JP2550056B2 - 音声ダイアル電話機 - Google Patents

音声ダイアル電話機

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JP2550056B2
JP2550056B2 JP62068854A JP6885487A JP2550056B2 JP 2550056 B2 JP2550056 B2 JP 2550056B2 JP 62068854 A JP62068854 A JP 62068854A JP 6885487 A JP6885487 A JP 6885487A JP 2550056 B2 JP2550056 B2 JP 2550056B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電話機における音声ダイアル制御装置に係
り、特に音声認識を用いた自動ダイアル装置において、
好適に着呼信号に対して対応することができる音声ダイ
アル電話機に関する。
〔従来の技術〕
通常の電話機における着呼への応答動作は、人が着呼
信号(呼び出し信号)で駆動されるベル音を聞き、ハン
ドセットを持ち上げる(オフフック)ことで回線に電話
機を接続し通話に入ることで行う。また発呼動作(ダイ
アル動作)は、人がハンドセットを持ち上げ、電話機を
回線に接続した上で、回転ダイアルまたはプッシュボタ
ンによりダイアル信号を回線に送出することで行う。
このように通常の電話機では必ず着呼あるいは発呼時
および通話時には、手による持ち上げ保持動作あるいは
指によるプッシュボタン操作などを必要とする。
一方、両手を自由にできる、いわゆるハンドフリー電
話機(拡声電話機)が従来より使用されている。しか
し、これとても通話時にはマイクとスピーカを使い両手
を自由にできるが、着呼時にはベル音を聞き、オフフッ
クボタンを手で押して、普通の電話機のハンドセット持
ち上げの代替を行い応答する必要があるばかりでなく、
発呼時には例えばプッシュボタンを手で押してダイアル
信号を送出する必要があった。つまり完全にハンドフリ
ーとはなっていなかった。
したがって、どうしても手が不自由な場合、たとえば
自動車電話機で、車を運転しながら発呼を行ないたい場
合には不便であった。
このような欠点を解決する技術としては、特開昭56−
138353号あるいは特開昭58−51659号に記載される音声
認識技術を用いた自動ダイアル装置がある。これは音声
によってダイアル信号を自動送出するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の自動ダイアル装置では、発
呼を行うために音声を入力中の着呼つまり呼び出しにつ
いては配慮がされておらず、この結果、発呼のための音
声を発声中に呼び出しベルが鳴り、音声とベル音が同時
に音声認識され、このために誤動作するという問題点が
あった。
本発明の目的は、音声認識を用いた自動ダイアル装置
において、発呼のための音声を発声中、および音声認識
のための音声登録時の音声発生中に呼び出しベル音が混
入することをなくし、誤動作の防止を図ることができる
音声ダイアル電話機を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、呼び出し信号を検出する着呼検出手段
と、前記着呼検出手段の出力に基づいて着呼を操作者に
可聴音で知らせる着呼告知手段と、音声認識手段と、前
記音声認識手段が動作中および不動作中のいずれかを検
出する音声認識動作検出手段と、前記音声認識手段の動
作中における処理状態を検出する音声認識処理状態検出
手段と、前記着呼検出手段で着呼を検出したとき、前記
音声認識動作検出手段および前記音声認識処理状態検出
手段の検出出力から、少なくとも前記音声認識手段が音
声入力待期状態および音声入力処理中であるときは、該
処理の終了後前記着呼検出手段での着呼の検出に応じて
前記着呼告知手段を駆動する制御手段とを設けることに
より、達成される。
発呼のため、音声認識手段へ音声を入力中に呼び出し
があった場合、着呼検出手段が呼び出しを検出するが、
制御手段は音声認識動作検出手段および音声認識処理状
態検出手段の検出出力に応じて着呼告知手段を制御し、
可聴音の発生を保留する。その後、制御手段は音声認識
動作検出手段および音声認識処理状態検出手段の検出出
力から、少なくとも音声認識手段が入力音声の取り込み
を終了したことを検出した時点で着込告知手段を制御
し、可聴音を発生させる。操作者は該可聴音を聞き、呼
び出しがあったことを知る。
このようにして、入力音声に着呼を知らせる可聴音が
混入されるのが防止され、音声認識処理の誤動作が防止
される。
音声認識のための音声登録時も同様に、入力音声への
可聴音混入が防止される。
〔実施例〕
以下、本発明を図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例が適用された電話機の一
例を示すブロック図であって、この電話機はハンドセッ
ト通話とハンドフリー通話の双方の機能をもち、ハンド
フリー通話モードでは音声認識による自動ダイアルを行
うものである。
第1図において、40は通話信号路手段、41は制御記憶
手段、42は入力手段、43は着呼告知手段、44は音声認識
回路の動作判別手段、1−1,1−2は回線端子、2はハ
ンドセット、3,4はハンドセットに内蔵された受話器、
送話器、5はハンドセットを置くことにより開、持ち上
