JP2556966Y2 - 写真フィルムパトローネ用容器本体 - Google Patents

写真フィルムパトローネ用容器本体

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JP2556966Y2
JP2556966Y2 JP1989071173U JP7117389U JP2556966Y2 JP 2556966 Y2 JP2556966 Y2 JP 2556966Y2 JP 1989071173 U JP1989071173 U JP 1989071173U JP 7117389 U JP7117389 U JP 7117389U JP 2556966 Y2 JP2556966 Y2 JP 2556966Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は写真フィルムパトローネを収納するプラスチ
ック容器の本体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、写真フィルムパトローネ用容器としては、例え
ば第9図に示すようなものがあった。
第9図はキャップ嵌合方式の容器を示し、この図にお
いて、符号1は写真フィルムパトローネ用容器本体で、
符号2は写真フィルムパトローネ用容器本体1に嵌合す
る写真フィルムパトローネ用容器キャップである。写真
フィルムパトローネ用容器本体1は、底部3と周壁部4
とからなる有底円筒状に形成され、周壁部4の内面上部
には嵌合溝5が形成されている。そして底部3の半球状
凹部の外面に樹脂が注入された樹脂注入部(ゲート部)
Gであり、この樹脂注入部Gには樹脂注入口跡10が突出
して残留している。
また、写真フィルムパトローネ用容器キャップ2は、
嵌合溝5に嵌合する嵌合突部9が形成されている。
その他容器本体の代表的な変形例を本考案人は実願昭
68−158985号、第3図、第4、第5図、第6図、第7図
等に開示した。
以上のような容器本体は、射出成形法により形成され
ており、すなわち樹脂注入部Gから加熱溶融された樹脂
を注入し、冷却固化した後金型より取り出して製造して
いた。
一方、容器本体に用いられる樹脂として、例えばプロ
ピレン単位の含有率が70重量%以上の重合体でメルトフ
ローレート(ASTM D−1238に準拠=JIS K 6758に準拠、
以後MFRと表示)が16〜80g/10分、引張降状点応力が250
kg/cm2以上、曲げ弾性率が10000kg/cm2以上、ノッチ付
アイゾット衝撃強度が2.0kg・cm/cm2以上の樹脂(特開
昭60−163045号公報)、また遮光性物質を含有する樹脂
(実開昭60−163451号公報)、特定のプロピレン樹脂に
滑剤として脂肪酸アミドを含有する樹脂(特開昭61−73
947号公報)、特定のプロピレン樹脂60〜99.9重量%と
ポリエチレン樹脂またはエチレン共重合体樹脂0〜39.9
重量%およびアルミニウム粉末またはアルミニウムペー
スト0.1〜15重量%を含む樹脂(特開昭61−250639号公
報)、およびプロピレン95〜99重量%とエチレン1.5〜
4重量%からなるMFR10〜70g/10分、分子量分布2.5〜5.
5のプロピレン・エチレンランダム共重合体と有機造核
剤とを含む樹脂(特願昭63−158985号)を本考案人は提
案した。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、写真フィルムパトローネ用容器本体を安価
に生産するには、迅速に多量生産できるように、ホット
ランナー方式で多数個取りの金型を用いてハイサイクル
で射出成形していた。
しかし、MFRが10〜60g/10分のポリオレフィン樹脂、
特にα−オレフィンを0.5重量%以上含むプロピレン−
αオレフィン共重合体を用いて12秒以下のハイサイクル
でホットランナー方式の16個取り以上の金型を用いて射
出成形すると、樹脂注入部の冷却パランスにより金型か
らの取り出しの際、第9図中網目状で示した樹脂注入部
近傍Aが抉り取られ、ピンホールが発生したり、ピンホ
ールが発生しないまでも薄肉になり透湿度が大きくなる
等の欠陥を生じ、目視検査による選別を要する等の問題
点があった。
本考案は以上のような問題点を解決し、ホットランナ
ー方式で16個取り以上の金型を用いて12秒以下のハイサ
イクルで射出成形して樹脂注入部近傍Aが抉り取られた
としても、ピンホールが発生せず、かつ透湿度が大きく
ならない写真フィルムパトローネ用容器本体を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決にするための手段〕
本考案は上記目的を達成するためになされたもので、
本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体は、メルト
フローレートが10〜60g/10分のポリオレフィン樹脂70重
量%以上と滑剤と0.01〜1.0重量%の酸化防止剤を含む
ポリオレフィン系樹脂組成物を用いて射出成形した底部
の略中央部分にもうけた樹脂注入部近傍を周辺部より10
