JP2556346B2 - インクリボンカセット - Google Patents

インクリボンカセット

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J33/00Apparatus or arrangements for feeding ink ribbons or like character-size impression-transfer material
    • B41J33/14Ribbon-feed devices or mechanisms
    • B41J33/52Braking devices therefor

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  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はプリンタやファクシミリなど記録ヘッドを有
する記録装置に着脱自在に装着されるインクリボンカセ
ットに関する。
〔従来の技術〕
この種のインクリボンカセットは、一般に、記録ヘッ
ドを搭載しプラテン上のシートに沿って左右に移動する
キャリッジ上に着脱自在に装着して使用されるものであ
り、供給側リールに巻装されたインクリボンを記録ヘッ
ド前面を通る搬送経路に沿って巻取りリールへ巻取って
いくよう構成されている。
前記巻取りリールはカセット装着時前記キャリッジに
設けたリボン駆動軸に連結され、記録動作に対応して回
転し記録ヘッドとシート(記録媒体)との間にインクリ
ボンを搬送するよう制御される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、インクリボンカセットにおいては、インク
リボンを弛みなく正確に搬送することが重要であり、そ
のためには適正かつ一定の張力でインクリボンを巻取っ
ていくことが要請される。
しかし、従来のインクリボンカセットでは、リボン張
力を付与する手段として単に摩擦パッドをばね力で押し
当てるものを使用していたので、搬送(巻取り)方向と
戻り方向の摩擦抵抗が同じであり、記録ヘッドのアップ
ダウン動作などで衝撃が作用すると、インクリボンが容
易に戻り方向へ進んで供給側でリボン弛みが生じ、搬送
経路から外れることがあった。
また、前記摩擦パッドは一般に比較的長い板ばねで支
持していたので、張力付与手段を設けるのにかなりのス
ペースを要するという問題もあった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、非記録時にインクリボンが不用意にカ
セットから引き出されるなどの不具合を無くすことがで
き、張力に起因して生じるインクリボンと記録シートと
の間の滑りによる汚れ発生を防止することができ、ベー
スフィルムを薄くしてカセット内に収容されるインクリ
ボンの長さを長くすることができ、インクリボンの不用
意な逆戻りを防止してインクリボンの弛みに起因する皺
の発生や他の機構部との接触や絡みによるインクリボン
の切断を未然に防止することができるインクリボンカセ
ットを提供することである。
本発明は、サーマルヘッドを用いてインクリボンのイ
ンクを記録シートへ転写する記録装置に装着されるイン
クリボンカセットにおいて、前記インクリボンを供給側
から巻取り側へ搬送するインクリボン搬送路と、前記イ
ンクリボンを押圧する摩擦部材を配する自由端部と、該
自由端部とは他端側に位置する支持端部と、前記自由端
部と前記支持端部との間であって前記自由端部と前記支
持端部とを向き合わせるように屈曲する中間部と、を具
備するとともに、前記自由端部の延長方向が前記インク
リボンの巻取り方向に沿うように前記支持端部で前記イ
ンクリボンカセットに装着された片持ちバネ部材と、前
記摩擦部材と対向して配され、前記摩擦部材とともに前
記インクリボンを狭持するための押圧面と、前記片持ち
バネ部材のインクリボン巻取り方向下流側の前記自由端
部と前記支持端部との間に配され、前記インクリボン搬
送路を前記支持端部へ近づけるように形成するための案
内部材と、を有し、前記摩擦部材が前記インクリボンを
前記押圧面に押圧する押圧力は、前記供給側から前記巻
取り側へのインクリボン搬送の際よりも、前記巻取り側
から前記供給側方向への移動の際の方が大きい構成とす
ることにより、上記目的を達成するものである。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第2図は本発明を実施した記録装置を備えたワードプ
ロセッサの外観斜視図である。
第2図において、1は入力操作部であるキーボードで
あり、後述するカラーキーおよび機能キーが設けられて
いる。2は表示装置のCRT(またはLCD)であり、3は記
憶装置のFDDであり、4は記録シートである。
第3図は本発明によるインクリボンカセットが装着さ
れる記録装置の記録部を示す。
第3図において、記録シート4はプラテン5にバック
アップされた状態でシート送りローラ6のゴム部にピン
チローラ6b(第6図)によって圧接されている。このシ
ート送りローラ6の軸6aにはギヤ7が取付けられ、減速
ギア7aを介してシート送りモータM1に連結されており、
シート送りモータM1の回転によりシート送りローラ6が
回転し、記録シート4が搬送される。
したがって、後述するサーマルヘッド18が記録シート
4に当接して記録を行う際、プラテン5は記録シート4
の位置を維持する。
次にキャリッジ14の往復移動について説明する。
プラテン5の前側には平行にシャフト12が、さらにキ
ャリッジ14の反対側にはラック13が固定され、このシャ
フト12とラック13の上面の案内面にてキャリッジ14(第
1図、第6図)が矢印B方向に移動可能に案内支持され
ている。すなわち、キャリッジ14は記録シート4の搬送
経路Aと直角方向に往復移動可能である。
ベルト11はその一部が前記キャリッジ14に固定され、
プーリーギヤ9およびプーリー10によって張設されてい
る。前記プーリーギヤ9は減速ギヤ8a、8bを介してキャ
リッジモータM2に連結されている。そこで、このキャリ
ッジモータM2の回転により、上記プーリーギヤおよびプ
ーリーが回転し、これによってベルト11が駆動され、キ
ャリッジ14はシャフト12に沿って往復移動(矢印B方
向)する。
さらに、キャリッジ14にはヘッドボルダー19(第1
図)がヘッドホルダー軸19bのまわりに回転可能に案内
支持されている。このヘッドホルダー19にはサーマルヘ
ッド18が取付けられており、このヘッドホルダー19はヒ
ークシンクも兼ねている。
また、前記キャリッジ14にはインクシートカセット
(インクリボンカセット)40(第7図、第13図)を2段
積みに搭載するためのキャリッジテーブル35が設けられ
ている。このキャリッジテーブル35にはマルチカラーリ
ボン50(第15図)の色識別用の色検出手段(カラーセン
サ)S3が設けられており、また、前記キャリッジ14には
インクリボンカセット40の有無、種類およびインクリボ
ン49エンドの検出を行うためのリボンセンサS2(第3
図)が設けられている。
次に、キャリッジテーブル35にインクリボンカセット
40を着脱可能に装填する場合を説明する。
前記キャリッジテーブル35には上下2段にインクリボ
ンカセット40を搭載することが可能であり、また、この
キャリッジテーブル35の上面にはピン35a、35bおよびフ
ック35c、35d、35eが設けられている。
まず、下段にインクリボンカセット40を装填する場合
は、後述するインクリボンカセット40(第13図、第14
図)の上ケースおよび下ケースに設けられた開口41a、4
1b、42i、42jを前記ピン35a、35bに嵌入し、下ケースの
係止部42kに上記フック35cを弾性的に係合することによ
って、インクリボンカセット40は、取り外し可能に、キ
ャリッジテーブル35に装填することができる。また、上
