JP2553876Y2 - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

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JP2553876Y2
JP2553876Y2 JP1991018156U JP1815691U JP2553876Y2 JP 2553876 Y2 JP2553876 Y2 JP 2553876Y2 JP 1991018156 U JP1991018156 U JP 1991018156U JP 1815691 U JP1815691 U JP 1815691U JP 2553876 Y2 JP2553876 Y2 JP 2553876Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はカセットテープレコー
ダに係わり、特に、後退方向プレイ(R−PLAY)可
能なカセットテープレコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】プレイ、早送り、巻戻し等の各動作の切
替えの駆動源としてソレノイドを利用するものは大容量
のソレノイドが必要となるため、フライホイルギヤによ
り駆動されるカムギヤを主たる駆動源として上記各動作
を行うカセットテープレコーダの駆動装置が特開昭59
−142765号公報に提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
した従来のものにおいては、各切替え動作の制御が複数
のソレノイドにより行われているため、各ソレノイドに
対して操作アームが必要となりメカニズムが複雑となる
問題があった。また、ソレノイドは重量が大きく高価で
あるため、テープレコーダ全体の重量が増大し、かつ、
コスト高となるという欠点があった。
【0004】この考案は上記した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、ソレノイドを1
つのみ使用することにより、軽量かつコストの安いテー
プレコーダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案のテープレコー
ダは、欠歯部を有するカムギヤとテープ駆動モータによ
り一方向に回転されるギヤとをソレノイドで駆動される
トリガーアームの動作により噛み合せ、前記カムギヤの
カムにより磁気ヘッドを支持するヘッドシャーシを駆動
し、前記ヘッドシャーシに摺動自在に支持されたプレイ
方向選択スライダを前記カムギヤに設けられた分岐を有
するカム溝により駆動すると共にカム溝の分岐制御を前
記ソレノイドの通電タイミング制御により行い、早送
り、巻戻し、プレイのいずれか一つを選択するセレクト
スライダを前記トリガーアームにより駆動すると共にそ
の位置制御を前記ソレノイドの通電タイミング制御によ
り行い、前記セレクトスライダを介してヘッドシャーシ
を駆動することにより、ヘッドシャーシの駆動ストロー
クを前記セレクトスライダの位置により設定し、さら
に、高速送り用中間ギヤアームの回動を前記セレクトス
ライダの位置に基づき制御するように構成したものであ
る。
【0006】また、前記テープレコーダにおいて、前記
ヘッドシャーシとプレイ方向選択スライダとの一体的な
動きによりピンチローラホルダおよび低速送り用中間ギ
ヤアームを駆動し、前記カムギヤに駆動されるセレクト
スライダにより高速送り用中間ギヤアームを駆動するよ
うに構成したものである。
【0007】さらに、前記テープレコーダにおいて、前
記プレイ方向選択スライダの位置により前進方向キャプ
スタンまたは後退方向キャプスタンに圧接するピンチロ
ーラを選択し、また、低速送り用中間ギヤアームの移動
方向を選択するように構成したものである。
【0008】
【作用】この考案のテープレコーダによれば、磁気ヘッ
ド、ピンチローラホルダ、高速送り用中間ギヤアームお
よび低速送り用中間ギヤアームがカムギヤにより駆動さ
れるため、ソレノイドの容量が小さくてすみ、また、ソ
レノイドが1個しか使用されていないため、テープレコ
ーダの重量が小さくメカニズムが簡単となる。
