、その挿通孔97の後端部
に設けた電線固定部材53に紐98により締結されてい
る。電線固定部材53における挿通孔97の部分はポッ
テング剤99により封止されている。
【0033】一方、第1の先端カバー91の上壁部分は
切欠され、観察用カバーレンズ101と照明レンズ10
2とが設けられ、観察用カバーレンズ101の内側には
上記側視用プリズム94が設置されている。観察用カバ
ーレンズ101はこれを取り付ける先端構成部材7に対
して電気的絶縁性のポッテング剤103により気密的に
シールされている。また、照明レンズ102の内側には
光学繊維束からなるライトガイド104の先端部が湾曲
した状態で固形化されて設けられている。なお、観察用
カバーレンズ101と照明レンズ102との間にはフレ
ア防止用の凸部105が形されている。
【0034】また、上記電気回路部品の周囲は金属性の
シールド板106によって包囲されている。このシール
ド板106は固体撮像素子34のGNDと電気的に接続
されている。さらに、シールド板106はリード線10
7を介してレンズ枠38にも電気的に接続されている。
フレキシブルル基板35もレンズ枠38に対しアースさ
れている。素子枠51の先端には突出部108が形成さ
れ、この突出部108には貫通孔109が穿設されてい
る。
【0035】そして、これを組み立てる場合には上記突
出部108の貫通孔109に治具を係合させて素子枠5
1を前後させることによりピント出しを行なう。また、
素子枠51を回転させることにより方向出しを行なう。
なお、シールド板106は上記ピント出しが終わるまで
は折曲げ部110の部分から上端側は前方へ真直ぐ伸び
てており、ピント出しが終わると、その折曲げ部110
の部分を折り曲げてから固体撮像素子34とレンズ枠3
8に接続する。なお、上記挿通孔97および第2の先端
カバー92の内部空間をポッテング剤で充填してもよ
い。
【0036】また、シールド手段としては第2の先端カ
バー92の内面に金属製の板、導電性接着剤層などを形
成し、これにアース線を接続してもよい。レンズ枠カバ
ー41の先端面に同じように導電層を形成し、これにア
ース線を接続してもよい。
【0037】また、上記構成において電気的絶縁はレン
ズ枠カバー41、各先端カバー91,92で行われてい
るが、レンズ枠38と先端構成部材7とで放電が置きや
すいので、レンズ枠38の後端面に電気的絶縁塗料を塗
布してもよい。さらに、側視用プリズム94を収納する
空間部内壁面にも電気的絶縁塗料を塗布してもよい。ま
た、側視用プリズム94を収納する空間部内に絶縁性ポ
ッテング剤のような充填剤を充填してもよい。この場合
には側視用プリズム94の反射面にアルミ泊などの反射
材料を設けてもよい。側視用プリズム94に換えミラー
を設けてもよい。
【0038】また、先端構成部材7とシールド板106
との間も放電しやすいので、これを防止するためフレキ
シブル基板35に絶縁塗装をしたり、挿通孔97の先端
に近い部分を絶縁塗装し、あるいは第2の先端カバー9
2および挿通孔97内に絶縁剤を充填してもよい。もっ
とも、3kv程度の帯電圧では1mm程度の空気層で充
分なので、レンズ枠カバー41の肉圧を1mm以上にす
ればよい。
【0039】また、封止は先端構成部材7と観察用カバ
ーレンズ101、各先端カバー91,92、電線固定部
材53とポッテング剤99,103によって行われる。
また、第2の先端カバー92と挿通孔45の内部を絶縁
性のポッテング剤を充填してもよい。
【0040】ところで、先端構成部材7と第1の先端カ
バー91とは接着する必要があるが、仮に、第1の先端
カバー91と第2の先端カバー92とが一体であると、
先端構成部材7と第1の先端カバー91との接合面は大
きく長いので、水密の信頼性は非常に低くなる。しか
も、第1の先端カバー91の接着作業は素子枠51その
他の設定をすべて終わってからとなり、やり直しが難し
い。これに対してこの実施例は第1の先端カバー91と
第2の先端カバー92として別体に構成したので、ま
ず、第1の先端カバー91と先端構成部材7をレンズ枠
