JP2555151B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2555151B2 JP63137578A JP13757888A JP2555151B2 JP 2555151 B2 JP2555151 B2 JP 2555151B2 JP 63137578 A JP63137578 A JP 63137578A JP 13757888 A JP13757888 A JP 13757888A JP 2555151 B2 JP2555151 B2 JP 2555151B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、回転ヘッド方式のディジタルオーディオテ
ープレコーダ(以下DATと称す)に係り、特に、選曲な
どの高速サチにおけるシリンダ回転数の制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
回転ヘッド方式のDATにおいて、通常再生速度の数十
〜数百倍の速度で高速ランダム選曲(曲の頭出し)を行
なうためには、トラックの中に記録された曲の開始を示
す信号や、時間表示をするための信号、曲番情報信号な
ど音楽PCM信号と同じ記録密度で記録されている制御信
号を高速テープ走行時に正確に読み取る必要がある。
ところで、通常記録再生時と異なる速度テープを高速
走行させると、ヘッドの走査軌跡はテープに記録された
信号トラックを複数横断するものとなり、シリンダ回転
数が一定であるとするとヘッドとテープの相対速度が変
化してしまう。
一方DATでは、ヘッドより再生された信号からディジ
タル信号を再生する回路としてデータ打ち抜き(データ
ストローブ)回路を用いるが、通常この回路の入力の伝
送レートはテープ走行系の速度偏差、ジッタに対する余
裕が±10%前後であり、テープの高速走行によってヘッ
ドとの相対速度が変化し、入力信号の伝送レートが±10
%前後の範囲を逸脱するとデータ再生が不能、つまりラ
ンダムアクセスが出来ないという不都合が起る。
このため、DATではテープの高速走行時にはシリンダ
回転数を通常記録再生時と同一には出来ず、ヘッドとテ
ープの相対速度が常に一定となるよう、或いはデータス
トローブ回路の許容ジッタ内に入るようテープの走行速
度に応じて追従制御することが不可欠である。テープの
走行速度に応じてシリンダの回転数を変化させ、テープ
とヘッドの相対速度を一定に制御する装置としては、例
えば特開昭61−110359号公報に記載されているものがあ
る。この装置は、データストローブ回路において再生信
号に同期した周波数として得られる再生クロック周波数
が所定の定まった周波数となるようにシリンダ回転数を
制御するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、上記従来技術ではテープ走行に対する相対速
度一定のシリンダ回転数追従制御中に、シリンダサーボ
のロックが外れた場合の再引き込み制御の点には考慮さ
れておらず、例えばテープの傷あるいは信号のドロップ
アウトなどによりシリンダサーボのロックが一旦外れた
場合、再引き込みができなくなるという問題があった。
本発明の目的は、上記シリンダ回転数追従サーボが一
旦外れた場合でも、これを確実に再引き込みができるよ
うにするとともに、しかもサーボのロック外れが長い時
間に亘った場合には、異常と判断してシリンダ回転数を
固定値に制御するようにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、先ず所定のテープ速度に合致したシリン
ダ回転数に対し、サーボロックが外れた場合これを中心
として上,下にシリンダ回転数をスイープさせることに
より達成される。すなわち、シリンダ回転数をスイープ
制御によって待機させておけば、信号が正しく読み取れ
る状態に復帰した場合には、テープとヘッドの相対速度
が一致する点を必らず通過するため、その時点でシリン
ダ回転数を相対速度一定のサーボ制御に再引き込みする
ことができる。
また、シリンダ回転数の追従サーボ外れが長時間続く
判別は、例えば上記シリンダ回転数のスイープ制御の回
