JP2550520Y2 - コンバーチブル車の幌格納部構造 - Google Patents

コンバーチブル車の幌格納部構造

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JP2550520Y2
JP2550520Y2 JP1991090003U JP9000391U JP2550520Y2 JP 2550520 Y2 JP2550520 Y2 JP 2550520Y2 JP 1991090003 U JP1991090003 U JP 1991090003U JP 9000391 U JP9000391 U JP 9000391U JP 2550520 Y2 JP2550520 Y2 JP 2550520Y2
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正寿 横田
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンバーチブル車に設
けられ幌を折畳状態にて収容する幌格納部の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバーチブル車の幌格納部構造
としては、図4に示したものが提案されている(実開昭
63−70430号公報参照)。すなわち、コンバーチ
ブル車1には、車室2の上部を覆う展開状態Tと、車室
2の後部に設けられた幌格納部3に収容される折畳状態
Oとに形態変化し得る幌4が設けられている。前記車室
2には、フロントシート5とリアシート6とが配設され
ており、リアシート6はシートクッション8と該シート
クッション8の後端部に支持されたシートバック9とで
構成されている。前記シートクッション8は、シートス
ライドレール(図示せず)を介してフロアパネル7に支
持されており、これによりリアシート6は車体前後方向
に位置調整可能となっている。前記幌格納部3は、リア
シート6のシートバック9とバルクヘッド10間に画成
されており、該バルクヘッド10は幌格納部3とトラン
クルーム11とを仕切っている。
【0003】かかる構造において、展開状態Tにおいて
は実線で示したように、車室2の上部は幌4により覆わ
れ、車室2内を密閉空間とすることができ、折畳状態O
において鎖線に示したように、幌4は折り畳まれて幌格
納部3内に収容され、これにより車室2の上部は解放さ
れる。また、幌4を折畳状態Oにする際には、リアシー
ト6を鎖線で示したように一旦前方移動させ、これによ
りシートバック9を幌4の格納軌跡から退避させて、幌
4の幌格納部3への到達を可能にする。そして、幌4が
幌格納部3内の所定位置に到達した後、再度リアシート
6を実線で示した後方位置に移動させるのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコンバーチブル車1にあっては、リアシート
6のシートバック9により車室2と幌格納部3とを仕切
るように構成されている。したがって、リアシート6の
乗心地性能を一層向上させるべく、シートバック9をリ
クライニングディバイスを介してシートクッション8に
枢支し、シートバック9を角度調整可能とした場合に
は、シートバック9を後傾させた際、該シートバック9
が折畳状態Oにある幌4と干渉してしまい、幌4が破損
するおそれが生ずる。そこで、後倒角度を規制するスト
ッパを内蔵してなる公知のリクライニングディバイスを
用いることにより、シートバック9の最大後倒角を規制
し、折畳状態Oにある幌4と干渉を未然に防止すること
も考えられている。
【0005】しかし、このような構造では、リアシート
6の前後位置の如何に拘わらず、常にシートバック9の
最大後倒角が一義的に制限されてしまい、例えばリアシ
ート6を最前位置に移動させた場合であっても、その最
大後倒角は、最後位置に移動させた場合と同一となる。
よって、リアシート6を最前位置に移動させれば、折畳
状態Oの幌4と干渉することなく、より大きな角度で後
倒が可能となるにも拘わらず、一定角度の後倒のみしか
許容されず、これにより着座姿勢の自在性が制限されて
しまう。
【0006】本考案は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、折畳状態にある幌との干渉を回避
しつつ角度調整可能なシートバックの後倒角を最大限に
確保して、着座姿勢の自在性を得るようにしたコンバー
チブル車の幌格納部構造を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本考案にあっては、車室の上部を覆う展開状態と車室
の上部を解放する折畳状態とに変化する幌を有し、前記
車室の後部には折畳状態の幌を収容する幌格納部が設け
