JP2547044B2 - クレーンにおけるジブの装脱方法及び装置 - Google Patents

クレーンにおけるジブの装脱方法及び装置

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JP2547044B2 JP62247952A JP24795287A JP2547044B2 JP 2547044 B2 JP2547044 B2 JP 2547044B2 JP 62247952 A JP62247952 A JP 62247952A JP 24795287 A JP24795287 A JP 24795287A JP 2547044 B2 JP2547044 B2 JP 2547044B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、クレーンにおけるジブの装脱方法及び装
置、殊に大型クレーンにおける伸縮ブームの最内側ブー
ム頂部に大型ジブの装脱を、簡易、迅速に行えるクレー
ンにおけるジブの装脱方法及び装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来のクレーンにおけるジブの装脱方法及び装置とし
ては、クレーン車の車体上の旋回部に、デリックシリン
ダにより起伏操作される伸縮ブームを設けると共に、該
伸縮ブームが基部を前記旋回部に軸着された最外側(第
1)ブームの内側に、油圧シリンダ等の伸縮手段により
伸縮操作される第2ブーム、第3ブーム及び第4(最内
側)ブームを、順次摺動可能に内挿することにより構成
され、かつ前記最内側ブーム頂部にジブを起伏可能に設
け、このクレーン車を目的地に移動させ、アウトリガを
張出させて所定位置に設置した後、前記伸縮ブームの最
内側ブーム頂部に設けたヘッドブロックから垂下される
ロープ端部のフックブロックにより荷役操作する外、前
記最内側ブーム頂部に取付けたヘッドブロックに、ま
ず、分割された第1(基部)ジブブロックを起伏可能に
軸着した後、該第1ジブブロックの頂部に第2位以下の
ジブブロックを、他のクレーン等により吊上げて順次取
付け、その頂部のシーブから吊下されるロープ端部のフ
ックブロックにより、目的とする吊荷の荷役操作するも
のがある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来のクレーンにおけるジ
ブの装脱方法及び装置にあっては、そのジブ利用による
荷役作業開始の都度、車体上の旋回部に倒伏させた伸縮
ブームの最内側のブーム頂部に固定されたヘッドブロッ
クに、当該ジブの基部をなす第1ジブ(取付け)ブロッ
クの基部をヘッドブロックに軸着し、次いで該第1ジブ
ブロックに頂部に順次所要数のジブブロックを取付けて
組立てたジブ及び伸縮ブームを起立させ、その頂部のシ
ーブから吊下されるメインロープ端部のフックブロック
により、目的とする吊荷の荷役作業をし、また、このジ
ブによる荷役作業の終了の都度、これとは逆にジブを伸
縮ブームと共に旋回部上に倒伏させた後、該ジブをその
頂部のジブロックから順次分解すると共に、その第1ジ
ブブロックを前記最内側ブームの頂部から取外す必要が
あったため、そのジブの装脱操作が面倒であり、殊に近
時多用される大型クレーンにあっては、大型化したジブ
を構成する各ジブブロックが大型化して大重量のものと
なるか、又は短小の多数に分割して軽量化を計る必要が
あり、何れにしてもその装脱操作が容易でなく、また、
旋回部上に倒伏する伸縮ブームの最内側ブーム頂部に固
定されたベースブラケットの延長線上に、第1ジブブロ
ック及びそれに続く全ジブブロックを並べて組立て又は
分割するものであったから、その組立又は分割時に広大
なスペースを要するという問題点があった。
さらに、このような従来のクレーンにおけるジブの装
脱方法及び装置にあっては、組立て後のジブを単独又は
伸縮ブームと共に起立させる際、ジブ端部のシーブから
吊下されるメインロープ端部のフックブロックが、ジブ
