JP2535708Y2 - リニアガイド装置のストッパ装置 - Google Patents

リニアガイド装置のストッパ装置

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JP2535708Y2
JP2535708Y2 JP2202491U JP2202491U JP2535708Y2 JP 2535708 Y2 JP2535708 Y2 JP 2535708Y2 JP 2202491 U JP2202491 U JP 2202491U JP 2202491 U JP2202491 U JP 2202491U JP 2535708 Y2 JP2535708 Y2 JP 2535708Y2
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功嗣 古志野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、リニアガイド装置の運
搬時には案内レールからスライダが脱落することを防止
し、また使用時には機械的ストッパとして機能するリニ
アガイド装置のストッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリニアガイド装置のストッパ装置
としては、例えば特開平2−300517号公報に示さ
れるようなものがある。この従来例は、ストッパ本体の
両側縁に、案内レールの両側面に設けられた転動体転動
溝に引っ掛かる一対のフック部を設けるとともに、スト
ッパ本体の中央部にねじ孔を設けている。そしてこのね
じ孔にねじ込まれるねじ部材の先端によって案内レール
の上面を押圧し、その押圧力の反力でフック部と転動体
転動溝との係合力を高めることによりストッパ装置を案
内レールに固着せしめて、スライダの不用意な移動を規
制するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のリニアガイド装置のストッパ装置にあって
は、レールの溝部に引っ掛かるフック部に対して直角方
向にねじ部材をねじ込むことでストッパ本体の中央部を
上方に引き上げるように弾性変形させ、フック部を転動
体転動溝に食い込ませる方向の曲げモーメントによりレ
ールを挟み付ける固定力を確保しょうとしている。
【0004】そのため、ストッパ装置を着脱する際は、
必ず案内レールの軸方向の端部から行なわねばならない
し、更に取付位置は案内レールのボルト挿通孔を避けな
ければならないなど、取付け上の制約が多いという問題
点があった。
【0005】また、フック部を係合させるべき案内レー
ルの転動体転動溝がレールの片面にしかないタイプや、
両側面の転動体転動溝が対称位置にないタイプのリニア
ガイド装置には使用できないという問題点があった。
【0006】また、ねじ部材のねじ締めが強すぎると案
内レール面や転動体転動溝面を傷つけてしまうし、かと
いって弱い締付けではねじが緩み易く、スライダの衝突
の繰り返し等に対してストッパ装置の固定力が不足し、
スライダの脱落や移動の阻止が不確実になるという問題
点があった。
【0007】そこで本考案は、上記従来の問題点を解決
するためになされたものであり、案内レールの任意の位
置で着脱でき、かつ案内レールが片溝であっても非対称
溝であっても使用可能で、案内レールを傷つけるおそれ
なしに強固に固定されスライダの脱落や不本意な移動を
確実に阻止できるリニアガイド装置のストッパ装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のリニアガイド装
置のストッパ装置は、両側面に軸方向の転動体転動溝を
有する案内レールと、該案内レール上に移動可能に遊嵌
されると共に案内レールの転動体転動溝に対向する転動
体転動溝を有するスライダとを備え、前記互いに相対す
る両転動体転動溝内に嵌合された多数の転動体の転動を
介してスライダと案内レールとが軸方向相対移動可能と
されたリニアガイド装置において、案内レールの上面を
跨ぐ断面ほぼコ字状にストッパ本体を形成し、その一方
の垂下辺の内面に、案内レールの転動体転動溝に対向す
る軸方向の凹溝を形成すると共に、その凹溝とこれに対
向する転動体転動溝との間にくさび体を挿入するもので
ある。
【0009】
【作用】ストッパ本体を、任意の位置で案内レールの上
面側からレールを跨ぐように嵌め、凹溝とこれに対向す
るレールの転動体転動溝との間にくさび体を差し込み固
定して装着する。案内レールの取付ボルト挿通孔の真上
でもよく、装着個所の制約はない。くさび体は案内レー
ル面に平行に差し込むから、ねじ締めのように案内レー
ル面や溝面を傷つけることはない。そのくさび体がスト
ッパ本体を押し広げようとし、その反力の作用でストッ
パ本体が案内レールに圧着される。固定したストッパ本
体へのスライダの衝突に対しては、その衝撃力が大きい
程くさびの斜面作用でストッパ本体の締め付け力が強く
なる。繰り返し衝撃力に対しても同様にして緩みを防止
し制動力が大きい。くさび体の挿入はレールの片側だけ
で十分であり、転動体転動溝が非対称位置にあるものや
片側にしか無いタイプの案内レールにも適用可能であ
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。図1はストッパ装置を取り付けたリニアガイド装
置の全体斜視図、図2はストッパ装置の取付状態を拡大
して示した斜視図である。リニアガイド装置の案内レー
ル1は、両側面1cに軸方向の転動体転動溝3を有して
いる。この実施例の転動体転動溝3は断面半円形の溝に
なっている。この長尺の案内レール1上に跨架されてい
るスライダ2は、内側面に、案内レール1の転動体転動
溝3に対向する転動体転動溝(不図示)を有している。
これら相対した両転動体転動溝3,5間には、転動体と
して多数のボールが転動自在に嵌合されるとともに、ス
ライダ2の内部に形成されたボール循環経路を経て無限
循環可能とされ、スライダ2はそのボールの転動を介し
て案内レール1上を軸方向に移動可能とされた公知の構
造を備えている。
【0011】案内レール1の上面1aには、取付けボル
ト挿通孔1dが軸方向に所定の間隔を隔てて穿孔されて
おり、これに挿通した取付ボルトで案内レール1を工作
機械,ロボット,計測機器,精密位置決めテーブル等の
ベースに固定する。一方、スライダ2には、取付ボルト
挿通孔2dが穿孔されており、これに挿通した取付ボル
トで例えば工作機械であれば刃物台などの被駆動体がね
じ止めされる。
【0012】ストッパ装置10はストッパ本体10Aと
くさび体15とで構成されている。ストッパ本体10A
は、リニアガイド装置の案内レール1の上面1aを跨ぐ
ように外形ほぼコ字状に形成されている。その一方の垂
下辺である袖部11の内面11aには、案内レール1の
転動体転動溝3に対向する軸方向の凹溝12がプレス成
形されている。この実施例の凹溝12は、図3に示すよ
うに断面ほぼ半円状で、かつストッパ装置10の手前側
10aから奥側10bに向けて先細りのテーパ溝とされ
ている。
【0013】これに対して、ストッパ本体10Aの他方
の垂下辺である袖部13の下端部は内側に折曲され、そ
の先端は案内レール1の反対側の転動体転動溝3に係合
する円弧状に成形された溝引掛り部14とされている。
【0014】転動体転動溝3と、これに対向するストッ
パ本体10Aの袖部の凹溝12との間に、くさび体15
としていわゆる針状ころまたは棒状ころが挿入される。
なお、針状ころまたは棒状ころは円筒体であるが、くさ
び体15としては円筒体と限らず、テーパを有する円す
い状のころでも良い。その場合、凹溝12は上記同様の
テーパ溝でも良く、また手前側10aから奥側10bに
かけて同一深さの非テーパ溝でもよい。要は、凹溝12
とくさび体15とを手前側10aから奥側10bにかけ
て先細に傾斜した斜面を介して係合させるものである。
【0015】次に作用を説明する。ストッパ装置10を
案内レール1に装着するには、まずストッパ本体10A
を任意の位置(スライダ2を停止させたい位置)で、案
内レール1の上面1aを跨いで嵌め込む。この場合、袖
部13の溝引掛り部14を案内レール1の一方の側面の
転動体転動溝3に係合させてから、袖部11の凹溝12
と案内レールの反対側面の転動体転動溝3とを対向させ
るようにすると容易に嵌め込める。次に、その凹溝12
とこれに対向する転動体転動溝3との間に、くさび体1
5を圧入する。凹溝12とくさび体15とは、スライダ
2に向かって先細りのテーパ面を介して接触するから、
その斜面作用でストッパ本体10Aの袖部11に強い拡
開力が働き、その反力でストッパ本体10Aが案内レー
ル1に強固に固定される。こうして、案内レールの取付
ボルト挿通孔1dの有無には関係なく、任意の個所にス
トッパ装置10を簡単に装着することができる。
【0016】くさび体15は案内レールの転動体転動溝
面に平行に差し込まれるから、強く圧入しても、案内レ
ール面を傷つけることはない。固定したストッパ本体1
0Aにスライダ2が衝突すると、くさび体15は締まり
ばめとなる方向に差し込まれており、その衝撃力が大き
いほど凹溝12とくさび体15との接触面に強い斜面作
用が働く。そのため、ストッパ本体10Aの締め付け力
が強くなり大きな制動力が得られる。繰り返し衝撃力に
対しても同様にして緩みを防止し制動力が大きい。
【0017】図4ないし図7にストッパ装置10の他の
実施例を示す。図4に示すものは、転動体としてボール
ではなくころを用いたリニアガイド装置に適用した例で
あり、案内レール1の転動体転動溝3が断面横V字状と
されている。ストッパ本体10Aの溝引掛り部14の端
面16は、V形転動体転動溝3の斜面に合わせた傾斜平
面にしてある。溝面と端面16とを面接触させることに
より、転動体転動溝3の損傷の防止を図っている。
【0018】図5に示すものは、ストッパ本体10Aの
凹溝12の方を断面V字状溝としたものである。作用効
果は上記各実施例のものと同様である。図6に示すもの
は、ストッパ本体10Aの一方の袖部13を垂下辺のま
まとし、且つ他方の袖部11の凹溝12を極く浅くして
ある。凹溝12が浅いから、くさび体15を圧入する
と、ストッパ本体10Aの幅方向へのずれが上記各実施
例のものより大きくなり、袖部13の内面13aのほぼ
全面が案内レール1の側面1cに圧接される。したがっ
て、端部に溝引掛り部14がなくても大きな制動力が得
られることとなり、例えば案内レールの転動体転動溝3
が片側の側面にのみ形成されているような案内レールに
対しても適用できる。
【0019】図7に示すものは、ストッパ本体10Aの
一方の袖部13を上記同様に垂下辺のままとし、他方の
袖部11の凹溝12を図2,図4のものと同様の半円弧
状にしている。この場合も、ストッパ本体10Aの一方
の袖部13の内面13aのほぼ全面が案内レール1の側
面1cに圧接されるから、図示のように案内レール1の
側面の転動体転動溝3が非対称位置にあるものにも適用
できる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のリニアガ
イド装置のストッパ装置は、案内レールの上面を跨ぐ断
面ほぼコ字状にストッパ本体を形成し、その一方の垂下
辺の内面に、案内レールの転動体転動溝に対向する軸方
向の凹溝を形成すると共に、その凹溝とこれと対向する
転動体転動溝との間にくさび体を挿入するものとした。
そのため、案内レールの取付ボルト孔位置に無関係に、
レール軸方向に所望の位置で着脱できる効果がある。ま
た、案内レールが片溝であっても非対称溝であっても使
用できる効果もある。さらに、案内レールを傷つけるお
それなしに繰り返し使用可能で、且つ強い制動力が得ら
れてスライダの脱落や不本意な移動を確実に阻止できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のストッパ装置を取り付けたリニアガイ
ド装置の全体斜視図である。
【図2】本考案のストッパ装置の取付状態を示す斜視図
である。
【図3】図2に示すストッパ本体の凹溝の形状を説明す
る内面図である。
【図4】本考案のストッパ装置の他の実施例の正面図で
ある。
【図5】本考案のストッパ装置の他の実施例の正面図で
ある。
【図6】本考案のストッパ装置の他の実施例の正面図で
ある。
【図7】本考案のストッパ装置の他の実施例の正面図で
ある。
【符号の説明】
1 案内レール 2 スライダ 3 転動体転動溝(案内レールの) 10 ストッパ装置 10A ストッパ本体 12 凹溝 15 くさび体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面に軸方向の転動体転動溝を有する
    案内レールと、該案内レール上に移動可能に遊嵌される
    と共に案内レールの転動体転動溝に対向する転動体転動
    溝を有するスライダとを備え、前記互いに相対する両転
    動体転動溝内に嵌合された多数の転動体の転動を介して
    スライダと案内レールとが軸方向相対移動可能とされた
    リニアガイド装置において、前記案内レールの上面を跨
    ぐ断面ほぼコ字状にストッパ本体を形成し、その一方の
    垂下辺の内面に、前記案内レールの転動体転動溝に対向
    する軸方向の凹溝を形成すると共に、該凹溝とこれと対
    向する前記転動体転動溝との間にくさび体を挿入するこ
    とを特徴とするリニアガイド装置のストッパ装置。
JP2202491U 1991-04-05 1991-04-05 リニアガイド装置のストッパ装置 Expired - Fee Related JP2535708Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102520335B1 (ko) * 2022-10-04 2023-04-11 디씨티 주식회사 무빙마그넷타입 이송시스템의 연결단에 사용되는 직선볼베어링 가이드 조립체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102520335B1 (ko) * 2022-10-04 2023-04-11 디씨티 주식회사 무빙마그넷타입 이송시스템의 연결단에 사용되는 직선볼베어링 가이드 조립체

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