げることにより閉となるクックスイッチ、6は2線4線
変換を行う防側音回路、7はハンドセット通話とハンド
フリー通話を切り換える切換回路、8は音声スイッチ方
式によりハンドフリー通話を可能とする音声スイッチ方
式ハンドフリー通話回路、9はスピーカ、10はマイク、
11は交換機(図示せず)から送出される呼び出し信号を
検出する着呼検出回路、12は回線にダイアル信号を送出
するダイアル信号発生回路、13はダイアル番号を入力す
るダイアルプッシュボタン、14は音声認識回路、15は音
声認識回路14がたとえば発呼のための音声認識動作中あ
るいは音声認識のために音声を登録中などの動作中なの
か、または動作を停止中なのかを検出する音声認識動作
検出回路、16は音声認識回路14の動作中における処理状
態、たとえば音声の入力を待ち受けている状態なのか、
音声を取り込み中の状態なのか、あるいは類似度を計算
中の状態なのかなどを検出する音声認識処理状態検出回
路、17は着呼を操作者に可聴音で知らせるためのベル音
を発生するベル音発生回路、18はベル音スピーカ、19は
ハンドフリー通話の時に、ハンドセットの持ち上げ、置
き戻しに代えて操作者により押されるフックボタンスイ
ッチ、20はハンドセット通話モード/ハンドフリー通話
モードの切換えを行うためのモードスイッチ、21は電気
的に開閉を制御でき、フックスイッチ5の代りをする自
動フックスイッチ、22は全体を制御する制御回路、31は
登録作業を行うための登録スイッチである。
まずハンドセット通話モードつまり普通の電話機とし
ての動作を説明する。
操作者は、モードスイッチ20をハンドセット通話モー
ドに切換える。制御回路22はこのモードスイッチ20の状
態を読み切換回路7を制御し、送話・受話の信号路をハ
ンドセット2の側に切り換える。
交換機から呼び出し信号が送出つまり着呼があった場
合、着呼検出回路11はこの呼び出し信号を検出し制御回
路22に知らせる。制御回路22はモードスイッチ20のハン
ドセット通話状態を記憶しているため、すぐにベル音発
生回路17を制御し、ベル音スピーカ18からベル音を発
し、操作者に着呼があった旨を知らせる。操作者はハン
ドセット2を持ち上げる。これに応じて、フックスイッ
チ5が閉となり、電話機が回線に接続され、ハンドセッ
ト2内の受話・送話器を3,4を介して相手と通話でき
る。通話が終了したら、操作者はハンドセットを置くの
で、フックスイッチ5は開となり、電話機は回線から切
り離される。
発呼の場合は、まず操作者がハンドセット2を持ち上
げると、フックスイッチ5が閉となり、電話機が回線に
接続される。ここで操作者は相手の電話番号をダイアル
プッシュボタン13で入力する。この入力に応じて、ダイ
アル信号発生回路12は、制御回路22を介して順次、回線
にダイアル信号を送出する。このダイアル信号により、
交換機はダイアル相手を選択して呼び出し、回線を相手
に接続する。
次に、音声認識回路14の動作を説明する。この音声認
識回路14は現在実用となっている特定話者が区切って発
声する単語音声を認識するものである。ただし、本発明
においては、これに限定する必要はない。
まず、音声認識をさせるための音声登録に関して説明
する。音声認識をさせるためには予じめ操作者の音声を
登録する必要がある。この音声登録は、登録スイッチ31
を押すことにより制御回路22が音声認識回路14を音声登
録動作とし、この時マイクロホン10から音声を入力して
音声認識回路内の標準パタンメモリ(図示せず)に標準
パタンとして順次記憶していく動作である。たとえば
「スズキ」という発声を行なうと、この発声は、音声切
り出し回路(図示せず)で切り出され、この特徴が分析
抽出され時系列のパラメータパタンとして標準パタンメ
モリに記憶される。順次「サトウ」,「オオタ」…と発
声する毎にそれぞれの標準パタンが標準パタンメモリに
追加記憶されてゆく。
次に、音声認識の基本的な動作に関して説明する。モ
ードスイッチ20によりハンドフリー通話モードとなって
いる時に、フックボタンスイッチ19を押して音声認識回
路14を認識動作とし、この時、先に登録したと同じ音声
たとえば「スズキ」をマイクロホン10から入力する。す
ると、この音声は登録のときと同様に切り出され特徴パ
ラメータパタンとして入力パタンメモリ(図示せず)に
一時記憶される。次にこの入力パタンメモリの内容と、
標準パタンメモリ内の各標準パタンとが順次比較され、
どの標準パタンと一番類似していたかという情報を結果
として出力する。この場合は「スズキ」の標準パタンの
コードが出力される。なお、この比較の方法としては公
知のDPマッチング法、絶対値差などの類似度計算法が用
いられる。
次に、音声認識による自動ダイアリングのための音声
および電話番号の登録動作を説明する。
操作者が登録スイッチ31を押すと制御回路22はまず音
声認識回路14を音声登録動作にする。その後、操作者が
自動ダイアルする相手の名前たとえば「スズキ」と発声
すると、この「スズキ」という音声は音声認識回路14内
の標準パタンメモリに“○○”というコードを付して標
準パタンとして記憶される。次に制御回路22は音声認識
回路14を不動作にする。その後、操作者は鈴木氏の電話
番号たとえば“100"をダイヤルプッシュボタン13を用い
て入力する。この電話番号は、制御回路22内の電話番号
メモリ(図示せず)に記憶される。この時、同時に先の
標準パタンのコード“○○”も対で電話番号メモリに記
憶される。次に制御回路22は再び音声認識回路14を音声