%以上厚肉にし、かつ厚肉部の肉厚を0.5〜2.5mmにした
ことを特徴として構成されている。
本考案による容器本体の樹脂注入部近傍を周辺部より
厚肉にするのは、樹脂注入部近傍が抉り取られた場合で
あっても、所定の防湿性を確保できるだけの厚さを維持
するためである。したがって、この目的を達成できるの
であれば、厚肉にするその形状は任意に選定できる。好
ましくはフローマークやウェルドマークを減少できるの
で、半球状、断面楕円状等に突出した形状である。
また、樹脂注入部の周辺部は、通常冷却時間と成形サ
イクルを最も短くして製造コストを安価にするために、
ピンホールの発生を確実に防止できかつ防湿性が確保で
きる最低限の肉厚で形成されているので、厚肉にする厚
さは抉り取られる最長の深さの長さ分だけの厚さに形成
されることが成形サイクル及びコストの点で好ましい。
例えば、厚肉にした樹脂注入部近傍の厚さは、周辺部
より10%以上、好ましくは30%以上、特に好ましくは50
%以上厚く、厚肉部14を含めた肉厚(第2図中のt)が
0.5mm以上、好ましくは0.7mm以上、特に好ましくは1.0m
m以上である。然し容器本体の冷却性と成形サイクルの
点から厚くとも2.5mm以下とする。
樹脂注入部の位置は、樹脂の流動バランスの点及びバ
リやショートショット等の発生を防止するために、底部
の略中央部とする。現在最も多く用いられている有底円
筒状の容器本体の場合には略真円形の底部の略中心付近
に設けることが、樹脂の流れ及びバリやショートショッ
ト等の発生防止の点から必要である。また、樹脂注入口
跡が突出して残ることからこの樹脂注入部は底部表示か
ら0.5〜5mm程度、好ましくは1〜3mm程度凹ませた凹部
に設けることが好ましい。
本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体には従来
用いられている各種樹脂組成物を用いることができる
が、その内ポリスチレン樹脂組成は防湿性悪化、衝撃強
度低下、目付け量増加(樹脂比重が大きいため同一形
状、肉厚でも重量が15%以上増加)によるコストアップ
等の点から好ましくない。またMFRが10g/10分未満のポ
リオレフィン樹脂組成もショートショットやゲート残り
や底ヒケ発生等の品質低下の点及び成形サイクルが長く
なる等の経済性の点から好ましくない。
そこで、本考案ではMFRが10〜60g/10分のポリオレフ
ィン樹脂を70重量%以上含むポリオレフィン系樹脂組成
物を用いる。
容器本体が各種着色物質や各種フィラーを添加して着
色容器本体の場合には、用いられるポリオレフィン樹脂
は、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹
脂、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン、αオレフィ
ン共重合体樹脂(ブロックタイプ、ランダムタイプ
共)、エチレン・αオレフィン共重合体樹脂等が用いら
れ、その合計量が70重量%以上のポリオレフィン樹脂組
成物を用いる。また、容器本体が透明の場合には、フィ
ラー添加樹脂に比較し衝撃強度が低下し、滑性が低下
し、ブロッキングが発生しやすくなり、静電気が発生し
やすく、白化が目立ちやすくなるためポリオレフィン樹
脂の中でもプロピレン−αオレフィンランダム共重合体
樹脂を50重量%以上含むポリプロピレン系樹脂組成物
か、ホモポリプロピレン樹脂にエチレン・αオレフィン
共重合体樹脂をブレンドした樹脂組成か、プロピレン−
αオレフィンブロック共重合体樹脂を50重量%未満にし
たポリプロピレン系樹脂組成を用いることが好ましい。
好ましい樹脂組成は、例えば特開昭60−163045号公
報、特開昭61−73947号公報、実開昭61−182543号公
報、実開昭62−57256号公報、特開昭63−204252号公
報、特開昭64−9445号公報、実願昭63−158985号等で本
考案人が提案した樹脂組成である。特にMFRが20〜45g/1
0分、曲げ弾性率が9000kg/cm2以上、23℃におけるノッ
チ付アイゾット衝撃強度が2.5kg・cm/cm以上、ロックウ
ェル硬度が80R以上のプロピレン・エチレン共重合体樹
脂70重量%以上と滑剤及び/又は界面活性剤の少なくと
も一方又は両方を含むポリプロピレン系樹脂組成を用
い、射出成形方法により製造した写真フィルムパトロー
ネ用容器本体は好ましいものが得られる。さらに前記ポ
リプロピレン系樹脂組成中に有機造核剤及び/又は無機
造核剤の1種以上を添加した写真フィルムパトローネ用
容器本体は、透明度向上、成形サイクル短縮、剛性向上
等の効果が得られるので好ましい。
また、前記ポリプロピレン系樹脂組成中に長期連続射
出成形時のポリプロピレン系樹脂組成物の酸化着色防止
を計るため、各種の酸化防止剤の中から写真フィルムに
悪影響を与えない酸化防止剤を選択し、最低必要量を添
加することも好ましい。
本考案で好ましく用いることのできるプロピレン・エ
チレン共重合体樹脂は、飽和炭化水素溶媒中で四塩化チ
