JP2554649Y2 - 油圧モーターの駆動回路 - Google Patents

油圧モーターの駆動回路

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JP2554649Y2
JP2554649Y2 JP4591892U JP4591892U JP2554649Y2 JP 2554649 Y2 JP2554649 Y2 JP 2554649Y2 JP 4591892 U JP4591892 U JP 4591892U JP 4591892 U JP4591892 U JP 4591892U JP 2554649 Y2 JP2554649 Y2 JP 2554649Y2
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浩之 塚本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧モーターの駆動回
路に関するものであり、特に、油圧走行車両の低速時の
制動による衝撃を軽減する油圧モーターの駆動回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】低速モード又は高速モードに速度モード
を切り替え操作できる油圧走行車両の油圧モーターの駆
動回路を図9に示す。走行用の油圧モーター1と油圧ポ
ンプ2とを接続する主管路3,4にパイロット操作形方
向制御弁5及びカウンターバランス弁6が設けられてい
る。方向制御弁5はパイロット操作部7によって制御さ
れ、操作レバー8の動きに連動して方向制御弁5が切り
替わり、油圧ポンプ2の吐出油は方向制御弁5及びカウ
ンターバランス弁6を介して、主管路3又は主管路4か
ら油圧モーター1へ導出される。油圧モーター1は傾転
角調整用シリンダ9の作動によって傾転角を変化するこ
とができ、図示した状態は低速モードであり、傾転角調
整用シリンダ9に内蔵したばね9bの付勢でロッド9a
がシリンダ内に収縮し、油圧モーター1の傾転角が大と
なっている。即ち、油圧モーター1の一回転当たりの流
量が大で高トルクになっている。
【0003】又、二本の主管路3,4間に夫々の方向に
作用するクロスオーバーリリーフ弁10,11を設け、
バイパス管路12,13間にシャトル弁14を配設す
る。そして、パイロット圧によって開放方向に作動する
第1の開閉弁15を設け、この第1の開閉弁15の二次
側に前記傾転角調整用シリンダ9の背圧室9cへの管路
を接続し、第1の開閉弁15の一次側にシャトル弁14
の出口管路と戻りタンク16を接続する。更に、ソレノ
イドへの通電によって開放方向に作動する第2の開閉弁
17を設け、この第2の開閉弁17の二次側にパイロッ
ト油路18を設けて前記第1の開閉弁15のパイロット
ポートへ接続するとともに、第2の開閉弁17の一次側
にパイロットポンプ19及び戻りタンク16を接続す
る。
【0004】而して、図示した状態から第2の開閉弁の
ソレノイドへ高速切り替え信号を通電すれば、スプール
が17aの位置に切り替わって第2の開閉弁が開放さ
れ、パイロットポンプ19から吐出されたパイロット油
は、パイロット油路18を通って前記第1の開閉弁15
のパイロットポートへ導出される。このため、第1の開
閉弁15のスプールが15aの位置に切り替わって第1
の開閉弁15が開放され、シャトル弁14の出口管路か
らの作動油が傾転角調整用シリンダ9の背圧室9cへ流
入し、傾転角調整用シリンダ9に内蔵したばね9bに抗
してロッド9aがシリンダ外へ伸長し、油圧モーター1
の傾転角が小となる。即ち、油圧モーター1の一回転当
たりの流量が小で低トルクになって高速モードになる。
【0005】高速モードに於いて機体を制動する場合
は、油圧モーター1の傾転角が小であるためにトルクが
低く、且つ、主管路3,4間に設けたクロスオーバーリ
リーフ弁10,11の作用によって一方の主管路の油圧
上昇が緩和され、制動時のショックを軽減している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来の油圧走行車両
は、前述したように高速モードに於いては機体制動時の
ショックを軽減している。然し、低速モードでは油圧モ
ーター1の傾転角が大であるためにトルクが高く、機体
の制動操作時に短時間で大流量の作動油が吐出されるの
で制動圧が急激に上昇する。図10に示すように、制動
圧がP1 まで急激に上昇し、機体の速度V1 の初期低下
が急峻であり且つ機体停止までの時間Δt1が短い。従
って、機体制動時のショックが大となり、オペレータの
疲労が増大して作業能率を低下させる原因となってい
る。
【0007】そこで、低速モードに於いても機体制動時
のショックを軽減して操作性を改善するとともに、オペ
レータの肉体的負担を軽減して作業能率を向上するため
に解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本考案
はこの課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために提案されたものであり、傾転角調整用シリン
ダによって油圧モーターの傾転角を変化自在にし、高速
モード又は低速モードに速度を切り替え操作可能な油圧
走行車両に於いて、パイロット圧によって開放方向に作
動する第1の開閉弁の二次側に前記傾転角調整用シリン
ダの背圧室への管路を設け、油圧モーターの二本の主管
路間に第1のシャトル弁を配設して、前記第1の開閉弁
の一次側に第1のシャトル弁の出口からの管路と戻りタ
ンクとを接続し、ソレノイドへの通電によって作動する
第2の開閉弁の二次側を前記第1の開閉弁のパイロット
ポートに接続し、油圧モーターの方向制御弁を制御する
パイロット操作部からの二本のパイロット油路間に第2
のシャトル弁を配設して圧力検出手段に接続し、更に、
該圧力検出手段の作動によって前記第2の開閉弁のソレ
ノイドを励磁する第1の励磁手段と、速度切り替え操作
によって前記第2の開閉弁のソレノイドを励磁する第2
の励磁手段とを並設し、機体の低速走行時に前記パイロ
ット操作部によって油圧モーターの制動操作を行ったと
きには、第1の開閉弁を開放して前記傾転角調整用シリ
ンダの背圧室へ作動油を導出し、油圧モーターの傾転角
を小に変化させるように構成したことを特徴とする油圧
モーターの駆動回路を提供するものである。
【0009】
【作用】低速モードにて走行している機体を制動すべ
く、パイロット操作部を中立位置へ戻したときは、パイ
ロットポンプからのパイロット油が遮断されて油圧モー
ターの方向制御弁が中立位置へ復帰する。然るときは、
第2のシャトル弁から圧力検出手段へのパイロット圧の
導出がなくなり、第1の励磁手段が前記第2の開閉弁の
ソレノイドを励磁し、第2の開閉弁が開放される。そし
て、パイロット油は第2の開閉弁を通過して第1の開閉
弁のパイロットポートへ導出される。従って、第1の開
閉弁のスプールが開放方向へ移動し、二本の主管路間に
設けた第1のシャトル弁を介して、傾転角調整用シリン
ダの背圧室へ作動油が導出され、油圧モーターの傾転角
が小に変化する。
【0010】依って、低速モードでの機体制動時には、
油圧モーターの一回転当たりの流量が小となって低トル
クになるため制動トルクが低下し、制動圧が上昇するま
での時間がやや長くなって、機体制動時のショックが軽
減される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図8に従
って詳述する。尚、説明の都合上、従来と同一の構成部
分も同時に説明する。図1はスイッチによって低速モー
ド又は高速モードに速度モードを手動切り替え操作でき
る油圧走行車両の油圧モーターの駆動回路を示したもの
であり、走行用の油圧モーター21と油圧ポンプ22と
を接続する主管路23,24にパイロット操作形方向制
御弁25及びカウンターバランス弁26が設けられてい
る。方向制御弁25はパイロット操作部27によって制
御され、操作レバー28の動きに連動して方向制御弁2
5が切り替わり、油圧ポンプ22の吐出油は方向制御弁
25及びカウンターバランス弁26を介して、主管路2
3又は主管路24から油圧モーター21へ導出される。
油圧モーター21は傾転角調整用シリンダ29の作動に
よって傾転角を変化することができ、図示した状態は低
速モードであり、傾転角調整用シリンダ29に内蔵した
ばね29bの付勢でロッド29aがシリンダ内に収縮
し、油圧モーター21の傾転角が大となっている。即
ち、油圧モーター21の一回転当たりの流量が大で高ト
ルクになっている。
【0012】又、二本の主管路23,24間に夫々の方
向に作用するクロスオーバーリリーフ弁30,31を設
け、バイパス管路32,33間に第一のシャトル弁34
を配設する。そして、パイロット圧によって開放方向に
作動する第1の開閉弁35を設け、この第1の開閉弁3
5の二次側に前記傾転角調整用シリンダ29の背圧室2
9cへの管路を接続し、第1の開閉弁35の一次側に第
一のシャトル弁34の出口管路と戻りタンク36を接続
する。
【0013】一方、パイロット操作部27は、操作レバ
ー28を機体の前進側又は後進側の何れかの方向へ回動
することにより、パイロット弁37又は38を介してパ
イロットポンプ39aからパイロット油路40又は41
へパイロット油を導出するように構成されている。そし
て、パイロット油路40は前記方向制御弁25の一方の
パイロットポート42へ接続し、パイロット油路41は
前記方向制御弁25の他方のパイロットポート43へ接
続するとともに、双方のパイロット油路40及び41間
にバイパス油路44を設け、バイパス油路44の中間に
第2のシャトル弁45を配設する。
【0014】ここで、ソレノイドへ通電することによっ
て開放方向へ作動する第2の開閉弁46を設け、第2の
開閉弁46の一次側にパイロットポンプ39b及び戻り
タンク36を接続するとともに、第2の開閉弁46の二
次側のパイロット油路を前記第1の開閉弁35のパイロ
ットポートに接続する。そして、第2のシャトル弁45
の出口に圧力検出手段47を設け、この圧力検出手段4
7を信号線48,49にて第1の励磁手段50に接続す
る。該第1の励磁手段50には、電源51からの信号線
48を接続したCOM1端子と他の信号線49を接続し
たCOIL端子との間にコイル52を設け、ソレノイド
励磁用の電源53からの信号線54を接続したCOM2
端子と、前記第2の開閉弁46のソレノイドへの信号線
55を接続したNC端子と、双方の端子間に設けたNO
端子とからなり、コイル52が励磁されないときには可
動接片56がNC端子側に接触している。
【0015】又、該第1の励磁手段50に対して第2の
励磁手段57を並設し、電源53からの信号線を第2の
励磁手段57のCOM3端子へ接続するとともに、速度
切り替え操作によって断続されるスイッチ59を前記信
号線55にて第2の開閉弁46のソレノイドへ接続す
る。次に、本考案の油圧モーターの駆動回路の動作を説
明する。図1に示すように、機体が平坦地で停止してお
り且つ第2の励磁手段57のスイッチ59が低速モード
に切り替わっているときは、第2の励磁手段57はオフ
になっている。又、パイロット操作部27の操作レバー
28が中立位置にあるので、第2のシャトル弁45から
のパイロット圧が圧力検出手段47に導出されず、圧力
検出手段47が作動しない。このため、コイル52が励
磁されないので可動接片56がNC端子側に接触し、第
1の励磁手段50がオンになり信号線55を介して第2
の開閉弁46のソレノイドが励磁される。従って、第2
の開閉弁46のスプールが46aの位置にあって第2の
開閉弁46は開放され、パイロットポンプ39bからの
パイロット油は第2の開閉弁46を通じて第1の開閉弁
35のパイロットポートに導出され、第1の開閉弁35
のスプールが35aの位置にあって第1の開閉弁35は
開放されている。機体が平坦地で停止しているときは油
圧モーター21の二本の主管路23,24に油圧が生じ
ないため、第1のシャトル弁34から第1の開閉弁35
を介して傾転角調整用シリンダ29の背圧室29cへ作
動油が導出されず、傾転角調整用シリンダ29に内蔵し
たばね29bの付勢でロッド29aがシリンダ内に収縮
し、油圧モーター21の傾転角が大となっている。即
ち、油圧モーター21の一回転当たりの流量が大で高ト
ルクであり、機体の発進に適した状態となっている。
【0016】ここで、図2に示すように、機体を発進す
べくパイロット操作部27の操作レバー28を機体の前
進側又は後進側の何れかの方向へ回動すれば、パイロッ
ト弁37又は38を介してパイロットポンプ39aから
パイロット油路40又は41へパイロット油が導出され
る。そして、前記方向制御弁25の一方のパイロットポ
ート42又は43にパイロット圧が掛かって方向制御弁
25のスプールが切り替わり、主管路23又は24に作
動油が導出されて、油圧モーター21が回転する。然る
ときは、第2のシャトル弁45からのパイロット油が圧
力検出手段47に導出し、圧力検出手段47が作動して
