JP2542384Y2 - 絶縁筒付きコイルボビン - Google Patents

絶縁筒付きコイルボビン

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JP2542384Y2
JP2542384Y2 JP2189192U JP2189192U JP2542384Y2 JP 2542384 Y2 JP2542384 Y2 JP 2542384Y2 JP 2189192 U JP2189192 U JP 2189192U JP 2189192 U JP2189192 U JP 2189192U JP 2542384 Y2 JP2542384 Y2 JP 2542384Y2
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英二 大槻
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Tokin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は陰極管等を点灯する電源
装置内における高圧トランス用の絶縁筒付きコイルボビ
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の高圧トランスは、2次側巻
線に生ずる電圧は1500Vないし2000Vの高い電
圧となるための巻線を巻回する巻筒に複数の鍔を取りつ
け、巻線を分割巻きにして巻始めと巻終りの線材が接近
しない構造とし、低電圧側の1次巻線側と高電圧となる
2次巻線側の絶縁は層間を絶縁テープや小形のものでは
絶縁材からなる糸などを1次巻線と2次巻線の層間に巻
回していたが、作業性に欠け、又巻筒に複数の鍔を取り
つけるため長さ方向に巻枠が大きくなり、トランスにし
た時の形状が大きくなると云う欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は高圧の出力電
圧が得られ、かつ信頼性が高く小形で磁心を台座の面に
垂直方向に立てた縦型のトランスとするため、高電圧を
発生する巻線と低電圧側の巻線間を分離するため、コイ
ルボビンを低電圧側の巻線を施し高電圧側と低電圧側と
を絶縁する絶縁筒を取つけた上鍔と、高電圧側の巻線を
施す巻筒を取りつけた台座とに分離し、上鍔側の絶縁筒
の先端を台座に超音波溶着して低電圧側の巻線と公電圧
側の巻線間を絶縁筒により完全に電気絶縁する構造とし
たもので、高い電圧を発生する巻線と、低電圧側の巻線
とを確実に絶縁出来る絶縁筒付きコイルボビンとするこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、台座の両側に
高電圧側出力の端子と低電圧側出力、及び1次側巻線を
引き出す低電圧側の端子とを取りつけ、台座の中央に磁
気コアの磁脚を挿入して巻線を巻回する巻筒を台座の面
に垂直に取りつけ、巻筒の先端に鍔を取りつけた巻枠を
台座に組つけ形成した縦型のコイルボビンで、台座の中
央には磁気コアの磁脚を挿入組つける巻筒と、前記巻筒
を取りつけた台座上に、後述する上鍔の絶縁筒を位置決
め電気絶縁をたしかなものにするための絶縁筒の先端を
溶着する絶縁筒位置決め溝を設け、台座側の巻筒の内側
に入る内側巻筒と、前記内側巻筒の外周に低電圧側巻線
と高電圧側巻線とを電気的に隔離絶縁する絶縁筒を鍔に
取りつけた上鍔とからなり、上鍔の鍔にはワニス含浸時
にワニスを高電圧側巻線の部分に通す含浸孔と、同様に
台座にもワニス含浸時巻回された高電圧側の巻線の内部
に通る含浸孔と、リード線を引き出すリード線引出し孔
を巻筒の根本及び絶縁筒位置決め溝の内側部分に取りつ
けた構造とし、台座の巻筒に公電圧側の巻線を施し、内
側巻筒と絶縁筒を取りつけてある上鍔を台座と嵌合し、
台座の絶縁筒位置決め溝に上鍔の絶縁筒の先端を溶着
し、絶縁筒上に低電圧側巻線を巻回して絶縁筒付きコイ
ルボビンを用いた高圧トランスとする。
【0005】即ち本考案は、両端に端子を植設し、中央
に磁気コアの磁脚を組込み外周に巻線を巻回する巻筒
と、巻筒を中心に巻筒の周囲に設けた上鍔の絶縁筒の先
端を嵌合溶着する絶縁筒位置決め溝と、前記絶縁筒位置
決め溝の内側に設けた台座を貫通する少なくとも1個の
含浸孔と、前記巻筒に接する位置及び前記絶縁筒位置決
め溝に近い位置に取つけたリード線引出し孔とを設けた
台座と、鍔の中央に前記台座の巻筒の内側に挿入され内
部に磁気コアの磁脚を組込む内側巻筒を取りつけ、内側
巻筒の外周に前記台座の絶縁筒位置決め溝に対応する位
置に取りつけられた絶縁筒と、内側巻筒と絶縁筒が取り
つけられた鍔面を貫通して少なくとも1個の含浸孔とを
設けた上鍔とを、台座の巻筒内に上鍔の内側巻筒を挿入
し、台座の絶縁筒位置決め溝と上鍔の絶縁筒を嵌合溶着
してなることを特徴とする絶縁筒付きコイルボビンであ
る。
【0006】
【作用】台座上に設けた巻筒は高電圧側巻線の巻芯とな
り、又上鍔に設けた巻筒は台座の巻筒の内部に挿入する
内側巻筒であり、台座の巻筒の内部に挿入され、磁気コ
アの磁脚との沿面距離を大きくして磁気コアとの電気絶
縁電圧を大きくする。上鍔の絶縁筒は台座の面に設けた