られ、前記車室内には車体前後方向に位置調整可能なシ
ートが配設され、該シートには同方向に角度調整可能な
シートバックが設けられたコンバーチブル車において、
前記車室の底壁を形成するフロアパネルを該車室よりも
後方に延設して前記幌格納部の底壁を形成し、前記車室
と幌格納部との間に補強バーを横設し、該補強バーの一
端部を前記フロアパネルの側部に立設されたピラーに固
着する一方他端部を前記幌格納部の底壁に固着し、角度
調整に伴って後倒する前記シートバックの後面に当接し
該シートバックの最大後倒角を規制するストッパ部材を
前記補強バーと前記ピラーとに固着して、前記車室と幌
格納部との間に配置するとともに、該ストッパ部材を車
体前方側へ膨出する形状としてある。
【0008】
【作用】前記構成において、シートを車体前後方向の任
意の位置に定位させて、シートバックを後倒させると、
該シートバックの後面がストッパ部材と当接した時点で
シートバックは最大後倒角を規制され、幌格納部内に収
容されている幌との干渉は未然に防止される。また、こ
のようにシートバックの最大後倒角は、ストッパ部材と
の干渉した時点の角度で決定されることから、シートを
前方移動させれば、これに応じて最大後倒角は増大す
る。また、ストッパ部材は車体前方側へ膨出する形状で
あることから、シートバックが当接した際の入力に対し
て十分な剛性を確保され、ストッパ部材と補強バーの一
端部とをピラーに固着するとともに、補強バーの他端部
をフロアパネルである幌格納部の底壁に固着することに
より、ピラーの支持剛性やピラーからフロアパネルに亙
る領域の車体強度及び剛性が高められる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図にしたが
って説明する。すなわち、図1,2に示したように、コ
ンバーチブル車20には、車室21の上部を覆う展開状
態T(図4参照)と、車室21の後部に設けられた幌格
納部22に収容される折畳状態Oとに形態変化し得る幌
23が設けられている。前記車室21には、シート24
が配設されており、該シート24はシートクッション2
5とシートバック26とで構成されている。該シートバ
ック26は、リクライニングディバイス27を介して、
シートクッション25の後端部に支持され、車体前後方
向に角度調整可能となっている。前記シートクッション
25は、シートスライドレール28を介してフロアパネ
ル29に支持されており、これによりシート24は車体
前後方向に位置調整可能となっている。
【0010】前記車室21と幌格納部22間には、スト
ッパ部材30が配設されている。該ストッパ部材30
は、図3に示したように、車体前方FR側へ膨出する支
持部31が形成されており、該支持部31の側部には延
設部32を介してフランジ33が形成されている。該フ
ランジ33は、前記支持部31にシートバック26の後
面35の上部を当接させ得る位置にて、ピラー45の車
室内側面に固着されている。また、前記ストッパ部材3
0の下端部には、車幅方向に延在するパイプ状の補強バ
ー36に結合されており、該補強バー36の一端部37
は前記ピラー45の車室内側面に固着されている。
【0011】一方、前記フロアパネル29は、車室21
より後部において***した形状に成形され、これにより
前記幌格納部22の底壁40を形成しており、図2に示
したように、前記補強バー36の他端部38はこの底壁
40の前端に固着されている。また、この補強バー36
及びストッパ部材30は、シートバック26側におい
て、トリム41により覆われている。他方、前記幌格納
部22の上面には、車体に枢支された開閉自在なハード
リッド42が配設されており、該ハードリッド42の後
方には同様に車体に枢支されたトランクリッド43が配
設されている。なお、図3において、44・・・は前記
幌格納部22の底壁40上に配置されるフィニッシャの
取り付け用ブラケットである。
【0012】以上の構成にかかる本実施例において、例
えばシートスライドレール28上の最後端位置にシート
24を定位させた状態で、リクライニングディバイス2
7を操作し、シートバック26を後倒させる。すると、
ある角度に後倒させた時点で、シートバック26の後面
35が支持部31に当接し、シートバック26をこれ以
上後倒させることが不可能となる。したがって、シート
バック26の後面35が支持部31に当接したときの角
度が、シート24を最後端位置した場合にけるシートバ
ック26の最大後倒角であって、これ以上のシートバッ
ク26の後倒は支持部31により阻止される。したがっ
て、シートバック26はこの最大後倒角に規制され、幌
格納部22内に収容されている幌23との干渉は未然に
防止される。
【0013】そして、乗員において前記最大後倒角では
