JP2552441B2

JP2552441B2 - 自動車のバツクドア用ガスステ−

Info

Publication number: JP2552441B2
Application number: JP60133700A
Authority: JP
Inventors: 裕幸三井
Original assignee: Fuji Heavy Industries Ltd
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 1985-06-19
Filing date: 1985-06-19
Publication date: 1996-11-13
Anticipated expiration: 2011-11-13
Also published as: JPS61291216A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、自動車のバツクドア用ガスステーに関す
るものである。

（従来技術）一般に、第２図に示すように、自動車のバツクドア１
をガスステー２で支持させて、開閉を容易にしたものが
多い。

第３図は、車体３に対してバツクドア１の後縁部1aが
当接して閉扉される縦断構造を示し、ガスステー２の後
端部2aは、バツクドアの後縁部1aに固設したボルト５
に、球軸受６を介して取付けられる。

また第４図は、車体３の荷物室側壁８の横断構造を示
し、ガスステー２の前端部2bは、側壁８に固設したボル
ト９に、球軸受10を介して取付けられる。

ガスステー２は、たとえば実公昭57−59378号公報に
示すように、荷物室内にあまり突起しないようにして設
置される。しかしこの自動車に対して後方からの衝突事
故があるとき、後部車体構造を破壊して、ガスステー２
に軸線方向に衝撃荷重が働らき、ボルト９の頚部9a（第
４図に示す）を切断するようなことがある。このときガ
スステー２は、内部のガス圧を保持したまま棒状となつ
て前方に突出する（第５図参照）という問題点がある。

（発明の目的）この発明は、前記の問題点に対して、衝突事故に際し
て封入ガスを放出し前方への突出を防止した自動車のバ
ツクドア用ガスステーを提供するようにしたものであ
る。

（発明の構成）この発明は、ガス封入筒体（41）の後端部をバックド
ア（１）の後縁部（1a）に固設したボルト（５）に球軸
受（６）を介して取り付けるとともに、前端部（41a）
を内部を貫通するガス通路（42a）を有する端部金具（4
2）に固着し、該端部金具（42）を車体の荷物室側壁
（８）に固設したボルト（25）に球軸受（27）を介して
取り付けられた連結金具（44）の内孔（44a）に嵌入固
着した自動車のバックドア用ガスステーにおいて、上記
端部金具（42）のガス通路（42a）の口元に、上記ガス
封入筒体（41）に封入されたガスが漏出しないよう係止
したボール（45）と、上記連結金具（44）の内孔（44
a）に上記ガス通路（42a）に挿通して上記ボール（45）
に臨ませて固設した押圧ロッド（47）と、上記連結金具
（44）と上記押圧ロッド（47）とにそれぞれ形成した透
孔（44b,47a）とを有することを特徴とする自動車のバ
ックドア用ガスステーである。

（実施例）この発明の詳細を、第１図に示す実施例について説明
すると、次の通りである。（これらの実施例は、第４図
に示すガスステー２の前端部2bの取付構造に対応するも
のである。）第１図は本発明の実施例であつて、ガスステー40は、
ガス封入筒体41の前端部41aに端部金具42を固着し、こ
れをさらに連結金具44の内孔44aに嵌入して固着する。
そして連結金具44を球軸受27を介してボルト25に連結す
る。

この構造において、端部金具42のガス通路42aの口元
に、ガス封入筒体41に封入されたガスが漏出しないよう
にボール45を係止する。一方、連結金具44の内孔44a
に、ガス通路42aに挿通するとともにボール45に臨ませ
た押圧ロツド47を固設する。従つてガスステー40に、軸
線方向に衝撃荷重が働らくとき、端部金具42は移動して
連結金具の内孔44aに押込まれ、相対的に押圧ロツド47
がガス通路42aの内を移動して、ボール45をガス封入筒
体41の内に押出す（Ｇ方向に）ようになる。そして封入
されたガスは、ガス通路42a、内孔44a、押圧ロツド47に
設けた透孔47a、連結金具44に設けた透孔44bを通つて、
外部へ放出される。

（発明の効果）この発明は、前述のように構成してあり、衝撃が加わ
るとき端部金具が損壊され（正規の取付状態でなくな
る）、封入されたガスを外部へ放出する。すなわちガス
ステーの内部のガス圧が抜けるから、ステーの伸長が阻
止され、その前方に位置する乗員に当るようなことがな
く、安全が保証されるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す説明図、第２図は一般
例のガスステー配置を示す自動車要部の斜視図、第３図
は第２図Ａ−Ａ線の縦断説明図、第４図は第２図Ｂ−Ｂ
線の横断説明図、第５図は一般例のガスステーによる不
具合を示す自動車要部の斜視図である。１……バックドア、 40……ガスステー、41……ガス封入筒体、 42……端部金具、44……連結金具、 45……ボール、47……押圧ロッド。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】ガス封入筒体（41）の後端部をバックドア
（１）の後縁部（1a）に固設したボルト（５）に球軸受
（６）を介して取り付けるとともに、前端部（41a）を
内部を貫通するガス通路（42a）を有する端部金具（4
2）に固着し、該端部金具（42）を車体の荷物室側壁
（８）に固設したボルト（25）に球軸受（27）を介して
取り付けられた連結金具（44）の内孔（44a）に嵌入固
着した自動車のバックドア用ガスステーにおいて、上記端部金具（42）のガス通路（42a）の口元に、上記
ガス封入筒体（41）に封入されたガスが漏出しないよう
に係止したボール（45）と、上記連結金具（44）の内孔（44a）に上記ガス通路（42
a）に挿通して上記ボール（45）に臨ませて固設した押
圧ロッド（47）と、上記連結金具（44）と上記押圧ロッド（47）とにそれぞ
れ形成した透孔（44b,47a）とを有することを特徴とする自動車のバックドア用ガスステ
ー。