JP2538933B2 - 給送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、たとえばレーザープリンタあるいは電子複
写機などの画像形成装置に付設され、該画像形成装置に
用紙（紙，プラスチックシート等）を適宜給送する給送
装置に関する。

（従来の技術） 従来、複数の用紙収容部に有した給送装置において
は、該用紙収容部に対応してそれぞれ設けられた複数の
整位給紙手段が同時に動作する構成となっている。

（発明が解決しようとする問題点） このように、従来の複数の用紙収容部を有した給送装
置においては、該用紙収容部に対応してそれぞれ設けら
れた複数の整位給送手段が同時に動作する構成となって
いるため、用紙を送出口に向けて搬送する搬送路の上流
側に位置する用紙収容部から用紙を連続的に給送する際
に、先行の用紙が搬送路の下流側に位置する最後段の整
位給送手段を完全に通過しないと次の用紙の整位動作を
行なうべく整位給送手段を停止することができず、この
ため、給送間隔が非常に長くなって、単位時間当りの給
送枚数が少なくなってしまい、画像形成装置側の処理能
力に合わせることができないといった問題があった。

本発明は、上記事情に基づきなされたもので、その目
的とするところは、用紙を送出口に向けて搬送する搬送
路の上流側に位置する用紙収容部から用紙を連続的に給
送する場合でも、給送間隔を短くした状態での給送が可
能となり、用紙を画像形成装置側の処理能力に見合った
状態での連続給送が可能な給送装置を提供しようとする
ものである。

［発明の構成］ （問題点を解決する手段） 本発明は、上記問題点を解決するために、画像形成装
置に付設され、該画像形成装置に用紙を給送する給送装
置であって、前記用紙を収容する複数の用紙収容部と、
これら用紙収容部にそれぞれ設けられ用紙を取出す取出
し手段と、これら取出し手段により取出された用紙をそ
れぞれ整位給送する整位給送手段と、これら整位給送手
段により整位された用紙を送出口に向けて搬送する搬送
路と、この搬送路の上流側に位置する整位給送手段を停
止させる整位給送手段停止機構とを具備し、搬送路の上
流側に位置する用紙収容部から用紙を連続的に給送する
際、先行の用紙の後端が搬送路の上流側に位置する整位
給送手段を通過した時点で、整位給送手段停止機構によ
り前記整位給送手段を一旦停止させるとともに取出し手
段により次の用紙を取出してその先端を停止中の整位給
送手段により整位させ、先行の用紙の後端が所定位置ま
で搬送されたとき整位給送手段による給送を開始するよ
うに構成したものである。

（作用） すなわち、本発明は、搬送路の上流側に位置する用紙
収容部から用紙を連続的に給送する際、先行の用紙の後
端が搬送路の上流側に位置する整位給送手段を通過した
時点で、整位給送手段停止機構により前記整位給送手段
を一旦停止させるとともに取出し手段により次の用紙を
取出してその先端を停止中の整位給送手段により整位さ
せ、先行の用紙の後端が所定位置まで搬送されたとき整
位給送手段による給送を開始するように構成したから、
搬送路の上流側に位置する用紙収容部から用紙を連続的
に給送する場合でも、給送間隔を短くした状態での給送
が可能となり、用紙を画像形成装置側の処理能力に見合
った状態での効率の良い連続給送が可能となる。

（実施例） 以下、本発明を一実施例を図面を参照して説明する。

まず、第２図と第３図は本発明の給送装置を備えた画
像形成ユニット装置の外観斜視図および内部構成を示す
概略的縦断側面図であり、次ぎのような構成となってい
る。

図中１は画像形成装置としてのレーザープリンタであ
り、このレーザープリンタ１は本発明の給送装置として
のマルチカセットフィーダ２上に載置され、その後部側
にはエンベローブフィーダ３が装着されている。

上記レーザープリンタ１は、次ぎのような構成となっ
ている。すなわち、図中５はレーザープリンタ１のプリ
ンタ本体であり、このプリンタ本体５の上面後部は一段
高くなっており、その上面中央部には排紙部としての凹
部６が形成されている。この凹部６には受台（ジョガー
トレイ）８を備えたジョガー装置７が設けられている。

