JP2538920Y2 - ワイヤーまたはボーンを具備した衣類 - Google Patents

ワイヤーまたはボーンを具備した衣類

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JP2538920Y2 JP1992069273U JP6927392U JP2538920Y2 JP 2538920 Y2 JP2538920 Y2 JP 2538920Y2 JP 1992069273 U JP1992069273 U JP 1992069273U JP 6927392 U JP6927392 U JP 6927392U JP 2538920 Y2 JP2538920 Y2 JP 2538920Y2
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    • A41CCORSETS; BRASSIERES
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  • Textile Engineering (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイヤーまたはボーン
を具備した衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ブラジャー、ロング
ラインブラジャー、フィットスリップ、ガードル、ウエ
ストニッパー、スリーインワン、ボディスーツ、ブラス
リップ、レオタード、カップ付きドレス、水着、イブニ
ングドレス、腰痛用コルセットなどのファンデーション
類やその他の衣服などの衣類に、美容上の観点から人体
の特定部分を保型または造型するため、あるいは着用し
ている衣類の好ましくない移動(例えばずり下がりやず
り上がり)などを防止するためなどに適宜の弾力性と剛
性を有する金属あるいは、合成樹脂、繊維強化合成樹脂
製などのワイヤーや、あるいは、細長い棒状物などの形
をしたボーンが用いられてきている。
【0003】具体的例を挙げて説明すると、代表的に
は、例えばブラジャーにおいては***受け用のカップ部
にワイヤーを適用して***の形を整えたり、カップ部の
保形性を良くするためなどに用いられており、他のカッ
プ部を有する衣類についても同様にワイヤーなどが適用
されている。また、ウエストニッパーや腰痛用コルセッ
トに於いては、それらのウェスト部分の形状を整えた
り、人体のウェスト部を美しく造型したり、腰部の保
護、あるいは、これらの衣類が着用中にずり上がった
り、ずり下がったりしないようにボーンが用いられてい
る。
【0004】従来、これらのワイヤーやボーンは次ぎの
ように取り付けられていた。従来の衣類の例としてブラ
ジヤーを用いて、そのワイヤーの取り付け構造の代表的
なものを図を参照しながら説明する。
【0005】図7は従来の代表的なブラジャーの一例の
左側部分の正面概略図である。図7に於いて、101は
下カップ部、102は上カップ部、103が土台布、1
04はバック布、105はストラップ、106はカップ
接ぎ部、107はカップ部と土台布の接合部である。
【0006】図9は図7のA−A方向の概略断面概念図
である。図9に於いて、101は下カップ部、102は
上カップ部、101a、102aが表カップ布、101
b、102bが素材生地である裏打ちカップ布である。
通常、素材生地である裏打ちカップ布はクッション性を
有する不織布やウレタンフォームその他のプラスチック
発泡体などが用いられている。不織布やプラスチック発
泡体などが用いられた場合には、通常肌に接する側の表
面または両面には、織物または編物が積層されている。
111と112はバイアス布(通称バイアステープとも
呼ばれている。)であり、106のカップ接ぎ部に相当
する位置の裏打ちカップ布101b、102bの接ぎ部
の裏側(肌に接する側)には、図7の106のカップ接