38、レンズ枠カバー41、シールドパイプ52などが
ない状態で接着できる。したがって、作業性がよい。し
かも、先端構成部材7の先端付近のみが水密になればよ
いのであるが、それは第1の先端カバー91の先端側開
口部に近いので、それのみに作業と注意を集中できる。
この実施例では先端構成部材7の先端周縁に面取りして
この面取り部分の空部に接着剤を入れ、気密性を高める
ようにしてある。
【0041】なお、この実施例では双眼実態顕微鏡など
で接着剤のまわり状態を確認したり硬化後のピンホール
の有無を確認できるので、信頼性が高い。さらに、ピン
ホールが仮にあったときもレンズ枠38、レンズ枠カバ
ー41などがないので、接着剤を足したり第1の先端カ
バー91を壊して新しくやり直したりしやすい。これは
接着部位が先端側開口に近いからである。そして、先端
構成部材7の先端面近傍で第1の先端カバー91と第2
の先端カバー92に分けたので、これらを接着する作業
はやりやすく信頼性も高い。特に、図5で示すように第
1の先端カバー91の先端より先端構成部材7の先端を
前方に突出してもよい。また、第1の先端カバー91の
先端と先端構成部材7の先端との位置が同じでもよい。
【0042】図6は本発明の第4の実施例を示す。この
実施例は第1の実施例のシールドパイプ52の代りに金
属製網管からなるシールド部材121とし、電子部品を
覆うようにしたものであり、電線36を通すシールド部
材121の後端開口部を導電性接着剤122で封止す
る。また、そのシールド部材121には導電接着剤を塗
布する。シールド部材121の内部には電気絶縁性接着
剤123を充填する。さらに、シールド部材121およ
び素子枠51の各外周を電気絶縁性塗料124で覆うも
のである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、内視鏡
の先端部内に少なくとも固体撮像素子を含む電子部品を
包囲してシールド部材を設けたので、高周波処置具使用
時の高周波ノイズを軽減できる。また、シールド線のシ
ールドを担当する線を前記シールド部材に接続したの
で、そのノイズ軽減効果が大きい。さらに、シールド部
材およびシールド線のシールド部材との接合部を包囲す
る電気的絶縁部材を設けたので、シールド部材およびシ
ールド線に高周波処置具に起因する大電流が流れること
がない。よって、内視鏡画像への高周波ノイズを軽減で
き、ビデオプロセス回路の誤動作や破壊を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内視鏡先端部の断面
図。
【図2】同じく本発明の第1の実施例の内視鏡装置の概
略的な構成説明図。
【図3】本発明の第2の実施例の内視鏡先端部の断面
図。
【図4】本発明の第3の実施例の内視鏡先端部の断面
図。
【図5】本発明の第3の実施例の内視鏡先端部の変形例
を示す断面図。
【図6】本発明の第4の実施例の内視鏡先端部の断面
図。
【符号の説明】
1…内視鏡、7…先端構成部材、29…処置具挿通用チ
ャンネル、31…電子部品、34…固体撮像素子、36
…電線、54…シールド部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の先端部に設けた少なくとも固体撮
    像素子を含む電子部品と、 ビデオプロセス回路と、 前記内視鏡の先端部内に前記電子部品を包囲して設けら
    れたシールド部材と、 前記内視鏡内に配設され前記電子部品と前記ビデオプロ
    セス回路とを接続するとともにシールドを担当する線が
    前記シールド部材に接続されたシールド線と、 前記内視鏡の挿入部内に前記シールド部材に近接して配
    設された処置具挿通チャンネルと、 前記内視鏡の先端部内に設けられた前記シールド部材お
    よび前記シールド線の前記シールド部材との接続部を包
    囲して前記処置具挿通チャンネルから電気的に絶縁する
    絶縁部材とからなることを特徴とする内視鏡装置。
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