コイル52が励磁され、可動接片56がNC端子側から
NO端子側へ移動して第1の励磁手段50がオフにな
り、信号線55を介して第2の開閉弁46のソレノイド
は励磁されない。このため、第2の開閉弁46のスプー
ルが46bの位置へ移動して第2の開閉弁46が閉止さ
れ、第1の開閉弁35のパイロットポートにパイロット
油が導出されないので、第1の開閉弁35のスプールが
35bの位置に切り替わって閉止される。従って、バイ
パス管路32又は33から第1のシャトル弁34を介し
て導出される作動油は第1の開閉弁35にて閉止され、
傾転角調整用シリンダ29の背圧室29cへ作動油が導
出されず、油圧モーター21の傾転角は大のまま保持さ
れて、低速モードでの機体の発進が容易に行える。
【0017】次に、低速モードで機体を走行中に高速モ
ードにスイッチ59を切り替えたときには、図3に示す
ように電源53からの信号線58とソレノイドへの信号
線55とが接続されて第2の励磁手段57がオンにな
り、第2の開閉弁46のソレノイドが励磁される。この
ため、第2の開閉弁46のスプールが46aの位置へ移
動して第2の開閉弁46が開放され、パイロットポンプ
39bからのパイロット油は第2の開閉弁46を通じて
第1の開閉弁35のパイロットポートに導出され、第1
の開閉弁35のスプールが35aの位置に移動して第1
の開閉弁35は開放される。従って、バイパス管路32
又は33から第1のシャトル弁34を介して導出される
作動油は、傾転角調整用シリンダ29の背圧室29cへ
導出され、傾転角調整用シリンダ29のばね29bの付
勢に抗してロッド29aがシリンダ外へ突出し、油圧モ
ーター21の傾転角が小に変化する。即ち、油圧モータ
ー21の一回転当たりの流量が小となって低トルクにな
り、機体は高速走行に適した状態になる。
【0018】一方、機体が平坦地で停止しており、スイ
ッチ59が高速モードに切り替わっている場合に、パイ
ロット操作部27の操作レバー28を機体の前進側又は
後進側の何れかの方向へ回動すれば、図4に示すよう
に、パイロット弁37又は38を介してパイロットポン
プ39aからパイロット油路40又は41へパイロット
油が導出される。そして、前記方向制御弁25の一方の
パイロットポート42又は43にパイロット圧が掛かっ
て方向制御弁25のスプールが切り替わり、主管路23
又は24に作動油が導出されて、油圧モーター21が回
転する。然るときは、第2のシャトル弁45から圧力検
出手段47にパイロット圧が掛かり、圧力検出手段47
が作動してコイル52が励磁され、可動接片56がNC
端子側からNO端子側へ移動して第1の励磁手段50が
オフになる。然し、スイッチ59が高速モードに切り替
わっているので、電源53からの信号線58とソレノイ
ドへの信号線55とが接続されて第2の励磁手段57が
オンになり、第2の開閉弁46のソレノイドが励磁され
る。このため、第2の開閉弁46のスプールが46aの
位置へ移動して第2の開閉弁46が開放され、パイロッ
トポンプ39bからのパイロット油は第2の開閉弁46
を通じて第1の開閉弁35のパイロットポートに導出さ
れ、第1の開閉弁35のスプールが35aの位置に移動
して第1の開閉弁35は開放される。
【0019】このときは、まだ油圧モーター21の傾転
角が大の状態であるため高トルクになっており、スイッ
チ57が高速モードに切り替わっていても、機体の発進
が容易に行える。そして、主管路23又は24に導出さ
れる作動油の流量が増加するのに伴って、バイパス管路
32又は33から第1のシャトル弁34を介して導出さ
れる作動油が、傾転角調整用シリンダ29の背圧室29
cへ導出され、傾転角調整用シリンダ29のばね29b
の付勢に抗してロッド29aがシリンダ外へ突出し、油
圧モーター21の傾転角が小に変化する。即ち、油圧モ
ーター21の一回転当たりの流量が小となって低トルク
になり、機体は高速走行に適した状態になる。
【0020】ここで、機体を制動すべくパイロット操作
部27の操作レバー28を中立位置へ回動すれば、図5
に示すように、パイロットポンプ39aからパイロット
油路40又は41へパイロット油が導出されなくなり、
前記方向制御弁25が中立位置へ復帰する。然るとき
は、第2のシャトル弁45から圧力検出手段47にパイ
ロット圧が導出されなくなり、圧力検出手段47が作動