タン(TICl4)とトリエチルアルミニウム(AlEt3)を混
合して得られる複合触媒(チーグラー触媒)による重合
方法や、三塩化チタン(TiCl3)とトリエチルアルミニ
ウム(AlEt3)を組み合わせた複合触媒(ナッタ触媒)
による重合方法で作られる。その他の重合方法としては
スタンダード・オイル法、フィリップス法、サンオイル
法等があり本考案ではいずれの方法で製造したものも用
いることができる。
具体例を商品名で示せば日石ポリプロ(日本石油化
学)、UBEポリプロ(宇部興産)、ショウアロマー(昭
和電工)、住友ノーブレン(住友化学)、チッソポリプ
ロ(チッソ)、三菱ノーブレン(三菱油化)、徳山ポリ
プロ(徳山曹達)、ハイポール(三井石油化学)、三井
ノーブレン(三井東圧化学)等が挙げられる。
本考案で好ましく用いることのできる市販の代表的滑
剤名と特に好ましい脂肪酸アミド系滑剤とシリコン系滑
剤の製造メーカー名を以下に記載する。
(1)シリコン系滑剤; 各種グレードのジメチルポリシロキサン及びその変性
体(信越シリコーン、日本ユニカー、東レシリコーン)
等 (2)オレイン酸アミド系滑剤: アーモスフィリップCP(ライオン・アクゾ)、ニユー
トロン(日本精化)、ニユートロンE−18(日本精
化)、アマイドO(日東化学)、アルフロE−10(日本
油脂)、ダイヤミッドO−200(日本化成)、ダイヤミ
ッドG−200(日本化成)等 (3)エルカ酸アミド系滑剤; アルフローP−10(日本油脂)等 (4)ステアリン酸アミド系滑剤; アルフローS−10(日本油脂)、ニョートロン2(日
本精化)、ダイヤミッド200(日本化成)等 (5)ビス脂肪酸アミド系滑剤; ビスアマイド(日本化成)、ダイヤミッド200ビス
(日本化成)、アーモワックスEBS(ライオンアクゾ)
等 (6)アルキルアミン系滑剤; エレクトロストリッパ−TS−2、エレクトロストリッ
パ−TS−3(花王石鹸)等 (7)炭化水素系滑剤; 流動パラフィン、天然パラフィン、マイクロワック
ス、合成パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカルボン等 (8)脂肪酸系滑剤; 高級脂肪酸(C12以上が好ましい)、オキシ脂肪酸等 (9)エステル系滑剤;脂肪酸の低級アルコールエステ
ル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸のポリグ
リコールエステル、脂肪酸の脂肪アルコールエステル等 (10)アルコール系滑剤; 多価アルコール、ボリグリコール、ボリグリセロール
等 (11)金属石けん; ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナフテン
酸、オレイン酸等の高級脂肪酸とLi、Mg、Ca、Sr、Ba、
Zn、Cd、Al、Sn、Pb等の金属との化合物等がある。
本考案で好ましく用いることができる界面活性剤の代
表例を以下に記載する。
非イオン界面活性剤 ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪族アルコールエーテル、ボリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、ソ
ルビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ペンタエリスリッ
ト、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪
酸アミノ又は脂肪酸アミドのエチレンオキサイド付加
物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、
アルキルナフトールのエチレンオキサイド付加物、多価
アルコールの部分的脂肪酸エステルのエチレンオキサイ
ド付加物、その他特公昭63−26697号公報記載の各種非
イオン帯電防止剤等。
アニオン界面活性剤 リシノレイン酸硫酸エステルソーダ塩、各種脂肪酸金
属塩、リシノレイン酸エステル硫酸エステルソーダ塩、
硫酸化オレイン酸エチルアニリン、オレフィンの硫酸エ
ステル塩類、オレイルアルコール硫酸エステルソーダ
塩、アルキル硫酸エステルエステル塩、脂肪酸エチルス
ルフォン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルナフ
タレンスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸
塩、コハク酸エステルスルフォン酸塩、リン酸エステル
塩等 陽イオン界面活性剤 第1級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニウ
ム塩、ピリジン誘導体等 両性界面活性剤。
カルボン酸誘導体、イミダゾリン誘導体、ペタイン誘
導体等写真フィルムに悪影響を与えず、静電気の発生を
防止する効果もあるの非イオン界面活性剤、の陽イ
オン界面活性剤が好ましい。
このような界面活性剤は0.01〜1.5重量%添加される
ことが必要である。
