JP2535399B2 - 類似文字判別方法 - Google Patents
類似文字判別方法Info
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Description
る未知パターンが、予め定められている複数の基本文字
パターンの中のどれに相当するかを判別する際、その候
補となるパターンが複数、類似パターンとして挙げられ
るとき、その複数の類似パターンの中から本当の当該文
字パターンを判別する類似文字判別方法に関するもので
ある。
りでなく、FA(ファクトリオートメーション)用の文字
判別、つまり生産ラインを流れる製品等に付されている
文字を判別する場合においては、スキャナによらず、テ
レビカメラの如き撮像装置によって判別対象の文字を撮
像し2値化して画像メモリに取り込むことが行われてい
るが、本発明は、詳しくは、かかるFA用の文字判別にお
ける類似文字判別方法に関するものと言える。
未知パターンが、予め定められている複数の基本文字パ
ターンの中のどれに相当するかを判別する際、次のよう
に判別する方法が従来知られていた。
細らせた細めパターンと、肉太に太らせた太めパターン
と、を用意する。つまり文字パターンを構成する形状そ
のものをたどる中心線位置は変わらないが、その肉付き
を厚くしたのが太めパターンであり、薄くしたのが細め
パターンであるが、これらを基本文字パターン毎に作成
して辞書メモリに登録しておく。
のパターンであるが、文字8の形状をたどる中心線Kの
形、寸法は(イ)と(ロ)で変わるところはないが、
(イ)では中心線Kの外回りの肉付きをΔt1と厚くして
おり、(ロ)では中心線Kの外回りの肉付きをΔt2と薄
くしており、(イ)が太めパターンに、(ロ)が細めパ
ターンに相当する。
ーンを基本文字パターンと比較してゆき、その際、未知
パターンが、このようにして予め作成された或る基本文
字パターンの細めパターンと太めパターンとの間に収ま
るとき、或いはその範囲に収まらず、はみ出しても、は
み出る部分の面積が或る一定限度以下の場合には、その
未知パターンは当該基本パターンと同じパターンである
と判定する。
(類似文字)同士の場合、例えば“8"と“6"、“C"と
“G"、のような場合、はみ出る部分の面積差が小さく、
特に文字の線が細かったり、撮像出力の2値化が不安定
であったりすると、“6"を“8"に、“C"を“G"に、それ
ぞれ誤判定しやすいという問題があった。
る。同図に見られるように、基本文字を0とすると、そ
の類似文字としては、C,O,Qがあり、3を基本文字とす
ると、その類似文字としては、8,9があるという具合で
ある。
る基本パターンを肉細に細らせた細めパターンと、肉太
に太らせた太めパターンを作成して、各基本文字毎に用
意し、判別すべき文字パターンを撮像して得られる未知
パターンがその細めパターンと太めパターンとの間に収
まるような基本パターンを見出して、未知パターンを当
該基本パターンと同じパターンと判定する文字判別方法
において、 その細めパターンと太めパターンとの間に未知パター
ンが収まるような基本文字パターンが複数ある場合、そ
れら複数の類似文字のどれに当該未知パターンは相当す
るのかを高精度に判別することのできる類似文字判別方
法を提供することにある。
を撮像して得られる基本パターンを肉細に細らせた細め
パターンと、肉太に太らせた太めパターンを作成して、
各基本文字毎に用意し、判別すべき文字パターンを撮像
して得られる未知パターンがその細めパターンと太めパ
ターンとの間に収まるような基本パターンを見出して、
未知パターンを当該基本パターンと同じパターンと判定
する文字判別方法において、 その細めパターンと太めパターンとの間に未知パター
ンが収まるような基本文字パターンが複数、類似パター
ンとして存在するとき、それらの中の対応する真のパタ
ーンを除く残りのパターンについて、その真のパターン
にはなく残りのパターンには共通に存在する部分パター
ンを予め取り出してAウインドウとして設定し、又はそ
の真のパターンには存在するが残りのパターンには共通
して存在しない部分パターンを予め取り出してBウイン
ドウとして設定することにした。
を前記Aウインドウ又はBウインドウと順次比較してゆ
くことにより、それらの中から真のパターンを判別す
る。即ち真のパターンであれば、Aウインドウと比較し
た場合、一致する部分があるはずがなく、またBウイン
ドウと比較した場合には、必ず一致する部分があるはず
であり、これらの点で他の類似パターンとは異なるので
判別することができる。
る。
ン、1は対象文字パターンの画像を入力するためのテレ
ビカメラの如き画像センサ、2は2値化回路、3は画像
メモリ、4は登録文字データを記憶するための登録メモ
リ、5は作成された太めパターンと細めパターンを記憶
しておく辞書メモリ(I)、6は類似文字判別のための