段にインクリボンカセット40を装填する場合も同様に、
前記ピン35a、35bに前記開口41a、41b、42i、42jを嵌入
し、下ケースの係合部42l、42mにフック35d、35eを弾性
的に係合することにより下段のインクリボンカセット40
を介してキャリッジテーブル35に装填される。
こうして、複数(2段)のインクシート(インクリボ
ンを含む)装着部が構成されている。
次にキャリッジ14上の構成について説明する。
第1図はキャリッジ14の全体構成図である。
第1図において、ヘッドモータM3がキャリッジ14に搭
載されており、このヘッドモータM3の駆動力は減速ギヤ
15a、15bを介して伝達され、ヘッドカム16およびリボン
カム17を回転させる。
ヘッドカム16は後述するヘッドアップダウン(記録ヘ
ッド18のプラテン5に対する離反、押圧)のためのカム
であり、ヘッドカム16の上面にはヘッドカム16の回転軸
の軸方向に高さが変化するカム面16aが設けられてい
る。また、リボンカム17は後述するリボン巻取りのオン
オフおよびカセットアップダウン(インクシートの切換
手段)のためのカムであり、リボンカム17の上面には第
5図に示すごとくリボンカム17の回転軸の軸方向に高さ
が変化するカセットアップダウン用のカム面17aが設け
られており、さらに、その上面にはリボンカム17の回転
軸の軸方向と直角に回転軸を中心として半径が変化する
リボン巻取り用のカム面17が設けられている。
第4図は前記ヘッドカム16およびリボンカム17のカム
チャートである。
第4図において、ヘッドモータM3(第3図)の駆動に
より回転するヘッドカム16およびリボンカム17の位置に
より、ヘッドアップダウン、リボン巻取りおよびカセッ
トアップダウンの各動作の6つの組合わせを実行するこ
とができる。
ここで、ヘッドカム16およびリボンカム17はキャリッ
ジ14上に設けられたストッパ(不図示)によって、第4
図のカムチャートの範囲内に回転を規制されている。
第4図において、ヘッドアップダウン用のヘッドカム
16のカム面16aが低いカム面(P2〜P5)の状態のとき後
述するヘッドアップ(離反)となり、高いカム面(P1、
P6)の状態のとき後述するヘッドダウン(押圧または圧
接)となる。
また、リボンカム17のリボン巻取り用カム面17bにお
いて、カム面の半径が小さい状態(P1〜P2、P5〜P6)の
とき後述するリボン巻取り可能状態となり、カム面の半
径が大きい状態(P3〜P4)のとき後述するリボン巻取り
解除状態となる。
さらに、リボンカム17のカセットアップダウン用カム
面17aが低いカム面(P1〜P3)の状態のとき、後述する
カセットダウン(上段カセット使用)の状態であり、ま
た、高いカム面(P4〜P6)の状態のとき後述するカセッ
トアップ(下段カセット使用)の状態になる。
次にカセットアップダウン機構(インクシートの切換
手段)について説明する。
第5図はカセットアップダウン機構の平面図、第6図
はカセットダウン状態の側面図、第7図はカセットアッ
プ状態の側面図である。
第5図、第6図および第7図において、カセットシフ
トレバーA29はキャリッジ14に回転自在に案内支持され
たカセットシフト軸29aに固定されており、また、カセ
ットシフトレバーA29の突出部29bとキャリッジ14の突出
部(不図示)との間にカセットシフトばね30が取付けら
れている。
カセットシフトレバーA29の先端部29cは前記カセット
シフトばね30のばね力により矢印C2方向に付勢されてお
り、したがって、リボンカム17のカム面17aに圧接され
ている(第6図)。
また、カセットシフトレバーA29はカセットシフト軸2
9aを介してカセットシフトレバーB31と連結されてお
り、さらに、カセットシフトレバーB31に設けられた31b
に回転自在にカセットシフトレバーC32が支持されてい
る。
さらに、カセットシフトレバーB31の一端にはボス31a
が、カセットシフトレバーC32の先端にはボス32aがそれ
ぞれ固設され、キャリッジテーブル35の開口部35f、35g
に前記ボス31a、32aが挿入され、かつカセットシフトレ
バーC32の他の先端にはボス32bが設けられ、キャリッジ
14の開口部14bに前記ボス32bが挿入されている。こうし
て、前記キャリッジテーブル35がほぼ水平に支持されて
いる。
ここで、カム面17aの高さが高くなりカセットシフト
レバーA29を時計方向(矢印C1方向)(第6図)へ回転
させると、カセットシフトレバーB31も時計方向(矢印C
1方向)(第6図)へ回転する。
前述の説明から、カセットシフトレバーB31の回転中
心すなわちカセットシフト軸29aおよびカセットシフト
レバーC32のボス部32bはキャリッジ14に高さを規制され
ており、カセットシフトレバーB31のボス31aがキャリッ
ジテーブル35の開口部35fを、またカセットシフトレバ
ーC32のボス部32bがキャリッジ14の開口部14bをそれぞ
れ移動する。すなわち、キャリッジテーブル35は、パン
タグラフ機構で回転運動を直線運動に変換することによ
り、上下方向(矢印E1、E2方向)(第6図)に移動す
る。
また、キャリッジテーブル35にはボス33が設けられて
おり、これはキャリッジ14に取付けたキャリッジカバー
34の開口部34aに挿入されており、キャリッジテーブル3
5の上下移動(矢印E1、E2方向)(第6図)範囲が規制
されている。すなわち、開口部34aによって、キャリッ
ジテーブル35のアップ時およびダウン時の高さが正確に
定められている。
次に、上述した構成におけるカセットアップダウンの
作動すなわちインクシート(インクリボンを含む)の切
換動作を説明する。
第5図および第6図はカセットダウン(上段カセット
使用)状態を示す。
この状態では、リボンカム17は第4図のチャート中の
P1〜P3の状態にあり、カセットシフトレバーA29の先端
部29cはリボンカム17のカム面17aの高さの低い面にカセ
ットシフトばね30の付勢力により圧接されており、キャ
リッジテーブル35はダウン位置にある。
この状態からリボンカム17を時計方向(矢印D1方向)
(第5図)へ回転させると、リボンカム17のカム面17a
とカセットシフトレバーA29の先端部29cとの当接点はカ
ム面に垂直に高さが増加する。
これに従って、カセットシフトレバーA29はカセット
シフトばね30の付勢力に打勝って時計方向(矢印C1方
向)、(第6図)へ回転する。
前述のごとく、カセットシフトレバーA29の回転によ
り、キャリッジテーブル35はアップ方向(矢印E1方向)
(第6図)へ移動し、カム面17aの高さがP4〜P6の位置
(第4図)に達すると下段カセット使用状態(第7図)
になる。
次にリボン巻取り機構すなわちインクシート送り手段
について説明する。
第8図はリボン巻取り状態の平面図、第9図はリボン
巻取り解除状態の平面図である。
第8図および第9図において、キャリッジ14には巻取
りシャフト24が設けられ、この巻取りシャフト24のまわ
りに巻取りレバー25が回転自在に支持され、該レバー25
の上部には巻取りクラッチ23が回転自在に支持されてい
る。
さらに、巻取りレバー25には巻取り減速ギヤ25Cが回
転自在に支持されており、巻取りクラッチ23のギヤ部
(不図示)が太陽ギヤになり、巻取り減速ギヤ25Cが遊
星ギヤになる関係で噛合っている。
また、キャリッジ14には巻取りギヤ27とこれに噛合う
巻取り中間ギヤ26が回転自在に案内支持されており、前
記巻取りギヤ27は前記ラック13と噛合っている。
さらに、前記巻取りレバー25のばね掛部25aとキャリ
ッジ14のばね掛部(不図示)との間には巻取りレバー圧
接ばね28が設けられており、巻取りレバー25を矢印F1方
向(第8図)へ付勢している。
また、巻取りクラッチ23にはハブ受部23aが設けら
れ、インクリボンカセット40内の巻取りコア44(第13
図、第14図)と嵌合可能になっている。
さらに、巻取りクラッチ23のハブ受部23aとギヤ部
