JP2541023B2 - ガラス繊維紡糸巻取方法 - Google Patents

ガラス繊維紡糸巻取方法

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JP2541023B2
JP2541023B2 JP3073076A JP7307691A JP2541023B2 JP 2541023 B2 JP2541023 B2 JP 2541023B2 JP 3073076 A JP3073076 A JP 3073076A JP 7307691 A JP7307691 A JP 7307691A JP 2541023 B2 JP2541023 B2 JP 2541023B2
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久夫 峯崎
好司 仲澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紡糸炉より紡出された多
数のガラス繊維フィラメントを集束して巻取る際の紡糸
巻取方法に関し、特に1つの巻取コレットに複数個のパ
ッケージを巻取るために適用される紡糸巻取方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なガラス繊維紡糸巻取方法
は図1に示すように、先づ階上に位置する作業者が紡糸
炉10より引出したガラス繊維フィラメント11を塗布
装置12で被覆剤又は潤滑剤等を塗布し、集束ローラ1
3で1本又は複数本のストランド14に集束し、階下に
待機する作業者に引渡す。階下の作業者は引渡されたス
トランドをガイドローラ15に通してから前進位置にあ
る糸ガイド16の前面を通して巻取コレット22の先端
のフロントキャップ21に手でたすき状に巻き付ける。
巻き付けを確実に行い、且つ巻き付けの際の危険を防止
するためにはコレット22の回転を停止した状態で巻き
付けを行うことが望ましい。ストランドのフロントキャ
ップ21への巻き付け後、コレットを回転し所定速度に
なったとき、糸ガイド16を後退させてストランドを巻
取管23上に移行させ、同時に図中破線位置に後退して
いた綾振装置17を矢印方向に揺動復帰させ巻取管23
上に移行したストランド14を綾振りながら巻取管23
上に巻取る。
【0003】巻取管23が満巻になったとき空の巻取管
に迅速に交換するために、巻取装置20に回転可能に支
持されたターレット18の直径上に相対して2個の巻取
コレット22,22´を装架し、ターレット18を18
0°回転させて空の巻取管を装着した巻取コレット22
´を巻取位置にもたらし、ストランドを満巻の巻取管か
ら空の巻取管に移行させて巻取作業を連続的に行う方法
が広く実施されている。
【0004】満巻になると、綾振装置17を後退させ糸
ガイド16は再度前進してストランド14をフロントキ
ャップ21に移行させ、これと同時にターレット18を
回転させて空巻取管を装着したコレット22´を巻取位
置に満巻巻取管を装着したコレット22を待機位置にも
たらすと、ストランドは空巻取コレット22´側のフロ
ントキャップに係合する。ここで満巻側コレット22を
停止させると、空巻取コレットと満巻コレットの速度差
およびフロントキャップ周面上の摩擦力によってストラ
ンドは自動的に空巻取コレットのフロントキャップに切
換わる。以後再び糸ガイド16が後退し、綾振装置が前
進して前述した巻取作業が継続される。
【0005】満巻コレットが停止すると作業者は、満巻
コレット先端のフロントキャップに巻取られたウエスト
ストランド、即ち巻取開始時の低速回転時に巻取られた
太いストランドおよび満巻コレットから空の巻取コレッ
トへの切換え時に巻取られたストランドと各パッケージ
間につながるストランドを鎌等の切断具で切断後、各パ
ッケージを搬送装置又は台車等に移載する。それから新
たな空の巻取管をコレットに挿入して次の巻取コレット
の交換のために待機する。
【0006】最近、生産性を向上させるため、1本の巻
取コレットで2〜4個の複数個のパッケージを同時に製
造する方法が広く用いられているが、全てのパッケージ
の各々に対するストランドの巻取開始時の巻付けおよび
満巻巻取管から空の巻取管への切換えを1つのフロント
キャップを通して行っているため、図2に示す如くパッ
ケージの巻始め、および巻終りの過途期において各パッ
ケージ19のストランドは糸ガイド16の後退、前進に
伴なって纏めて案内されフロントキャップに最も近いパ
ッケージから最も遠いパッケージに向うにつれて巻取ら
れる本数が減少する。例えばフロントキャップに最も近
いNo.1パッケージには巻き始めおよび巻終りの内層
部および外層部において3本のストランドが巻取られそ
の隣りのNo.2パッケージには2本のストランドが、
最も遠いNo.3パッケージには1本のストランドが巻
