JP2551911Y2 - ステアリングホィール装置 - Google Patents

ステアリングホィール装置

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JP2551911Y2
JP2551911Y2 JP1991106839U JP10683991U JP2551911Y2 JP 2551911 Y2 JP2551911 Y2 JP 2551911Y2 JP 1991106839 U JP1991106839 U JP 1991106839U JP 10683991 U JP10683991 U JP 10683991U JP 2551911 Y2 JP2551911 Y2 JP 2551911Y2
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horn
energy absorbing
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pad
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昌孝 飛田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車等の乗物の操舵
系に使われるステアリングホィール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリングホィールのセンタ
ー部にはホーンパッドが設けられており、ホーンパッド
を手で押した時にホーンスイッチ回路がオンとなってホ
ーンが鳴るようにしてある。ホーンパッドの材料は、衝
突時等において運転者を保護するために、発泡ウレタン
等のような比較的軟質な樹脂が用いられている。
【0003】従来のステアリングホィール装置におい
て、軟質合成樹脂からなるパッド本体と、このパッド本
体の裏面側に設けられた硬質の樹脂からなるインサート
部材とからなるホーンパッドが知られている。
【0004】この種のホーンパッドは、インサート部材
と一体に成形された周知のファスナによって、ホィール
芯金に対し所定のストロークで移動可能に保持され、ホ
ーンパッドが手で押された時に可動側接点が固定側接点
に接触するようにしてある。このホーンパッドは、リタ
ーンばねによって、可動側接点が固定側接点から離れる
方向に付勢されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記ステアリングホィ
ール装置において、自動車の前面衝突時等に乗員の頭部
等がホーンパッドに衝突する際のエネルギーをある程度
緩和するために、ホーンパッドの内側にエネルギー吸収
プレートが設置されることがある。
【0006】ところが、硬質樹脂製のインサート部材が
パッド本体の裏側にあると、衝突時の勢いでインサート
部材が割れる可能性があって好ましくない。そうかとい
ってインサート部材を板金製にすると、ホーンパッドを
ワンタッチで装着できるようなファスナをインサート部
材と一体に成形することが困難になる。従って本考案の
目的は、衝突時のエネルギーを効果的に吸収でき、より
安全なステアリングホィール装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本考案のステアリングホィール装置は、ホィ
ール芯金と、上記ホィール芯金の運転者側に配置されか
つホィール芯金に対して接離する方向に移動可能に保持
されるホーンパッドとを具備したステアリングホィール
装置であって、上記ホィール芯金とホーンパッドとの間
にハット形の金属板製エネルギー吸収プレートを設ける
とともに、上記ホーンパッドは、上記エネルギー吸収プ
レートの主部と対向する部位に開口部を有するインサー
ト部材とこのインサート部材の外側を覆う軟質樹脂製の
パッド本体とを備えて構成され、上記エネルギー吸収プ
レートの複数箇所に、可動側接点部材を組付けるための
コンタクトプレート部が設けられており、これらコンタ
クトプレート部のうちのいくつかのコンタクトプレート
部にはそれぞれ一側が開放する切欠部が設けられてい
て、この切欠部は当該エネルギー吸収プレートが外力に
よって潰れる方向に変形した時にホィール芯金側の支持
部から脱落可能な状態で上記支持部に係合させられ、か
つ他のコンタクトプレート部には孔が設けられていてこ
の孔にホィール芯金側の支持部が挿入されてコンタクト
プレート部が保持されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】前面衝突時のようにホーンパッドを潰す方向の
大荷重が負荷された時、ホーンパッドに加わったエネル
ギーはパッド本体を介してエネルギー吸収プレートに伝
わり、エネルギー吸収プレートが塑性変形することによ
って、エネルギーの一部が吸収される。インサート部材
の中央部、すなわちエネルギー吸収プレートの主部と対
向する部位に開口部が設けられているため、ホーンパッ