(不図示)との間には摩擦クラッチ(不図示)が設けら
れ、該ギヤ部の回転は該ハブ受部23aへ伝達される。
次に上述のリボン巻取りの作動すなわちインクシート
送り手段の作動を説明する。
第8図のリボン巻取り可能な状態では、リボンカム17
は第4図のカムチャートのP1〜P2、P5〜P6の状態にあ
り、巻取りレバー25は巻取りレバー圧接ばね28により時
計方向(矢印F1方向)に付勢されており、これにより、
巻取りレバー25に取付けられた巻取り減速ギヤ25aは巻
取り中間ギヤ26へ付勢され、噛合っている。
この状態では、キャリッジ14を記録方向(第3図の矢
印B1方向)へ移動させると、ラック13と噛合う巻取りギ
ヤ27が回転する。
巻取りギヤ27の回転力は巻取り中間ギヤ26および巻取
り減速ギヤ25aを介して巻取りクラッチ23へ伝達され、
巻取りクラッチ23のハブ受部23aの回転により、該ハブ
受部23aと嵌合しているインクリボンカセット40内の巻
取りコア44が回転し、インクリボン49の巻取りが行われ
る。
この状態からリボンカム17を時計方向または反時計方
向(第8図中の矢印D1またはD2方向)に回転させるとリ
ボンカム17に設けられたカム面17bと巻取りレバー25の
一端に設けられたボス部25bが当接され、さらにリボン
カム17が回転するとカム面17bと巻取りレバー25のボス
部25bとの当接点におけるカム面17bの半径は第4図のカ
ムチャートに従い増加する。
これによって、巻取りレバー25は巻取りレバー圧接ば
ね28の付勢力に抗して反時計方向(第8図の矢印F2方
向)へ回転し、カム面17bが第4図のカムチャートのP3
〜P4の位置に達すると、巻取りレバー25に案内支持され
た巻取り減速ギヤ25Cは巻取り中間ギヤ26から離反す
る。
この状態でキャリッジ14を記録方向(第3図の矢印B1
方向)へ移動させると、ラック13と噛合う巻取りギヤ27
は回転し巻取り中間ギヤ26へ回転力が伝達される。しか
し、ここで前述のように巻取り中間ギヤ26と巻取り減速
ギヤ25Cが離反しているため、巻取りギヤ27の回転力は
巻取り減速ギヤ25cへは伝達されない。
したがって、巻取り減速ギヤ25cと噛合う巻取りクラ
ッチ23のギヤ部(不図示)も回転しない。すなわち、第
4図のカムチャートのP3〜P4の状態ではリボン巻取りは
行われない。
次にサーマルヘッド(記録ヘッド)18のアップダウン
機構について説明する。
第10図はアップダウン機構の平面図であり、第11図は
ヘッドアップ状態の側面図であり、第12図はヘッドダウ
ン状態の側面図である。
第10図〜第12図において、ヘッドアップダウンレバー
22はキャリッジ14に設けられたヘッドホルダー軸19bの
まわりに回転自在に設けられており、さらに、このヘッ
ドアップダウンレバー22の突出部22b、22cの間にはヘッ
ドばね21がばね力をチャージされた状態で設置されてい
る。
また、ヘッドアップダウンレバー22の一端にはコロ22
aが回転自在に案内支持されている。さらに、ヘッドホ
ルダー19のばね掛け部19aおよびキャリッジ14のばね掛
け部14aの間にはヘッド戻しばね20が設けられ、ヘッド
ホルダー19はプラテン5から遠ざかる方向(第11図の矢
印I2方向)へ付勢されている。
このヘッド戻しばね20の付勢力は、ヘッドホルダー19
の圧接部19cからヘッドばね21の腕部21aへ伝達されて、
この腕部21aからヘッドアップダウンレバー22へ伝達さ
れる。したがって、ヘッドアップダウンレバー22はヘッ
ド戻しばね20によってプラテン5から遠ざかる方向(第
11図の矢印I2方向)へ付勢されており、アップダウンレ
バー22に設けられたコロ22aはヘッドカム16のカム面16a
に圧接される。
したがって、ヘッド18はヘッドカム16の高さ増大方向
の変化によりプラテン5の方向へ回動する。
次に上述した構成における記録ヘッドの圧接または押
圧(ダウン)および離反(アップ)の作動を説明する。
第10図および第11図において、ヘッドアップ(離反)
状態ではヘッドカム16は第4図のカムチャートのP2〜P5
の状態にあり、上述のようにヘッド戻しばね20によって
ヘッドアップダウンレバー22はヘッドカム16に圧接され
ており、ヘッド18は記録シート4およびプラテン5から
離反している。
この状態からヘッドカム16を時計方向(第10図の矢印
G2方向)または反時計方向(第10図の矢印G1方向)へ回
転させると、カム16とヘッドアップダウンレバー22に設
けられたコロ22aとの当接点におけるカム面に垂直方向
の高さが増加する。
これによって、ヘッドアップダウンレバー22はヘッド
戻しばね20の付勢力に抗して反時計方向(第11図の矢印
H2方向)へ回転する。このヘッドアップダウンレバー22
の回転力はヘッドばね21の腕部21aからヘッドホルダー1
9の圧接部19cへ伝達され、ヘッドホルダー19を反時計方
向(第11図の矢印I1方向)へ回転させる。そこで、ヘッ
ドホルダー19に貼付けられたサーマルヘッド18は記録シ
ート4およびインクリボン49、50(第11図)を介してプ
ラテン5に押圧される。
すなわち、サーマルヘッド18による記録時には、ヘッ
ド18は記録シート4に当接し、この記録シート4はプラ
テン5によってその位置に保持されている。
また、サーマルヘッド18がプラテン5に当接した以降
もヘッドカム16の高さが増加し、ヘッドアップダウンレ
バー22をさらに反時計方向(第11図の矢印H2方向)へ回
転させる。
つまり、ヘッドカム16が前述のカムチャート(第4
図)P1、P6の位置に達した状態では、ヘッドホルダー19
の動作はサーマルヘッド18がプラテン5に当接すること
により規制される。
したがって、ヘッドアップダウンレバー22の反時計方
向(第11図の矢印H2方向)の回転に伴い、ヘッドばね21
はヘッドアップダウンレバー22の突出部22bを離れ、ヘ
ッドばね21はさらにばね力をチャージされる。
ヘッドばね21のばね力は、ヘッドアップダウンレバー
22の突出部22bとヘッドばね21の腕部21aが離れるため、
ヘッドホルダー19の圧接部19cに伝達され、サーマルヘ
ッド18は記録シート4を介してプラテン5へ押圧され
る。
次にヘッドアップダウン、リボン巻取り、カセットア
ップダウンの作動方法について説明する。
第4図のカムチャートを用いて、各ポジションにおけ
る前述のヘッドアップダウン、リボン巻取りのオンオフ
およびカセットアップダウンの各動作を組合わせた状態
を説明する。
第4図において、P1はヘッドダウン(圧接)、リボン
巻取り可能およびカセットダウン(上段カセット使用)
の状態(ポジション)、すなわち上段インクリボンカセ
ットでの記録状態を示す。
P2はヘッドアップ(離反)、リボン巻取り可能および
カセットダウンの状態、すなわち、非記録状態で上段カ
セットのリボンを巻取る状態(ポジション)を示す。
P3はヘッドアップ、リボン巻取り解除およびカセット
ダウンの状態であり、P4はヘッドアップ、リボン巻取り
解除およびカセットアップ(下段カセット使用)の状態
を示している。
さらに、P5はヘッドアップ、リボン巻取り可能および
カセットアップの状態、すなわち、非記録状態で下段カ
セットのリボンを巻取る状態を示す。
P6はヘッドダウン、リボン巻取り可能およびカセット
アップの状態、すなわち、下段カセットでの記録状態を
示す。
したがって、ヘッドモータM3(第1図)を時計方向ま
たは反時計方向に回転させ、ヘッドカム16およびリボン
カム17をP1〜P6のうちいずれか1つのポジションまで回
転させることにより、記録状態、非記録状態、リボン巻
取り解除、リボン巻取り可能、カセットアップ、カセッ
トダウンの6つの状態を独立して持つことが可能であ
る。
前述の6つの状態を独立して駆動せず、例えば、ヘッ
ドアップダウンとリボン巻取りのオンオフを連動させて
も良いし、また、ヘッドアップダウン、リボン巻取りの
オンオフおよびカセットアップダウンの3つの動作を3
つのモータでそれぞれ独立に動作させることもできる。
次にインクシートカセット(インクリボンカセット)
について第13図(平面図)および第14図(斜視図)を用
いて説明する。
第13図および第14図において、インクリボンカセット
40は上ケース41および下ケース42で形成されており、カ
セット40内にインクリボン49を収納した状態でキャリッ
ジテーブル35に取外し可能に装填される。
インクリボン49は供給コア43に巻かれており、下ケー
ス42の突出部42aおよび42bに回転自在に取付けられたロ
ーラ48を経て下ケースの開口部42cで一旦カセット40外
へ露出した後再び下ケース開口部42dからカセット40内
に侵入し、さらに、下ケース開口部42eで再びカセット4
0外へ露出した後下ケース開口部42fからカセット40内へ
侵入し、巻取りコア44に巻取られる。
なお、カセット40がキャリッジテーブル35の所定位置
に装填された際には、本体側のヘッド18に対向してこの
カセット40の開口部42c、42dから露出したインクリボン
49が位置し、このインクリボン49を記録情報に応じて発
熱するサーマルヘッド18によって加熱することができ
る。さらに、上記インクリボン49は下ケース42に設けら
れた圧接ばね45、46により下ケース42の突出部42g、42h
にそれぞれ付勢されている。なお、上記圧接ばね45、46
にはフェルト45a、46aが貼付けられており、インクリボ
ン49の圧接による損傷を防止している。
また、テンションばね47はインクリボン49を矢印K
(第13図)方向に付勢しており、圧接ばね45、46と共働
してインクリボン49の弛みを除去している。
また、下ケース42の開口部42nからインクリボン49の
一部が露出しており、このカセット40がキャリッジテー
ブル35の所定位置に装填された際には、本体側のリボン
センサーS2(第3図)がこのカセット40の開口部42nに
位置し、リボンセンサーS2がインクリボン49のリボンエ
ンドを検出する。また、本体側のカラーセンサーS3(第
3図)が下ケース42の開口部42e、42fから露出したイン
クリボン49の位置に対向する。
以上の具体的構造から明らかなごとく、記録ヘッド18
を有する記録装置に着脱自在に装着されるインクリボン
カセット40は供給側43から巻取り側44へ搬送されるイン
クリボン49の搬送経路に形成されかつ前記記録ヘッド18
が挿入される凹部と、前記搬送経路の前記凹部を挟んで
両側に配置されインクリボン49に摩擦力を付与する一対
の摩擦手段45、46と、前記一対の摩擦手段45、46に挟ま
れた前記搬送経路に形成されたインクリボン49に張力を
付与する付勢手段47とを備えており、リボン弛みを生じ
ることなく常に一定の適正張力でインクリボンを搬送す
ることができ、インクリボンの損傷をなくし、安定した
高品位の画像を記録しうるようになっている。
また、多色印字が可能な多段カセット式の記録装置
は、装着された複数のインクリボンカセット40、40から
使用するインクリボンカセットを選択し、記録ヘッド18
により記録媒体4上に記録を行う記録装置において、上
記構成のインクリボンカセット40を複数積層した状態で
かつその積層方向にこれらインクリボンカセット40、40
を移動可能に支持する支持手段35と、前記支持手段35を
前記積層方向に移動させ所定のインクリボンカセット40
のインクリボン49を記録ヘッド18の記録位置に対向させ
る駆動手段17と、を備えており、同様にインクリボン49
に常に適正張力を付与でき、高品位の記録が得られる多
段方式の記録装置が構成されている。
さらに、前記インクリボンカセット40は、供給側43か
ら巻取り側44へ搬送されるインクリボン49の搬送経路に
形成された前記記録ヘッド18を挿入する凹部と、前記搬
送経路の途中に片持ち支持されその自由端に摩擦部46a
を備え、その中間をその支持端と自由端とが向き合うよ
うに屈曲させて供給側43から巻取り側44へ搬送されるイ
ンクリボン49に対しては小なる張力を加え、巻取り側44
から供給側43へ戻るインクリボン49に対しては大なる張
力を加えるようにしたばね部材46とを備えた構造を有
し、インクリボン49を搬送方向には引き出し易いが逆方
向には戻り難くなる方向性を有する張力付与手段46が構
成され、リボン弛みが生じ難い構造になっている。
また、上記ばね部材46はU字またはV字形状をしてい
るので、小さなスペース内にコンパクトに納めることが
できる。
なお、前記ばね部材46は、リボン搬送経路の前記凹部
(ヘッド18挿入部)よりもインクリボン49の巻取り側
(44側)に設けられており、摩擦部材としてフェルト部
材46aを有し、このフェルト部材46aでインクリボン49を
壁面(突出部)42hに押圧し、インクリボン49を供給側4
3から巻取り側44へ搬送する時にインクリボン49がフェ
ルト部材46a側へより押圧されるように案内するガイド
部が設けられている。
また、プラテン5上の記録媒体4に記録ヘッド18によ
り記録を行う記録装置に対して着脱自在に装着されるイ
ンクリボンカセット40は、上面および底面を側壁により
接続した筺形状41、42を有し、該側壁として前記プラテ
ン5と対面する第1の側壁と、前記第1の側壁に対向す
る第2の側壁とを有し、前記第1の側壁の端部には前記
記録ヘッド18が挿入される凹部が形成され、前記第2の
側壁には記録装置の係止部材35c、35d、35eと係合する
係合部42k、42l、42mを形成し、前記上面および前記底
面の前記側壁に接近した夫々の両端部には41a、41b、42
i、42jが形成されて一対の貫通孔を構成しており、該貫
通孔に前記記録装置の位置決め部材35a、35bが挿入され
て位置決めを行い、インクリボン49が前記一対の貫通孔
を避けて前記第1の側壁に沿うよう案内される構成にな
っており、前記第1の側壁をプラテン5に近づけ、かつ
インクリボン49の搬送経路を該第1の側壁に接近して設
けることが可能となり、インクリボンカセット40および
記録装置の小型化を図ることができる。
また、上記インクリボンカセット40によれば、第2の
側壁に設けた係合部42k、42l、42mおよび前記貫通孔41
a、41b、42i、42jを用いて記録装置に装着するので、多
段式カセットにおける各段のインクリボンカセット40を
共通化することができる。
さらに、記録装置は、複数のインクリボン40、40を多
段に積層して装着し、各インクリボンカセット内のイン
クリボン49を用いてプラテン5上の記録媒体4に記録ヘ
ッド18により記録を行う型式のものであり、前記構造の
インクリボンカセット40を多段に載置する基部材35と、
前記基部材35から突出するよう設けられ前記インクリボ
ンカセット40、40の一対の貫通孔41a、41b、42i、42jに
挿入される一対の位置決め部材35a、35bと、前記基部材
35から突出するよう設けられ先端に爪部を有し前記イン
クリボンカセット40、40の係合部42k、42l、42mを係止
する係止部材35c、35d、35eと、を有し、複数の前記イ
ンクリボンカセット40、40を共通の位置決め部材35a、3
5bにより積層して支持するよう構成され、インクリボン
カセット40の小型化とともに共通化を図りうる構造にな
っている。
次にマルチリボン(多色インクシート)について第15
図を用いて説明する。
第15図に示すリボンはマルチリボン50の1例であり、
マルチリボン50は多色(A色、B色、C色)がバーコー
ド50a、50b、50cを介してダンダラ塗りされている。
このマルチリボン50も前述したインクリボン49と同様
にインクリボンカセット40内に収納されている。
上述のようにリボンカセット40がキャリッジテーブル
35の所定位置に装填された際には、本体側のカラーセン
サーS3(第3図)が下ケース42の開口部42e、42fから露
出したマルチリボン50の位置に対向する。
そして、マルチリボン50が巻取りコア44へ巻取られる