取られる。従ってNo.1パッケージおよびNo.2パ
ッケージは正規のストランド以外に内層部および外層部
において夫々、2本および1本の余分のストランドが巻
かれていることになるのでこれを除去することが必要と
なる。これを行うため摩耗に対して極端に弱い直径5〜
15μのガラス単繊維を数百本集合したストランドから
形成された湿潤状態のパッケージからストランドの端部
を取り出す作業が必要となるが、これは大きな注意力と
根気を必要とする作業である。また巻取られるストラン
ドが150Tex 以上の場合の玉揚作業は、巻取られたパ
ッケージの前後に繋がるストランドを切断しないとパッ
ケージが崩れるなどの問題があり自動化の阻害要因とな
っていた。
【0007】以上のような紡糸巻取作業は通常建物の2
階に設けた紡糸炉10と1階の床上に設置された巻取機
20を使用して行われるので階上において紡糸炉からの
ガラス繊維の紡出作業を行う作業者と階下においてガラ
ス繊維ストランドをコレットに巻き付ける作業を行う作
業者との共同作業が必要である。このような作業は熟練
を要すると共に階下の作業者は高速回転する巻取機の近
傍で作業しなければならないので、安全性の問題と、高
温多湿で騒音と浮遊毛羽を伴なう悪い作業環境の問題か
ら階下の巻取作業を自動化することが望まれていた。こ
れに伴ない特に単一のコレットで複数のパッケージを巻
取る場合に上述の如く正規のストランド以外にパッケー
ジ外層に巻き取られる余分のストランドを除去する作業
が必要となり、この作業を自動化することが強く望まれ
る。
【0008】この様な作業を半自動化するために、紡糸
炉から引き出された巻始めの太いストランドを引張るこ
とのできる1対のローラを備えたプルダウン装置を巻取
コレットの下方に設け、紡糸炉から流下するストランド
を定速で引っ張り、巻取コレット先端のフロントキャッ
プ前端面又は周面に特殊な捕捉用切込み、又は捕捉具を
設け、巻取コレットを回転させてプルダウン装置で引っ
張られているストランドを前記捕捉用切込み又は捕捉具
に強制的に引掛け巻取る装置が特開昭53−24428
号公報、特開昭53−119328号公報および特公昭
63−63462号公報等において提案されている。
【0009】更に自動化を進め、巻取コレット先端のフ
ロントキャップ前面に対向して、円周上に多数の爪を突
設した回転自在の爪取付円盤と、この爪取付円盤と同心
で前記爪の貫通する多数のスロットを円周上に有し爪取
付円盤に対して軸方向に前進後退するウエスト除去板と
をもった補助巻取装置を設け、これ等の爪の外周にスト
ランドを巻付け爪取付円盤が定常回転になったときスト
ランドをフロントキャップに移行せしめ、こうしてスト
ランドの巻取開始および満巻巻取管から空巻取管への切
り換えを実施すると共に、爪の外周に巻付けられた巻始
めの太い湿潤ウエストランドをウエスト除去板を前進さ
せて前方に押し出し自動的に除去するようにした装置が
特開昭52−132113号公報、特公昭60−352
96号公報、特公昭61−43273号公報および特公
昭62−3735号公報において提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれ等の提案は
紡糸巻取作業の自動化を十分に達成したものとはいえ
ず、又複数のパッケージを同時に巻取る場合に正規のス
トランド以外にパッケージ外層に巻取られる余分のスト
ランドを十分に除去できないという問題が依然として残
されている。例えばプルダウン装置を使用する前者の提
案においては被覆剤の種類、繊維の条件に関係なく、巻
付け、切換え動作を確実に実施しようとすれば捕捉溝、
捕捉具の構造が複雑となりウエストストランドの処理を
自動化することがより困難となる上、一度に形成するパ
ッケージの数が多くなればなる程除去すべき余分なスト
ランドの本数は増加する。
【0011】又爪取付円盤を使用する後者の提案におい
ては、補助巻取管に巻取られるストランドと巻取管に巻
取られるストランドが切断されていなければならず、こ
のことは補助巻取管に巻取られたストランドの最外周の
ものが自由端糸となって補助巻取装置が停止するまで巻
戻され、周辺の綾振装置、糸ガイド、仕切板等に接触し
て毛羽状となって飛散する現象を引き起す。一方巻取管
上に巻取られたストランドも綾振り装置に押え込まれる
までは最内層ストランドが自由端糸となって同様に毛羽
の発生を引き起す。又満巻巻取管から空の巻取管への切
換えに際してストランドを補助巻取装置に移行させると
きにも同様な現象が発生し巻取機周辺の汚れが酷くな
り、浮遊毛羽等が製品中に巻き込まれ品質低下を招く。
更に巻取管上に巻取られたストランドの糸端口が不明瞭
となり、巻取工程の後に続く工程を自動化する上での大