登録動作にする。その後、操作者は次の自動ダイアルす
る相手の名前たとえば「サトウ」と発声する。この「サ
トウ」という音声は同様に標準パタンメモリに“01"と
いうコードを付して標準パタンとして記憶される。次に
制御回路22は音声認識回路14を不動作にする。その後、
操作者は佐藤氏の電話番号たとえば“101"をダイアルプ
ッシュボタン13を用いて入力する。この電話番号も同様
に標準パタンのコード“01"とともに電話番号メモリに
記憶される。以下必要な分だけ登録をくり返す。
この登録作業のとき、交換機から呼び出し信号の送出
つまり着呼があると、着呼検出回路11はこの呼び出し信
号を検出し制御回路22に知らせる。この時、制御回路22
は登録スイッチ31による登録動作を記憶しているため、
まず音声認識動作検出回路15の出力である音声認識の動
作を監視し、不動作の場合にはベル音発声回路17を制御
し、ベル音スピーカ18からベル音を発し、操作者に着呼
があったことを知らせる。音声認識回路14が動作中の場
合は、さらに音声認識処理状態検出回路16の出力を監視
し、少なくとも音声入力に対して待機中あるいは音声取
り込み中であればベル音の発声を保留し、音声取り込み
が終了した時点でベル音発生回路17を制御しベル音を発
する。
操作者はベル音を聞き、登録作業の継続を一時中断
し、ハンドセット通話であればハンドセット2を持ち上
げる。ハンドフリー通話であればフックボタンスイッチ
19を押す。なお、この時の通話は、モードスイッチ20に
応じた切換回路7の状態によりハンドセット通話または
ハンドフリー通話のどちらかである。ハンドセット通話
側であれば、ハンドセット2を持ち上げるとフックスイ
ッチ5が閉となり回線に接続されるので、受話・送話器
3,4を用いて相手と通話する。通話が終了し操作者がハ
ンドセット2を置くことにより、フックスイッチ5は開
となり回線が離される。ハンドフリー通話側であれば、
フックボタンスイッチ19を押すと制御回路22は自動フッ
クスイッチ21を制御して閉となし、回線に電話機を接続
する。操作者はハンドフリー通話回路8を介してスピー
カ9、マイク10を用いて相手と通話する。通話が終了
し、フックボタンスイッチ19が再び押されることによ
り、制御回路22は自動フックスイッチ21を制御して開と
するので回線が離される。
こうして通話が終了したことにより操作者は先の登録
作業に戻る。この時、制御回路22はベル音発生回路17を
どの時点で駆動したか、つまり音声認識動作検出回路15
および音声認識処理状態検出回路16の出力を記憶してい
るため、たとえば2人目の名前発声が終了した時点でベ
ル音を発生していたとすると、次の登録作業である2人
目の電話番号を入力する処理に制御を戻すことができ
る。自動ダイアリングのための音声および電話番号の登
録動作は、再び登録スイッチ31を押すことにより終了す
る。
以上に述べた音声および電話番号の登録動作時におけ
る制御回路22の動作を示すフローチャートを、第5図お
よび第10図に示す。
なお、第5図は登録動作時におけるメインフローチャ
ートであり、第10図は着呼検出回路11の出力に応じて開
始される着呼割込み処理のフローチャートである。
次に、ハンドフリー通話の動作を説明する。
操作者がモードスイッチ20をハンドフリー通話モード
に切り換えると制御回路22は切換回路7を制御し送話・
受話の信号路を音声スイッチ方式ハンドフリー通話回路
8の側に切り換える。
交換機から呼び出し信号が送出つまり着呼があった場
合、着呼検出回路11はこの呼び出し信号を検出し制御回
路22に知らせる。この時、制御回路22はモードスイッチ
20のハンドフリー通話状態を記憶しているため、まず音
声認識動作検出回路15の出力である音声認識の動作を監
視し、不動作の場合にはベル音発生回路17を制御し、ベ
ル音スピーカ18からベル音を発し、操作者に着呼があっ
たことを知らせる。操作者はベル音を聞き、フックボタ
ンスイッチ19を押す。これに応じて、制御回路22は自動
フックスイッチ21を制御し、スイッチ状態を閉とし電話
機を回線に接続する。操作者は音声スイッチ方式ハンド
フリー通話回路8を介して、スピーカ9、マイク10を使
用して相手と通話する。通話が終了したら操作者は再度
フックボタンスイッチ19を押す。これにより、制御回路
22は自動フックスイッチ21を制御して、スイッチ状態を
開とし電話機を回線から切り離す。
一方、音声認識回路14が発呼のため認識動作中である
と制御回路22は音声認識動作検出回路15でこれを知り、
さらに音声認識処理状態検出回路16の出力である音声認
識処理状態を監視する。そして処理状態が音声の入力待
ち状態あるいは音声の取り込み中であれば、ベル音発生
回路17を制御しベル音の発生を保留する。そして処理状
態が音声の取り込みを終了した時点でベル音発生回路17
を制御し、ベル音スピーカ18からベル音を発し操作者に
呼び出しを知らせる。操作者はベル音を聞き、発呼作業
を中断し、フックボタンスイッチ19を押す。これに応じ
て制御回路22は自動フックスイッチ21を制御し閉となし
電話機を回線に接続する。操作者は相手と音声スイッチ
方式ハンドフリー通話回路8を介して、スピーカ9、マ
イク10を用いて通話する。通話が終了したら、操作者は
再びフックボタンスイッチ19を押す。これにより制御回
路22は自動フックスイッチ21を開とし、電話機を回線か
ら切り離す。
こうして通話が終了したことにより操作者は先の発呼