0.01重量%未満では、ほとんど添加効果を発揮せずブ
レンド経費がかかるだけであり、1.5重量%を越えても
増量効果がなくコストアップになるだけであり、かつ界
面活性剤の種類によっては写真フィルムに悪影響を与え
たり、ブリードアウトして外観を悪くしたり、塵(チ
リ)が付着しやすくなる。透明度も低下する。
本考案で好ましく用いることができる造核剤は、有機
造核剤と無機造核剤がある。有機造核剤、無機造核剤を
添加するのは結晶化速度向上や成形サイクル短縮及び変
形、白粉発生防止や物理特性向上のためのものである。
即ち、樹脂組成の剛性アップと結晶化温度を高くするこ
とにより、冷却時間を短かくしても底ヒケや座屈を発生
しにくくし、成形直後ホッパーやコンテナ等に大量に入
れた場合でも変形しにくくするためである。また、ロッ
クウェル硬度を向上させ、耐磨耗性を大巾に向上させる
ことも可能で高速加工包装工程や空送工程で白粉発生防
止に特に大きな効果を発揮する。
有機造核剤として好ましい代表例を以下に記載する。
ジ−(P−メチルベンジリデン)ソルビトール、ジ−
(2・4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、ジ−
(2・4−ジエチルベンジリデン)ソルビトール、ジ−
(1・3・5−トリメチルベンジリデン)ソルビトー
ル、ジ(ペンタメチルベンジリデン)ソルビトール、1
・3・2・4−ジ(メチルベンジリデン)ソルビトー
ル、1,3−P−エチルベンジリデン−2,4−P−メチルベ
ンジリデン−ソルビトール、1,3−P−メチルベンジリ
デン−2,4−P−エチルベンジリデン−ソルビトール、
1・3−P−メチルベンジリデン−2・4−P−クロロ
ベンジリデンソルビトール、1・3−P−クロロベンジ
リデン−2・4−P−メチルベンジリデンソルビトー
ル、1・3−P−メチルベンジリデン−2・4−P−イ
ソプロピルベンジリデンソルビトール、1・3−P−イ
ソプロピルベンジリデン−2・4−P−メチルベンジリ
デンソルビトール、1・3−P−エチルベンジリデン−
2・4−P−イソプロピルベンジリデンソルビトール、
1・3−P−クロロベンジリデン−2・4−P−イソプ
ロピルベンジリデンソルビトール、1・3・2・4−ジ
(エチルベンジリデン)ソルビトール、1・3・2・4
−ジ(プロピルベンジリデン)ソルビトール、1・3・
2・4−ジ(メトキシベンジリデン)ソルビトール、1
・3・2・4−ジ(エトキシベンジリデン)ソルビトー
ル、1・3・2・4−ジ(P−メチルベンジリデン)ソ
ルビトール、1・3・2・4−ジ(P−クロルベンジリ
デン)ソルビドール、1・3・2・4−ジ(P−メトキ
シベンジリデン)ソルビトール、1・3・2・4−ジ
(アルキルベンジリデン)ソルビトール等 特に、ジベンジリデンソルビトール化合物が好まし
い。
無機造核剤は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、酸化ナトリ
ウム等のアルカリ金属酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素
カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、水酸化カルシウム、
水酸化マグネシウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類
金属水酸化物、炭酸カルシウム、酸化カルシウム等のア
ルカリ土類金属酸化物などである。
有機造核剤は単独で用いても、無機造核剤との併用、
有機造核剤の二種以上を併用することもできる。また、
有機造核剤の表面を各種の脂肪酸、脂肪酸化合物、カッ
プリング剤、界面活性剤等で被覆することが好ましい。
有機造核剤の添加量は0.01〜2.0重量%であることが
好ましい。添加量が0.01重量%未満ではほとんど添加効
果を発揮せずブレンド経費がかかるだけであり、2.0重
量%を越えても増量効果がなくコストアップになるだけ
であり、かつ造核剤の種類によっては写真フィルムに悪
影響を与えたり、金型に付着したり、ブリードアウトし
たり、落下強度を大巾に低下させたりするので好ましく
ない。
有機造核剤をブレンドする方法としては、コンパウン
ド方式やドライブレンド方式やマスターバッチ方式等が
あるが、コンパウンド方式とマスターバッチ方式が好ま
しい。カサが高く飛散しやすいので、そのまま配合する
ことは困難であり、少量の分散剤か湿潤剤を入れて配合
すると良い。分散剤として効果があるものとしては無水
カルボン酸、高級脂肪酸等があり、オレイン酸アミド等
の脂肪酸アミド系滑剤は成形性向上、帯電防止、滑性向
上等の効果もでるので特に好ましい。湿潤剤としてはDO
P、DHP等の可塑剤も使用できる。
また有機造核剤の悪臭を防止するために、カップリン
グ剤を配合使用することが好ましい。代表的なカップリ
ング剤の代表例を以下に記載する。
ビニルシラン系カップリング剤、アクリルシラン系カ
ップリング剤、エポキシシラン系カップリング剤、アミ
ノシラン系カップリング剤、メルカプトシラン系カップ
