JP2537102B2 - 遮音性木質系床材 - Google Patents

遮音性木質系床材

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JP2537102B2 JP2247794A JP24779490A JP2537102B2 JP 2537102 B2 JP2537102 B2 JP 2537102B2 JP 2247794 A JP2247794 A JP 2247794A JP 24779490 A JP24779490 A JP 24779490A JP 2537102 B2 JP2537102 B2 JP 2537102B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は遮音性能が非常に優れた遮音性木質系床材
に関する。
[従来技術] 最近、中高層住宅の床は、カーペット類の代わりに木
質系床材が使用されることが多くなってきたが、木質系
床材はカーペット類に比べ遮音性に劣っているため、居
住性を損なうという欠点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は上述した欠点を解消し、遮音性の優れた木
質系床材を提供するために日々研究した結果この発明を
完成した。
[課題を解決するための手段] この発明は、木質板の裏面に不織布が貼着され、その
裏面に上記不織布が一部実質的に露出するように発泡塗
料層が形成されていることを特徴とする遮音性木質系床
材に係る。
以下、図面により本発明の遮音性木質系床材について
詳述する。第1図において、1は木質板であり、この木
質板1の裏面に不織布2が貼着されている。そして、そ
の裏面に上記不織布の一部が実質的に露出するように発
泡塗料層3が形成されている。
上記木質板1としては、合板、パーティクルボード、
ハードボード、LVL(平行合板)などが使用される。こ
の木質板の表面に銘木単板や化粧合成樹脂シートを貼着
したり、塗装を施すことによって化粧層を形成してもよ
い。
不織布2としてはポリエステル繊維、ポリプロピレン
繊維、ナイロン繊維等の繊維の一種または二種以上を例
えばニードルパンチ方式によってマツト状に形成したも
の、熱によって繊維の一部を溶かして繊維同志を点状に
溶着させてマツト状に形成したもの、上記両方法を併用
してマツト状に形成したもの等が使用できる。繊維の太
さはあまり細いものではマツト状に形成した不織布がへ
たって遮音性能が低下する恐れがあり、またあまり太い
と緩衝効果が少なくなって遮音性能が低下するため、4
〜50デニール、好ましくは6〜30デニールが最適であ
る。なお、マットの厚みは2〜10mm、好ましくは4〜6m
mがよいが、これに限定されるものではない。
この不織布2の裏面に形成される不織布の一部が実質
的に露出した発泡塗料層3は、天然ゴム、メチルメタア
クリレートゴム(MGR)、ニトリルブタジエンゴム(NB
R)、スチレンブタジエンゴム(SBR)等の合成ゴム(二
種類以上を混合してもよい。)に必要があれば発泡剤を
添加し攪拌して発泡状態にしたものを不織布の裏面に凹
凸状になるように塗布したり、また、その後若干加熱し
た後凹凸ロールで凸部4の一部を押圧して凹み5を形成
したり、攪拌を少しするかあるいはほとんどせずに不織
布の裏面に塗布した後加熱して発泡させ、凹凸ロールで
凸部4の一部を押圧して凹み5を形成したりする。
発泡塗料層3の凸部4の厚みは2〜5mmが好ましいが
これに限定されるものではない。厚みが薄過ぎると遮音
性能がよくなく、厚みが厚過ぎると経済的にも問題があ
るが、床板の上を歩く時に床板の沈みが大きくなり過ぎ
て歩行感が悪くなる。この歩行感は不織布の厚みが厚過
ぎても生じる。
本発明において、不織布の一部が実質的に露出した発
泡塗料層3について詳しく述べる。
第2図は第1図の遮音性床板の裏面図であり、第3図
は第2図のA−A断面図である。発泡塗料層3は、第2
図、第3図からも明らかなように、木質板1の裏面に貼
着された不織布2の全面に塗布されているが、発泡塗料
層3は平滑なものではなく、縦縞の凹凸状であって、か
つ凸部4には一定間隔おきに凹み5が形成されている。
一方、縦縞の凹凸状の凹部6は、薄い塗料層があって
もそこから容易に空気が抜けるようになっている。な
お、実施例図では凹部6にも塗料層が形成されている
が、凹部6には必ずしも塗料層を必要としない。
このように、不織布の一部が実質的に露出した状態に
なっていると、床面に加えられた衝撃が、露出した状態
の部分から速やかに空気が逃げだすことによって緩和さ
れ階下への衝撃音も和らげられるのではないかと考えら
れる。
第4図に示したように、木質板1を、表面木質板7a、
遮音性、制振性または緩衝性を有するシート8、裏面木
質板7bから構成してもよい。この場合表面木質板7aおよ
び裏面木質板7bの厚みは2.5〜4.0mmが好ましいがこれに
限定されるものではない。あまり厚みが薄過ぎると床板
としての剛性が問題になり、厚過ぎると価格もさること
ながら、運搬、施工時に支障を来す恐れがある。
上記表面木質板7aの裏面に貼り合わせる遮音または制
振シートとしては、粉末鉛入塩ビシート、無機粉末充填
ゴムシート、塩ビシート等が挙げられ、厚さ0.8〜2mmの
ものが好ましい。また、緩衝性シートとしては天然ゴム
や合成ゴムの発泡シートやオレフィン系発泡シート等の
