JP2543640B2 - 仮想計算機システム - Google Patents

仮想計算機システム

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JP2543640B2
JP2543640B2 JP3324899A JP32489991A JP2543640B2 JP 2543640 B2 JP2543640 B2 JP 2543640B2 JP 3324899 A JP3324899 A JP 3324899A JP 32489991 A JP32489991 A JP 32489991A JP 2543640 B2 JP2543640 B2 JP 2543640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮想計算機システムに
関し、特にシステム運転支援装置を用いて複数の仮想計
算機を運用する場合の仮想計算機システムにおいて、シ
ステムの一括管理および操作と、ホットスタンバイ・シ
ステムの構築が可能とされる仮想計算機システムに適用
して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仮想計算機システムにおいては、
処理装置の資源を制御プログラムが配分およびシミュレ
ートし、複数の仮想計算機を実現している。このような
仮想計算機システムを操作する場合、従来はその処理装
置が接続されているサービスプロセッサ、およびその処
理装置に接続されている制御プログラムとの通信用のコ
ンソール装置を操作している。
【0003】なお、この種の技術に関連のある公知文献
としては、たとえば特開昭63−142424号公報に
記載される「仮想計算機コンソール装置の画面分割方
式」が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な従来技術においては、ある処理装置上の仮想計算機は
そのコンソール装置より一括して管理および操作するこ
とができるものの、他の処理装置上の仮想計算機の操作
はできないという欠点がある。すなわち、複数の処理装
置および複数の仮想計算機システムから構成されるシス
テムにおいては、仮想計算機の一括管理および操作がで
きないという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、システム運転支
援装置を用い、複数の処理装置および複数の仮想計算機
システムより構成されるシステムを一括管理および操作
することができる仮想計算機システムを提供することに
ある。
【0006】また、本発明の他の目的は、ある処理装置
上のある仮想計算機より、システム運転支援装置を経由
して他の処理装置の他の特定の仮想計算機に対してのみ
動作指令を発行することができる仮想計算機システムを
提供することにある。これは、ある仮想計算機を通常業
務系、他の仮想計算機を待機系としたホットスタンバイ
・システムを構成した時に、通常業務系で障害が発生し
て待機系にスイッチした場合、待機系から通常業務系に
対し、それ以外の仮想計算機を止めることなくリセット
などを発行するときなどに有用となる。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0009】すなわち、本発明の仮想計算機システム
は、制御プログラムの制御下で、仮想計算機が処理装置
上で動作する仮想計算機システムであって、処理装置の
保守操作を行うためのサービスプロセッサと、このサー
ビスプロセッサの遠隔操作と自動運転を行うためのシス
テム運転支援装置とを備え、サービスプロセッサとシス
テム運転支援装置との間で通信を行う時に、仮想計算機
を識別するための仮想計算機識別子を付加するものであ
る。
【0010】この場合に、前記サービスプロセッサがシ
ステム運転支援装置からの動作指令を受け付けた時に、
仮想計算機識別子を判定してこの仮想計算機識別子が有
効な場合に、動作指令を制御プログラムに割り込みによ
り通知するようにしたものである。
【0011】また、前記システム運転支援装置が操作の
対象となる処理装置とこの処理装置上で動作する仮想計
算機の識別情報を持ち、仮想計算機に対する操作が指示
された時に、処理装置が接続されているサービスプロセ
ッサに対して動作指令を発行するようにしたものであ
る。
【0012】さらに、前記仮想計算機よりシステム運転
支援装置に対して動作指示が発行された時に、制御プロ
グラムが仮想計算機識別子を付加してこのシステム運転
支援装置に動作指示を発行するようにしたものである。
【0013】
【作用】前記した仮想計算機システムによれば、仮想計
