JP2550547Y2 - 引抜きバンドコンテナ - Google Patents

引抜きバンドコンテナ

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JP2550547Y2
JP2550547Y2 JP1990103188U JP10318890U JP2550547Y2 JP 2550547 Y2 JP2550547 Y2 JP 2550547Y2 JP 1990103188 U JP1990103188 U JP 1990103188U JP 10318890 U JP10318890 U JP 10318890U JP 2550547 Y2 JP2550547 Y2 JP 2550547Y2
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義郎 田上
勲 竹之内
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朝日物産 株式会社
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【考案の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 この考案は、穀類・砂糖等の袋物貨物の荷役に使用す
る引抜きバンドコンテナに関するものである。
(2)従来の技術 従来、穀物・砂糖・セメント等の輸送に際しては、バ
ラ貨物として輸送するか、または取扱いのし易い30〜50
キログラム位の袋物として輸送するか、の二つの輸送方
法を用いるしかなかった。
バラ貨物として輸送するには、そのバラ貨物に適した
特別な形状を有する車輌または固定的な積載卸下器材の
設備を必要とし、大資本を要するものである。
これに反し、各種の現存する輸送手段を利用して輸送
するために、人が取扱うことの出来る大きさおよび重量
にまとめた梱包として袋物貨物1として運搬する方法が
取られ、その袋物貨物1を運搬する方法としての方法や
器材が開発されてきた。
一方、フォークリフトによる重量貨物の取扱いが、パ
レット2を使用することにより発達すると共に、パレッ
ト2に積み上げる(以下ハイ積と記す)方法、すなわ
ち、パレタイジングの方法が開発され、機械パレタイジ
ング等の外、少しでも取扱時間や労方を能率良く使用す
る方法が日進月歩的に開発され、考案が進められている
のが現状である。
袋物貨物1は、パレット2にハイ積した後に、パレッ
ト貨物3として、パレット2ごとに車輌・船舶等にフォ
ークリフト・クレーン等を用いて積載・卸下することが
多く、到着地点において、パレット2は、不用のものと
なり、破棄する不経済を節約するために、原地へ返送
し、再使用する場合が多く、ここに返送費用を少しでも
少なくする考案がなされるようになった。
ここに、シートコンテナ4を用いることが研究され、
シートコンテナ4に袋物貨物1をコンテナ貨物8の状態
に積み上げ、シートコンテナ貨物5として、フォークリ
フトやクレーン等によって積載・卸下を行なう様になっ
たが、用済後のシートコンテナ4そのものの返還輸送や
輸送中の袋物貨物1の破袋等に対する対策について、一
層の研究開発が進められつつあるのが現状である。
従来のシートコンテナ4には、次に示す如き欠点があ
る。
イ.シートコンテナ4をパレット2上に、底布6を拡げ
て、袋物貨物1を手作業でコンテナ貨物8の姿にハイ積
する時に、シートコンテナ4の胴体布7をパレット2の
四方のサイドに拡げるのに余分な手間を要した。
また、底布6がパレット2からずれ落ちたりするの
で、シートコンテナ4の構成材料を多く使う必要があ
り、また、作業面積を広くとる必要があった。
ロ.シートコンテナ4は、コンテナ貨物8として船積み
する場合等に、テープ締め等のため、胴体布7がはがれ
るのを手直しする必要があった。
ハ.シートコンテナ貨物5は、荷卸し・開梱する場合
に、第2・3図に示す如く、吊り上げバンド10を外し
て、開梱バンド9にかけかえ、開梱バンド9をクレーン
等で重力に逆らって上方へ引上げて、二つに割って開梱
することになるので、袋物貨物1を破袋したり、シート
コンテナ4そのものを破損する等の費用がかゝり、耐用
回数が少なくなることが多かった。
ニ.シートコンテナ4は、構造が複雑なために、返還貨
物として折りたゝむのに手間がかゝり、また大きな面積
を必要とした。したがって、経済的に、不利な点が多か
った。
(3)考案が解決しようとする課題 従来のシートコンテナ4による袋物貨物1の梱包・解
梱・貨物よりシートコンテナ4を取外し、整頓するのに
要する時間と労力を従来より格段と能率よく短時間に処
理出来る方法を考案することが課題である。