きな障害となる。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決し、階下
の巻取作業者を不要として作業者の安全と良好な環境を
確保すると共に階上の作業者のみにより行うことのでき
る生産性の高いガラス繊維紡糸巻取方法を提供すること
を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数個の巻取管を装着し得る長さをもっ
た少なくとも2本の巻取コレットを回転可能に支持した
ターレットを使用し、巻取位置にもたらされた巻取コレ
ットに装着された複数個の巻取管の各々に紡糸炉より引
出されたガラス繊維フィラメントにバインダーを塗布し
集束されたストランドを予備巻取部に捕捉してから該ス
トランドを移動して巻取管に巻取り、該巻取管が満巻に
なったとき、前記ターレットを回転させて複数個の空の
巻取管を装着した他の巻取コレットを巻取位置にもたら
し空の巻取管の各々に前記ストランドを切り換え巻取る
ようにして同時に複数個のパッケージを連続的に形成す
るようにしたガラス繊維紡糸巻取方法において、前記各
巻取コレットはそれに装着された各巻取管の一端に隣接
して1個づつ複数の予備巻取部を備え、各ストランド
は、満巻巻取管と空の巻取管の切換え時において、形成
された各パッケージの巻き終り部分と次に形成されるべ
き各パッケージの巻き始め部分を構成する各ストランド
各巻取管とそれに隣接する専用の各予備巻取部との間
で個別に移行せしめられることを特徴とするガラス繊維
紡糸巻取方法を提案する。
【0014】本発明の一実施例においては、上記ガラス
繊維紡糸巻取方法の巻取開始時において紡糸炉より引出
されバインダーを塗布されたガラス繊維フィラメントを
1本のストランドに引揃え巻取コレット近傍に設けたプ
ルダウン装置に導き該プルダウン装置により緊張状態で
下方に移送すること、プルダウン装置により下方に移送
されつつあるストランドを巻取位置にある巻取コレット
と該巻取コレットから後退している綾振装置の間の綾振
区域を通るように案内すること、前記1本のストランド
を複数の巻取管の各々に相対するように複数本に分割す
ること、前記複数本のストランドの各々を前記予備巻取
部の各々に導き該予備巻取部に巻付けること、前記各ス
トランドを前記各予備巻取部から各巻取管に移行せしめ
て綾振りながら巻取ることを特徴としている。
【0015】本発明の好ましい一実施においては、スト
ランドを満巻巻取管からその予備巻取部に移行させる際
パッケージ形成領域を外れた巻取管上に一時停止させ巻
取管上の該位置にバンチ巻部を形成する。
【0016】
【作用】本発明によれば、巻取コレットに装着された複
数個の巻取管の各々が一つ一つ予備巻取部をもち少なく
ともパッケージの切換え時には複数本のストランドは夫
々の巻取管と予備巻取部の間で1本1本独立して移行す
るので、従来の方法の如くパッケージの内外層の正規の
ストランド以外に余分のストランドが巻取られることが
ない。従ってパッケージの形成後に外層の余分のストラ
ンドを除去する作業は不要となる。
【0017】又巻取管上にストランドのバンチ巻部を形
成した場合には巻取管の内側とバンチ巻部の外層との間
を挟みバンチ巻部を巻取管から取出しバンチ巻部に連な
るストランドを所定長パッケージ外層から巻戻すことに
よってパッケージ外層のマイグレーション等による汚れ
を除き又糸口を明瞭に現わすことができる。
【0018】
【実施例】図3は本発明のガラス繊維紡糸巻取方法を開
始する際の一実施例の状態を示す概要図である。全体装
置は、2階建の建物の中に設けられ階上に紡糸装置が階
下の床面に巻取装置が設けられ1階部分は固定仕切板3
3によって隣の巻取装置と隔離されている。階上の40
0〜4000ホールの紡糸炉30より紡出されたガラス
繊維フィラメント31は階上に位置する作業者32によ
って引揃えられ、引揃えが完了するまでフィラメントは
固定仕切板33、および固定仕切板33の前面において
揺動可能に上端を枢支された可動シュータ34の前面に
沿って自重および可動シュータ34の上端に設けた流体
ノズル35から噴射される流体の作用によって流下し、
図示しない地下のダストボックスに集められる。
【0019】全フィラメントの引揃えが終了すると、塗
布装置36によって被覆剤又は潤滑剤等が塗布され、可
動シュータ34の上方に位置する集束ローラ37で1本
のストランド41に集合される。集束ローラ37は可動
シュータ34の真上にあり集合されたストランド41は
可動シュータ34の中央に沿って降下する。
【0020】可動シュータ34は両端に折曲げられた縁
を有する樋状のもので図示のものは両端の縁は互に平行
であるが下方に向って狭まった形状としてもよい。可動
シュータ34は揺動シリンダー42により上端を支点と
して下端が固定仕切板33に接触する位置とプルダウン