算機識別子が付加されることにより、サービスプロセッ
サおよびシステム運転支援装置は、指定された動作が仮
想計算機に対するものか、または処理装置に対するもの
かを判別することができる。たとえば、仮想計算機識別
子が有効な場合、サービスプロセッサは割り込みにより
制御プログラムに動作指令を通知することができる。
【0014】これにより、制御プログラムは、システム
運転支援装置からの非同期な動作指令および対象となる
仮想計算機を識別することができ、その動作を仮想計算
機に対してシミュレーションすることができる。
【0015】すなわち、このようなシミュレーションが
必要な理由は、仮想計算機システムは制御プログラムが
複数の仮想計算機をシミュレーションにより管理および
制御しており、ある1つの仮想計算機のみに動作を行う
ことを、サービスプロセッサが直接処理装置に動作を行
うことでは簡単に解決できず、制御プログラムによるあ
る特定仮想計算機だけのシミュレーションが必要なこと
による。
【0016】また、システム運転支援装置に保持した処
理装置と仮想計算機の識別情報は、操作者からの指示が
どの処理装置およびどの仮想計算機に対するものかをシ
ステム運転支援装置が識別するために用いられる。
【0017】さらに、制御プログラムが仮想計算機識別
子をシステム運転支援装置に対する動作指令に付加する
には、システム運転支援装置が制御プログラムからの動
作指令と保持している識別情報との一致を取るために使
用される。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例である仮想計算機シ
ステムを示す概略ブロック図、図2は本実施例の仮想計
算機システムにおける論理概略構成図、図3は本実施例
におけるシステム運転支援装置の仮想計算機の識別情報
を示す説明図、図4は制御プログラムとシステム運転支
援装置との通信を行うための命令を示す説明図、図5は
図4における命令のオぺランドの詳細を示す説明図、図
6はシステム運転支援装置とサービスプロセッサ間の通
信のデータを示す説明図、図7はIPL処理を示すフロ
ーチャート図、図8はホットスタンバイ・システム処理
を示すフローチャート図である。
【0019】まず、図1により本実施例の仮想計算機シ
ステムの構成を説明する。
【0020】本実施例の仮想計算機システムは、たとえ
ば制御プログラムの制御下で、仮想計算機が処理装置上
で動作する仮想計算機システムとされ、システム運転支
援装置(CSC)100、ディスク装置(HD)101
およびコンソール・ディスプレイ装置(CD)102
と、2組の外部接続端子(ポートA)103,(ポート
B)104、サービスプロセッサ(SVP−A)10
5,(SVP−B)106および情報処理装置(CPU
−A)107,(CPU−B)108と、チャネル間接
続装置(CTCA)109とから構成されている。
【0021】CSC100は、SVP−A105および
SVP−B106の遠隔操作と自動運転を行うためのも
のであり、ポートA103およびポートB104を介し
てそれぞれSVP−A105およびSVP−B106に
接続されている。また、CSC100には、このCSC
100の仮想計算機の識別情報を記憶しておくためのH
D101と、同じくCSC100の操作を行うためのC
D102が接続されている。
【0022】そして、CSC100は、CD102から
の操作により、ポートA103およびポートB104か
ら制御信号およびデータをそれぞれSVP−A105お
よびSVP−B106に送出し、間接的かつ個別にSV
P−A105およびSVP−B106を操作することが
可能となっている。
【0023】SVP−A105およびSVP−B106
は、それぞれCPU−A107およびCPU−B108
の保守操作を行うためのものであり、SVP−A105
がCPU−A107に、SVP−B106がCPU−B
108に接続されている。
【0024】そして、SVP−A105は、CPU−A
107の電源制御、リセットおよびIPL(Intial Pro
gram Loading)を行い、かつCPU−A107の主記憶
に対するデータの書き込み、CPU−A107への割り
込み報告およびCPU−A107からの非同期な起動の
受け付けが可能となっている。また、SVP−B106
およびCPU−B108も、SVP−A105およびC
PU−A107と同様である。
【0025】CTCA109は、CPU−A107とC
PU−B108の上で動作するプログラムがI/Oイン
タフェースにより通信を行うためのものである。また、
CPU−A107およびCPU−B108には、仮想計