ウインドウパターンを作成したとき、これを記憶してお
く辞書メモリ(II)、8は画像メモリ3からの画像と辞
書メモリ5又は6に記憶されているパターンとを比較し
てマッチングをとるマッチング回路、9はマッチング回
路8で検出されたミスマッチ部分の面積を画素数として
カウントする画素カウンタ、10はCPU(プロセッサ)、1
1はバス、である。
ーチャートである。
力された対象文字パターン12の画像情報は、2値化回路
2において2値化され、画像メモリ3へ格納される。
必要なわけであるが、その文字パターン登録時には、画
像メモリ3に記憶してある画像を基準パターンとして、
CPU10がバス11を介して読み出し、太めパターンと細め
パターンを作成し(第2図のステップ)、辞書メモリ
(I)5へ格納する。そしてかかる太めパターンと細め
パターンを作成後の文字はメモリ4の登録テーブルへ登
録する(ステップ)。そしてこのことを判定に必要な
文字が全て登録されるまで繰り返す(ステップ)。
明図である。同図においては、一例として9種類の文字
が登録された例を示している。
似文字テーブルも予め作成されて格納されている。第7
図の例では、基本文字0〜9,A〜Zの各文字について、
予め類似している文字が選別され登録されている。
ーブル(第3図)に登録された各文字(これを基本文字
とする)について、その類似文字が登録テーブル(第3
図)に存在するか否かを類似文字テーブル(第7図)に
よってチエックする(ステップ)。
の類似文字判別用のウインドウパターンを作成し(ステ
ップ,)、辞書メモリ(II)6へ格納する。登録テ
ーブルに登録されている全ての文字(基本文字)につい
て上述のチエックを行い、類似文字があれば類似文字判
別用のウインドウパターンを作成して格納する。
が完了したことになる。
ている判別対象の文字画像(未知パターン)を読み出
し、これをマッチング回路8において、辞書メモリ
(I)5に格納されている各基本文字の太めパターンと
細めパターンに順次比較(マッチング)してゆく。そし
てその未知パターンが、細めパターンと太めパターンと
の間に収まるか否か、或いは収まらず、はみ出す場合に
はそのはみ出る部分の面積が或る一定限度以下であるか
を画素カウンタ9のカウント結果によって調べ、一定限
度以下である場合、その基本文字を未知パターンの候補
とする。
つしか得られなければ、当該未知パターンには類似文字
が存在しないわけであるからその候補をもって判別結果
とする。未知パターンについて候補が複数得られれば、
その未知パターンには類似文字が存在するわけであるか
ら、辞書メモリ(II)6から後述の類似文字判別用のウ
インドウパターンを読み出してきてマッチング回路8に
おいて比較し、複数の候補の中のどれが真のパターンで
あるかを決定する。
ついて説明する。
の作成原理説明図である。
“8"と“9"があることは第7図に見られるように既知で
あるとする。
ンを作成する(メモリには、所要の容量を節約する都合
上、太めパターンと細めパターンを記憶して原パターン
は記憶していない)。他方、類似文字“8"と“9"の各細
めパターン同士のORを取り、類似複合パターンを作成す
る。
パターンのANDを取れば、基本文字“6"の類似文字判別
用のウインドウパターン(これを以下、ウインドウAと
略称することがある)が矢印Pで示した如く得られる。
る部分パターンから成っており、基本文字“6"には、ウ
インドウAを構成するパターンは全く含まれていない。
従って基本文字“6"をウインドウAと比較すると、一致
する部分がどこにもないので、そのパターンは基本文字
“6"であって類似文字“8"や“9"ではないことが分か
る。
ーンを用い、基本文字パターンには原パターンを用いて
いるのは、その方が検出余裕をもったウインドウAを作
成出来るからである。
第4A図については改めて説明する必要はないであろう。
例の作成原理説明図である。
あることは先にも述べた通りである。
類似文字“8"と“9"の各太めパターンをそれぞれ縮小し
て原サイズの原パターンを作成する。類似文字“8"と
“9"の原パターンのANDをAND1において取り、類似複合
パターンを作成する。
細めパターンとのANDをAND2において取れば、基本文字
“6"の類似文字判別用のもう一つのウインドウパターン
(これを以下、ウインドウBと略称することがある)が
矢印Q,Rで示した如く得られる。
せず、基本文字“6"にのみ存在する部分パターンから成
っている。従って基本文字“6"をウインドウBと比較す
ると、一致する部分があり、類似文字“8"や“9"をウイ
ンドウBと比較すると、一致する部分がどこにもないの
で、基本文字“6"を類似文字“8"や“9"から識別するこ
とができる。
を用い、基本文字パターンには細めパターンを用いてい
るのは、その方が検出余裕をもったウインドウBを作成
出来るからである。
第5A図については改めて説明する必要はないであろう。
