JP2545606Y2 - ガス漏れ警報遮断装置 - Google Patents

ガス漏れ警報遮断装置

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JP2545606Y2
JP2545606Y2 JP1990093092U JP9309290U JP2545606Y2 JP 2545606 Y2 JP2545606 Y2 JP 2545606Y2 JP 1990093092 U JP1990093092 U JP 1990093092U JP 9309290 U JP9309290 U JP 9309290U JP 2545606 Y2 JP2545606 Y2 JP 2545606Y2
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元 小野田
喜之 芳賀
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株式会社金門製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガス漏れを検出して警報を発すると共に、
ガス遮断弁を閉じるガス漏れ警報遮断装置に係わり、特
にガスメータを介して供給されるガスと他の要因による
ガスとを区別してガス漏れを検出するガス漏れ警報遮断
装置に関する。
[従来の技術] 従来、ガス漏れをユーザーに知らせるものとして、ガ
スセンサによりガスを検知して警報を発するガス漏れ警
報器が広く普及している。このガス漏れ警報器は、主に
家庭用燃料として使用されているLPガス,都市ガス成分
を検知するものであり、特にLPガスの主成分であるプロ
パン,イソブタンに良く反応する。
また最近では、ガス漏れ警報器とガス遮断器とを組み
合わせて、ガス漏れ時にガスを遮断するシステム(ガス
漏れ警報遮断装置)も開発され、その普及が始まってい
る。この装置は、ガス漏れが検知されてから一定時間
(40秒程度)経過した後、ガスメータに内蔵されたガス
遮断弁を閉じるものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、この種のガス漏れ警報遮断装置にあっ
ては、次のような問題があった。即ち、ガス漏れ警報器
はイソブタンを主成分とする殺虫剤スプレーにも反応す
るので、室内においてこれらの殺虫剤スプレーを使用す
ると、ガス漏れ警報器が誤警報を発することがある。さ
らに、この警報器からのガス漏れ信号によりガス遮断器
が動作し誤遮断が生じることがあり、甚だ使い勝手の悪
いものとなってしまう。
また、従来のガス漏れ警報遮断装置において、ガス漏
れ警報器とガス遮断器とを結線するには、ガス遮断弁を
駆動する遮断弁駆動コイル,流量センサ及びアンサスイ
ッチ用の3系統が必要となる。この場合、信号線は4心
以上と多くなり、結線も間違い易く、工事費用も高くつ
くことになる。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、殺虫剤スプレー等により誤警
報,誤遮断が生じるのを防止することができ、且つガス
漏れ警報器とガス遮断器との結線の容易化をはかり得る
ガス漏れ警報遮断装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案の骨子は、ガスセンサによる検知出力とガスメ
ータの各種作動信号(ガスの使用状態,ガス遮断弁の開
閉状態等を示す)とを比較照合することにより、ガス漏
れの検知を殺虫剤スプレー等によるガスの検知と区別し
て行うことにある。
即ち本考案は、ガス漏れを検出して警報を発するガス
漏れ警報器と、このガス漏れ警報器から供給される信号
に応じてガスの供給を遮断するガス遮断器とを備えたガ
ス漏れ警報遮断装置において、 前記ガス遮断器は、前記ガス漏れ警報器と接続される
2端子間に接続され、該端子間の電圧が所定値以上にな
るとガス遮断弁を閉じる遮断弁駆動コイルと、ガスが供
給状態にあるときオンする第1のスイッチ(メータパル
ス接点)と、このスイッチを介して前記2端子間に接続
された第1のダイオードと、ガス遮断弁が閉じられたと
きオンする第2のスイッチ(弁アンサ接点)と、この第
2のスイッチを介して前記2端子間に接続された第1の
ダイオードとは逆極性の第2のダイオードとから構成
し、 前記ガス漏れ警報器を、ガスセンサの出力に基づきガ
ス漏れを検出するガス漏れ検出回路と、前記ガス遮断器
