JP2556913B2 - ラジアルタイヤ - Google Patents
ラジアルタイヤInfo
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- JP2556913B2 JP2556913B2 JP1312446A JP31244689A JP2556913B2 JP 2556913 B2 JP2556913 B2 JP 2556913B2 JP 1312446 A JP1312446 A JP 1312446A JP 31244689 A JP31244689 A JP 31244689A JP 2556913 B2 JP2556913 B2 JP 2556913B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、操縦安定性能を向上させたラジアルタイヤ
に関する。
に関する。
近年、カーカスコードをラジアル方向に配列し、金属
コードからなるベルト層を配したラジアルタイヤが、そ
の優れた耐久性能、操縦安定性、耐摩耗性能等の点から
多用され、又車両、とくに乗用車の動力性能の増大に伴
いこれらの性能のうち、とくに操縦安定性能について一
層の向上が求められている。
コードからなるベルト層を配したラジアルタイヤが、そ
の優れた耐久性能、操縦安定性、耐摩耗性能等の点から
多用され、又車両、とくに乗用車の動力性能の増大に伴
いこれらの性能のうち、とくに操縦安定性能について一
層の向上が求められている。
２枚の金属コードからなるベルトプライからなるベル
トを有する最も一般的な構造の乗用車用ラジアルタイヤ
において、このベルトは、ラジアルタイヤの周方向剛性
を高めかつタイヤ転動中の接地面の動きを減少させるこ
とを意図して用いられており、従ってベルトのタイヤ軸
方向巾は接地面をほぼ覆う程度に設定される。
トを有する最も一般的な構造の乗用車用ラジアルタイヤ
において、このベルトは、ラジアルタイヤの周方向剛性
を高めかつタイヤ転動中の接地面の動きを減少させるこ
とを意図して用いられており、従ってベルトのタイヤ軸
方向巾は接地面をほぼ覆う程度に設定される。
例えば従来のタイヤは、第２図に示すように、カーカ
ス層に最も近くに配置された内のベルトプライＡのタイ
ヤ軸方向に測定した巾Waは、その外側のベルトプライＢ
の巾Wbよりも広く設定することによって、第３図に示す
ように両方の巾を同一とし端部ａ、ｂを一致させたとき
のタイヤ変形時の歪みの該端部ａ、ｂへの応力集中、こ
こを起点とする損傷、いわゆるベルトエッジルーズ（以
下「BEL」という）を防ぎ構造耐久性能の低下を防止す
るためである。しかしながら、このような従来タイヤで
はBELを防止するのには役立つとはいえ、近年、望まれ
ている前記操縦安定性能を充足しうるものではなかっ
た。
ス層に最も近くに配置された内のベルトプライＡのタイ
ヤ軸方向に測定した巾Waは、その外側のベルトプライＢ
の巾Wbよりも広く設定することによって、第３図に示す
ように両方の巾を同一とし端部ａ、ｂを一致させたとき
のタイヤ変形時の歪みの該端部ａ、ｂへの応力集中、こ
こを起点とする損傷、いわゆるベルトエッジルーズ（以
下「BEL」という）を防ぎ構造耐久性能の低下を防止す
るためである。しかしながら、このような従来タイヤで
はBELを防止するのには役立つとはいえ、近年、望まれ
ている前記操縦安定性能を充足しうるものではなかっ
た。
本発明は、ラジアルタイヤの他の性能、特に構造耐久
性能を損なうことなく、操縦安定性能を向上しうるラジ
アルタイヤの提供を目的としている。
性能を損なうことなく、操縦安定性能を向上しうるラジ
アルタイヤの提供を目的としている。
本発明は、トレッド部からサイドウオール部をへてビ
ード部のビードコアの廻りをタイヤの内側から外側にか
けて巻き上げられ実質的にラジアル方向に配列されたカ
ーカスコードからなるカーカス層と、該カーカス層のタ
イヤ半径方向外側かつトレッド部内側に配されるととも
に金属コードを用いたカットプライによって形成された
２枚のベルトプライからなるベルト層と、該ベルト層の
タイヤ半径方向外側に配され、かつベルト層の全巾を覆
うとともに有機繊維コードをタイヤ周方向に平行に配列
した補強層とを具える一方、該ベルトプライにおいて前
記カーカス層に近い内のベルトプライの軸方向の巾より
も、該内のベルトプライに接してそのトレッド側に位置
し、接地面に近い外のベルトプライの軸方向の巾の方が
大であり、しかもこの軸方向の巾の相違により内外のベ
ルトプライの端部間がなす段差と前記カーカスとの間
に、硬度が60〜90度のクッションゴムを介在させたこと
を特徴とするラジアルタイヤである。
ード部のビードコアの廻りをタイヤの内側から外側にか
けて巻き上げられ実質的にラジアル方向に配列されたカ
ーカスコードからなるカーカス層と、該カーカス層のタ
イヤ半径方向外側かつトレッド部内側に配されるととも
に金属コードを用いたカットプライによって形成された
２枚のベルトプライからなるベルト層と、該ベルト層の
タイヤ半径方向外側に配され、かつベルト層の全巾を覆
うとともに有機繊維コードをタイヤ周方向に平行に配列
した補強層とを具える一方、該ベルトプライにおいて前
記カーカス層に近い内のベルトプライの軸方向の巾より
も、該内のベルトプライに接してそのトレッド側に位置
し、接地面に近い外のベルトプライの軸方向の巾の方が
大であり、しかもこの軸方向の巾の相違により内外のベ
ルトプライの端部間がなす段差と前記カーカスとの間
に、硬度が60〜90度のクッションゴムを介在させたこと
を特徴とするラジアルタイヤである。