作業に戻ることができる。この時、制御回路22はベル音
発生回路17をどの時点で駆動したか、つまり音声認識動
作検出回路15および音声認識処理状態検出回路16の出力
を記憶しているため、操作者は先に行っていた発呼作業
の次の段階をつづけて行なうことができる。
ここで、ハンドフリー通話の場合の発呼動作の詳細を
説明する。この発呼には先に説明した音声認識を用い
る。操作者は発呼しようとする時、まずフックボタンス
イッチ19を押す。これに応じて制御回路22は音声認識回
路14を音声認識動作にする。操作者は音声認識回路14の
合図に従い通話しようとする先に音声登録した相手の名
前、たとえば「スズキ」と発声する。なお、この合図は
音声認識回路14が音声認識動作になることにより音声認
識回路14内の電子音発生回路(図示せず)が動作するこ
とで得られる。もちろん合図がなくてもフックボタンス
イッチ19を押してすぐに発生できるようにしてもよい。
この発声はマイク10で収音され、音声認識回路14に入
力される。音声認識回路14は、この音声を取り込み、先
の音声認識の基本的な動作の説明のように「スズキ」と
いう入力音声パタンと予じめ登録されている「スズ
キ」,「サトウ」,「オオタ」等の各標準パタンとを比
較し、一番類似している標準パタンのコード、この場合
“00"(「スズキ」の標準パタンを示す)というコード
を結果として、制御回路22に出力する。
ただし、音声認識には誤認識があるため、認識結果を
確認する必要がある。そこで、音声認識回路14は操作者
に認識結果を提示し確認する。これはたとえば次のよう
に行う。音声認識回路14は一番類似している標準パタン
に相当する音声を、中にもつ音声合成回路(図示せず)
を用いて発声し、操作者に「ハイ」あるいは「イイエ」
の発声を求める。このときの操作者の発声も音声認識回
路14で音声認識される。当然この「ハイ」,「イイエ」
の発声も先に説明したようにして音声登録されている必
要がある。この「ハイ」,「イイエ」の認識結果の確認
は、カテゴリー数が2であり認識率が高いため必要がな
い。操作者が正しいと確認し、「ハイ」を入力した場合
は再び“00"のコードと「ハイ」であるコードを制御回
路22に出力する。これに応じて制御回路22は自動フック
スイッチ21を制御し閉となし、電話機を回線に接続す
る。その後“00"のコードを参照し、電話番号メモリに
記憶されている鈴木氏の電話番号“100"を得、ダイアル
信号発生回路12を制御して、回線に“100"のダイアル信
号を送出する。
操作者が誤ったと確認し「イイエ」を入力した場合は
再び“00"のコードと「イイエ」であるコードを制御回
路22に出力する。その後、音声認識回路14は再び操作者
に合図し、再入力(電話相手の名前)を促し、先のシー
ケンスをくり返す。
なお、操作者が誤ったと確認し「イイエ」を入力した
場合、最初の発生と2番目に類似している標準パタンの
音声たとえば「サトウ」を音声合成で提示し、再び「ハ
イ」「イイエ」の発声を求める方法によってもよい。こ
の場合「ハイ」の入力であれば「サトウ」のコード“0
1"と「ハイ」のコードを制御回路22に出力する。制御回
路22は「ハイ」のコードをみて、先と同様に自動フック
スイッチ21を制御し閉となし、電話機を回線に接続す
る。その後“01"のコードを参照し、電話番号メモリに
記憶されている佐藤氏の電話番号“101"を得、ダイアル
信号発生回路12を制御して、回線に“101"のダイアル信
号を送出する。
電話相手との通話が終了したら、操作者は再びフック
ボタンスイッチ19を押す。これに応じて、制御回路22は
自動フックスイッチ21を開となし電話機を回線から離
す。
なお、この発呼作業中に呼び出しがあった時の動作
は、先に説明したように音声認識のための音声入力待ち
状態、あるいは音声取り込み中はベル音の発生を保留
し、音声入力が終了した時点でベル音を発生し、操作者
に呼び出しがあったことを知らせる。
以上に述べたハンドフリー通話モードにおける制御回
路22の動作の一例を示すフローチャートを、第6図およ
び第10図に示す。なお、第6図はハンドフリー通話モー
ドのメインフローチャートであり、第10図は、前記した
ように、着呼検出回路11の出力に応じて開始される着呼
割込み処理のフローチャートである。
以上、本実施例によれば、着呼を知らせるベル音の発
生が少なくとも音声入力待ち状態、あるいは音声取り込
み中は保留されるため、音声登録の音声、あるいは音声
認識のための音声にベル音が混入されるのが防止され、
誤動作がなくなる。また、登録作業中、あるいは音声認
識による発呼作業中でも呼び出しを受けつけることが可
能となる。そして、さらに通話が終了した後は中断した
作業の続きを継続して行なうことが可能である。
なお、上記実施例では、スピーカ9とベル音スピーカ
18とを共用するようにしてもよい。またベル音発生回路
17を音声合成回路に置き換え、ベル音のかわりに「電話
がかかっています」などの音声としてもよい。また、第
1図ではダイアル信号発生回路12はパルスダイアル信号
の発生源としているためにその出力を回線側に接続して
いるが、DTMF信号の発生源であれば防側音回路6の4線
側の送話信号路にその出力を接続した方が好ましい。
第2図は本発明の他の一実施例が適用された電話機の
他の例を示すブロック図である。第2図において第1図
と同一符号は同一または同等物を示す。23は反響ループ
スイッチ、24はエコーキャンセル方式ハンドフリー通話
回路である。
第2図では、ハンドフリー通話回路としてエコーキャ