ぎ部に沿った形状で、ワイヤー113がバイアス布11
2に囲まれて縫製ライン114と115でそれぞれ裏打
ちカップ布101b、102bおよびバイアス布111
と共に縫製されている。表カップ布101aと102a
は、縫製ライン116、117で縫製されて接ぎ合わさ
れている。
【0007】図10は図7のB−B方向の概略断面概念
図である。図10に於いて、101は下カップ部、10
1aが表カップ布、101bが素材生地である裏打ちカ
ップ布である。103は土台布、107はカップ部と土
台布の接合部である。122はバイアス布であり、10
7のカップ部と土台布の接合部に相当する位置の裏打ち
カップ布101bの裏側(肌に接する側)には、図7の
107のカップ部と土台布の接合部に沿った形状で、ワ
イヤー123がバイアス布122に囲まれて縫製ライン
124と125でバイアス布122、裏打ちカップ布1
01b、表カップ布101aおよび土台布103と共に
縫製されている。
【0008】図8は従来の代表的なブラジャーの別の一
例の左側部分の正面概略図である。図7のブラジャーと
異なる部分は、101の下カップ部が左右のそれぞれ前
側下カップ部109と脇側下カップ部110とからな
り、この両者がカップ接ぎ部108で接ぎ合わされてい
ることと、このカップ接ぎ部108の裏側に図9と同様
な構造で、カップ接ぎ部108に沿ってワイヤーが取り
付けられている点であり、他の部分は、図7、図9、図
10と同様である。すなわち、図8のブラジャーに於い
て、A−A方向の断面構造は、図9と同一であり、B−
B方向の断面構造は図10と同様である。尚、C−C方
向の断面構造は図9と同様であるので、図示並びに説明
は省略する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で説明したブラジャー等のワイヤーやボーンを具備
した衣類は、前記図9や図10のようにワイヤーやボー
ンは素材生地の表面、特に素材生地の肌に接する方の面
の上に取り付けられている。より具体的には、図9に於
いては、ワイヤー113がバイアス布112に囲まれて
縫製ライン114と115でそれぞれ裏打ちカップ布1
01b、102bの隣接する部分の面の上側に形成され
ており、また、図10に於いても、ワイヤー123はバ
イアス布122に囲まれて縫製ライン124と125で
裏打ちカップ布101bの肌に接する方の面の上に取り
付けられている。
【0010】従って、肌側での凹凸が顕著になり、部分
的な圧迫および身体の動きに対するすれ(摩擦)が発生
して、接触感が悪くなり、着用感の低下が生じている。
また、感覚的な問題であるが、この様な不自然な部分的
圧迫感と、摩擦により、あたかも着用者が望んでいる目
的とする造型機能(例えばバストアップ、バストの前中
心側への寄せ機能、バスト支持安定性など)が発揮され
ていないかのように感じる着用者も多く、商品価値の低
下につながると言った問題も生じている。
【0011】本考案は、これらの問題点を解決し、肌へ
の接触性能が改良され、着用感が優れ、その結果造型機
能の感覚的な低下感なども生じにくいワイヤーまたはボ
ーンを具備した衣類を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に本考案は次の構成を有するものである。 (1)ワイヤーまたはボーンを具備した衣類であって、
前記ワイヤーまたはボーンが、前記衣類を構成する素材
生地の厚み方向の側面側に取り付けられており、且つ、
前記ワイヤーまたはボーンに隣接する前記素材生地の表
面ならびに裏面に前記隣接する素材生地の隣接部位を覆
う布が当てがわれ、前記素材生地と前記隣接部位を覆う
布が相互に縫製されて形成される空隙部に前記ワイヤー
またはボ ーンが挿入された形で取り付けられていること
を特徴とするワイヤーまたはボーンを具備した衣類。
【0013】(2)素材生地がクッション性を有する生