装置43の上方の位置との間を揺動できるようになって
おり、可動シュータ34に沿って降下するストランド4
1は可動シュータ34を下端がプルダウン装置の上方に
位置するように揺動させるとプルダウン装置43に引き
込まれ、集束ローラ37とプルダウン装置43の間で緊
張した直線状の軌跡54となる。
【0021】プルダウン装置43は巻取コレット44の
やや後方の下方位置でフィラメント引揃え時に落下する
ガラスビーズや太い屑フィラメントが当たらない位置に
設置され、表面を弾性材で被覆されたガイドローラ47
と、これに接触するプレスローラ48と、軸方向に延び
る複数の切断刃49を表面に等間隔に取り付け切断刃が
ガイドローラ47の表面に食込むようにガイドローラ4
7に圧接されるカッタローラ50とで構成される。カッ
タローラ50はガイドローラ47とプレスローラ48に
挟まれて引き出されたストランドをチョップ状に切断す
ることによって、後述するようにストランドが予備巻取
部45に巻き付けられるときガイドローラ47とプレス
ローラ48の間を逆方向に通過する太いストランドを除
去し巻付け状態を安定化する。プルダウン装置43の引
張り速度は、ストランドの繊径、フィラメントの本数、
被覆剤又は潤滑剤の種類、各ローラの形状等で異なるが
約50〜300m/分が作業性、及び予備巻取部への巻
付けに対して良好であるが、望ましくは100〜200
m/分が良い。
【0022】次に巻取コレット44によるストランドの
巻取りを開始するためには巻取コレット44と巻取コレ
ットから後退している綾振装置70との間の綾振区域に
プルダウン装置43からストランドを導くことが必要で
ある。綾振装置70は機台39に揺動可能に取付けた支
持腕57の先端部から横方向に水平に延びるハウジング
51内に回転自在に支持され、表面に各パッケージの長
さに対応した長さの螺旋溝の形成された円筒形のスクロ
ールカム58を有する。ハウジング51は巻取コレット
44に対向する側がほぼ全長にわたって開口し、該開口
部に上下1対のレールが固定され、これ等のレールの間
にレールに沿って滑動可能なスライドピースが嵌め込ま
れる。スライドピースには後方に向かって突出しスクロ
ールカム58の螺旋溝に係合するカムフオロワーと巻取
コレット44に向って前方に突出するストランドガイド
56が取付けられている。スクロールカム58の螺旋溝
はスクロールカムの長手方向に1往復して始点に戻る無
端カム溝となっているためにスクロールカムが1回転す
る度にスライドピースがレールに沿って1往復しストラ
ンドガイド56の溝に捕捉されたストランドに綾振運動
を与える。以上の綾振装置は従来周知の一般的な構造で
ある。
【0023】以上のように綾振装置70のハウジング5
1は巻取コレット44とほぼ同じ長さをもっているため
にストランド41を綾振区域にもたらすためには先づス
トランド41をハウジング51の先端を越える位置まで
導くことが必要である。この操作は巻取コレットの直角
方向に水平に延びるロッドで形成された巻付ガイド40
を機台39から前進させることによってなされる。この
操作によって集束ローラ37とプルダウン装置43の間
で引張られているストランド41はプルダウン装置を横
移動しながら綾振装置のハウジング51の先端を越える
位置までもたらされる。次に巻取コレット44と平行で
機台39から綾振装置のハウジング51の先端を越える
位置まで延びるロッドから成るスライドガイド52を固
定仕切板33に接する待機位置から図4に示すように巻
取コレット44の下方近くまで前進させ、巻付ガイド4
0を後退させるとストランド41は巻取コレット44と
綾振装置70の間の綾振区域において集束ローラ37か
らスライドガイド52を経てプルダウン装置43に垂直
方向に引張られる状態となる。
【0024】この状態が確保されると、階上の作業者3
2は集束ローラ37で1本に集束されていたストランド
を図5に示すようにパッケージ数(図示の場合4個)に
合わせて各集束ローラ60,37,61,62に分割す
る。分割されたストランド63,59,64,65は各
ストランドのもつ張力によって巻取コレット44に装着
された各巻取管46の中央の軌跡を取りながらスライド
ガイド52を経てプルダウン装置43に引張られる。各
巻取管46の一端には予備巻取部45が形成される。図
示の場合予備巻取部は各巻取管の前端側に設けられてい
るが後端側に設けてもよい。
【0025】各予備巻取部45への各ストランドの巻付
けは次の如く行なわれる。綾振装置70の上方にはその
ハウジング51と平行に機台39から水平に延びる摺動
自在でかつ回転可能な支軸67と該支軸に対し直角方向
に所定の間隔で取付けられた複数本(パッケージ数と同
数)のガイドロッド53とからなる糸ガイド38が設け
られている。糸ガイド38は各ガイドロッド53が各巻
