JP2555113Y2 - 衣類乾燥機の置台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、洗濯機本体の後面に取
り付ける衣類乾燥機の置台に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の衣類乾燥機の置台の構成
を図４に示す。図において、２１は洗濯機本体で、この
洗濯機本体２１の後面２２には、金具２５の取付け穴２
３および固定用ねじ２６を挿入するねじ挿入穴２４を設
けている。金具２５は段部２５ａを境に下側がねじ止め
穴２５ｂを設けた挿入部２５ｃと、上側にフック機能を
有する未挿入部２５ｄを形成している。金具２５の挿入
部２５ｃを洗濯機本体後面２２の取付け穴２３に挿入し
た状態で未挿入部２５ｄはスペ−サ−２７を引っかける
フック機能をもつ。スペ−サ−２７の後面にはフック部
２７ａを設け、衣類乾燥機本体を支持するスタンド２８
の支柱部２８ａを引っかける構成としている。支柱部２
８ａの後面には固定用ねじ２６を挿入するねじ挿入穴
（図示せず）を設けており、スぺ−サ−２７の後面にも
固定用ねじ２６を挿入するねじ挿入穴２７ａを設けてい
る。

【０００３】上記衣類乾燥機の置台の取付けにつき説明
する。まず、金具２５を洗濯機本体２１の後面２２の取
付け穴２３に挿入し、金具２５の未挿入部２５ｄでスぺ
−サ−２７を引っかけるようにする。次にスタンド２８
をスぺ−サ−２７の後面のフック２７ａに引っかけてス
タンド２８を洗濯機本体２１の後面２２に仮止めする。
最後に、スタンド２８の後面側から固定用ねじ２６をね
じ挿入穴に挿入する。固定用ねじ２６はスタンド２８、
スペ−サ−２７、洗濯機本体後面２２にそれぞれ設けた
ねじ挿入穴に挿入し、金具２５の挿入部２５ｃに設けた
ねじ止め穴２５ｂに螺着固定し、スタンド２８を洗濯機
本体後面２２に固定していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来構成では、金具２５は段部を境にして下側の挿入部
２５ｃの片方しか洗濯機本体後面２２の取付け穴２３に
挿入されていないため、スペーサー４２７を引っかけて
も極めて不安定な状態であり、その不安定な状態でさら
にスタンド２８をスぺ−サ−２７に引っかけなければな
らず、取付け作業性が悪いという課題を有していた。

【０００５】また、スペーサー２７はフック２７ａを形
成した複雑な形状であるため、合成樹脂製にならざるを
得ず、スタンド２８と洗濯機本体後面２２の取付強度面
でも弱いという課題を有していた。

【０００６】本考案は上記課題に鑑み、取付け作業性の
向上を図るとともに取付け強度を高くする衣類乾燥機の
置台を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、洗濯機本体の後面の左右に一対の角形凹部を
形成し、この角形凹部に金具を取り付けて衣類乾燥機本
体を支持するスタンドを前記洗濯機本体後面に固定する
衣類乾燥機の置台であって、前記洗濯機本体の角形凹部
の上部には前記金具の上挿入部を挿入する上穴を設ける
とともに、前記角形凹部の下部には前記金具の下挿入部
を挿入する下穴を設け、前記金具はその中央部に後方へ
突出したフックを有する本体部と、この本体部より幅の
狭い上挿入部及び下挿入部とから構成され、かつ上挿入
部を上穴に完全挿入すると下挿入部の下端が前記下穴よ
り上方に位置するように前記上挿入部及び下挿入部の長
さを設定し、前記スタンドの支柱部には前記金具のフッ
クに仮止めされる仮止め穴と固定用ねじを挿入するねじ
止め穴とを設け、前記金具に支柱部を仮止めした状態で
前記ねじ穴と対向する洗濯機本体の後面にねじ挿入穴を
設けるとともに、前記金具の上挿入部には固定用ねじを
螺着するねじ止め穴を設けたものである。

【０００８】

【作用】上記構成において、金具は上下部とも洗濯機本
体の後面に挿入されるため、金具のがたつきが無く極め
て安定した状態でスタンドを仮止めすることができる。
また、合成樹脂製のスペーサーが必要なく、スタンドの
支柱部が洗濯機本体の後面に当接されるため、スタンド
と洗濯機本体は強固に取り付けられる。