〔作用〕 接地面により近い位置のベルトプライの巾を増加する
ことにより、コーナリングパワーを高め、その結果操縦
安定性能を向上させることが可能となる。
ことにより、コーナリングパワーを高め、その結果操縦
安定性能を向上させることが可能となる。
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第１図においてラジアルタイヤ１は、トレッド部２か
らサイドウオール部３をへてビード部４のビードコア５
の廻りをタイヤの内側から外側にかけて巻き上げられか
つラジアル方向に配列されたカーカスコードからなるカ
ーカス６を有する。該カーカスコードとして、ポリエス
テル、ナイロン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード
又は金属コードを用いうる。
らサイドウオール部３をへてビード部４のビードコア５
の廻りをタイヤの内側から外側にかけて巻き上げられか
つラジアル方向に配列されたカーカスコードからなるカ
ーカス６を有する。該カーカスコードとして、ポリエス
テル、ナイロン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード
又は金属コードを用いうる。
カーカス６のタイヤ半径方向外側かつトレッド部２の
内側には、平行に配列された金属コードからなりかつ図
１に示す如くタイヤ軸方向両縁部をフォールドするので
はなくカットしたカットプライからなる内のベルトプラ
イ7i、外のベルトプライが内外に重ねて配置している。
カーカス層６に最も近くに配置される内のベルトプライ
7i及び該プライ7iに接しトレッド側に配置される外のベ
ルトプライ7oの夫々のタイヤ軸方向に測定したとのタイ
ヤ軸方向の巾Wi、Woは、Wi＜Woとする。従って、内外の
ベルトプライ7i、7oの端部ａ、ｂ間には巾Wiと巾Woの差
の半分の段差８が生じる。この段差８は２〜10mmの範囲
にある。2mm未満では第３図で示す構造と同じく、ベル
トの端部ａ、ｂでの歪の集中を引起こし耐BEL性能が低
下する。又10mmを越えると、プライ１枚からなる領域が
大きくなりすぎ、ベルト７の効果が減少する。
内側には、平行に配列された金属コードからなりかつ図
１に示す如くタイヤ軸方向両縁部をフォールドするので
はなくカットしたカットプライからなる内のベルトプラ
イ7i、外のベルトプライが内外に重ねて配置している。
カーカス層６に最も近くに配置される内のベルトプライ
7i及び該プライ7iに接しトレッド側に配置される外のベ
ルトプライ7oの夫々のタイヤ軸方向に測定したとのタイ
ヤ軸方向の巾Wi、Woは、Wi＜Woとする。従って、内外の
ベルトプライ7i、7oの端部ａ、ｂ間には巾Wiと巾Woの差
の半分の段差８が生じる。この段差８は２〜10mmの範囲
にある。2mm未満では第３図で示す構造と同じく、ベル
トの端部ａ、ｂでの歪の集中を引起こし耐BEL性能が低
下する。又10mmを越えると、プライ１枚からなる領域が
大きくなりすぎ、ベルト７の効果が減少する。
さらに巾Woは接地巾Wgの90〜125％の範囲に設定され
ることが好ましい。90％未満では、プライ7oによる操縦
安定性能の向上が充分ではなく、又125％を越えると歪
の大きい領域にベルト端部ａが位置し、耐BEL性能が低
下する。
ることが好ましい。90％未満では、プライ7oによる操縦
安定性能の向上が充分ではなく、又125％を越えると歪
の大きい領域にベルト端部ａが位置し、耐BEL性能が低
下する。
段差８とカーカス６との間の空隙は、クッションゴム
９で埋められる。クッションゴム９は、ベルトプライ7o
のタイヤ転動中の歪みを緩和するため、一定の硬度、例
えば60〜90°程度の硬度とする。
９で埋められる。クッションゴム９は、ベルトプライ7o
のタイヤ転動中の歪みを緩和するため、一定の硬度、例
えば60〜90°程度の硬度とする。
本例ではベルト層７のトレッド側に補強層10、11を具
える。補強層10はベルトプライ7oの巾Woと同一巾を有
し、ベルト層７を全て覆う。補強層11はベルト層７のシ
ョルダー部のみを覆いかつ端部はベルト層７と一致す
る。該補強層10、11は有機繊維コードをタイヤ周方向に
平行に配列したものからなる。従ってこの補強層10、11
は、コードが周方向に配されているためベルトプライ7o
の端部の半径方向外向きの変形を効 果的に抑制し、端部を起点とする損傷を防ぐ。又補強層
10、11はベルト層７をフォールド状に包むものではな
く、従ってベルト層７の半径方向内向きの変形は比較的
容易となる。その結果、補強層10、11の端部がベルト層
７の端部と一致することと相まって、ベルト層７の剥離
とそれに連なるサイドウォール部との間の剛性段差を減
じ、端部における損傷を防ぐ。
える。補強層10はベルトプライ7oの巾Woと同一巾を有
し、ベルト層７を全て覆う。補強層11はベルト層７のシ
ョルダー部のみを覆いかつ端部はベルト層７と一致す
る。該補強層10、11は有機繊維コードをタイヤ周方向に
平行に配列したものからなる。従ってこの補強層10、11
は、コードが周方向に配されているためベルトプライ7o
の端部の半径方向外向きの変形を効 果的に抑制し、端部を起点とする損傷を防ぐ。又補強層
10、11はベルト層７をフォールド状に包むものではな
く、従ってベルト層７の半径方向内向きの変形は比較的
容易となる。その結果、補強層10、11の端部がベルト層
７の端部と一致することと相まって、ベルト層７の剥離
とそれに連なるサイドウォール部との間の剛性段差を減
じ、端部における損傷を防ぐ。