算機の制御プログラム(以後、ハイパバイザと呼ぶ)が
格納される主記憶装置およびCTCA109を接続する
ための入出力チャネルがあるが、ここでは省略する。
【0026】続いて、図1のシステム構成において、プ
ログラムに主眼をおいた論理的な概略構成図を図2によ
り説明する。
【0027】すなわち、CPU−A107は、ハイパバ
イザ(HYP−A)200と、仮想計算機(以後、LP
ARと呼ぶ、LPAR−A)201,(LPAR−B)
202とから構成されている。同様に、CPU−B10
8は、HYP−B203、LPAR−C204およびL
PAR−D205から構成されている。
【0028】HYP−A200およびHYP−B203
は、それぞれCPU−A107およびCPU−B108
上で動作する仮想計算機の制御プログラムを示す。
【0029】LPAR−A201およびLPAR−B2
02は、HYP−A200によって制御および実現され
る仮想計算機で、本実施例においてはLPAR上で動作
するオペレーティング・システムも同時に表すものとす
る。同様に、LPAR−C204およびLPAR−D2
05は、HYP−B203によって制御および実現され
る仮想計算機を示す。
【0030】本実施例では、CTCA109が、LPA
R−A201とLPAR−C204に割り当てられた入
出力チャネルに接続されている。すなわち、LPAR−
A201とLPAR−C204は、CTCA109を介
して通信が可能となっている。また、HYP−A200
およびHYP−B203は、LPARを仮想計算機識別
子により区別している。本実施例では、LPAR−A2
01が「1」、LPAR−B202が「2」、LPAR
−C204が「1」、LPAR−D205が「2」であ
る。
【0031】続いて、CSC100に設定された仮想計
算機の識別情報(以後、単に識別情報と呼ぶ)を図3に
より説明する。ここでは、識別情報をCD102に表示
された形式で示している。また、識別情報は、HD10
1に格納して保持することも可能である。
【0032】すなわち、識別情報は、動作の対象となる
システムのシステム名称(SYSTEM)301、動作
の指示を行う場合の物理的な経路(SVP/PORT)
302、対象となるシステムがLPARの場合の仮想計
算機識別子(LPARNO)303、各システムの状態
を示すステータス(STAT)304から構成されてい
る。
【0033】SYSTEM301は、対象となるシステ
ムを指定する際、物理的なCSC100からの経路であ
るSVP/PORT302およびLPARNO303で
指示するので、オペレータによる誤りの危険性があるた
めに名称で指定できるようにしたものである。本実施例
では、便宜上、SYSTEM301と図2のLPARの
名称を合わせてある。
【0034】LPARNO303は、対象となるシステ
ムがLPARの時のみ指定するもので、指定しない場合
は対象となるシステムが物理的計算機となる。よって、
本実施例では、オペレータの対象となるシステムが物理
計算機と仮想計算機の混在を可能とし、またオペレータ
がそれらを意識することなく操作できるようにしてあ
る。なお、実際の操作においては、コマンド入力行、カ
ーソル、IPL時のデバイス番号の指定フィールドなど
があるが、本発明には直接関係ないので省略してある。
【0035】続いて、CPU−A107またはCPU−
B108上で動作するプログラムがSVP−A105ま
たはSVP−B106からの割り込み発生時、その付加
情報(以後、AINFと呼ぶ)を格納する領域のアドレ
スを指定するため、およびプログラムからSVP−A1
05またはSVP−B106を介してCSC100に指
示を与えるための命令の形式を図4により説明する。本
実施例においては、プログラムから直接、CSC100
に対して動作指示は出さず、SVP−A105またはS
VP−B106を介する方法を用いている。
【0036】命令語(SVPCALL)401の形式
は、命令コードが(B220)16で特権モード命令、す
なわちオペレーティング・システムしか使用できない命
令である。また、オぺランドは汎用レジスタを使用し、
第1オぺランドの汎用レジスタの番号はビット24〜2
7、第3オぺランドの汎用レジスタの番号はビット28
〜31で示す。
【0037】第1オぺランド(R1)402は、第1オ
ぺランドの内容を示し、この第1オぺランドは動作の種
類を示すコマンド語(COMMAND)である。たとえ
ば、COMMANDは、(14000000)16がAI
NFの格納アドレスをSVP−A105またはSVP−
B106に通知することを示し、(15000000)
16がプログラムからCSC100に対する動作要求であ
ることを示す。
【0038】第3オぺランド(R3)403の内容は、
第3オぺランドが動作の詳細を示す命令語制御テーブル
(以後、SCTと呼ぶ)404と呼ばれる主記憶領域の
アドレス(SCTADR)を示す。
【0039】SCT404の形式は、SCTの大きさ
(LNG)405、動作完了時の完了状態を示す理由コ
ード(RC)406、AINFの格納されている主記憶
上の付加情報アドレスを示す(AINFADR)407
などから構成されている。たとえば、LNG405は、
本実施例では(0018)16に固定であり、RC406
は(0001)16が正常完了を示し、(0001)16
外は異常終了を示す。なお、AINFについては図5で
さらに詳細を示す。
【0040】続いて、付加情報(AINF)500の詳
細を図5により説明する。
【0041】すなわち、AINF500は、対象となる
装置を示す装置コード(FCODE)501、要求する
動作を示す動作コード(ACODE)502、本発明で
追加した仮想計算機を示す仮想計算機識別子コード(L
PRNO)503、ACODE502の付加情報アドレ
ス(ADDINF)504などから構成されている。
【0042】たとえば、FCODE501は、(10)
16がCSC100を示し、本実施例では他の値は使用し
ない。また、ACODE502は、(10)16がリセッ
ト、(20)16がILPを示す。もちろん、ACODE
502に他の動作を割り当てることも可能であるが、本
実施例では使用しない。さらに、ADDINF504に
は、リセットを行うLPARの名称、IPLを行うデバ
イスの装置アドレスがセットされる。
【0043】続いて、CSC100とSVP−A105
またはSVP−B106との間の通信に使用するデータ
の形式を図6により説明する。
【0044】すなわち、通信に使用する通信データ(C
SCDATA)600の形式は、データの種類を示す種
類コード(CODE)601、データの大きさをバイト
単位で示す大きさコード(LENGTH)602などか
ら構成されている。
【0045】たとえば、CODE601は、(80)16
がCSC100からSVP−A105またはSVP−B
106への要求である。すなわち、CSCDATA60
0内のAINF500を、COMMANDの値が(14
000000)16で、予め通知されたAINFADR4
07で示される主記憶上に書き込み、CPU−A107
またはCPU−B108に割り込みを発生させることを
示す。
【0046】また、(C0)16はSVP−A105また
はSVP−B106からCSC100への要求である。
すなわち、HYP−A200またはHYP−B203か
らCSC100に対して、動作要求またはCODE60
1が(80)16に対する応答であることを示す。COD
E601が、(80)16、(C0)16以外の場合は従来
通り物理計算機に対する要求であることを示す。
【0047】次に、本実施例の作用について説明する。
【0048】始めに、図7に基づいてオペレータによる
CD102の操作である特定LPARのIPLの処理フ
ローを説明する。なお、簡単なため、本フローではLP
AR−A201をIPLするものとする。
【0049】まず、オペレータはCD102よりSYS
TEM301より「LPAR−A」を選択・指定し(ス
テップ701)、次にIPLデバイス番号を指定し(ス
テップ702)、CSC100のIPL動作を起動する
(ステップ703)。
【0050】さらに、オペレータにより起動されたCS
C100は、SYSTEM301で指定されたシステム
名称からLPARNO303よりシステムがLPARで
あることを判定し、かつ仮想計算機識別子の「1」を得
て、SVP/PORT302よりデータを送出すべきS
VP−A105が接続されているポートA103を得る
(ステップ704)。そして、ステップ704で得た情
報より、CSCDATA600を作成する。
【0051】ここで、CODE601は、CSC100
からSVP−A105への要求を示す(80)16で、
AINF500内のACODE502はIPLを示す
(20)16で、ADDINF504にデバイス番号を
セットし、本発明により追加した仮想識別子をLPRN
O503にセットする(ステップ705)。本実施例で
は、LPRNO503は(01)16となる。そして、ポ
ートA103よりSVP−A105にCSCDATA6
00を送出する(ステップ706)。
【0052】次に、SVP−A105は、CODE60
1が(80)16であることより、LPARに対する要求
であることを判別し(ステップ707)、CSCDAT
A600中のAINF500を予めHYP−A200に
