JP2549014Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2549014Y2
JP2549014Y2 JP1991015627U JP1562791U JP2549014Y2 JP 2549014 Y2 JP2549014 Y2 JP 2549014Y2 JP 1991015627 U JP1991015627 U JP 1991015627U JP 1562791 U JP1562791 U JP 1562791U JP 2549014 Y2 JP2549014 Y2 JP 2549014Y2
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JP
Japan
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air
temperature
switch
control
mode
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JP1991015627U
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JPH04112105U (ja
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政男 大矢
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、手動による空気吹き出
し位置(以降空気吹出口ともいう。)の変更に連動し
て、設定温度を自動的に変更するようにした自動車用空
気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に用いられている自動車
用空気調和装置には、車室内外に設けられている各種の
センサーからの検出信号及び車室内に設けられている温
度調節スイッチからの温度設定信号に基づいて、車室内
の空調状態を自動的に快適な状態に設定する,いわゆる
オートエアコンと称されるものがある。このオートエア
コンは通常は上述したような信号に基づいて空調状態を
自動制御するようになっているが、乗員が異なる空調状
態を望む場合も起こり得ることを考慮して手動制御も行
なえるようになっている。この空調状態の自動制御から
手動制御への切換は、一般的には、吹出口スイッチある
いは、ファンスイッチのいずれかを操作することによっ
て自動的に行われるようになっている。例えば、乗員が
現在自動制御で設定されている空調状態に満足できずに
吹出口スイッチを操作した場合には、その操作に対応し
た吹出口に設定され、その後はその空気吹出口に設定さ
れた状態(本明細書中では、以降空調モードとも記
す。)に固定されたままの状態で、温度調節スイッチか
らの温度設定信号に基づく温調制御が行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の自動車用空気調和装置にあっては、乗員の吹出
口スイッチ等の操作に基づいて画一的に手動制御に切り
替わるのみであるから、乗員の望み通りの空調状態が実
現されにくい場合があった。例えば、空調状態の制御が
自動で行われている場合であって、空調モードがバイレ
ベルモードであるときに吹出口スイッチによってフット
モードへの設定変更を行なった場合には、乗員は暖房感
のアップを望んでいると思われるわけであるが、従来の
自動車用空気調和装置ではそのことはなんら勘案されず
に単に空調モードがフットモードに変更されるのみであ
る。したがって、温調風の吹き出し位置は変更されるも
のの、その温度はまったく変更されないから、足下から
吹き出される空気が冷たいと感じられる場合がある。ま
た、以上の事は空調モードをバイレベルモードからベン
トモードに変更した場合にも言えることであり、この場
合には冷房感のアップを望んでいるにも拘らずに顔に向
けて吹き出される空気が生暖かいと感じられる場合があ
る。いずれの場合にも、一時的とはいえ、乗員の意に反
する空調状態となる。
【0004】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、空調モードが手動で変更さ
れた場合には、そのモードの変更に応じて自動的に設定
温度を変更し、乗員の要求する空調状態が実現されるよ
うにした自動車用空気調和装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案は、車室内外に設けられた各種のセンサーから
の検出信号及び車室内の温度を設定する温度設定手段か
らの温度設定信号に基づいて、車室内に吹き出す空気の
温度や該空気の吹き出し位置を自動制御する自動車用空
気調和装置において、当該吹き出し位置を手動によって
変更する空気吹出位置変更手段と、当該吹出位置変更手
により前記吹き出し位置が変更された場合に、前記温
度設定手段からの温度設定信号を、その変更に連動して
強制的に変化させる温度設定信号変更手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】このように構成した本考案にあっては、空気吹
出位置変更手段を用いて空気の吹き出し位置の変更が行
われた場合には、温度設定信号変更手段は、温度設定手
段から現在出力されている温度設定信号を変化させる。
したがって、その吹き出し位置の変更に連動して、吹き
出される空気の温度が変化されることになる。この設定
温度信号の変化幅を適度に設定すれば、その吹き出し位
置が変更された場合であっても、所望の空調状態を実現
することができるようになる。らのスイッチのうち、温
度調節スイッチは温度設定手段として機能するものであ