しない。このため、コイル52が励磁されないので可動
接片56がNO端子側からNC端子側へ移動し、第1の
励磁手段50がオンになる。即ち、第1の励磁手段50
及び第2の励磁手段57の双方がオンとなり、信号線5
5を介して第2の開閉弁46のソレノイドが励磁され、
第2の開閉弁46のスプールが46aの位置へ切り替わ
って開放される。そして、パイロットポンプ39bから
のパイロット油は常時第1の開閉弁35のパイロットポ
ートへ導出されるので、第1の開閉弁35のスプールは
35aの位置にあって第1の開閉弁35が開放され、傾
転角調整用シリンダ29のロッド29aがシリンダ外へ
突出し、油圧モーター21の傾転角が小の状態を保持す
る。即ち、高速モードでの機体制動時には油圧モーター
21の一回転当たりの流量が小で低トルクであるため、
当然低速時と同等の制動圧が発生しても制動トルクは最
小となる。従って、高い制動トルクの低速時に比べて、
機体制動時のショックが軽減される。
【0021】一方、図2に示した低速モードのままで走
行を続け、低速モードで機体を制動すべくパイロット操
作部27の操作レバー28を中立位置へ回動すれば、図
6に示すように、パイロットポンプ39aからパイロッ
ト油路40又は41へパイロット油が導出されなくな
り、前記方向制御弁25が中立位置へ復帰する。然ると
きは、第2のシャトル弁45から圧力検出手段47にパ
イロット圧が導出されなくなり、圧力検出手段47が作
動しない。このため、コイル52が励磁されないので可
動接片56がNO端子側からNC端子側へ移動し、第1
の励磁手段50がオンになり、信号線55を介して第2
の開閉弁46のソレノイドが励磁される。そして、第2
の開閉弁46のスプールが46aの位置に移動して第2
の開閉弁46は開放され、パイロットポンプ39bから
のパイロット油が第1の開閉弁35のパイロットポート
へ導出されるので、第1の開閉弁35のスプールは35
aの位置に移動して第1の開閉弁35が開放される。従
って、バイパス管路32又は33から第1のシャトル弁
34を介して導出される作動油は、傾転角調整用シリン
ダ29の背圧室29cへ導出され、傾転角調整用シリン
ダ29のばね29bの付勢に抗してロッド29aがシリ
ンダ外へ突出し、油圧モーター21の傾転角が小とな
る。
【0022】即ち、機体制動時には油圧モーター21の
一回転当たりの流量が小で低トルクとなるため、図
示すように、制動圧がP2 まで上昇するのにやや時間が
掛かり、機体の速度V1 の初期低下が緩慢であり且つ機
体停止までの時間Δt2 が長くなる。従って、低速モー
ドで走行している場合であっても、機体制動時のショッ
クが軽減される。
【0023】又、機体が坂道等の傾斜地で停止している
ときは、自重圧によって傾転角調整用シリンダ29のロ
ッド29aがシリンダ外へ突出し、図6に示したよう
に、油圧モーター21の傾転角が小となって高速モード
の状態となっているが、機体発進時にパイロット操作部
27の操作レバー28を機体の前進側又は後進側の何れ
かの方向へ回動すれば、図2に示した状態に戻って機体
の発進が可能となる。
【0024】図8は第2の実施例を示し、高速低速自動
切り替えの油圧走行車両の油圧モーターの駆動回路を示
したものであり、図1に示した4ポートのカウンターバ
ランス弁26に代えて、6ポートのカウンターバランス
弁60を設け、新たに設けた油路61にメカニカルブレ
ーキ62の一方のポートを接続する。そして、負荷感知
式開閉弁63の一方のパイロットポートと前記メカニカ
ルブレーキ62の他方のポートとを油路64にて接続す
るとともに、負荷感知式開閉弁63の他方のパイロット
ポートを第2の開閉弁46の二次側に接続する。又、図
1に示した油圧回路と同様に、負荷感知式開閉弁63の
二次側に前記傾転角調整用シリンダ29の背圧室29c
への管路を接続し、負荷感知式開閉弁63の一次側に第
一のシャトル弁34の出口管路と戻りタンク36を接続
する。
【0025】図8に示した構成の油圧モーターの駆動回
路は、図1に示した構成の油圧回路と同様の作用となる
ので、詳細な説明は省略する。尚、上記実施例の停止時
に於ける油圧モーターの傾転角の変化による切り替え回
路は、他の種々の速度切り替え回路にも応用することが