地である前記(1)項に記載のワイヤーまたはボーンを
具備した衣類。(3) クッション性を有する生地が不織布および/また
はプラスチック発泡体である前記(2)項に記載のワイ
ヤーまたはボーンを具備した衣類。
【0014】(4)衣類が***収納用カップ部を有する
衣類である前記(1)〜(3)項のいずれかに記載のワ
イヤーまたはボーンを具備した衣類。(5) ***収納用カップ部を有する衣類がブラジャー、
ボディスーツ、ブラスリップ、水着およびレオタードか
ら選ばれた衣類である前(4)項に記載のワイヤーま
たはボーンを具備した衣類。
【0015】(6)ボーンを具備した衣類がウエストニ
ッパーおよび腰痛用コルセットから選ばれた衣類である
前記(1)〜(3)のいずれかに記載のボーンを具備
した衣類。
【0016】
【作用】本考案のワイヤーまたはボーンを具備した衣類
は、前記ワイヤーまたはボーンが、前記衣類を構成する
素材生地の厚み方向の側面側に取り付けられているの
で、素材生地の表面に重ねられて取り付けられた場合に
比べて、前記ワイヤーまたはボーンの取り付けられた部
分の肌側への突出がなくなるか、またはより小さくする
ことができ、肌への接触性能が改良され、着用感が優
れ、その結果、造型機能の感覚的な低下感なども生じに
くいワイヤーまたはボーンを具備した衣類を提供でき
る。そして本考案の衣類においては、前記ワイヤーまた
はボーンに隣接する前記素材生地の表面ならびに裏面に
前記隣接する素材生地の隣接部位を覆う布が当てがわ
れ、前記素材生地と前記隣接部位を覆う布が相互に縫製
されて形成される空隙部に前記ワイヤーまたはボーンが
挿入された形で取り付けられている 、ワイヤーまた
はボーンを接着などにより取り付けた場合に比べて、よ
り確実に取り付けることができ、好ましい。
【0017】また、前記(2)項に記載したように、素
材生地がクッション性を有する生地である本考案の好ま
しい態様とすることにより、一般にクッション性のある
生地は通常の織物、編物などに比べて厚みがより大きい
ので、その厚み方向の側面側にワイヤーまたはボーンを
取り付けることにより、素材生地表面からのワイヤーま
たはボーンが肌側に突出する割合をより小さくできる
か、または、突出を無くすことができ、更にワイヤーま
たはボーンの厚みがクッション性のある生地の厚みより
小さい場合には、素材生地同志の厚み方向の側面側を突
き合わせたその突き合わせ部分の中にワイヤーまたはボ
ーンが取り付けられているので、生地のクッション性に
より、素材生地をほとんど隙間なく突き合わせることが
でき、この突き合わせ部分の中にワイヤーまたはボーン
を埋没させて取り付けることができるので、着用感の優
れた衣類とすることができるし、クッション性生地の使
用により、ワイヤーないしボーンの装着された部位以外
の肌触り、着用感も良好になり、好ましい。
【0018】また、前記(3)項に記載したように、ク
ッション性を有する生地が不織布および/またはプラス
チック発泡体である本考案の好ましい態様とすることに
より、これらは、前述の作用を容易に発揮でき、且つ、
入手が容易であるので、容易に本考案の衣類を製造する
ことができ、好ましい。
【0019】また、前記(4)項に記載したように、衣
類が***収納用カップ部を有する衣類である本考案の好
ましい態様とすることにより、***収納用カップ部に、
本考案を適用することにより、本考案の前記した作用を
十分発揮できるので好ましい。
【0020】また、前記(5)項に記載したように、乳
房収納用カップ部を有する衣類がブラジャー、ボディス
ーツ、ブラスリップ、水着およびレオタードから選ばれ
た衣類である本考案の好ましい態様とすることにより、
これらの衣類は、人体を美しく見せるための造型機能を
特に要求される衣類であり、前記本考案の機能が効果的
に発揮され、好ましい。
【0021】また、前記(6)項に記載したように、ボ
ーンを具備した衣類がウエストニッパーおよび腰痛用コ