より、COMMANDの(14000000)16によっ
て設定されているAINFADR407で示される主記
憶上に書き込み(ステップ708)、CPU−A107
に対して割り込みを発生させる(ステップ709)。
【0053】そして、割り込みを受け付けたHYP−A
200は、主記憶上に格納されたAINF500の内容
を読み出し、LPAR−A201へのIPL動作である
ことを知ることができる(ステップ710)。次に、L
PAR−A201に対して仮想的にIPL動作をシミュ
レーションする(ステップ711)。
【0054】以上のように、CSC100が、SYST
EM301およびLPARNO303よりLPARであ
り、かつ仮想計算機識別子であることを得てCSCDA
TA600を作成・送出し、SVP−A105がLPA
Rに対する要求であることを判別してCPU−A107
に対して割り込みを発生させ、これによってHYP−A
200がLPAR−A201へのIPL動作であること
を認識し、LPAR−A201に対して仮想的にIPL
動作をシミュレーションすることができる。
【0055】続いて、図8に基づいて2つのLPARが
CTCA109を用い、ホットスタンバイ・システムを
構成した時の障害検出側LPARから障害発生側LPA
Rへのリセットの処理フローを説明する。簡単のため、
障害検出側のLPARはLPAR−C204、障害発生
側のLPARはLPAR−A201とする。
【0056】なお、ホットスタンバイ・システムにおい
て、障害発生側へのリセット発行が必要な理由は、障害
発生側システムの動作が止まっていることを保証するこ
とと、障害発生側システムがリザーブしているデバイス
をリリースし、障害検出側が障害発生側のデバイスを使
用可能にするためである。
【0057】また、システム間の相互の監視は、CTC
A109を介して相互通信による時間監視で、一定時間
内に他システムより応答がない場合に障害と見なす。
【0058】まず、LPAR−C204がCTCA10
9経由でLPAR−A201からの応答がないことを検
出すると(ステップ801)、SCT404を作成し
(ステップ802)、CSC100に対してLPAR−
A201へのリセット要求のSVPCALL401を発
行する(ステップ803)。
【0059】ここで、LPAR−C204は、自分自身
がLPARであることを意識していない。これは、LP
AR−C204は物理計算機でも動作可能なオペレーテ
ィング・システムであることによる。すなわち、物理計
算機でも仮想計算機でも同一のオペレーティング・シス
テムでホットスタンバイ・システムを構成できるように
するためである。
【0060】従って、LPAR−C204はLPRNO
503を設定せず、FCODE501に(10)16、A
CODE502に(10)16、ADDINF504にリ
セットすべきシステムの名称「LPAR−A」を設定す
る。ここで、SVPCALL401は特権モード命令で
あるため、命令は直接実行されず、HYP−B203に
制御が移る。
【0061】そして、HYP−B203は、LPAR−
C204が作成したSCT404内のAINF500の
LPRNO503に仮想計算機識別子を付加する(ステ
ップ804)。ここで、LPRNO503は、LPAR
−C204の仮想計算機識別子で(01)16である。こ
の場合、ADDINF504のシステムの名称によりリ
セットすべきLPARが判別できるのに係わらず、LP
RNO503が必要は理由は、CSC100がリセット
処理に失敗したケースなどでのその報告時に必要となる
ためである。
【0062】次に、HYP−B203はSVPCALL
401を発行し、SVP−B106に対してCSC10
0への動作要求を行う(ステップ805)。ここで、H
YP−B203は特権モードで動作しているため、SV
PCALL401は実行可能となる。
【0063】さらに、要求を受け付けたSVP−B10
6は主記憶上のAINF500を読み出し、CSCDA
TA600を作成する(ステップ806)。ここで、C
ODE601は(C0)16である。次に、CSC100
に対してCSCDATA600を送出する(ステップ8
07)。
【0064】そして、CSCDATA600を受け取っ
たCSC100は、ADDINF504に設定されたシ
ステムの名称とSYSTEM301とSVP/PORT
302とLPARNO303より、リセット要求を発行
すべきポートA103とLPRNO503を決定できる
(ステップ808)。
【0065】次に、CSCDATA600を作成し(ス
テップ809)、ポートA103よりSVP−A105
にCSCDATA600を送出する(ステップ81