【0009】
【実施例】この考案の実施例であるテープレコーダを図
面に基づいて説明する。図1はこの考案の実施例である
テープレコーダを示す分解斜視図である。図において、
1は板金で作られたシャーシであり、プラスチック製の
メカベース2が締着される。3はテープ駆動モータであ
り、メカベース2に締着される。テープ駆動モータ3の
回転軸にはプーリ3aが固着されている。前進方向キャ
プスタン4はシャーシ1に締着されるハウジング10に
設けられた軸受けに回転自在に支持されている。前進方
向キャプスタン4にはギヤ4bおよびフライホイール4
aが固着されている。後退方向キャプスタン5はシャー
シ1に締着されるハウジング11に設けられた軸受けに
回転自在に支持されている。後退方向キャプスタン5に
はフライホイール5aが固着されている。プーリ7は軸
6に回転自在に支持されている。
【0010】図2に上記各プーリに掛渡されたベルト9
の状態を示す。図2は図1における上方向から見た図で
あり。プーリ3a、プーリ7およびフライホイル4aは
反時計方向に回転し、フライホイル5aは時計方向に回
転する。図3に示すように、軸6はメカベース2に軸受
けを介して回転自在に支持されており、軸6にはギヤ6
a、摩擦板6bおよびストッパ6cが固着されている。
プーリ7とストッパ6cとの間に圧縮コイルばね8が配
置されプーリ7は摩擦板6bに圧接されている。プーリ
7と摩擦板6bとの間の摩擦トルクは通常のテープ送り
においてプーリ7と摩擦板6bとがスリップしない程度
に大きく、テープエンドでテープを破断する程は大きく
ない。
【0011】図1に示す12はヘッドシャーシであり、
シャーシ1に前後方向摺動自在に支持され、図示してい
ないばねにより前方向に付勢されている。ヘッドシャー
シ12には磁気ヘッドハウジング13が固着されてお
り、磁気ヘッドハウジング13は磁気ヘッドを180°
回動可能に支持している。磁気ヘッドと一体に設けられ
たギヤ14は磁気ヘッドハウジング13に回動自在に支
持された扇ギヤ15と噛合っている。扇ギヤ15と磁気
ヘッドハウジング13との間に掛けられた捩りコイルば
ね16は扇ギヤ15の2つの回動位置を安定させる。
【0012】17はプレイ方向選択スライダでありヘッ
ドシャーシ12に左右方向摺動自在に支持されている。
プレイ方向選択スライダ17に設けられた下向き折曲部
17aの溝はカム溝従動スライダ18の突起18aと係
合しており、プレイ方向選択スライダ17はカム溝従動
スライダ18により左右方向に駆動される。プレイ方向
選択スライダ17の溝17bは扇ギヤ15と一体に設け
られたアームと係合しておりプレイ方向選択スライダ1
7は扇ギヤ15を回動させて磁気ヘッドを反転させる。
プレイ方向選択スライダ17に設けられた上向き折曲部
17cおよび17dのいずれか一方がピンチローラホル
ダー19および20に設けられた捩りコイルばね23お
よび24のいずれかの内側アームと係合する。プレイ方
向選択スライダ17の突起部17eおよび17fのいず
れか一方が低速送り用中間ギヤアーム25に設けられた
捩りコイルばね26の左右いずれかのアームと係合す
る。なお、図はプレイ方向選択スライダ17がテープ前
進方向の位置にある場合を示しており、テープ後退方向
の位置については突起17fのみを点線で示している。
ピンチローラホルダー19および20は夫々ハウジン
グ10および11に設けられた軸に回動自在に支持され
ており、ピンチローラ21および22を回転自在に支持
している。ピンチローラホルダー19および20に設け
られた捩りコイルばね23および24の外側アームはメ
カベース2の突起2cおよび2bと圧接しており、通常
はピンチローラ21および22はキャプスタン4および
5から離れている。
【0013】スライダ27はシャーシ1に前後方向摺動
自在に支持されており、セレクトスライダ28はスライ
ダ27に左右方向摺動自在に支持されている。カムギヤ
29はメカベース2に一体に設けられた軸2aに回転自
在に支持されている。トリガーアーム30はメカベース
2に一体に設けられた軸2dに回動自在に支持され、メ
カベース2との間に掛けられた引張りコイルばね31に