起立時の旋回に基づく遠心力を受けて、同ジブ端部より
大回りするフックブロックが回動するジブ端部まわりの
器物や建物等に衝突して損傷を与える恐れがあるため、
当該クレーンまわりに前記ジブ先端の回動軌跡を越える
充分なスペースを確保する必要がある等、このジブの組
立てにはかなりの熟練と長時間を要するという問題点も
あった。
この発明は、このような従来例に鑑み、荷役作業の開
始に当り、まず、倒伏する伸縮ブームを僅かに起立さ
せ、その頂部に取付けたベースブラケットの頂部から前
記第1ジブブロックを垂下させ、次いで、前記ベースブ
ラケットの前後方向貫通部を通過して吊下する第3ウイ
ンチロープにより、分割された後順位のジブブロックを
順次吊上げてその下部を、前順位のジブブロックの頂部
に連結してジブを組立て、次いで、該ジブ及び伸縮ブー
ムを起立させることにより荷役作業をし得るようにし、
また荷役作業の終了後、これと略々逆の操作をして、伸
縮ブームの頂部からジブを分解して取外し得るようにす
ることにより、前記のような問題点のないクレーンにお
けるジブの装脱方法及び装置を提供しようとするもので
ある。
(問題点を解決するための手段) この発明は、前記のような従来例の問題点を解決する
ため、旋回台上で起伏する伸縮ブームの最内側ブーム頂
部に取付けたベースブラケットの頂部に、第1ジブブロ
ックの基部を軸着すると共に、前記ベースブラケットの
前後方向の貫通部から垂下する第3ウインチロープによ
り、当該ジブの分割された第2位以下のジブブロックを
順次吊上げて前順位のジブブロックに取付け、又は組立
てられた当該ジブの後順位のジブブロックから順次前順
位のジブブロックを吊下げて取り外し、かつ前記後順位
のジブブロックの取付け又は前順位のジブブロックの取
外しの都度、後順位又は前順位のジブブロックの高さ相
応量、前記伸縮ブームを起立及び又は伸長させ、又は倒
伏及び又は縮小させるクレーンにおけるジブの装脱方法
であり、また、旋回部に対して起伏可能な伸縮ブームの
最内側ブーム頂部に基部が取付けられ、前後方向の貫通
部を有するベースブラケットの頂部に、第1ジブブロッ
クの基部を軸着すると共に、前記ベースブラケットと第
1ジブブロックとの軸着部まわりにマストの基部を回動
可能に軸着し、かつ、前記ベースブラケットの前後方向
の貫通部に、分割されたジブブロック等の操作用第3ウ
インチロープを貫挿吊下したものである。
(作用) この発明は、前記のような構成を有するから、旋回台
上で起伏する伸縮ブームの最内側ブーム頂部に取付けた
ベースブラケットの頂部に、第1ジブブロックの基部を
軸着すると共に、前記ベースブラケットの貫通部から垂
下する第3ウインチロープにより、当該ジブの分割され
た第2位以下のジブブロックを順次の吊上げて前順位の
ジブブロックに取付け、又は組立てられた当該ジブの後
順位のジブブロックから順次前順位のジブブロックを吊
下げて取り外し、かつ前記後順位のジブブロックの取付
け又は前順位のジブブロックの取外しの都度、後順位又
は前順位のジブブロックの高さ相応量、前記伸縮ブーム
を起立及び又は伸長させ、又は倒伏及び又は縮小させる
ことにより、当該クレレーンの第3ウインチロープによ
り、旋回台上で起伏する伸縮ブームの頂部にジブを組立
て、又は組立てられたジブを分割する。
(実施例) 以下、この発明に係るクレーンにおけるジブの装脱方
法及び装置を、同方法を実施するのに好適な装置の一実
施例を示す添付の図面を参照して説明する。
図において、1はクレーン車、2は車体、3は車体2
上の旋回部、4はアウトリガ、5はデリックシリンダ、
6は伸縮ブームで、該伸縮ブーム6は基部が前記旋回部
3に軸承され、デリックシリンダ5により起伏操作され
る第1(最外側)ブーム7と、該第1ブーム7の内側に
順次摺動可能に挿入され、図示しない油圧シリンダ、ロ
ープ等の適宜伸縮手段により伸縮操作される第2ブーム
8、第3ブーム9及び第4(最内側)ブーム10により、
4段伸縮ブームとして構成される。11は第4ブーム10の