0)。ここで、CODE601は(80)16である。ま
た、この後の処理は図7と同様にHYP−A200に伝
えられる。
【0066】以上のように、障害検出側LPAR−C2
04がCTCA109経由で応答がないことを検出する
と、SCT404を作成してSVPCALL401を発
行し、HYP−B203がSCT404内のLPRNO
503に仮想計算機識別子を付加し、HYP−B203
がSVPCALL401を発行し、SVP−B106が
CSCDATA600を作成・送出することにより、C
SC100がリセット要求を発行すべき障害発生側LP
AR−A201のLPRNO503を決定することがで
きる。
【0067】従って、本実施例の仮想計算機システムに
よれば、SVP−A105およびSVP−B106の遠
隔操作と自動運転を行うためのCSC100を備え、か
つCSC100とSVP−A105またはSVP−B1
06との間の通信に使用するデータ(CSCDATA)
600として、AINF500内に仮想計算機識別子を
示すコード(LPRNO)503が付加されることによ
り、指定された動作が仮想計算機に対するものか否かを
判別することができ、システム運転支援装置を用いた仮
想計算機システムの一括操作が可能となる。
【0068】また、障害検出側LPARから障害発生側
LPARへのリセット処理により、障害発生側システム
の動作が停止した後にリザーブしているデバイスをリリ
ースし、かつ障害検出側が障害発生側のデバイスを使用
可能にすることによってホットスタンバイ・システムの
構築が可能となる。
【0069】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0070】たとえば、本実施例の仮想計算機システム
については、システム運転支援装置100に外部接続端
子103,104が2つ、サービスプロセッサ105,
106および情報処理装置107,108がそれぞれ2
台づつから構成される場合について説明したが、本発明
は前記実施例に限定されるものではなく、より多くのサ
ービスプロセッサおよび情報処理装置が接続されるシス
テムについても広く適用可能である。
【0071】また、本実施例では、コンソールディスプ
レイ装置102を使用したが、たとえばパネルスイッチ
などでもかまわない。
【0072】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0073】(1).処理装置の保守操作を行うためのサー
ビスプロセッサと、このサービスプロセッサの遠隔操作
と自動運転を行うためのシステム運転支援装置とを備
え、サービスプロセッサとシステム運転支援装置との間
で通信を行う時に、仮想計算機を識別するための仮想計
算機識別子を付加することにより、サービスプロセッサ
およびシステム運転支援装置は、指定された動作が仮想
計算機に対するものか、または処理装置に対するものか
を判別することができる。
【0074】(2).前記(1) により、たとえばサービスプ
ロセッサがシステム運転支援装置からの動作指令を受け
付けた時に、仮想計算機識別子を判定してこの仮想計算
機識別子が有効な場合に、動作指令を制御プログラムに
割り込みにより通知し、制御プログラムがシステム運転
支援装置からの非同期な動作指令および対象となる仮想
計算機を識別することができ、その動作を仮想計算機に
対してシミュレーションすることができる。
【0075】(3).前記(1) により、たとえばシステム運
転支援装置が操作の対象となる処理装置とこの処理装置
上で動作する仮想計算機の識別情報を持ち、この仮想計
算機に対する操作が指示された時に、処理装置が接続さ
れているサービスプロセッサに対して動作指令を発行す
ることにより、操作者からの指示がどの処理装置および
どの仮想計算機に対するものかをシステム運転支援装置
が識別することができる。
【0076】(4).前記(1) により、たとえば仮想計算機
よりシステム運転支援装置に対して動作指示が発行され
た時に、制御プログラムが仮想計算機識別子を付加して
システム運転支援装置に動作指示を発行することによ
り、システム運転支援装置が制御プログラムからの動作
指令と保持している識別情報との一致を認識することが
できる。
【0077】(5).前記(1) 〜(4) により、システム運転
支援装置の使用を仮想計算機システム上の仮想計算機に
まで拡張できるので、仮想計算機においても、システム
運転支援装置を用いた複数システムの一括管理および操
作が可能とされる仮想計算機システムを得ることができ
る。
【0078】(6).前記(1) 〜(4) により、たとえば通常