(4)課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、引抜きバンドコンテナ
を考案した。
その構成を次に示す。
イ.引抜きバンドコンテナは、三本の巾の広い吊りバン
ド11と、これを等間隔に保つコンテナ貨物8の一側面の
みを覆う胴体側布15を以て構成する。
ロ.引抜きバンドコンテナは、袋物貨物1を開梱すると
きに、袋物貨物1をコンテナ貨物8としてハイ積みした
状態のまま、容易に引抜くことが出来る構造とする。
ハ.袋物貨物1の重量は、吊りバンド11を以て吊り下げ
て支える如くする。
ニ.一本の吊りバンド11は、巾約10センチメートルのポ
リプロピレン等の如き、引張り強度の強いエスライン材
等のベルト12の両端をベルト両端縫合部13において、十
分重ね合わせて縫い合わせた環状のものとし、袋物貨物
1の重量を直接受ける部分のみベルト12の縁20を縫い合
わせて、ベルト12の約2倍の巾の吊りバンド11となる如
くする。
ホ.環状の両吊りバンド端部14は、クレーンの引かけ金
具17に耐え得る如く、ベルト12の両縁20を内方へ折り込
み縫い合わせて、約5センチメートルの巾の環状部22と
する。
ヘ.吊りバンド11の長さは、コンテナ貨物8を吊り上げ
る時に、コンテナ貨物8の上方へ、少なくとも約10セン
チメートル以上出る如くする。
ト.三本の吊りバンド11は、コンテナ貨物8の重量を平
均的に支える如く、胴体側布15の外側にコンテナ貨物8
の長さの方向に直角に、中心が約50センチメートルの間
隔になる様に平行に縫い付ける。
チ.胴体側布15は、コンテナ貨物8の下面部21を約40セ
ンチメートルの巾まで覆う長さを持ち、胴体側布15に縫
い付けた吊りバンド11の外側には、引抜き側取付部19の
みを重ねて縫い合わせた、胴体側布15の長さに合わせた
下面覆い布16を取付ける。
リ.下面覆い布16は、胴体側布15と吊りバンド11を通し
て縫い合わせる。
ヌ.仮留バンド21は、取付部を胴体側布15と吊りバンド
端部14の間に吊りバンド11に縫い付けて持ち、仮留バン
ド21の長さは、コンテナ貨物8の上で、吊りバンド11の
両吊りバンド端部14を結着するに足る長さとする。
(5)作用 引抜きバンドコンテナは、次に示す如く、扱う。
袋物貨物1を発送する時には、 イ.胴体側布15と吊りバンド11を第12図に示す如く、吊
りバンド11を下にして、コンテナ貨物8をハイ積するこ
とが出来るように展開し、吊りバンド11を平行に並べて
引きのばして揃える。
ロ.胴体側布15の引抜き側取付部19をコンテナ貨物8の
下側端基準として、吊りバンド11の上に袋物貨物1を並
べる。
ハ.袋物貨物1は、上記の基準に従って、吊りバンド11
の上に、向きを交互にしてハイ積する。
ニ.コンテナ貨物8の高さにハイ積した後、両吊りバン
ド端部14をコンテナ貨物8の上に引上げて、仮留バンド
21を以て留める。
ホ.クレーンの引かけ金具17を両吊りバンド端部14の環
状部22に差し込み、クレーンで吊り上げる。
荷卸しする時には、次に示す順序で行う。
イ.袋物貨物1のコンテナ貨物8を定位置に降ろして置
く。
ロ.引かけ金具17を外す。
ハ.仮留バンド21を取外す。
ニ.胴体側布15と吊りバンド11をコンテナ貨物8の両側
へ拡げて並べる。
ホ.袋物貨物1は、ハイ積されたままの状態となる。
ヘ.吊りバンド11を胴体側布15と共に、同時に引抜き方
向18へ引抜く。
ト.引抜きバンドコンテナは、吊りバンド11を折りたゝ
み、胴体側布15で包み込んで仮留バンド21で締め上げ、
小型の返送貨物とする。
(6)考案の効果 袋物貨物1をコンテナ貨物8として取扱う時に、引抜
きバンドコンテナを使用することにより、次に示す如き
効果がある。
イ.第14図に示す如く、袋物貨物1をコンテナ貨物8と
して、容易にハイ積することが出来る。
ロ.胴体側布15は、コンテナ貨物8の一側面のみを覆
い、他の側面は、全部外部から見えるので、コンテナ貨
物8をクレーンやフォークリフト等で操作中もコンテナ
貨物8の状態を監視することが出来て、荷くずれを防ぐ
ことができる。
ハ.胴体側布15を引抜き方向18と反対方向に延長し、か
つ、その延長した部分の外側に下面覆い布16を取付けた
ことにより、布を硬くして引抜きバンドコンテナを拡げ
たとき、吊りバンド11の間隔を確実に保持して、吊りバ
ンド11を引き揃える作業を容易にすると共に、引抜きバ
ンドコンテナをコンテナ貨物8より引き抜くときの最初
に力の掛かる部分を補強することができ、又コンテナ貨
物8から引抜きバンドコンテナを取去る時には、胴体側
布15とともに、引抜き方向18へ引き抜いて、容易に取り
去ることが出来る。
ニ.袋物貨物1のコンテナ貨物8の時などはクレーンで
吊り上げたときに、袋物貨物1の下面に残った吊りバン
ド11はトンネル状凹痕跡24があるために最も容易に人力