基本文字に対して類似文字が存在する場合、類似文字の
もつ微妙な違いを検出するための類似文字判別用ウイン
ドウを作成して用いることから類似文字を容易に識別で
き、高精度の文字判別が可能になるという利点がある。
第1図におけるCPU10の動作例を示すフローチャート、
第3図はメモリ4にける登録テーブルの例を示す説明
図、第4図は類似文字判別用のウインドウパターンの一
例の作成原理説明図、第4A図はウインドウAの一般的な
作成説明図、第5図は類似文字判別用のウインドウパタ
ーンの他の例の作成原理説明図、第5A図はウインドウB
の一般的な作成説明図、第6図は太めパターンと細めパ
ターンの説明図、第7図は類似文字を集めて示した説明
図、である。 符号の説明 1……画像センサ、2……2値化回路、3……画像メモ
リ、4……登録メモリ、5……辞書メモリ(I)、6…
…辞書メモリ(II)、8……マッチング回路、9……画
素カウンタ、10……CPU(プロセッサ)、11……バス、1
2……対象文字パターンである。
Claims (1)
- 【請求項1】基本文字パターンを撮像して得られる基本
パターンを肉細に細らせた細めパターンと、肉太に太ら
せた太めパターンを作成して、各基本文字毎に用意し、
判別すべき文字パターンを撮像して得られる未知パター
ンがその細めパターンと太めパターンとの間に収まるよ
うな基本パターンを見出して、未知パターンを当該基本
パターンと同じパターンと判定する文字判別方法におい
て、 その細めパターンと太めパターンとの間に未知パターン
が収まるような基本文字パターンが複数、類似パターン
として存在するとき、それらの中の対応する真のパター
ンを除く残りのパターンについて、その真のパターンに
はなく残りのパターンには共通に存在する部分パターン
を予め取り出してAウインドウとして設定し、又はその
真のパターンには存在するが残りのパターンには共通し
て存在しない部分パターンを予め取り出してBウインド
ウとして設定し、前記類似パターンとしての複数の文字
パターンを前記Aウインドウ又はBウインドウと順次比
較してそれらの中から真のパターンを判別することを特
徴とする類似文字判別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1020758A JP2535399B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-02-01 | 類似文字判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1020758A JP2535399B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-02-01 | 類似文字判別方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02202687A JPH02202687A (ja) | 1990-08-10 |
JP2535399B2 true JP2535399B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=12036092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1020758A Expired - Lifetime JP2535399B2 (ja) | 1989-02-01 | 1989-02-01 | 類似文字判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535399B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2776956B2 (ja) | 1990-04-27 | 1998-07-16 | 株式会社日立製作所 | Idコード識別方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6075238B2 (ja) * | 2013-08-01 | 2017-02-08 | 株式会社デンソー | 文字認識装置および文字認識方法 |
-
1989
- 1989-02-01 JP JP1020758A patent/JP2535399B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2776956B2 (ja) | 1990-04-27 | 1998-07-16 | 株式会社日立製作所 | Idコード識別方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02202687A (ja) | 1990-08-10 |
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