JP2539333B2 - ダイカストホイ―ルの連続鋳造方法及びダイカスト機 - Google Patents

ダイカストホイ―ルの連続鋳造方法及びダイカスト機

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JP2539333B2
JP2539333B2 JP5214985A JP21498593A JP2539333B2 JP 2539333 B2 JP2539333 B2 JP 2539333B2 JP 5214985 A JP5214985 A JP 5214985A JP 21498593 A JP21498593 A JP 21498593A JP 2539333 B2 JP2539333 B2 JP 2539333B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型内に溶湯金属を圧
入させ、連続して鋳造製品を生産するダイカスト機によ
るダイカストホイールの連続鋳造方法及びダイカスト機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば二輪自動車の軽合金ホイー
ルの鋳造方法においては低速、低圧鋳造による重力鋳造
法や低圧鋳造法においては鋳造後の仕上げ加工が必要で
あり、加工代、加工箇所等も多いことから金型内に溶湯
金属を圧入させ、精度の良い鋳造品を多量に生産すべく
ダイカスト法も汎用されている。
【0003】図10は従来のダイカスト機による軽合金
ホイール等の鋳造方法を概説するものであり、固定盤方
向に可動盤を移動させ固定金型と可動金型の型締めによ
り金型キャビティを形成し、その内部に湯口スリーブか
らプランジャにより溶湯を圧入することとしている。
【0004】従来のダイカスト法によるホイール製品等
の鋳造においては、溶湯のキャビティ内への圧入に際し
形成される湯口ランナ部を切断する必要があることか
ら、固定金型は固定盤側に固定され、単に可動盤の可動
金型がその固定金型に対して進退移動するだけではな
く、図10、11のように湯口スリーブの端部開口面か
ら移動部が分離してこの固定盤の本体側から可動盤側に
進退移動できるようになっている。この移動部を固定盤
から分離可能に形成しダイカスト鋳造を行う場合は、型
締めの状態(移動部は固定盤に密着当接した状態であ
り、かつ、可動盤が移動部の左端面に接合した状態)に
おいてプランジャが駆動されて溶湯がキャビティ内に押
し入れられる際、キャビティと湯口スリーブとの接続部
分にゲート及び湯口ランナ部が形成される。したがっ
て、圧入後は金型キャビティとL字状に形成されたゲー
トと湯口ランナ部により移動部を挟持するような状態に
形成され、この状態で可動盤が型開状態(図上左方向)
に移動するとこの製品の抱持力により移動部も同時に左
方向に移動する(図11はこの段階を図示している)。
また、固定盤側への復帰は可動盤が固定盤側に近接移動
する際にそのままこの移動部を右方向へ押圧することに
より前記した型締めを行っていた。
【0005】また、圧入成型した溶湯を金型キャビティ
から分離させる際に必要な離型剤を金型内壁面に塗布す
る作業が必要であり、従来手作業により刷毛塗りを行っ
たり、あるいはハンドガン等による吹き付け塗着作業が
行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、従来上記
の溶湯圧入後に可動盤が型開状態に移動する際にサイク
ルタイム短縮化のため移動部も随伴して移動するのであ
るが、この移動中に図示しない切断刃駆動機構により湯
口ランナ部を切断する。このため、各構成部材の微妙な
タイミングのずれによる製品不良が生じ易く、大ロット
単位の製造物については特に大きな損失を生じさせるこ
ととなっていた。
【0007】また、移動部は単に溶湯の製品抱き力によ
ってのみ可動盤に対して随伴するものであるから、引張
力のためゲートに剥離部分が生じてゲート部分が分断さ
れ、このためこの移動部を係止した状態で可動型を左方
に移動して型開きを行うと、このゲート部分にゲート残
りが生じて以降の製品が全て不良品となるばかりか、鋳
造を継続すること自体が困難となる問題があった。
【0008】また、金型と製品との分離のための離型剤
塗着作業は主に、手作業等に依るところが大きく、その
ため、塗着ムラを避けるため行うので作業時間が掛か
り、ために作業効率が劣ってサイクルタイムの短縮化を