ドに加わった荷重はインサート部材を介さずにエネルギ
ー吸収プレートを変形させる。このため、硬いインサー
ト部材が衝突エネルギーの吸収に関与することがなくな
り、比較的軟質のパッド本体に加わった荷重を直接エネ
ルギー吸収部材に伝えることができる。また、ホーンパ
ッドを潰す方向の大荷重が負荷された時、パッド本体の
変形がエネルギー吸収プレートにまで達すると、エネル
ギー吸収プレートが塑性変形しかつコンタクトプレート
部も変形することにより、衝突エネルギーが吸収され
る。この考案のようなハット形の板金製エネルギー吸収
プレートを用いれば、衝突時の荷重を均等に分散させる
ことができる。そしてエネルギー吸収プレートが大きく
変形した場合、荷重の大きさや変形の度合いに応じて、
コンタクトプレート部の切欠部が支持部から脱落した状
態となる。このため、金属製のエネルギー吸収プレート
を完全に固定した場合に見られるような荷重−変形特性
のピークが緩和され、剛体であるホィール芯金を必要以
上に変形させることなしに、効果的に衝突物が減速され
るとともに、エネルギーの吸収に必要なストロークが得
られる。
【0009】
【実施例】以下に本考案の第1実施例について、図1な
いし図7を参照して説明する。図1,2に示された自動
車用ステアリングホィール装置10は、円環状のリム部
11と、リム部11の回転中心に位置するセンターボス
部12と、上記リム部11とボス部12をつなぐスポー
ク部13などからなり、内部にホィール芯金15を備え
て構成されている。図示例のスポーク部13は、ボス部
12からリム部11に向って放射状に3本設けられてい
る。
【0010】リム部11は、リム芯金15aと、リム芯
金15aの全周を覆う被覆材17とからなる。スポーク
芯金15bの一部も被覆材17によって覆われている。
被覆材17は、例えば軟質塩化ビニールや発泡ウレタン
等の適宜の合成樹脂からなる。ボス芯金15cに設けら
れたセレーション孔18は、図示しないステアリングシ
ャフトの端部に固定される。
【0011】各スポーク芯金15bに、それぞれホーン
スイッチ回路の一部を構成する固定側接点部材21が設
けられている。ボス芯金15cの立上がり部15dにも
固定側接点部材22が設けられている。上記接点部材2
1,22の近傍に、支持部23,24が設けられてい
る。支持部23,24は、図1に一方の支持部23を代
表して示したように、ねじ25によってカラー26とワ
ッシャ27をホィール芯金15に固定したものである。
【0012】上記支持部23,24によって、エネルギ
ー吸収プレート30が支持されている。エネルギー吸収
プレート30は、鉄板等の板金を下記形状にプレス成形
したものであり、板厚の一例は1.2 mm前後である。
【0013】図3および図4等に示されるように、エネ
ルギー吸収プレート30は、洗面器を伏せたような形状
(ハット形)をなしており、円板状の主部31と、この
主部31の縁に全周にわたって設けられた立上がり壁3
2と、この立上がり壁32の基部に連なるフランジ部3
3からなる。
【0014】主部31と立上がり壁32とは、互いに湾
曲部35を介して滑らかにつながっている。立上がり壁
32とフランジ部33との間にも湾曲部36が成形され
ている。また、主部31の一部分に、センターボス部1
2を臨むことのできる開口部37が設けられている。
【0015】図5に示されるように、エネルギー吸収プ
レート30に、板金製の第1のコンタクトプレート41
と、同じく板金製の第2のコンタクトプレート42が、
溶接等の適宜の固定手段によってフランジ部33に固定
され、ホーンブラケット43を構成している。
【0016】第1のコンタクトプレート41は、左右一
対の腕部45を備えており、腕部45の適宜箇所47に
おいて、このプレート41が上記フランジ部33にスポ
ット溶接等によって一体に接合されている。腕部45の
端部に、ホーンスイッチ回路の一部を構成する可動側接
点部材51と、切欠部52が設けられている。また、腕
部45の中央部分にも可動側接点部材51と切欠部52
が設けられている。
【0017】切欠部52は、前述した支持部23のカラ
ー26に係合させられている。これにより、第1のコン
タクトプレート41が、カラー26の軸線方向に所定の
ストローク範囲内で移動自在に支持されている。
【0018】第2のコンタクトプレート42は、上記フ
ランジ部33に固定される取付基部60と、可動側接点
部材61および貫通孔62を備えた折曲端部63と、脚
部64を備えている。脚部64は、取付基部60と折曲
端部63とをつないでいる。取付基部60は、適宜箇所
67においてフランジ部33に固定されている。
【0019】第2のコンタクトプレート42に設けられ
ている貫通孔62に、支持部24のカラー26が挿通さ
せられている。これにより、第2のコンタクトプレート
42が、カラー26の軸線方向に所定のストローク範囲
内で移動自在に支持されている。
【0020】従って、エネルギー吸収プレート30とコ
ンタクトプレート41,42を含むホーンブラケット4
3は、ホィール芯金15に対し所定のストロークで接離
する方向に移動可能である。しかも上記支持構造におい
ては、衝突等によってエネルギー吸収プレート30が潰
れる方向に大きく変形した時に、3か所の切欠部52の
うち少なくとも1か所が支持部23から脱落するように
なっている。
【0021】可動側接点部材51,61は、固定側接点
部材21,22と離間対向した位置に設けられており、
後述するホーンパッド85が押された時に、可動側接点
部材51,61の少なくとも1つが、固定側接点部材2
1,22に接するようにしてある。
【0022】図1に示されるように、ホィール芯金15
の裏面側に、樹脂製ロアカバー70が、ねじ71によっ
てホィール芯金15に固定されている。ロアカバー70
に、ホーンスイッチの導電経路としての周知のスリップ
リング72が、センターボス部12と同心状に設けられ
ている。
【0023】ロアカバー70にファスニングボス75が
一体に成形されている。ファスニングボス75に、受け
孔76が設けられている。また、ロアカバー70にばね
支持部79が設けられており、このばね支持部79に、
圧縮コイルばね等を利用したリターンばね80が設けら
れている。リターンばね80は、ホーンブラケット43
を、ホィール芯金15から離す方向、すなわち可動側接
点部材51,61を固定側接点部材21,22から離す
方向に付勢する。
【0024】ホーンパッド85はホィール芯金15の上
面側、すなわち運転者が対向する側に配置されている。
ホーンパッド85は、パッド本体86と、パッド本体8
6の裏面側に設けられたインサート部材87とからなっ
ている。パッド本体86は、例えば軟質ポリ塩化ビニー
ルあるいは比較的密度の高いポリウレタンフォーム等の
軟質合成樹脂からなる。
【0025】インサート部材87は、パッド本体86よ
りも硬質の合成樹脂、例えばABS樹脂などからなる。
インサート部材87とホィール芯金15との間の空間部
分に、前述したエネルギー吸収プレート30が収容され
ている。
【0026】インサート部材87とパッド本体86とを
互いに一体化させる手段として、例えばパッド本体86
の発泡成形時に、金型の内部に予めインサート部材87
をセットしておいてからパッド本体86を射出成形する
といった方法が採用される。なお、パッド本体86とイ
ンサート部材87を別途の工程で製造してから、これら
を接着剤によって互いに固定してもよい。
【0027】インサート部材87の裏面側に、凸部9
0,91とファスナ92がインサート部材87と一体に
成形されている。凸部90,91は、エネルギー吸収プ
レート30のフランジ部33に向って突出している。フ
ァスナ92は、ロアカバー70に向って突出している。
【0028】ファスナ92の先端部分に接続フック93
が設けられている。この接続フック93は、ファスニン
グボス75の受け孔76に挿入され、ボス75の軸線方
向にある程度のストロークで移動可能に、しかも受け孔
76から抜け出ることがないように保持されている。
【0029】図6等に示されるように、インサート部材
87の中央部、すなわちエネルギー吸収プレート30の
主部31と対向する箇所に、円形の開口部96が設けら
れている。パッド本体86には、その中央部、すなわち
開口部96を覆う箇所に、複数本の補強用のリブ97が
パッド本体86と一体に設けられている。図7に、リブ
97の一部が示されている。
【0030】次に、上記構成のステアリングホィール装
置10の作用について説明する。ホーンパッド85を手
で押すと、凸部90,91によってホーンブラケット4
3がホィール芯金15の方向に押されることにより、コ
ンタクトプレート41,42が固定側接点部材21,2
2の方向に動く。このため可動側接点部材51,61の
うち少なくとも1つが固定側接点部材21,22に接す
ることによってホーンスイッチ回路が閉成し、ホーンが
鳴る。
【0031】ホーンパッド85から手を離すと、リター
ンばね80の弾力によって、ホーンブラケット43がホ
ィール芯金15から離れる方向に動くとともに、ホーン
パッド85も同じ方向に動くため、全ての可動側接点部
材51,61が固定側接点部材21,22から離れ、ホ
ーンが鳴り止む。本実施例のホーンパッド85はフロー
ティングタイプであるから、ホーンパッド85のどの部
分を押してもホーンを鳴らすことができる。
【0032】ヘッドフォームを用いたインパクトテスト
等において、上記ホーンパッド85を潰す方向の荷重を
負荷した場合、パッド本体86の変形がエネルギー吸収
プレート30にまで達すると、エネルギー吸収プレート
30が塑性変形しかつコンタクトプレート41,42も
変形することにより、衝突エネルギーが吸収される。図
示例のようなハット形の板金製エネルギー吸収プレート
30によれば、衝突時の荷重を均等に分散させることが
できる。
【0033】そしてエネルギー吸収プレート30が大き
く変形した場合、荷重の大きさや変形の度合いに応じ
て、第1のコンタクトプレート41の切欠部52が支持
部23から脱落した状態となる。このため、金属製のエ
ネルギー吸収プレート30を完全に固定した場合に見ら
れるような荷重−変形特性のピークが緩和され、剛体で
あるホィール芯金15を必要以上に変形させることなし
に、効果的に衝突物が減速されるとともに、エネルギー
の吸収に必要なストロークが得られる。
【0034】本実施例のインサート部材87には、エネ
ルギー吸収プレート30と対向する部位に開口部96が
設けられており、軟質樹脂からなるパッド本体86のみ
がエネルギー吸収プレート30と対面しているため、衝
突物がホーンパッド85に激突する際に、パッド本体8
6のリブ97が設けられている箇所が直接エネルギー吸
収プレート30に接するようになる。
【0035】このため、硬いインサート部材87が割れ
たり衝突物が跳ね返されるなどの不具合を抑制でき、短
いストロークでエネルギー吸収プレート30やコンタク
トプレート41,42を変形させることで、効果的にエ
ネルギーが吸収される。
【0036】そして樹脂製のインサート部材87にファ
スナ92を一体成形することができるので、ファスニン
グボス75の受け孔76に対する取付けをワンタッチで
行うことができ、組付性が良好である。
【0037】また、エネルギー吸収プレート30が、コ
ンタクトプレート41,42と支持部23,24を介し
て、ホィール芯金15側に支持されており、しかもイン
サート部材87の中央部に開口部96が設けられている
ので、ホーンパッド85の質量を可及的小さくすること
ができる。このため振動特性が良いとともに、衝突時に
ホーンパッド85が脱落しにくいものになるなど、フロ
ーティングタイプに適したホーンパッド85が得られ
る。
【0038】次に本考案の第2実施例について、図8な
いし図12を参照して説明する。なお、第1実施例と共
通する箇所については第1実施例と共通の符号を付して
説明を省略する。
【0039】この実施例のステアリングホィール装置1
00に使われているホーンブラケット101は、エネル
ギー吸収プレート102と、コンタクトプレート部10
3,104とが一体に成形されている。このホーンブラ
ケット101は、厚さ1mm程度の鉄板等の薄手の板金を
プレス加工するなどによって下記形状に一体成形されて
いる。
【0040】図9,10等に示されるように、エネルギ
ー吸収プレート102は灰皿を伏せたような浅いハット
形をなしており、中央に開口部109を有する主部11
0と、この主部110の周りに立上がり壁111を介し
て連なる平坦部112などからなる。上記開口部109
は、ボス部12にステアリングシャフトの端部を取付け
る際の作業穴としても使われる。
【0041】図10においてエネルギー吸収プレート1
02の左右両側および下部に、切欠部115を有する第
1のコンタクトプレート部103が設けられている。エ
ネルギー吸収プレート102の上部には、丸孔116を
有する第2のコンタクトプレート部104が設けられて
いる。第1のコンタクトプレート部103は、ホィール
芯金15の鉄心スティ部118と対向している。
【0042】図11に示されるように、第1のコンタク
トプレート部103には、2か所のスリット120を境
にして左右一対の脚部121と、中央脚部122とが設
けられており、両側の脚部121と中央の脚部122
は、折曲箇所を互いにずらしてある。切欠部115が設
けられている基部125は、電気絶縁性の合成樹脂など
からなる絶縁ブッシュ126(図8,9参照)とカラー
26を介して、ねじ25によってスポーク芯金15b側
の支持部23に組付けられている。このコンタクトプレ
ート部103は、カラー26の軸線方向に移動可能であ
る。コンタクトプレート部103の基部125には、上
記絶縁ブッシュ126と可動側接点部材51を組付ける
ための孔127が設けられている。
【0043】一方、第2のコンタクトプレート部104
は、図12に示されるように、リブ130によって補強
された脚部131と、丸孔116が開設された基部13
2とを備えており、丸孔116に挿通したねじ133と
カラー134によって、ホィール芯金15の上部の鉄心
スティ部135の支持部24に支持されている。基部1
32は、電気絶縁材からなる絶縁ブッシュ140を介し
て組付けられている。このコンタクトプレート部104
はカラー134の軸線方向に移動可能である。コンタク
トプレート部104の基部132に、絶縁ブッシュ14
0と可動側接点部材61を組付けるための孔141が設
けられている。
【0044】本実施例のステアリングホィール装置10
0にも、前記第1実施例のホーンパッド85と同様に構
成されたホーンパッド(図示せず)がファスニングボス
75等を利用して取付けられていて、衝突の際のエネル
ギーを効果的に吸収できるようになっている。
【0045】上記ステアリングホィール装置100にお
いて、衝突の際にホーンブラケット101が脱落するの
は、第1のコンタクトプレート部103の切欠部115
が設けられている箇所である。第2のコンタクトプレー