ンセル方式ハンドフリー通話回路24を使用しており、こ
のために反響ループスイッチ23を切換回路7と防側音回
路6との間に挿入してある。
第1図においては音声スイッチ方式ハンドフリー通話
回路8を使用しているため、切換回路7がハンドフリー
通話側であっても、音声登録あるいは音声認識のために
マイク10に入力した音声信号が、防側音回路6で反射さ
れ、スピーカ9から出力されることはない。これは音声
スイッチ方式ハンドフリー通話回路8は、周知のように
片方向通話を可能とするもので送話つまりマイク10から
の入力時には受話つまりスピーカ9の信号路に大きな損
失が挿入される原理に基づいているからである。従っ
て、音声スイッチ方式ハンドフリー通話回路8の場合、
反響ループスイッチ23は不要である。
しかし、第2図のようにハンドフリー通話回路として
エコーキャンセル方式ハンドフリー通話回路24を使用し
た場合には、マイク10からの音声信号が防側音回路6で
反射され、スピーカ9から出力される可能性がある。す
なわち、エコーキャンセル方式は、マイク10からの入力
信号が、防側音回路6で反射され、スピーカ9から室内
に放射され、これが壁などで反響されて再びマイク10に
入力される信号をキャンセルする信号を擬似的にディジ
タルフィルタ等を用いて作成し、差し引くことによりエ
コー(反響音)をキャンセルし、回線に反響音が送出さ
れるのを防ぐものであるが、先のディジタルフィルタ等
の収束応答時間により、入力から数10〜数100msの間は
スピーカ9から入力音声が出力され、壁などに反響す
る。この結果、登録音声あるいはダイアリングのために
音声に反響音が雑音として重ねられ、誤動作を起す可能
性がある。
反響ループスイッチ23はこの反響音を断つものであ
る。すなわち、通話以外の音声入力時には反響ループス
イッチ23は開となるので、マイク10からの入力音声がス
ピーカ9を介して出力されることが阻止される。
本実施例では、スイッチ23を送話路に挿入したが、該
スイッチ23は、マイク10とエコーキャンセル方式ハンド
フリー通話回路24の送話入力との間、あるいはスピーカ
9とエコーキャンセル方式ハンドフリー通話回路24の受
話出力との間に挿入するようにしてもよい。また、反響
ループスイッチ23を設ける代わりに、通話以外の音声入
力時には切換回路7をハンドセット側にするようにして
もよい。つまり、エコーキャンセル方式ハンドフリー通
話回路24を使用する場合には、マイク10、エコーキャン
セル方式ハンドフリー通話回路24、防側音回路6、スピ
ーカ9で構成される一巡ループのどこかにスイッチ回路
をもうけて、通路以外の音声入力時には該ループを断と
すればよいのである。
本実施例における他の動作は、第1図に関する実施例
と同様なためその説明を省略する。本実施例によれば、
ハンドフリー通話回路としてエコーキャンセル方式ハン
ドフリー通話回路を用いても、第1図に関する実施例と
同様の効果がえられる。
第3図は本発明の他の一実施例が適用された電話機の
他の例を示すブロック図である。この電話機は、ハンド
セットからも音声認識による自動ダイアリングできる機
能と通話を保留できる機能とをもつものである。
第3図において、第1図と同一符号は同一または同等
物を示す。25はハンドセット2またはハンドフリー通話
回路8からの信号路を開閉する通話路スイッチ、26は保
留音声を送話信号路に混合する混合回路、27は保留音声
を合成する保留音声合成回路、28はハンドセット2の送
話器4とマイク10の出力を切換え音声認識回路14へ入力
する音声切換回路、29は保留意志を伝える保留ボタン、
32はハンドセッソ2が置かれた状態か持ち上げられてい
る状態かを検出するフック検出回路である。
まずハンドセット通話モードの動作を説明する。操作
者はモードスイッチ20をハンドセット通話の位置にす
る。これに応じて、制御回路22は切換回路7をハンドセ
ットの側にすると同時に音声切換回路28を送話器4の側
にする。これで通話がハンドセットで行なえると共に、
音声認識あるいは音声登録のための音声認識回路14への
入力手段が送話器4となる。
交換機から呼び出し信号が送出つまり着呼があった場
合、着呼検出回路11はこの呼び出し信号を検出し、制御
回路22に知らせる。制御回路22は音声認識動作検出回路
15の出力である音声認識の動作を監視し、音声認識回路
14が不動作の場合つまり、操作者が待機中の場合にはベ
ル音発生回路17を制御し、ベル音スピーカ18からベル音
を発し、操作者に着呼があったことを知らせる。操作者
はベル音を聞き、ハンドセット2を持ち上げる。フック
検出回路32はこの持ち上げを検出し、制御回路22に知ら
せる。これに応じて、制御回路22は自動フックスイッチ
21と通話路スイッチ25を制御し閉となし、電話機を回線
に接続するとともに通話路を閉とする。その後、操作者
はハンドセット2で相手と通話する。通話が終了したら
操作者はハンドセットを置く。フック検出回路32はハン
ドセットが置かれたことを検出し、制御回路22に知らせ
る。これに応じて、制御回路22は自動フックスイッチ21
と通話路スイッチ25を制御し開となし、電話機を回線か
ら離すとともに通話路を開とする。
ここで、ハンドセット通話モードにおける保留操作を
説明する。操作者は、ベル音を聞き、一時通話を保留し
たい場合には、保留ボタン29を押す。制御回路22は、保
留ボタン29が押されたことに応じて、自動フックスイッ
チ21を制御し閉となし、電話機を回線に接続する。その
後、制御回路22は、保留音声合成回路27を制御し、相手
に対して「しばらくお待ち下さい。」などの音声を合成
し、混合回路26、防側音回路6を介して回線に送出し、
相手に知らせて待ってもらう。操作者が通話可能とな
り、ハンドセット2を持ち上げると、フック検出回路32
はこの持ち上げ操作を検出し、制御回路22に知らせる。
これに応じて、制御回路22は通話路スイッチ25を制御し
閉とする。その後、操作者はハンドセット2で相手と通
話する。通話が終了したら操作者はハンドセットを置
く。フック検出回路32はハンドセットが置かれたことを
検出し、制御回路22に知らせる。これに応じて、制御回
路22は自動フックスイッチ21と通話路スイッチ25を制御
し開となし、電話機を回線から離すとともに通話路を開
とする。
次に、ハンドセット通話モードにおいて、登録または
発呼作業中に着呼があった場合の動作を説明する。
音声認識回路14が自動ダイアリングのために動作中あ
るいは登録作業のために動作中である場合には、制御回
路22は音声認識動作検出回路15の出力により、音声認識
回路14が動作中であることを知り、さらに音声認識処理
状態検出回路16の出力を監視する。そして、少なくとも
音声入力に対して待機中あるいは音声取り込み中であれ
ば、制御回路22はベル音の発生を保留し、音声の取り込
みが終了した時点でベル音発生回路17を制御しベル音を
発する。操作者はベル音を聞き着呼があったことを知
る。この時、操作者はハンドセットを手に持って、登録
または発呼作業中である。操作者は、現在の作業の継続
を一時中断し、フックボタンスイッチ19を押す。制御回
路22はフックボタンスイッチ19が押されたことを検出
し、自動フックスイッチ21と通話路スイッチ25を閉とす
る。この結果、操作者は現在手にしているハンドセット
2を用いて相手との通話が可能となる。通話が終了した
らフックボタンスイッチ19を再び押す。これに応じて、
制御回路22は自動フックスイッチ21と通話路スイッチ25
を開とし、電話機を回線から離すとともに通話路を開状
態にする。
こうして通話が終了したことにより操作者は先の中断
した作業に戻る。この時、制御回路22はベル音発生回路
17をどの時点で駆動したか、つまり音声認識動作検出回
路15および音声認識処理状態検出回路16の出力を記憶し
ているため、たとえば発呼のため名前を発声した時点で
ベル音を聞き、通話に移行したとすると、次のダイアル
先の確認作業の処理から音声認識回路14の処理を継続さ
せることが可能になる。
ここで、ハンドセット通話モードにおいて、登録また
は発呼作業中に着呼があった場合の保留操作を説明す
る。先に説明した操作者が待機中の保留動作とほぼ同様
であるが、この場合はハンドセット2を持ち上げた状態
なため、ハンドセットの持ち上げ操作の代りに、操作者
はフックボタンスイッチ19を押す操作を行う。以下さら
に説明する。たとえばあと1人分の電話番号を入力すれ
ば登録作業が終了する場合などには、まず保留ボタン29
を押す。これに応じて自動フックスイッチ21が閉とな
り、電話機は回線に接続され、次に保留音声が保留音声
合成回路27から送出される。登録作業が完了したら操作
者はフックボタンスイッチ19を押す。これに応じて制御
回路22は、通話路スイッチ25を閉とするので、操作者は
そのままハンドセット2を用いて通話することができ
る。通話が完了したら操作者は、再びフックボタンスイ
ッチ19を押す。これに応じて制御回路22は、自動フック
スイッチ21、通話路スイッチ25を開とするので電話機は
回線から離され、待機状態となる。
次に、ハンドセット通話モードにおける発呼動作を説
明する。操作者は発呼しようとする時、まずハンドセッ
ト2を持ち上げる。フック検出回路32はハンドセットが
持ち上げられたことを検出し、制御回路22へ知らせる。
これに応じて、制御回路22は音声認識回路14を認識動作
にする。操作者は音声認識回路14の合図に従い、通話し
ようとする、予じめハンドセット2の送話器4から音声
登録した相手の名前、たとえば「スズギ」と発声し、ハ
ンドセット2の送話器4から音声認識回路14に入力す
る。その後誤は、先の第1図に関する実施例の説明と同
様に動作する。すなわち、操作者の確認を受けて、制御
回路22は、自動フックスイッチ21を制御し閉となし、電
話機を回線に接続する。その後“00"のコードを参照
し、電話番号メモリに記憶されている鈴木氏の電話番号
“100"を得、ダイアル信号発生回路12を制御して、回線
に“100"のダイアル信号を送出する。また制御回路22
は、通話路スイッチ25を閉とする。電話相手との通話が
終了したら、操作者はハンドセット2を置く。フック検
出回路32は、このオンフックを検出し、制御回路22に知
らせる。これに応じて、制御回路22は自動フックスイッ
チ21を開とし、電話機を回線から離すとともに、通話路
スイッチ25を開とする。なお、この発呼作業中に呼び出
しがあった時は、先に説明した通り、音声認識のための
音声入力待ち状態、あるいは音声取り込み中はベル音の
発生が保留され、音声入力が終了した時点でベル音が発
生し、操作者に呼び出しがあったことを知らせる。
次に、ハンドセットからの登録作業を説明する。操作
者はモードスイッチ20がハンドセット通話の位置になっ
ている状態で、登録スイッチ31を押す。これに応じて、
制御回路22は音声認識回路14を音声登録動作とする。操
作者は、第1図に関する実施例の登録作業と同様な作業