業務系で障害が発生して待機系にスイッチした場合、待
機系から通常業務系に対し、それ以外の仮想計算機を止
めることなくリセットなどを発行することができるの
で、システム運転支援装置を用いたホットスタンバイ・
システム構成が可能とされる仮想計算機システムを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である仮想計算機システムを
示す概略ブロック図である。
【図2】本実施例の仮想計算機システムにおける論理概
略構成図である。
【図3】本実施例におけるシステム運転支援装置の仮想
計算機の識別情報を示す説明図である。
【図4】本実施例において、制御プログラムとシステム
運転支援装置との通信を行うための命令を示す説明図で
ある。
【図5】本実施例において、図4における命令のオぺラ
ンドの詳細を示す説明図である。
【図6】本実施例において、システム運転支援装置とサ
ービスプロセッサ間の通信のデータを示す説明図であ
る。
【図7】本実施例において、IPL処理を示すフローチ
ャート図である。
【図8】本実施例において、ホットスタンバイ・システ
ム処理を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
100 システム運転支援装置(CSC) 101 ディスク装置(HD) 102 コンソール・ディスプレイ装置(CD) 103 外部接続端子(ポートA) 104 外部接続端子(ポートB) 105 サービスプロセッサ(SVP−A) 106 サービスプロセッサ(SVP−B) 107 情報処理装置(CPU−A) 108 情報処理装置(CPU−B) 109 チャネル間接続装置(CTCA) 200 ハイパバイザ(HYP−A) 201 仮想計算機(LPAR−A) 202 仮想計算機(LPAR−B) 203 ハイパバイザ(HYP−B) 204 仮想計算機(LPAR−C) 205 仮想計算機(LPAR−D) 301 システム名称(SYSTEM) 302 経路(SVP/PORT) 303 仮想計算機識別子(LPARNO) 304 ステータス(STAT) 401 命令語(SVPCALL) 402 第1オぺランド(R1) 403 第3オぺランド(R3) 404 命令語制御テーブル(SCT) 405 大きさ(LNG) 406 理由コード(RC) 407 アドレス(AINFADR) 500 付加情報(AINF) 501 装置コード(FCODE) 502 動作コード(ACODE) 503 仮想計算機識別子コード(LPRNO) 504 付加情報アドレス(ADDINF) 600 通信データ(CSCDATA) 601 種類コード(CODE) 602 大きさコード(LENGTH)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御プログラムの制御下で、仮想計算
    機が処理装置上で動作する仮想計算機システムであっ
    て、前記処理装置の保守操作を行うためのサービスプロ
    セッサと、該サービスプロセッサの遠隔操作と自動運転
    を行うためのシステム運転支援装置とを備え、前記サー
    ビスプロセッサと前記システム運転支援装置との間で通
    信を行う時に、前記仮想計算機を識別するための仮想計
    算機識別子を付加することを特徴とする仮想計算機シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記サービスプロセッサが前記システム
    運転支援装置からの動作指令を受け付けた時に、前記仮
    想計算機識別子を判定して該仮想計算機識別子が有効な
    場合に、前記動作指令を前記制御プログラムに割り込み
    により通知することを特徴とする請求項1記載の仮想計
    算機システム。
  3. 【請求項3】 前記システム運転支援装置が操作の対象
    となる前記処理装置と該処理装置上で動作する前記仮想
    計算機の識別情報を持ち、該仮想計算機に対する操作が
    指示された時に、前記処理装置が接続されている前記サ
    ービスプロセッサに対して動作指令を発行することを特
    徴とする請求項1記載の仮想計算機システム。
  4. 【請求項4】 前記仮想計算機より前記システム運転支
    援装置に対して動作指示が発行された時に、前記制御プ
    ログラムが前記仮想計算機識別子を付加して前記システ
    ム運転支援装置に動作指示を発行することを特徴とする
    請求項1記載の仮想計算機システム。
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