際、マルチリボン50上のバーコード50a,50b,50cをカラ
ーセンサーS3で検出し、バーコードの次に塗布されてい
る色を識別する。バーコードは第15図のように黒線の本
数の違いによってもよく、また、黒線の幅の違いによっ
て識別してもよい。したがって、バーコードの形態には
よらない。また、色数もA、B、C3色ではなく所望の色
数を設けてもよい。
第16図は以上説明した記録装置の構成ブロック図であ
る。
第16図では各ブロックの接続関係のみを示し、詳細な
コントロールラインは省略してある。また、点線で囲ま
れた部分がCPUユニットである。
CPUは中央演算処理装置であり、後述のROMやFDD等か
らプログラムや各種データを読出し、必要な演算や判断
を行い、各種の制御を行う。また、CPUは複数のユニッ
トで構成することもできる。
ROMは読出し専用メモリであり、CPUが動作するための
各種プログラムや文字コード、ドットパターン(キャラ
クタージェネレータ:CG)、印字等に必要な各種データ
が格納されている。RAMはリードライトメモリであり、C
PUが命令中のデータや演算結果を一時貯えておくワーキ
ングエリア、キーボード1、外部インターフェース部IF
uあるいはフロッピィディスクFDD3等から入力された各
種データを格納しておくバッファエリア、文書を保存し
ておくテキストエリア等から成っている。
また、CPUユニットは、サーマルヘッドドライバTHD、
モータドライバMDおよび検出部SUを介してプリンタユニ
ットPuと接続されている。
サーマルヘッドドライバTHDはCPUの制御により前述の
プリンタユニットPuに設けられているサーマルヘッド18
を駆動し、モータドライバMDはCPUの制御によってシー
ト送りモータM1、キャリッジモータM2およびヘッドモー
タM3等の駆動を行う。
検出部SuはプリンタユニットPuに設けられている前述
のホームポジションセンサS1、リボンセンサS2あるいは
カラーセンサS3等からの情報をCPUに伝達する。
電源PSuはサーマルヘッド25の駆動用電源VH、記録シ
ート送りモータM1、キャリッジモータM2およびヘッドモ
ータM3等の駆動用電源VM、フロッピィディスクFDD3の駆
動用電源VFDD、並びにその他のロジック回路用電源VCC
を供給する。
また、コントローラGAは、CPUの制御により、前記サ
ーマルヘッド18への印字データ転送を行ったり、駆動電
源VHの電圧電流を変化させたり、ヒート時間やデューテ
ィを変化させたり、各種の制御を行う。
さらに、CPUユニットにはキーボードコネクタKBCを介
して印字や編集等に必要な各種データを入力するキーボ
ード1が接続されている。
また、CPUユニットにはCRTコネクタCRTCを介してキー
ボード1より入力されたデータや各種情報を表示するた
めのCRT2が接続されている。なお、CRT2の代わりに液晶
表示等の他の表紙装置を使用することもできる。
さらに、CPUユニットにはFDDコネクタFDDCを介してフ
ロッピィディスクFDD3が接続されている。なお、FDD3の
代わりにハードディスク、外部RAMあるいは外部ROM等を
接続することもできる。
CPUユニットにはインターフェースコネクタIFCを介し
て外部制御装置による本記録装置の制御や外部機器との
通信を行うためのRS232C、セントロインターフェース、
モデム等のインターフェースを接続することも可能であ
る。
さらに、第16図には示していないが、ブザー等の音声
出力装置を設けることもできる。
第17図は本発明を実施した記録装置のパワーオン処理
の制御動作のフローチャートである。
次に、この第17図を参照して、上記ROMやFDDに格納さ
れたプログラムにより記録装置を制御する場合を説明す
る。
この記録装置は、前述のごとく、少なくとも二個のカ
セットを搭載することができ、単色およびマルチカラー
のリボンを搭載することにより単色および多色の記録が
可能である。
第17図において、まず装置の電源投入(パワーオン)
が行われると、ステップ101でヘッド、カセットの初期
化を行う。このヘッド、カセットの初期化は、サーマル
ヘッド18をアップさせ、キャリッジテーブル35を下にシ
フト(カセットダウン)して上段カセット印字可能な位
置にすることにより行われる。なお、このヘッド、カセ
ットの初期化の詳細については後述する。
次に、ステップ102において、キャリッジ14の絶対位
置を定めるべく、キャリッジモータM2を駆動してキャリ
ッジ14をホームポジションセンサS1(第1図)方向へシ
フトし、ホームポジションセンサS1検出後キャリッジ14
を停止させる。
次で、ステップ103において、記録シート4の挿入の
際の引掛かり防止並びに安定した印字品位確保のためリ
ボンの垂みを除去する。なお、リボン垂み取りの詳細は
後述する。
次に、ステップ104でキャリッジ14を待機位置へシフ
トする。
最後に、ステップ105で各種パラメータの初期化を行
う。すなわち、マルチリボンセット色(MRS)(後述)
を未定にセットし、マルチリボン残量(MRL)(後述)
をゼロにセットする。
第18図はヘッドおよびカセット位置の初期処理フロー
チャートである。
第18図において、ステップ201でヘッドモータM3を第
1図の矢印J1方向に駆動し、ヘッドカム16(第1図)お
よびリボンカム17(第1図)を回転させてストッパに衝
当させる。
電源投入時は、カムの位置は不定であるが、カムの全
回転角度以上の角度分ヘッドモータM3を駆動させること
により、任意のカム位置からCW方向のストッパ衝当位置
にヘッドカム16およびリボンカム17を設定することがで
きる。
次にステップ202において、ヘッドモータM3を第1図
の矢印J2方向に所定量駆動し、第4図のカム位置P3にヘ
ッドカム16およびリボンカム17をセットする。
したがって、前述のごとく、サーマルヘッド18はプラ
テン5より離反(アップ)した状態となり、リボン巻取
りは行わない状態になり、そして、キャリッジテーブル
35は下にシフトした状態すなわち上段カセットが印字可
能な状態になる。第19図はリボン垂み取り処理のフロー
チャートである。
第19図において、まずステップ301で、ヘッドモータM
3を駆動し、ヘッドカム16およびリボンカム17を第4図
のカム位置P2へシフトする。次に、ステップ302におい
て、キャリッジモータM2を駆動しキャリッジ14を印字方
向へシフトする。
前述のごとく、カム位置P2においてキャリッジ14を印
字方向へシフトすることにより、巻取りクラッチ23が回
転し、上段カセットのインクリボンが巻取られリボンの
垂みが除去される。
次に、ステップ303で、ヘッドモータM3を駆動し、ヘ
ッドカム16およびリボンカム17を第4図のカム位置P5へ
シフトする。これにより、下段カセットが印字可能な位
置へシフトされ、下段カセットの巻取りコア巻取りクラ
ッチ23と係合する。
次いで、ステップ304において、キャリッジモータM2
を駆動し、キャリッジ14を印字方向へシフトする。前述
のごとくカム位置P5(第4図)においてキャリッジ14を
印字方向へシフトすることにより巻取りクラッチ23が回
転するので、下段カセットのインクリボンが巻取られ、
リボン垂みが除去される。
次に、ステップ305において、ヘッドモータM3を駆動
し、ヘッドカム16およびリボンカム17を第4図のカム位
置P3へシフトし、処理を終了する。
以上のシーケンスでは、ステップ303、304、301、30
2、305の順序で処理を行ってもリボン垂み取りを行うこ
とができる。また、リボン巻取り時のキャリッジ14のシ
フト量は、シフト量を大きくするとリボン巻取り量が増
大するので、リボンの無駄を避けるためにもシフト量は
必要最小限に設定することが望ましい。
第20図は文章(テキスト)中の色指定の一例を示す。
文章中で色指定を行いたい場所で色指定キーにより好
みの色を指定する。
色指定キーは色ごとの専用キーであってもよいし、専
用のカラーキーと数値キーといったキーオペレーショ
ン、あるいは機能キーと英文字キー(例えばC)といっ
たキーオペレーションであってもよい。
また、範囲の指定や表示方法は、第20図のように前後
を特殊文字で囲んでもよいし、あるいは範囲内を特殊文
字で重ね表示してもよい。カラーCRT、LCD等の表示装置
の場合は色分けするのが最も効果的である。
単色CRT、単色LCDの場合はカラー指定した場所が判別
しにくいので、キーオペレーション等によってカラー指
定した部分が点滅したり輝度が変化する構成を用いるこ
とによって判別を容易化できる。
第21図は印刷メニューにおける色指定の1例を示し、
次に第21図を用いて印刷の各種パラメータを設定する印
刷メニューについて説明する。
第21図の(a)に示すごとく、第20図のテキストの色
指定に応じてカセットの色を指定する。
第21図の(b)に示すごとく、第20図のテキストの色
指定と異なる指定を実行した場合には、異なった指定個
所を点滅させたり、エラーメッセージを表示したり、あ
るいはブザーを鳴らしたりして警告する。
警告に反して印刷を実行しようとした場合には、テキ
スト中の色指定部を印刷メニュー画面の色指定によって
置換えて印刷を実行する。
これにより、例えばマルチカラー指定された文章を単
色(例えば黒と赤)のみで印刷したい場合、または、赤
色指定された文章を青色で印刷したい場合など、テキス
ト内の色指定部の色指定を変更することなしに、印刷メ
ニューの色指定によって容易に変更が可能になる。
また、色指定を無視して1色、例えば黒色のみで印刷
したい場合には、印刷メニューの色指定を上段黒および
下段黒というように両カセットとも同一色を指定するこ
とで可能となる。さらに、下段の指定を行わずに上段の
み黒色を指定する方法なども考えられる。
ここで、表示上での印刷メニューにおける色指定を示
したが、入力手段はテキスト以外であればどこで指定し
てもよいし、表示上でなくキーボード上の専用キー、専
用スイッチやキーオペレーション等どこで指定してもよ
い。すなわち、テキスト中以外でのカセットの色指定を
行うことによって前述の希望色の印刷が可能となる。
第22図は印刷シーケンスのフローチャートであり、次
に第22図を用いて第20図で作成されたテキストを第21図
の(a)などで指定した印刷メニューに従って印刷を行
う場合を説明する。
第22図において、まず、ステップ401で印刷メニュー
で指定された色で未印刷の色が単色かマルチカラー(多
色)かを判別する。
単色の場合または単色および多色(マルチ)の両方が
存在する場合にはステップ402へ進み、マルチカラーの
場合はステップ405へ進む。
ステップ402において指定された段へカセットをシフ
トする。すなわち、上段リボン印刷の場合はヘッドモー
タM3を駆動して第4図のカム位置P3へシフトし、下段印
刷の場合は第4図のカム位置P4へシフトする。次に、ス
テップ403へ進んでキャリッジモータM2を駆動し、キャ
リッジ14を印刷指定位置へ移動させ、ヘッドモータM3を
駆動してヘッドカム16およびリボンカム17を印刷位置へ
シフトする。すなわち、ヘッドカム16およびリボンカム
17は上段リボン印刷の場合は第4図のカム位置P1へシフ
トし、下段リボン印刷の場合は第4図のカム位置P6へシ
フトし、サーマルヘッド18をインクリボンおよび記録シ
ート4を介してプラテン5に圧接させる。この状態にし
て、キャリッジ14を移動させながら印刷(記録)情報に
応じて、サーマルヘッドドライバTHDによってサーマル
ヘッド18の発熱抵抗体を選択的に加熱し、インクリボン
に塗布された熱溶融性インクを溶融させ、記録シート4
に転写し、インクリボンを巻取り指定範囲の印刷を行
う。
ステップ403におけるエラー検出の詳細については後
述する。
ステップ403で指定範囲の印刷を行った後、キャリッ
ジ14を停止し、サーマルヘッド18をアップし、リボン巻
取りをオフにした後、ステップ404へ進む。
ステップ401でマルチカラーと判別されてステップ405
へ進むと、該ステップ405においてマルチカラーに指定
された段へカセットをシフトする。
次いでステップ406へ進み、未印刷の色の中に現在セ
ットされているマルチリボンセット色(MRS)があるか
否かを判別する。
マルチリボンセット色があればステップ407へ進み、
なければステップ408へ進む。
例えばMRSがA色の場合にはA色が未印刷であるか否
かを判別する。ここで、電源投入直後においては、マル
チカラーリボンの頭出しは実施されず、第17図のパワー
オン処理のステップ105の処理でマルチリボンセット色
(MRS)は未定にセットされているためステップ408へ進
む。
ステップ407においてテキスト中の印刷長さがマルチ
リボンのリボン残量よりも短い時には、ステップ413へ
進んで印刷を行う。
しかし、ステップ407においてリボン残量が小さいと
判別され、印刷を実行すると第15図のマルチリボンの所
定領域を越えてしまう場合には、ステップ408へ進む。
次に、ステップ408において、未印刷の色の中に現在
セットされているマルチリボンセット色(MRS)の次の
色があるか否かを判別する。例えば、MRSがA色の場合
にはB色が未印刷色であるか否かを判別する。ステップ
408での判別結果がYESであればステップ409へ進み、NO
であればステップ410へ進む。
ステップ409において、次色(例えばB色)のリボン
頭出しを行う。このリボン頭出しの詳細については後述
する。リボン頭出し後マルチリボンセット色(MRS)を
次色(例えばB色)に変更し、マルチリボン残量(MR
L)を所定量mに変更した後、ステップ413へ進み次色
(例えばB色)の印刷を行う。
前記マルチリボン残量(MRL)の所定量mは第15図の
インクリボンの長さlによって定まる。
ステップ410においては、未印刷の色の中に現在セッ
トされているマルチリボンセット色(MRS)の次次色が
あるか否かを判別する。例えば、MRSがA色の場合には
C色が未印刷色であるか否かを判別する。YESの場合は
ステップ411へ進み、NOの場合はステップ412へ進む。ス
テップ411において、次々色(例えばC色)のリボン頭
出しを行い、マルチリボンセット色(MRS)を次々色
(例えばC色)にセットし、マルチリボン残量(MRL)
を所定量mにセットする。然る後、ステップ413へ進み
次々色(例えばC色)の印刷を行う。
ステップ412においては、次々々色(例えばA色)の
リボン頭出しを行い、マルチリボンセット色(MRS)を
次々々々色(例えばA色)にセットし、マルチリボン残
量(MRL)を所定量mにセットし、然る後、ステップ413
へ進んで次々々色(例えばA色)の印刷を行う。
ステップ413において、マルチリボンセット色(MRS)
と同色の指定範囲の印刷を行う。すなわち、キャリッジ
モータM2を駆動してキャリッジ14を印刷指定位置へ移動
させ、ヘッドモータM3を駆動してサーマルヘッド18をダ
ウンさせ、インクリボンを巻取り可能にし、キャリッジ
14を移動させながら印刷情報に応じてサーマルヘッドド
ライバTHDによってサーマルヘッド18の発熱体を選択的
に加熱し、インクリボンに塗布された熱溶融性インクを
溶融させ、記録シート4へ転写し、インクリボンを巻取
り、指定範囲の印刷を行う。
なお、ステップ413でのエラー検出については後述す
る。
指定範囲印刷後、キャリッジ14を停止し、サーマルヘ
ッド18をアップし、リボン巻取りをオフにする。そし
て、マルチリボン残量(MRL)から消費したリボン長さ
を減ずる。然る後、ステップ404へ進む。
ステップ404においては、テキスト内で印刷を未実施
の色があるか否かを判別する。YES(有り)であればス
テップ401へ戻り、NO(無し)であれば終了する。した
がって、マルチインクリボンが無駄に巻取られることが
なく、効率のよいリボン使用を行うことができる。
また、テキスト内未印刷色および未印刷範囲を記憶
し、下記処理を追加することにより、マルチカラーリボ
