JP2543783Y2 - マイカヒータ - Google Patents
マイカヒータInfo
- Publication number
- JP2543783Y2 JP2543783Y2 JP1991067478U JP6747891U JP2543783Y2 JP 2543783 Y2 JP2543783 Y2 JP 2543783Y2 JP 1991067478 U JP1991067478 U JP 1991067478U JP 6747891 U JP6747891 U JP 6747891U JP 2543783 Y2 JP2543783 Y2 JP 2543783Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- mica
- mica plate
- wound
- heater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Surface Heating Bodies (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、加熱機器用マイカヒー
タの構造に関するものである。
タの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のマイカヒータは、図５及
び図６に示すような構成が一般的であつた。すなわち、
電熱線１１を巻いた巻きマイカ板１２を絶縁マイカ板１
３で挟み、これらをシーム板１４及び押え板１５で保持
することにより発熱体１６を構成していた。
び図６に示すような構成が一般的であつた。すなわち、
電熱線１１を巻いた巻きマイカ板１２を絶縁マイカ板１
３で挟み、これらをシーム板１４及び押え板１５で保持
することにより発熱体１６を構成していた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の発熱
体を加熱容器等に曲げて取り付ける場合、曲げるために
強い力を必要とするとともに、曲げが均一にならず加熱
容器との接触面に部分的に空隙を生じるため熱伝達が悪
く、加熱効率が落ちるとともに発熱体の寿命を劣化させ
るという課題があった。また、シーム板１４は柔軟性が
要求される金属であり、押え板１５は剛性を要求される
金属からなり、両者の熱膨張率の差により次のような欠
点が発生した。すなわち、ヒータの発熱、冷却により両
者の相互位置がしだいにズレ、電熱線と接触して感電事
故を生ずる危険性があつた。また、ヒータ製作において
もシーム加工が必要であり、シーム板も大きな寸法を要
し、コスト的にも高額であった。さらには、シームした
ヒータを円筒容器に巻装するとヒータの内、外径でズレ
が発生し、電熱線に無理な力が加わり断線しやすい欠点
もあった。
体を加熱容器等に曲げて取り付ける場合、曲げるために
強い力を必要とするとともに、曲げが均一にならず加熱
容器との接触面に部分的に空隙を生じるため熱伝達が悪
く、加熱効率が落ちるとともに発熱体の寿命を劣化させ
るという課題があった。また、シーム板１４は柔軟性が
要求される金属であり、押え板１５は剛性を要求される
金属からなり、両者の熱膨張率の差により次のような欠
点が発生した。すなわち、ヒータの発熱、冷却により両
者の相互位置がしだいにズレ、電熱線と接触して感電事
故を生ずる危険性があつた。また、ヒータ製作において
もシーム加工が必要であり、シーム板も大きな寸法を要
し、コスト的にも高額であった。さらには、シームした
ヒータを円筒容器に巻装するとヒータの内、外径でズレ
が発生し、電熱線に無理な力が加わり断線しやすい欠点
もあった。
【０００４】本考案は、上記の課題を解決するもので、
取り付けを容易にしかつ加熱容器との密着を良くするこ
とにより、作業性の向上と信頼性の改善を実現し上記の
ようなヒータのズレを防止し、感電等の危険をなくする
ことを目的としている。
取り付けを容易にしかつ加熱容器との密着を良くするこ
とにより、作業性の向上と信頼性の改善を実現し上記の
ようなヒータのズレを防止し、感電等の危険をなくする
ことを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案は加熱容器の外方に巻き付け装着するマイカ
ヒータにおいて、前記加熱容器の外方に接する側に第一
の絶縁マイカ板を配設し、電熱線を巻き付けた巻きマイ
カ板を前記第一の絶縁マイカ板と前記巻きマイカ板の外
方に配設した第二の絶縁マイカ板で挟み、前記第二の絶
縁マイカ板の外方にスリット孔を有する金属製の押え板
を設けるとともに、金属製の押さえ板の幅方向に前記ス
リット孔により装着される保持金具を設け、前記保持金
具にて前記第一の絶縁マイカ板と第二の絶縁マイカ板と
巻きマイカ板と金属製の押さえ板とを挟み込み保持して
なるマイカヒータとするものである。
に、本考案は加熱容器の外方に巻き付け装着するマイカ
ヒータにおいて、前記加熱容器の外方に接する側に第一
の絶縁マイカ板を配設し、電熱線を巻き付けた巻きマイ
カ板を前記第一の絶縁マイカ板と前記巻きマイカ板の外
方に配設した第二の絶縁マイカ板で挟み、前記第二の絶
縁マイカ板の外方にスリット孔を有する金属製の押え板
を設けるとともに、金属製の押さえ板の幅方向に前記ス
リット孔により装着される保持金具を設け、前記保持金
具にて前記第一の絶縁マイカ板と第二の絶縁マイカ板と
巻きマイカ板と金属製の押さえ板とを挟み込み保持して
なるマイカヒータとするものである。
【０００８】
【作用】本考案は上記した手段により、加熱容器等に曲
げて取り付ける場合、可とう性が十分確保できるため曲
げるために強い力を必要とせず、また、曲げが均一にな
りやすく加熱容器との接触面に空隙を生じないので熱伝
達が良く、電熱線の線温度が低く押さえられ発熱体の寿
命を劣化させることがない。また、従来のようなシーム
板がないのでヒータの加熱、冷却の繰り返しによる膨張
収縮の差も発生せずヒータ構成部品の位置ズレもない。
げて取り付ける場合、可とう性が十分確保できるため曲
げるために強い力を必要とせず、また、曲げが均一にな
りやすく加熱容器との接触面に空隙を生じないので熱伝
達が良く、電熱線の線温度が低く押さえられ発熱体の寿
命を劣化させることがない。また、従来のようなシーム
板がないのでヒータの加熱、冷却の繰り返しによる膨張
収縮の差も発生せずヒータ構成部品の位置ズレもない。
【００１０】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
いて説明する。
【００１１】図１から図４において、１はマイカヒータ
本体で、電熱線３を巻きつけた巻きマイカ板２を第一の
絶縁マイカ板４及び第二の絶縁マイカ板５で挟み、金属
製の押え板６のスリット孔８に保持金具７を装着したの
ち緩く折曲げ保持（７a、７b）して、巻きマイカ２、絶
縁マイカ板４及び５の上、下方向へのズレを防ぎ、かつ
長手方向への熱膨張を吸収する。また、ヒータ１の中央
部には第一の絶縁マイカ板４、巻きマイカ板２、第二の
絶縁マイカ板５及び押え板６をハトメ９で固定してい
る。加熱容器１０の外周へのマイカヒータ１の巻きつけ
保持はスプリング１１によりなされている。スプリング
１１はヒータ１の発熱時、熱膨張によって加熱容器との
接合が緩むのを吸収する作用も持っている。
本体で、電熱線３を巻きつけた巻きマイカ板２を第一の
絶縁マイカ板４及び第二の絶縁マイカ板５で挟み、金属
製の押え板６のスリット孔８に保持金具７を装着したの
ち緩く折曲げ保持（７a、７b）して、巻きマイカ２、絶
縁マイカ板４及び５の上、下方向へのズレを防ぎ、かつ
長手方向への熱膨張を吸収する。また、ヒータ１の中央
部には第一の絶縁マイカ板４、巻きマイカ板２、第二の
絶縁マイカ板５及び押え板６をハトメ９で固定してい
る。加熱容器１０の外周へのマイカヒータ１の巻きつけ
保持はスプリング１１によりなされている。スプリング
１１はヒータ１の発熱時、熱膨張によって加熱容器との
接合が緩むのを吸収する作用も持っている。
【００１２】
【考案の効果】以上のように本考案は、加熱容器の外方
に接する側に第一の絶縁マイカ板を配設し、電熱線を巻
き付けた巻きマイカ板を前記第一の絶縁マイカ板と前記
巻きマイカ板の外方に配設した第二の絶縁マイカ板で挟
み、前記第二の絶縁マイカ板の外方にスリット孔を有す
る金属製の押え板を設けるとともに、巻き付け方向に対
して垂直方向に前記スリット孔により装着される保持金
具を設け、前記保持金具にて前記第一の絶縁マイカ板と
第二の絶縁マイカ板と巻きマイカ板と金属製の押さえ板
とを挟み込み保持しているので、加熱容器等に曲げて取
り付ける場合、可とう性が十分確保できるため曲げるた
めに強い力を必要とせず作業性が向上し、また、曲げが
均一になりやすく加熱容器との接触面に空隙を生じない
ので熱伝達が良く、電熱線の線温度が低く押さえられ発
熱体の寿命を劣化させることがなく信頼性の改善を実現
することができる。また、従来の欠点であったシーム板
と押え板の熱膨張の差による両者の位置ズレも発生せ
ず、この面からも安全で長寿命のヒータが得られる。
に接する側に第一の絶縁マイカ板を配設し、電熱線を巻
き付けた巻きマイカ板を前記第一の絶縁マイカ板と前記
巻きマイカ板の外方に配設した第二の絶縁マイカ板で挟
み、前記第二の絶縁マイカ板の外方にスリット孔を有す
る金属製の押え板を設けるとともに、巻き付け方向に対
して垂直方向に前記スリット孔により装着される保持金
具を設け、前記保持金具にて前記第一の絶縁マイカ板と
第二の絶縁マイカ板と巻きマイカ板と金属製の押さえ板
とを挟み込み保持しているので、加熱容器等に曲げて取
り付ける場合、可とう性が十分確保できるため曲げるた
めに強い力を必要とせず作業性が向上し、また、曲げが
均一になりやすく加熱容器との接触面に空隙を生じない
ので熱伝達が良く、電熱線の線温度が低く押さえられ発
熱体の寿命を劣化させることがなく信頼性の改善を実現