数を計測して行うことにより実現でき、その制御信号に
よってシリンダ回転数を所定の固定値に制御するには、
例えばシリンダを独立な別系統のFGサーボ状態で駆動す
ることにより達成される。
〔作用〕
状態判別手段はテープとヘッドの相対速度の状態を判
別し、相対速度が許容値を越えると所定の制御信号を出
力する。第1のシリンダ回転数制御手段は状態判別手段
の制御信号によって駆動されシリンダが所定のテープ速
度に合致した回転数を中心として所定の範囲上,下にス
イープするようシリンダモータを加速、減速る駆動電圧
を出力する。また検出手段はシリンダ回転数のスイープ
の回数を監視し、スイープ回数が所定の回数を越えると
第2のシリンダ回転数制御手段を駆動する制御信号を出
力するよう働く。
第2のシリンダ回転数制御手段は、シリンダモータと
一体に取り付けられたFG(周波数発電器)を含んで成る
サーボループを構成するもので、シリンダ回転数を所定
の一定値に制御するよう動作する。また、切換え手段は
シリンダモータへの駆動信号をシリンダ回転数追従制御
手段および上記第1,第2のシリンダ回転数制御手段を選
択して供給するもので、その動作は制御手段によって制
御される。制御手段は上記状態判別手段および検出手段
の制御信号を判別し、状態判別手段からシリンダ回転数
追従サーボのロックが外れた制御信号を受けると上記切
換え手段の接続をシリンダ回転数追従制御手段から上記
第1のシリンダ回転数制御手段側へ切り換え、更に検出
手段から制御信号を受けた後は切換え手段の接続を上記
第1から第2のシリンダ回転数制御手段側へ切換える制
御信号を出力する。
係る構成により、テープ高速走行に対するシリンダ回
転数追従サーボ中に、テープの傷あるいは信号のドロッ
プアウトなどによりシリンダサーボのロックが外れて
も、シリンダ回転数を本来のテープ速度に応じた値に対
し上,下にスイープさせるため、信号が正しく読み取れ
る状態に復帰した場合にはテープとヘッドの相対速度が
一致する点を必らず通過し、この時点でシリンダ回転数
追従サーボの再引き込みを行なうことができる。しか
も、シリンダ回転数のスイープ制御が長く続くような異
常な場合には、これを検知してシリンダ回転数をスイー
プ制御から固定制御に切換えるため、必要以上にスイー
プ制御を繰り返すことによるシリンダ騒音を防止でき
る。
〔実施例〕
以下、本発明の具体実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示したものである。同図
において1はシリンダ、2aおよび2bは磁気ヘッド、3は
磁気テープ、4および5はそれぞれテープの巻き取り、
送り出しのリール台、6はリールモータ、7はリールモ
ータに連結され、リールモータの回転に応じてリール台
4および5を駆動するギヤ、8はテープ高速走行手段、
9はテープ走行速度に応じてヘッドとの相対速度が一定
になるようなシリンダ回転数を制御するシリンダ回転数
制御手段、10はテープとヘッドの相対速度の状態を判別
する状態判別手段、11はシリンダ回転数を上,下にスイ
ープさせる第1のシリンダ回転数制御手段、12は第1の
シリンダ回転数制御手段11によるシリンダ回転数のスイ
ープ時間を検出する検出手段、13はシリンダ回転数を所
定の固定値に制御する第2のシリンダ回転数制御手段、
14は切換え手段、15は切換え手段14を制御する制御手
段、16はシリンダモータ、17はシリンダモータのFG(周
波数発電機)を示す。
第1図の実施例は、既述のようにテープ高速走行中に
テープの傷あるいはドロップアウトなどによりシリンダ
回転数追従サーボのロックが外れた場合は、これを状態
判別手段10によって判別し、その制御信号により第1の
シリンダ回転数制御手段11を動作させると同時に切換え
手段14を切換えてシリンダ回転数の制御をシリンダ回転
数制御手段9から第1のシリンダ回転数制御手段11に切
換え、シリンダ回転数を所定のテープ速度に合致した値
を中心として所定の範囲上,下にスイープさせる。そし
て信号が正しく読み取れる状態に復帰した場合には、シ
リンダ回転数をスイープさせていることにより、テープ
とヘッドの相対速度が一致する点を必らず通過すること
から、このタイミングで状態判別手段10の制御信号によ
ってシリンダ回転数を再度シリンダ回転数制御手段9に
よる制御に切換えることにより回転数追従サーボの再引
き込みを行なうものであり、しかも、テープの傷あるい
はドロップアウトが長く続くような異常時には、検出手
段12によってこれを検出し、その制御信号により更に切
換え手段14を切換えてシリンダ回転数を第1のシリンダ
回転数制御手段11から第2のシリンダ回転数制御手段13
に切換え、回転数を所定の固定値に制御するものであ
る。
テープ高速走行手段8は、例えば周知のリール台4お
よび5の回転数に同期したFG信号の周期和が一定となる
ようなサーボループで構成される。また、フォワードサ
ーチではギヤ7がA側に動いてテープをA′の方向に高
速走行させ、リバースサーチではギヤ7がBの方向に動
いてテープをB′の方向に高速走行させるようなメカニ
ズムを構成しているが、これらについては共に周知であ
り、また本発明の本質ではないので詳細については省略
する。
以下、本発明の主旨であるシリンダ回転数の制御につ
き、各部の具体構成例等を呈示しながらその動作を設明
する。
第2図は、シリンダ回転数制御手段9の構成を示した
ものである。同図において18および19はそれぞれ2aおよ
び2bの磁気ヘッド出力を再生する再生アンプ、20は18お
よび19の再生アンプ出力を切換える切換え回路、21はヘ
ッド切換え信号生成回路、22は再生信号の波形等価を行
なうイコライザ回路、23はコライザ回路の出力を2値化
するコンパレータ、24は再生データからデータ同期クロ
ックを再生するPLL回路、25は再生クロック周波数を入
力とする−V(周波数−電圧)変換器、26は誤差増幅
器、27は基準電圧源を示す。18乃至24はDATにおいては
再生データからデータ同期クロックを再生する上で不可
欠な部分であり、これらの具体的な回路、制御動作につ
いては例えば特開昭61−110359号公報などで公知である
ため詳細は割愛するが、PLL回路24で再生されたクロッ
ク周波数はテープとヘッドの相対速度に比例したものと
なる。すなわち、テープの走行速度に対してヘッドの相
対速度が本来の速度に対して早い場合、再生クロック周
波数は伝送レートに対応した周波数より高くなり、また
逆にヘッドの相対速度が遅いと低くなる。ちなみに、DA
Tの伝送レート、すなわち再生クロック周波数が9.408MH
zである。
−V変換器25は、PLL24の再生クロック周波数を電
圧に変換するもので、再生クロック周波数の伝送レート
からのずれに応じた制御信号を出力する。すなわち、再
生クロック周波数が伝送レートに一致する場合は、所定
の基準電圧を出力し、これを境として再生クロック周波
数が高くなれば減少、低くなれば増加する。誤差増幅器
26はシリンダモータの駆動を兼ねたもので、基準電圧27
と−V変換器25の出力信号を比較し、その比較誤差e1
が切換え手段14を介してシリンダモータ16に印加され
る。
係子構成により、例えば基準電圧27の値を−V変換
器25の動作中心、すなわち再生クロック周波数が伝送レ
ートに一致する時の出力電圧に等しくなるように設定す
れば、テープ速度に対しヘッドの相対速度が本来の速度
に対して早い場合は誤差増幅器の出力e1が減少してシリ
ンダ回転数を低くするように、また逆にヘッドの相対速
度が遅い場合はシリンダ回転数を高くするように制御が
働き、再生クロック周波数が常に一定となるように、す
なわちテープとヘッドの相対速度が一定となるようにシ
リンダ回転数の追従サーボが成される。
第3図は、状態判別手段10の構成と動作を示したもの
である。同図において28は再生クロック周波数判別器で
あり、その他第1図および第2図と同一符号を付した部
分は同一物を示す。上記のテープ速度に対するシリンダ
回転数の追従精度は、既述したPLL回路の許容ジッタに
より、相対速度一定の理論値に対しある幅の許容範囲を
有する。再生クロック周波数判別器28は、PLL回路24の
再生クロック周波数を監視し、(b)図に示すように、
シリンダ回転数が相対速度一定の回転数に対しその追従
許容範囲を逸脱する再生クロックを出力する状態におい