より時計方向に付勢されている。なお、カムギヤ29と
トリガーアーム30の上方への移動はシャーシ1により
規制される。トリガーアーム30はさらにシャーシ1に
固定されたソレノイド32のプランジャ32aと係合し
ている。
【0014】低速送り用中間ギヤアーム25はシャーシ
1に回動自在に支持されており、それに下向きに立設さ
れた軸25aによりギヤアセンブリ33を回転自在に支
持している。ギヤアセンプリ33の構造は図11に示さ
れている。図に示すように、軸25aに回転自在に支持
されたベース39にギヤ40が圧入されており、その間
に圧縮コイルばね42,ギヤ41およびフェルト43が
配置されている。すなわち、ギヤ40、フェルト43お
よびギヤ41で摩擦クラッチが形成されており、その摩
擦トルクはプレイ時にテープをキャプスタンからスリッ
プさせる程度には大きくない。
【0015】ギヤ34はメカベース2に回転自在に支持
されており、その大歯車はギヤ6aの大歯車と噛合って
いる。高速送り用中間ギヤアーム35は軸35aを介し
てメカベース2に回動自在に支持され、図示していない
捩りコイルばねにより図に示す中立位置に付勢されてい
る。高速送り用中間ギヤアーム35は左右に中間ギヤ3
6,36を回転自在に支持している。供給側リール台3
7はメカベース2に回転自在に支持されており、上部に
大歯車37aが下部に小歯車37bが一体に形成されて
いる。巻取側リール台38はメカベース2に回転自在に
支持されており、上部に大歯車38aが下部に小歯車3
8bが一体に形成されている。
【0016】図4および図5にカムギヤ29とトリガー
アーム30との関係を示す。図4はカムギヤ29がテー
プレコーダストップ状態の回転位置にあるときを示す。
この状態ではヘッドシャーシ12を付勢するばねの力が
スライダ27の折曲げ部27aを介してカムギヤ29に
設けられたカム29eに加えられ、カムギヤ29は時計
方向に付勢されているが、カムギヤ29に設けられたス
トッパ29cがトリガーアーム30に設けられた突起3
0aに当接してカムギヤ29は停止している。なお、こ
のとき、カムギヤ29の周囲のギヤは欠歯部29aがギ
ヤ4bと対面しており、ギヤ4bとカムギヤ29は噛合
っていない。
【0017】図4に示す状態において、50msecだ
けソレノイド32に通電すると、プランジャ32aはト
リガーアーム30を引張りコイルばね31の弾力に抗し
て反時計方向に回動させストッパ29cと突起30aの
係合を解除し、カムギヤ29は時計方向に回転し、ギヤ
4bと噛合うようになりギヤ4bによりさらに時計方向
に駆動され図5に示す位置まで回転される。このとき、
スライダ27は図1における後方向位置に移動される。
【0018】図5はカムギヤ29がテープレコーダプレ
イ状態、早送り状態または巻戻し状態の回転位置にある
ときを示す。この状態ではヘッドシャーシ12を付勢す
るばねの力がセレクトスライダ28およびスライダ27
の折曲げ部27aを介してカムギヤ29に設けられたカ
ム29eに加えられ、カムギヤ29は時計方向に付勢さ
れているが、カムギヤ29に設けられたストッパ29d
がトリガーアーム30に設けられた突起30aに当接し
てカムギヤ29は停止している。なお、このとき、カム
ギヤ29の周囲のギヤは欠歯部29bがギヤ4bと対面
しており、ギヤ4bとカムギヤ29は噛合っていない。
【0019】図5に示す状態において、50msecだ
けソレノイド32に通電すると、プランジャ32aはト
リガーアーム30を引張りコイルばね31の弾力に抗し
て反時計方向に回動させストッパ29dと突起30aの
係合を解除し、カムギヤ29は時計方向に回転し、ギヤ
4bと噛合うようになりギヤ4bによりさらに時計方向
に駆動され図4に示す位置まで回転される。このとき、
スライダ27は図1における前方向位置に移動される。
【0020】図6および図7にカムギヤ29とカム溝従
動スライダ18との関係を示す。なお、カムギヤ29は
裏面の状態が点線で描かれ、表面の状態は記されていな
い。カムギヤ29の回動位置は図4の状態と図6の状態
とで同じであり、図5の状態と図7の状態とで同じであ
る。カム溝従動スライダ18は捩りコイルばね44によ