ルセットから選ばれた衣類である本考案の好ましい態様
とすることにより、これらの衣類は、ウエスト部分の造
型または保護のため、ボーンによるしっかりした支持が
必要であり、その場合に、前述の本考案の機能が発揮さ
れやすい衣類であり、好ましい。
【0022】
【実施例】本考案で言う衣類の具体的な例としては、例
えば、ブラジャー、ロングラインブラジャー、フィット
スリップ、ガードル、ウエストニッパー、スリーインワ
ン、ボディスーツ、ブラスリップ、レオタード、カップ
付きドレス、水着、イブニングドレス、腰痛用コルセッ
トなどが例示されるが必ずしもこれらのみに限定される
ものではない。
【0023】特に身体の保型、造型機能や衣類の型崩れ
を防止する機能、衣類のしわ発生防止機能、あるいは腰
痛用コルセット等の人体の保護機能などの機能を付与し
たい衣類、あるいは着用中のずり上がり、ずり下がりな
どの移動が生じやすい衣類などの移動防止機能等を付与
する必要のある衣類であれば、いずれにも適用可能であ
る。以下、具体的に図面を参照しながら本考案をより詳
細に説明する。
【0024】図1は本考案の衣類であるブラジャーの一
例の左側部分の正面概略図である。図1に於いて、1は
下カップ部、2は上カップ部、3は土台布、4はバック
布、5はストラップ、6はカップ接ぎ部、7はカップ部
と土台布の接合部である。
【0025】図3は図1のA−A方向の概略断面概念図
である。図3に於いて、1は下カップ部、2は上カップ
部、1a、2aが表カップ布、1b、2bが素材生地で
ある裏打ちカップ布である。通常素材生地である裏打ち
カップ布はクッション性を有する不織布やウレタンフォ
ームその他のプラスチック発泡体などが用いられてい
る。不織布やプラスチック発泡体などが用いられた場合
には、通常、肌に接する側の表面または両面には、織物
または編物が積層されている事が好ましい。
【0026】11と12はバイアス布(通称バイアステ
ープとも呼ばれている。)であり、6のカップ接ぎ部に
相当する位置の裏打ちカップ布1b、2bの厚み方向の
側面側の突き合わせ部分には、図1の6のカップ接ぎ部
に沿った形状で、ワイヤー13が挿入されている。
【0027】素材生地である裏打ちカップ布1b、2b
のそれぞれの表面ならびに裏面に、前記隣接する裏打ち
カップ布1b、2bの隣接部位(突き合わせ部分)を覆
う布、すなわちこの例の場合には、バイアス布11と1
2が当てがわれ、前記裏打ちカップ布1b、2bと前記
バイアス布11と12が縫製ライン14と15で相互に
縫製されている。ワイヤー13はこの相互に縫製されて
生じる空隙部に挿入されているので、ワイヤー13は、
しっかりとこの空隙部に収納される。しかもワイヤー1
3は、裏打ちカップ布1b、2bの厚み方向の側面側に
取り付けられることにより、裏打ちカップ布1b、2b
の表面からワイヤー13が肌側に突出する割合を小さく
できるし、特にこの例のようにワイヤー13の厚みが裏
打ちカップ布1b、2bの厚みより小さい場合には、ワ
イヤー13が裏カップ布1b、2bの表面から肌側に突
出することが無くなる。しかも、裏打ちカップ布1b、
2bとして不織布やウレタンフォームその他のプラスチ
ック発泡体などのクッション性のある素材を使用した場
合には、裏打ちカップ布1bと2bの厚み方向の側面側
を突き合わせたその突き合わせ部分の隙間もほとんどな
いように突き合わせることができ、突き合わせ部分中に
ワイヤー13を埋没させて取り付けることができるの
で、特に優れた着用感を有するブラジャーとすることが
できる。
【0028】この様なクッション性のある生地の厚み
は、およそ2mm〜5mm程度のものが好ましく用いら
れる。これらの点については、他の例の場合も同様に適
用できるので、以下重複説明は省略する。
【0029】尚、表カップ布1a、2aは、この例の場
合にはカップ接ぎ部6で図3に示したように折り返さ
れ、折り返された部分が縫製ライン18で縫製される。