て、テープへヘッドの相対速度が許容範囲を越えたこと
を知らせる制御信号e2を出力するよう働く。なお、再生
クロック周波数判別器28の具体回路については、再生ク
ロック周波数の周期をカウントする等により簡単に構成
でき、公知であるため詳細は省略する。
第4図は、第1のシリンダ回転数制御手段11の構成と
動作波形である。同図においては29はシリンダモータの
FG信号を2値化するコンパレータ、30は2値化されたFG
信号の周期計測回路、31および32はスイッチ、33および
34はそれぞれ正,負の直流電圧源、35は駆動用増幅器で
あり、その他第1図乃至第3図と同一記号を付した部分
は同一物を示す。先ず上記の状態判別手段10から制御信
号e2が入力されるとスイッチ32が閉じ、同時にFG信号の
周期計測回路30によりスイッチ31の接点はa側に閉じる
よう動作する。これにより駆動増幅器35の出力には正の
直流電圧源33の電圧が発生する。後述するが、状態判別
手段10から制御信号が出力されると第1図に示した制御
手段15により切換え手段14が動作してシリンダモータ16
には第1のシリンダ回転数制御手段11からの駆動信号が
加わるため、シリンダ回転数は正の直流電圧源33により
加速されて上昇する。FG信号の周期計測回路30は、FG信
号の周期、すなわちシリンダの回転数を監視するもの
で、シリンダ回転数が正の直流電圧源33による加速によ
って所定値に達するとスイッチ31の接点をb側へ切換え
るような制御信号を出力する。次いでスイッチ31の接点
がb側に切換えられると駆動増幅器35の出力には負の直
流電圧源34が出力されるため、シリンダモータはこの電
圧により制動が働いて回転数が下降するよう動く。そし
て、シリンダ回転数が所定値まで下降すると、FG信号の
周期計測回路30はこれを検知して再度スイッチ31の接点
をa側に切り換える制御信号を出力するものである。
(b)図にその動作波形を示した。FG信号の周期計測回
路30によりシリンダ回転数の上限,下限を検知し、この
制御信号によりシリンダを制動、加速する(c)の直流
電圧e3をシリンダモータに加えることにより、シリンダ
回転数を(d)のようにその設定範囲内において上,下
にスイープさせることができる。
尚、シリンダ回転数のスイープ幅は、所定のテープ速
度に対する相対速度一定の回転数に対して上,下に適宜
選ぶ必要がある。すなわち、(b)図の(d)の例では
テープ速度に対する相対速度一定のシリンダ回転数がNO
であるとすれば、これを中心に上,下にスイープさせる
必要がある。これは、テープの傷あるいはドロップアウ
トなどが無くなって信号が正しく読み取れる状態になっ
た時、シリンダ回転数追従サーボの再引き込みを確実に
行なうためにスイープ範囲内においてテープとヘッドの
相対速度が必らず一致する点を通過しなければならない
からである。これにより、例えば(d)の動作では、時
刻t0でテープの傷あるいはドロップアウトなどによって
シリンダ回転数追従サーボのロックが外れるとスイープ
制御に移るが、時刻t1以前で信号が正しく読める状態に
復帰していればt1の相対速度が一致する時点で、またt1
からt2の間で信号が復帰した場合にはt2の時点でそれぞ
れシリンダ回転数追従サーボの再引き込みを行なうこと
ができる。
第5図は検出手段12の動作を示したものである。検出
手段12は、第4図の(b)図の動作波形においてシリン
ダ回転数のスイープ制御が始まる時刻t0からの経過時間
を監視し、所定時間経過後に制御信号を出力するよう動
作するものである。簡単には、状態判別手段10の制御信
号に同期した時限回路等により構成できるものである
が、本実施例では、第1のシリンダ回転数制御手段11に
よるシリンダ回転数のスイープ回数を監視する例を用い
た。具体的にはカウンタ等で構成され、(a)のように
第4図の(b)図で示したスイッチ31の切換え信号ある
いは出力e3の繰り返し回数をカウントし、総カウント値
が所定値のnになった時点で(b)に示す“H"の制御信
号e4を出力する。尚、このカウンターは制御信号e2によ
っても制御され、その立ち下りエッジで出力がリセット
されるよう構成されている。
第6図は、第2のシリンダ回転数制御手段13の構成を