り右方向に付勢されており、図6の状態でその右端がト
リガーアーム30の突起30bと当接している。なお、
捩りコイルばね44の付勢力は引張りコイルばね31の
付勢力より小さい。カム溝従動スライダ18の突起18
bはカムギヤ29の裏面に形成されている分岐を有する
カム溝29fと係合している。
【0021】前述したとおり、図6の状態から50ms
ecだけソレノイドに通電するとカムギヤ29は図7の
位置まで回転する。ソレノイドに通電開始後150ms
ec経過直前にソレノイドが通電されているとトリガー
アーム30が反時計方向に回動しており、突起18bは
カム溝29fの外側の溝を通り、カム溝従動スライダ1
8は移動されないが、ソレノイドに通電開始後150m
sec経過直前にソレノイドが通電されていないと、ト
リガーアーム30が時計方向に回動しており、突起18
bはカム溝29fの内側の溝を通り、カム溝従動スライ
ダ18は左方向に移動され図7に示す状態となる。この
とき、プレイ方向選択スライダ17は突起18aにより
左方向に移動されて磁気ヘッドは反転状態(R−PLA
Y位置)となっている。
【0022】図8乃至図10はセレクトスライダ28と
トリガーアーム30の関係を示す。なお、図8はカムギ
ヤ29が図4に示す状態(ストップ状態)であるときを
示す。セレクトスライダ28の突起28fはトリガーア
ーム30の穴30cと係合しており、セレクトスライダ
28はトリガーアーム30により左右方向に移動され
る。ヘッドシャーシ12の下向き折曲部12bはセレク
トスライダ28の穴28bとスライダ27の穴27bに
突入しており、ヘッドシャーシ12はセレクトスライダ
28により後方向に押される。なお、ヘッドシャーシ1
2は折曲部12b以外の部分は示していない。
【0023】図8に示すストップ状態からソレノイドに
通電すると前述したとおり、カムギヤが回転を始めスラ
イダ27の折曲部27aは矢印方向に動きセレクトスラ
イダ28を押すようになる。セレクトスライダ28が矢
印方向に進むと折曲部12bを押すようになる。ソレノ
イドに50msec通電した後、通電を停止したままと
すると、トリガーアム30はセレクトスライダ28が折
曲部12bに圧接するとき時計方向に回動しておりセレ
クトスライダ28は図8に示す左側位置にある。なお、
トリガーアム30の時計方向の回動はセレクトスライダ
28の穴の端面28cと折曲部12bとの接触により制
限されている。この状態でカムギヤがプレイ位置まで回
動すると、ヘッドシャーシ12は大きく後方向に移動す
る。このとき、プレイ方向選択スライダ17が右位置す
なわちヘッド正転位置にあると、折曲部17dが捩りコ
イルばね23の内側アームを押してピンチローラ21を
キャプスタン4に圧接しテープを右方向に送る。また、
プレイ方向選択スライダ17の突起部17eが低速送り
用中間ギヤアーム25に設けられた捩りコイルばね26
の左側アームを押して低速送り用中間ギヤアーム25を
時計方向に回動させる。従って、ギヤ6aの小歯車がギ
ヤアセンブリ33のギヤ40と噛合いギヤ41は巻取側
リール台38の大歯車38aと噛合う。すなわち、巻取
側リール台38はギヤアセンブリ33のクラッチを介し
てテイクアップトルクが加えられる。磁気ヘッドはテー
プと接触しておりテープレコーダは前方向プレイ(F−
PLAY)状態となる。また、上記状態でヘッドシャー
シ12が後退するときに、プレイ方向選択スライダ17
が左位置すなわちヘッド逆転位置にあると、折曲部17
cが捩りコイルばね24の内側アームを押してピンチロ
ーラ22をキャプスタン5に圧接しテープを左方向に送
る。また、プレイ方向選択スライダ17の突起部17f
が低速送り用中間ギヤアーム25に設けられた捩りコイ
ルばね26の右側アームを押して低速送り用中間ギヤア
ーム25を反時計方向に回動させる。従って、ギヤ34
の小歯車がギヤアセンブリ33のギヤ40と噛合いギヤ
41は供給側リール台37の大歯車37aと噛合う。す
なわち、供給側リール台38はギヤアセンブリ33のク
ラッチを介してテイクアップトルクが加えられる。磁気
ヘッドはテープと接触しておりテープレコーダは後方向
プレイ(R−PLAY)状態となる。
【0024】カムギヤストップ状態からソレノイド通電