また、表カップ布1aは縫製ライン17で端部が縫製さ
れ、同様に表カップ布2aは縫製ライン16で端部が縫
製されている。表カップ布1a、2aの接ぎ合わせ方法
は、何等この例のものに限定されるものではなく、例え
ば、後述する図4の表カップ布1aと土台布3のような
縫製構造など適宜の縫製構造にしてよいことは勿論であ
る。更に、例えば、この例では、表カップ布1a、2a
と裏打ちカップ布1bと2bとは、カップ接ぎ部6付近
では、相互に一体的に縫製されていないが、縫製ライン
14と16、および縫製ライン15と17を一体のもの
として縫製してもかまわない。
【0030】図4は、図1のB−B方向の概略断面概念
図である。図4に於いて、1は下カップ部、1aが表カ
ップ布、1bが素材生地である裏打ちカップ布である。
3は土台布、3aは素材生地である裏打ち土台布、7は
カップ部と土台布の接合部である。通常、素材生地であ
る裏打ちカップ布や裏打ち土台布はクッション性を有す
る不織布やウレタンフォームその他のプラスチック発泡
体などが用いられている。不織布やプラスチック発泡体
などが用いられた場合には、通常、肌に接する側の表面
または両面には、織物または編物が積層されている事が
好ましい。
【0031】21、22はバイアス布であり、7のカッ
プ部と土台布の接合部に相当する位置の裏打ちカップ布
1bと裏打ち土台布3aの厚み方向の側面側の突き合わ
せ部分には、図1の7のカップ部と土台布の接合部に沿
った形状で、ワイヤー23が挿入されている。素材生地
である裏打ちカップ布1bと裏打ち土台布3aのそれぞ
れの表面ならびに裏面に、前記隣接する裏打ちカップ布
1bと裏打ち土台布3aの隣接部位(突き合わせ部分)
を覆う布、すなわちこの例の場合には、バイアス布21
と22が当てがわれ、前記裏打ちカップ布1bと裏打ち
土台布3aと前記バイアス布21と22が縫製ライン2
4と25で相互に縫製されている。ワイヤー23はこの
相互に縫製されて生じる空隙部に挿入されているので、
ワイヤー23は、しっかり空隙部に収納される。しかも
ワイヤー23は、裏打ちカップ布1bと裏打ち土台布3
aとの厚み方向の側面側に取り付けられることにより、
裏打ちカップ布1bと裏打ち土台布3aの表面からワイ
ヤー23が肌側に突出する割合を小さくできるし、特に
この例のようにワイヤー23の厚みが裏打ちカップ布1
b、裏打ち土台布3aの厚みより小さい場合には、ワイ
ヤー23が裏カップ布1b、裏打ち土台布3aの表面か
ら肌側に突出することが無くなる。しかも、裏打ちカッ
プ布1b、裏打ち土台布3aとして不織布やウレタンフ
ォームその他のプラスチック発泡体などのクッション性
のある素材を使用した場合には、裏打ちカップ布1bと
裏打ち土台布3aの厚み方向の側面側を突き合わせたそ
の突き合わせ部分の隙間もほとんどないように突き合わ
せることができ、突き合わせ部分中にワイヤー23を埋
没させて取り付けることができるので、特に優れた着用
感を有するブラジャーとすることができる。
【0032】尚、表カップ布1aと土台布3とは、この
例の場合にはカップ部と土台布の接合部7で図4に示し
たように土台布3の端部が折り返され、この土台布3の
折り返された部分と表カップ布1aは縫製ライン26と
27で縫製され、接ぎ合わされている。表カップ布1a
と土台布3との接ぎ合わせ方法は、何等この例のものに
限定されるものではなく、例えば、前述した図3の表カ
ップ布1aと1bのような縫製構造など適宜の縫製構造
にしてよいことは勿論である。更に、例えば、この例で
は、表カップ布1aおよび土台布3と、裏打ちカップ布
1bおよび裏打ち土台布3aとは、カップ部と土台布の
接合部7付近では、相互に一体的に縫製されていない
が、縫製ライン24と26、および縫製ライン25と2
7を一体のものとして縫製してもかまわない。
【0033】図2は本考案の衣類であるブラジャーの別
の一例の左側部分の正面概略図である。図1のブラジャ
ーと異なる部分は、1の下カップ部が左右のそれぞれ前
側下カップ部9と脇側下カップ部10とからなり、この
両者ががカップ接ぎ部8で接ぎ合わされていることと、
このカップ接ぎ部8の裏側に図3で説明したものと同様
な構造で、カップ接ぎ部8に沿ってワイヤーが取り付け
られている点であり、他の部分は、図1、図3、図4と
同様である。すなわち、図2のブラジャーに於いて、A
−A方向の断面構造は、図3と同一であり、B−B方向
の断面構造は図4と同様である。尚、C−C方向の断面
構造は図3と同様であるので、図示並びに説明は省略す
る。
【0034】図5は本考案の衣類の一例であるウエスト
ニッパーの概念斜視図である。図5に於いて、51、5
2、53はボーンが取り付けられている位置を概念的に
示したものである。
【0035】図6は、図5のD−D方向の概略断面概念
図である。図6に於いて、61、62は表布、61a、
62aは素材生地である裏打ち布である。素材生地であ
る裏打ち布はクッション性を有する不織布やウレタンフ
ォームその他のプラスチック発泡体などを用いることが
好ましい。不織布やプラスチック発泡体などが用いられ
た場合には、通常、肌に接する側の表面または両面に
は、織物または編物61b、62bが積層されている事
が好ましい。
【0036】63、64はバイアス布であり、裏打ち布
61a、62aの厚み方向の側面側の突き合わせ部分に
は、図5の52のボーンが取り付けられている位置に沿
った形状で、ボーン67が挿入されている。素材生地で
ある裏打ち布61a、62aのそれぞれの表面ならびに
裏面に、前記隣接する裏打ち布61a、62aの隣接部
位(突き合わせ部分)を覆う布、すなわちこの例の場合
には、バイアス布63と64が当てがわれ、更にバイア
ス布63の上側には、表布61と62が図示したように
重ねられて、これらの生地が縫製ライン65と66で相
互に縫製されている。ボーン67はこの相互に縫製され
て生じる裏打ち布61a、62aとバイアス布63と6
4により形成される空隙部に挿入されているので、ボー
ン67は、確実にこの空隙部に収納される。しかもボー
ン67は、裏打ち布61a、62aの間の厚み方向の
面側に取り付けられることにより、裏打ち布61a、6
2aの表面からボーン67が肌側に突出する割合を小さ
くできるし、特にこの例のようにボーン67の厚みが裏
打ち布61a、62aの厚みより小さい場合には、ボー
ン67が裏打ち布61a、62aの表面から肌側に突出
することが無くなる。しかも、裏打ち布61a、62a
として不織布やウレタンフォームその他のプラスチック
発泡体などのクッション性のある素材を使用した場合で
ボーンの幅があまり大きくない場合には、更に裏打ち布
61a、62aの厚み方向の側面側を突き合わせたその
突き合わせ部分の隙間もほとんどないように突き合わせ
ることができ、突き合わせ部分中にボーン67を埋没さ
せて取り付けることができるので、特に優れた着用感を
有するウエストニッパーとすることもできる。
【0037】尚、表布61と62の縫製構造は、図示し
たものに限定されないことは勿論であり、他の適宜の縫
製構造にしてもよい。また、この例の場合には、すべて
の生地を縫製ライン65と66により、この部分で相互
に一体的に縫製しているが、前述のブラジヤーの例のよ
うに、表布61と62の接ぎ合わせのための縫製と、バ
イアス布63、64ならびに裏打ち布61a、62aの
縫製とを一体的に縫製せずに別々に縫製してもかまわな
い。
【0038】以上、図1〜図6で示した例は、素材生地
が裏打ちとして使用されている場合を示したが、逆にこ
れらの素材生地が衣服の表側に配置されるような形で用
いられても、一向に差し支えないことは容易に理解され
るところである。
【0039】ワイヤーやボーンの素材は各種の金属材料
や、合成樹脂、繊維強化合成樹脂などが一般的に用いら
れる。金属材料としては、例えば、スチール、Ni−T
i合金、形状記憶合金、ステンレス、アモルファス合金