示したものである。同図において36は−V変換器、37
はスイッチ、38および39は基準電圧、40は誤差増幅を示
し、その他第1図乃至第5図と同一符号を付した部分は
同一物を指す。−V変換器36はシリンダモータのFG信
号を電圧に変換するものであり、基準電圧38および39は
サーチの方向に応じてシリンダ回転数の制御値を異なら
せるためのもの、スイッチ37は誤差増幅器40の基準電圧
を切換えるためのものであり、その制御は、第1図には
図示していないが、例えばシステムの制御を司どるシス
テム制御用のマイクロプロセッサなどの切換え信号で行
なわれる。
本構成は周知のFGサーボ装置であり、既述したシリン
ダ回転数追従制御手段9と同様な動作によってシリンダ
回転数は基準電圧38および39で決定される値に応じ固定
制御される。
さて、ここでサーチの方向に応じてシリンダ回転数の
制御値を異ならせる意図を説明しておこう。
テープ高送走行時のヘッドとの相対速度を通常記録再
生時と同一に保つには、テープ速度に応じてシリンダ回
転数を変化させなければならないが、このシリンダ回転
数の値は周知のようにフォワードサーチとリバースサー
チでは異なる。すなわち、例えばサーチのテープ走行速
度を通常記録再生時の200倍に設定したとすると、シリ
ンダ回転数は通常記録再生時の2000rpmに対しフォワー
ドサーチでは3000rpmに制御しなければならないが、リ
バースサーチではこれが1000rpmである。一方、第2の
シリンダ回転数制御手段13による制御は、テープに傷あ
るいはドロップアウトなどがあった場合に行なうシリン
ダ回転数のスイープ制御が長く続いた場合に、これを検
知してシリンダ回転数を固定するものである。したがっ
て、第2のシリンダ回転数制御手段が動作してシリンダ
回転数が固定値に制御された後にテープの状態が信号を
正しく読み取れるようになる場合を考えると、その時点
でシリンダ回転数追従サーボが素早く再引き込みできる
ようにするには、サーチの方向に応じ、例えば上記のサ
ーチ速度が200倍である場合にはフォワードサーチ時は
シリンダ回転数は3000rpmに、またリバースサーチ時で
あれば1000rpmに制御するのが好適であるからである。
第7図は制御手段15の構成と動作を示したものであ
る。同図において41はNORゲート、42はインバータ、43
および44はANDゲートを示し、その他第1図乃至第6図
と同一記号を付した部分は同一物を指す。(b)図の動
作波形のように状態判別手段10の制御信号e2と検出手段
12の制御信号e4が(a),(b)のタイミングで入力さ
れると、41乃至44の論理回路により(c)〜(e)に示
すS1〜S3の制御信号を出力する。制御信号S1は状態判別
手段10の制御信号e2が“L"の時のみ“H"、S2はe2が“H"
となって検出手段12の制御信号e4が“L"の期間だけ
“H"、S3はe2およびe4が共に“H"の期間だけ“H"とな
り、S1〜S3がそれぞれ切換え手段14のスイッチa〜cに
接続されていて、スイッチa〜cは制御信号が“H"の時
のみ閉じるよう構成されている。
以上、各部の構成、動作について説明した。係る構成
において、テープに傷およびドロップアウトがあった場
合の全体動作を以下に説明する。
第8図はその動作を示したものである。(a)はテー
プであり、斜線を施した部分は傷あるいはドロップアウ
トなどにより信号再生が不能な領域を表わすものとす
る。時刻t0以前ではシリンダ回転数追従制御手段9によ
りテープ走行速度に対しヘッドの相対速度が一定となる
ようシリンダ追従サーボ制御がなされている。時刻t0
テープの傷あるいはドロップアウトなどに突入すると、
PLL回路のロックが外れるため状態判別手段10から
(b)に示す制御信号e2が出力される。そして制御手段
15からはe2と検出手段12の制御信号e4の状態判別により
切換え手段14のスイッチをaからbに切換える制御信号
S2が出力され、同時に制御信号e2により第1のシリンダ
回転数検出手段11が動作を開始し、シリンダ回転数は
(c)のようにテープ速度NOを中心に上,下にスイーブ
を開始する。具体的にはサーチ速度を200倍に設定した
場合にはNOはフォワードサーチでほぼ3000rpm(リバー