取管の後端に位置する位置に待機しているが、ストラン
ドの巻付けを開始する際には各ガイドロッド53が水平
になるように支軸を回転させてから前進し各ストランド
を各予備巻取部45の中央に対向する位置に一斉にもた
らす。次いでスライドガイド52を更に前進させると各
ストランドは回転中の各予備巻取部に設けた捕捉溝また
は捕捉具に強制的に引掛かり瞬時に巻付けられる(図6
参照)。巻付速度はプルダウン装置で引張られるストラ
ンドの繊径、本数、および被覆剤、潤滑剤の種類等に関
係し、巻取コレットの速度があまり早いと、ストランド
が予備巻取部の捕捉溝又は捕捉具に接触した途端に巻付
けられることなく切断し、又遅いと巻付動作時間が長く
なるため、通常300〜2000m/分の範囲に選ば
れ、望ましくは500〜1000m/分の範囲とされ
る。
【0026】予備巻取部45に巻付いたストランドは巻
取コレットが正規回転数になるまで予備巻取部に巻取ら
れ、正規回転数になったとき糸ガイド38の支軸67を
回転し水平位置にあったガイドロッド53を垂直にする
と、各ストランドはガイドロッド53から外れ、図7に
示す如く自身の張力によって各巻取管の中央に自然に戻
る。同時に巻取コレット44から後退していた綾振装置
70を図8に示す如く前進させ正常作動位置に復帰させ
ると、ストランドは綾振装置70のストランドガイド5
6と係合し、正規の巻取が始まる。正規の巻取が始まる
とこれまでにストランドの案内動作を行っていた各装置
は初期の待機位置に復帰し、次の動作が始まるまで待機
する。
【0027】図9に示す如く巻取コレットはターレット
71の直径上に相対して2個設けられており、一方の巻
取コレット44が綾振装置70と相対して巻取位置にあ
り、他方の巻取コレット72は空の巻取管73を装着し
て待機位置にある。巻取コレット44に装着した巻取管
46が満巻寸前になると、巻取コレット72が回転を始
め、又各パッケージ68の後端に復帰していた糸ガイド
38のガイドロッド53が水平位置に回動し待機する。
巻取パッケージが満巻になると綾振装置70が後退し、
各ストランドがストランドガイド56より外れると、水
平に保持されたガイドロッド53が前進し各ストランド
63,59,64,65を夫々の予備巻取部45に向っ
て移行させる。その間ガイドロッド53は巻取管上のパ
ッケージ形成区域を外れた位置(イ)で一旦瞬時停止し
てこの位置の巻取管上にストランドのバンチ巻部78を
形成してから予備巻取部45の中央に対応する位置
(ロ)に前進する。
【0028】ガイドロッド53が位置(ロ)に前進し、
ストランドが予備巻取部45に巻取られ始めるとターレ
ット71が回転し、満巻コレット44と空巻取管装着コ
レット72の切換動作が行われ、満巻コレット44の予
備巻取部に巻取られていたストランドが空巻取管装着コ
レット72の予備巻取部に設けた捕捉溝又は捕捉具と係
合し該巻取部への巻付きが完了する。この巻付け完了後
ガイドロッド53を垂直位置に回動させると各ストラン
ドは前述のように自身の張力で各巻取管の中央に移動
し、しかる後綾振装置70を復帰させると新たな巻取器
への正規の巻取が開始され、こうして複数個(4個)の
パッケージの形成が連続して行われる。
【0029】ターレット71の回転により巻取位置の反
対側に移動された満巻パッケージ68を装着した巻取コ
レット44が回転停止した後、巻取コレットと平行な回
転軸を有し周面上に多数の切断刃75を取り付けた切断
ローラ76を各予備巻取部45に押し付け、切断ローラ
76又は巻取コレットを回転させることにより巻始めお
よび巻取コレット切換時に各予備巻取部45に巻取られ
た湿潤ウエストストランド69をチョップ状に切断しな
がら除去する(図10参照)。ウエストストランド除去
後各巻取パッケージを巻取コレットから取外し、新たな
空の巻取管を挿入することによって一連の動作は終了す
る。取外された各巻取管46には規定形状に規定量巻取
られたパッケージ68とパッケージの一側部に一時的に
巻取られたバンチ巻されたストランド部78のみが存在
し、パッケージの外層面には正規のストランド以外に余
分なストランドが存在することはない。
【0030】以上の本発明の紡糸巻取方法によれば、ス
トランドは予備巻取部での巻取開始から正規巻取部での
パッケージへの巻取り、更に満巻後の予備巻取部での巻
取りを経て最後にコレットが停止するまで1本に繋がっ
ているので回転中に自由端糸が発生して,浮遊毛羽等を
生じ環境を阻害するようなことはない。又巻取管上の一
部にバンチ巻部を形成するためにバンチ巻部を巻取管か
ら抜き取って切断すればストランドの糸口は明瞭な状態
で残る。更にバンチ巻部に続くストランドを適当長さ巻
戻して切断すればパッケージ外層面の被覆剤のマイグレ
ーションによる着色部を除去し、又製造中に発生した汚
れ等も除去することができる。そして個々のパッケージ
は独立した状態で巻取られるので巻取コレットからの抜
取りが容易であり、巻取作業の自動化が容易となると共
に自動玉揚装置や自動搬送装置等を適用することが可能
となり省力化に大きく寄与することができる。
【0031】次に以上の本発明の一実施例の方法に従っ
て実際にガラス繊維の紡糸巻取を行なった実例を説明す
る。
【0032】固定仕切板33および可動シュータ34に
上部より流水を落下させ、紡出量800g/分、160
0ホールの紡糸炉より引出した太いガラス繊維フィラメ
ントを階上の作業者が引揃えながら固定仕切板および可
動シュータに沿って流下させた。引揃え完了後塗布装置
36に接触させ、エポキシ系被覆剤を付着させながら集
束ローラ37で1本のストランドに集束し、可動シュー
タ34を揺動させてストランドをプルダウン装置43の
上に送り込んだ。ストランドは引張速度150m/分で
回転しているプルダウン装置43に自然に巻込まれ長さ
25mmのチョップドストランドに切断されながら下部ダ
ストボックス(図示省略)に落下した。
【0033】エアーシリンダー先端に直径6mmの真鋳製
丸棒を水平に取付けた巻付ガイド40を綾振装置70の
先端を越える位置まで前進させ、次いで直径15mmの真
鋳製丸棒で構成されたスライドガイド52を前進させて
ストランドを巻取コレット44とそのとき後退している
綾振装置70との間の綾振区域の前方の位置に移動させ
た(図4参照)。次いで巻付ガイド40を後退させ、階
上作業者は一本のストランドを各400フィラメントの
4本のストランドになるように手で分割し紡糸炉を中心
に200mmの間隔で設置されている集束ローラ60,3
7,61,62に導入した(図5参照)。次に糸ガイド
38を水平方向に回動し糸ガイドに取付けられている6
mm直径の各真鋳製ガイドロッド53を各ストランドと直
行させた状態で前進させ各ストランド63,59,6
4,65を各予備巻取部45の中央に対向する位置に移
動させた(図6参照)。
【0034】巻取コレットには各集束ローラの位置に中
心を合せて厚さ0.8mm,長さ145mmの紙製巻取管4
6が4個挿入され、各巻取管の間と巻取コレットの先端
には長さ55mmの予備巻取部45が形成される。予備巻
取部は巻取コレットの直径200mmより若干小径の19
8mmの直径をもち、外表面には硬度90度のウレタンゴ
ムがライニングされ、その周面に巾40mm長さ100mm
の長方形をもち更にその回転方向の後部において長方形
の一側縁より他側縁に向って斜めに切落され、長方形の
他側縁に一部切欠きを残した形状のストランド捕捉溝6
6が穿孔されている(図11参照)。
【0035】予備巻取部45は700m/分の速度で回
転しており、各予備巻取部の中央に対向する位置を走行
している各ストランドをスライドガイド52を更に前進
させて各予備巻取部に接触させると予備巻取部に設けた
捕捉溝66に引掛かり巻付けが開始されたが、巻付けの
失敗もなく、又ストランドの飛散や浮遊毛羽の発生もほ
とんどなかった。
【0036】ストランドの巻付け後、巻取コレットを3
000m/分の所定速度まで増速し、糸ガイド38を回
動してガイドロッド53を垂直にしてストランドから外
し綾振装置70を前進させそのストランドガイドにスト
ランドを係合させ各ストランドを綾振りながら各巻取管
上に正規の巻取を行った。満巻前に空の巻取管を装着し
た待機側の巻取コレットを3000m/分に回転させ、
満巻になると同時に綾振装置70を後退させ、糸ガイド
38のガイドロッド53を水平にして前進させ巻取管上
の巻取パッケージ領域を外れた位置に約3秒停止させ
た。ガイドロッド53の約3秒の停止によりガイドロッ
ドに沿って案内されるストランドは巻取管上パッケージ
に隣接して約10gのバンチ巻部を形成した。バンチ巻
部が形成された後ガイドロッド53は更に前進され、ス
トランドを予備巻取部45まで移行させた。
【0037】予備巻取部での巻取が開始されるとターレ
ットを回転させ、各ストランドを空巻取管を装着した巻
取コレットの各予備巻取部に接触させた。各ストランド
は各予備巻取部に接触すると瞬時に各予備巻取部に巻付
いたが、この場合も初期巻付け時と同様に巻付けの失敗
も、ストランドの飛散も、又浮遊毛羽の発生もほとんど
なかった。
【0038】満巻になったパッケージは、直径9.1μ
の400本のフィラメントから成るストランドが直角形
状に巻取られたものとなっており、その内径は200m
m、外径は345mm、長さは125mm、重量は12.5K
g(水分を含む)であり、このパッケージが4個同時に
製造された。
【0039】空巻取管と満巻巻取管を交換後、満巻巻取
管の予備巻取部に巻付いた湿潤ウエストストランドを除
去するために、直径100mmで外周面に12枚の切断刃
が等間隔に植設された切断ローラ75(図9参照)を満
巻の予備巻取部に押圧し、切断ローラの周速が100m
/分になるように巻取コレットを正規の巻取方向と逆方
向に回転させた。この処置により予備巻取部のウエスト
ストランドは約25mm長のチョップドストランド状にな
って除去され、巻取管には巻取られたパッケージとこの
パッケージに繋がるバンチ巻部のみが存在していた。
【0040】予備巻取部よりのウエストストランドの除
去後、巻取コレットより各巻取管を取出し、巻取管端部
のバンチ巻部78を巻取管内側とバンチ巻部外層とを挟
みながら巻取管から取外した。取外し後、バンチ巻部か
らパッケージ外層に繋がるストランドを約30gサクシ
ョン装置で巻戻し除去後切断した。パッケージ外層表面
に発生していたマイグレーションや汚れもなくなり、糸
口も明瞭に現れた。
【0041】以上の実施例は全パッケージの内層部およ
び外層部に正規のストランド以外に余分のストランドが
巻かれないようにするために満管巻取管と空の巻取管の
切換え時のみならず巻取開始時においても複数のストラ
ンドを夫々専用の予備巻取部に個別に巻付けるものとし
て説明した。そしてこの巻取開始時のストランドの案内
動作のためにプルダウン装置の各ローラは巻取コレット
の長さにほぼ等しい長さのものを必要とした。しかし最
近紡糸切断対策が進み初期巻付けの必要回数が急激に減
少してきたので、初期巻付けのときには必ずしも上記実
施例の如く複数のストランドを夫々専用の予備巻取部に
個別に巻付けることを要しない。即ち初期巻付けのとき
には従来の方法と同様にフロントキャップ、即ち図12
に示す如く最先端の予備巻取部45だけに複数のストラ
ンドの全てを巻付け満巻巻取管と空の巻取管の切換え動
作は上記実施例の如く個別になされてもよい。この場合
最初に形成されるパッケージには内外層に余分のストラ
ンドが巻かれる問題が生ずるが最初の切換え動作以降に
形成されるパッケージには余分のストランドが巻かれる
問題は生じない。この場合図12に示す如くプルダウン
装置43′の各ローラの長さは予備巻取部45の巾に対
応する短かい長さとすることができる。又このような巻
取方法を用いた場合は、ダストボックスの配置との関係
からプルダウンローラ軸方向を巻取コレット軸に対し
て、直角に配置するようにした方が望ましい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、巻取コレットに挿入さ
れる複数個の巻取管の1個毎に1個の予備巻取部が設け
られ、各ストランド毎に該部で巻付け、切換え、ウエス
トストランド処理を独立して実施するため、予備巻取部
から巻取管に亘って巻付いたストランドは、ストランド
の巻付開始からパッケージの形成を経て満巻パッケージ
の停止まで、更には湿潤ウエストストランドの切断作業
中も、切断することなく繋がった状態で回転するため、
従来の巻取方法における如く自由端糸が飛び回ることが
なく、パッケージの巻取、処理工程の自動化がし易くな
る。従って階下の作業者は巻取作業やウエストストラン
ド処理作業に従事することが不要となるため手指を損傷
することもなく、又高速回転する巻取コレットに近ずく
機会も少なくなり危険防止が計られる。更に周辺に浮遊
する毛羽も少なくなり巻取装置部分の汚れも少なくなり
作業環境を改善できると共に浮遊毛羽がパッケージ内に
巻込まれることもなくなり品質向上が計れる。
【0043】更に従来の複数パッケージ同時巻取方法で
みれられたパッケージ外層に他のパッケージ用の余分の
ストランドが巻付けられる欠陥もなくなるので余分のス
トランドの除去作業が不要となり、且つバンチ巻部を各
巻取管に形成できるので糸口を明瞭に現わすことができ
後工程の自動化が容易となる。更に階上作業者のみで全
作業を実施することも可能となるので、階上、階下両作
業者による共同作業を行う場合に要求される調製作業も
不要となるので待機時間の減少による歩留、生産量の向
上が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の複数パッケージ同時巻取方法を示す説明
図で、(a)は正面図を(b)は側面図を示す。
【図2】図1に示す従来法による巻取開始時および満巻
交換時のウエストストランドの発生状況を示す概要図
で、(a)は巻取開始時の(b)は満巻交換時の模様を
示す。
【図3】本発明のガラス繊維紡糸巻取方法の一実施例の
巻取準備段階において紡出されたフィラメントを引揃え
プルダウン装置に送り込む作業を示す概要図で、(a)
は正面図を(b)は側面図を示す。
【図4】同実施例の紡糸巻取方法においてプルダウン装
置により引取られるストランドを綾振区域に導く動作を
示す概要図で、(a)は正面図を(b)は側面図を示
す。
【図5】図4に続き綾振区域に導かれたストランドを複
数本に分割した模様を示す概要図で、(a)は正面図を
(b)は側面図を示す。
【図6】図5において分割された各ストランドを各予備
巻取部に巻付ける動作を示す概要図で、(a)は正面図
を(b)は側面図を示す。
【図7】図6の状態から各ストトランドを各巻取管に移
行させた状態を示す概要図で、(a)は正面図を(b)
は側面図を示す。
【図8】綾振装置が作動位置にもたらされ各巻取管上に
パッケージを巻取る作業を開始した状態を示す概要図
で、(a)は正面図を(b)は側面図を示す。
【図9】各巻取管が満巻になり空の巻取管を装着した巻
取コレットと切換える直前の状態を示す概要図で、
(a)は正面図を(b)は側面図を示す。
【図10】各予備巻取部に巻付いたウエストストランド
を切断ローラにより切断除去している模様と巻取コレッ
トから取り出された満巻パッケージを示す概要図。
【図11】本発明を実施する際に各予備巻取部に形成さ
れる捕捉溝の一例を示す拡大図で、(a)は展開図を
(b)は断面図を示す。
【図12】本発明の他の実施例における巻取開始時のコ
レット先端部の模様を示す概要図で、(a)は正面図を
(b)は側面図を示す。
【符号の説明】
30 紡糸炉 31 ガラス繊維フィラメント 32 作業者 36 塗布装置 37,60,61,62 集束ローラ 38 糸ガイド 40 巻付ガイド 43,43′ プルダウン装置 44 巻取コレット 45 予備巻取部 46 巻取管 52 スライドガイド 53 ガイドロッド 66 ストランド捕捉溝 68 満巻パッケージ 69 ウエストストランド 70 綾振装置 71 ターレット 72 空巻取管挿入コレット 76 ウエストストランド処理用切断ローラ 78 バンチ巻ストランド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の巻取管を装着し得る長さをもっ
    た少なくとも2本の巻取コレットを回転可能に支持した
    ターレットを使用し、巻取位置にもたらされた巻取コレ
    ットに装着された複数個の巻取管の各々に紡糸炉より引
    出されたガラス繊維フィラメントにバインダーを塗布し
    集束されたストランドを予備巻取部に捕捉してから該ス
    トランドを移動して巻取管に巻取り、該巻取管が満巻に
    なったとき、前記ターレットを回転させて複数個の空の
    巻取管を装着した他の巻取コレットを巻取位置にもたら
    し空の巻取管の各々に前記ストランドを切り換え巻取る
    ようにして同時に複数個のパッケージを連続的に形成す
    るようにしたガラス繊維紡糸巻取方法において、前記各
    巻取コレットはそれに装着された各巻取管の一端に隣接
    して1個づつ複数の予備巻取部を備え、各ストランド
    は、満巻巻取管と空の巻取管の切換え時において、形成
    された各パッケージの巻き終り部分と次に形成されるべ
    き各パッケージの巻き始め部分を構成する各ストランド
    各巻取管とそれに隣接する専用の各予備巻取部との間
    で個別に移行せしめられることを特徴とするガラス繊維
    紡糸巻取方法。
  2. 【請求項2】 紡糸開始時において紡糸炉より引出され
    バインダーを塗布されたガラス繊維フィラメントを1本
    のストランドに引揃え巻取コレット近傍に設けたプルダ
    ウン装置に導き該プルダウン装置により緊張状態で下方
    に移送すること、プルダウン装置により下方に移送され
    つつあるストランドを巻取位置にある巻取コレットと該
    巻取コレットから後退している綾振装置の間の綾振区域
    を通るように案内すること、前記1本のストランドを複
    数の巻取管の各々に相対するように複数本に分割するこ
    と、前記複数本のストランドの各々を前記予備巻取部の
    各々に導き該予備巻取部に巻付けること、前記各ストラ
    ンドを前記各予備巻取部から各巻取管に移行せしめて綾
    振りながら巻取ることを特徴とする請求項1に記載のガ
    ラス繊維紡糸巻取方法。
  3. 【請求項3】 ストランドを満巻巻取管からその予備巻
    取部に移行させる際パッケージ形成領域を外れた巻取管
    上に一時停止させ巻取管上の該位置にバンチ巻部を形成
    することを特徴とする請求項1または2に記載のガラス
    繊維紡糸巻取方法。
  4. 【請求項4】 予備巻取部に巻取られたストランドを除
    去した後巻取コレットから満巻巻取管を抜き取り、該満
    巻巻取管の一端部上に形成されたバンチ巻部を引出しこ
    れに続くストランドを適当長さ巻戻して切断しパッケー
    ジ外層部のストランドを連続的に除去することを特徴と
    する請求項3に記載のガラス繊維紡糸巻取方法。
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