頂部、12は第4のブーム10の頂部11まわりに軸13着さ
れ、その頂部11上面又は側面(第1図の状態)に固定さ
れるヘッドブロック、14はシーブである。
20はジブ30を伸縮ブーム6の最内側ブーム10頂部11に
取付ける取付部材で、該取付部材20は基部に第4ブーム
10頂部11への取付手段としてのピン22を備えるベースブ
ラケット21と、同ベースブラケット21の頂部23に、頂部
にジブブロック32の取付手段としてのピン39を有する第
1ジブブロック31の基部を軸27着することによりその要
部が構成される。21Aはベースブラケット21の中央部の
前後(第3図では上下)方向に向う貫通部で、該貫通部
21Aの内側下部(同図では左側)にはガイドシーブ24が
設けられ、貫通部21Aに挿入、吊下される第3ウインチ
ロープ60をガイドする。
なお、この貫通部21Aは第1ジブブロック31をベース
ブラケット21側に折り畳んだ状態において、第3ウイン
チロープ60によるジブブロック32ないし36等の操作の妨
げにならない位置に形成すればよく、通常はその中央部
ないしその下部よりの前後方向で、同ロープ60が自由に
移動できる大きさのものとして形成される。また、24A
は第3ウインチロープ60の過巻検出具、24Bは同ロープ6
0の過巻き防止ウエイトである。
25は基部をベースブラケット21の頂部23外側(第1図
では上側)に軸26着した第1(補助)マスト、27は第1
マスト25の頂部とベースブラケット21の基部とを連結す
る連結部材としての所要長さの第1ロープである。28は
第1ロープ27の伸長時(第5図)に、その中央部をクリ
ップ29して前記ベースブラケット21頂部23の第1マスト
25基部の軸着部まわりから吊下支承する補助ロープであ
る。
30はジブ、31は基部をベースブラケット21の頂部に軸
37着したジブ30の基部としての第1ジブブロック、32は
基部を取付部材としてのピン39により、第1ジブブロッ
ク31の頂部に接続される第2ジブブロック、33ないし35
はこれと同様な第3ないし第5ジブブロック、36は第6
(頂部)ジブブロックで、これらは第2ジブブロック32
の頂部(第5図では下部)に、順次前者と同様にピン39
止めされる。38は第6ジブブロック36頂部のシーブであ
る。
41は第1ジブブロック31基部のブラケットに軸着した
二又ブラケット、42は該二又ブラケット41に基部を軸着
した第2マスト、43は同第2マスト42頂部のシーブ、44
は第1マスト25頂部と第2マスト42頂部との連結する第
2ロープ、46は二又ブラケット41と一体状をなす第3マ
スト、47は第3マスト46頂部のシーブ、48は第2マスト
42と第2マスト46との頂部を連結する第3連結部材(イ
コライザリンク)、49は第3マスト46と第1ジブブロッ
ク31との頂部を連結する第4ロープで、第1ロープ25、
第2ロープ44、第3連結部材48、第4ロープ49は、それ
ぞれにより連結されるベースブラケット21、第1ないし
第3マスト25、42、46及び第1ジブブロック31相互間の
最大開放角度を制限すると共に、ベースブラケット21と
第1ジブブロック31との近接角度αの最小値を制限し、
両者21と31との内側の当接を防止する。
50は第6ジブブロック36の頂部に、基部を軸51着した
サブジブ、52はサブジブ50頂部のシーブ、53は第4マス
ト、54はメインジブ30に対するサブジブ50の起伏角度を
設定するための第2テンションロープ、55は第3マスト
46頂部とジブ30頂部間に設けた第1テンションロープで
ある。
56はメイン(第1ウインチ)ロープ、57は同ロープ56
端部のメインフックブロック、58は端部が第2マスト42
の頂部の突子59に固定されたサブ(第2)ウインチロー
プで、該ロープ58をクレーン車1上の図示しないウイン
チで巻取り巻戻すことにより、第1マスト25の頂部を介
して第2マスト42の頂部を張引し、さらに第3連結部材
48、第3マスト46、第4ロープ49を介して第1ジブブロ
ック31を張引し、これにより第1ジブブロック31のベー
スブラケット21に対する開度を規制する。
60は第3ウインチロープで、この第3ウインチロープ
60はベースブラケット21の貫通部21Aを通して垂下し、
その端部に第3フックブロック61が設けられる。71及び
72は玉掛ロープである。
次に、この実施例の作用を説明する。
まず、クレーン車1を目的とする荷役個所へ移動さ
せ、アウトリガ4によりその車体2を所定位置に設置し
た後、伸縮ブーム6をクレーン車1の旋回部上に倒し、
その第4ブーム10頂部11の上側にヘッドブロック12が設
けられている場合には、同ヘッドブロック12をその軸13
着部まわりの反時計方向(第3図)へ回まわして頂部11
の外側(同図上側)に固定する。
次いで、第1ジブブロック31の基部及び第1マスト25
の基部を、ベースブラケット21の頂部に軸37、26着する
と共に、第1ジブブロック31の基部に第2、第3マスト
42、46の基部を二又ブラケット41を介して軸着した取付
部材20を、その第1ないし第3マスト25、42、46の何れ
かにより吊上げ、そのベースブラケット21の基部をピン
22により最内側ブーム10頂部11に第2図のように取付け
る。なお、この吊上げの際、ベースブラケット21と第1
ジブブロック31とを水平状に維持すれば、吊上げ時にお
けるその地上高を低くできるから、最内側ブーム10頂部
11への取付部材20の取付け操作が一層容易となる。ま
た、この際、メインロープ56及び基部を第3マスト頂部
に連結した第1テンションロープ55を第1ジブブロック
31の前方に垂下させる。
次に、伸縮ブーム6を僅かに起立させると共に、第2
ウインチロープ58を緩めて第1ジブブロック31を、第1
図のようにその頂部の軸37着部から垂下させる。ただ
し、この状態では第2ジブブロック32は、末だ装着され
ていない。
しかる後、第3ウインチロープ60端部の第3フックブ
ロック61により、玉掛ロープ71を介して第2ジブブロッ
ク32の重心G位まわりを吊上げ、その下部(第1図では
右側)を第1ジブブロック31頂部(同図では下部)にピ
ン39止めし、これに前後して伸縮ブーム6を第2ジブ32
の長さ相応量起立及び又は伸長させて第1ジブブロック
31を上昇させた後、第3ウインチロープ60を緩めて第2
ジブブロック32を第1ジブブロック31の下方に垂下させ
る一方、メインロープ56端部のメインフックブロック57
により、玉掛ロープ72を介して第2ジブブロック32を反
時計方向に引き、その下部他側を第1ジブブロック31頂
部の他側にピン39止めして第4図のように取付けた後、
第3フックブロック61及びメインフックブロック57の玉
掛ロープ71、72を、第2ジブブロック32から外す。
なお、第1ジブブロック31頂部への第2ジブブロック
32の取付けに当り、予め第2ジブブロック32の高さ相応
量、垂下する第1ジブブロック31を上昇させてから両者
を接続する場合には、第2ジブブロック32基部の一側を
第1ジブブロック31の頂部の一側にピン39止めした後、
第2ジブブロック32を反時計方向へ回動させる際、すな
わち、両者の取付途上において、第1ジブブロック31を
第2ジブブロック32の高さ相応量上昇させる必要はない
が、この場合には両ジブブロック31と32との両側のピン
39、39止め位置が、共に第2ジブブロック32の高さ位の
高所となる。
次いで、前記両ジブブロック31、32と略々同様な取付
要領で、伸縮ブーム6をさらに起立及び又は伸長させる
と共に第3ウインチロープ60端部の第3フックブロック
61と係合する玉掛ロープ71により、第3ジブブロック33
の重心部まわりを吊上げ、第2ジブブロック32の頂部
(第4図では下位)にピン39、39止めし、以下同様に第
4、第5、第6(頂部)ジブブロック34、35、36を順次
ピン39、39止め接続し、ジブ30を第5図のように組立
て、その頂部と第4マスト46頂部とに第2テンションロ
ープ55の両端部を取付ける。しかる後、第2ウインチロ
ープ58を巻込み、第2マスト42、第3連結部材48、第3
マスト46、第1テンションロープ55を介してジブ30を反
時計方向(第5図)に回動して起立させ、その頂部のシ
ーブ38から垂下するフックブロック57により通常の荷役
操作をする。
なお、図示しないが、前順位のジブブロックを充分吊
上げれば、第3ウインチロープ58により後順位のジブブ
ロックを垂直状に吊上げて、前順位のものに連結でき
る。
次に、第5図のように組立てたジブ30の頂部にサブジ
ブ50を取付ける要領を説明する(図示省略)。
まず、起立伸長する伸縮ブーム6の最内側ブーム10頂
部に取付けたベースブラケット21の貫通部21Aから第3
ウインチロープ60を垂下させ、その端部のフックブロッ
ク61により、玉掛ロープ71をサブジブ50の重心部に掛け
て引寄せ、同サブジブ50の基部を垂下するジブ30の頂部
に合せて軸38着し、玉掛ロープをサブジブ50から取外
す。
次いで、デリックシリンダ5により伸縮ブーム6をさ
らに起立させる一方、サブロープ58及びメインロープ56
を巻いて、ジブ30及びサブジブ50を反時計方向(第5
図)に回動させて第6図のように起立させ、第2ウイン
チロープ58によりその起立角度を一応設定し、サブジブ
50頂部のジーブ52からロープ56を介してフックブロック
57を吊下させる。その後の荷役作業要領等は通常のクレ
ーンと同様である。
次に、荷役作業の終了後におけるジブ30及びサブジブ
50の最内側ブーム10頂部からの取外し要領は、まず、第
6図の状態からサブジブ50の起伏操作ロープを緩めてサ
ブジブ50を軸51まわりを時計方向に回動垂下させる一
方、サブロープ58を緩めてジブ30を同方向に回動させ、
第3ウインチロープ60端部のフックブロック61の玉掛ロ
ープにより、垂下したサブジブ50を軸51まわりを、さら
に時計方向へ回動させて水平状とした後地上に降し、軸
51を抜いてジブ30頂部から分離する。
次に、ジブ30を分割するには、第5図のように垂下す
るジブ30の頂部(第6)ジブブロック36基部の外側(同
図右側)のピン39を抜いた後、同第6ジブロック36頂部
に玉掛ロープ71を掛けて第3ウインチロープ60のフック
ブロック61により、内方(左側)へ引いて水平状にする
と共に、伸縮ブーム6を縮めて同第6ジブブロック36を
地上に置き(第7図)、他側のピン39を抜いて第5ジブ
ブロック35の頂部から分離する。なお、この際、玉掛ロ
ープ71を第6ジブブロックの重心位に掛け、同ジブブロ
ック36を水平状に吊下すれば、第6シブブロック36を地
上に載置することなく第5ジブブロックから分離でき
る。
また、第5ないし第2ジブブロック35ないし32の分割
要領もこれと同様で、まず、各ジブブロックの連結基部
の一側(外側)のピン39を抜いた後、第3ウインチロー
プ60の玉掛ロープ71付ブックブロック61により水平状に
引張った後、他方のピン39を抜いて分離する。
また、第6ない第2ジブブロック36ないし32の重心部
を玉掛ロープにより吊下すれば、分離後の各ジブブロッ
ク36ないし32を、当該伸縮ブーム6を旋回させることに
より、第3ウインチロープで吊下したまま適所へ搬出で
きる。
なお、図示しないが、サブジブ50が適宜数に分割可能
に構成されたものについても、前記ジブ30の組立て、分
割と同様な要領により、その組立て、分割を行えること
はいうまでもない。
また、ベースブラケット21付第1ジブブロック31を、
適宜手段により何れかのマストにより水平状に吊上げ、
最内側ブーム10頂部11から取外す。
(発明の効果) この発明は、前記のような構成を有し、作用をするか
ら、次のような効果が得られる。
(1) 他のクレーン等の荷役装置を要することなく、
当該クレーンの伸縮ブーム及び第3ウインチロープ等に
より、ジブの組立て及び分割等を行える。
(2) 当該クレーンの第3ウインチロープにより、各
ジブブロック等の吊上げ、吊下げ操作を行えるから、大