ンのリボン消費の効率をさらに向上させることができ
る。
すなわち、ステップ407において印刷すべき長さがリ
ボン残量より大きいと判別された場合、すなわちNOの場
合には第22図のフローでは直接ステップ408へ進んだ
が、これに代えて、リボン残量分の印刷を行った後すな
わち印刷と同期してリボン残量をカウントダウンし、リ
ボン残量無しの状態で印刷を停止し、然る後ステップ40
8へ進むよう処理することも可能である。
また、ステップ404の処理位置において、未印刷色の
有無および未印刷範囲の有無を判別し、有の場合はステ
ップ401へ戻り、無しの場合は終了する。
したがって、マルチインクリボンはリボン残量無しの
状態のままで印刷が可能となり、リボン消費の効率を第
22図の処理に比べさらに向上させることができる。
第23図はリボン頭出し処理のフローチャートであり、
次に第23図を用いてマルチリボン(多色ダンダラ塗りイ
ンクシート)の色合わせのための頭出しを説明する。
すなわち、第15図のマルチリボン50に設けたバーコー
ド部50a、50b、50cをカラーセンサS3によって検出する
場合のフローの1例を説明する。
第23図において、まずステップ501でヘッドモータM3
を駆動してリボン巻取りオンの位置へシフトする。すな
わち、カセットが上段セット(ダウン)の場合は第4図
のカム位置P2へ、カセットが下段セット(アップ)の場
合には第4図のカム位置P5へシフトする。
次にステップ502において、リボンセンサS2によりリ
ボンがエンドか否かを判別する。
リボンエンドであればステップ503へ進み、ヘッドモ
ータM3を駆動してリボン巻取りをオフにする。すなわ
ち、第4図のカム位置P3またはP4へシフトし、ステップ
504へ進んでリボンエンドエラーの表示を行う。
ステップ502でリボンエンドでなければ、ステップ505
へ進んでカラーセンサS3によりバーコードが検出された
か否かを判別する。
ステップ505でバーコード未検出(NO)ならば、ステ
ップ506へ進み、キャリッジモータM2を駆動してキャリ
ッジ14を印字(右)方向へ移動させ、マルチインクリボ
ン50を巻取る。次に、ステップ507へ進み、リボン巻取
り量が所定巻取り長さl(第15図)を越えたか否かを判
別し、越えていなければステップ502へ戻り、引続きリ
ボン巻取りとカラーセンサ検出を繰返す。
ステップ507でYES(越えている)ならば、このインク
リボンはマルチインクリボン50ではなく単色インクリボ
ン49とみなされるため、ステップ508へ進んでヘッドモ
ータM3を駆動してリボン巻取りオフの位置へシフトし、
次いで、ステップ509へ進んでカセットのセットエラー
表示を行う。
前記ステップ505においてカラーセンサS3でバーコー
ドを検出したならば(YESであれば)、ステップ510へ進
んでマルチリボンセット色(MRS)をバーコードに従っ
た色にセットする。
次いで、ステップ511においてMRSが頭出しをしようと
している指定色であるか否かを判別し、否(NO)の場合
は前述の第22図のステップ406へ戻る。すなわち、電源
投入後、MRSが未定の場合には、頭出しを行った際何色
がくるか判断できないため、元に戻す必要があるからで
ある。
ステップ511でYESの場合は、ステップ512へ進み、ヘ
ッドモータM3を駆動してリボン巻取りオフの位置へシフ
トし、指定色のリボン頭出しが終了する。
したがって、上記処理により、マルチインクリボンは
無駄に頭出しされることなく効率のよい頭出しが可能と
なり、また、異なったインクリボンが挿入された場合の
エラーを検出することが可能になる。
第24図は前述の印刷中のエラー検出(第22図)のフロ
ーチャートであり、この図を用いて印刷中のエラー検出
を説明する。
印刷中に一定間隔、例えばキャリッジモータM2の駆動
パルス毎、あるいはサーマルヘッド18のヒートサイクル
毎にエラー検出が実行される。
第24図において、まずステップ601でリボンセンサS2
によりリボンエンドか否かを判別する。
リボンエンドが検出された場合はステップ602へ進
み、印刷を中止(キャリッジ14を停止)し、ヘッドモー
タM3を駆動してサーマルヘッド18をアップし、リボン巻
取りをオフにした後、リボンエンドエラー表示を行う。
ステップ601でリボンエンドが検出されない場合は正
常とみなし、ステップ603へ進み、カラーセンサS3によ
りバーコードが検出されるか否かをチェックする。
バーコードが検出された場合は印字中においてバーコ
ード部をサーマルヘッド18で加熱印刷したことになり、
異常であるためステップ604へ進む。
ステップ604において色指定が単色指定かマルチ指定
かを判別し、単色指定の場合は、印刷メニューが単色指
定にもかかわらずマルチインクリボンが誤装填されてい
ることになるので、ステップ605へ進んで印刷を中止
し、カセットセットエラー表示を行う。
ステップ604において、色指定がマルチ指定がある場
合は、カセットのセットミスはないが、リボン頭出し等
のミスによりバーコード部を印刷してしまったことにな
るので、ステップ606へ進み、印刷を中止し、リボン巻
取りエラー表示を行う。
前記ステップ603でバーコードが検出されない場合(N
Oの場合)は、印刷が正常に実行されているものとみな
し、エラー検出処理を終了する。
なお、エラー表示は一般にCRTに表示されるが、エラ
ーを知らせる方法としては、ブザーを鳴らす方法あるい
は警告灯を設けておきこれを点灯させる方法などを採用
することができ、本件ではその手段は問わない。
したがって、第24図で説明した上記処理により、カセ
ットやインクリボンのエラーを検出することができる。
なお、以上の実施例では、記録媒体として、記録紙の
他に、例えばオーバーヘッドプロジェクター等に用いら
れる透明なプラスチック薄板等種々のシートを使用する
こともできる。
また、加熱手段としては、前記実施例中のサーマルヘ
ッド18に限定されることなく、例えば、赤外線あるいは
レーザービーム等を使用することもできる。
さらに、前記実施例ではサーマルヘッド18が記録シー
ト4に沿って往復移動するシリアル型の場合を例示した
が、本発明はこれに限定されることなく例えば第25図に
示すようなサーマルヘッド等の加熱手段が記録幅の全巾
にわたって設けられるいわゆるフルライン型にも同様に
適用することができる。
ここで、第25図中、4は記録シートを、75はプラテン
を、76はフルライン型サーマルヘッドを、77はフルライ
ン型単色インクリボンシートを、78はフルライン型マル
チインクリボンシートをそれぞれ示し、前述の実施例の
場合と実質上同じ構成によって実施することができる。
さらに、前記実施例ではインクリボンカセットがキャ
リッジ14上に装填され往復運動する型式を説明したが、
本発明はこれに限定されることなくインクリボンカセッ
トが静止している型式の記録装置においても同様に実施
できる。
また、前記実施例ではインクリボンカセットが2段積
重ねの場合を説明したが、これは3段以上の複数段に積
重ねても同様に実施できる。
さらに、マルチカラーインクリボンが3色ダンダラ塗
りの場合を例示したが、本発明は2色あるいは4色以上
でも同様に実施でき、また、ダンダラ塗りではなくベー
スフィルム上に多層にインクを塗布したタイプのマルチ
カラーインクリボンであってもよく、マルチカラーイン
クリボンの全てに対して適用可能である。
また、プラテンは、平面状のプラテンの他、シート搬
送ローラを兼ねる円筒状プラテンでもよい。
さらに、サーマルヘッド等の加熱手段を使用する場合
を説明したが、本発明はインクリボンを用いる全てのタ
イフに適用可能であり、例えばワイヤドット等のインパ
クトタイプ等にも同様に適用可能である。
さらにまた、前記実施例では上段に黒、下段にマルチ
カラーのインクリボンを用いる場合を例示したが、これ
は上下逆であってもよく、さらに、前述の印刷メニュー
で述べたごとく印刷メニューで指定することによりマル