により、送話器4から相手の名前音声、ダイアルプッシ
ュボタン13から相手の電話番号を対にして、入力する。
この登録作業中において着呼があった場合は、先に説明
した通り、音声登録のための音声入力待ち状態あるいは
音声取り込み中はベル音の発生が保留され、音声入力が
終了した時点でベル音が発生する。この時の通話は先の
説明の通り、フックボタンスイッチ19を押すことにより
行なう。そして通話が終了したら、再び引き続いて登録
作業を行える。また、保留動作も先の説明の通り保留ボ
タン29を押すことによって行える。登録作業が完了した
ら操作者は再び登録スイッチ31を押す。これにより制御
回路22は音声認識回路14を不動作とし、待機状態に戻
る。なお、制御回路22は、登録作業中は通話路スイッチ
25を開とし、通話時には閉とする。
以上に述べたハンドセット通話モードでの制御回路22
の動作(該モードにおける登録モードでの制御回路22の
動作を除く)を示すフローチャートを第7図および第10
図に、またハンドセット通話モードでの登録モードにお
ける制御回路22の動作を示すフローチャートを第8図お
よび第10図に示す。なお、第7図はハンドセット通話モ
ードにおけるメインフローチャート、第8図は該モード
での登録モードにおけるメインフローチャートであり、
第10図はこれらのモードにおいて、着呼検出回路11の出
力に応じて開始される着呼割込み処理のフローチャート
である。
次にハンドフリー通話モードの動作を説明する。操作
者はモードスイッチ20をハンドフリー通話の位置にす
る。これに応じて、制御回路22は切換回路7をハンドフ
リー側つまり音声スイッチ方式ハンドフリー通話回路8
の側にすると同時にマイク切換回路28をマイク10の側に
する。これで通話がマイク10とスピーカ9で行なえると
共に、音声認識あるいは音声登録のための音声認識回路
14への入力手段がマイク10となる。
このハンドフリー通話モードの動作は基本的には、ハ
ンドセット通話モードの場合と同様であるのでその詳細
な説明は省略する。ハンドセット通話モードと異なるの
は、ハンドセット2の受話・送話器3,4の代りにスピー
カ9、マイク10を使用し、ハンドセット2の持ち上げあ
るいは置きの操作がフックボタンスイッチ19の押操作に
代わる点ぐらいである。なお、通話路スイッチ25はフッ
クボタンスイッチ19が押されて閉となり、再び押された
ら開となる。つまり通話中のみ通話路スイッチ25は閉と
なる。
以上に述べたハンドフリー通話モードでの制御回路22
の動作(該モードにおける登録モードでの制御回路22の
動作を除く)を示すフローチャートを第9図および第10
図に示す。なお、ハンドフリー通話モードでの登録モー
ドにおける制御回路22の動作は、第8図および第10図と
同一なので省略する。
以上、本実施例によれば、通話を保留できる機能と、
ハンドセットからも音声認識による自動ダイアリングで
きる機能とを有する電話機においても、第1図に関する
実施例と同様の効果が得られる。
なお、第3図に関する説明では、ハンドセットの送話
器4から自動ダイアリングを行う場合にはハンドセット
の送話器4から登録した登録音声を用いて音声認識を行
うとしたが、必ずしもこのようにする必要はない。たと
えば、ハンドセットからの自動ダイアリングを行う場合
に、マイク10から登録した登録音声を用いて音声認識を
行ってもよいし、またマイク10からの自動ダイアリング
を行う場合に、ハンドセットの送話器4から登録した登
録音声を用いて音声認識を行なってもよい。また、第3
図の実施例では、通話路スイッチ25がもうけられている
ので、第2図に関する説明から明らかなように、音声ス
イッチ方式ハンドフリー通路回路8に代えてエコーキャ
ンセル方式ハンドフリー通話回路を用いることができ
る。
第4図は本発明の他の一実施例が適用された電話機の
他の例を示すブロック図である。この電話機は自動車電
話である。
第4図において、第1,3と同一符号は同一または同等
物を示す。33は基地局(図示せず)と信号のやりとりを
行うための無線アンテナ、34は基地局と無線で電話通信
を行うために制御信号、音声信号を送受する移動機であ
る。
自動車電話においては、着呼信号(呼び出し信号)、
ダイアル信号、フックスイッチによる回線との接続はす
べて先の制御信号の無線による送受制御信号チャネルと
呼ぶで行なわれる。また音声信号は受話と送話が独立の
無線チャネルに割り当てられている。
基本的な動作は第1図と同様なため省略するが、移動
機34と着呼検出回路11およびダイアル信号発生回路12と
の関係を説明する。呼び出し信号は基地局から制御信号
チャネルにのせてコード化されて移動機34で受信され
る。この信号は着呼検出回路11で検出され、制御回路22
の制御のもとで、ベル音発生回路17で可聴音にされ、操
作者に知らされる。またダイアル信号発生回路12のダイ
アル信号もコード化され、制御信号チャネルにのせて、
移動機34から、基地局に送くられる。回線への接続は、
たとえばハンドセット通話で着呼があった場合を例にと
ると、制御回路22の制御のもとでベル音が発生し、これ
に応じて操作者がハンドセット2を持ち上げると、フッ
ク検出回路32がこの持ち上げを検出する。これに応じ
て、制御回路22は移動機34に対し、制御信号チャネルを
介して、基地局に回線の接続を指示するコードを送信す
る。すると基地局と移動機34の間に音声信号の受話・送
話無線チャネルが設定され、通話が可能となる。このよ
うに、自動車電話は呼び出し信号、ダイアル信号、回線
への接続など回線網の制御が制御信号チャネルによる無
線信号の送受で行なわれ、また音声信号はこれとは別の
送受話路独立の無線チャネルにより行なわれる(したが
って、防側音回路は不要となる。)ことを除けば何ら普
通の電話機と変ることはない。したがって、本実施例に
おける着呼動作、発呼動作あるいは登録動作は第1図と
同様なため説明を省略する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、着呼を知らせるベル音が、少なくも
音声入力待ち状態あるいは音声取り込み中は鳴ることが
なく、音声登録の入力音声あるいは発呼のための入力音
声にベル音が混入されることがないので、誤動作がなく
なるという効果がある。
また、本発明によれば音声登録作業中あるいは音声認
識による発呼作業中でも着呼を受けつけることが可能と
なり、また通話をした場合には通話終了、該通話により
中断した上記作業の続きを継続することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例が適用された電話機の一例を
示すブロック図、第2図ないし第4図は、それぞれ本発
明の他の一実施例が適用された電話機の他の例を示すブ
ロック図、第5図,第6図は、それぞれ第1図の制御回
路の主要動作を示すフローチャート、第7図,第8図,
第9図は、それぞれ第3図の制御回路の主要動作を示す
フローチャート、第10図は第5図ないし第9図における
割込み処理を示すフローチャートである。 1−1,1−2……回線端子、2……ハンドセット、3…
…ハンドセットの受話器、4……ハンドセットの送話
器、5……フックスイッチ、7……切換回路、8……音
声スイッチ方式ハンドフリー通話回路、9……スピー
カ、10……マイク、11……着呼検出回路、12……ダイア
ル信号発生回路、14……音声認識回路、17……ベル音発
生回路、18……ベル音スピーカ、22……制御回路、23…
…反響ループスイッチ、24……エコーキャンセル方式ハ
ンドフリー通話回路、25……通話路スイッチ、27……保
留音声合成回路、28……音声切換回路、29……保留ボタ
ン、40……通話信号路手段、41……制御記憶手段、42…
…入力手段、43……着呼告知手段、44……音声認識回路
の動作判別手段。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通話信号路手段(40)と、着呼検出手段
    (11)と、ダイアル信号発生手段(12)と、音声認識手
    段(14)と、制御記憶手段(41)と、入力手段(42)
    と、着呼告知手段(43)とを有する音声ダイアル電話機
    であって、 通話信号路手段(40)は、入力された音声を電気信号に
    変換して音声認識手段(14)に出力可能であり、 制御記憶手段(41)は、音声認識手段(14)の動作判別
    手段(44)を有し、発呼のための、又は音声認識用音声
    登録処理のための音声入力処理時においては、着呼検出
    手段(11)が着呼を検出し、かつ動作判別手段(44)が
    音声認識手段(14)の動作を音声入力待機状態、又は音
    声入力処理中であると判別したときには、着呼告知をせ
    ず、その入力処理終了後には、着呼告知をする制御信号
    を出力する音声ダイアル電話機。
  2. 【請求項2】制御記憶手段(41)は、着呼告知をすると
    きには、音声認識手段(14)の動作判別手段(44)の判
    別出力を一時記憶しておき、着呼告知に応じた通話の終
    了後には、一時記憶に基づき、新たな音声を入力し、音
    声入力処理を継続する 特許請求の範囲第1項記載の音声ダイアル電話機。
  3. 【請求項3】通話信号路手段(40)は、ハンドフリー通
    話手段を有する 特許請求の範囲第1、又は2項記載の音声ダイアル電話
    機。
  4. 【請求項4】通話信号路手段(40)は、ハンドフリー通
    話手段が音声スイッチ方式(8)である 特許請求の範囲第3項記載の音声ダイアル電話機。
  5. 【請求項5】通話信号路手段(40)は、反響ループ開閉
    手段(23)を有し、かつハンドフリー通話手段がエコー
    キャンセル方式(24)であり、 制御記憶手段(41)は、発呼のための、又は音声認識用
    音声登録処理のための音声入力処理時においては、反響
    ループ開閉手段(23)を開とし、その入力処理終了後に
    おいては、閉とする制御信号を出力する 特許請求の範囲第3項記載の音声ダイアル電話機。
  6. 【請求項6】音声認識手段(14)は、音声切換手段(2
    8)を介して、ハンドセット通話手段(2)の送話器
    (4)、またはハンドフリー通話手段のマイク(10)か
    らの音声信号が選択的に入力可能である 特許請求の範囲第3項記載の音声ダイアル電話機。
  7. 【請求項7】通話信号路手段(40)は、保留音声合成手
    段(27)を有し、 入力手段(42)は、保留指示手段(29)を有し、 制御記憶手段(41)は、保留指示手段(29)が操作され
    たときには、保留音声合成手段(27)から電話回線側に
    保留音声信号を送出する制御信号を出力する 特許請求の範囲第1、又は2項記載の音声ダイアル電話
    機。
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