緩衝性のあるシートであればよく、厚みは1〜2mmが好
ましい。
さらに、裏面木質板7bとして有孔木質板を使用すれば
遮音性がさらに向上する。有孔木質板の孔直径は5〜15
mmが好ましいがこれに限定されるものではない。上記有
孔木質板は1枚でも効果があるが、2枚の有孔木質板を
孔をずらせて貼り合わせれば遮音効果の向上が望める。
なお、第5図に示したように表面木質板、遮音性、制
振性または遮音性を有するシートおよび裏面木質板を一
体化したものを小割して組み合わせた木質板の方が、小
割しない大判サイズの木質板より遮音性が優れている。
これは音が小割された部分で伝播しにくくなるためと考
えられる。上記のように小割した木質板9は、その木口
面に若干の折曲ができるようなゆるめのさね加工が施さ
れ、さね継ぎによって生じる裏面の溝内に硬化後可撓性
を有するホットメルト樹脂を流し込んで接合されてい
る。
[実施例1] 太さ12デニールのポリエステル繊維からなる厚み5mm
の不織布の裏面に、天然ゴムを主成分とした発泡塗料を
全面に、かつ縦縞状に凸部(高さ3mm)が形成されるよ
うに塗布した後、温度50〜120度に加熱し、その後凹凸
ロールで上記凸部の一部に凹みを形成し、次いでこのシ
ートをサイズ30cm×90cm、厚さ7.5mmの化粧合板の裏面
に貼着して所望の床材を製造した。
[実施例2] 太さ12デニールのポリエステル繊維からなる厚み6mm
の不織布の裏面に天然ゴムを主成分とした発泡塗料を全
面に、かつ縦縞状に凸部(高さ4mm)が形成されるよう
に塗布した後、温度50〜120度に加熱された凹凸ロール
で上記凸部の一部に凹みを形成し、次いでこのシート
を、サイズ30cm×90cm、厚さ2.8mmの化粧合板、厚さ2.0
mmの天然ゴム発泡シート、厚さ2.7mm、孔直径10mmの有
孔合板の裏面に貼着して所望の床材を製造した。
[実施例3] 実施例2で使用した木質板、発泡シート、有孔木質板
を順次貼り合わせた後、これを切断して厚さ7.5mm、幅6
0mm、長さ900mmの細長い長方形板材を製造し、これを5
枚縦方向に若干ずらして、平面形状が段階状になるよう
に仕組み、雄ざね、雌ざねで接合した。雄ざねおよび雌
ざねは接合部分で若干の折曲ができて下地の凹凸になじ
みやすいようにゆるく結合されており、また、その結合
部裏面の溝内に硬化後若干の可撓性を有するホットメル
ト樹脂を注入して接合した。そしてその裏面全面に実施
例2で使用したシートを貼着して所望の床材を製造し
た。
[発明の効果] 上述したように、この発明は木質板の裏面に貼着され
た不織布が一部実質的に露出するように発泡塗料層が形
成されているので、床面に加えられた衝撃が、露出した
状態の部分から速やかに空気が逃げだすことによって緩
和され階下への衝撃音も和らげられるという効果があ
る。このことは、実施例1〜3で得た床材および通常の
コンクリートスラブ素面の遮音性(軽量床衝撃音レベ
ル)の測定結果を示す第6図において実施例がいずれも
L−45あるいはL−50に合格して遮音性に非常に優れて
いることからも理解できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての遮音性木質系床材を
示す断面図、第2図は第1図の一部裏面図、第3図は第
2図のA−A断面図、第4〜5図は本発明の他実施例を
示す断面図および平面図、第6図は本発明床材の遮音性
を示す図である。 図面中1は木質板、2は不織布、3は発泡塗料層、4は
凸部、5は凹み、6は凹部、7aは表面木質板、7bは裏面
木質板、8は遮音性、制振性または緩衝性を有するシー
ト、9は小割した木質板を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質板の裏面に不織布が貼着され、その裏
    面に上記不織布が一部実質的に露出するように発泡塗料
    層が形成されていることを特徴とする遮音性木質系床
    材。
  2. 【請求項2】木質板が、表面木質板、遮音性、制振性ま
    たは緩衝性を有するシート、裏面木質板から構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の遮音性木質系床
    材。
  3. 【請求項3】裏面木質板が有孔木質板であることを特徴
    とするする請求項2記載の遮音性木質系床材。
JP2247794A 1990-09-17 1990-09-17 遮音性木質系床材 Expired - Lifetime JP2537102B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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ES2127102B1 (es) * 1996-02-26 1999-11-16 Eleta Jose Ramon Indurain Un suelo tipo parquet.

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JPH0623644Y2 (ja) * 1987-10-31 1994-06-22 永大産業株式会社 遮音性床材
JPH065469Y2 (ja) * 1988-02-22 1994-02-09 東リ株式会社 遮音性床材

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