妨げていた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的はキャビティ内に連通するゲ
ート部分の断裂事故を防止でき、かつ品質の確保をほぼ
完全に行うことのできるダイカストホイールの連続鋳造
方法を提供すると共に、離型剤塗着作業を迅速かつ均一
に行って全体的なダイカスト鋳造サイクルタイムを大幅
に短縮することのできるダイカスト機を提供することに
ある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、本体部20側から接離可能に設けられ
た半可動金型16を備えた固定盤12と、この固定盤1
2の半可動金型16に対向する可動金型18を有し前記
固定盤12方向に進退移動する可動盤14と、を含み、
溶湯Mを金型キャビティ10内に圧入した後に可動盤1
4が型開動作を行う際に半可動金型16を所要の駆動力
により可動盤14の型開動作に同期させて型開方向に移
動させ、可動盤14の型全開位置に至る前の中間位置で
可動盤14及び半可動金型16を停止させ、その状態で
製品に連続した湯口ランナ部50をシャーリングし、そ
の後半可動金型16が本体部20側に復帰移動する工程
を含むことを特徴とするダイカストホイールの連続鋳造
方法から構成される。
【0011】また、請求項1のダイカストホイールの連
続鋳造方法であって、溶湯Mを金型キャビティ10内に
圧入する前に同金型キャビティ10内に帯電させた粉体
離型剤を供給すると共に金型キャビティ10内部を減圧
して金型16、18内壁に該粉体離型剤を電着させ、そ
の後、溶湯Mの圧入工程を経ることを特徴とするダイカ
ストホイールの連続鋳造方法から構成されることとして
も良い。
【0012】また、請求項3の発明に係るダイカスト機
においては、本体部20側から接離可能に設けられた半
可動金型16を備えた固定盤12と、この固定盤12の
半可動金型16に対向する可動金型18を有し前記固定
盤12方向に進退移動する可動盤14と、を含み、溶湯
Mを金型キャビティ10内に圧入した後に可動盤14が
型開動作を行う際に半可動金型16を所要の駆動力によ
り可動盤14の型開動作に同期させて型開方向に移動さ
せると共に、溶湯Mについて生じる湯口ランナ部50の
シャーリングの後、この半可動金型16を本体部20側
に復帰させる駆動部32を備えてなることとしても良
い。
【0013】
【作用】溶湯を金型キャビティ内に圧入した後に可動盤
が型開動作を行う際に半可動金型を所要の駆動力により
可動盤の型開動作に同期させて型開方向に移動させ、可
動盤の型全開位置に至る前の中間位置で可動盤及び半可
動金型を停止させ、その状態で製品に連続した湯口ラン
ナ部をシャーリングし、その後半可動金型が本体部側に
復帰移動する。中間移動部を油圧駆動部により可動盤の
駆動とは別に独自に可動盤方向へ移動させることとし、
かつ、可動盤の移動と同期移動させることにより作動の
確実性を確保し、ゲート残りを防止し、製品精度の安定
及び全体的なダイカストホイール連続鋳造作業効率の向
上を図る。また、溶湯を金型キャビティ内に圧入する前
に同金型キャビティ内に帯電させた粉体離型剤を供給す
ると共に金型キャビティ内部を減圧して金型内壁に該粉
体離型剤を電着させ、その後、溶湯の圧入工程を経る。
よって、高速に金型内表面への離型剤塗着作業を行うこ
ととなる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な
実施例を説明する。図1は本発明のダイカストホイール
の連続鋳造方法の実施例に係る横型コールドチャンバ式
ダイカスト機の要部を示す図であり、この図では金型の
型締めを行った状態を示している。図において略中央部
に金型キャビティ10が形成されており、この金型キャ
ビティ10から右方側に固定盤12が配置されると共
に、左方側には可動盤14が設けられている。
【0015】固定盤12は、端部側に設けられた半可動
金型16を含むと共に、可動盤14は、この半可動金型
16と面合わせ状に密着あるいは離間するする可動金型
18を備えている。これら半可動金型16と可動金型1
8とで金型が構成され、それらが密着接合した際に形成
される金型キャビティ10が所望の製品形状を形成する
こととなる。
【0016】半可動金型16は固定盤12の本体部20
に対して水平方向に移動可能となっている。すなわち、
ガイドロッドを介して本体部20に対して水平方向に進
退移動可能に中間移動部22が設けられており、この中
