JP2549142B2 - 除草剤組成物 - Google Patents

除草剤組成物

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JP2549142B2 JP6731688A JP6731688A JP2549142B2 JP 2549142 B2 JP2549142 B2 JP 2549142B2 JP 6731688 A JP6731688 A JP 6731688A JP 6731688 A JP6731688 A JP 6731688A JP 2549142 B2 JP2549142 B2 JP 2549142B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は水田の雑草の防除に有効な除草剤組成物に関
する。更に詳しくは本発明は、有効成分として A.(±)−2−エキソ−(2−メチルベンジルオキシ)
−1−メチル−4−イソプロピル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプタン(以下シンメスリンと呼ぶ。)及び B.(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチルベンジ
ル)−3,3−ジメチルブチルアミド(以下ブロモブチド
という。) を含有する混合除草剤組成物に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] (±)−2−エキソ−(2−メチルベンジルオキシ)
−1−メチル−4−イソプロピル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプタンは下記の構造を有する化合物であ
り、 一般名シンメスリンとして知られている。
その製法、除草特性は特開昭58−110591号公報に記載
されており、イネ科、カヤツリグサ科、オモダカ科、ミ
ズアオイ科などの単子葉雑草に対し、極めて少量の処理
量で有効な除草作用を有する。例えば最も感受性の高い
ノビエに対して発芽時では1ヘクタール当り僅か10gの
処理量で有効な除草効果を示す。また1.5葉のノビエに
対しては20g/ヘクタール、2.0葉のノビエに対し45g/ヘ
クタール、2.5葉のノビエに対し60g/ヘクタール、3.0葉
のノビエに対し90g/ヘクタールの処理量で有効である。
また水稲に対する安定性は気象、土壌条件、水稲の生
育状態などによつて変動するが、その限界は1ヘクター
ル当り60gから120gである。
一方、(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチル
ベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミドは下記の構造
を有する化合物であり、 一般名ブロモブチドとして知られている水稲用除草剤で
ある。
ブロモブチドの製法及び除草特性は特公昭56−43455
号公報に記載されており、カヤツリグサ科、ミズアオイ
科、ゴマノハグサ科、ミソハギ科、ミズハコベ科、オモ
ダカ科等の雑草の防除に有効であり、特にカヤツリグサ
科のホタルイに対し、比較的低薬量で有効な除草効果を
有する。例えば発芽期のホタルイに対しては100〜200g/
ヘクタール、1.0〜1.5葉期のホタルイに対して250g/ヘ
クタール、2.5〜3.0葉期では500g/ヘクタール、の処理
量で有効な除草効果を発揮する。しかしながら葉令の進
んだタイヌビエに対しては効果が低下する傾向が認めら
れた。
近年除草剤のめざましい進歩により、選択性の優れた
除草剤が開発されたが、一方防除を必要とする雑草の種
類も多く、これらをすべて防除するためには数種の除草
剤の混合が必要となつてくる。そのため使用量が増加
し、それによつて作物に対する薬害の増加という問題が
発生してくる。また除草剤の混合使用によつて作物への
薬害が相乗効果で現れる場合もしばしばあるので除草剤
の混合処方については特に綿密な試験が必要である。
[課題を解決するための手段] 発明者は多種類の雑草に対し少量の薬量で有効な防除
作用を示し、薬害の少い混合除草剤の開発を続けた結
果、驚くべきことに、上記シンメスリン及びブロモブチ
ドを特定の割合で混合施用することにより、イネ科雑草
及びカヤツリグサ科雑草に対し、極めて顕著な相乗効果
が得られ、シンメスリン及びブロモブチド単剤の効果か