リング剤、等のシラン系カップリング剤以外にもチタネ
ート系、クロム系、アルミニウム系等の各種カップリン
グ剤等が使用可能である。
このようなカップリング剤は0.01〜2.0重量%添加さ
れることが好ましい。
本考案で好ましく用いることのできる酸化防止剤の例
を以下に記載する。
(イ)フェノール系酸化防止剤 6−t−ブチル−3−メチルフェニール誘導体、2・
6−ジ−t−ブチル−Pクレゾールt−t−ブチルフェ
ノール、2・2′−メチレンビス−(4−エチル−6−
t−ブチルフェノール)、4・4′−ブチリデンビス
(6−t−ブチル−m−クレゾール)、4・4′−チオ
ビス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、4・4−ジ
ヒドロキシジフェニルシクロヘキサン、アルキル化ビス
フェノールスチレン化フェノール、2・6−ジ−tブチ
ル−4−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−
(3′・5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロピネート、2・2′−メチレンビン(4−メ
チル−6−r−ブチルフェノール)、4・4′−チオビ
ス(3−メチル−6−t−ブチルフェニール)、4・
4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、ステアリル−β(3・5−ジ−4−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1・1・
3−トリス(2−メチル−4ヒドロキシ−5−t−ブチ
ルフェニル)ブタン、1・3・5トリメチル−2・4・
6−トリス(3・5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、テトラキス〔メチレン−3(3′・
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート〕メタン等 (ロ)ケトンアミン縮合系酸化防止剤 6−エトキシ−2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリン、2・2・4−トリメチル−1・2−ジ
ヒドロキノリンの重合物、トリメチルジヒドロキノリン
誘導体等 (ハ)アリルアミン系酸化防止剤 フェニル−α−ナフチルアミン、N−フェニル−β−
ナフチルアミン、N−フェニル−N′−イソピロピル−
P−フェニレンジアミン、N・N′−ジフェニル−P−
フェニレンジアミン、N・N′−ジ−β−ナフチル−P
−フェニレンジアミン、N−(3′−ヒドロキシブチリ
デン)−1−ナフチルアミン等 (ニ)イミダゾール系酸化防止剤 2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−メルカプト
ベンゾイミダゾールの亜鉛塩、2−メルカプトメチルベ
ンゾイミダゾール等 (ホ)ホスファイト系酸化防止剤 アルキル化アリルホスファイト、ジフェニルイソデシ
ルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファ
イト、亜リン酸ソーダ、トリノニルスェニルフォスファ
イト、トリフェニルフォスファイト等 (ヘ)チオ尿素系酸化防止剤 チオ尿素誘導体、1・3−ビス(ジメチルアミノプロ
ピル)−2−チオ尿素等 (ト)その他空気酸化に有用な酸化防止剤 チオジプロピオン酸ジラウリル等 (チ)硫黄系酸化防止剤 ジラウリルチオジプロピオネート、シミリスチルチオ
ジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオ
ネート、ジステアリルチオジプロピオネート等 次に、代表的な市販の酸化防止剤商品名を以下に記載
する。
(1)フェノール系酸化防止剤; SUMILIZER BHT(住友)、IRGANOX 1076(チバガイギ
ー)、MARK AO−50(アデカ・アーガス)、SUMI−LIZER
BP−76(住友)、TOMINOX SS(吉富)、IRGANOX 565
(チバガイギー)、IONOX WSP(ICI)、SANTONOX(Mons
anto)、SUMILIZER WX R(住友)、ANTAGECRY−STAL
(川口)、IRGANOX 1035(チバガイギー)、ANT−AGE W
−400(川口)、NOCLIZER NS−6(大内新興)、I−RG
ANOX 1425 WL(チバガイギー)、MARK AO−80(アデカ
・アーガス)、SUMILIZER GA−80(住友)、TOP−ANOL
CA(ICI)、MARK AO−30(アデカ・アーガス)、MARKAO
−20(アデカ・アーガス)、IRGANOX 3114(チバガイギ
ー)、MARK AO−330(アデカ・アーガス)、IRGANOX 13
30(チバガイギー)、CYANOX 1790(ACC)、IRGANOX 10
10(チバガイギー)、MARK AO−60(アデカ・アーガ
ス)、SUMILIZER BP−101(住友)、TOMI−NOX TT(吉