スサーチは1000rpm)であり、回転数スイープの上限,
下限をNOに対して例えば500rpmとすれば上限値NUは3500
rpm(リバースサーチは1500rpm)、下限値NDは2500rpm
(リバースサーチは500rpm)である。
ここで、検出手段12によるシリンダ回転数のスイープ
回数nを例えばn=5に設定したとすれば、テープの傷
あるいはドロップアウトが比較的短かく(n<5)て時
刻t1で信号が復帰するケースでは、t1以後シリンダ回転
数のスイープによってテープとヘッドの相対速度が一致
してくるとe2は無くなり、同時に制御手段15からは切換
え手段14のスイッチをbから再度aに切換える制御信号
S1が出力されるため、シリンダ回転数はシリンダ回転数
制御手段9によって通常の追従サーボ制御に再引き込み
される。
次に、時刻t2でテープの傷あるいはドロップアウトに
突入し、しかもこの時間が長いケースでは、先ず同様に
第1のシリンダ回転数制御手段11によりシリンダ回転数
はスイープするが、検出手段12によりn=5がカウント
された時刻t3においては検出手段12からe4なる制御信号
が出力される。これにより、今度は制御手段15が切換え
手段14のスイッチをbからcに切換える制御信号S3を出
力するため、t3以後はシリンダ回転数は第2のシリンダ
回転数制御手段13によって固定値のNCに定速制御され
る。勿論このNOは、既述したようにNOに合致するよう設
定されている。そして、テープの傷あるいはドロップア
ウトを抜け出る時刻t4では、先ず、t4以前のシリンダ回
転数NCがNOに合致するように設定されていることからテ
ープとヘッドの相対速度はほぼ一致しており、状態判別
手段10の制御信号e2が無くなる。また同時に、e2の立ち
下りエッジにより検出手段12の制御信号e4も無くなるた
め制御手段15が切換え手段14のスイッチをcからaに切
換える制御信号S1を出力し、時刻t4以後はシリンダ回転
数はシリンダ回転数制御手段9によって通常の追従サー
ボ制御に再引き込みされる。
以上、本発明の実施例について説明した。第1図の状
態判別手段10は第3図に示したように再生クロック周波
数判別器で構成したが、これは特に限定されるものでは
なく、例えば再生データから信号を再生する信号処理LS
Iのエラー状態、あるいはPLL回路のVCO(電圧制御発振
器)制御電圧のずれなどを検出して行うことも可能であ
る。また第1のシリンダ回転数制御手段11によるシリン
ダ回転数のスイープ制御も第4図に示したように正,負
の直流電圧源を切換えて行うようにしたが、これも例え
ば正,逆両方向に回転可能なシリンダモータおよび駆動
回路を有する構成のものにあっては、FG信号の周期計測
回路の制御信号によってその回転駆動方向を切換えるよ
うにしても良い。更に、第1図では切換え手段14と制御
手段15を独立に設けたが、これも特に限定されるもので
はなく、例えば周知の論理回路によって一体化しても同
様な制御が可能なのは勿論、本発明の要旨を換えない範
囲で種々変形可能は容易である。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、テープ高速走行時
のシリンダ回転数追従サーボ中に、テープの傷あるいは
ドロップアウトなどによりシリンダサーボが不能な状態
になるとこれを検出してシリンダ回転数をテープ速度に
合致した値を中心に上,下にスイープさせるようにした
ため、テープの傷あるいはドロップアウトを抜け出て信
号が正しく読める状態に復帰した場合には、テープとヘ
ッドの相対速度が一致する点を必らず通過するようにす
ることができ、この時点でシリンダ回転数を相対速度一
定の追従サーボ制御に確実に再引き込みすることができ
る。しかも、テープの傷あるいはドロップアウトが長く
続くような異常な場合には、これを検知してシリンダ回
転数をスイープ制御から固定制御に切換えるようにした
ため、スイープ制御が必要以上に繰り返されることによ
るシリンダ騒音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による磁気記録再生装置の実施例を示す
