JP2546116Y2 - 冷間圧延機の板速度測定装置 - Google Patents

冷間圧延機の板速度測定装置

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JP2546116Y2
JP2546116Y2 JP6214893U JP6214893U JP2546116Y2 JP 2546116 Y2 JP2546116 Y2 JP 2546116Y2 JP 6214893 U JP6214893 U JP 6214893U JP 6214893 U JP6214893 U JP 6214893U JP 2546116 Y2 JP2546116 Y2 JP 2546116Y2
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JP
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strip
speedometer
rolling mill
roll
plate
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JP6214893U
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弘明 竹中
久利 国司
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、冷間圧延機に設置し、
冷間鋼帯(以下、「ストリップ」という)の速度を測定
する光学式板速度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ストリップの品質に対する市場の
要求が高まっている。特にストリップの板厚精度不良
は、例えばプレスライン、打抜きラインの製造ラインに
おいてトラブル発生の大きな要因となりつつある。
【0003】また、近年、冷間圧延に用いられる板速度
計には、電磁波等をストリップ表面に投射し、反射した
電磁波を検出して、ドップラー効果の原理を利用して板
速度を測定する非接触光学式板速度計が実用化されるよ
うになってきた。
【0004】従来の板速度計は測定精度に問題があり、
自動板厚制御(以下、「AGC」という)への適用が困
難であったが、この非接触光学式板速度計の実用化によ
って、マスフローAGCの実施が可能となり、全長に均
質な板厚を有するストリップの製造が可能となった。
【0005】図2に示すように、ストリップ圧延におい
ては、ロール1a・1bによって圧延されるストリップ
2の板幅の変化は無視できる程小さいので、体積速度一
定則から圧延前及び後のストリップには、次の数式1の
関係が成り立つ。
【0006】
【数1】 h0 ×Vm0=h1 ×Vm1 Vm0:ロール入口側板速度 Vm1:ロール出口側板速度 h0 :ロール入口側板厚 h1 :ロール出口側板厚
【0007】従って、ストリップのロール出口側板厚h
1 を管理するには、Vm0、Vm1、h0 を制御すればよ
い。そこで、ストリップ圧延においては、ロール入口側
板厚h0 を例えば放射線式板厚計で、またロール入口側
板速度Vm0とロール出口側板速度Vm1を前述した非接触
光学式板速度計で測定し、フィードバック制御を行って
ロール出口側板厚h1 を管理し、ストリップの板厚精度
の向上を図っている。
【0008】一方、ストリップの加工は省力化に伴う自
動化が急激に押し進められており、自動化に対応するた
めに板厚測定精度すなわち、マスフローAGCの精度の
さらなる向上が要求されている。
【0009】そこで、板速度計による測定精度のより一
層の向上を図り、ストリップの板厚を計測する板厚計
と、該板厚計の出力を用いて速度測定誤差を補正する板
厚補正回路を設けた速度計が、特開昭62−12637
8号公報で提案されている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】例えば、タンデム式圧
延機では、図3に示すように、連続して設置されるハウ
ジング3とハウジング4との間に、ストリップ2の板厚
を計測する板厚計5を配置した構成であるので、特開昭
62−126378号公報で提案されている速度計を設
置可能な位置は、従来の速度計と同様にハウジング3内
の位置Aに限られる。なお、図3中の6はストリップ2
のガイドである。
【0011】このハウジング3内の位置Aに設置される
板速度計7は、図4(a)・(b)に示すように、スト
リップ2の位置決め用ロール11a・11b間で、かつ
ストリップ2の上方に設置され、板速度計7とストリッ
プ2の間には、ストリップ2破断時に発生するスクラッ
プ片から板速度計7を保護するプロテクタ8が備えられ
ている。
【0012】また、冷間圧延機においては、圧延油クー
ラントを用いて圧延作業を実施するのが一般的であるた
め、図3中のハウジング3内の位置Aは圧延油飛沫が散
乱する等の状況が生じて、ストリップの速度測定に誤差
が生じる。そこで、圧延機内では、ロール11aの上流
側位置にロール11aとでストリップ2を挟持状に保持
する水切りロール12を設置してストリップ2表面に残
った圧延油を除去しているが、水切りロール12と板速
度計7間におけるストリップ2表面に圧延油が付着する
ことがある。
【0013】このストリップ表面に付着した圧延油は、
圧縮空気等をストリップ2表面に噴射することで、完全
に除去可能であるが、例えばロール出口側板速度が10
00mpmにも達する高速圧延機では圧縮空気等の噴射
によってストリップ表面に残った圧延油を除去すること
は不可能である。
【0014】また、ストリップ2破断等のトラブル発生
時には、スクラップ片が水切りロール12やプロテクタ
8との間に残るが、板速度計7とストリップ2表面との
距離aは板速度の測定精度の関係で小さく設定している
ので、上記したスクラップ片の除去作業が困難であり、
安全上問題を有する。
【0015】上記した問題に鑑みて、本考案は、ストリ
ップ上の圧延油を完全に除去し、正確にストリップの速
度測定が可能であり、スクラップ片除去作業が容易な冷
間圧延機の板速度測定装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案の冷間圧延機の板速度測定装置は、冷間
圧延機の圧延ロールの入側及び/又は出側に配置する板
速度測定装置であって、ストリップの高さを位置決めす
る2本のロールと、これら2本のロール間の下方に配置
した光学式板速度計と、該光学式板速度計とロールの間
に設置され、光学式板速度計のレーザ光が通過可能な孔
を形成したプロテクタと、該プロテクタを駆動するスラ
イド機構とから構成したのである。
【0017】
【作用】本考案の冷間圧延機の板速度測定装置は、スト
リップの高さを位置決めする2本のロールと、これら2
本のロール間の下方に配置した光学式板速度計と、該光
学式板速度計とロールの間に設置され、光学式板速度計
のレーザ光が通過可能な孔を形成したプロテクタと、該
プロテクタを駆動するスライド機構とから構成し、測定
時はスライド機構を作動させてレーザ光がプロテクタに
形成した孔を通過するようにして光学式板速度計により
ストリップの速度を測定し、トラブル発生時のような非
測定時にはスライド機構を作動し、プロテクタによって
光学式板速度計を保護する。
【0018】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付した図面に基
づいて説明する。図1(a)は本考案の冷間圧延機の板
速度測定装置の構成を示す正面図、(b)は側面図であ
る。
【0019】図面において、11a・11bは、ストリ
ップ2を位置決めするためのロールであり、これらのロ
ール11a・11bによって、ロール11a・11b間
でストリップ2の下方に設置された板速度計7とストリ
ップ2との距離を一定に保つ。そして、板速度計7は、
非測定時は水滴飛沫の付着防止用プロテクタ8で覆われ
ており、測定時にはこのプロテクタ8に連結されたシリ
ンダー9のロッド9aの進退動作によって板速度計7か
ら投光したレーザ光及び反射したレーザ光が孔8aを通
過できるようにプロテクタ8を例えば図示しないガイド
に沿って移動させるのである。なお、ロール11bは次
スタンドのワークロールを利用してもよい。また、ロー
ル11a・11bは圧延張力を検出するテンションメー
タロールを利用してもよい。
【0020】本考案の冷間圧延機の板速度測定装置は、
以上説明したような構成をしており、圧延作業中、板速
度計7は、ロール11a・11b上を移動するストリッ
プ2に対して、プロテクタ8の孔8aからレーザ光を通
過させることによってストリップ2の移動速度を測定す
る。このとき、ロール11aが水切りロールを兼ねるの
で、ストリップ2に付着した圧延油は除去され、かつ、
板速度計7の直上に位置するストリップ2が水乗り防止
板となるので、水乗りの影響を受けることなく、安定し
た状態でストリップの移動速度が測定できる。
【0021】また、ストリップ2の破断時あるいはロー
ル11a・11b上にストリップ2が存在しない時に
は、シリンダー9を作動して板速度計7のレーザ光投光
部及び受光部をプロテクタ8で覆い、圧延油及びスクラ
ップ片等から板速度計7を保護する。シリンダー9の作
動は、手動操作あるいは圧延機からの制御信号によって
行ってもよい。
【0022】ちなみに、従来の冷間圧延機の板速度測定
装置では、低速度圧延領域でストリップの表面に圧延油
が残ったまま測定する場合があったので検出不良発生率
は、同上領域において50〜100%であったのが、本
考案の冷間圧延機の板速度測定装置では、上記した従来
の欠点が解消されるので検出不良発生率は、ほぼ0%に
低下した。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の冷間圧延
機の板速度測定装置は、板速度計がストリップ裏面に対
してレーザ光を投光し、反射したレーザ光からストリッ
プの移動速度を測定しており、ロールがストリップに付
着した圧延油を除去し、かつストリップがロールから板
速度計まで移動する間にストリップ裏面に圧延油が付着
することがないので、板速度計は正確なストリップの移
動速度を測定できる。
【0024】また、ストリップの破断時等においては、
プロテクタによって板速度計を保護しており、スクラッ
プ片を除去する場合には、ストリップを位置決めするロ
ールの上方には機器が存在しない空間となっているの
で、スクラップ片の除去作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の冷間圧延機の板速度測定装置
の構成を示す正面図、(b)は側面図である。
【図2】圧延前及び後のストリップの状態を示した図で
ある。
【図3】圧延機内における板速度計を設置可能な位置を
示す図である。
【図4】(a)は従来の冷間圧延機の板速度測定装置の
構成を示す正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
2 ストリップ 7 板速度計 8 プロテクタ 9 シリンダー 11a ロール 11b ロール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間圧延機の圧延ロールの入側及び/又
    は出側に配置する板速度測定装置であって、ストリップ
    の高さを位置決めする2本のロールと、これら2本のロ
    ール間の下方に配置した光学式板速度計と、該光学式板
    速度計とロールの間に設置され、光学式板速度計のレー
    ザ光が通過可能な孔を形成したプロテクタと、該プロテ
    クタを駆動するスライド機構とから構成したことを特徴
    とする冷間圧延機の板速度測定装置。
JP6214893U 1993-11-18 1993-11-18 冷間圧延機の板速度測定装置 Expired - Lifetime JP2546116Y2 (ja)

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JPH0732570U JPH0732570U (ja) 1995-06-16
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