等、その他各種の従来よりかかる衣類のワイヤーやボー
ンとして使用されている金属材料などを用いることがで
きる。合成樹脂や繊維強化合成樹脂についても同様であ
り、また、ワイヤーやボーンの端部にキャップをつけた
り、ワイヤーやボーンがプラスチックチューブなどで覆
われていてもよい。また、金属材料の場合には、樹脂コ
ーティングなど適宜の表面処理がなされていてもよい。
【0040】ボーンやワイヤーの断面形状も特に制限は
なく、従来から使用されている丸断面、板状断面、方形
断面、楕円状断面、その他の各種のものが使用できる。
このワイヤーやボーンの厚みは、前述したように素材生
地の厚みと同等かそれ以下の厚みであることが、より好
ましい。
【0041】以上、衣類の具体例としてブラジャーとウ
エストニッパーについて具体的に説明したが、前述した
ように、本考案の技術思想は、これらのみに限定される
ものではなく、例えば、ロングラインブラジャー、フィ
ットスリップ、ガードル、スリーインワン、ボディスー
ツ、ブラスリップ、レオタード、カップ付きドレス、水
着、イブニングドレス、腰痛用コルセットなど、身体の
保型、造型機能や衣類の型崩れを防止する機能、衣類の
しわ発生防止機能、あるいは腰痛用コルセット等の人体
の保護機能などの機能を付与したい衣類、あるいは着用
中のずり上がり、ずり下がりなどの移動が生じやすい衣
類などの移動防止機能等を付与する必要のある衣類であ
れば、いずれにも適用可能である。
【0042】
【考案の効果】本考案の衣類においては、ワイヤーまた
はボーンが、前記衣類を構成する素材生地の厚み方向の
側面側に取り付けられているため、肌への接触性能が改
良され、着用感が優れたワイヤーまたはボーンを具備し
た衣類を提供できる。
【0043】更に本考案の衣類においては、前記ワイヤ
ーまたはボーンに隣接する前記素材生地の表面ならびに
裏面に前記隣接する素材生地の隣接部位を覆う布が当て
がわれ、前記素材生地と前記隣接部位を覆う布が相互に
縫製されて形成される空隙部に前記ワイヤーまたはボー
ンが挿入された形で取り付けられているので、ワイヤー
またはボーンがより確実に取り付けるられた衣類を提供
できる。
【0044】また、素材生地がクッション性を有する生
地である本考案の好ましい態様とすることにより、より
一層、肌触り、着用感の優れた衣類を提供できる。ま
た、クッション性を有する生地が不織布および/または
プラスチック発泡体である本考案の好ましい態様とする
ことにより、前述の効果を容易に発揮しやすく、且つ、
素材の入手が容易であるので、容易に本考案の衣類を製
造することができる。
【0045】また、衣類が***収納用カップ部を有する
衣類である本考案の好ましい態様とすることにより、乳
房収納用カップ部に、本考案を適用することにより、本
考案の前記した特性が十分発揮でき、好ましい。
【0046】また、***収納用カップ部を有する衣類が
ブラジャー、ボディスーツ、ブラスリップ、水着および
レオタードから選ばれた衣類である本考案の好ましい態
様とすることにより、これらの衣類は、人体を美しく見
せるための造型機能を特に要求される衣類であり、前記
本考案の機能が効果的に発揮され、好ましい。 また、
ボーンを具備した衣類がウエストニッパーおよび腰痛用
コルセットから選ばれた衣類である本考案の好ましい態
様とすることにより、これらの衣類は、ウエスト部分の
造型または保護のため、ボーンによるしっかりした支持
が必要であり、その場合に、前述の本考案の機能が発揮
されやすい衣類であり、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の衣類であるブラジャーの一例の左側部
分の正面概略図である。
【図2】本考案の衣類であるブラジャーの別の一例の左
側部分の正面概略図である。
【図3】図1のブラジャーのA−A方向の概略断面概念
図である。
【図4】図1のブラジャーのB−B方向の概略断面概念
図である。
【図5】本考案の衣類の一例であるウエストニッパーの
概念斜視図である。
【図6】図5のウエストニッパーのD−D方向の概略断
面概念図である。
【図7】従来の代表的なブラジャーの一例の左側部分の
正面概略図である。
【図8】従来の代表的なブラジャーの別の一例の左側部
分の正面概略図である。
【図9】図7のブラジヤーのA−A方向の概略断面概念
図である。
【図10】図7のブラジヤーのB−B方向の概略断面概
念図である。
【符号の説明】
1 下カップ部 1a 表カップ布 1b 裏打ちカップ布 2 上カップ部 2a 表カップ布 2b 裏打ちカップ布 3 土台布 3a 裏打ち土台布 4 バック布 5 ストラップ 6 カップ接ぎ部 7 カップ部と土台布の接合部 8 カップ接ぎ部 9 前側下カップ部 10 脇側下カップ部 11 バイアス布 12 バイアス布 13 ワイヤー 14 縫製ライン 15 縫製ライン 16 縫製ライン 17 縫製ライン 18 縫製ライン 21 バイアス布 22 バイアス布 23 ワイヤー 24 縫製ライン 25 縫製ライン 26 縫製ライン 27 縫製ライン 51 ボーンが取り付けられている位置 52 ボーンが取り付けられている位置 53 ボーンが取り付けられている位置 61 表布 61a 裏打ち布 61b 織物または編物 62 表布 62a 裏打ち布 62b 織物または編物 63 バイアス布 64 バイアス布 65 縫製ライン 66 縫製ライン 67 ボーン 101 下カップ部 101a 表カップ布 101b 裏打ちカップ布 102 上カップ部 102a 表カップ布 102b 裏打ちカップ布 103 土台布 104 バック布 105 ストラップ 106 カップ接ぎ部 107 カップ部と土台布の接合部 108 カップ接ぎ部 109 前側下カップ部 110 脇側下カップ部 111 バイアス布 112 バイアス布 113 ワイヤー 114 縫製ライン 115 縫製ライン 116 縫製ライン 117 縫製ライン 122 バイアス布 123 ワイヤー 124 縫製ライン 125 縫製ライン

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤーまたはボーンを具備した衣類で
    あって、前記ワイヤーまたはボーンが、前記衣類を構成
    する素材生地の厚み方向の側面側に取り付けられて
    り、且つ、前記ワイヤーまたはボーンに隣接する前記素
    材生地の表面ならびに裏面に前記隣接する素材生地の隣
    接部位を覆う布が当てがわれ、前記素材生地と前記隣接
    部位を覆う布が相互に縫製されて形成される空隙部に前
    記ワイヤーまたはボーンが挿入された形で取り付けられ
    ていることを特徴とするワイヤーまたはボーンを具備し
    た衣類。
  2. 【請求項2】 素材生地がクッション性を有する生地で
    ある請求項1に記載のワイヤーまたはボーンを具備した
    衣類。
  3. 【請求項3】 クッション性を有する生地が不織布およ
    び/またはプラスチック発泡体である請求項2に記載の
    ワイヤーまたはボーンを具備した衣類。
  4. 【請求項4】 衣類が***収納用カップ部を有する衣類
    である請求項1〜のいずれかに記載のワイヤーまたは
    ボーンを具備した衣類。
  5. 【請求項5】 ***収納用カップ部を有する衣類がブラ
    ジャー、ボディスーツ、ブラスリップ、水着およびレオ
    タードから選ばれた衣類である請求項に記載のワイヤ
    ーまたはボーンを具備した衣類。
  6. 【請求項6】 ボーンを具備した衣類がウエストニッパ
    ーおよび腰痛用コルセットから選ばれた衣類である請求
    項1〜3のいずれかに記載のボーンを具備した衣類。
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