JP2556520Y2 - 仕上げバイトのチップ - Google Patents
仕上げバイトのチップInfo
- Publication number
- JP2556520Y2 JP2556520Y2 JP10738791U JP10738791U JP2556520Y2 JP 2556520 Y2 JP2556520 Y2 JP 2556520Y2 JP 10738791 U JP10738791 U JP 10738791U JP 10738791 U JP10738791 U JP 10738791U JP 2556520 Y2 JP2556520 Y2 JP 2556520Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sarae blade
- outer diameter
- face
- nose
- cut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、仕上げバイトのチップ
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来の仕上げバイト
のチップ301は、側面302、側面303との連設部のノーズ
R部に角度α1、α2を形成し、ノーズR部と側面との接
合点が仕上点となっている。このような従来チップ301
で切削した外径202および側面203の表面粗さ曲線は図6
に示すとおりで、外径202で最大粗さRmax=5.18μm、
端面203の最大粗さRmax=3.44μmであった。
のチップ301は、側面302、側面303との連設部のノーズ
R部に角度α1、α2を形成し、ノーズR部と側面との接
合点が仕上点となっている。このような従来チップ301
で切削した外径202および側面203の表面粗さ曲線は図6
に示すとおりで、外径202で最大粗さRmax=5.18μm、
端面203の最大粗さRmax=3.44μmであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】仕上げ面粗度を向上さ
せる先行技術として特公昭57-42442号が公知である。し
かし、図3に示すように、この技術のチップ101は、多
角形状の板状体で、側面102と側面103との連設部のノー
ズR部に角度θの切刃104・105を形成している。この角
度θはノーズR部に形成するため通常90°以上に形成さ
れている。
せる先行技術として特公昭57-42442号が公知である。し
かし、図3に示すように、この技術のチップ101は、多
角形状の板状体で、側面102と側面103との連設部のノー
ズR部に角度θの切刃104・105を形成している。この角
度θはノーズR部に形成するため通常90°以上に形成さ
れている。
【0004】このチップ101で、図4に示すような軸体2
01の外径202および端面203を切削加工する場合、このチ
ップ101の切刃104で外径202を切削加工し、引き続いて
端面203を切刃105で切削しようとすると、角度θが鈍角
の90°以上であるため、端面203に干渉して切削できな
いので、チップ101を取り替えてから加工しなければな
らない欠点がある。
01の外径202および端面203を切削加工する場合、このチ
ップ101の切刃104で外径202を切削加工し、引き続いて
端面203を切刃105で切削しようとすると、角度θが鈍角
の90°以上であるため、端面203に干渉して切削できな
いので、チップ101を取り替えてから加工しなければな
らない欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、上記
の事情に鑑み、一個のチップにより外径と同時に端面も
加工できると共に、仕上げ面が良好な仕上げができるよ
うにすべく、多角形状の板状体で、ノーズRの両端の仕
上げ点1・2から両側の側面をサラエ刃面3・4に形成
し、サラエ刃面3・4の終端に逃げ面5・6をそれぞれ
連設し、サラエ刃面3・4の長さをL1・L2とし、サラ
エ刃面3・4の直角から内側に入り込む入り込み角をそ
れぞれθ1・θ2とし、 に設定したものである。
の事情に鑑み、一個のチップにより外径と同時に端面も
加工できると共に、仕上げ面が良好な仕上げができるよ
うにすべく、多角形状の板状体で、ノーズRの両端の仕
上げ点1・2から両側の側面をサラエ刃面3・4に形成
し、サラエ刃面3・4の終端に逃げ面5・6をそれぞれ
連設し、サラエ刃面3・4の長さをL1・L2とし、サラ
エ刃面3・4の直角から内側に入り込む入り込み角をそ
れぞれθ1・θ2とし、 に設定したものである。
【0006】
【作用】チップのノーズRの両側のサラエ刃面3・4の
なす角度は90°以下に設定されており、1個のチップで
外径を切削した後、引き続いて端面の切削加工ができ
る。また、ノーズRと逃げ面5・6との間に、サラエ刃
面3・4を設けたため、仕上げ点1・2の切削する前に
被削材表面の凹凸を押え込むから仕上げ面の粗度が良く
なる。
なす角度は90°以下に設定されており、1個のチップで
外径を切削した後、引き続いて端面の切削加工ができ
る。また、ノーズRと逃げ面5・6との間に、サラエ刃
面3・4を設けたため、仕上げ点1・2の切削する前に
被削材表面の凹凸を押え込むから仕上げ面の粗度が良く
なる。
【0007】
【実施例】本考案を添付する図面の図1・図2に示す具
体的一実施例に基づいて以下詳細に説明する。一個のチ
ップにより外径と同時に端面も加工できると共に、仕上
げ面が良好な仕上げができるようにすべく、多角形状の
板状体で、ノーズRの両端の仕上げ点1・2から両側の
側面をサラエ刃面3・4に形成し、サラエ刃面3・4の
終端に逃げ面5・6をそれぞれ連設し、サラエ刃面3・
4の長さをL1・L2とし、サラエ刃面3・4の直角から
内側に入り込む入り込み角をそれぞれθ1・θ2とし、 に設定した。
体的一実施例に基づいて以下詳細に説明する。一個のチ
ップにより外径と同時に端面も加工できると共に、仕上
