JP2545713Y2 - ジヤンパスペーサ - Google Patents
ジヤンパスペーサInfo
- Publication number
- JP2545713Y2 JP2545713Y2 JP1987096266U JP9626687U JP2545713Y2 JP 2545713 Y2 JP2545713 Y2 JP 2545713Y2 JP 1987096266 U JP1987096266 U JP 1987096266U JP 9626687 U JP9626687 U JP 9626687U JP 2545713 Y2 JP2545713 Y2 JP 2545713Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jumper
- spacer
- wire
- clamp
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、パイプ式ジャンパ装置用ジャンパ線の線
間距離を保持するジャンパスペーサの改良案に関する。
間距離を保持するジャンパスペーサの改良案に関する。
周知のジャンパスペーサは、第２図に示すように、導
体クランプ11をフレーム12に固定して設けてある。この
ジャンパスペーサは、第３図に示す如くジャンパ装置の
構成要素として使用され、横風によるジャンパ線の乱
れ、混線を防止する。
体クランプ11をフレーム12に固定して設けてある。この
ジャンパスペーサは、第３図に示す如くジャンパ装置の
構成要素として使用され、横風によるジャンパ線の乱
れ、混線を防止する。
なお、例示のジャンパ装置は、パイプ式ジャンパ装置
と称されるものであって、以下の如く構成されている。
と称されるものであって、以下の如く構成されている。
即ち、鉄塔アーム１の左右に碍子連２、２を介して引
留められたヨーク３、３とアルミニウム等で形成された
水平配置のパイプ導体４は、一対の吊材５、５を介して
機械的に連結されている。また、引留クランプ６を使っ
てヨークに引留めた電力線７、７とパイプ導体４とは、
ジャンパ線８、８を介して電気的に接続されている。９
は引留クランプ６とヨーク３の連結金具である。また、
10が前述のジャンパスペーサで、このスペーサはジャン
パ線の長手方向に適宜間隔で取付けられている。
留められたヨーク３、３とアルミニウム等で形成された
水平配置のパイプ導体４は、一対の吊材５、５を介して
機械的に連結されている。また、引留クランプ６を使っ
てヨークに引留めた電力線７、７とパイプ導体４とは、
ジャンパ線８、８を介して電気的に接続されている。９
は引留クランプ６とヨーク３の連結金具である。また、
10が前述のジャンパスペーサで、このスペーサはジャン
パ線の長手方向に適宜間隔で取付けられている。
山岳地帯等にある架空送電線には、地形状況と着氷雪
によりギャロッピング（上下振動）現象が発生すること
がある。径間にギャロッピングが起こると、第４図に示
すように、電力線７の上下振動に伴うヨーク３の上方へ
の変位によってジャンパ線８に引上げ荷重が作用する。
によりギャロッピング（上下振動）現象が発生すること
がある。径間にギャロッピングが起こると、第４図に示
すように、電力線７の上下振動に伴うヨーク３の上方へ
の変位によってジャンパ線８に引上げ荷重が作用する。
ところが、従来のジャンパスペーサは、導体クランプ
とフレームが完全に固定されているので、ジャンパ線の
剛性を高めることになり、従って、前述の引上げ荷重に
対してジャンパ線が柔軟に追従せず、その結果、第３図
に示す引留クランプ６の口元部或いはジャンパスペーサ
10の導体クランプ口元部でジャンパ線に異常な曲げ歪が
加わる。また、電力線の上下運動に対するジャンパ線の
追従性が悪いと、ジャンパ線を介してパイプ導体４に引
上げ力と同時に軸方向の引張力が加わり、このためにパ
イプ導体がシーソー運動を起こし、ジャンパ装置が径間
ギャロッピングに対して共振し易くなる。前述の曲げ歪
は、この共振現象が起こると反復して加わり、そのため
にジャンパ線の疲労断線が発生する。
とフレームが完全に固定されているので、ジャンパ線の
剛性を高めることになり、従って、前述の引上げ荷重に
対してジャンパ線が柔軟に追従せず、その結果、第３図
に示す引留クランプ６の口元部或いはジャンパスペーサ
10の導体クランプ口元部でジャンパ線に異常な曲げ歪が
加わる。また、電力線の上下運動に対するジャンパ線の
追従性が悪いと、ジャンパ線を介してパイプ導体４に引
上げ力と同時に軸方向の引張力が加わり、このためにパ
イプ導体がシーソー運動を起こし、ジャンパ装置が径間
ギャロッピングに対して共振し易くなる。前述の曲げ歪
は、この共振現象が起こると反復して加わり、そのため
にジャンパ線の疲労断線が発生する。
なお、ジャンパ線８に大きな弛みをつけておくと、径
間ギャロッピングに対するジャンパ線の共振と、この共
振によるジャンパ線の疲労断線が減るが、この方法は、
ジャンパ線の弛んだ下部にコロナを生じるので、ジャン
パ線の振動疲労対策としての実用性に欠ける。
間ギャロッピングに対するジャンパ線の共振と、この共
振によるジャンパ線の疲労断線が減るが、この方法は、
ジャンパ線の弛んだ下部にコロナを生じるので、ジャン
パ線の振動疲労対策としての実用性に欠ける。
そこで、この考案は、ジャンパスペーサを改良してジ
ャンパ線の共振による疲労断線を抑制しようとするもの
である。
ャンパ線の共振による疲労断線を抑制しようとするもの
である。
この考案のジャンパスペーサは、第１図に示すよう
に、ジャンパ線を把持する導体クランプ11を、ヒンジピ
ン13を介してリング状フレーム12の外周に放射状に取付
ける。このとき、ヒンジピン13の向きは、図に示す方
向、即ち、フレーム12に対する導体クランプの取付け方
向（フレーム中心から各クランプの取付部に向かう放射
線）に対して直角向きにし、かつジャンパ線の長手方向
に対しても直角向きにする。
に、ジャンパ線を把持する導体クランプ11を、ヒンジピ
ン13を介してリング状フレーム12の外周に放射状に取付
ける。このとき、ヒンジピン13の向きは、図に示す方
向、即ち、フレーム12に対する導体クランプの取付け方
向（フレーム中心から各クランプの取付部に向かう放射
線）に対して直角向きにし、かつジャンパ線の長手方向
に対しても直角向きにする。
なお、例示のジャンパスペーサ10は、フレーム12に連
結棒14をナット締めして固定し、この連結棒の先端に導
体クランプ11をヒンジ結合したが、導体クランプ11とフ
レーム12に直にヒンジ結合してもよい。
結棒14をナット締めして固定し、この連結棒の先端に導
体クランプ11をヒンジ結合したが、導体クランプ11とフ
レーム12に直にヒンジ結合してもよい。
上記の構成にしておくと、導体クランプ11とフレーム
12との間にジャンパ線の長手方向への動きの融通が生
じ、その融通のために、ジャンパ線の剛性が実質的に弱
められることになる。つまり、電力線の上下動に対する
各ジャンパ線の追従性が良くなる。
12との間にジャンパ線の長手方向への動きの融通が生
じ、その融通のために、ジャンパ線の剛性が実質的に弱
められることになる。つまり、電力線の上下動に対する
各ジャンパ線の追従性が良くなる。
また、導体クランプの口元部においてジャンパ線に曲
げ応力が作用したときには導体クランプ11がピン13を支
点に回転してその応力を緩和する。
げ応力が作用したときには導体クランプ11がピン13を支
点に回転してその応力を緩和する。
なお、パイプ式ジャンパ装置のジャンパ線は、本線の
送電線との接続部からパイプ導体側に行くに従って電線
間隔を段々と狭める必要があり、各線が平行にならな
い。この非平行のジャンパ線をクランプ方向（電線把持
溝の軸心方向）が平行な導体クランプで把持するとクラ
ンプ方向とジャンパ線の向きのずれによりクランプ口元
部においてジャンパ線に無理な曲げ力が加わり、この部
分の線の疲労が激しくなる。
送電線との接続部からパイプ導体側に行くに従って電線
間隔を段々と狭める必要があり、各線が平行にならな
い。この非平行のジャンパ線をクランプ方向（電線把持
溝の軸心方向）が平行な導体クランプで把持するとクラ
ンプ方向とジャンパ線の向きのずれによりクランプ口元
部においてジャンパ線に無理な曲げ力が加わり、この部
分の線の疲労が激しくなる。
これに対し、この考案のジャンパスペーサは、フレー
ム12に対して導体クランプ11を放射状に取付け、さら
に、ヒンジピン13の向きを、各導体クランプ11を放射状
に取付け、さらに、ヒンジピン13の向きを、各導体クラ
ンプ11がフレーム12の中心に向かって首を振る方向にし
たので、導体クランプ11の各々がクランプ方向とジャン
パ線長手方向の一致点に回転して非平行のジャンパ線を
無理なく把持することができ、口元電線の保護が確実に
なされる。
ム12に対して導体クランプ11を放射状に取付け、さら
に、ヒンジピン13の向きを、各導体クランプ11を放射状
に取付け、さらに、ヒンジピン13の向きを、各導体クラ
ンプ11がフレーム12の中心に向かって首を振る方向にし
たので、導体クランプ11の各々がクランプ方向とジャン
パ線長手方向の一致点に回転して非平行のジャンパ線を
無理なく把持することができ、口元電線の保護が確実に
なされる。
導体クランプをヒンジ結合しても、ヒンジピンの向き
がこの考案のようになっていなければ上述の作用、効果
は得られず、パイプ式ジャンパ装置のジャンパ線用スペ
ーサとしては不適なものになる。
がこの考案のようになっていなければ上述の作用、効果
は得られず、パイプ式ジャンパ装置のジャンパ線用スペ
ーサとしては不適なものになる。
以上の通り、この考案のジャンパスペーサは、導体ク
ランプとその支持フレームとの間にジャンパ線の長手方
向への動きの融通を与え、かつ、非平行のジャンパ線を
導体クランプの回転で無理なく把持できるようにしたも
のであるから、ジャンパ線の剛性を弱めて電力線のギャ
ロッピング振動への追従性を良くすることができ、従っ
て、ジャンパ装置の径間ギャロッピングに対する共振が
起こり難くなり、また、共振が起きてもジャンパ線の把
持部に生じる歪が小さくなり、そのために、ジャンパ線
の疲労断線が抑制されると云う効果が得られる。
ランプとその支持フレームとの間にジャンパ線の長手方
向への動きの融通を与え、かつ、非平行のジャンパ線を
導体クランプの回転で無理なく把持できるようにしたも
のであるから、ジャンパ線の剛性を弱めて電力線のギャ
ロッピング振動への追従性を良くすることができ、従っ
て、ジャンパ装置の径間ギャロッピングに対する共振が
起こり難くなり、また、共振が起きてもジャンパ線の把
持部に生じる歪が小さくなり、そのために、ジャンパ線
の疲労断線が抑制されると云う効果が得られる。
第１図は、この考案のジャンパスペーサの一例を示す一
部破断正面図、第２図は従来のジャンパスペーサの一例
を示す正面図、第３図はパイプ式ジャンパ装置の側面
図、第４図は、径間ギャロッピング時のジャンパ線の移
動状態を示す線図である。 10……ジャンパスペーサ、11……導体クランプ、12……
フレーム、13……ヒンジピン、14……連結棒。
部破断正面図、第２図は従来のジャンパスペーサの一例
を示す正面図、第３図はパイプ式ジャンパ装置の側面
図、第４図は、径間ギャロッピング時のジャンパ線の移
動状態を示す線図である。 10……ジャンパスペーサ、11……導体クランプ、12……
フレーム、13……ヒンジピン、14……連結棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 武田 昌也 伊丹市北河原字当田20番地の２ 朝日金 属精工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−28688（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】パイプ式ジャンパ装置用ジャンパ線の線間
距離を保持するスペーサであって、その導体クランプが
リング状フレームの外周に放射状に取付けられ、さら
に、その取付けはヒンジ結合によって行われ、このヒン
ジ結合部のヒンジピンが前記フレームに対する導体クラ
ンプの取付方向とジャンパ線の長手方向の２方向に対し
てそれぞれ直角になっていることを特徴とするジャンパ
スペーサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987096266U JP2545713Y2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 | ジヤンパスペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987096266U JP2545713Y2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 | ジヤンパスペーサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS642525U JPS642525U (ja) | 1989-01-09 |
| JP2545713Y2 true JP2545713Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=31321131
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987096266U Expired - Lifetime JP2545713Y2 (ja) | 1987-06-22 | 1987-06-22 | ジヤンパスペーサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545713Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5496625B2 (ja) * | 2009-11-26 | 2014-05-21 | 中国電力株式会社 | 引き込み線用相間スペーサ |
| JP5496624B2 (ja) * | 2009-11-26 | 2014-05-21 | 中国電力株式会社 | 引き込み線用相間スペーサ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5028688A (ja) * | 1973-07-20 | 1975-03-24 |
-
1987
- 1987-06-22 JP JP1987096266U patent/JP2545713Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS642525U (ja) | 1989-01-09 |
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