間移動部22の前記可動金型18との対向位置に半可動
金型18が設けられている。後述するようにこの中間移
動部22は駆動装置を介して可動盤14とは独立に可動
盤方向へ移動し、かつ、独立に固定盤の本体部20方向
へ復帰移動する。
【0017】図2、3にも示すようには固定盤12に対
して可動盤14はタイバー24により対向離間方向への
スライド移動を案内される。図2は中間移動部22の半
可動金型16側の面を示す図であり、背景側となる略正
方形の本体部20の各隅部に4本のタイバー24が貫通
されている。そして、その内部側に示された顔形形状が
この中間移動部22を示している。この中間移動部22
の中心部分には例えばホイール形状の半可動金型16が
中間移動部22の基台に嵌着されている。この金型は例
えば実開平2−1535号に示すような3分割された摺
動型構成が用いられて、中子によるホイールの複雑な形
状を鋳出している。すなわち図2において3方向から中
央側に向けられた3対の嵌合凸部26が設けられてお
り、後述する可動金型18の嵌合凹部と協働してこの摺
動型の進行方向位置決めを行う。28は、可動盤14が
当接して型締めを行う際の可動盤14側に設けた減圧装
置の受穴である。
【0018】また、図6においてこの中間移動部22の
本体部20側面は平板面として形成されている。そし
て、前記した固定盤12及び可動盤14を挿通して可動
盤の水平移動を案内するタイバー24とは別に4個の駆
動ロッド30がこの中間移動部の端部に嵌着されて設け
られており、これによって、可動盤14側の型締め駆動
ラムの駆動力とは別に設けられた駆動部としての油圧駆
動部32によりこの中間移動部22は本体部20から接
離移動することとなる。
【0019】また、図4、図6にも示す様に中間移動部
22の本体部20と接する面側には上方にシャーリング
機構34が設けられている。すなわち中間移動部22の
上方にはブラケット36が設けられてシャーリング用シ
リンダ38が取り付けられ油圧駆動等により下端部に設
けた切断刃40を上下動させる。
【0020】一方、中間移動部22の略中心部にはゲー
ト42が半可動金型16内壁側から金型キャビティ10
に連通し、かつ中間移動部22の胴側部を貫通して水平
方向に設けられている。
【0021】また、図4に示す様に、本体部20には中
間移動部22側方向に向けて湯口スリーブ44が設けら
れ、内部にプランジャロッド46が図上水平方向にスラ
イド自在に配設されている。そして、図示しない油圧駆
動装置により圧入ラムを介して同プランジャロッド46
の端部に設けた押出しラム48を押動させることにより
その前方側に投入された溶湯金属を金型キャビティ10
内へ圧入させるものである。
【0022】図1において、前記したゲート42の中間
移動部22の本体部20と接する面側の入口42aは、
湯口スリーブ44の中間移動部22と接する面側端部よ
り高く設けられている。そして、型締め状態で湯口スリ
ーブ44から上方に通路を形成してこのゲートの入口4
2aに連通する様に、本体部20の湯口スリーブ44の
最端部側には湯口ランナ部50が凹部として形成されて
いる。
【0023】これによって、溶湯を金型キャビティ10
内に鋳込んだ場合にはゲート42及び押出しラムにより
形成される湯口ランナ部50内にも溶湯がL字状に充填
されることとなる。そして、この湯口ランナ部50を前
記したシャーリング機構34の切断刃40を下降させて
切断するものである。
【0024】更に、図1において湯口スリーブ44はシ
リンダ状に形成されているがその基部側には所要の溶湯
金属を投入させるための給湯口52が上面側に設けられ
ている。
【0025】本発明において1つの特徴的なことは、こ
の湯口スリーブ44の給湯口52と金型側の中間位置に
離型剤を金型キャビティ10内に供給するための粉体供
給口54を設けたことである。
【0026】この粉体供給口54は、湯口スリーブ44
の上面側を開口したものであり、この開口に導管56を
介して帯電装置58及び粉体離型剤供給装置60が連通
接続されている。帯電装置58は例えば3万ボルト程度
の高電圧を生じさせて導管の所要箇所にアーク電圧を発
生させ、導管内を通流する粉体に電荷を付与するもので
ある。また、粉体供給装置は粉体離型剤を容器内部で浮
遊状態に保持しておき送風ファンを備えて導管56から
粉体供給口54側に送出するものである。
【0027】粉体離型剤としては、例えば、金属酸化物