チカラーを上下いずれにセットしても使用可能な構成に
することもできる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、サ
ーマルヘッドを用いてインクリボンのインクを記録シー
トへ転写する記録装置に装着されるインクリボンカセッ
トにおいて、前記インクリボンを供給側から巻取り側へ
搬送するインクリボン搬送路と、前記インクリボンを押
圧する摩擦部材を配する自由端部と、該自由端部とは他
端側に位置する支持端部と、前記自由端部と前記支持端
部との間であって前記自由端部と前記支持端部とを向き
合わせるように屈曲する中間部と、を具備するととも
に、前記自由端部の延長方向が前記インクリボンの巻取
り方向に沿うように前記支持端部で前記インクリボンカ
セットに装着された片持ちバネ部材と、前記摩擦部材と
対向して配され、前記摩擦部材とともに前記インクリボ
ンを狭持するための押圧面と、前記片持ちバネ部材のイ
ンクリボン巻取り方向下流側の前記自由端部と前記支持
端部との間に配され、前記インクリボン搬送路を前記支
持端部へ近づけるように形成するための案内部材と、を
有し、前記摩擦部材が前記インクリボンを前記押圧面に
押圧する押圧力は、前記供給側から前記巻取り側へのイ
ンクリボン搬送の際よりも、前記巻取り側から前記供給
側方向への移動の際の方が大きい構成としたので、イン
クリボンに対する張力が供給側から巻取り側へのインク
リボン搬送時よりも巻取り側から供給側方向への移動時
の方が大きいことから、非記録時にインクリボンが不用
意にカセットから引き出されるなどの不具合を無くすこ
とができ、記録時にインクリボンに不必要な張力が作用
しないことから、張力に起因して生じるインクリボンと
記録シートとの間の滑りによる汚れ発生を防止すること
ができ、インクリボンの強度を必要以上に大きくしなく
てもよいことから、ベースフィルムを薄くしてカセット
内に収容されるインクリボンの長さを長くすることがで
き、非記録時におけるインクリボンの不用意な逆戻りを
防止できることから、インクリボンの弛みに起因する皺
の発生や他の機構部との接触や絡みによるインクリボン
の切断を未然に防止することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるインクリボンカセットが装着され
るキャリッジの全体構造の一部破断平面図、第2図は本
発明を実施するのに好適な記録装置を備えたワードプロ
セッサの外観斜視図、第3図は本発明によるインクリボ
ンカセットが装着される記録装置の平面図、第4図は第
1図のキャリッジ上のカムの動きを示すカムチャート、
第5図は第1図中のカセットアップダウン機構の平面
図、第6図は第5図のカセットダウン時の側面図、第7
図は第5図のカセットアップ時の側面図、第8図は第1
図のリボン巻取り機構の作動時の平面図、第9図は第8
図の非作動時(解除時)の平面図、第10図はヘッドアッ
プダウン機構の平面図、第11図は第10図のヘッドアップ
時の側面図、第12図は第10図のヘッドダウン時の側面
図、第13図はインクシートカセットの一部破断平面図、
第14図は第13図の外観斜視図、第15図はマルチインクリ
ボンの構造図、第16図は本発明による記録装置の制御系
のブロック図、第17図は第16図の記録装置のパワーオン
処理のフローチャート、第18図は第17図中のサーマルヘ
ッドおよびカセットの位置の初期化処理のフローチャー
ト、第19図はリボンの垂み取り処理のフローチャート、
第20図はテキスト中の色指定の1例を示す説明図、第21
図の(a)および(b)は印刷メニューにおける色指定
の1例を示す説明図、第22図は本発明の記録装置におけ
る記録(印刷)シーケンスのフローチャート、第23図は
第22図中のリボン頭出し処理のフローチャート、第24図
は第22図中のエラー検出処理のフローチャート、第25図
は本発明によるフルライン型記録装置の記録部の斜視図
である。 4……記録シート、5……プラテン、14……キャリッ
ジ、16……ヘッドカム(ヘッドアップダウン用)、17…
…リボンカム(カセットアップダウン用)、18……記録
ヘッド(サーマルヘッド)、40……インクシートカセッ
ト(インクリボンカセット)、49……インクリボン(イ
ンクシート)、50……マルチカラーインクリボン(イン
クシート)、M3……ヘッドモータ、S2……リボンセン
サ、S3……カラーセンサ(色検出手段)、CPU……中央
演算処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿目 祐治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−4006(JP,U) 実開 昭61−112963(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーマルヘッドを用いてインクリボンのイ
    ンクを記録シートへ転写する記録装置に装着されるイン
    クリボンカセットにおいて、 前記インクリボンを供給側から巻取り側へ搬送するイン
    クリボン搬送路と、 前記インクリボンを押圧する摩擦部材を配する自由端部
    と、該自由端部とは他端側に位置する支持端部と、前記
    自由端部と前記支持端部との間であって前記自由端部と
    前記支持端部とを向き合わせるように屈曲する中間部
    と、を具備するとともに、前記自由端部の延長方向が前
    記インクリボンの巻取り方向に沿うように前記支持端部
    で前記インクリボンカセットに装着された片持ちバネ部
    材と、 前記摩擦部材と対向して配され、前記摩擦部材とともに
    前記インクリボンを狭持するための押圧面と、 前記片持ちバネ部材のインクリボン巻取り方向下流側の
    前記自由端部と前記支持端部との間に配され、前記イン
    クリボン搬送路を前記支持端部へ近づけるように形成す
    るための案内部材と、 を有し、 前記摩擦部材が前記インクリボンを前記押圧面に押圧す
    る押圧力は、前記供給側から前記巻取り側へのインクリ
    ボン搬送の際よりも、前記巻取り側から前記供給側方向
    への移動の際の方が大きいことを特徴とするインクリボ
    ンカセット。
  2. 【請求項2】前記片持ちバネ部材は、前記サーマルヘッ
    ドによる記録作用位置よりインクリボン巻取り方向下流
    側に前記インクリボン搬送路に沿って配されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のインクリボ
    ンカセット。
  3. 【請求項3】前記案内部材は、前記巻取り側から前記供
    給側方向への前記インクリボンの移動の際よりも前記供
    給側から前記巻取り側へのインクリボン搬送の際の方
    が、前記インクリボンを前記押圧面側よりも前記摩擦部
    材側へ強く押圧することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載のインクリボンカセット。
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US07/956,574 US5304008A (en) 1987-02-27 1992-10-05 Ink ribbon cassette with a frictioning member for imparting variable tension to an ink ribbon
US08/348,133 US5466074A (en) 1987-02-27 1994-11-23 Recording apparatus with mechanism for shifting ink ribbon cassettes

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