さらに、この凹部６の右側には操作盤表示部９および
操作盤スイッチ部10が設けられているとともに、左側に
は３つのICカード挿入口11…が配設されている。また、
プリンタ本体５の前面側には排紙トレイ12が装着されて
いる。

また、上記プリンタ本体５内には画像形成機構４が設
けられている。すなわち、図中15はドラム状感光体で、
その周囲部にはその回転方向に沿って帯電装置16,レー
ザー光学系17,現像装置18,転写装置19,剥離装置20,クリ
ーニング装置21,および除電装置22が順次配設されてい
る。

さらに、プリンタ本体５内には、感光体15と転写装置
19との間の画像転写部23を経て前方に延びる搬送路24が
形成されており、プリンタ本体５内の底部に収納された
給紙カセット25およびマルチカセットフィーダ２の給紙
カセット26,27からそれぞれ給紙ローラ28…,28′および
アライニングローラ対29…,29′などを介して自動給紙
された用紙P,手差しトレイ13から手差し給紙された用紙
P,およびエンベローブフィーダ３から自動給紙された封
筒Ａを前記画像転写部23に導くようになっている。

また、この搬送路24の画像転写部23の上流側にはアラ
イニングローラ対30が配置され、下流側には定着装置3
1,排紙セレクタ32,および排紙ローラ対33が配置されて
いる。

なお、搬送路24の終端部には前記排紙セレクタ32によ
り振分けられた用紙P,封筒Ａなどを排紙部としての前記
凹部６に導く下側ローラ34a,上側ローラ34bからなる排
紙ローラ対34を備えた分岐搬送路35が形成されている。

第２図に示す40は下部カバー,41はフロントカバー,42
は上部カバー,43は右カバー,44は左カバー,45は右カバ
ー開閉レバー,46は上部ユニット開閉用レバーであり、
第３図に示す47,48…,49は制御部51を構成する制御基板
である。

しかして、画像形成動作に当たっては、感光体15が駆
動されるとともに、帯電装置16の働きで一様に帯電さ
れ、ついで、レーザー光学系17により感光体15上に画像
信号に対応した露光が行われて静電潜像が形成される。

ついで、この感光体15上の静電潜像はトナーとキャリ
アとからなる二成分現像剤を使用する現像装置18により
現像されて、現像剤像として画像転写部23側に送り込ま
れる。

一方、この現像剤像形成動作に同期して給紙カセット
25,26,27から選択的に取出された用紙Ｐ、あるいは手差
しされた用紙Ｐ、あるいはエンベローブフィーダ３から
供給された封筒Ａがアライニングローラ対30を介して送
り込まれ、予め感光体15上に形成された上記現像剤像が
転写装置19の働きにより用紙Ｐあるいは封筒Ａに転写さ
れる。

ついで、用紙Ｐあるいは封筒Ａは剥離装置20により感
光体15から引き剥がされ、搬送路24を通過して定着装置
31に送り込まれる。

ここで、現像剤像が用紙Ｐあるいは封筒Ａに溶融定着
された後、排紙セレクタ32により排出方向が振分けら
れ、上部のジョガー装置７の受台８上もしくは下部の排
紙トレイ12上に排出される。

なお、用紙Ｐあるいは封筒Ａ上に現像剤像を転写した
後、感光体15上に残った残留トナーは清掃装置21により
清掃され、次ぎのコピー動作が可能な状態となる。

つぎに、第１図，第４図ないし第７図を参照して本発
明の給送装置としてのマルチカセットフィーダ２に付い
て詳述する。

第１図中、50は給送装置本体としてのフィーダ本体で
あり、このフィーダ本体50内には上下２段のカセット収
容部55,55′が形成され、これらカセット収容部55,55′
には、用紙Ｐを収納した用紙収容部としてのカセット2
6,27が収容されている。また、これらカセット26,27
は、カセット検知手段60,60′でそれぞれ有無が検出さ
れるようになっている。

カセット収容部55,55′の後部には、これらカセット2
6,27の用紙Ｐを検出する用紙検出手段61,61′がそれぞ
れ配置されていて、カセット26,27内の用紙Ｐの有無を
検出している。

また、カセット収容部55,55′の上部には、カセット2
6,27内の用紙Ｐを１枚ずつ取出す取出し手段としての給
紙ローラ28,28′が配設されている。さらに、カセット2
6,27の図示しない用紙仕切り板のマグネットとリードス
イッチ62により用紙サイズを検出する用紙サイズ検知手
段63がそれぞれ配設されている。

上段カセット26から給紙ローラ28′を介して取出され
た用紙Ｐは、上部ガイド64で案内された後、上部アライ
ニングローラ対29′で先端を整位され、ついで、出口ガ
イド65で案内され受渡し口としての送出口66からレーザ
ープリンタ１へ給送される。

また、下段カセット27から給紙ローラ28を介して取出
された用紙Ｐは、中間ガイド下部ガイド67で案内された
後、下部アライニングローラ対29で先端を整位され、つ
いで、中間ガイド68で案内された後、上部アライニング
ローラ対29′で挟持搬送されて出口ガイド65で案内され
送出口66からレーザープリンタ１へ給送される。

また、ガイド64,67、アライニングローラ対29,29′、
中間ガイド68、出口ガイド65等で構成される送出手段56
は、マルチカセットフィーダ２のフレーム69の軸70を支
点として回動可能なドア80の裏側に装備されている。

ドア80は、レバー81を図示矢印ａ方向に回動させるこ
とにより開けることができるようになっている。すなわ
ち、ドアレバー81を図示矢印ａ方向に回動させることに
よりフレーム69より突出して設けられたロックシャフト
82にロックされているロックレバー83が図示矢印ｂ方向
に回動してロックが解除され、ドア80は軸70を支点とし
て矢印ｃ方向に開く。そして、ドア80の裏側に装備され
た前記送出手段55の全体が露出し、該送出手段55により
構成される給送路85に詰まった用紙Ｐの取り除き作業や
保守点検作業を極めて容易に行なうことが可能となる。

また、ドア80は、軸70に図示しないブッシュと止め具
により固定されており、止め具を外すことによりフィー
ダ本体50に対して着脱自在となっている。

また、ドア80に取着されている中間ガイド68よりの延
出部がフレーム69に取着されているドア検知手段86のマ
イクロスイッチをON−OFFすることによりドア80の開閉
が検知されるようになっている。

また、第４図はマルチカセットフィーダ２の左側部分
であり、整位給送手段としてのアライニングローラ対2
9,29′を駆動する駆動手段126と、マルチカセットフィ
ーダ２を制御する制御手段としての制御部90と、この制
御部90と図示しない信号ケーブルで接続された信号送受
部91が各々配置されている。そして、信号送受部91には
第８図に示すようにレーザープリンタ１の制御部51と接
続した信号送受手段（インターフェース信号ケーブル）
92が接続されていて種々の制御が行われるようになって
いる。

なお、フィーダ本体50の上面は、画像形成装置として
のレーザープリンタ１を直接装置し得る載置面53となっ
ており、この載置面53には位置決め部54としての穴が形
成されていてレーザープリンタ１の底面にある突起（図
示しない）が係合し所定位置にセットできるようになっ
ている。

また、整位給送手段としてのアライニングローラ対2
9′,29の駆動手段126は、第６図に詳図する構成となっ
ている。すなわち、93は駆動源としてのアライニングモ
ータであり、アライニングモータ93の駆動力は第１の動
力伝達系126aを介しての搬送路下流側に位置するアライ
ニングローラ対29′の駆動ローラ29a′に、また、第２
の動力伝達系126bを介しての搬送路上流側に位置するア
ライニングローラ対29の駆動ローラ29aに伝達されるよ
うになっている。なお、29b,29b′は駆動ローラ29a,29
a′に転接する状態に設けられた従動ローラである。

上記第１の動力伝達系126aは、アライニングモータ93
によって発生された動力を、ベルト94,歯車プーリ95,歯
車プーリ95の歯車部95a,歯車96を順次介して駆動ローラ
29a′の軸127に取着された歯車97等に伝達する構成とな
っている。そして、駆動ローラ29a′を駆動するように
なっている。

また、上記第２の動力伝達系126bは、アライニングモ
ータ93によって発生された動力を、ベルト94,歯車プー
リ95,歯車プーリ95の歯車部95a,歯車96′，歯車96′と
一体の小径歯車96a′，整位給送手段停止機構としての
スプリングクラッチ128,歯車99,歯車100,および駆動ロ
ーラ29aの軸129に取着された歯車101に伝達する構成と
なっている。そして、駆動ローラ29aを駆動するように
なっている。

また、歯車99の軸102には前記歯車130,ラチェット13
1,コイルスプリング132,アーバー133からなる前記スプ
リングクラッチ128が設けられており、第４図に示すソ
レノイド105がOFFの時は、このソレノイド105のフラッ
パ106はスプリング107によって前記ラチェット131に係
合されて歯車99の軸102に駆動力が伝達されず前記歯車1
30のみが回転するようになっている。

また、ソレノイド105がONするとフラッパ106がソレノ
イド105に吸引されてラチェット131から離れ、動力が前
記歯車130,スプリング132,アーバー133を介して歯車99
に伝達され、歯車100を介して歯車101が回転する。これ
により、下部アライニングローラ対29の駆動ローラ29a
が駆動されるようになっている。

第５図はマルチカセットフィーダ２の右側部分であ
り、給紙ローラ28,28′の駆動部が配設されている。

給紙モータ110は、正逆両方に回転し左回転したとき
の動力はベルト111,歯車プーリ112,歯車113によって一
方向クラッチを内蔵している上部給紙ローラ28′の軸に
取着された歯車114に伝達された給紙ローラ28′は回転
する。

一方、同時に歯車115,116および下部給紙ローラ28の
軸に取着された一方向クラッチを内蔵している歯車117
にも動力が伝達されるが一方向クラッチの作用により歯
車117は空転して下部給紙ローラ28は回転しないように
なっている。

また、給紙モータ110が右回転したときの動力は、ベ
ルト111,歯車プーリ112,歯車115,歯車116を介して歯車1
17に伝達され、下部給紙ローラ28を回転する。

一方、同時に上部給紙ローラ28′の軸に取着された歯
車114にも動力が伝達されるが、内蔵された一方向クラ
ッチの作用により空転し、上部給紙ローラ28′は回転し
ないようになっている。

また、給紙ローラ28,28′の軸の終端部には、半月状
になっている給紙ローラ28,28′の位相を合せたカム11
8,119が取着されていて、このカム118,119の位置、すな
わち、半月状の給紙ローラ28,28′の位置を検出するカ
ムセンサ120,121が配設されている。

内部構成は以上のようになっている。

しかして、上記構成のマルチカセットフィーダ２にお
いて、上段カセット26の用紙Ｐの給紙信号が発せられる
とインターフェース信号ケーブル92を介して信号送受部
91を経由して制御部90に送出されてくる。

制御部90では、上部カセット26の用紙Ｐのサイズを用
紙サイズ検知手段63′で検出した検出信号、用紙Ｐの有
無を検知する用紙検知手段61で検出した検出信号、およ
び上段カセット26の有無を検知するカセット検知手段60
で検出した検出信号、ドア80の開閉を検知するドア検知
手段86で検出した検出信号の各信号をレーザープリンタ
１へ送出し全て正規の信号であると判断されると、給紙
モータ110を左回転し始め歯車114が回転することにより
同軸上のカム119,上部給紙ローラ28′が回転しカセット
26内の用紙Ｐが取出される。

この取出された用紙Ｐは、ガイド64で案内されアライ
ニングローラ対29′に先端を整位される。わずかな時間
遅れてアライニングローラ対29の駆動ローラ29a′が回
転し用紙Ｐはアライニングローラ対29により挟持搬送さ
れる。

このとき、カム119がカムセンサ121に再度検出される
と給紙モータ110が回転を停止し次の給紙信号まで待機
するようになっている。

アライニングローラ対29により挟持搬送された用紙Ｐ
は、出口ガイド65で案内され送出口66からレーザープリ
ンタ１へ給送される。

そして、レーザープリンタ１内に導かれた用紙Ｐは図
示しないアライニングスイッチで先端を検知され、用紙
Ｐの長さプラスα分だけ時間が経過した後、すなわち、
上部アライニングローラ対29′から完全に用紙Ｐを送り
きった時、レーザプリンタ１の制御部51よりのアライニ
ングモータ93の停止信号がマルチカセットフィーダ２へ
送出されアライニングローラ対29′が停止する。

この時、ソレノイド105はOFFのままで下部アライニン
グローラ対29の駆動ローラ29aは回転しないようになっ
ている。

また、下段カセット27の給紙動作は、上段カセット26
と同様に用紙サイズ検知手段63,用紙検知手段61,カセッ
ト検知手段60,ドア手段86の各検知信号をレーザープリ
ンタ１へ送出し全て正規の信号であると判断されると、
給紙モータ110が右回転し始め歯車117が回転し同軸上に
カム118,下部給紙ローラ28が回転し下段カセット27の用
紙Ｐは送出され、ガイド67で案内されアライニングロー
ラ対29と当接し先端が整位される。

わずかの時間遅れてアライニングモータ93が回転し始
めた後、ソレノイド105がONして歯車101が回転すること
により用紙Ｐはアライニングローラ対29に挟持搬送さ
れ、ついで、中間ガイド68で案内され、上部アライニン
グローラ対29′に挟持搬送され出口ガイド65で案内され
送出口66からレーザープリンタ１へ送出される。

ところで、アライニングローラ対29で挟持搬送されて
いるとき。カム118がカムセンサ120で再度検出されると
給紙モータ110が回転を停止し、次の給紙信号まで待機
するようになっている。

また、アライニングローラ対29,29′により挟持搬送
された用紙Ｐは、レーザープリンタ１に取り込まれ、図
示しないアライニングスイッチで先端を検知され、用紙
Ｐの長さプラスαがアライニングローラ29により完全に
送出されたと本体制御部51で判断されたとき、本体制御
部51よりの信号でソレノイド105がOFFしアライニングロ
ーラ対29は回転が停止され、次の用紙Ｐの先端整位まで
待機するようになっている。

つぎに、上記アライニングローラ対29′で挟持搬送さ
れている用紙Ｐがアライニングローラ対29′により完全
に送出されたと本体制御部51で判断されたとき本体制御
部よりのアライニングモータ停止信号でアライニングモ
ータ93が停止し、つぎの給紙信号まで待機するようにな
っている。

また、搬送路85の上流側に位置する下段カセット27か
ら連続的に給紙動作が行なう場合には、先行の用紙Ｐの
後端が搬送路85の上流側に位置するアライニングローラ
対29を通過した時点、すなわち、第７図のＡ転を通過し
た時にスプリングクラッチ128を非動力伝達状態として
前記アライニングローラ対29の駆動ローラ29aを一旦停
止させるとともに給紙ローラ28により次の用紙Ｐを取出
して、その先端を停止中のアライニングローラ対29によ
り整位させ、上部アライニングローラ対29′で挟持搬送
されている先行の用紙Ｐの後端が所定位置まで搬送され
たときアライニングローラ対29による給送を開始するよ
うになっている。

これにより、搬送路85の上流側に位置する下段カセッ
ト27から用紙Ｐを連続的に給送する場合でも、給送間隔
ｌを短くした状態での給送が可能となり、用紙Ｐを画像
形成装置側の処理能力に見合った状態での効率の良い連
続給送が可能となる。

なお、下段のカセット27からの給紙動作も上段カセッ
ト26と同様にして行われることになる。

また、給紙動作中に指定されたカセット26あるいは27
の用紙検知手段61,61′で用紙Ｐが検出されない時、カ
セット検知手段60,60′でカセット26,27が検出されない
時、さらには、ドア検知手段86でドア80が閉じていない
と検出された時には、マルチカセットフィーダ２は動作
しないようになっている。

また、マルチカセットフィーダ２のカセット収容部5
0,50′に収容されているカセット26,27は、マルチカセ
ットフィーダ２上に載置されているレーザープリンタ１
のカセット25と長さだけ異なり、他の形状は同一に構成
している。このため、マルチカセットフィーダ２のカセ
ット26,27をレーザープリンタ１に装着できるし、ま
た、逆にレーザープリンタ１のカセット25をマルチカセ
ットフィーダ２に装着して使用できるようになってい
る。したがって、用紙Ｐ…自体を入れ換えるといった面
倒な作業が必要ない。

また、給紙ローラ28,28′の位置を検出しているカム1
18,119とカムセンサ120,121において、給紙動作中に何
らかの理由でマルチカセットフィーダ２が途中で停止し
たとき、途中まで給送された用紙Ｐを取り除いてもカム
118,119に検出されないときがある。

このとき、給紙モータ110を回転させて歯車114または
歯車117を回転させ、カム118,119がカムセンサ120,121
に検出されるまで給紙モータ110を回転させると同時に
指定されたカセット26,27のカセット検知手段60,6o′，
用紙検知手段61,61のドア検知手段86の各信号をレーザ
ープリンタ１の制御部51へ送出し、各信号が正規な信号
であると判断された後、給紙信号が発せられ、マルチカ
セットフィーダ２から用紙Ｐが給紙されるようになって
いる。

なお、上述の一実施例の説明において、給送装置とし
てのマルチカセットリーダ２のカセットを２つのものに
ついて説明したが、本発明はこれに限るものでないこと
は勿論である。

その他、本発明は要旨を変えない範囲で種々変形実施
可能なことは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、搬送路の上流
側に位置する用紙収容部から用紙を連続的に給送する
際、先行の用紙の後端が搬送路の上流側に位置する整位
給送手段を通過した時点で、整位給送手段停止機構によ
り前記整位給送手段を一旦停止させるとともに取出し手
段により次の用紙を取出してその先端を停止中の整位給
送手段により整位させ、先行の用紙の後端が所定位置ま
で搬送されたとき整位給送手段による給送を開始するよ
うに構成したから、搬送路の上流側に位置する用紙収容
部から用紙を連続的に給送する場合でも、給送間隔を短
くした状態での給送が可能となり、用紙を画像形成装置
側の処理能力に見合った状態での効率の良い連続給送が
可能となる給送装置を提供できるといった効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の給送装置の一実施例を示す縦断側面
図、第２図は本発明の給送装置を備えた画像形成ユニッ
ト装置を示す外観斜視図、第３図はその内部構造を示す
概略的縦断側面図、第４図は給送装置内部の左側側面
図、第５図は給送装置内部の右側側面図、第６図は要部
であるアライニングローラ対の駆動手段を示す概略的斜
視図、第７図は下段カセットからの用紙搬送経路を模式
的に示す説明図、第８図は送受手段の接続状態を示す説
明図である。 １……画像形成装置（レーザープリンタ）、２……給送
装置（マルチカセットフィーダ）、26,27……給送装置
のカセット、28,28′……取出し手段（給紙ローラ）、2
9,129′……整位給送手段（アライニングローラ対）、2
9a,29a′……駆動ローラ、50……給送装置本体（フィー
ダ本体）、56……送出手段、66……送出口、85……搬送
路、90……制御部（制御手段）、93……駆動源（アライ
ニングモータ）、126……アライニングローラ駆動手
段、、126a……第１の動力伝達系、126b……第２の動力
伝達系、128……整位給送手段停止機構（スプリングク
ラッチ）、Ｐ……用紙。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像形成装置に付設され、該画像形成装置
   に用紙を給送する給送装置であって、前記用紙を収容す
   る複数の用紙収容部と、これら用紙収容部にそれぞれ設
   けられ用紙を取出す取出し手段と、これら取出し手段に
   より取出された用紙をそれぞれ整位給送する整位給送手
   段と、これら整位給送手段により整位された用紙を送出
   口に向けて搬送する搬送路と、この搬送路の上流側に位
   置する整位給送手段を停止させる整位給送手段停止機構
   とを具備し、搬送路の上流側に位置する用紙収容部から
   用紙を連続的に給送する際、先行の用紙の後端が搬送路
   の上流側に位置する整位給送手段を通過した時点で、整
   位給送手段停止機構により前記整位給送手段を一旦停止
   させるとともに取出し手段により次の用紙を取出してそ
   の先端を停止中の整位給送手段により整位させ、先行の
   用紙の後端が所定位置まで搬送されたとき整位給送手段
   による給送を開始するように構成したことを特徴とする
   給送装置。
2. 【請求項２】整位給送手段が、１つの駆動源により駆動
   されるアライニングローラ対であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の給送装置。
3. 【請求項３】整位給送手段停止機構が、駆動源の駆動力
   を整位給送手段に伝達する駆動力伝達系に介在されたス
   プリングクラッチからなることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の給送装置。