JP2557100Y2

JP2557100Y2 - 車載用充電式ライト用キャップ

Info

Publication number: JP2557100Y2
Application number: JP11036991U
Authority: JP
Inventors: 正志伴野
Original assignee: アスティ株式会社
Priority date: 1991-12-16
Filing date: 1991-12-16
Publication date: 1997-12-08
Anticipated expiration: 2006-12-16
Also published as: JPH0549493U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、車載用充電式ライト用
キャップに係り、特に、車載用充電式ライトの端子部を
保護するため、及び卓上蛍光灯のような使用形態を可能
にするように工夫したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から各種の車両に搭載される車載用
充電式ライトが知られている。この種の車載用充電式ラ
イトは、例えば、円筒状をなすケースと、このケース内
に装填された充電式電池と、この充電式電池に接続され
た電球と、上記充電式電池に接続されるとともに上記ケ
ースの一端側に突出された端子等から構成されている。
そして、非使用時には、上記端子の部分を、車両のシガ
ーライターソケット内に差し込んでおき、車両を運転す
ることにより充電しておくものである。

【０００３】又、使用する場合には、車載用充電式ライ
トを、シガーライターソケット内より取り外して、スイ
ッチをオンさせることにより点灯させて使用する。使用
目的としては、車内で地図を見たり、或いは、車内或い
は車外の任意の場所を照らすためである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。上記構成の車載用充電式ラ
イトを使用する場合には、既に述べたように、シガーラ
イターソケットより取外すことになる。その際、端子の
部分は露出されたままの状態になるために、端子を車両
の任意の箇所に不用意にぶつけてしまうことがあり、そ
の損傷が懸念されていた。又、非使用時には、端子の反
対側、すなわち、電球が内蔵されている発光部が前面側
に露出されていて、異物をぶつけてこれを損傷させてし
まうようなことも予想される。

【０００５】又、車内で地図等を見る場合に、車載用充
電式ライトを卓上蛍光灯のように使用したい場合があ
る。すなわち、地図を適当な場所に載置しておけば、車
載用充電式ライトが下方を照らすことにより、地図を見
ることができるような使用態様である。しかしながら、
従来の車載用充電式ライトの場合には、シガーライター
ソケットに取付けられた状態では、水平後方を照らすだ
けであり、上記のような使用ができないという問題があ
った。

【０００６】本考案はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、端子部及び発光部の両
方を保護することができるとともに、卓上蛍光灯のよう
な使用形態を可能にする車載用充電式ライト用キャップ
を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願考案による車載用充電式ライト用キャップは、車両
内のシガーライターソケットに差し込まれて充電される
車載用充電式ライトの発光部又は端子部に被冠されるキ
ャップ本体と、上記キャップ本体内に設けられキャップ
本体を車載用充電式ライトの発光部に被冠して使用した
場合に発光される光を任意の方向に反射させて照射する
反射手段と、を具備したことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】まず、車載用充電式ライトをシガーライターソ
ケットより取り外して使用する場合には、車載用充電式
ライトの端子部に本考案のキャップを被冠して、端子部
を保護してその損傷等を防止する。又、車載用充電式ラ
イトをシガーライターソケットに差し込んでいる場合に
は、車載用充電式ライトの発光部に本考案によるキャッ
プを被冠しておく。それによって、発光部の損傷等を防
止する。さらに、その状態で車載用充電式ライトをオン
した場合には、発光される光が反射手段によって任意の
方向、例えば、真下に向かって反射されて照射されるこ
とになり、卓上蛍光灯のような使用が可能となる。

【０００９】

【実施例】以下、図１乃至図９を参照して本考案の一実
施例を説明する。まず、車載用充電式ライト１は、例え
ば、図１に示すような構成になっている。略円筒状をな
すケース３があり、このケース３の長手方向略中間位置
には鍔部５が形成されている。上記ケース３の図中左側
の内部には電球７が内蔵されている。又、ケース３の図
中左端には、レンズ部９が取付けられている。この部分
が発光部である。又、ケース１の図中長手方向中央部に
は充電式電池１１が内蔵されている。

【００１０】ケース３の図中右側には、端子１３が突設
されているとともに、その図中左側には別の端子１４が
配置されていて、これら端子１３、１４によって端子部
を構成している。上記ケース３の図中右側部分を、図５
に示すように、車両１５のシガーライターソケット１７
内に挿入して、端子１３、１４の部分をシガーライター
ソケット１７内の接続部に接続することにより、充電可
能な状態となる。それによって、車両が運転されること
により、充電式電池１１に電気が充電される。ケース３
の外側には、スイッチ１９が取付けられている。このス
イッチ１９はスライド式のオン・オフスイッチである。

【００１１】上記構成をなす車載用充電式ライト１の左
右何れか側には、図２乃至図４に示すような車載用充電
式ライト用キャップ（以下、キャップと略称する）２１
が被冠される。このキャップ２１も、略円筒状をなすも
のであり、その一部は切欠かれていて切欠部２３となっ
ている。この切欠部２３は、キャップ２１を、車載用充
電式ライト１の発光部に被冠した場合に、スイッチ１９
との干渉を避けるために形成されている。