【０００９】

【実施例】以下、本考案の実施例について図１〜図３を
参照して説明する。図において、洗濯機本体１の後面４
の左右縦方向に、複数の角形凹部３を形成している。こ
の角形凹部３は金具７を取り付ける部分で、また角形凹
部３より上方にねじ挿入穴２を設けている。角形凹部形
状３の上端には、図２及び図３に示すように、矩形状の
上穴５が形成され、同下端には矩形状の下穴６が形成さ
れており、下穴６は上穴５よりも幅が狭くなっている。
金具７は、その中央部には後方に突設したフック８を有
する本体部９が、上部にはねじ止め穴１０をもち本体部
９より幅の狭い上挿入部１１が、下部には上挿入部１１
より幅の狭い下挿入部１２が形成されている。さらに、
金具７の上挿入部１１を上穴５に完全挿入すると下挿入
部１２の下端が前記下穴６より上方に位置するように前
記上挿入部１１及び下挿入部１２の長さを設定し、角形
凹部３内に金具７が取付けできるようにしている。

【００１０】また、スタンド１３はＬ字形状をなし、支
柱部１４と天板部１５とより成り、支柱部１４には金具
７のフック８に仮止めされる仮止め穴１６と、金具７の
ねじ挿入穴１０に対向する位置に同様にねじ挿入穴１７
が設けられ、天板１５には乾燥機固定用の固定穴１８が
設けられている。１９はスタンド１３を洗濯機本体後面
４に固定する固定用ねじである。

【００１１】上記構成の置台を洗濯機本体１に取り付け
る手順を説明する。角形凹部３の上穴５に金具７の上挿
入部１１を深く挿入し、次に下げて下穴６に金具７の下
挿入部１２を挿入することにより、まず金具７を洗濯機
本体後面４に取り付ける。すべての金具７を同様に取付
けた後、スタンド１３の支柱部１４の仮止め穴１６を金
具７のフック８に仮止めする。その後、固定用ねじ１９
をスタンド１３のねじ挿入穴１７、洗濯機本体後面４の
ねじ挿入穴２にそれぞれ挿入し、金具７のねじ止め穴１
０に螺着し、スタンド１３を洗濯機本体後面４に固定す
る。

【００１２】上記実施例では、金具７の上挿入部１１は
角形凹部３の上穴５に挿入され、下挿入部１２は角形凹
部３の下穴６に挿入されるので、金具７は上下部とも洗
濯機本体後面４の角形凹部３に取り付けられることとな
り、金具７のがたつきをなくし極めて安定した状態でス
タンド１３を仮止めすることができる。また、合成樹脂
製のスペーサーが必要なく、スタンド１３の支柱部１４
が洗濯機本体の後面４に当接されるため、スタンド１３
と洗濯機本体１は強固に取り付けられる。

【００１３】

【考案の効果】以上のように本考案によれば、金具の上
下部とも洗濯機本体の後面に挿入されるため、金具のが
たつきが無く極めて安定した状態でスタンドを仮止めす
ることができ、スタンドの取付け作業生を大幅に向上す
ることができる。また、合成樹脂製のスペーサーが必要
なく、スタンドの支柱部が洗濯機本体の後面に当接され
るため、スタンドと洗濯機本体は強固に取り付けられ、
その取付け強度を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す衣類乾燥機の置台の分
解斜視図

【図２】同置台を洗濯機に組付けたときの部分拡大断面
図

【図３】同置台の金具と洗濯機との取付け関係を示す部
分斜視図

【図４】従来例の衣類乾燥機の置台の分解斜視図

【符号の説明】

１ 洗濯機本体 ２ ねじ挿入穴 ３ 角形凹部 ５ 上穴 ６ 下穴 ７ 金具 ８ フック ９ 本体部 １０ ねじ止め穴 １１ 上挿入部 １２ 下挿入部 １３ スタンド １４ 支柱部 １６ 仮止め穴 １７ ねじ挿入穴 １９ 固定用ねじ

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯機本体の後面の左右に一対の角形凹部
   を形成し、この角形凹部に金具を取り付けて衣類乾燥機
   本体を支持するスタンドを前記洗濯機本体後面に固定す
   る衣類乾燥機の置台であって、前記洗濯機本体の角形凹
   部の上部には前記金具の上挿入部を挿入する上穴を設け
   るとともに、前記角形凹部の下部には前記金具の下挿入
   部を挿入する下穴を設け、前記金具はその中央部に後方
   へ突出したフックを有する本体部と、この本体部より幅
   の狭い上挿入部及び下挿入部とから構成され、かつ上挿
   入部を上穴に完全挿入すると下挿入部の下端が前記下穴
   より上方に位置するように前記上挿入部及び下挿入部の
   長さを設定し、前記スタンドの支柱部には前記金具のフ
   ックに仮止めされる仮止め穴と固定用ねじを挿入するね
   じ止め穴とを設け、前記金具に支柱部を仮止めした状態
   で前記ねじ穴と対向する洗濯機本体の後面にねじ挿入穴
   を設けるとともに、前記金具の上挿入部には固定用ねじ
   を螺着するねじ止め穴を設けた衣類乾燥機の置台。