ブロック図、第2図はシリンダ回転数追従制御手段のブ
ロック図、第3図(a),(b)は状態判別手段の構成
と動作を示すブロック図と波形図、第4図は第1のシリ
ンダ回転数制御手段の構成を示すブロック図、第5図は
検出手段の動作を示す波形図、第6図は第2のシリンダ
回転数制御手段のブロック図、第7図(a),(b)は
制御手段のブロック図及び波形図、第8図は本発明の磁
気記録再生装置の各部の波形図である。 10……状態判別手段、11……第1のシリンダ回転数制御
手段、12……検出手段、13……第2のシリンダ回転数制
御手段、14……切換え手段、15……制御手段、1……シ
リンダ、3……テープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 敬治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 坂口 正三郎 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイ オニア株式会社川越工場内 (72)発明者 河崎 憲一郎 埼玉県川越市山田字西町25番地1 パイ オニア株式会社川越工場内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転シリンダに装着されたヘッドにより磁
    気テープ上を走査して信号を記録し、記録された信号の
    再生を行なう磁気記録再生装置であって、リール軸を駆
    動して通常記録再生速度より速い速度で該磁気テープを
    走行させる高速走行制御手段と、再生信号より再生され
    たクロック信号の周波数が一定となるようにシリンダ回
    転数を制御するシリンダ回転数制御手段を備えて成る磁
    気記録再生装置において、信号の再生状態を判別する状
    態判別手段と、該状態判別手段の制御信号によって該回
    転シリンダの回転数を所定範囲内において上,下にスイ
    ープさせる第1のシリンダ回転数制御手段と、該第1の
    シリンダ回転数制御手段によって制御された回転シリン
    ダの回転数のスイープの時間を検出する検出手段と、該
    検出手段の制御信号によってシリンダの回転数を所定の
    固定値に制御する第2のシリンダ回転数制御手段と、上
    記再生されたクロック信号の周波数が一定となるように
    シリンダ回転数を制御するシリンダ回転数制御手段およ
    び該第1,第2のシリンダ回転数制御手段の出力信号を切
    換える切換え手段と、該状態判別手段および該検出手段
    からの制御信号を入力としこれらの状態に応じ、該切換
    え手段を制御する制御手段を具備し、該状態判別手段に
    より上記シリンダ回転数制御手段によるシリンダ回転数
    制御サーボが外れた時は該第1のシリンダ回転数制御手
    段によってシリンダ回転数を上,下にスイープさせ、シ
    リンダ回転数のスイープの時間が所定値に及んだ場合は
    該検出手段の制御信号によってシリンダ回転数を該第2
    のシリンダ回転数制御手段により所定の固定値に制御す
    ることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】上記検出手段は該第1のシリンダ回転数制
    御手段によるシリンダ回転数のスイープの回数を検出し
    て行なうようにしたことを特徴とする請求項1記載の磁
    気記録再生装置。
  3. 【請求項3】上記状態判別手段は再生信号より再生され
    たクロック信号の周波数、あるいは再生信号のエラーの
    状態を判別して判別を行うように成したことを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記第2のシリンダ回転数制御手段による
    シリンダ回転数を、テープ走行方向に応じ互いに異なる
    ように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の磁気記録再生装置。
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