富)等 (2)燐系酸化防止剤; IRGAFOS 168(チバガイギー)、MARK 2112(アデカ・
アーガス)、WESTON 618(ボルグワーナー)、MARK PEP
−8(アデカ・アーガス)、ULTRANOX 626(ボルグ・ワ
ーナー)、MARK PEP−24G(アデカ・アーガス)、MARK
PEP−36(アデカ・アーガス)、HCA(三光)等 (3)チオエーテル系酸化防止剤; DLTDP“YOSNITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPL(住
友)、ANTIOX L(日油)、DMTD“YOSHITOMI"(吉富)、
SUMILIZER TPM(住友)、ANTIOX M(日油)、D−STP
“YOSHITOMI"(吉富)、SUMILIZER TPS(住友)、ANTIO
X S(日油)、SEENOX 412S(シプロ)、MARK AO−412S
(アデカ・アーガス)、SUMILIZER TP−D(住友)、MA
RK AO−23(アデカ・アーガス)、SANDSTAB P−EPQ(サ
ンド)、IRGAFOS P−EPQ FF(チバガイギー)、IR−GAN
OX 1222(チバガイギー)、MARK 329K(アデカ・アーガ
ス)、WES TON399(ボルグ・ワーナー)、MARK 260(ア
デカ・アーガス)、MARK 522A(アデカ・アーガス)等 (4)金属不活性化剤 NAUGARD XL−1(ユニロイヤル)、NARK CDA−1(ア
デカ・アーガス)、MARK CDA−6(アデカ・アーガ
ス)、LRGANOX MD−1024(チバガイギー)、CUNOX(三
井東圧)等 このような酸化防止剤は0.01〜1.0重量%添加される
ことが必要である。0.01重量%未満ではほとんど添加効
果を発揮せずブレンド経費がかかるだけであり、1.0重
量%を越えても増量効果がなくコストアップになるだけ
であり、かつ酸化防止剤の種類によっては、写真フィル
ムに悪影響を与えるので好ましくない。
写真フィルムパトローネ用容器本体に色彩を施す場合
に用いる着色物質の例を以下に示す。
(1)無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、
酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモ
ン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、
酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊維 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマ
イト、ドーソナイト D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガ
ラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カル
シウム、モンモリロナイト、ベントナイト F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、
炭素中空球 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、錫粉、ステンレス粉、パ
ール顔料、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ポロン繊
維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウム、チ
タン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウ
ム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、アルミニウ
ムペースト、タルク (2)有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、穀繊維(アーモ
ンド、ピーナッツ、モミ穀など)、着色した各種の繊維
例えば木綿、ジュート、紙細片、セロハン片、ナイロン
繊維、ポリプロピレン繊維、デンプン、芳香族ポリアミ
ド繊維 これらの着色物質の中では、不透明化する無機化合物
が好ましく、特に、耐熱性、耐光性が優れ比較的不活性
な物質である、光吸収性のカーボンブラックと窒化チタ
ンとグラファイト及び光反射性のアルミニウム粉末やア
ルミニウムペーストや炭酸カルシウムや酸化チタンが好
ましい。
本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体には、前
述以外の各種の添加剤を必要に応じて必要量添加するこ
とができる。添加剤の代表例を以下に記載するが本考案
はこれに限定されるものではなく写真フィルムに悪影響
を与えない公知のあらゆる物の中から選択できる。