り、ここからはその設定温度に応じた設定温度信号が出
力される。また、吹出口スイッチは空気吹出位置変更手
として機能するものであり、ここからはモード信号が
出力される。尚、空調状態が自動制御されている場合に
吹出口スイッチあるいはファンスイッチが操作される
と、その空調状態はその操作のときから手動制御に移行
するようになっている。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本考案に係る自動車用空気調和装置の
制御ブロック図、図2は、図1に示した装置の動作フロ
ーチャートである。
【0008】内気センサー10は、車室内の空気の温度
を検出するセンサーであり、外気センサー11は、車室
外の空気の温度を検出するセンサーである。補正用セン
サー12は、内気センサー10及び外気センサー11か
らの検出信号を、車両の置かれている条件に応じて間接
的に補正するために設けられているセンサーであり、具
体的には、車両への日射量を検出する日射センサー、エ
バポレーター通過直後の空気の温度を検出する吸込温度
センサー、さらにはエンジン冷却水の温度を検出する水
温センサー等である。
【0009】コントロールパネル13は車室内に設けら
れ、それには乗員が車室内を所望の空調状態に設定する
ための各種のスイッチ類が配設されている。具体的に
は、空調状態を自動制御で行なうエアコンスイッチ、車
室内の空調温度を設定する温度調節スイッチ、温調風の
吹出口を設定して所望の空調モードを実現させるための
吹出口スイッチ、空気の取り入れ位置を選択するREC ス
イッチ、さらにはファンによる送風量を調整するファン
スイッチ等のスイッチ類が配置されている。これらのス
イッチのうち、温度調節スイッチは温度設定手段として
機能するものであり、ここからはその設定温度に応じた
設定温度信号が出力される。また、吹出口スイッチは
気吹出位置変更手段に相当し、ここからは空調モードを
設定するモード信号が出力される。尚、空調状態が自動
制御されている場合に吹出口スイッチあるいはファンス
イッチが操作されると、その空調状態はその操作のとき
から手動制御に移行するようになっている。
【0010】制御装置20は、通常は、以上に記した各
種のセンサー10〜12及びコントロールパネル13に
設けられている各種のスイッチ等から出力されるそれぞ
れの信号に基づいて、車室内を乗員の要求通りの空調状
態に自動制御するための演算を行なう。また、自動制御
が行われている状態で吹出口スイッチあるいはファンス
イッチの操作が確認されると、そのときから空調状態を
手動制御する。制御装置20が手動制御に移行すると、
乗員による空調状態の自由な設定がコントロールパネル
13に配設されている各種のスイッチによって行なえる
ようになる。すなわち、自動制御が行われている場合に
は、制御装置20は各種のセンサー10〜12及びコン
トロールパネル13からの信号に基づく演算結果に応じ
て、車室内に温調風を送風させるファンモーター31の
回転数、その温調風の温度を調整すべく図示しないミッ
クスドアの開度を調整するミックスドアアクチュエータ
ー32の回転位置、及びその温調風の吹き出し位置を設
定するモードドアアクチュエーター33の回転位置をそ
れぞれ自動的に調整する。一方、手動制御が行われてい
る場合には、制御装置20は乗員によるコントロールパ
ネル13の各種のスイッチの操作に応じて、ファンモー
ター31の回転数すなわち温調風の送風量、ミックスド
アアクチュエーター32の回転位置すなわち温調風の温
度、モードドアアクチュエーター33の回転位置すなわ
ち空調モードをそれぞれ各種のセンサー10〜12の検
出信号によらずに任意に設定する。この手動制御が吹出
口スイッチの操作によって行われることとなったときに
は、制御装置20は手動で変更された空調モードの種類
に応じて、温度調節スイッチから出力されている設定温
度信号から疑似設定温度信号を演算し、その疑似設定温
度信号に基づく手動制御を行なう。この場合、制御装置
20は温度設定信号変更手段として機能することにな
る。
【0011】以上のような構成を有する本考案の自動車
用空気調和装置は次のように動作する。まず、装置が動
作を開始すると、制御装置20は内気センサー10,外
気センサー11及び補正用センサー12からの検出信号
をそれぞれ入力し、同時に、コントロールパネル13の
各種のスイッチによって設定された空調状態の設定条件
を入力する。設定条件とは、具体的には温度調節スイッ
チによる車室内の設定温度、REC スイッチによる内気循
環あるいは外気導入の設定位置等である(S1,S
2)。制御装置20は、以上のステップにおいて入力し
た検出信号及び設定条件に基づいて、乗員の要求する空
調状態を実現するため、ファンモーター31の最適回転
数、ミックスドアアクチュエーター32及びモードドア
アクチュエーター33の最適回転位置をそれぞれ算出
し、これらをその算出値に基づいて駆動する。これによ
って、所望の温度の温調風が所望の吹出口から所望の量
吹き出されることになり、乗員の要求通りの空調状態が
実現されることとなる(S3)。以上の自動制御は、逐
一入力される各種のセンサー10〜12からの検出信号
に基づいて、コントロールパネル13からマニュアル制
御指令が出力されるまで、すなわち、吹出口スイッチま
たはファンスイッチが乗員によって操作されるまで継続
される(S4)。
【0012】この自動制御が行われている状態で、制御
装置20がマニュアル制御指令を入力すると、このマニ
ュアル制御指令は吹出口スイッチの操作によるものなの
か、その他のスイッチの操作によるものなのかが判断さ
れる(S5)。この判断において、マニュアル制御指令
が吹出口スイッチによる操作によるものであるとき、つ
まり、空調モードの変更がされたときには、新たに設定