可能であり、又、本考案は、本考案の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本考案が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0026】
【考案の効果】本考案は上記一実施例に詳述したよう
に、低速モードにて走行中の機体を制動操作したときに
は第1の開閉弁が開放され、二本の主管路間に設けた第
1のシャトル弁から、作動油が第1の開閉弁を通過して
傾転角調整用シリンダの背圧室へ導出される。従って、
油圧モーターの傾転角が小になり、油圧モーターの一回
転当たりの流量が小となって低トルクになる。
【0027】依って、制動圧の上昇が緩慢となって機体
制動時のショックが減少し、操作性が改善されるととも
に、オペレータの肉体的な疲労も軽減されて作業効率が
向上する等諸種の実用的価値のある考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、高速低速手動切り替
えの油圧走行車両の低速モードで機体停止時の状態の油
圧モーターの駆動回路図。
【図2】低速モードで機体発進時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図3】低速モードから高速モードへスイッチを切り替
えた状態の油圧モーターの駆動回路図。
【図4】高速モードで機体発進時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図5】高速モードで機体制動時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図6】低速モードで機体制動時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図7】低速モードで機体制動時の制動圧及び速度と時
間との関係のグラフ。
【図8】本考案の第2の実施例を示し、高速低速自動切
り替えの油圧走行車両の低速モードで機体停止時の状態
の油圧モーターの駆動回路図。
【図9】従来例を示し、高速低速手動切り替えの油圧走
行車両の低速モードで機体停止時の状態の油圧モーター
の駆動回路図。
【図10】従来例を示し、低速モードで機体制動時の制
動圧及び速度と時間との関係のグラフ。
【符号の説明】
21 油圧モーター 22 油圧ポンプ 23,24 主管路 25 方向制御弁 27 パイロット操作部 29 傾転角調整用シリンダ 29c 背圧室 34 第1のシャトル弁 35 第1の開閉弁 36 戻りタンク 39a パイロットポンプ 39b パイロットポンプ 40,41 パイロット油路 45 第2のシャトル弁 46 第2の開閉弁 47 圧力検出手段 50 第1の励磁手段 57 第2の励磁手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾転角調整用シリンダによって油圧モー
    ターの傾転角を変化自在にし、高速モード又は低速モー
    ドに速度を切り替え操作可能な油圧走行車両に於いて、
    パイロット圧によって開放方向に作動する第1の開閉弁
    の二次側に前記傾転角調整用シリンダの背圧室への管路
    を設け、油圧モーターの二本の主管路間に第1のシャト
    ル弁を配設して、前記第1の開閉弁の一次側に第1のシ
    ャトル弁の出口からの管路と戻りタンクとを接続し、ソ
    レノイドへの通電によって作動する第2の開閉弁の二次
    側を前記第1の開閉弁のパイロットポートに接続し、油
    圧モーターの方向制御弁を制御するパイロット操作部か
    らの二本のパイロット油路間に第2のシャトル弁を配設
    して圧力検出手段に接続し、更に、該圧力検出手段の作
    動によって前記第2の開閉弁のソレノイドを励磁する第
    1の励磁手段と、速度切り替え操作によって前記第2の
    開閉弁のソレノイドを励磁する第2の励磁手段とを並設
    し、機体の低速走行時に前記パイロット操作部によって
    油圧モーターの制動操作を行ったときには、第1の開閉
    弁を開放して前記傾転角調整用シリンダの背圧室へ作動
    油を導出し、油圧モーターの傾転角を小に変化させるよ
    うに構成したことを特徴とする油圧モーターの駆動回
    路。
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