【００１２】キャップ２１の上記切欠部２３の反対側で
あって図中下部にも切欠部２５が形成されていて、この
切欠部２５には透明板体２７が取付けられている。又、
キャップ２１の図中左端の内部には、反射手段としての
反射板２９が内蔵されている。この反射板２９によっ
て、車載用充電式ライト１より発光された光を、図中矢
印Ａで示すように下方に向けて反射させて、上記透明板
体２７を介して下方に照射させるものである。

【００１３】尚、キャップ２１を車載用充電式ライト１
の左右いずれかに被冠させる場合には、両者の嵌め合い
関係によって固定するようにしている。例えば、車載用
充電式ライト１のケース３の鍔部５の両側部分の外径を
若干大きめに形成しておき、その部分とキャップ２１の
内径部との嵌め合いをきつめに設定することにより、固
定するものである。

【００１４】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、非使用時について説明する。この場合には、図５に
示すように、キャップ２１を車載用充電式ライト１の発
光部に被冠させておき、その状態で、端子１３側をシガ
ーライターソケット１７内に差し込んでおく。キャップ
２１と発光部との関係を図８に示す。このようにしてお
くことにより、車両が運転されることにより、充電式電
池１１に電気が充電される。又、キャップ２１によって
車載用充電式ライト１の発光部に異物が衝突してこれを
損傷させることを防止することができる。

【００１５】次に使用時について説明する。まず、卓上
蛍光灯のような使用形態から説明する。これは、図１に
示す状態で、スイッチ１９をオンにすればよい。それに
よって、電球７より発光された光は反射板２９を介して
反射して、透明板体２７を介して下方に照射される。よ
って、透明板体２７の下方位置に、例えば、地図等を載
置しておけば、そのままの状態で地図を見ることができ
る。つまり、マップライトとして機能させるものであ
る。

【００１６】次に、車載用充電式ライト１を、シガーラ
イターソケット１７より取り外して懐中電灯として使用
する場合について説明する。この場合には、車載用充電
式ライト１を、シガーライターソケット１７より取り外
す。そして、図６に示すように、電球７側よりキャップ
２１を取り外して、図７に示すように、端子１３側に被
冠する。キャップ２１と端子部との関係を図９に示す。
後は、キャップ２１側を保持して図に示すような状態で
任意の場所を照らせばよい。

【００１７】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、車載用充電式ライト１をシガ
ーライターソケット１７より取り外して使用する場合
に、車載用充電式ライト１の端子１３側をキャップ２１
によって保護することができる。よって、端子１３が車
両の任意の場所等に不用意に衝突して損傷してしまうこ
とをなくすことができる。又、車載用充電式ライト１
を、シガーライターソケット１７内に取付けて充電して
おく場合に、キャップ２１によって、車載用充電式ライ
ト１の電球７側を保護することもできる。

【００１８】又、車載用充電式ライト１を、シガーライ
ターソケット１７内に取付けたままの状態で、卓上蛍光
灯のような使用形態で使用することができる。これは、
キャップ２１内に反射板２９を内蔵させて、電球７より
発光される光を下方に反射させるように工夫したからで
ある。よって、地図を透明板体２７の下方に載置したま
まで見ることができるようになった。

【００１９】尚、本考案は前記一実施例に限定されるも
のではない。車載用充電式ライトとしては、図示したも
の以外に様々な形状のものがあり、よって、キャップと
しても、それらに対応して適宜形状のものを使用すれば
よい。又、前記一実施例では、反射板を固定としたが、
これを可動式として照射方向を適宜調節できるようにし
てもよい。又、反射手段の構成としては、図示したもの
に限定されない。

【００２０】

【考案の効果】以上詳述したように本考案による車載用
充電式ライト用キャップによると、車載用充電式ライト
をシガーライターソケットより取り外して使用する場合
に、キャップを端子部に被冠した状態で使用することに
より、端子部を保護することができるとともに、車載用
充電式ライトをシガーライターソケットに差し込んだ状
態で、キャップを電球側に被冠しておけば、発光部を保
護することができる。又、車載用充電式ライトをシガー
ライターソケットに差し込んだ状態で使用すれば、反射
手段によって発光される光を適当な方向に反射させて照
射することができるので、卓上蛍光灯のような使用形態
で使用することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
トの側面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
ト用キャップの側面図である。

【図３】本考案の一実施例を示す図で図２のIII-III 矢
視図である。

【図４】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
ト用キャップの上面図である。

【図５】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
ト用キャップを被冠した状態の車載用充電式ライトをシ
ガーライターソケット内に差し込んだ状態を示す斜視図
である。

【図６】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
トより車載用充電式キャップを取り外す状態を示す斜視
図である。

【図７】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
ト用キャップを被冠した状態で車載用充電式ライトを使
用している状態を示す斜視図である。

【図８】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
ト用キャップを発光部に被冠した様子を示す断面図であ
る。

【図９】本考案の一実施例を示す図で車載用充電式ライ
ト用キャップを端子部に被冠した様子を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１車載用充電式ライト７電球（発光部の一部）９レンズ（発光部の一部）１３端子（端子部）１４端子（端子部）２１車載用充電式ライト用キャップ２９反射板（反射手段）

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車両内のシガーライターソケットに差し
込まれて充電される車載用充電式ライトの発光部又は端
子部に被冠されるキャップ本体と、上記キャップ本体内
に設けられキャップ本体を車載用充電式ライトの発光部
に被冠して使用した場合に発光される光を任意の方向に
反射させて照射する反射手段と、を具備したことを特徴
とする車載用充電式ライト用キャップ。