げ面が良好な仕上げができるようにすべく、多角形状の
板状体で、ノーズRの両端の仕上げ点1・2から両側の
側面をサラエ刃面3・4に形成し、サラエ刃面3・4の
終端に逃げ面5・6をそれぞれ連設し、サラエ刃面3・
4の長さをL1・L2とし、サラエ刃面3・4の直角から
内側に入り込む入り込み角をそれぞれθ1・θ2とし、 に設定した。
【0008】チップのノーズRの両側のサラエ刃面3・
4のなす角度は90°以下に設定されており、1個のチッ
プで外径を切削した後、引き続いて端面の切削加工がで
きる。また、ノーズRと逃げ面5・6との間に、サラエ
刃面3・4を設けたため、仕上げ点1・2の切削する前
に被削材表面の凹凸を押え込むから仕上げ面の粗度が良
くなる。
4のなす角度は90°以下に設定されており、1個のチッ
プで外径を切削した後、引き続いて端面の切削加工がで
きる。また、ノーズRと逃げ面5・6との間に、サラエ
刃面3・4を設けたため、仕上げ点1・2の切削する前
に被削材表面の凹凸を押え込むから仕上げ面の粗度が良
くなる。
【0009】材質S45Cの段付ワークに対して、回転数20
00rpm 、送り0.02mm/rev. 、切込み0.3mm 湿式で加工を
行った。このようなチップで切削した外径および端面の
表面粗さ曲線は図2に示すとおり、外径で最大粗さRma
x=2.26μm、端面で最大粗さRmax=1.98μmであり、
図6に示す従来の表面粗さより良くなっていることが理
解できる。なお、図2と図6とは同一のスケールで表現
されている。
00rpm 、送り0.02mm/rev. 、切込み0.3mm 湿式で加工を
行った。このようなチップで切削した外径および端面の
表面粗さ曲線は図2に示すとおり、外径で最大粗さRma
x=2.26μm、端面で最大粗さRmax=1.98μmであり、
図6に示す従来の表面粗さより良くなっていることが理
解できる。なお、図2と図6とは同一のスケールで表現
されている。
【0010】なお、図1に示すL1, L2の値が、L1,
L2=0.01mmの場合、図6のようにサラエ刃の効果は期
待できない。一方、図7のようにL1, L2=0.3mm の場
合、サラエ刃効果が大きいため逆に仕上げ面にビビリが
発生して面状態を悪くする。
L2=0.01mmの場合、図6のようにサラエ刃の効果は期
待できない。一方、図7のようにL1, L2=0.3mm の場
合、サラエ刃効果が大きいため逆に仕上げ面にビビリが
発生して面状態を悪くする。
【0011】
【考案の効果】本考案は上述のように、多角形状の板状
体で、ノーズRの両端の仕上げ点1・2から両側の側面
をサラエ刃面3・4に形成し、サラエ刃面3・4の終端
に逃げ面5・6をそれぞれ連設し、サラエ刃面3・4の
長さをL1・L2とし、サラエ刃面3・4の直角から内側
に入り込む入り込み角をそれぞれθ1・θ2とし、 に設定したものであり、一個のチップで外径と端面との
加工ができ、サラエ刃面3・4で被削材の凹凸を押えつ
けてから切削するので、表面粗さが良くなった。
体で、ノーズRの両端の仕上げ点1・2から両側の側面
をサラエ刃面3・4に形成し、サラエ刃面3・4の終端
に逃げ面5・6をそれぞれ連設し、サラエ刃面3・4の
長さをL1・L2とし、サラエ刃面3・4の直角から内側
に入り込む入り込み角をそれぞれθ1・θ2とし、 に設定したものであり、一個のチップで外径と端面との
加工ができ、サラエ刃面3・4で被削材の凹凸を押えつ
けてから切削するので、表面粗さが良くなった。
【図1】本考案の具体的一実施例の要部拡大平面図であ
る。
る。
【図2】本考案のチップで切削した被削材の外径と端面
の表面粗さ曲線である。
の表面粗さ曲線である。
【図3】先行技術のチップの要部拡大平面図である。
【図4】外径と端面の加工部分を軸体の正面図である。
【図5】従来のチップの要部拡大平面図である。
【図6】従来のチップで切削した被削材の外径と端面の
表面粗さ曲線である。
表面粗さ曲線である。
【図7】L1, L2=0.01mmとした時のチップで切削した
被削材の外径の表面粗さ曲線である。
被削材の外径の表面粗さ曲線である。
【図8】L1, L2=0.03mmとした時のチップで切削した
被削材の外径の表面粗さ曲線である。
被削材の外径の表面粗さ曲線である。
R…ノーズ 1・2…仕上げ点 3・4…サラエ刃面 L1 ・L2 …サラエ刃面3・4の長さ θ1 ・θ2 …サラエ刃面3・4の入り込み角
Claims (1)
- 【請求項1】 多角形状の板状体で、ノーズRの両端の
仕上げ点1・2から両側の側面をサラエ刃面3・4に形
成し、サラエ刃面3・4の終端に逃げ面5・6をそれぞ
れ連設し、サラエ刃面3・4の長さをL1・L2とし、サ
ラエ刃面3・4の直角から内側に入り込む入り込み角を
それぞれθ1・θ2とし、 0.02mm≦L1 ≦0.2mm 、0.02mm≦L2 ≦0.2mm 、 0≦θ1 ≦1°、 0≦θ2 ≦1°、 に設定した仕上げバイトのチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10738791U JP2556520Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 仕上げバイトのチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10738791U JP2556520Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 仕上げバイトのチップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553804U JPH0553804U (ja) | 1993-07-20 |