でも引抜きバンドコンテナを引抜くことが出来る。
ホ.引抜きバンドコンテナは、コンテナ貨物8の重量に
逆らって第17図に示すごとくコンテナ貨物8の上の方へ
引上げて取外すシートコンテナ4よりも容易に抜き取る
ことが出来るので、コンテナ貨物8を損傷させることが
無い。
ヘ.吊りバンド11は、ポリプロピレン等の如き、引張り
強度の強いエスライン材のベルト12で出来ているので、
痛むことがない。
ト.引抜きバンドコンテナは、使用している材料が小さ
く、少ないので、折りたゝんだ時に小さな形となり、返
送貨物としても運賃が安くつく。
チ.取扱いが容易で、素人にでもすぐに使うことが出来
る。
リ.したがって、従来のシートコンテナ4より経済効果
が格段と大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のシートコンテナ4平面図、 第2図は、従来のシートコンテナ貨物5の吊り上げ要領
図、 第3図は、従来のシートコンテナ貨物5の開梱要領図、 第4図は、引抜きバンドコンテナ平面図、 第5図は、引抜きバンドコンテナ構成説明図 第6図は、引抜きバンドコンテナ平面図、 第7図は、引抜きバンドコンテナ下面図、 第8図は、吊りバンド11平面図、 第9図は、ベルト両端縫合部13拡大図、 第10図は、吊りバンド端部14拡大平面図、 第11図は、吊りバンド端部14拡大正面図、 第12図は、引抜きバンドコンテナ展開状況斜視図、 第13図は、袋物貨物1ハイ積開始状況斜視図 第14図は、コンテナ貨物8完成状況斜視図、 第15図は、コンテナ貨物8の吊り上げ状態斜視図、 第16図は、吊りバンド11を引抜く状態説明図 第17図は、クレーンでパレット2の上に吊り卸し、引抜
きバンドコンテナを引抜く状態説明図 1は、袋物貨物、2は、パレット、3は、パレット貨
物、4は、シートコンテナ、5は、シートコンテナ貨
物、6は、底布、7は、胴体布、8は、コンテナ貨物、
9は、開梱バンド、10は、吊り上げバンド、11は、吊り
バンド、12は、ベルト、13は、ベルト両端縫合部、14
は、吊りバンド端部、15は、胴体側布、16は、下面覆い
布、17は、引かけ金具、18は、引抜き方向、19は、引抜
き側取付部、20は、縁、21は、仮留バンド、22は、環状
部、23は、補強縁、24は、トンネル状凹痕跡、……は、
縫目、を示す。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張り強度の強いエスライン等のベルト
    (12)を巾広く縫い合わせて製作した、吊りバンド(1
    1)を三本平行に並べて、引抜きバンドコンテナとし、
    吊り上げられたコンテナ貨物(8)の重量が三本の吊り
    バンド(11)に平均してかヽるごとくするために、吊り
    バンド(11)の間隔を一定にたもつための胴体側布(1
    5)、および下面覆い布(16)を三本の吊りバンド(1
    1)にかけて直角に縫いつけた構造をなし、吊り上げた
    コンテナ貨物(8)に対し、胴体側布(15)は、吊り上
    げたコンテナ貨物(8)の荷くづれ防止用の胴体側布
    (15)となるごとく構成したコンテナ貨物(8)から抜
    き取る事が出来る、引抜きバンドコンテナ。
  2. 【請求項2】吊りバンド(11)は、ベルト(12)の両端
    を縫い合わせて環状とし、コンテナ貨物(8)の重量を
    直接受ける部分は、ベルト(12)の縁(20)を縫い合わ
    せて、ベルト(12)の巾の約2倍の巾の吊りバンド(1
    1)とし、吊りバンド端部(14)は、ベルト(12)の縁
    (20)を巻き込んで縫い、クレーン等の引かけ金具(1
    7)をかけられる環状部(22)にした吊りバンド(11)
    を持った請求項(1)の、引抜きバンドコンテナ。
JP1990103188U 1990-09-28 1990-09-28 引抜きバンドコンテナ Expired - Lifetime JP2550547Y2 (ja)

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JPH0460891U JPH0460891U (ja) 1992-05-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5972290U (ja) * 1982-11-09 1984-05-16 竹石 昭彦 底開きシ−トコンテナ−
JPS6132093U (ja) * 1984-07-31 1986-02-26 山陽科学株式会社 ロ−ルタイプバンドコンテナ

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