の2端子間の電圧に基づきガス供給状態を検出するガス
供給検出回路と、前記2端子間の電圧に基づきガス遮断
弁の開閉状態を検出する遮断弁開閉検出回路と、前記各
検出回路の検出出力に基づき、ガス漏れ,ガス供給の有
無及び遮断弁の開閉状態を判定する判定回路と、この判
定回路の判定結果に応じて警報を発する警報発生回路
と、通常時は前記遮断弁駆動コイルのしきい値よりもピ
ーク値が低い交流パルスを発生し、前記判定回路により
ガス漏れ及びガス供給が共に有りと判定された時は、前
記遮断弁駆動コイルのしきい値よりもピーク値が高い交
流パルスを発生し、該交流パルスを前記2端子間に供給
する信号発生回路とから構成するようにしたものであ
る。
[作用] 一般に、家屋内にガスを供給する場合、ガス供給配管
又はガスボンベよりガスメータを通過してガスは供給さ
れる。ガスメータはガス使用量を計量して料金課金する
ためのものであり、殆どの場合設置してある。ここで家
屋内にガス漏れが発生した場合、漏れたガスはガスメー
タを通過してきたものであるから、ガスメータも当然に
作動している。一方、殺虫剤スプレー等を使用しても、
当然ながらガスメータは作動しない。つまり、ガスメー
タの作動信号(ガス供給状態を示す)とガスセンサの検
知信号との両方を監視すれば、ガス検知が殺虫剤スプレ
ー等によるものか否かを判定することが可能となる。そ
して、両信号が検知された時のみ警報を発しガス遮断弁
を閉じるようにすれば、誤警報及び誤遮断を未然に防止
することが可能となる。
また本考案では、ガス漏れ警報器及びガス遮断器を前
述のように構成しているので、ガス漏れ警報器とガス遮
断器を2線で接続すれば済む。このため、誤結線の可能
性を少なくすることができ、しかも工事費用も安くする
ことが可能となる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例に係わるガス漏れ警報遮断
装置の基本構成を示すブロック図である。図中1は室内
の所定の位置に設置されるガス漏れ警報器、2はガスメ
ータに組み込まれるガス遮断器、3はガスメータ内に設
置されるガス遮断弁を示している。基本的な動作は従来
と同様であり、ガス漏れ警報器1によりガス漏れが検知
されると、ガス遮断器2により遮断弁駆動コイル(図示
せず)が駆動され、これによりガス遮断弁3が閉じられ
る。
次に、本実施例の具体的な構成を第2図及び第3図を
参照して説明する。
第2図はガス遮断器2の具体的構成を示す回路構成図
である。この回路は、ガス漏れ警報器1と2端子A,Bで
接続される。これらの端子A,B間には、前記ガス遮断弁
3を駆動するための遮断弁駆動コイル21が接続されてい
る。また、端子A,B間には、メータパルス接点(第1の
スイッチ)22を介して第1のダイオード23が接続され、
弁アンサ接点(第2のスイッチ)24を介して第2のダイ
オード25が接続されている。ここで、メータパルス接点
22は、ガスメータの作動(ガス供給時)によりオン・オ
フを繰り返すものである。弁アンサ接点24は、ガス遮断
弁3が閉じられたときにオンするものである。
第3図はガス漏れ警報器の具体的構成を示すブロック
図である。図中31は商用交流電源から直流電源を得るた
めの電源回路であり、この電源回路31から各部に直流電
流が供給される。32はガスを検知するガスセンサであ
り、このガスセンサ32の検知信号は増幅回路33を介して
増幅された後、ガス漏れ検出回路34に供給される。ガス
漏れ検出回路34はガス検知出力からガス漏れの有無を検
出するものであり、この検出回路34の検出出力は判定回
路35に供給される。
36は信号発生回路であり、この回路36からは通常時
に、一定振幅の交流パルスが発生される。この交流パル
スは、送受信回路37により前記ガス遮断器2の2端子A,
Bに送信される。また、送受信回路37では、ガス遮断器
2からの信号が受信される。受信された信号は、信号分
別回路38により分別された後、メータパルス受信回路39
及び弁アンサ回路40に供給される。メータパルス受信回
路39ではガス使用状態が検出され、弁アンサ受信回路40
ではガス遮断弁3の開閉状態が検出される。そして、こ
れらの検出信号は判定回路35に供給される。
判定回路35では、前記入力した各信号に基づいて、現
在の状態が判定される。具体的には、通常状態、ガス漏
れ且つガス非供給状態、ガス漏れ且つガス供給状態,ガ
ス遮断弁開閉状態が判定される。ガス漏れ且つガス供給
状態と判定されると、遮断指示回路41から信号発生回路
36に遮断指示信号が送出される。そして、信号発生回路
36から遮断信号が出力され、この遮断信号は送受信回路
37を介してガス遮断器2に送信される。また、判定回路
35によりガス遮断弁閉と判定されると、警報指示回路42
からブザー回路43及びランプ回路44に警報信号が送出さ
れる。そして、ブザー回路43によりブザーが発呼され、
ランプ回路44によりランプが点灯又は点滅されるものと
なっている。
次に、上記構成された本装置の動作について説明す
る。
まず、信号発生回路36は、通常時は第4図(a)に示
すような交流パルスを発生しており、この交流パルスが
送受信回路37を通してガス遮断器2の2端子A,Bに供給
される。なお、このときの電圧レベル(正側のピーク
値)は、ガス遮断弁3が動作しないように、遮断弁駆動
コイル21のしきい値よりも低く設定する。
ガスを使用している時は、遮断弁内蔵のガスメータの
メータパルス接点22はオン・オフを繰り返す。ここで、
メータパルス接点22がオンの時は、ダイオード23の作用
で第4図(a)の信号が同図(b)のようになる。この
信号は、信号分別回路38及びメータパルス受信回路39を
経て判定回路35に供給される。
もし、ガスが漏れていれば、ガス警報器1のガスセン
サ32,増幅回路33及びガス検出回路34を経て、判定回路3
5にガス漏れの信号が供給される。ここで、判定回路35
はガス漏れ信号を受信した時に、ガスを使用していると
いう信号を受信したら、遮断指示回路41及び警報指示回
路42に信号を送出する。
遮断指示回路41は判定回路35からの信号を受けて、信
号発生回路36に遮断を指示する。信号発生回路36はこの
信号を入力すると、先の交流パルスよりも正側の振幅の
大きな第4図(c)に示すようなパルス、即ちガス遮断
弁3を閉じるような遮断弁駆動コイル21のしきい値より
も高いパルスを発生する。そして、このパルス信号は、
送受信回路37を介してガス遮断器2の2端子A,Bに送出
される。
遮断弁内蔵ガスメータはこの信号を受けてガス遮断弁
3を閉じる。このとき、弁アンサ接点24がオンし、ダイ
オード25の作用で、第4図(c)の信号は同図(d)の
ようになる。ガス遮断弁3は一旦閉じると手動で復帰し
ない限り閉じたままである。第4図(d)に示す信号
は、送受信回路37及び弁アンサ受信回路40を経て判定回
路35に供給される。判定回路35でこの信号が受信される
と、警報指示回路42から警報指示信号が信号が送出さ
れ、これにより警報が発せられると共に、ランプが点灯
又は点滅されることになる。
このように本実施例では、ガス使用時にガス漏れが発
生して初めて警報発生,ガス遮断を行っているので、殺
虫剤スプレー等の使用による誤警報及び誤遮断をなくす
ことができる。このため、警報機器としての信頼性の向
上をはかることができ、且つ使い勝手の向上をはかるこ
とができる。しかも、ガス漏れ警報器1とガス遮断器2
とを結線する信号線が僅か2本で済み、しかも流量信
号,弁アンサ信号がとれる他、遮断パルスの監視,コン
トロールができる。このため、誤結線が少なくなり、工
事費用も低減することができる。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるものでは
ない。実施例では、ガス漏れ及びガス供給が共に有りと
判定されたらガス遮断弁を閉じるようにしたが、この判
定から一定時間経過後にガス遮断弁を閉じるようにして
もよい。この場合、ガス使用時における殺虫剤スプレー
等による瞬間的なガス漏れ検知による誤動作をなくすこ
とができる。また、第4図に示した電圧のレベル値及び
パルス幅は、仕様に応じて適宜変更可能である。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施することができる。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によれば、ガスセンサによ
る検知出力とガスメータの作動信号とを比較照合するこ
とにより、殺虫剤スプレー等により誤警報,誤遮断が生
じるのを防止することができ、信頼性の高いガス漏れ警
報遮断装置を実現することが可能となる。また、ガス漏
れ警報器とガス遮断器とを2線で結線することができ、
これらの結線の容易化をはかることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係わるガス漏れ警報遮断装
置の基本構成を示すブロック図、第2図は上記装置に用
いたガス遮断器の具体的構成を示す回路構成図、第3図
は上記装置に用いたガス漏れ警報器の具体的構成を示す
ブロック図、第4図は上記装置の動作を説明するための
信号波形図である。 1…ガス漏れ警報器、2…ガス遮断器、3…ガス遮断
弁、21…遮断弁駆動コイル、22…メータパルス接点(第
1のスイッチ)、23…第1のダイオード、24…弁アンサ
接点(第2のスイッチ)、25…第2のダイオード、32…
ガスセンサ、34…ガス漏れ検出回路、35…判定回路、36
…信号発生回路、43…ブザー回路、44…ランプ回路。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス漏れを検出して警報を発するガス漏れ
    警報器と、このガス漏れ警報器から供給される信号に応
    じてガスの供給を遮断するガス遮断器とを備えたガス漏
    れ警報遮断装置において、 前記ガス遮断器は、前記ガス漏れ警報器と接続される2
    端子間に接続され、該端子間の電圧が所定値以上になる
    とガス遮断弁を閉じる遮断弁駆動コイルと、ガスが供給
    状態にあるときオンするスイッチと、このスイッチを介
    して前記2端子間に接続されたダイオードとからなり、 前記ガス漏れ警報器は、ガスセンサの出力に基づきガス
    漏れを検出するガス漏れ検出回路と、前記ガス遮断器の
    2端子間の電圧に基づきガス供給状態を検出するガス供
    給検出回路と、前記各検出回路の検出出力に基づき、ガ
    ス漏れの有無及びガス供給の有無を判定する判定回路
    と、この判定回路の判定結果に応じて警報を発する警報
    発生回路と、通常時は前記遮断弁駆動コイルのしきい値
    よりもピーク値が低い交流パルスを発生し、前記判定回
    路によりガス漏れ及びガス供給が共に有りと判定された
    時は、前記遮断弁駆動コイルのしきい値よりもピーク値
    が高い交流パルスを発生し、該交流パルスを前記2端子
    間に供給する信号発生回路とからなることを特徴とする
    ガス漏れ警報遮断装置。
  2. 【請求項2】ガス漏れを検出して警報を発するガス漏れ
    警報器と、このガス漏れ警報器から供給される信号に応
    じてガスの供給を遮断するガス遮断器とを備えたガス漏
    れ警報遮断装置において、 前記ガス遮断器は、前記ガス漏れ警報器と接続される2
    端子間に接続され、該端子間の電圧が所定値以上になる
    とガス遮断弁を閉じる遮断弁駆動コイルと、ガスが供給
    状態にあるときオンする第1のスイッチと、このスイッ
    チを介して前記2端子間に接続された第1のダイオード
    と、ガス遮断弁が閉じられたときオンする第2のスイッ
    チと、この第2のスイッチを介して前記2端子間に接続
    された第1のダイオードとは逆極性の第2のダイオード
    とからなり、 前記ガス漏れ警報器は、ガスセンサの出力に基づきガス
    漏れを検出するガス漏れ検出回路と、前記ガス遮断器の
    2端子間の電圧に基づきガス供給状態を検出するガス供
    給検出回路と、前記2端子間の電圧に基づきガス遮断弁
    の開閉状態を検出する遮断弁開閉検出回路と、前記各検
    出回路の検出出力に基づき、ガス漏れ,ガス供給の有無
    及び遮断弁の開閉状態を判定する判定回路と、この判定
    回路の判定結果に応じて警報を発する警報発生回路と、
    通常時は前記遮断弁駆動コイルのしきい値よりもピーク
    値が低い交流パルスを発生し、前記判定回路によりガス
    漏れ及びガス供給が共に有りと判定された時は、前記遮
    断弁駆動コイルのしきい値よりもピーク値が高い交流パ
    ルスを発生し、該交流パルスを前記2端子間に供給する
    信号発生回路とからなることを特徴とするガス漏れ警報
    遮断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60131099U (ja) * 1984-02-07 1985-09-02 横河電機株式会社 2線式伝送器
JPH0242184U (ja) * 1988-09-12 1990-03-23

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