未だ安楽な着座姿勢を得ることができない場合には、シ
ート24を前方に移動させる。これにより、シートバッ
ク26の後面35は支持部31から離間し、この支持部
31と後面35間の間隙を消失させて、再度後面35が
支持部31に当接するまで、シートバック26を後倒さ
せることが可能となる。つまり、シートバック26の最
大後倒角は、支持部31に当接した時点の角度で決定さ
れることから、シート24を前方移動させれば、これに
応じて最大後倒角は増大し、後方移動させれば最大後倒
角は減少する。よって、シート24の前後位置に応じ
て、シートバック26の最大後倒角を無段階的に設定す
ることができ、これにより、折畳状態Oにある幌23と
の干渉を回避しつつ、着座姿勢の自在性を確保すること
ができる。
【0014】加えて、本実施例においては、前記支持部
31は車体前方FR側へ膨出する形状であることから、
シートバック26が当接した際の入力に対して十分な剛
性をストッパ部材30に確保することができる。また、
該ストッパ部材30のフランジ33と補強バー36の一
端部37とをピラー45に固着するとともに、補強バー
36の他端部38をフロアパネル29である幌格納部2
2の底壁40に固着する構造により、ピラー45の支持
剛性やピラー45からフロアパネル29に亙る領域の車
体強度及び剛性も高めることが可能となる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、前記車室
と幌格納部との間に、角度調整に伴って後方回動するシ
ートバックの後面に当接するストッパ部材を設け、該ス
トッパ部材との当接によりシートバックの最大後倒角を
規制するようにした。よって、このシートバックが設け
られているシートを車体前後方向に位置調整すれば、該
シートの位置に応じてシートバックの最大後倒角を無段
階的に設定することができ、これにより、幌格納部に収
容された折畳状態にある幌とシートバックとの干渉を回
避しつつ、着座姿勢の自在性を確保することができる。
【0016】また、本考案は、ストッパ部材を車体前方
側に膨出する形状としたことから、シートバックが当接
した際の入力に対して十分な剛性をストッパ部材に確保
することができるとともに、ストッパ部材と該ストッパ
部材に固着された補強バーを介してピラーとフロアパネ
ルとを連結するようにしたことから、ピラーの支持剛性
やピラーからフロアパネルに亙る領域の車体強度及び剛
性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面説明図である。
【図2】図1のA矢示図である。
【図3】同実施例のストッパ部材と該ストッパ部材に結
合された補強バーの斜視図である。
【図4】従来のコンバーチブル車の幌格納部構造を示す
側面図である。
【符号の説明】
20 コンバーチブル車 21 車室 22 幌格納部 23 幌 24 シート 26 シートバック 27 リクライニングディバイス 28 シートスライドレール 30 ストッパ部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の上部を覆う展開状態と車室の上部
    を解放する折畳状態とに変化する幌を有し、前記車室の
    後部には折畳状態の幌を収容する幌格納部が設けられ、
    前記車室内には車体前後方向に位置調整可能なシートが
    配設され、該シートには同方向に角度調整可能なシート
    バックが設けられたコンバーチブル車において、前記車
    室の底壁を形成するフロアパネルを該車室よりも後方に
    延設して前記幌格納部の底壁を形成し、前記車室と幌格
    納部との間に補強バーを横設し、該補強バーの一端部を
    前記フロアパネルの側部に立設されたピラーに固着する
    一方他端部を前記幌格納部の底壁に固着し、角度調整に
    伴って後倒する前記シートバックの後面に当接し該シー
    トバックの最大後倒角を規制するストッパ部材を前記補
    強バーと前記ピラーとに固着して、前記車室と幌格納部
    との間に配置するとともに、該ストッパ部材を車体前方
    側へ膨出する形状としたことを特徴とするコンバーチブ
    ル車の幌格納部構造。
JP1991090003U 1991-10-07 1991-10-07 コンバーチブル車の幌格納部構造 Expired - Lifetime JP2550520Y2 (ja)

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JPH0532058U JPH0532058U (ja) 1993-04-27
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