された空調モードがベントモードへの変更である場合に
は、乗員は涼感のアップを望んでいるのであるから、温
度調節スイッチから出力されている設定温度信号を2度
低く疑似的に強制設定する。この設定は制御装置20に
おける演算によって成される。つまり、制御装置20に
より、温度調節スイッチから出力されている温度設定信
号よりも2度低い疑似温度設定信号が算出され、マニュ
アル制御における以降の温調風の温度調節はこの疑似温
度設定信号に基づいて行われる。一方、新たに設定され
た空調モードがヒートモードであるときには、乗員は暖
房感のアップを望んでいるのであるから、前記とは逆に
設定温度信号を2度高く疑似的に設定する。尚、バイレ
ベルモードへの変更の場合には、このような疑似的な設
定は行なわず、温度調節スイッチから出力されている温
度設定信号がそのまま設定される(S6〜S8)。制御
装置20は、このように必要に応じて算出された疑似温
度設定信号に基づいてミックスドアアクチュエーター3
2を所定の回転位置に設定し、所定の温度の温調風をそ
の選択された吹出口から吹き出すことになる(S9)。
以上の手動制御は、自動制御に復帰させる,オート制御
指令を出力するためのスイッチ例えばエアコンスイッチ
等が操作されるまで継続され、このスイッチの操作によ
って、再び各種のセンサーの検出信号およびコントロー
ルパネル13からの設定条件に基づく自動制御が行われ
るようになる(S10)。
【0013】本考案に係る自動車用空気調和装置は以上
のように制御されるので、例えば、自動制御での空調モ
ードがバイレベルの状態のときに吹出口スイッチによっ
てベントモードを選択した場合には、空調モードがベン
トモードに設定されると共にベント吹出口からは温度調
節スイッチによる設定温度信号に代えてそれよりも2度
低い疑似設定温度信号によって制御された温度の空気
が、温度調節スイッチの設定変更によらずに自動的に吹
き出されることになる。さらに例えばこの手動制御が行
われている状態でヒートモードへの設定が行われたとす
ると、空調モードがヒートモードに変更されると共にフ
ット吹出口からは温度調節スイッチによる設定温度信号
に代えてそれよりも2度高い疑似設定温度信号によって
制御された温度の空気が、温度調節スイッチの設定変更
によらずに自動的に吹き出されることになる。したがっ
て、乗員の意思に即した制御が行われることになる。
【0014】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、手動
による空気吹き出し位置の変更に連動して設定温度を自
動的に変更するようにしたので、その変更に応じて、乗
員の要求する空調状態が実現されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用空気調和装置の制御ブロ
ック図である。
【図2】図1に示した装置の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
10…内気センサー 11…外気センサー 12…補正用センサー 13…コントロールパネル(温度設定手段,空気吹出位
置変更手段) 20…制御装置(温度設定信号変更手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内外に設けられた各種のセンサーか
    らの検出信号及び車室内の温度を設定する温度設定手段
    からの温度設定信号に基づいて、車室内に吹き出す空気
    の温度や該空気の吹き出し位置を自動制御する自動車用
    空気調和装置において、 当該吹き出し位置を手動によって変更する空気吹出位置
    変更手段と、 当該空気吹出位置変更手段により前記吹き出し位置が変
    更された場合に、前記温度設定手段からの温度設定信号
    を、その変更に連動して強制的に変化させる温度設定信
    号変更手段とを有することを特徴とする自動車用空気調
    和装置。
JP1991015627U 1991-03-18 1991-03-18 自動車用空気調和装置 Expired - Lifetime JP2549014Y2 (ja)

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JP1991015627U JP2549014Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 自動車用空気調和装置

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JP1991015627U JP2549014Y2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 自動車用空気調和装置

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JPH04112105U JPH04112105U (ja) 1992-09-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01282009A (ja) * 1988-05-07 1989-11-13 Diesel Kiki Co Ltd 自動車用空調装置
JPH03281421A (ja) * 1990-03-29 1991-12-12 Mazda Motor Corp 自動車用空調制御装置

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JPH04112105U (ja) 1992-09-29

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