タイヤサイズ185/70HR14のラジアルタイヤを第１表の
仕様により試作し、同表に示す比較例とともに試験し
た。
仕様により試作し、同表に示す比較例とともに試験し
た。
第１表下欄に示すように本発明のタイヤは、いずれも
同一ベルト角度のタイヤに比べてCPの向上、操縦安定性
能の改善がみられた。
同一ベルト角度のタイヤに比べてCPの向上、操縦安定性
能の改善がみられた。
ラジアルタイヤ本来の性能を損なうことなく、操縦安
定性能の一層の向上が可能になった。
定性能の一層の向上が可能になった。
第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２〜３図は
従来のタイヤの断面図である。 １…タイヤ、２…トレッド部、３…サイドウオール部、
４…ビード部、５…ビードコア、６…カーカス、７…ベ
ルト層、８…段差、９…クッションゴム、10、11…補強
層。
従来のタイヤの断面図である。 １…タイヤ、２…トレッド部、３…サイドウオール部、
４…ビード部、５…ビードコア、６…カーカス、７…ベ
ルト層、８…段差、９…クッションゴム、10、11…補強
層。
Claims (2)
- 【請求項１】トレッド部からサイドウオール部をへてビ
ード部のビードコアの廻りをタイヤの内側から外側にか
けて巻き上げられ実質的にラジアル方向に配列されたカ
ーカスコードからなるカーカス層と、該カーカス層のタ
イヤ半径方向外側かつトレッド部内側に配されるととも
に金属コードを用いたカットプライによって形成された
２枚のベルトプライからなるベルト層と、該ベルト層の
タイヤ半径方向外側に配され、かつベルト層の全巾を覆
うとともに有機繊維コードをタイヤ周方向に平行に配列
した補強層とを具える一方、該ベルトプライにおいて前
記カーカス層に近い内のベルトプライの軸方向の巾より
も、該内のベルトプライに接してそのトレッド側に位置
し、接地面に近い外のベルトプライの軸方向の巾の方が
大であり、しかもこの軸方向の巾の相違により内外のベ
ルトプライの端部間がなす段差と前記カーカスとの間
に、硬度が60〜90度のクッションゴムを介在させたこと
を特徴とするラジアルタイヤ。 - 【請求項２】前記内のベルトプライの軸方向の巾は、外
のベルトプライの軸方向の巾よりも4.0〜20.0mm狭く、
かつ外のベルトプライの巾が接地巾の90〜125％である
とともに、前記補強層は、外のベルトプライの巾と同一
巾としたことを特徴とする請求項１記載のラジアルタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1312446A JP2556913B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1312446A JP2556913B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | ラジアルタイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03169714A JPH03169714A (ja) | 1991-07-23 |
| JP2556913B2 true JP2556913B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=18029295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1312446A Expired - Fee Related JP2556913B2 (ja) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2556913B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5989204A (ja) * | 1982-11-11 | 1984-05-23 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ラジアルタイヤ |
| JPS59117502U (ja) * | 1983-01-31 | 1984-08-08 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りラジアルタイヤ |
| JPS60174304A (ja) * | 1984-02-16 | 1985-09-07 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ラジアルタイヤ |
| JPS6147721A (ja) * | 1984-08-15 | 1986-03-08 | Toyobo Co Ltd | ポリウレタン樹脂の製造法 |
| JPS63103705A (ja) * | 1986-10-22 | 1988-05-09 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
-
1989
- 1989-11-30 JP JP1312446A patent/JP2556913B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03169714A (ja) | 1991-07-23 |
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Legal Events
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