(添加剤種類) (代表例) (1)可塑剤;フタル酸エステル、グリコールエステ ル、脂肪酸エステル、リン酸エステル等 (2)安定剤;鉛系、カドミウム系、亜鉛系、アルカリ 土類金属系、有機スズ系等 (3)難燃剤;燐酸エステル、ハロゲン化燐酸エステ ル、ハロゲン化物、無機物、含燐ポリオ ール等 (4)充填剤;アルミナ、カオリン、クレー、炭酸カル シウム、マイカ、タルク、酸化チタン、 シリカ等 (5)補強剤;ガラスロービング、金属繊維、ガラス繊 維、ガラスミルドファイバー等 (6)加硫剤;加硫促進剤、促進助剤等 (7)劣化防止剤;紫外線吸収剤、金属不活性化剤、過 酸化物分解剤等 (8)各種の熱可塑性樹脂、エラストマー、ゴム等、特
にポリオレフィン熱可塑性樹脂が好ましい。
本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体を射出成
形するには、従来公知の一重積金型を用いる方法の外に
種々の方法を用いることができる。例えばインジェクシ
ョンブロー成形方法のように2つの方法を合わせた方法
や、金型内真空射出成形方法やスタックモールド(2重
積金型)等の多段金型を用いる効率的な射出成形方法を
用いることができる。中でもホットランナー方式のキャ
ビティー数が24ヶ以上の金型を用い、クローズドシステ
ムの成形機を用いた射出成形方法か好ましい。
本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体は、例え
ば前記実願昭63−158985号公報、特開昭63−193142号公
報、特開昭64−9445号公報、特願平1−2135号公報で開
示した容器等の他、写真フィルムパトローネを収納しう
るものであればとくに限定されるものではないが、容器
キャップとの嵌合密封を十分に確保でき、かつ容器キャ
ップの着脱が容易なものがよい。
本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体は、写真
フィルムパトローネ用の他、例えば食料品や医薬品や人
形や小物及び少量のサンプル等の密封収納のための容器
にも好適に用いられる。さらに本考案の写真フィルムパ
トローネ用容器本体と容器本体より剛性の小さい各種ポ
リエチレン樹脂を用いて成形した容器キャップと組み合
せ、多少寸法や形状を変更したり又は写真フィルムパト
ローネ用容器の寸法形状のままで種子や小形や小物、少
量サンプル等の収納密封容器として利用することができ
る。さらに容量を示す目盛りを印刷したり、絵や文字を
印刷したり、収縮スィルムで包装した密封容器として各
種の用途に用いてもよい。
〔作用〕
本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体では、樹
脂注入部近傍の周辺部より厚肉にされた部分が樹脂注入
部近傍が抉り取られたときであっても、十分な防湿性を
得るだけの厚さを確保する。
〔実施例〕
本考案による写真フィルムパトローネ用容器本体の実
施例を第1図及び第2図に基づいて説明する。
第1図は容器本体の縦断面図、第2図は第1図中a部
の拡大図である。
これらの図に示す実施例は、容器本体1の底部3の中
央部が半球状に内部に突出し、その外側の半球状の凹部
13に樹脂注入部Gが形成されたキャップ嵌合方式の容器
本体である。そして、樹脂注入部Gに対応する底部3の
内面に略半球状の厚肉部14が形成されている。
以上のような構成の容器本体では第2図中網目で示す
樹脂注入部近傍Aが抉り取られたとしても、厚肉部14に
より底部3の内外面の距離(肉厚)は防湿性を十分に確
保可能な長さt′となっている。
第3図は他の実施例の縦断面図、第4図は第3図中a
部の拡大図である。
第3図に示す実施例は、容器本体1の底部3の中央部
が階段円柱状に内部に突出し、その外側の階段状凹部15
に樹脂注入部Gが形成されたキャップ被嵌方式の容器本
体である。そして、樹脂注入部Gに対応する底部3内面
の階段円柱状上面に略半球状の厚肉部14が形成されてい
る。
第5図から第8図は他の実施例の部分拡大図である。
第5図に示す実施例は、容器本体1の底部3の中央部
が半球状に内部に突出し、その外側の半球状の凹部13に
樹脂注入部Gが形成された容器本体である。そして樹脂
注入部Gは、半球状の凹部13の略中央に半球状に突出し
ている厚肉部14の先端部分に形成されている。
第6図に示す実施例は、容器本体1の底部3の中央部
が半球状に内部に突出し、その外側の半球状の凹部13の
略中央に樹脂注入部Gが形成された容器本体である。そ
して、凹部13に対応する内面において中央が最も厚くな
るような断面三ヶ月状の厚肉部14が形成されている。
第7図に示す実施例は、樹脂注入部Gが、容器本体1
のフラットな底部3の略中央に形成された容器本体であ
る。そして、樹脂注入部Gに対応する内面に半球状に突
出した厚肉部14が形成されている。
第8図に示す実施例は、樹脂注入部Gが、容器本体1
のフラットな底部3の略中央に形成された容器本体であ
る。そして、樹脂注入部Gに対応する内面において中央
が最も厚くなるような断面弓形の厚肉部14が形成されて
いる。