することができる。また、従来の欠点であったシーム板
と押え板の熱膨張の差による両者の位置ズレも発生せ
ず、この面からも安全で長寿命のヒータが得られる。
【００１３】また、中央部をハトメ等でヒータ各部品を
固定し、両端部分を保持金具で第一及び第二の絶縁マイ
カ板と巻きマイカ板を挟み込み、巻きマイカ板、第一及
び第二の絶縁マイカ板をガイドしながら平板状の金属製
の押え板に保持することにより、巻きマイカ板、第一及
び第二の絶縁マイカ板の上、下方向へのズレを防ぐとと
もにマイカ板の長手方向への熱膨張を吸収でき、また、
コスト的にも極めて有利なものとできる。
固定し、両端部分を保持金具で第一及び第二の絶縁マイ
カ板と巻きマイカ板を挟み込み、巻きマイカ板、第一及
び第二の絶縁マイカ板をガイドしながら平板状の金属製
の押え板に保持することにより、巻きマイカ板、第一及
び第二の絶縁マイカ板の上、下方向へのズレを防ぐとと
もにマイカ板の長手方向への熱膨張を吸収でき、また、
コスト的にも極めて有利なものとできる。
【図１】本考案の一実施例を示すマイカヒータの要部横
断面図（図４のＳ−Ｓ断面）
断面図（図４のＳ−Ｓ断面）
【図２】本考案の一実施例を示すマイカヒータの平面図
【図３】本考案の一実施例を示すマイカヒータの部分平
面図
面図
【図４】本考案の一実施例の取り付け状態を示す外観図
【図５】従来のマイカヒータの外観図
【図６】従来のマイカヒータの要部横断面図（図５のＹ
−Ｙ断面）
−Ｙ断面）
１ マイカヒータ本体 ２ 巻きマイカ板 ３ 電熱線 ４ 第一の絶縁マイカ板 ５ 第二の絶縁マイカ板 ６ 金属製の押え板 ７ 保持金具 ８ スリット孔 ９ ハトメ １０ 加熱容器
Claims (1)
- 【請求項１】 加熱容器の外方に巻き付け装着するマイ
カヒータにおいて、前記加熱容器の外方に接する側に第
一の絶縁マイカ板を配設し、電熱線を巻き付けた巻きマ
イカ板を前記第一の絶縁マイカ板と前記巻きマイカ板の
外方に配設した第二の絶縁マイカ板で挟み、前記第二の
絶縁マイカ板の外方にスリット孔を有する金属製の押え
板を設けるとともに、金属製の押さえ板の幅方向に前記
スリット孔により装着される保持金具を設け、前記保持
金具にて前記第一の絶縁マイカ板と第二の絶縁マイカ板
と巻きマイカ板と金属製の押さえ板とを挟み込み保持し
てなるマイカヒータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991067478U JP2543783Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | マイカヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991067478U JP2543783Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | マイカヒータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0517987U JPH0517987U (ja) | 1993-03-05 |
| JP2543783Y2 true JP2543783Y2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=13346118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991067478U Expired - Lifetime JP2543783Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | マイカヒータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543783Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113242617B (zh) * | 2021-05-10 | 2022-12-13 | 广东温道百镒健康科技有限公司 | 一种低电压透明电热膜 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4319756Y1 (ja) * | 1964-08-24 | 1968-08-17 | ||
| JPS5522708Y2 (ja) * | 1975-07-29 | 1980-05-29 |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP1991067478U patent/JP2543783Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0517987U (ja) | 1993-03-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |