JP2536483Y2

JP2536483Y2 - 隠蔽情報表示用カード

Info

Publication number: JP2536483Y2
Application number: JP1989119597U
Authority: JP
Inventors: 多喜次島田
Original assignee: トッパン・ムーア株式会社
Priority date: 1989-10-12
Filing date: 1989-10-12
Publication date: 1997-05-21
Anticipated expiration: 2004-10-12
Also published as: JPH0357067U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、各種情報の表示を隠蔽し得るカードに関
し、特に、折り畳んだ２紙片の各内面に表示された情報
を隠蔽し得る隠蔽情報表示用カードに関する。本明細書
においてカードとは、グリーティングカードをはじめと
する各種カードのほか、葉書等の情報を表示するシート
状部材をすべて含むものである。

従来の技術従来から、隠蔽情報表示用カードとして種々の構成の
ものが知られているが、それらは１紙片の両面に情報を
表示し、情報表示面の一面を、別途あるいは連接して設
けたラベル片で被覆隠蔽するのが一般的である。

考案が解決しようとする課題このため、従来における隠蔽情報表示用カードでは、
情報の表示量、特に隠蔽情報の表示量が少ないという欠
点があった。

本考案はこのような欠点を解消した隠蔽情報表示用カ
ードを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段本考案は上述の目的を達成するために、２紙片を折り
用ミシン目等の折り部を介して連接し、その一方の紙片
における前記折り部とは反対側の側縁に沿って、２枚の
透明フィルムが互いに剥離可能に接着されるとともに接
着面とは反対面側にはそれぞれ粘着剤が塗布され、これ
ら粘着剤が表出面に情報を表示した剥離紙で被覆されて
なる隠蔽片を、一側縁において接着したものである。

作用２紙片における隠蔽片が接着された面側の所定部分に
必要に応じて隠蔽すべき情報を表示し、前記隠蔽片の前
記紙片とは反対面側の剥離紙を剥離したうえ折り重ねる
ことにより、露出した粘着剤で前記隠蔽片を隣接する紙
片の隠蔽すべき情報表示面に接着する。つぎに、残った
剥離紙を剥離し、粘着剤を露出させて、２紙片をその折
り部で折り重ねることにより、前記粘着剤で前記２紙片
の隠蔽すべき情報表示面側を互いに内面側にして接着す
る。これによって、２紙片の内面側に隠蔽すべき情報を
必要に応じて表示し、２枚の透明フィルムを介して剥離
可能に接着された隠蔽情報表示カードとなる。この隠蔽
情報表示カードを前記２枚の透明フィルム接着面から剥
離して見開き状態にすると、表示された隠蔽すべき情報
はそれぞれ透明フィルムを透して視認することができ
る。

実施例以下、本考案を通信販売における商品注文用葉書に適
用した場合の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。

ここにおいて、第１図は全体平面図、第２図は全体背
面図、第３図は第１図のA-A線断面図、第４図は隠蔽片
の第１回目の折り重ね接着状態を示す背面図、第５図は
第４図のB-B線断面図、第６図は隠蔽片の第２回目の折
り重ね接着状態を示す断面図、第７図は葉書を見開き状
態にして内面側を示す平面図、第８図は同じく外面側を
示す背面図である。また、第９図は他の実施例を示す断
面図である。

第１図〜第３図に示すように、葉書片１は折り部たる
折り用ミシン目２を介して連接された上紙片３と下紙片
４及び前記下紙片４の前記折り用ミシン目２とは反対側
に設けた折り兼切り用ミシン目５の外側部分である接着
部６の背面側に接着された隠蔽片７とから構成される。

第１図に示すように、上紙片３の表面側にはあらかじ
め通信販売会社の住所、名称である宛先表示８が印刷さ
れ、また、注文者住所氏名記入欄９が設けられている。
一方、第２図に示すように、前記上紙片３の裏面側は商
品の支払いを通信販売会社が発行しているカードを利用
して行う場合に使用する注文書となっている。そして、
この注文書には「××カード利用注文書」の標題の下
に、届け先住所、氏名及び電話番号を記入するための届
け先記入欄10と、商品名、商品番号、数量、金額を記入
する注文商品記入欄11と、カード番号を記入するカード
番号記入欄12とが設けられている。

また、下紙片４の表面側は、第１図に示すように、商
品の支払いを現金で行う場合に使用する注文書となって
いる。そして、この注文書には「現金払注文書」の標題
の下に、届け先住所、氏名及び電話番号を記入するため
の届け先記入欄13と、商品名、商品番号、数量、金額を
記入する注文商品記入欄14とが設けられている。一方、
下紙片４の裏面側は、第２図に示すように、商品の支払
いを分割で行う場合に使用する注文書となっている。そ
して、この注文書には「分割払専用注文書」の標題の下
に、届け先住所、氏名及び電話番号を記入するための届
け先記入欄15と、分割による支払方法を記入する支払方
法記入欄16と、商品名、商品番号、数量、金額を記入す
る注文商品記入欄17とが設けられている。

第３図で明らかなように、隠蔽片７は、不完全な熱圧
着等により互いに剥離可能に接着された２枚の合成樹脂
製の透明フィルム18,19の接着面とは反対面側に、それ
ぞれ粘着剤20,21が塗布されるとともに剥離紙22,23で被
覆されてなる。この隠蔽片７は、前記剥離紙22の一側縁
が下紙片４の接着部６の背面側に粘着剤24で接着されて
いる。したがって、前記隠蔽片７は前記下紙片４に切り
離し可能に接着されているものである。また、第１図に
示すように、剥離紙22の表面には、カードを利用して注
文する場合の説明等を記載した案内文が、「××カード
利用のご案内」なる標題の下に表示され、その下部には
剥離動作を容易にするためのスリット25が形成されてい
る。一方、第２図に示すように、剥離紙23の表面には、
分割払を利用して注文する場合の説明等を記載した説明
文が、「分割払のご案内」なる標題の下に表示され、そ
の下部には剥離動作を容易にするためのスリット26が剥
離紙22のスリット25と対応位置するように形成されてい
る。

次に、上述した実施例の使用方法について説明する。

葉書片１は第１図〜第３図図示状態で、図示していな
い商品カタログとともに、郵送等の適宜手段によって注
文希望者に届けられる。前記葉書片１を受け取った注文
希望者は、商品カタログから希望商品を選択し、支払方
法に応じた注文書に記入する。例えば、カード利用を希
望するのであれば、上紙片３の裏面側の「××カード利
用注文書」と表示された注文書に所定事項を記入し、捺
印する（第４図参照）一方、上紙片３の表面側の注文者
住所氏名記入欄９に所定事項を記入し、捺印する（第８
図参照）。

続いて、注文希望者は、隠蔽片７の剥離紙23を剥離
し、前記隠蔽片７を折り兼切り用ミシン目５で下紙片４
の裏面側、すなわち分割払専用注文書に折り重ねること
により、露出した粘着剤21で接着すると、第４図及び第
５図図示状態となる。さらに、残る剥離紙22を前記折り
兼切り用ミシン目５から切り離し、粘着剤20を露出させ
て、上紙片３の裏面側、すなわちカード利用注文書に折
り用ミシン目２から折り重ねることにより、前記粘着剤
20で上紙片３と下紙片４の裏面側どうしを２枚の透明フ
ィルム18,19を介して接着した状態となる（第６図参
照）。

このようにして上紙片３の裏面側に商品の注文情報を
表示し、２枚の透明フィルム18,19を介して剥離可能に
接着された商品注文用葉書30となる。そして、第６図に
示す商品注文用葉書30は、あらかじめ宛先は印刷されて
いるので、通常の葉書と同様に投函可能となる。

第７図及び第８図に示すように、商品注文用葉書30を
受け取った通信販売会社では、２枚の透明フィルム18,1
9の接着面を剥離して見開き状態にすると、隠蔽されて
いた「××カード利用注文書」と表示された注文書に記
入された注文情報を、透明フィルム18を透して視認する
ことができる。また、「分割払専用注文書」と表示され
た注文書も透明フィルム19を透して視認することができ
る。

第９図は、紙片と隠蔽片との接着に関する他の実施例
を示す断面図である。本実施例は、隠蔽片37の剥離紙38
が各透明フィルム39,40よりも幅が狭く形成され、前記
隠蔽片37が、露出状態にある前記透明フィルム39に塗布
された粘着剤43で、葉書片31の下紙片34の接着部36に接
着されたものである。上紙片33,この上紙片33と前記下
紙片34との間に設けられた折り用ミシン目32、前記下紙
片34に設けられた折り兼切り用ミシン目35、その外側の
接着部36、前記透明フィルム40に粘着剤41で接着された
剥離紙42については上述の実施例と同様であり、また、
その使用方法についても上述した実施例の場合と同様で
あるからその説明は省略する。

なお、本考案は上述した実施例に限定されるものでは
なく、例えば、葉書以外の各種カード類にも適用可能で
ある。

効果以上説明したところで明らかなように、本考案によれ
ば、必要に応じて２紙片の表裏両面に情報を記載できる
ので、伝達すべき情報量を増大することができ、また隠
蔽されていた情報は透明フィルムを透して視認されるの
で、情報表示面を保護することもできるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案を通信販売の商品注文用葉書に適用した場合
の好適な実施例を示し、第１図は全体平面図、第２図は
全体背面図、第３図は第１図のA-A線断面図、第４図は
隠蔽片の第１回目の折り重ね接着状態を示す背面図、第
５図は第４図のB-B線断面図、第６図は隠蔽片の第２回
目の折り重ね接着状態を示す断面図、第７図は葉書を見
開き状態にして内面側を示す平面図、第８図は同じく外
面側を示す背面図であり、第９図は他の実施例を示す断
面図である。 1,31……葉書片、2,32……折り用ミシン目、3,32……上
紙片、4,34……下紙片、5,35……折り兼切り用ミシン
目、6,36……接着部、7,37……隠蔽片、18,19,39,40…
…透明フィルム、22,23,38,42……剥離紙、30……商品
注文用葉書

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】２紙片が折り部を介して連接され、その一
方の紙片における前記折り部とは反対側の側縁に沿っ
て、２枚の透明フィルムが互いに剥離可能に接着される
とともに接着面とは反対面側にはそれぞれ粘着剤が塗布
され、これら粘着剤が表出面に情報を表示した剥離紙で
被覆されてなる隠蔽片が、一側縁で接着されたことを特
徴とする隠蔽情報表示用カード。