等の無機化合物を主材とした粉末状等の離型剤基材と、
これに付着性を付与する金属石鹸や、高分子化合物等か
ら成る有機化合物を混合したもの等が好適である。
【0028】図3は、可動盤14の可動金型18面側か
ら見た説明図であり、背景側となる略正方形の可動盤側
本体部の各隅部に固定盤側本体部20をも挿通させて4
本のタイバー24が貫通されている。この可動盤14は
レール62上に載置され、このレール62に沿って固定
盤12方向に対し進退移動する。
【0029】図3において、内部側の略顔形形状の中央
部には可動金型18が取り付けられている。そして、前
述の様に、実施例に係る金型は製品周縁形状の鋳出しの
ため3分割された摺動中子64a、64b、64cが設
けられている。
【0030】前記した半可動金型16の嵌合凸部26に
対応する位置に嵌合凹部66が設けられ、間隙を置いて
それぞれ対向する様に2個づつ3対が設けられている。
また、可動金型18を中央にしてそれぞれ略120度方
向の所要離隔位置に中子駆動シリンダ68が配置され、
かつ、各対の嵌合凹部66の間隙にこの中子駆動シリン
ダ68のロッドが配置されている。そして、このロッド
端部に摺動中子64aないし64cが固定され、それぞ
れのシリンダ68を同期進退させて中子64のセット位
置への移動退避を行う。
【0031】図7ないし図9には金型方向への案内部構
成を一部異ならしめた公知の摺動中子型構成の詳細が示
されており、摺動中子64aないし64cは互いに実質
的に同一の構成を有している。そして、例えば摺動中子
64aは、キャビティ10の一部を画成する横キャビテ
ィ型70と、この横キャビティ型70を固定保持すると
共に、型ベース72上を摺動変位する摺動ブロック74
とから構成されている。
【0032】なお、図1にも示す如く、可動金型18に
よっても形成される金型キャビティ10に連通する様に
所要の電磁弁機構等を備えた減圧装置76が可動金型1
8の上方に取り付けられている。図中78は、鋳込み後
可動盤14の全開位置で製品を固定盤12側に押出して
可動金型18から離脱させるための押出しピン、80
は、押出しピン78の基部に取り付けた押出し板であ
る。
【0033】次に例えばこのダイカスト機を用いた連続
鋳造方法について説明する。まず、図示しない成分調整
されたアルミ合金材保持炉にて規定の温度範囲で溶湯が
保持されている。型締め駆動用ラムを介して可動盤14
を固定盤12方向に移動させ、鋳造機型閉動作を行う。
【0034】図1はこの型閉動作を完了した状態が示さ
れており、可動盤14、中間移動部22及び本体部20
は全て密着当接しており、金型キャビティ10を形成す
る様に両金型16、18は対向している。そして、ゲー
ト42及び湯口ランナ部50を介して金型キャビティ1
0と湯口スリーブ44内部は連通している。
【0035】型締め完了後、プランジャロッド46が前
進し、給湯口52を閉塞しかつ押し出しラム48は湯口
スリーブ44内部と連通した状態となる位置で停止す
る。次に、減圧装置76の図示しないシャットバルブが
下降し、金型キャビティ10及び湯口スリーブ44内の
圧力を減圧する。
【0036】そして、設定された減圧状態に達すると、
粉体離型剤供給装置60より浮遊させた粉体離型剤を送
出させる。この時粉体離型剤供給口54に達する前に設
けた帯電装置58を通過する際に粉体離型剤は帯電され
ている。そして、帯電した粉末状の離型剤は湯口スリー
ブ44内を通過して金型キャビティ10内へ到達し、半
可動金型16及び可動金型18の表面に電着する。この
ように、帯電粉体を電気的に金型表面に電着させること
から離型剤の塗着作業が極めて高速に行え、塗着ムラも
なく均一に塗着でき、その結果作動の確実性を保持する
こととなる。
【0037】次に該粉体離型剤を規定量吐出後は減圧装
置76のシャットバルブが後退し、プランジャロッド4
6が退避して給湯口52を開口する位置まで後退する。
すると、図示しない注油ラドルが給湯口52に注湯し、
この後、プランジャロッド46が3段階に射出速度を変
化させながら溶湯Mを金型キャビティ10内に例えば5
00Kg/cm2程度の圧力で圧入する。この時プラン
ジャロッド46が移動中に、減圧装置76により溶湯が
キャビティ内に到達する前にキャビティ内を設定範囲圧
まで減圧しておく。そして、同時に溶湯がキャビティ内
に充填され、プランジャロッドを介して高圧が加えら
れ、例えば2ないし3秒程度圧力を保持する。この後金
型内部を循環している冷却水により冷却されて二輪軽合
