JP2545614B2 - 自動等化器のタップ係数保護方式 - Google Patents

自動等化器のタップ係数保護方式

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Description

【発明の詳細な説明】 [概要] FSEのタップ係数の異常成長を防ぐ自動等化器のタッ
プ係数保護方式に関し、 タップ係数の異常成長による自動等化器のオーバーフ
ローを防止しすることを目的とし、 タップ係数の各パワーの総和を算出して通常ゲインを
越えるか否か判定し、通常ゲインを越えた場合にはタッ
プ係数の異常成長と判定して各タップ係数に1より僅か
に小さい係数を乗じてゲインを下げるように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は、トランスバーサル型自動等化器のタップ係
数の異常成長を防ぐ自動等化器のタップ係数保護方式に
関し、特にシンボルレイトを分割したサンプルレイトを
もつFSE(Fractionally Tap-spaced Equalizer)のタッ
プ係数保護方式に関する。
適応型自動等化器であるトランスバーサル型自動等化
器において、タップ間隔を与えるサンプリングレイト
T′を最高信号周波数の2倍の逆数で与えられるシンボ
ルレイトT以下に設定した自動等化器としてFSE(Fract
ionally Tap-spaced Equalizer)が知られており、この
FSEうちタップ間隔をT′=T/2としたものはダブルサン
プリング等化器として知られている。
このFSEはタップ間隔Tのトランスバーサル型自動等
化器においてタイミング位相に依存せず等化器のセット
アップ(引込み)が速いという特徴をもつ。
しかし、FSEはサンプリングレイトによる帯域がシン
ボルレイトの帯域より広くタップ係数が異常成長して等
化出力がオーバフローすることから、このタップ係数の
異常成長を監視し、且つ異常発生時にはタップ係数の成
長を抑える制御が望まれる。
[従来の技術] 第5図は従来のFSEの構成図であり、FSEは図示のよう
に、シンボルレイトTをそれ以下の値に分割したサンプ
ルレイトT′をもつ適応型自動等化器である。尚、サン
プリングレイトTは最高信号周波数の2倍の逆数として
与えられる。
このFSEを音声帯域モデム(0.3〜3.4KHz)の受信部に
使用した場合、受信部処理におけるサンプリング位相に
依存しないため受信部の自動等化器の引き込みが早い。
しかしFSEはその反面、FSEのもつ不定帯域によりタッ
プ係数C-N〜CNが異常成長し、等化器ゲインが上限に
達してオーバーフローに至ることが報告されている(例
えばCH2114-7/85/0000-1667$1.001985 IEEE等)。
第6図はFSEの理想伝送パルスに対するスペクトラム
分布を示したもので、実線で示すシンボル帯域のスペク
トラム特性に対しFSEは破線で示すπ/T′まで伸びた帯
域をもっており、シンボル帯域との間にシンポルパワー
が零となる不定帯域をもつようになる。
このようなFSEのシンボルパワーが零となる不定帯域
の存在に起因したタップ係数の異常成長を防止するた
め、従来方式にあっては、不定帯域にS/Nレートに影響
を与えないような微弱なノイズ成分を強制的に加え、不
定帯域のパワーレベルが零とならないようにしている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、不定帯域にノイズを混入させる従来方
式にあっては、ノイズレベルが低く過ぎるとタップ係数
の異常成長を防止できず、タップ係数の異常成長を効果
的に防ぐためにノイズレベルを上げると、本来のシンボ
ル帯域のS/Nレートを悪化させるという相反する問題が
あり、しかもタップ係数の異常成長をモニタする手段が
ないために、タップ係数の異常成長を始まりを検知して
対応することもできない問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
もので、自動等化器のタップ係数の異常成長を迅速に検
知できる自動等化器のタップ係数保護方式を提供するこ
とを目的とする。
本発明の他の目的は、タップ係数の異常成長を検知し
た際には成長を抑えるようにタップ係数を制御する自動
等化器のタップ係数保護方式を提供する。
[課題を解決するための手段] 第1図は本発明の原理説明図である。
第1図において、まず本発明は、回線で受けた符号間
干渉を除去するトランスバーサル型の自動等化器を対象
とする。
このような自動等化器につき本発明のタップ係数保護
方式にあっては、タップ係数CX1〜CXnの各パワーP1〜Pn
を検出するタップパワー検出部10-1〜10-nと;タップパ
ワー検出部10-1〜10-nにより検出されたタップパワーの
総和を算出する加算部12と;加算部12の算出パワーを所
定の閾値と比較し、該閾値以下の時はタップ異常成長は
ないものとしての正常判定出力を生じ、閾値を越えた時
にはタップ係数異常成長の判定出力を生ずる判定部14
と;を設ける。
ここでトランスバーサル型の自動等化器は、シンボル
レイトTを分割した小さいサンプリングレイトT′を有
するFSEである。
また判定部16の閾値としは、自動等化器の通常ゲイン
を設定し、具体的には3dBの通常ゲインをタップ係数異
常成長を判定する閾値として設定する。
更に、判定部14から正常判定出力が得られた時にはタ
ップ係数CX1〜CXnをそのまま維持し、タップ係数の異常
判定出力が得られた時にはタップ係数CX1〜CXnの各々に
1より僅かに小さい所定の係数βを乗じて自動等化器の
ゲインを抑えるタップ制御部16を設ける。
このタップ制御部16によりタップ係数CX1〜CXnの各々
に乗じて成長を抑える係数βとしては、S/Nエラーレー
トの劣化量を少なくとも0.1dB以下に抑えることのでき
る1より僅かに小さい値を使用する。
[作用] このような構成を備えた本発明による自動等化器のタ
ップ係数保護方式によれば、受信処理中に常時、受信処
理部に設けたFSEにおけるタップ係数の異常成長の有無
が監視されており、更にタツプ係数の異常成長を判定す
ると成長を抑え込むようにタップ係数の値が係数の乗算
により減少するように制御され、その結果、FSEのゲイ
ンを所定の通常ゲインを越えない範囲に抑えることがで
きる。
この結果、不定帯域に起因したFSEのタップ異常成長
の問題が解消されることで、FSEの適用範囲が拡大で
き、また音声帯域モデムであっては受信部の自動等化能
力を向上できる。
[実施例] 第2図は本発明の実施例構成図であり、本発明による
タップ係数保護方式が適用される音声帯域モデムの受信
部を示している。
第2図において、20は伝送帯域0.3〜3.4KHzのアナロ
グ電話回線を用いた伝送回線であり、伝送回線20に対し
ハブリッド回路22を介して音声帯域モデム200が接続さ
れる。
即ち、音声帯域モデム200の入力段にはフィルタ24が
設けられ、フィルタ24から得られた受信信号をA/D変換
器26によりサンプリングしてデジタルデータに変換し、
デジタル・シグナル・プロセッサ(以下「DSP」とい
う)100に入力する。
DSP100には、そのプログラム制御により復調器(DE
M)28、ロールオフフィルタ(ROF)30、自動等化器(AE
Q)32、キャリア自動位相制御回路(CAPC)34、判定部3
6の各機能が実現される。
即ち、復調器28は直交振幅変調(QAM)された受信信
号の同期検波により送信側で変調された複素平面上にお
ける信号点座標を示す実数データReと虚数データImを復
調する。ロールオフフィルタ30は受信シンボル帯域の広
域カット特性を与えるもので、ω=π/Tを中心にコサイ
ン波状に減衰するフィルタ特性を与える。
自動等化器32としては本発明のタップ係数保護方式の
対象となるFSEが使用され、FSEは通常のトランスバーサ
ル型自動等化器(シンボルレイトとサンプリングレイト
が同一)に対し、第5図に示したようにシンボルレイト
Tを分割したサンプリングレイトT′をもつ適応型の自
動等化器である。
このFSEを使用した自動等化器32は伝送回線20の伝送
で生じた符号間干渉を除去する。
キャリア自動位相制御回路34は自動等化器32の出力に
含まれる周波数オフセット及び位相エラーを除去する。
このようなキャリア自動位相制御回路34としては、例
えば特公昭55-33203号のものが使用できる。
キャリア自動位相制御回路34に続いては判定部36が設
けられ、判定部36はCAPC34から得られた信号点の誤りを
訂正して正しい信号点を判定する。この判定部36による
判定としては、ハードウェア的なデータテーブルを使用
した硬判定、及びまたは送信側の誤り制御のために冗長
1ビットを付加したトレリス符号化に基づく遷移規則に
従って正しい信号点を復調するビタビ復号による軟判定
が行なわれる。
DSP100に続いてはメインプロセッサ(MPU)38が設け
られ、メインプロセッサ38はDSP100の最終段に設けられ
た判定部36から得られた信号点座標を予め定めたマッピ
ングパターンと照合し、信号点に対応するビットデータ
を復調する。マッピングパターンに基づいて復調された
1変調毎のビットデータは順次直列データに繋げられ、
DTE回路40を介して端末に出力される。
以上の構成は通常の音声帯域モデムの復調部と同じで
あるが、これに加えて本発明にあっては、DSP100内に実
現されたFSEとしての自動等化器32に対し、新たにタッ
プ係数監視制御部50を設けている。
タップ係数監視制御部50は自動等化器32としてのFSE
におけるタップ係数の異常成長の有無を常時監視し、異
常成長を判定した場合にはタップ係数を減少させるよう
に制御する機能を有する。
第3図は第2図に示したタップ係数監視制御部50の一
実施例を示した実施例構成図であり、後の説明で明らか
にするように、第4図に示すタップ数31のFSEを対象と
している。
第3図において10はタップパワー検出部であり、実数
データReを入力してその2乗値Re2を算出する乗算器42
と、虚数データImを入力してその2乗値Im2を算出する
乗算器44と、乗算器42と44の出力を入力して任意のタッ
プiにおけるタップパワーPiを Pi=Re2+Im2 ……(1) として算出する加算器46が設けられる。
ここで、タップパワー検出器10によるタップパワーPi
の検出は、受信1シンボル毎にタップ1つのパワーを計
算しており、従って、タップ数31のFSEを対象とした場
合、i=1〜31となる31シンボル分の受信期間で全タッ
プ数31分の各タップパワーP1〜P31を検出することが
できる。
48はシンボルカウンタであり、1シンボルを受信する
毎にシンボルクロックを入力して計数し、31シンボル分
のクロックを計数するとカウンタ出力を生じ、その後に
クリアされて初期状態からのカウンタ動作を繰り返す。
タップパワー検出部10の出力は加算メモリ12に与えら
れる。加算メモリ12はタップパワー検出部10で前記第
(1)式により算出されたタップ毎のパワーP1〜P31
を順次加算し、31シンボル分加算したときのシンボルカ
ウンタ48の出力を受けて、そのときのメモリ加算値を次
段の判定部14に出力する。
即ち、加算メモリ12は、 の演算を行なうこととなる。
判定部14は加算メモリ12より出力された全タップ数の
パワー総和Ptを予め閾値として定められたFSEの通常ゲ
イン、例えば通常ゲイン+3dBと比較し、閾値としての
通常ゲイン+3dB以下のときはタップ係数の異常成長は
ないものとして正常判定出力D1を出力する。一方、全タ
ップ数のパワー総和Ptが閾値としての通常ゲイン+3dB
を越えたときにはタップ係数の異常成長と判定して異常
判定出力D2を生ずる。
判定部14の判定出力はタップ制御部16に与えられる。
タップ制御部16は正常判定出力D1が得られているときに
は係数β=1を出力し、係数βをFSEのタップ係数CX1
CX31の各々に乗じ、このときのタップ係数をそのまま維
持させる。一方、異常判定出力D2を受けたときには係数
βとして1より僅かに小さい値、例えばβ=0.9880157
を出力してFSEのタップ係数CX1〜CX31の各々に掛け合
せ、この1より僅かに小さい係数βの掛合せによりタッ
プ係数CX1〜CX31を減少させる。
このような第3図に示すタップ係数制御部16の処理動
作を整理すると、次のようになる。
シンボルカウンタ48を1シンボル毎にインクリメント
する。
各シンボル毎にタップパワー検出部10で各タップのパ
ワーP1〜P31を計算し、加算メモリ12に順次加算して
いく。
前記、の処理をFSEのタップ数i=31だけ繰り返
し、全タップ数のパワーを算出した時点、即ちシンボル
カウンタ48の出力が得られた時点で判定部14により閾値
としての通常ゲイン+3dBと比較し、通常ゲインを越え
た場合に各タップCX1〜CX31に1より僅かに小さい係数
βを掛け合せ、一方、閾値としての通常ゲイン+3dBを
越えない場合は係数β=1としてタップ係数CX1〜CX31
の値をそのまま更新する。
シンボルカウンタ48及び加算メモリ12の各々をクリア
する。
第4図は第3図に示したタップ係数監視制御部の対象
となるFSEの一実施例を示した構成図であり、タップ間
隔をT′=T/2としたダブルサンプリング等化器を例に
とって示している。
第4図にあっては、同一構成を備えた第1の等化部32
-1と第2の等化部32-2を有し、第1の等化器32-1に対し
てはAGC出力をそのまま入力することでシンボルレイト
Tに対しタップ間隔を与えるサンプリングレイトを同じ
Tとしており、この点は通常のトランスバーサル型等化
器と同じである。一方、第2等化部32-2に対してはAGC
出力をT/2と半分に分割して入力しており、従って、第
2の等化部32-2はFSEとして機能する。
第3図に示したタップ係数監視制御部50はFSEとして
機能する第2等化部32-2のタップ係数CX1〜CX31に基づ
いて前記第(1)式及び第(2)式に従って全タップの
パワー総和を検出し、通常ゲインとの比較により正常で
あれば係数β=1を第1及び第2の等化部32-1,32-2の
タップ係数CX1〜CX31の各々に掛け合せ、一方、通常ゲ
インを越えていれば1より僅かに小さい係数βを同様に
タップ係数CX1〜CX31に掛け合せる。
具体的には、第1等化部32-1の乗算器52の各々により
タップ係数CX1〜CX31に第3図のタップ制御部16より出
力された係数βを掛け合せるようになる。この点は第2
等化部32-2も同じである。
以上が本発明のタップ係数保護方式によるタップ係数
の異常監視とタップ係数の制御処理であり、DSP100の処
理能力を考慮し1シンボルの受信処理中に1つのタップ
分のパワーを計算し、31シンボルの受信で全タップパワ
ーを求め、更にタップ係数自体の修正も次のシンボル1
〜31の受信毎に各シンボル毎のパワー検出と並行してタ
ップ係数の修正を行なう。従って、タップパワーの検出
に基づくタップ係数異常成長の判定に31シンボル分の受
信処理時間を必要とし、その後のタップ係数の修正に同
じく31シンボル分の受信処理時間を必要とする。
このように1シンボル単位で各タップパワーを計算し
たりタップ係数を修正しても良いが、1シンボル受信中
のDSP100の処理サイクル及びROM容量に余裕がある場合
は、1シンボル受信中に生じた空き時間を使用して全タ
ップのパワーを計算し、且つタップ係数を修正するよう
にしても良い。勿論、1シンボルの受信で全タップパワ
ーを計算して係数βを求め、次の1シンボルの受信で係
数βに基づくタップ係数の修正を行なうようにしても良
い。
次に、本発明のタップ係数保護方式を採用する場合の
DSP100の処理能力による制限を説明する。
本発明のタップ係数保護方式においてタップ係数の異
常成長を判定した場合には、係数βを乗ずることにより
タップ係数が必ず小さくなる必要がらるが、係数βの値
が小さすぎるとS/Nエラーレートに悪影響を及ぼす。
この点を9.6Kbpsのモデムを例にとって説明すると次
のようになる。
まず、タップ係数を小さくするために使用する異常判
定時の係数βについては、次の3つの条件を考慮する必
要がある。
タップ係数はタイミング位相、キャリア位相、回線の
影響を受ける。それぞれの影響を 1/2とすると、合せてB-B(バックツーバック、即ちモデ
ム折り返しで特性がフラットであること)のピーク時の
1/4を考慮する必要がある。
係数βを乗ずることによりタップ係数が必ず小さくな
らなければならない。
係数βの値を小さくしすぎるとS/Nエラーレートに影
響し、S/Nエラーレートの劣化量は少なくとも0.1dB以下
としたい。
S/Nエラーレートに対する影響を具体的に検討する
と、次のようになる。
9.6KbpsのS/Nエラーレートを約22dBとし、0.1dB劣化
のS/Nをγとすると、 10-22/10=10-22.1/10+10B/10 ∴γ=38.43 となる。このとき係数βは −38.43=20log(1−β) ∴β=0.9889157=[$3F3B] となる。但し、βはHex表示で1=$4000とした場合で
ある。従って、係数βは0.9880157より大きくする必要
がある。
今、係数βを2のべき乗で小さくしたとすると、次表
−1のようになる。
尚、前記表−は16進表示で示している。
この表−1において、前述した条件を考慮すると、結
論として係数β=$3FF0とすることが望ましい。
このとき、S/Nの劣化量は60.2dBであることから、S/N
エラーレートxは 10-x/10=10-22/10−10-60.2/10 x=22.00131486dB となる。従って、S/Nエラーレートの劣化量は0.0013dB
となり、実用上問題ないことが確認できる。尚、上記の
具体例は16ビットの2の補数表現であり、DSPの処理能
力としては−2から+2までの場合を例にとっている。
また、上記の実施例はFSEのタップ係数異常成長の監
視と制御を例にとるものであったが、本発明のタップ係
数保護方式はFSEに限定されず、通常のトランスバーサ
ル型自動等化器にそのまま適用でき、何らかの原因によ
るタップ係数の異常成長を防止して安定した受信等化処
理を保証させることができる。
[発明の効果] 以上説明してきたように請求項1は加算部の算出パワ
ーが閾値以下の時に正常判定出力を生じ、閾値を越えた
ときにタップ係数異常成長の判定出力を生ずるようにし
たので、タップ係数の異常成長を迅速に検出することが
できるという効果を有する。
請求項2は請求項1の等化器に於いて、シンボルレー
トより小さいサンプリングレートを用いたので、自動等
化器の引き込みが速いという効果を有する。
請求項3は請求項1の等化器に於いて、判定部の閾値
として自動等化器の通常ゲインを設定したので、通常の
使用状態では異常出力が生じないという効果を有する。
請求項4は請求項1の等化器に於いて、判定部の閾値
として設定する自動等化器のゲインを通常ゲインよりも
プラスの値を判定したので、通常の使用状態では異常出
力を生じないという効果を有する。
請求項5は請求項1の等化器に於いて、判定部からタ
ップ異常の出力が得られたときはタップ係数に1よりわ
ずかに小さい係数を乗じるようにしたので、タップ係数
の異常成長を止めることができるという効果を有する。
請求項6は請求項5の等化器に於いて、S/Nのエラー
レイト劣化量を0.1dB以下に抑えることのできる1より
わずかに小さい値を使用するようにしたので、タップ係
数の異常成長を止めることができ、かつS/Nのエラーレ
イト劣化を実用上支障ない値に保つことができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理説明図; 第2図は本発明の実施例構成図; 第3図は本発明のタップ係数監視制御部の実施例構成
図; 第4図は本発明の対象となるFSE実施例構成図; 第5図は従来のFSE構成図; 第6図はFSEのスペクトラム分布図である。 図中、 10,10-1〜10-n:タップパワー検出部 12:加算部(加算メモリ) 14:判定部 16:タップ制御部 20:伝送回線 22:ハイブリッド回路 24:フィルタ 26:A/D変換器 28:復調器(DEM) 30:ロールオフフィルタ(ROF) 32:自動等化器(AEQ) 34:キャリア自動位相制御回路(CAPC) 36:判定部 38:メインプロセッサ(MPU) 40:DTE部 42,44,52:乗算器 46:加算器 48:シンボルカウンタ 50:タップ係数監視制御部 100:デジタルシグナルプロセッサ(DSP) 200:音声帯域モデム

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号間干渉を除去するトランスバーサル型
    の自動等化器において、 タップ係数(CX1〜CXn)の各パワー(P1〜Pn)を検出す
    るタップパワー検出手段(10-1〜10-n)と; 該タップパワー検出手段(10-1〜10-n)により検出され
    たタップパワーの総和を算出する加算部(12)と、 該加算部(12)の算出パワーを所定の閾値と比較し、該
    閾値以下の時に正常判定出力を生じ、該閾値を越えた時
    にタップ係数異常成長の判定出力を生ずる判定部(14)
    と; を設けたことを特徴とする自動等化器のタップ係数保護
    方式。
  2. 【請求項2】前記トランスバーサル型等化器は、シンボ
    ルレイト(T)より小さいサンプリングレイト(T′)
    であることを特徴とする請求項1記載の自動等化器のタ
    ップ係数保護方式。
  3. 【請求項3】前記判定部(14)の閾値として前記自動等
    化器の通常ゲインを設定したことを特徴とする請求項1
    記載の自動等化器のタップ係数保護方式。
  4. 【請求項4】前記判定部(14)の閾値として設定する前
    記自動等化器の通常ゲインとして通常ゲインよりもプラ
    スの値を設定したことを特徴とする請求項1記載の自動
    等化器のタップ係数保護方式。
  5. 【請求項5】請求項1記載の自動等化器のタップ係数保
    護方式に於いて、 更に、 前記判定部(14)から正常判定出力が得られた時には前
    記タップ係数(CX1〜CXn)をそのまま維持し、タップ異
    常の判定出力が得られた時には前記タップ係数(CX1〜C
    Xn)の各々に1よりわずかに小さい所定係数(β)を乗
    じて制御する自動等化器のゲインを抑えるタップ制御部
    (16)を設けたことを特徴とする自動等化器のタップ係
    数保護方式。
  6. 【請求項6】前記所定係数(β)として、S/Nエラーレ
    ートの劣化量を少なくとも0.1dBに抑えることのできる
    1よりわずかに小さい値を使用することを特徴とする請
    求項5記載の自動等化器のタップ係数保護方式。
JP1244852A 1989-09-20 1989-09-20 自動等化器のタップ係数保護方式 Expired - Fee Related JP2545614B2 (ja)

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