ト部104は、丸孔116に挿通されたねじ133およ
びカラー134等によって支持されるため、脱落は生じ
ない。
【0046】上記のように、衝突時にピーク荷重が出や
すい左右両側のスポーク部13と下側スポーク部13に
おいてホーンブラケット101が脱落するような取付け
構造とすることで、ピーク荷重を抑制するようにしてい
る。また鉄心スティ部135が片側固定であるので衝突
の際に変形しやすくなっており、他の部位のようなピー
ク荷重は生じない。このため、衝突時における鉄心ステ
ィ部135の変形挙動もエネルギー吸収プレート102
と同様にエネルギーの吸収効果を発揮できる。
【0047】
【考案の効果】本考案のステアリングホィール装置によ
れば、請求項1に記載のホーンパッドとエネルギー吸収
プレートの組合わせにより、限られたストロークで効果
的にエネルギーを吸収でき、安全性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すステアリングホィー
ル装置の縦断面図。
【図2】図1に示された装置のホーンパッドを取外した
状態の正面図。
【図3】図1に示された装置に使われるエネルギー吸収
プレートの正面図。
【図4】図1に示された装置に使われるエネルギー吸収
プレートの側面図。
【図5】図3に示されたエネルギー吸収プレートにコン
タクトプレートを取付けた状態を示す正面図。
【図6】図1に示された装置に使われるホーンパッドの
一部を切欠いて示す正面図。
【図7】図6中のVII-VII 線に沿う断面図。
【図8】本考案の第2実施例を示すステアリングホィー
ル装置の正面図。
【図9】図8中の矢印 IX-IX線に沿う断面図。
【図10】図8に示された装置に使われるホーンブラケ
ットの正面図。
【図11】図8に示された装置に使われるホーンブラケ
ットの第1のコンタクトプレート部の側面図。
【図12】図8に示された装置に使われるホーンブラケ
ットの第2のコンタクトプレート部の側面図。
【符号の説明】
10…ステアリングホィール装置、12…センターボス
部、13…スポーク部、15…ホィール芯金、30…エ
ネルギー吸収プレート、41,42…コンタクトプレー
ト、43…ホーンブラケット、52…切欠部、85…ホ
ーンパッド、86…パッド本体、87…インサート部
材、96…開口部、97…リブ、100…ステアリング
ホィール装置、101…ホーンブラケット、102…エ
ネルギー吸収プレート、103,104…コンタクトプ
レート部、115…切欠部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホィール芯金(15)と、上記ホィール芯金(1
    5)の運転者側に配置されかつホィール芯金(15)に対して
    接離する方向に移動可能に保持されるホーンパッド(85)
    とを具備したステアリングホィール装置であって、 上記ホィール芯金(15)とホーンパッド(85)との間にハッ
    ト形の金属板製エネルギー吸収プレート(30,102)を設け
    るとともに、 上記ホーンパッド(85)は、上記エネルギー吸収プレート
    (30,102)の主部(31,110)と対向する部位に開口部(96)を
    有するインサート部材(87)と、このインサート部材(87)
    の外側を覆う軟質樹脂製のパッド本体(86)とを備えて構
    成され、 上記エネルギー吸収プレート(30,102)の複数箇所に、可
    動側接点部材(51,61)を組付けるためのコンタクトプレ
    ート部(41,42,103,104) が設けられており、これらコン
    タクトプレート部(41,42,103,104) のうちのいくつかの
    コンタクトプレート部(41,103)にはそれぞれ一側が開放
    する切欠部(52,115)が設けられていて、この切欠部(52,
    115)は当該エネルギー吸収プレート(30,102)が外力によ
    って潰れる方向に変形した時にホィール芯金(15)側の支
    持部(23)から脱落可能な状態で上記支持部(23)に係合さ
    せられ、かつ他のコンタクトプレート部(42,104)には孔
    (62,116)が設けられていてこの孔(62,116)にホィール芯
    金(15)側の支持部(24)が挿入されてコンタクトプレート
    部(42,104)が保持されていることを特徴とするステアリ
    ングホィール装置。
JP1991106839U 1991-03-20 1991-12-25 ステアリングホィール装置 Expired - Lifetime JP2551911Y2 (ja)

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JP1991106839U JP2551911Y2 (ja) 1991-03-20 1991-12-25 ステアリングホィール装置

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