金ホイールが成型される。この時前述の様にゲート42
及び湯口ランナ部50にも瞬時に表面が固化した溶湯は
充填された状態となっている。
【0038】本発明に係るダイカスト機の連続鋳造方法
によれば、この後、可動盤14が図1の状態で溶湯を充
填した状態から左方内へ移動するのに同期して駆動部に
より駆動ロッド30を介して中間移動部22を左方へ移
動させ、図4に示す様な型全開位置の前の中間位置にて
停止する。
【0039】そして、この停止状態の時に中間移動部2
2の上部に取り付けているシャーリング機構34の切断
刃40が下降して湯口ランナ部50を切断する。これに
よって、従来型開移動中の湯口ランナ部のシャーリング
により生じていた作動の微妙なずれによる製品不良や、
ゲート部分の分断による成型品の破損あるいは稼働停止
等の状態を生じることなく、円滑にかつ高い精度を保持
しながらダイカスト鋳造を連続して高速に行えるもので
ある。
【0040】この湯口ランナ部50の切断により金型キ
ャビティ10内に充填成型された成型品が金型より取り
出し可能となる。この後中間停止していた可動盤14は
型開動作を再開すると共に、中間移動部22は本体部2
0側に復帰移動する。そして、図5に示す様に型全開状
態まで移動する。この時中子駆動シリンダ68により摺
動中子64は退避して成型品の周縁部の型保持を解き、
この後、押出しピン78により成型品を押し出して図示
しない搬出装置により搬出することとなる。
【0041】以上、詳細に本発明に係るダイカスト法の
鋳造サイクルを説明したが、要は溶湯を金型キャビティ
内に圧入した後に可動盤が型開動作を行う際に半可動金
型を所要の駆動力により可動盤の型開動作に同期させて
型開方向に移動させ、可動盤の型全開位置に至る前の中
間位置で可動盤及び半可動金型を停止させ、その状態で
製品に連続した湯口ランナ部をシャーリングし、その後
半可動金型が本体部側に復帰移動する工程を含む点、及
び溶湯を金型キャビティ内に圧入する前に同金型キャビ
ティ内に帯電させた粉体離型剤を供給すると共に金型キ
ャビティ内部を減圧して金型内壁に該粉体離型剤を電着
させ、その後、溶湯の圧入工程を経る点に本発明のダイ
カストホイールの連続鋳造方法の要旨がある。
【0042】このサイクル工程は60ないし80秒にて
終了するものであり、従来の同種2輪ホイールのダイカ
スト鋳造による製造が、1サイクル終了するのに約3分
程度の製造時間がかかっていたのに比較して如何に大き
な作業時間の短縮化が達成されたかが理解され、実験的
にも証明されている。
【0043】本発明にかかるダイカストホイールの連続
鋳造方法及びダイカスト機は前記した実施例構成のみに
限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発
明の精神を逸脱しない範囲において任意に改変すること
としても良い。
【0044】以上説明したように、請求項1にかかるダ
イカストホイールの連続鋳造方法によれば、溶湯を金型
キャビティ内に圧入した後に可動盤が型開動作を行う際
に半可動金型を所要の駆動力により可動盤の型開動作に
同期させて型開方向に移動させ、可動盤の型全開位置に
至る前の中間位置で可動盤及び半可動金型を停止させ、
その状態で製品に連続した湯口ランナ部をシャーリング
し、その後半可動金型が本体部側に復帰移動する工程を
含むこととしたので、全体のサイクルタイムを大幅に短
縮させつつシャーリングの作動タイミングのずれを生じ
させないで高精度のダイカストホイール成型品を連続し
て製造することが可能である。また、ゲート部分の剥離
もないので作動の信頼性が確保され、量産化の実効性を
確保し得る。
【0045】また、請求項2に係るダイカストホイール
の連続鋳造方法によれば、溶湯を金型キャビティ内に圧
入する前に溶湯供給部内に帯電させた粉体離型剤を供給
すると共に金型キャビティ内部を減圧して金型内壁に該
粉体離型剤を電着させ、その後、溶湯の圧入工程を経る
こととすることにより、高速でかつ均一に金型内壁面へ
の離型剤の塗着作業が行え、作業効率を向上させて全体
のサイクルタイムを大幅に短縮化できる。
【0046】更に、請求項3に係るダイカスト機によれ
ば、本体部側から接離可能に設けられた半可動金型を備
えた固定盤と、この固定盤の半可動金型に対向する可動
金型を有し前記固定盤方向に進退移動する可動盤と、を
含み、溶湯を金型キャビティ内に圧入した後に可動盤が
型開動作を行う際に半可動金型を所要の駆動力により可
動盤の型開動作に同期させて型開方向に移動させると共
に、溶湯について生じる湯口ランナ部のシャーリングの
後、この半可動金型を本体部側に復帰させる駆動部を備
えてなることとしているので、溶湯を金型キャビティ内
に圧入した後に可動盤が型開動作を行う際に半可動金型
を可動盤の型開動作に同期させて型開方向に移動させ、
湯口ランナ部のシャーリングの後にはこの半可動金型を
本体部側に復帰移動させることができる結果、従来型開
移動中の湯口ランナ部のシャーリングにより生じていた
作動の微妙なずれによる製品不良や、ゲート部分の分断
による成型品の破損あるいは稼働停止等の状態を生じる
ことなく、円滑にかつ高い精度を保持しながらダイカス
ト鋳造を連続して高速に行うことが可能であり、量産化
の実効性を確保し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダイカスト機の型締めを
行った状態を説明する要部側面説明図である。
【図2】実施例に係るダイカスト機の中間移動部の本体
部側を見た図5のA−A線矢視図である。
【図3】そのB−B線矢視図である。
【図4】可動盤及び中間移動部を中間停止させた状態を
示す側面説明図である。
【図5】可動盤の全開状態を示す側面説明図である。
【図6】中間移動部の本体部と接する面を可動盤側方向
に見た説明図である。
【図7】摺動中子型構成の要部概略断面説明図である。
【図8】摺動中子型構成の要部概略斜視図である。
【図9】摺動中子型構成の概略正面図である。
【図10】従来のダイカスト法の要部概略説明図であ
る。
【図11】従来のダイカスト法の要部概略説明図であ
る。
【符号の説明】
10 金型キャビティ 12 固定盤 14 可動盤 16 半可動金型 18 可動金型 20 本体部 22 中間移動部 30 駆動ロッド 32 油圧駆動部 34 シャーリング機構 42 ゲート 44 湯口スリーブ 50 湯口ランナ部 52 給湯口 54 粉体供給口 58 帯電装置 60 粉体離型剤供給装置 76 減圧装置 M 溶湯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 31/00 B22D 31/00 A (56)参考文献 特開 昭64−15257(JP,A) 特開 昭62−127150(JP,A) 特開 昭53−19926(JP,A) 特公 平2−50824(JP,B2) 特公 平1−20946(JP,B2) 特公 昭51−37052(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部側から接離可能に設けられた半可
    動金型を備えた固定盤と、この固定盤の半可動金型に対
    向する可動金型を有し前記固定盤方向に進退移動する可
    動盤と、を含み、 溶湯を金型キャビティ内に圧入した後に可動盤が型開動
    作を行う際に半可動金型を所要の駆動力により可動盤の
    型開動作に同期させて型開方向に移動させ、 可動盤の型全開位置に至る前の中間位置で可動盤及び半
    可動金型を停止させ、 その状態で製品に連続した湯口ランナ部をシャーリング
    し、 その後半可動金型が本体部側に復帰移動する工程を含む
    ことを特徴とするダイカストホイールの連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】 溶湯を金型キャビティ内に圧入する前に
    同金型キャビティ内に帯電させた粉体離型剤を供給する
    と共に金型キャビティ内部を減圧して金型内壁に該粉体
    離型剤を電着させ、 その後、溶湯の圧入工程を経ることを特徴とする請求項
    1記載のダイカストホイールの連続鋳造方法。
  3. 【請求項3】 本体部側から接離可能に設けられた半可
    動金型を備えた固定盤と、この固定盤の半可動金型に対
    向する可動金型を有し前記固定盤方向に進退移動する可
    動盤と、を含み、溶湯を金型キャビティ内に圧入した後に可動盤が型開動
    作を行う際に半可動金型を所要の駆動力により可動盤の
    型開動作に同期させて型開方向に移動させると共に、溶
    湯について生じる湯口ランナ部のシャーリングの後、こ
    の半可動金型を本体部側に復帰させる駆動部を備えてな
    るダイカスト機。
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