ら予測される使用量よりはるかに低薬量の混合によつて
上記2種の単剤の効果を発揮させることができることを
見出した。しかも水稲への薬害の相乗効果は認められな
いので、混合除草剤組成物による低薬量処理により、水
稲への薬害を軽減することに成功した。
すなわち本発明は A.(±)−2−エキソ−(2−メチルベンジルオキシ)
−1−メチル−4−イソプロピル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプタン(シンメスリン)及び、 B.(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチルベンジ
ル)−3,3−ジメチルブチルアミド (ブロモブチド)有効成分として含有することを特徴と
する除草剤組成物である。
本発明除草剤組成物中のシンメスリンとブロモブチド
の混合比率は、好ましくはシンメスリン1重量部に対
し、ブロモブチド0.5〜200重量部であるが、特に好まし
くは1〜20重量部である。
シンメスリンとブロモブチドの混合は両者を混合粒剤
として製剤し使用する方法が最も適しているが、水和
剤、ペーストなどの形態で混合使用することもできる。
粒剤の製造は公知の方法で製造することができる。例
えばシンメスリン、ブロモブチドの有効成分を界面活性
剤、固体担体、結合剤などと混合し、凝集法、含浸法な
どにより製造される。界面活性剤としては非イオン性、
カチオン性、アニオン性、両性イオン性などいずれも使
用できる。例えばアルキル硫酸エステル、アルキルアリ
ールスルホン酸塩、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテルなど
をあげることができる。固体担体としてはタルク、クレ
ー、ベントナイト、酸性白土、ピロフイライト、炭酸カ
ルシウム、方解石、硫酸アンモニウムなどをあげること
ができる。
粒剤中の活性物質の量は0.1〜5重量%、好ましくは
0.2〜2.2重量%の範囲である。
本発明の除草剤組成物の処理期間としては雑草の発芽
前から生育初期が適しており、0〜3.0葉期までに処理
するのが望ましい。また水稲の苗の移植後3日〜20日の
期間が適しており、特に7日〜14日の間が最適である。
除草剤組成物の使用投与量はシンメスリン24〜60g/ヘ
クタール、ブロモブチド45〜600g/ヘクタール、特にシ
ンメスリン24〜30g/ヘクタール、ブロモブチド45〜600g
/ヘクタールの範囲とすることが好ましい。
[発明の効果] 本発明の除草剤組成物はその構成成分であるシンメス
リン及びブロモブチドの特長が生かされ、タイヌビエ、
ノビエ、ホタルイ、コナギ、ミズガヤツリ、マツバイな
ど多くの水田重要雑草に対し優れた防除効果を有するの
みならず、混合による相乗的除草効果を発揮し、それぞ
れの単独使用の場合に比べて著しい活性を示す。そのた
め除草剤使用量の大巾な軽減が可能となり、作物に対す
る薬害を減少することができる。
また水稲に対する薬害の増加は認められないので極め
て安全性の高い除草剤組成物である。
以下に配合例及び試験例をあげて、本発明を更に説明
する。
配合例1 シンメスリン 0.1重量部(化合物100%換算) ブロモブチド 1.5重量部( 〃 ) ネオゲンパウダー 1.0 〃 (第一工業製薬(株)製陰イオン界面活性剤) ベントナイト 50.0 〃 タルク 47.4 〃 を混合し、水を加え、混練した後、造粒乾燥して粒剤を
得た。
配合例2 シンメスリン 2.0重量部(化合物100%換算) ブロモブチド 40.0 〃 ( 〃 ) ニユーカルゲン NX405H 5.0 〃 (竹本油脂(株)製界面活性剤) カープレックス 10.0 〃 (吸着剤) クレー 43.0 〃 をよく粉砕混和して水和剤を得た。
試験例1 (タイヌビエに対するシンメスリンとブロモブチドの相
乗的除草効果) [試験方法] 面積1/10,000アールのポットにタイヌビエのあらかじ
め催芽せしめた種子10粒を探さ5mmに播種し、水深3cmの
水田状態に保った。
シンメスリン及びブロモブチドの7種の混合比率の除
草剤組成物をアセトンに溶解し、これを等量の水で希釈
した除草剤組成物溶液を調製した。更に各混合比率の組
成物溶液について、これを水/アセトン等量混合液で各
0.75倍の濃度に4段階に希釈した計5種の濃度の溶液を
用意した。
播種後12日のタイヌビエが2葉期に達した時、ポット
