JP2545843B2

JP2545843B2 - 人体局部洗浄装置の水回路

Info

Publication number: JP2545843B2
Application number: JP62076945A
Authority: JP
Inventors: 秀男松井; 裕二山口; 秀記古川
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 1987-03-30
Filing date: 1987-03-30
Publication date: 1996-10-23
Anticipated expiration: 2011-10-23
Also published as: DE3810905C2; JPS63241231A; DE3810905A1; US4841582A

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は人体局部洗浄装置に関し、詳しくはその洗浄
ノズルが、水圧により駆動されるものの水回路に係るも
のである。

（従来の技術）従来、この種装置としては、単一又は複数の洗浄ノズ
ル構成になり、第２図及び第３図に示す特開昭58−2614
2号及び特開昭61−49045号公報記載の技術が知られる。

即ち、第２図（前者）において、31は水温加熱装置を
具有するタンクで、単一のノズル32が、スプリング33を
介在して、前記タンク31に固設された支持体34に前後方
向摺動可能に収納されている。35は前記タンク31の上方
に位置する給水口で、該給水口35とタンク底部付近に開
口する流入管36の入口との上部に、バキユームブレーカ
37が構成され、弁38が配設される。

そして、39はオーバフローパイプで、小孔40を介して
前記バキユームブレーカ39と連通する。

第３図示（後者）のものは、複数の洗浄ノズル41,42
と、これに接続し使用時に択一的に選択する選択手段43
と、該選択手段43に温水タンク44の洗浄水を供給する給
水手段と、洗浄操作手段とを備えたものである。

そして、前記操作手段を１ヶ所に集中して設け、該手
段により、前記選択手段と前記給水手段を駆動させるよ
うしたものである。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、上記従来例の前者では、排水タンク内の管系
統を通つて行われるため、ノズルの戻り時間を多く要す
る。この解決には、戻しのスプリング圧を強くすればよ
いが、逆に給水圧が低い時に洗浄水の出が悪くなる。ま
た、ノズル収納に伴う排水は、バキユームブレーカの小
孔を通して行われるので、これを大径にする方が処理が
早くて好ましいが、大に過ぎると洗浄時にノズルへの水
量が少なくなる。これらの事は、俗にことわざに「イタ
シカユシ」で、その中庸の選択性に問題が残る。

また、後者では、切替弁の片方を閉として他方を開き
洗浄する方法のため、洗浄終了したノズルが戻るために
は、ピストン部とシリンダのスキマから排水からしか方
法がない。従つて戻りを早くするにはスキマを大きくす
る必要がある。しかしスキマが大きいと洗浄時にピスト
ンを押す水が洩れて、洗浄水が充分に出ないと云う欠点
が残る。従つて使用終了のノズルを充分に早く戻すこと
ができない欠点を伴う。

本発明では、水圧駆動式のノズルを持つ局部洗浄装置
において、洗浄水量を低水圧時に低下させることなく、
ノズルの戻り速度を速くし、肛門，ビデ用の複数ノズル
がある場合でも、一方の洗浄から他方の洗浄へ即座に転
換切替え機能し得べく計つたものである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）上記課題解決のため、水圧駆動式の肛門及びビデ用の
２本のノズルを備えた本発明装置では、次のような手段
を講じた。

即ち、前記２本のノズルを備えた温水タンクから、夫
々の洗浄ノズルへ温水を導く水路に、夫々三方向電磁弁
を設けた。

そして、使用時は洗浄ノズル入口と温水タンクとを連
通させ、洗浄終了時は前記温水タンクと洗浄ノズル入口
との間の水路を閉じると共に、該洗浄ノズル入口を大気
に開放されたドレイン管へ連通させるようにした。

（作用）洗浄終了後のノズルの排水は、タンク内を通らずに直
接大気中へ排出される。

また、一方の洗浄ノズル使用中に他方へ切替えた場合
でも、洗浄終了したノズルはその排水がタンク内を通ら
ずに大気排出される。

（実施例）第１図を参照して、本発明の実施例を説明する。

図中、１は水温加熱装置２を有するタンクで、３はそ
の給水口、４は前記給水口３と連通し、その一端がタン
ク底部冷水路５内に垂下開口する流入管である。前記冷
水路５は底板６によってタンク１内と分割されている
が、底板６に設けられた複数の小孔７によって連通して
いる。

８は肛門洗浄用ノズル支持体で前記タンク１に固設さ
れる。９はノズルで先端部に複数個の噴出口9aを有し、
スプリング10を介して前記ノズル支持体８内で前後方向
摺動可能に常時Ａ矢視方向へ付勢収納される。11は弁体
で前記タンク１に構成された洗浄のノズル流入管12とノ
ズル９の内孔9b間を連沿又は遮断するもので、常態では
図は見られるようにスプリング13により閉状態にある。

14はビデ洗浄用ノズル支持体で前記タンク１に固設さ
れる。15は補助ノズルでスプリング16を介して前記ノズ
ル支持体14内で前後方向摺動可能に常時Ｂ矢視方向へ付
勢収納される。17はノズルで先端部に複数個の噴出口17
aを有しスプリング18を介して前記補助ノズル15内で前
後方向摺動可能に常時Ｂ矢視方向へ付勢収納される。19
は弁体で前記タンク１に構成された洗浄水のノズル流入
管20とノズル17の内孔17b間を連沿又は遮断するもの
で、状態では図で見られるようにスプリング21により閉
常態にある。

22はバキユームブレーカでタンク１と一体的に該タン
クの給水口３及び流入管４上に構成され弁23が配設され
る。24は三方向電磁弁で温水取水管25とノズル流入管1
2、或いはノズル流入管12とタンク１外の開口端26間を
連通又は遮断するもので、常態では図で見られるように
ノズル流入管12と開口端26間を連通すると同時に、ノズ
ル流入管12と温水取水管25とを遮断している。27も三方
向電磁弁で温水取水管28とノズル流入管20とタンク１外
の開口端29間を連沿又は遮断するもので、常態では図で
見られるようにノズル流入管20と開口端29間を連通する
と同時に、ノズル流入管20と温水取水管28とを遮断して
いる。

次いで、本発明の作動を説明する。

洗浄装置の使用操作で肛門洗浄を行う場合、給水口か
ら流入する水圧により弁23が上昇してバキユームブレー
カ22内を密にする。そうした水は流入管４を通じてタン
ク底部の冷水路５に送られ、さらに底板６に開けられた
小孔７から上方部に送られ加熱される。加熱、加圧され
た上方部の温水は取水管25に流れ込む。使用操作に三方
電磁弁24は取水管25とノズル流入管12が連通するように
作動し、開口端26への流路を閉じる。ノズル流入管12に
送られた温水はノズル９を進出せしめると共に適所位置
で弁体11を開として、噴出口より温水を噴出して肛門洗
浄が行われる。

洗浄装置の停止操作により三方電磁弁24はノズル流入
管12と開口端26を連通すると同時にノズル流入管12と温
水取水管25とを遮断しようになり、給水圧はなくなり、
従つてスプリング13により弁11が閉じられ、またスプリ
ング10によりノズル９はＡ矢視方向へ収納される。この
時支持体８内の残留水は三方電磁弁24を通り開口端26か
ら押し出される。従つて開口端26をノズル９収納位置上
に設置すればノズル洗浄が行えるという効果もある。

肛門洗浄に続いてビデ洗浄操作を行つた場合、肛門洗
浄機構は前述のように停止時の作動をし、三方電磁弁27
を取水管28とノズル流入管20が連通するように作動し、
開口端29への流路を閉じる。ノズル流入管20に送られら
温水はノズル17と補助ノズル15を進出せしめると共に適
所位置で弁体19を開として、噴出口より温水を噴出して
ビデ洗浄が行われる。またビデ洗浄の停止時において
も、三方電磁弁27はノズル流入管と開口端29を連通させ
ると同時にノズル流入管20と温水取水管28とを遮断し、
給水圧はなくなり、従つてスプリング21により弁19が閉
じられ、またスプリング18によりノズル17がスプリング
16により補助ノズル15と共にＢ矢視方向へ収納される。
この時支持体14内及び補助ノズル15内の残留水は三方電
磁弁27内を通り開口端29から押し出される。従つて前述
の肛門洗浄の場合と同様開口端29をノズル17収納位置上
に設置すれば、ノズル洗浄が行えるという効果がある。

〔発明の効果〕

以上述べたところ明らかなように、本発明において
は、次のような効果を奏する。

（１）三方向電磁弁を別々に作動させることができるた
め、２本の洗浄ノズルを別々に作動させることができ
る。

（２）ノズル収納時の排水専用孔（ドレイン孔）を有し
ているため、ノズルのピストン部まわりに排水のための
スキマを必要とせず、また、洗浄時には、ドレイン孔を
完全閉塞状となし得るので、洗浄時の水洩れがなく、低
い給水圧の時でも高い洗浄水量が得られる。

（３）ドレイン孔はノズル給水口の近接位置にあり、使
用時は完全密閉が可能なため、その直径を大きく設定す
る事ができる。従つて、排水の水路抵抗が少く、ノズル
の排水収納速度が格段に早くなる。これにより、（ｉ）肛門，ビデ双方のノズル使用切替え作動は迅速に
行われ、使用者は即時に目的を達し得、使用及び操作性
の向上が挙げられる。

（ii）２本のノズルのうち、片方の使用中に他方へ切替
えた時、洗浄終了されたノズルは素早く収納されるた
め、他方のノズルからの噴出水で周囲に汚染が飛散した
としても、使用しなくなつた側のノズルに汚水が付着す
る事がない。

（３）ノズルの洗浄においても、従来例に比べ、ドレイ
ン孔が充分大きいため、一度に多量の排出水で洗浄で
き、清潔度がよく保たれる。

（４）ノズル切替弁（３方向弁）と水路が、温水タンク
に近接構成されているため、このような洗浄初期の不都
合発生が防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の実施例説明図、第２図及び第３図
は夫々従来技術の説明図である。１……タンク、４……流入管、8,14……ノズル支持体、
9,17……ノズル、11,19……弁体、15……補助ノズル、2
2……バキユームブレーカ、24,27……三方向電磁弁、2
6,29……開口端

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】貯湯式温水タンクへの供給水圧により、温
水を複数の洗浄ノズルへ導く洗浄装置において、前記温水タンクと夫々の洗浄ノズル間の水路中に、洗浄
時には温水タンクから洗浄ノズルへの水路を開状態にす
ると共に、前記水路と大気側とを遮断させ、非洗浄時に
は前記水路を閉にすると共に、前記洗浄ノズルの入口と
大気とを連通させる三方向電磁弁を備えてなる人体局部
洗浄装置の水回路。