型ジブについても細分することなく比較的大きな小数の
大型ジブブロックとして分割構成しても、その組立、分
割に大きな労力を要さない。
(3) 大型ジブを比較的小数のジブブロックとして分
割構成できるから、ジブブロックの組付け回数が減少
し、ひいては、大型ジブブロックの組立時間を単縮でき
る。
(4) ジブの組立て及び分割を、伸縮ブームの起伏及
び又は伸縮と、第3ウインチロープの巻上げ、巻戻しに
より行えるから、その組立時に広大なスペースを必要と
しない。
なお、組立後のジブを起立させる際、ジブ頂部のシー
ブから垂下するフックブロックを、第3ウインチロープ
により張引係止させ得るから、ジブ及び伸縮ブームの起
伏及び又は旋回時に加えられる遠心力により、フックブ
ロックをみだりにふらつかせず、ジブ頂部の移動軌跡ま
わりの器物、建物等に不用意な損傷を与える恐れがな
い。
なお、ベースブラケットの前後方向貫通部の前側下位
にガイドシーブを設ければ、第3ウインチロープをスム
ーズに動作させ得る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明に係るクレーンにおけるジブの装脱方
法を実施するのに好適な装置の一実施例を示すもので、
第1図、第2図、第4図及び第5図は、この装置による
ジブの組立工程毎の概略構造を示す側面図、第3図はこ
の装置の要部をなすベースブラケット基部まわりの側面
図、第6図はこの装置を実施したクレーンの組立状態の
概略側面図、第7図は頂部ジブブロックの分割要領説明
図である。 3……旋回部、6……伸縮ブーム、 10……第4(最内側)ブーム、11……頂部、 14……シーブ、20……取付部材、 21……ベースブラケット、21A……貫通部、 23……頂部、24……シーブ、 25……(第1)マスト、30……ジブ、 31……第1ジブブロック、 32〜36……第2〜第6ジブブロック、 37……軸、39……ピン、 41、46……(第2、第3)マスト、 60……第3ウインチロープ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回台上で起伏する伸縮ブームの最内側ブ
    ーム頂部に取付けたベースブラケットの頂部に、第1ジ
    ブブロックの基部を軸着すると共に、前記ベースブラケ
    ットの前後方向の貫通部から垂下する第3ウインチロー
    プにより、当該ジブの分割された第2位以下のジブブロ
    ックを順次吊上げて前順位のジブブロックに取付け、又
    は組立てられた当該ジブの後順位のジブブロックから順
    次前順位のジブブロックを吊下げて取り外し、かつ前記
    後順位のジブブロックの取付け又は前順位のジブブロッ
    クの取外しの都度、後順位又は前順位のジブブロックの
    高さ相応量、前記伸縮ブームを起立及び又は伸長させ、
    又は倒伏及び又は縮小させることを特徴とするクレーン
    におけるジブの装脱方法。
  2. 【請求項2】旋回部に対して起伏可能な伸縮ブームの最
    内側ブーム頂部に基部が取付けられ、前後方向の貫通部
    を有するベースブラケットの頂部に、第1ジブブロック
    の基部を軸着すると共に、前記ベースブラケットと第1
    ジブブロックとの軸着部まわりにマストの基部を回動可
    能に軸着し、かつ、前記ベースブラケットの前後方向の
    貫通部に、分割されたジブブロック等の操作用第3ウイ
    ンチロープを貫挿吊下したことを特徴とするクレーンに
    おけるジブの装脱装置。
  3. 【請求項3】前記ベースブラケットの前後方向の貫通部
    の前側下位に、前記第3ウインチロープのガイドシーブ
    を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    クレーンにおけるジブの装脱装置。
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