開始してから、150msecから300msec経過
する間ソレノイドに通電し、その後ソレノイド通電を停
止すると、折曲部12bはセレクトスライダ28が図9
に示す中間位置において、スライダ27の穴27bのエ
ッジ27cで押されるようになる。すなわち、トリガー
アーム30はセレクトスライダ28の穴28bの段差の
上面が折曲部12bと圧接する直前には反時計方向に付
勢され、セレクトスライダ28の突起28aが高速送り
用中間ギヤアーム35の突起35bを押すようになる前
に時計方向に付勢される。また、セレクトスライダ28
の穴の端面28dが折曲部12bと接する状態で折曲部
12bが押される。このときのヘッドシャーシ12のス
トロークは小さくピンチローラはキャプスタンに圧接す
るにいたらない。また、低速送り用中間ギヤアーム25
の回動は突起25bとヘッドシャーシ12の穴の端面1
2aとの接触により制限されてギヤアセンブリ30のギ
ヤ40はギヤ6aまたは34と噛合うにいたらない。高
速送り用中間ギヤアーム35の突起35bはセレクトス
ライダ28の突起28aの右側傾斜端面で押され高速送
り用中間ギヤアーム35は反時計方向に回動し右側の中
間ギヤ36がギヤ6aの大歯車および巻取側リール台3
8の小歯車38bと噛合い巻取側リール台38は反時計
方向に高速回転される。セレクトスライダ28は左方向
の反力を受けるが突起28gがメカベース2のガイド2
eの端面2fで支えられ、また、穴28bの端面28d
が折曲部12bで支えられセレクトスライダ28が左方
向に移動することはない。磁気ヘッドはテープに軽く接
触しており、磁気ヘッドが正転位置であれば磁気ヘッド
正転位置早送り(F−FF)状態となり、磁気ヘッドが
反転位置であれば磁気ヘッド反転位置巻戻し(R−RE
W)状態となる。
【0025】カムギヤストップ状態からソレノイド通電
開始してから、150msecから450msec経過
する間ソレノイドに通電し、その後ソレノイド通電を停
止すると、折曲部12bはセレクトスライダ28が図1
0に示す右側位置において、スライダ27の穴27bの
エッジ27cで押されるようになる。すなわち、トリガ
ーアーム30はセレクトスライダ28の穴28bの段差
の上面が折曲部12bと圧接する直前からセレクトスラ
イダ28の突起28aが高速送り用中間ギヤアーム35
の突起35bを押すようになる前まで反時計方向に付勢
されており、セレクトスライダ28の穴の端面28eが
折曲部12bと接する状態で折曲部12bが押される。
このときのヘッドシャーシ12のストロークは小さくピ
ンチローラはキャプスタンに圧接するにいたらない。ま
た、低速送り用中間ギヤアーム25の回動は突起25b
とヘッドシャーシ12の穴の端面12aとの接触により
制限されてギヤアセンブリ30のギヤ40はギヤ6aま
たは34と噛合うにいたらない。高速送り用中間ギヤア
ーム35の突起35bはセレクトスライダ28の突起2
8aの左側傾斜端面で押され高速送り用中間ギヤアーム
35は時計方向に回動し左側の中間ギヤ36がギヤ34
の大歯車および供給側リール台37の小歯車37bと噛
合い供給側リール台37は時計方向に高速回転される。
セレクトスライダ28は右方向の反力を受けるが突起2
8gがメカベース2のガイド2eの端面2gで支えら
れ、また、穴28bの端面28eが折曲部12bで支え
られセレクトスライダ28が右方向に移動することはな
い。磁気ヘッドはテープに軽く接触しており、磁気ヘッ
ドが正転位置であれば磁気ヘッド正転位置巻戻し(F−
REW)状態となり、磁気ヘッドが反転位置であれば磁
気ヘッド反転位置早送り(R−FF)状態となる。
【0026】図12に上述の状態遷移のタイムチャート
を示す。図において上段に示す各状態への遷移開始時点
をその下の縦線で示す。下段のA〜Lのアルファベット
で示す期間は遷移期間を示す。時間はmsec単位で数
字で示している。また、グラフの上線でソレノイド通電
を示し、下線でソレノイド通電停止を示す。
【0027】
【考案の効果】この考案のテープレコーダによれば、磁
気ヘッド、ピンチローラホルダ、高速送り用中間ギヤア
ームおよび低速送り用中間ギヤアームがカムギヤにより