本考案品I 本考案品Iは第1図に示す実施例と同一の形状で、寸
法は以下の通りである。
t=0.8mm、b=51mm、c=31mmφ、d=1mm、φ=6m
m、γ=0.5mm、e=1mm、f=1.7mm、g=2mm、h=1m
m、R1=1.5mm、R2=1.7mm、R3=4mm、R4=0.5mm、R5
1.5mm、R6=6mm。
使用樹脂はMFR(ASTM D−1238)が40g/10分、密度(A
STM D−790)が12500kg/cm2、23℃のノッチ付アイゾッ
ト衝撃強度(ASTM D−256)が4.3kg・cm/cm、ロックウ
ェル硬度(ASTM D−785 シート厚3.2mmで測定)が92R、
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ法で測定し
た値の分子量分布 が5.1のエチレン含有量が3重量%よりなるプロピレン
・エチレンランダム共重合体樹脂99.4重量%に、滑剤と
してオレイン酸アミドを0.2重量%、フェノール系酸化
防止剤を0.1重量%、ノニオン系界面活性剤(花王製エ
レクトロストリッパーTS−3)を0.1重量%と有機造核
剤として1・3,2・4−ジ(メチルベンジリデン)ソル
ビトールを0.2重量%含むプロピレン・エチレンランダ
ム共重合体系のポリプロピレン樹脂組成物を用い、住友
重機(株)製型絞圧150tのクローズドシステムの射出成
形機(商品名サイキャップ)を用いてホットランナー方
式、24ヶ取り金型を用いて射出成形により作成した。
得られた容器本体にチューブラー高圧重合法の分岐状
低密度ホモポリエチレン樹脂製の容器キャップで嵌合密
封した容器の40℃90%RH条件中の24時間後の透湿度は1.
5mgであった。この値は従来品の厚肉部を設けない容器
本体を用いた時の透湿度3.8mgに比較して大巾に少なか
った。さらにフローマーク及びウェルドマークも従来品
に比較して良好になった。さらに樹脂注入部近傍が冷却
不足になって抉り取られても厚肉部によりピンホールの
発生が皆無になり確実に防湿性を確保できるようになっ
た。
〔考案の効果〕
本考案は射出成形に際し、樹脂注入部近傍が抉り取ら
れた場合であっても、厚肉部によりピンホールが発生す
ることがなく、かつ防湿性も十分に確保できる。したが
ってクローズドシステムの成形機を用いホットランナー
方式の金型を用いた射出成形方式の成形サイクルを早め
ることができるようになり、良質な写真フィルムパトロ
ーネ用容器本体を安価に生産できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の写真フィルムパトローネ用容器本体の
一実施例の縦断面図と容器キャップの縦断面図、第2図
は第1図中a部の拡大断面図、第3図は本考案の写真フ
ィルムパトローネ用容器本体の他の実施例の縦断面図と
容器キャップの縦断面図、第4図は第3図中a部の拡大
断面図、第5図から第8図はそれぞれ他の実施例の樹脂
注入部近傍の拡大断面図、第9図は従来例の代表的容器
本体と容器キャップ縦断面図である。 1…写真フィルムパトローネ用容器本体 2…写真フィルムパトローネ用容器キャップ 14…厚肉部 A…樹脂注入部近傍の抉り取られる部分 G…樹脂注入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 580 G03C 3/00 580A 590 590H

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトフローレートが10〜60g/10分のポリ
    オレフィン樹脂70重量%以上と滑剤と0.01〜1.0重量%
    の酸化防止剤を含むポリオレフィン系樹脂組成物を用い
    て射出成形した底部の略中央部分にもうけた樹脂注入部
    近傍を周辺部より10%以上厚肉にし、かつ厚肉部の肉厚
    を0.5〜2.5mmにしたことを特徴とする写真フィルムパト
    ローネ用容器本体
  2. 【請求項2】該滑剤が脂肪酸アミド系滑剤である実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の写真フィルムパトローネ
    用容器本体
  3. 【請求項3】ポリオレフィン系樹脂組成物に有機造核剤
    0.01〜2.0重量%とカップリング剤0.01〜2.0重量%を含
    むものである実用新案登録請求の範囲第1項記載の写真
    フィルムパトローネ用容器本体
  4. 【請求項4】射出成形がクローズドシステムの射出成形
    機とホットランナー方式のキャビティー数が24ヶ以上の
    金型である実用新案登録請求の範囲第1項記載の写真フ
    ィルムパトローネ用容器本体
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60163451A (ja) * 1984-02-03 1985-08-26 Seiko Epson Corp 出力保護回路

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