JP2556520Y2 true JP2556520Y2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=14457844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10738791U Expired - Fee Related JP2556520Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 仕上げバイトのチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556520Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6835028B2 (en) | 2003-01-16 | 2004-12-28 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Indexable insert and cutting tool |
DE102004002244B4 (de) * | 2003-01-16 | 2016-12-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wendeschneidplatte und Schneidwerkzeug |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0947904A (ja) * | 1995-08-10 | 1997-02-18 | Honda Motor Co Ltd | 切削工具 |
JP2003175408A (ja) * | 1999-11-25 | 2003-06-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 多結晶硬質焼結体スローアウェイチップ |
JP4576735B2 (ja) * | 2000-05-23 | 2010-11-10 | 三菱マテリアル株式会社 | スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ |
JP3477182B2 (ja) * | 2001-06-15 | 2003-12-10 | オーエスジー株式会社 | ダイヤモンド被覆切削工具 |
JP3477183B2 (ja) * | 2001-06-15 | 2003-12-10 | オーエスジー株式会社 | ダイヤモンド被覆切削工具 |
JP6424685B2 (ja) * | 2015-03-11 | 2018-11-21 | 三菱マテリアル株式会社 | 切削インサート |
US11446745B2 (en) * | 2018-09-27 | 2022-09-20 | Iscar, Ltd. | Turning insert having peninsula and island protrusions, and turning tool |
JP6825068B1 (ja) * | 2019-11-22 | 2021-02-03 | ダイジ▲ェ▼ット工業株式会社 | 切削用インサート、高送り用回転切削工具及び隅削り用回転切削工具 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP10738791U patent/JP2556520Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6835028B2 (en) | 2003-01-16 | 2004-12-28 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Indexable insert and cutting tool |
DE102004002244B4 (de) * | 2003-01-16 | 2016-12-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wendeschneidplatte und Schneidwerkzeug |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0553804U (ja) | 1993-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2556520Y2 (ja) | 仕上げバイトのチップ | |
JPH06155126A (ja) | ボールエンドミル | |
JP3189725B2 (ja) | ボールエンドミル | |
JPH0561047B2 (ja) | ||
JP2523516Y2 (ja) | ツイストドリル | |
JP2537134Y2 (ja) | 穴明け工具 | |
JPH0618737Y2 (ja) | エンドミル | |
JPH0113961B2 (ja) | ||
JP2513911B2 (ja) | 穴ぐりバイトのインサ―トチップ | |
JP2523616Y2 (ja) | 穴あけ工具 | |
JPH01228705A (ja) | 切削工具 | |
JPH09272015A (ja) | テーパリーマ | |
JPS6314966Y2 (ja) | ||
JPS6322002Y2 (ja) | ||
CN214640710U (zh) | 一种内孔及孔内球面加工刀具 | |
JPH0524402Y2 (ja) | ||
JPS63278708A (ja) | ドリル | |
JPS6140433Y2 (ja) | ||
JPH0650086Y2 (ja) | リセスボーリングバイト | |
JPH0422891Y2 (ja) | ||
JPS61169505U (ja) | ||
JPH0115456Y2 (ja) | ||
JP4215435B2 (ja) | ツイストドリル | |
JPH063502U (ja) | 切削工具 | |
JP2522074Y2 (ja) | ドリル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |