JP2545091B2 - パンチ支持部材 - Google Patents

パンチ支持部材

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JP2545091B2 JP62173775A JP17377587A JP2545091B2 JP 2545091 B2 JP2545091 B2 JP 2545091B2 JP 62173775 A JP62173775 A JP 62173775A JP 17377587 A JP17377587 A JP 17377587A JP 2545091 B2 JP2545091 B2 JP 2545091B2
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雅雪 清水
浩 川口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プレス加工に使用されるパンチを支持する
パンチ支持部材に係り、さりに詳細には、パンチ支持部
材において、パンチを装着するパンチ装着孔の内周面に
レーザ焼入れによる焼入れ層を形成してなるパンチ支持
部材に関する。
(従来の技術) プレス加工に使用されるパンチを支持するパンチ支持
部材としては、例えばタレットパンチプレスにおけるタ
レットディスクや、一般的なパンチプレスにおけるパン
チホルダ等があり、さらにパンチング加工用のパンチと
ダイとを対向して支持した金型等がある。
上述のごときパンチ支持部材として、例えばタレット
ディスクは、鋳鉄材が一般的に使用されている。上記タ
レットディスクにパンチを装着するために加工された装
着孔の内周面に焼入れを施すことなしに使用した場合、
耐摩耗性が小さいので、パンチの往復動が数10万回以上
も繰り返えされると、装着孔の摩耗が大きくなる。
したがって、装着孔の内周面に高周波焼入れ火炎焼入
れを施すことが提案されたが、局部的な焼入れが困難で
あり、かつ歪が大きく、特に焼き割れ等の問題がある。
そのため、従来はパンチ装着孔の内周面に焼入れを行な
うことなしに、そのまま使用したり、或は、焼入れを施
したスリーブを装着孔に嵌合して使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) 上述のごとく、従来においては、パンチ装着孔に焼入
れを行なうことなしに、或は焼入れしたスリーブを嵌合
して使用するものであるから、前者の場合には、パンチ
装着孔の対摩耗性に問題点がある。また、後者において
は、焼入れしたスリーブを別工程で製造してパンチ装着
孔に嵌合するものであるから、製造が厄介であるという
問題点がある。
(問題を解決するための手段) 前述のごとき従来の問題に鑑みて、本発明は、パンチ
を上下動自在に支持するパンチ支持部材において、上記
パンチを装着するパンチ装着孔の内周面の上部付近及び
下部付近に、レーザ焼入れによる焼入れ層を環状に形成
してなり、下部付近の焼入れ層の本数よりも上部付近の
焼入れ層の本数を多くしてなるものである。
(実施例) 第1図を参照するに、第1図には、パンチを支持する
パン支持部材の1例として、タレットパンチプレスにお
ける上部のタレットディスク1が例示されている。上記
タレットディスク1は、軸3を介してパンチプレスのフ
レーム5に回転自在に支承されており、このタレットデ
ィスク1に穿設されたパンチ装着孔7にパンチ9が上下
動自在に嵌入されている。
より詳細には、前記パンチ装着孔7には円筒形状の板
押え11が上下動自在に嵌入してあり、この板押え11内に
前記パンチ9が相対的に上下動自在に嵌入支持されてい
る。上記板押え11の上部に形成されたフランジ部11Fと
タレットディスク1との間にはリフトスプリング13が弾
装してある。
上記構成において、パンチプレスに備えられたストラ
イカー(図示省略)でもってパンチ9の上部を打圧する
ことにより、パンチ9および板押え11が下降され、ダイ
(図示省略)と協働して板材にパンチング加工を行なう
こととなる。
上述のごとくパンチ9を打圧してパンチング加工を行
なうとき、特にニブリング加工を行なうようなときに
は、パンチ9に側方の大きな分力が作用するので、前記
パンチ装着孔7の上部付近および下部付近と板押え9の
上下部付近が強く押圧されて、摩耗が激しいものとな
る。
そこで本実施例においては、第2図に示すように、パ
ンチ装着孔7の上部付近と下部付近にそれぞれレーザ焼
入れを行ない、焼入れ層15をパンチ装着孔7の内周面に
直接形成してなるものである。この実施例においては、
パンチ装着孔7における内周面の上部付近に焼入れ層15
を環状に2本形成し、下部付近に1本の焼入れ層15を形
成して下部付近の焼入れ層の本数よりも上部付近の焼入
れ層の本数を多くし、トータルとして、下部付近の焼入
れ層の幅よりも上部付近の焼入れ層の幅を大きくしてあ
る。上記焼入れ層15の幅は数mmであり、組織的には、パ
ーライト基地に対し、熱影響部はトルスタイト、微細パ
ーライトになっている。
上述のごとく、パンチ装着孔7の内周面にレーザ焼入
れを行なうに際しては、第3図に概略的に示す構成にお
いて実施した。すなわち、レーザ発振器(図示省略)か
ら発振されたレーザビームLBを、ベンドミラー17によっ
てセグメントミラー19方向へ反射した。そして、長焦点
のセグメントミラー19によって、焦点面におけるレーザ
ビームLBの断面形状がほぼ四角形状になるように形成
し、かつ断面形状内におけるビームの強度分布がほぼ均
一であるようにレーザビームLBを形成した。さらに、上
記セグメントミラー19から垂直に反射されたレーザビー
ムLBを、凹レンズ21によって平行光線化し、この平行光
線化されたレーザビームを、パンチ装着孔7内に進入自
在でかつ軸心回りに回転自在に構成された細径のパイプ
(図示省略)の先端部に備えられたベンドミラー23によ
ってパンチ装着孔7の内周面へ照射し、上記パイプを軸
心回りに回転しつつレーザ焼入れを行なった。
上記レーザ焼入れは、レーザ出力1KW,レーザビームの
断面形状は8×8mmの四角形状、パンチ装着孔7の内周
面を周方向に焼入れする送り速度0.6m/minの条件で実施
したところ、深さ0.05〜0.1mmにかけて硬度Hv=670以上
であり、その有効幅約5mmであった。そして、その歪量
は2〜4μmであり、レーザ焼入れを行なった後の再研
磨加工が不要であった。
パンチ装着孔7の内周面に上述のごとくレーザ焼入れ
を行なった後、前記板押え11の外周面に、10万回の打圧
毎に潤滑油の塗布を行なって、耐摩耗性の試験を行なっ
たところ、ストライカーによるパンチの打圧を20万回繰
り返したときの、パンチ装着孔7の内径変化量は2μm
であり、その後は20万回の打圧の繰り返し当り、0.5〜
1.0μmとなった。
すなわち、パンチ装着孔7の内周面にレーザ焼入れを
実施した場合、歪量が極めて小さく再研磨加工が不要で
あり、かつ耐摩耗性の向上が著しいことが確認された。
また、レーザ焼入れであるため、焼入れ層15の幅が数mm
で、必要によっては所望の模様に焼入れを実施すること
ができ、内周面の所望の位置を焼入れしたパンチ装着孔
を得ることがてきる。
ところで、上記実施例においては、パンチ装着孔7の
上部付近に2本の焼入れ層15を形成し、かつ下部付近に
1本の焼入れ層15を形成した場合について例示したけれ
ども、種々の変更が可能である。すなわち、レーザ焼入
れ時にベンドミラー23の上下位置を適宜に制御するこに
より、種々の模様にレーザ焼入れの層を形成することも
可能である。また例えば、焼入れ層15をパンチ装着孔7
の全長に亘って形成することも可能である。さらに、焼
入れ層15を適宜長さの螺旋状に形成すること、焼入れ層
15を波状に上下動したリング模様に形成すること、焼入
れ層15をパンチ装着孔7の内周面に軸心と平行に多数形
成することが可能である。さらには、右螺旋と左螺旋と
を組合わせるなど、種々の模様に形成することが可能で
ある。
[発明の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要
するに本発明は、パンチを上下動自在に支持するパンチ
支持部材において、上記パンチを装着するパンチ装着孔
の内周面の上部付近及び下部付近に、レーザ焼入れによ
る焼入れ層を形成してなり、下部付近の焼入れ層の本数
よりも上部付近の焼入れ層の本数を多くしてなるもので
ある。
すなわち、パンチ装着孔の内周面に、レーザ焼入れに
よる焼入れ層を直接形成するものであるから、焼入れを
行ったスリーブ等が不要となると共に、耐摩耗性が向上
するものである。
また、レーザ焼入れによる焼入れ層であるから、歪量
が少なく、再研磨等の後加工が不要になるものである。
さらに、パンチプレスにおけるストライカー等によっ
てパンチが打圧された瞬間における分力によってパンチ
がパンチ装着孔に対して僅かに傾斜する傾向にあると
き、パンチ装着孔の下部付近よりも上部付近の方が面圧
が大きくなって摩耗する傾向にあるが、本発明において
は、パンチ装着孔の下部付近の焼入れ層の本数よりも上
部付近の焼入れ層の本数を多くして幅広の範囲に焼入れ
層を形成してあるので、上部付近の耐摩耗性がより向上
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はタレットディスクの説明図で1部断面して示し
てある。第2図はレーザ焼入れを施した部分の説明図で
ある。第3図はレーザ焼入れを行なうために使用した装
置の概略的な説明図である。 9……パンチ、7……パンチ装着孔、15……焼入れ層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パンチを上下動自在に支持するパンチ支持
    部材において、上記パンチを装着するパンチ装着孔の内
    周面の上部付近及び下部付近に、レーザ焼入れによる焼
    入れ層を環状に形成してなり、下部付近の焼入れ層の本
    数よりも上部付近の焼入れ層の本数を多くしてなるこを
    特徴とするパンチ支持部材。
JP62173775A 1987-07-14 1987-07-14 パンチ支持部材 Expired - Fee Related JP2545091B2 (ja)

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