絶縁筒位置決め溝に嵌合し超音波溶着されるので、高電
圧側巻線と低電圧側巻線は電気的に隔離絶縁され、高電
圧側巻線のリード線の巻始めは巻筒に接して取りつけて
あるリード線引出し孔を通し台座の下面を通り端子に引
き出され、又巻終りは絶縁位置決め溝の近くに取りつけ
てあるリード線引出し孔を通し引き出し、リード線は台
座の底面の溝に沿い端子に引き出されて端子に接続しさ
れる。リード線引き出し孔と端子との間のリード線は片
面粘着絶縁テープにより台座に接着固定され、上鍔及び
台座の絶縁筒取りつけ位置と巻筒との間に設けた含浸孔
は、真空含浸処理時、高電圧巻線部分に容易にワニスを
含浸させ、電気絶縁処理を完全なものにする。
【0007】
【実施例】図1は本考案による絶縁筒付きコイルボビン
に高電圧側巻線を施し、上鍔側と台座側とを超音波溶接
した状態を示す外観斜視図であり、図2は、上鍔と台座
とを分離した本考案による絶縁筒付きコイルボビンの構
造を示す斜視図である。両側に端子3a、3bを植接し
た台座2の中央には、高電圧側巻線10を巻回する際の
巻筒6が台座2と一体で取りつけられ、巻筒6の周圍に
は、後述する上鍔1の絶縁筒4を位置決め超音波溶接す
るための絶縁筒位置決め溝5が巻筒6を中心に対称位置
に設けてある。又台座の巻筒に接する位置と絶縁筒位置
決め溝との内側にリード線引き出し孔8が2個設けてあ
り、台座2の面には高電圧側巻線を真空ワニス含浸する
際にワニスを高電圧側巻線にワニス含浸する含浸孔を少
くとも1個所取りつけてある。上鍔1の中央には磁気コ
アの磁脚を組込む内側巻筒7が取りつけてあり、内側巻
筒は台座2の巻筒6の内側に入る寸法に作られている。
内側巻筒を中心に、内側巻筒の外周には絶縁筒4が取り
つけられており、絶縁筒4は台座の絶縁筒位置決め溝に
嵌合する位置に作られており、巻筒6に高電圧側巻線を
巻回した後リード線をリード線引き出し孔8を通して引
き出し端子3aに半田接続し、台座2に上鍔1をかぶせ
絶縁筒4の端面と絶縁筒位置決め溝5とを超音波溶接等
により溶着後、絶縁筒4上に低電圧側巻線及び1次側巻
線を巻回してリード線を端子3bに半田接続し、後巻線
を施したコイルボビンはワニスにより真空含浸し巻線を
電気絶縁する。台座の巻筒に巻回する高電圧側巻線の線
材には熱融着電線、又は溶剤を塗布した時表面が粘着性
となる線材を用いた線材を巻回し、巻筒6の先端面は巻
治具端面に設けた鍔で受け、その間に高電圧側巻線を巻
回し、巻上げ後、溶剤を用いた巻線間を粘着し線材を固
め巻治具から台座を取り出す。なお本考案の実施例は、
巻筒、絶縁筒及び鍔の形状を四角形の例で説明したが、
形状は円形、楕円形で本考案を実施し得ることは当然で
ある。
【0008】
【考案の効果】台座に設けた巻筒と絶縁筒位置決め溝
と、上鍔に設けた内側巻筒と絶縁筒と、台座の上鍔には
少くとも1個の含浸孔を設け、台座と上鍔とを組合せ、
上鍔の絶縁筒の先端を台座の絶縁筒位置決め溝に嵌合溶
着してなる絶縁筒付きコイルボビンであるので、高電圧
側巻線を前記巻筒に巻回し、高電圧側巻線を絶縁筒で絶
縁し、絶縁筒の上面に低電圧側巻線を巻回し、真空ワニ
ス含浸することにより高電圧巻線も共に含浸するように
構成したことを特徴とした絶縁筒付きコイルボビンであ
るので、本考案による絶縁筒付きコイルボビンを用いる
ことにより、小形で高い電気絶縁耐圧特性を有する縦型
の高圧トランスが得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による絶縁筒付きコイルボビンの外観斜
視図。
【図2】本考案による絶縁筒付きコイルボビンの上鍔と
台座を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1 上鍔 2 台座 3a、3b 端子 4 絶縁筒 5 絶縁筒位置決め溝 6 巻筒 7 内側巻筒 8 リード線引き出し孔 9 含浸孔 10 高電圧側巻線 11 鍔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に端子を植設し、中央に磁気コアの
    磁脚を組込み外周に巻線を巻回する巻筒と、巻筒を中心
    に巻筒の周囲に設けた上鍔の絶縁筒の先端を嵌合溶着す
    る絶縁筒位置決め溝と、前記絶縁筒位置決め溝の内側に
    設けた台座を貫通する少なくとも1個の含浸孔と、前記
    巻筒に接する位置及び前記絶縁筒位置決め溝に近い位置
    に取つけたリード線引出し孔とを設けた台座と、鍔の中
    央に前記台座の巻筒の内側に挿入され内部に磁気コアの
    磁脚を組込む内側巻筒を取りつけ、内側巻筒の外周に前
    記台座の絶縁筒位置決め溝に対応する位置に取りつけら
    れた絶縁筒と、内側巻筒と絶縁筒が取りつけられた鍔面
    を貫通して少なくとも1個の含浸孔とを設けた上鍔と
    を、台座の巻筒内に上鍔の内側巻筒を挿入し、台座の絶
    縁筒位置決め溝と上鍔の絶縁筒を嵌合溶着してなること
    を特徴とする絶縁筒付きコイルボビン。
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