当り10mlの薬液をピペットにて滴下処理した。各混合比
率の薬液の基本処理量(希釈倍率1の場合の処理量)及
び希釈倍率は次の通りである。
試験は各混合比率、各濃度の薬液について、それぞれ
3反復で行われた。
処理後、必要に応じて肉眼による観察を行い、2週間
後にタイヌビエの本数と生体重を測定し、各混合比率で
の処理について、5濃度、3反復の生体重の平均値を第
1表に示した。
第1表は本発明除草剤組成物がシンメスリン及びブロ
モブチドの単独処理に比べて著しいタイヌビエの除草効
果をもち、極めて大きな相乗効果があることを示してい
る。
また、各混合比率の除草剤組成物による処理の結果か
ら、タイヌビエ80%生育抑制を達成した除草剤組成物中
の各成分の処理量(g/ヘクタール)を混合比率毎にプロ
ットした結果、第1図の等効果曲線が得られた。ブロモ
ブチドはタイヌビエに対して殆んど防除効果がないの
で、理論的にはブロモブチドの処理量を増加しても、シ
ンメスリン処理量は変化せず、従って第1図の点線が理
論等効果曲線であるから、これに比べて本発明の除草剤
組成物は、ブロモブチドの添加によつてシンメスリンの
使用量が大巾に減少できることがわかる。
試験例2 (シンメスリンとブロモブチドの相乗的除草効果及び水
稲に対する薬害) [試験方法] 面積1/10,000アールのポットにタイヌビエのあらかじ
め催芽せしめた種子10粒づつを深さ5mmに播種した。
その3日後2.5葉に生育した水稲の苗を3本1株と
し、面積1/10,000アールのポット当り3株を深さ1.0cm
に移植した。水深はいずれも3cmに保った。
10日後、タイヌビエが2.0葉期に達し、水稲は移植後
7日に達した時に、試験例1と同様にして調製した除草
組成物溶液にて処理した。
但し基本処理量及び混合比率は次の通りである。
希釈倍率は試験例1と同一の5濃度を用い、試験は3
反復で行われた。
必要に応じて肉眼観察を行い、薬剤処理2週間後に、
タイヌビエ、水稲の生体重を測定した。各混合比率での
処理について、5濃度、3反復の生体重の平均値を第2
表に示した。
第2表の結果から、単独処理では殆んどタイヌビエに
対して効果のないブロモブチドが、シンメスリンとの混
合組成物においては有効に作用しており、しかも本発明
の除草剤組成物はシンメスリン及びブロモブチド単独処
理と同じく、水稲に対して極めて安全性の高い除草剤組
成物であることがわかる。
試験例3 (ホタルイに対するシンメスリンとブロモブチドの相乗
的除草効果について) [試験方法] 面積1/5,000アールのワグナーポットに約400粒のホタ
ルイの種子を土壌表面に播種し、約3mmの厚さで覆土し
た。
1日後に2.5葉に生育した水稲の苗を3本1株とし
て、面積1/5,000アールのポット当り3株を深さ1.0cmに
移植した。
水深を常時3cmに保ち、ホタルイの1.0〜1.5葉期及び
水稲の移植6日後と9日後にそれぞれ試験例1と同様に
して調製した除草剤組成物溶液により薬剤処理した。但
し処理量及び混合比率は下記の6種とし、濃度は1種の
みで試験は各混合比率について4反復で行った。
調査は必要に応じて肉眼観察を行ない、水稲は7日ご
とに草丈、茎数を測定した。最終調査は処理21日後にホ
タルイ及び水稲の生体重(g)を測定した。各混合比率
での処理による4反復の平均生体重(g)を無処理区の
生体重(g)に対する比率で第3表に示した。
第3表の結果から本発明の除草剤組成物はホタルイに
対しても、相乗的除草効果を有し、一方水稲に対する薬
害は殆んどなく、極めて安定性の高い除草剤組成物であ
ることが示されている。
【図面の簡単な説明】
第1図はタイヌビエの80%生育抑制におけるシンメスリ
ン及びブロモブチド混合処理による等効果曲線である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.(±)−2−エキソ−(2−メチルベン
    ジルオキシ)−1−メチル−4−イソプロピル−7−オ
    キサビシクロ[2.2.1]ヘプタン及び B.(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチルベンジ
    ル)−3,3−ジメチルブチルアミド を有効成分として含有することを特徴とする除草剤組成
    物。
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