駆動されるため、ソレノイドの容量が小さくてすみ、ま
た、ソレノイドが1個しか使用されていないため、テー
プレコーダの重量が小さくメカニズムが簡単となる。ま
た、磁気ヘッド、ピンチローラホルダ、高速送り用中間
ギヤアームおよび低速送り用中間ギヤアームが1つのカ
ムギヤにより駆動されるため、操作音が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例であるテープレコーダを示す
分解斜視図である。
【図2】同テープレコーダのモータ駆動系統を示す図で
ある。
【図3】同テープレコーダの部分を示す断面図である。
【図4】同テープレコーダの部分を示す平面図である。
【図5】同テープレコーダの部分を示す平面図である。
【図6】同テープレコーダの部分を示す平面図である。
【図7】同テープレコーダの部分を示す平面図である。
【図8】同テープレコーダの部分を示す平面図である。
【図9】同テープレコーダの部分を示す平面図である。
【図10】同テープレコーダの部分を示す平面図であ
る。
【図11】同テープレコーダの部分を示す断面図であ
る。
【図12】同テープレコーダの状態遷移を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 メカベース 3 テープ駆動モータ 4 前進方向キャプスタン 5 後退方向キャプスタン 6 軸 7 プーリ 8 圧縮コイルばね 9 ベルト 12 ヘッドシャーシ 18 カム溝従動スライダ 25 低速送り用中間ギヤアーム 27 スライダ 28 セレクトスライダ 29 カムギヤ 30 トリガーアーム 35 高速送り用中間ギヤアーム 37 供給側リール台 38 巻取側リール台
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 15/44 602 G11B 15/44 602N 602V 611 611D 621 621A

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 欠歯部を有するカムギヤとテープ駆動モ
    ータにより一方向に回転されるギヤとをソレノイドで駆
    動されるトリガーアームの動作により噛み合せ、前記カ
    ムギヤのカムにより磁気ヘッドを支持するヘッドシャー
    シを駆動し、前記ヘッドシャーシに摺動自在に支持され
    たプレイ方向選択スライダを前記カムギヤに設けられた
    分岐を有するカム溝により駆動すると共にカム溝の分岐
    制御を前記ソレノイドの通電タイミング制御により行
    い、早送り、巻戻し、プレイのいずれか一つを選択する
    セレクトスライダを前記トリガーアームにより駆動する
    と共にその位置制御を前記ソレノイドの通電タイミング
    制御により行い、前記セレクトスライダを介してヘッド
    シャーシを駆動することにより、ヘッドシャーシの駆動
    ストロークを前記セレクトスライダの位置により設定
    し、さらに、高速送り用中間ギヤアームの回動を前記セ
    レクトスライダの位置に基づき制御するように構成した
    テープレコーダ。
  2. 【請求項2】前記ヘッドシャーシとプレイ方向選択スラ
    イダとの一体的な動きによりピンチローラホルダおよび
    低速送り用中間ギヤアームを駆動し、前記カムギヤに駆
    動されるセレクトスライダにより高速送り用中間ギヤア
    ームを駆動するように構成した請求項1のテープレコー
    ダ。
  3. 【請求項3】前記プレイ方向選択スライダの位置により
    前進方向キャプスタンまたは後退方向キャプスタンに圧
    接するピンチローラを選択し、また、低速送り用中間ギ
    ヤアームの移動方向を選択するように構成した請求項2
    のテープレコーダ。
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JP2526541B2 (ja) * 1985-10-22 1996-08-21 ソニー株式会社 モ−ド選択装置

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